ワープロの黎明期
あちらの奥のテーブル席に、ITに詳しい3人が、黎明期のインターネットについて語ってますよ。ちょっと聞き耳を。
場末のラジオ
はい、場末のラジオでございます。今回もこの3人でお送りいたします。ハッシーです。
はい、さとおっさんです。
えこぞうさんです。みんなよろしくね〜。
はい、よろしくお願いしまーす。
よろしくお願いしまーす。
さあ、今回のテーマはですね、ワープロでございます。
ワープロ。
ワープロといっても、ワープロ専用機のことね。
そうですね。
はい、あのワードとか一太郎ではなくて、ワープロ専用機。
専用機。
えーと、書院とかですね。
そう。うん。
文豪とかね。
文豪とかですね。
ルポとか。
ルポとかもあったね。
うん。
キャノワードとかね。
はいはいはいはい。
キャノンか。
うん。
うん。
そんなもんでしたっけ。
あとは。
いっぱいありました。
オアシスが出た。
オアシス。
オアシス。
そうそうそうそう。
富士通か。
うん。
はい、そんなキャノワードとかですね、懐かしい名前なんですけども、使ってたのありますか?
書院使ってました。
書院。
うん。オアシスは使ってました。
オアシス。
うん。
僕も書院。
使ってました。
書院だったかな、僕も。
書院。
うん。
うん。
うち、父親が新しい物好きで、何でも買ってきて、自分でやらないで人にやらせるっていうパターンなんですけど、一番最初に買ったの、多分キャノンのキャノワードなんでしょうけど、
うんうん。
1行ぐらいしか表示できないタイプの。
うん。
あったあった。
でね、配列もね、JIS配列じゃなくてね、あいうえお配列でした。
あーそうそうそうそう。
え、あいうえお配列って何?
50音配列。
50音。
あー。
右からあいうえおかきくけこでした。
右から?
右から縦に、右からあかさたなですね。
なるほど。
じゃあキーボードの配置自体は今のいわゆる配置とは違うんだ。
違います。
正方形ってやつ。
ん?
順序よく並んでるってこと。
そう。
今のキーボードって斜めになってるじゃない?
あーそうですね、斜めじゃなかったような気がする。
あーなるほど。
んー。
まっすぐ?
斜めだったのかな、ちょっと記憶にないけど、並びがあいうえおってのが覚えてますね。
あーなるほど。すごいな。
うん。
その頃やってた人が今のキーボード見たら絶対やらんよね、入力してって言われたら。全く違うんだもんな。
どうだろうね、あれもあれで打ちづらいよね。
うん。
どうなんだろう、その時代の人は打ちやすかったのかな。
打ちやすかったのかな。
どうでしょうね。
うん。
あーそっかー。
配列といえばね、OASYSの。
うん。
親指シフト。
親指シフト。
うん。
ですよね。
うんうん。
親指シフトとOASYS
使ってました?親指シフト。
そうねー。その、OASYS使ったのが今のカミさん、当時付き合った時のワープロだったんですけど、その親指シフトでワープロ検定を取ったんですよね。
おーすごい。
で、私はそれを借りて使ってた時は親指シフト使えなかったから、ローマで切り替えて使ったわけですよ。
あーなるほど。
うんうん。
うんうん。
あんまり親指シフトには馴染みがない。
ないっすね。
ね。なんか、親指シフトは慣れるともうそれなしではいられないぐらいの快適さだっていうことを当時聞きましたけど。
いや、むちゃくちゃ早かったっすよ、だから。
そうなんだ。
うん。
具体的にどういうものなのかっていうのは全然僕、知識としてないんですけど。
ちょうどスペースキーの下のところに、左シフトと右シフトみたいのがあって、
はい。
まず親指を配置して、そのシフトを押しながらでひらがなの組み合わせがまた変わるんですよ。
うーん。
だから左半分、右半分で、そのひらがなを打ってる時に普通に打つのと、その左右のシフトを押しながら打つっていうので文字の組み合わせが変わるわけですよ。
あーなるほど。
で、それが押しながらっていうのは小指でできるから、他4本で全部打てるから、基本的にその指がもう本当に離れないんですよね。
はー。
なるほど。
なるほど、狭い範囲でできるってことだ。
そうそうそうそうそう。
へー。
あれは確かに早いなと思いましたよ。
なるほどねー。
確かに早そうだね、言われてみれば。
うん。
あったよね、キーボードもね、別売りで。
うん。
パソコン用も売ってましたからね、親指シフトの。
ね、売ってましたよね。
そうそうそうそう。
ねー。
そうだかー。
うーん、一時期パソコン版のOASYSっていうのも、最初の頃出してましたよね。
出してました。
うん。
で、あのー、日本語入力のOAKだけも単品販売してたんですよね。
あー、そうなんだ。
そうなんだ。
そう、最初の頃私それ使ってたんですけど。
うん。
正直あのー、バカのIMEよりもやっぱり出来は良かったんで。
うん。
あー、日本製ですからみたいな感じだね。
うん。
そうですね。
ねー、IMEとかMacの場合はことえりとかバカだったもんなー。
うんうん。
ねー、なんであんなにバカなんだろうね。
そう。
うん。
別売りでATOKを買ったりしてましたからね。
うん。
確かにATOK賢いなーと思ったもんなーって言って。
うん。
でもOAKもすごい良かったんですよ。
結構自然に変換もしてくれたんで。
なんでそういう日本のメーカーはやめちゃったんですかね。
うーん、多分、開発というか更新が多分出来なかったんでしょうね。
あー、そっかー。
OAKも結構バグ多かったんですけど、全然更新されなかったんで。
そうなんだ。
やっぱリソースの振り分けの問題か。
うーん、どうだろうね。
なるほどねー。
そう。
わー、やっぱりカセットテープのレーベルで一番よく使ってましたね。
カセットテープのレーベル?
