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2025-11-15 13:59

ネット販売する前に知っておきたい 「無農薬」表記の注意点 AIポッドキャスト

にしえみどりさんとコラボライブした時話題になった「無農薬」表記のメリットとデメリット、注意点をnoteにまとめ、AIに読み込ませてポッドキャストで解説しました。
情報元のnoteはこちら
「無農薬」表記のメリットとデメリットをAIに解説してもらいました。
https://note.com/basesidefarm/n/nac4ca7e04155

にしえみどりさんとのライブはこちら
https://stand.fm/episodes/691717595b730040f57fc5e4

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サマリー

無農薬表示に関する厳しいガイドラインは農家に影響を及ぼし、消費者に誤解を招く可能性があることが明らかにされています。農家は無農薬という言葉を使用したいという欲求とそのリスクの間で揺れ動いており、代替表現や認証制度の重要性についても考察されています。このエピソードでは、無農薬とオーガニックの混乱に関するマーケティングの複雑さと誠実さの重要性が語られています。特に、ベースサイドファームのアトリーさんが実践している農業の選択とその認証制度は、消費者に対する誠実な態度を反映していることが強調されています。

無農薬表示のジレンマ
スーパーとか直売所に行くと、「無農薬」って書いてある野菜、見たことありませんか?
なんかこう、健康的で安心だなーっていうイメージありますよね。
でも、もしあなたが、できるだけ農薬を使わずに野菜を育てようって決心した新規収納者だとしたら、
その一番伝えたいはずの無農薬っていう言葉が、実は使えないんだよって知ったら、どう思いますか?
今回はですね、あなたが共有してくれた資料をもとに、まさにそのジレンマの真っ只中にいるある農家さんの物語を追いながら、
無農薬表示の真実を深く掘り下げていきます。
参照するのは、東京で新しく農業を始めたBase Side Farmのアトリさんが、
AIも使って無農薬表示の是非を考えた記事。
それと、もう一つは、彼女自身が別の農家ポッドカスターと、そのリアルな悩みとか選択について語った対談の記録です。
この2つの資料から、無農薬っていう言葉の裏にある複雑なルールと、
アトリさんのような誠実な農家さんが、どうやって消費者に自分のこだわりを伝えようとしているのか、
その白心に一緒に迫っていきましょう。
ガイドラインとその影響
ええ、これは単なる言葉選びの問題じゃないんですよね。
消費者の期待と農業の厳しい現実、それからマーケティングの誘惑と誠実さと、
その間で揺れる現場のリアルな声が、この資料からはっきりと聞こえてくる、非常に興味深いテーマだと思います。
では早速ですが、物語の核心から、
なぜ、あれほど分かりやすくて消費者にも響きそうな、無農薬っていう言葉が公式にはNGワードなんでしょうか。
ベースサイドファームさんの記事にもありましたけど、農林水産省のガイドラインで明確に禁止されてるんですよね。
はい、その最大の理由は、一言で言ってしまうと、消費者に誤解を招くからなんです。
誤解ですか?
ガイドラインでは、いくつか具体的な懸念点を挙げていまして、
例えば、皆さんがイメージする化学合成農薬だけじゃなくて、微生物とか天然物を利用した資材も、
法律上は農薬に分類されることがあるんですよ。
ですから、無農薬って表示すると、そういったものも一切使っていないと、誤解される可能性があるわけです。
なるほど。つまり農家さんからすれば、安全な自然由来のものを使ってても、
法律の定義上は農薬使用になっちゃうケースがあると。
それは知りませんでしたね。
まさに。そしてもう一つ、非常に現実的な問題がありまして、それがドリフト。
ドリフト?
はい。つまり、近隣の畑から農薬が風で飛んできてしまう可能性です。
自分の畑で一切使っていないにしても、お隣さんが散布したものが付着しちゃうことは、もう防ぎきれない。
そうなると、完全なゼロを保証するのは極めて困難になるわけです。
うわあ、それは自分の努力だけではどうにもならない問題ですね。農家さんにとっては本当に悩ましいでしょうね。
それに、畑の一部では農薬を使っていても、その農家さんの全部の商品が農薬ゼロだ、なんていう誤解も招きかねないと。
その通りです。そして、このルールにはもう一つ、より深い意図があるんです。
資料によれば、無農薬という表示は、裏を返せば、それ以外の一般的な農産物、つまり観光栽培のものが危険であるかのような印象を与えかねない、という懸念です。
あ、ちょっと待ってください。観光栽培という言葉が出てきましたけど、これは具体的にどういう栽培方法を指すんでしょうか?
あ、良い質問ですね。ここで言う観光栽培というのは、多くの農家さんが一般的に行っている栽培方法で、その地域で定められた基準に基づいた量の農薬や化学肥料を使うというものです。
なるほど。
もちろん、日本の農薬取り締まり法って非常に厳しくて、使用時期とか量、残留基準なんかが細かく定められています。
なので、観光栽培の農産物も、安全性は国によってしっかり確保されているんです。
ふむふむ。
国としては、無農薬という言葉が、その安全な観光栽培の価値を不当に貶めるような、なんていうか、ゼロか百かみたいな単純な二元論を生み出すのを避けたいというわけですね。
よくわかりました。ルールができた背景には、消費者保護と農業界全体のバランスを考えたかなり複雑な配慮があるんですね。
しかしそれでも、直売所とか個人の通販サイトなんかでは、無農薬って結構見かけますよね。
ルール違反とわかってて、なぜ農家さんたちはその言葉を使いたくなっちゃうんでしょうか。
そこがまさにこの問題のジレンマの核心なんです。
理由は、その言葉が持つ、もう圧倒的なマーケティングパワーにあります。
マーケティングパワー。
ええ。資料でも指摘されてますが、なんといっても分かりやすい。
専門的な知識がなくても、無農薬の一言で、安全・健康的・こだわりみたいなポジティブなイメージを瞬時に伝えることができるんです。
確かに、栽培期間中、節減対象農薬の統治費5割減でなんて言われるより、無農薬ですって言われた方がストレートに響きますもんね。
あなたもついそっちに手が伸びちゃうかもしれません。
ええ、そうですよね。そしてその分かりやすさは価格にも直結します。
手間暇かけてるっていう付加価値が伝わりやすくて、少し高めの価格設定でも消費者に受け入れやすい。
特にビジネスとして農業を始めたばかりの小規模な農家さんにとっては、非常に魅力的な言葉に移るでしょうね。
なるほどな。短期的に見れば売り上げを立てるための魔法の言葉みたいに思えちゃうわけですね。
しかしその魔法には大きな代償が伴います。
ここが今回の話で特に重要なところで、短期的なメリットの裏には長期的に見てもっとずっと大きなデメリットが存在してるんです。
資料ではそのリスクが3つほど挙げられていますね。
リスク?
はい。第一に、そして最も深刻なのが信頼の失追です。
信頼?
ええ。ガイドライン違反が分かれば行政指導の対象になる可能性もあります。
それ以上に怖いのが、事情を知っている同業者とかルールを学んだ消費者から、
あ、この農家はルールを守らない人なんだ、っていうレッテルを貼られてしまうこと。
食という分野で一度失った信頼を取り戻すのはもう至難のようですから。
うわあ、そりゃ致命的ですね。
第二に、生産者自身への過度なプレッシャー。
一度無農薬と宣言してしまうと、もし本当に深刻な病害中が発生しても、
簡単には農薬に頼れなくなりますよね。
ああ、そっか。
結果、収穫量が激減したり、品質が著しく落ちたりして、
経営そのものが不安定になる危険性がある。
そして第三に、先ほども触れましたが、
農薬は絶対薬だという社会のゼロリスク神話にまあ加担してしまうこと。
これは農業という産業全体の首を絞めかねない、より大きな問題につながっていきます。
わかりました。
信頼の構築と代替表現
つまり、無農薬という言葉を使うことは、短期的には売上げにつながるかもしれないけど、
長期的には自分の首も業界の首も絞めることになりかねない諸羅派の件だと。
じゃあ、アトリさんのようなルールを守りながら真摯に農業に取り組んでいる方は、
どうやってその価値とか断りを伝えればいいんでしょうか。
そこがまさに農家さんたちの知恵の絞りどころであり、私たち消費者が知っておくべき点なんです。
ガイドラインでは、曖昧なイメージ言葉じゃなくて客観的な事実を伝えることを推奨しています。
事実ですか。具体的にはどんな表現があるんでしょう。
最も推奨されているのが、栽培期間中農薬不使用という表現です。
あ、聞いたことあります。
これは、無農薬と違ってガイドラインで認められているんです。
土壌に過去の農薬が残っている可能性とか、ドリフトの可能性を完全に排除できないので、
栽培期間中という限定をつけることで、誠実な表現とされているんですね。
なるほど。無農薬はダメだけど、栽培期間中農薬不使用はOK。この違いは大きいですね。
ええ。他にも、例えば農薬の観光基準が10回のところ、東園では2回のみ使用しましたと具体的な回数を示したり、
ほうほう。
除草剤は使わず、全て手作業で草取りをしています、と実際に行った作業内容を伝えたりする方法があります。
いつ、何を、どうしたか、という事実を正直に書くことが求められているわけです。