はい。
カセットレーベルです。
あー。
じゃあ作ってシャコシャコシャコとか印刷したやつの。
うん。
切って入れるみたいな感じ。
そうそうそうそう。
あー、なるほど。
いやー、やってたなー。
そっかー。
自分は仕事でしか使ってなかったからなー。短期間だったからな、でもなー。
仕事では何を使ったんですか?
結局、仕事でだから案内文書を作成するとか。
あの、機種は?
ワープロの進化と終焉
機種はね、書院。
書院なんだ。
カラーの書院。
カラー。
カラー。最後の方の書院だよね。
カラーのワープロなんか使ったことないもんなー。
インターネットもできたんだよ。
すごいよね。ありましたよね、インターネットできたワープロもね。
あった、あった。だからちょっと復習がてらに調べると、今でも書院のページってあるんだよ。びっくりした。
誰が見てるんだろう。
何のために残してるんだろうみたいな。
うん。
こんな感じだけど、何がすごいって、書院で見たとき確かね、明朝なんだよね、確かね、ページが。
そう。
うん。で、画面が今に比べると大きいからドットが、結構荒いから、すごくドドーンって見れるんだよね。
あー。
だけど、やっぱり1週間くらい使うと、画面が大きすぎて使いづらいなーになるわけ。
うんうんうんうん。
ドリキャスを買いました、その後すぐ。
ははははは。
パソコンじゃなくて、ドリキャスを買って。
ドリキャスを買った。
そっち?
うん。
結局ほら、インターネットをやりたいだけだから、インターネットができる機械をなんぞ、なんぞ、みたいな感じで、PCがまだそんな、10万切るか切らないかぐらいで、本体が買えてくれだったから、じゃあドリキャスが安いよね、みたいな感じ。
おー。
で、ドリキャス買うじゃない。ちょっと話が逸れるけど。やっぱね、ドットが荒いんだよ。
うん。
だから、1ヶ月後にはPC買ってた。じゃあ最初からPCだろ、みたいな感じだけど。
ははははは。
すげー回り道だな。
そう、すげー回り道。
なんか。
さんざん、友達にね、PCがいいんだよ、PCがいいんだよって言われたけど、いや、まずは待て、これでやってみよう、みたいな。
ははははは。
言われましたとさ、めでたし、めでたし、みたいな感じ。
かえってなんか経費がかかってるような気もしないし。
そう、かかってるよ。
ままドリキャスも遊べたし。
うん。
とりあえずね。
ぐらいだな。
うん。
ワープロね。それこそメインはハガキ最初でしたね。
ハガキ。
そうですね。
ハガキ職人とワープロの紹介
あの、高校時代、一時期、ハガキ職人っていうのを細々やったことがありましてですね。
お、すごい。
あー。
うん。その時に、投書するハガキをワープロで作ってたと。
へー。
で、その時使ったワープロが、
まあ、マイナーな、服部セイコーですよ。
出してたの?
セイコーが出してたんですよ、ワープロ。
なんだっけ、なんかあったっけそれ。
セイコー。
コメディアっていうね、ワープロ。
コメディア?
うん。
へー。
へー、知らない。
そうですよ。3行ぐらいしか画面表示ないんだけど、一応キャッチコピーは地図も書けるワープロだったんですよね。
へー。
3行で。地図作る機能があったんですよ。
3行で?
うん。
あれ?北海道とかやったら北海道の地図が出るとかそんな感じ?
いやいや、あれです。ワードで言う図形です。
3行しかないのに?
うん。
でも3行しかないんですよね。
うん。一応ドットはね、そこそこ。もしとしては3行だけれども、ドットだけだったらもうちょっと数はあるんで。
あー、なるほど。そういうことか。
うん、そうそうそう。
へー、でも16×16みたいな感じじゃないの?