そして、その信頼性を究極の形で証明するのが、資料にもある有機ジャス認証なんですよね。
その通りです。これは、国が定めた非常に厳しい基準をクリアした証です。
例えば、種まきとか植え付けの2年以上前から禁止されている農薬や化学肥料を使っていない畑で栽培することとか、
遺伝子組み替え技術は使わないとか、多くの条件があります。
かなり厳しいんですね。
無農薬とオーガニックの複雑さ
ええ。取得には時間もコストもかかりますが、このマークがあれば堂々と有機やオーガニックと表示できて、その信頼性は揺るぎないものになります。
なるほど。これらの話をまとめると、本質はどこにあるんでしょうか?
つまり、これは単なる表示の問題じゃなくて、現代のマーケティング手法と、食という分野に求められる誠実さとの衝突なんですよ。
ああ。
消費者はシンプルでわかりやすい言葉を求めがちですけど、生産の現場は非常に複雑です。
このギャップを埋めるのが、ジャスニー賞のような社会的な共通言語、あるいは農家さん自身の言葉による丁寧なストーリーテリングなんですね。
そのストーリーテリングという点で、いよいよベースサイドファームのアトリさんの具体的な話が重要になってきますね。
理論はわかりましたが、彼女がこの複雑なルールの中で、実際にどんな選択をしているのか非常に気になります。
はい。彼女のポッドキャスト対談の内容は、まさにその実践例として非常に示唆に富んでいます。
彼女は東京で新規就農をして、オーガニックよりの農業を目指しているんですが、研修先は観光栽培の農家さんだったそうです。
へえ。
だからこそ、どちらのやり方の利点も難しさも理解している。
その上で、ガイドラインを遵守して、無農薬という安易な言葉は使わないと決めているんです。
彼女は一つのやり方に固執するんじゃなくて、作物ごとにアプローチを変えている、と。
国の作物では、さっき出た栽培期間中農薬不使用で栽培している。
一方で里芋とかさつまいものような比較的病害中に強い作物は、東京エコ農産物という認証を取得しているんですね。
東京エコ農産物?それはどういうものですか?
東京都が定める認証制度で、化学構成農薬と化学肥料を都が定める観光レベルの半分以下に減らして生産された農産物であることを証明するものです。
なるほど。
有機JSほど厳しくはありませんが、地域が定めた基準をクリアしているという客観的な証拠になります。
彼女は作物の特性に合わせて、こうした認証をうまく活用しているわけです。
面白いですね。そして、ここからが彼女の誠実さが最も現れている点だと感じたんですが、ケールの話です。
まさに。ケールは油蒸しとかがつきやすくて、栽培が非常に難しい野菜なんです。
彼女は観光栽培に比べれば農薬の使用をかなり減らしてはいるそうですが、認証を取れるレベルではないと。
だから気持ちの上では原農薬ってアピールしたいところでしょうけど、それを曖昧に伝えることをせず、正直に観光栽培のカテゴリーとして販売しているんです。
それはすごいですね。自分の努力をアピールしたい気持ちを抑えて、客観的な事実を優先している。
ええ。これはあなたのような消費者に対して、これ以上ないほど誠実な態度だと言えるんじゃないでしょうか。
キャッチーな言葉に頼るんじゃなくて、自分が何をして何をしていないのかを、認証制度なんかを使いながら正確に伝える。
その姿勢そのものが何よりの信頼の証になっているわけです。
彼女は言葉のイメージじゃなく、行動と事実で自分の農業の価値を伝えようとしているんですね。
ベースサイドファームの実践
さて、今回の深掘りいかがでしたか。
ベースサイドファームのアトリーさんの物語を通して、無農薬という一言の裏にある深い世界が見えてきたように思います。
あなたが次に野菜を選ぶとき、もし無農薬というラベルを見かけたら、
それはもしかしたら生産者さんがこの複雑なルールを知らないか、あるいはあえて無視しているサインかもしれない。
むしろ、栽培期間中農薬不使用といった具体的な記述や有機JASマーク、東京エコ農産物のような地域の認証マークこそが、
その農家さんのこだわりと誠実さ、そして格闘の跡を示していると言えそうですね。
そして最後に一つ、あなたに考えてみてほしいことがあります。
資料のポッドキャストの中では、農家の間でさえ、農薬を使った野菜は毒だといった極端な意見を言う人がいるという話も出てきました。
この問題は単なる表示ルールの話にとどまりません。
私たち消費者が、食に対してどのような知識を持ち、生産者とどう向き合っていくかというより大きな対話の一部なんです。
アトリーシャンのように誠実であろうとする生産者を支えるために、あなたはその対話の中でこれからどんな役割を果たしたいと思いますか?
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