いや、まあ、もうちょっと画面は大きいけど、でもまあ、今のから見たらね。
うん。
今のから見たらね、横に細長いやつですから。
あ、そっか。そうだよね。
で、そのね、ワープロでね、あの、いかに端ギリギリまで印刷をするかというのをね、気合を入れて、あの、独自の用紙サイズを設定して、
うん。
で、もう本当にハガキの端5ミリぐらいまで、
うん。
あの、印刷を強引にやり、
へー。
もう、びっちり文字を書けるようにして、出してたという。
へー。
なるほど。余額の限界値があるから、それを超えるぐらいの用紙サイズにしてってことか。
そうそうそうそう。
あー、なるほどねー。
そう。
職人だよなー、そういうのがなー。
すごいなー。
へー。
インクリボンですよね。
そうです。インクリボンですね。
カラーとかで。
熱転写も使えたけど、インクリボンは、あのー、まあ、黒とカラーのインクリボン差し替えれば、一応色は付けられるっていう。
あー、なるほど。
ああ、いいやつだよね。
あー。
うん。
カラーも使ったことないな。
あれか。
使ったことあんの。
熱転写は練習用で、本番はインクリボンにするみたいな、そんな感じ。
あー、でも、熱転写も紙が高かったんだなー、あれが。
感熱紙。
あー、感熱紙ね。
そう、感熱紙がね、言うて高かったんで。
あれさー。
ほっとくとさ、すぐダメになる。
そう。
色がね、黒くね。
そう。
黒くなる。
あれね。
あれ、あれさー、まとめて買っちゃってからさー、日向に置いちゃってさー、さんざん怒られた。
どっちにしろダメになるじゃん、みたいな感じなんだけど。
うん、まあまあまあ。
まあまあまあ。
まあまあまあ。
今はそういうことないんだよね。よく考えたらね。
うん。
レシートぐらい?レシートもそんなことないのかな。
うん。
レシートはね、まだまだ。
うん。
出ますね。
そうね。あれも、インクも使わないし、まあ、経済的っちゃ経済的なんだよね。
ね。
うん。
うん。
そう、だからパソコンを最初買ったときに、印刷できないじゃんと思ったもん。
プリンターも。
ワープロの印刷と機能
プリンターも。
そうですよね。
そうか。
確かに、内蔵されてるっていうのが、もうデフォルトでしたからね、ワープロで。
うん。
だから。
ごくごく一部、プリンター内蔵のパソコンはありましたけどね。
え、そうなの?
うん。ThinkPadが出してましたよ。
えー、そうなんだ。
構造的にはワープロに似てるの?
あのね、手前のちょうど、パームレスト的な位置のところに、紙の出口があって。
えー。
ノートパソコンの背面から紙入れて、手前からウェーって出てくっていうね。
すげー。
えー。
え、どこにインクを入れる要素があるの?
後ろの方ってこと?
後ろの方に確かあったと思った。
へー。
なんかあれだね、昔の人が考えた未来の機械って感じだね。
うん、するするする。
あのー。
すごい変態なやつだったな。
なんか通信とかでさ、ピーピーピーピーって打ったやつがさ、ペーって出てくる。
ペーって出てくる。
そうそうそう。
いや、受け取り側は紙なのかよ、みたいな気がして。
はっ。
そんな昔のね、なんか丸をパンチしたやつを博士が呼び取って、ムーこれはみたいな感じのノリじゃないですか。
すごいね。
出してたんだ、そんなの。
へー。
シンクパッドは結構変態機種をね、たまに出しますからね。
うーん。
ウルトラマンPCとかね。
ウルトラマンPC?
手書きメモパッド搭載のパソコンとかノートとかね。
へー。
へー。
意外とIBMなんてでっかい会社なのに結構柔軟性あったんですね、考え方に。
うん。結構チャレンジングな製品出してましたよ。
うーん。
そんなIBMはワープロは出してなかったのかね。
IBMは出すっていうか、ないよね。
ワープロって海外ってあったんですか?
そう。海外でワープロって聞いたことないですけどね。
タイプライターってことじゃない?
あー、そうかそうか。
タイプライターがあるからね。
うんうん。
ワープロっていう機械はやっぱり日本語が書くのも大変だっていうのもあるし、日本独自のやっぱりガラパゴスな機械だったのかな。
って感じはするね。和文タイプもあったじゃん、一応。
あった。めっちゃ大変。めっちゃ虫眼鏡で探して大変なやつ。
そう。大変なやつ。ひっくり返すと怒られるやつ。
職員室にあった。
あったあったあった。そうそうそう。
あったわー。
これも進化系なんでしょ、きっとワープロって。
うん。
ね。
思い出したけど、小学校卒業するときには寄贈するものとかあるじゃないですか。
うん。
記念品みたいな、卒業記念品みたいな。
うん。
あれがね、僕らの年はCanonワードでしたね。
へー。
でね、ディスプレイタイプだった。
おー。
CRTだよ。
へー。
うん。
すげー。
そうだ、思い出したわー。小学校6年生の先生はRupo使ってたんだよなー。
先生方、泣いて喜んだだろうね。
教室のテーブルで自分のRupo持ってきてやってたなー。
うーん。Rupoって東芝だったっけ?
うん。東芝ですね。
東芝かー。
そうっすね。
いいねー。
なんか話してると思い出してる。
うん。ですねー。もうちょっとあるな。うん。
じゃあ前半はこんなところにしましてですね。
はい。
はい。じゃあまた後半、いろいろ思い出したことを話してみたいと思います。
はい。
はい。
はい。じゃあ今回はこの辺で。ありがとうございましたー。
はい。
はい。ありがとうございました。
ありがとうございましたー。
場末のラジオ。