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2025-11-17 09:05

#14:デザインが再定義する「所有する価値」:最新テクノロジーを透明に、日常品を高級品に

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▼Appleを離れ、日常に溶け込む「インビジブルな」スマートグラス開発へ

https://www.yankodesign.com/2025/10/22/will-wang-left-apple-to-build-smart-glasses-that-feel-invisible-heres-why/


▼IDEOと共同開発し、10年かけて開発された300ドルの高級水筒

https://www.fastcompany.com/91391796/okapa-water-bottle-make-luxury-hydration-a-thing/


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サマリー

今回のエピソードでは、テクノロジーの存在感を消すインビジブルなスマートグラスの開発と、日常品を高級品に変える高級水筒の事例を通じて、所有する価値に対する新しいアプローチが紹介されます。これによって、ユーザーとプロダクトとの関係性が再定義されます。

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Balloon Channelは、デザインクリエイティブスタジオBalloon Inc.が配信するメールマガジンと連動してお届けしているポッドキャストです。
メールマガジンにてお届けしている、最新のデザインニュースや日々の仕事で得られた知見、おすすめの書籍情報などについて、音声でお届けしていきます。
みなさん、こんにちは。
Balloon Channel第14回目は、私、広報の沙耶が担当させていただきます。
今回ご紹介する2つのデザインニュースは、私たちの所有する価値を改めて問うものです。
1つは、テクノロジーの存在感を消すことで、物を所有しているという意識を最小化しようという試み。
そしてもう1つは、日常的なアイテムを高級品へと消化させ、所有する喜びを最大化しようという、全く逆のアプローチです。
これらは、目立たせるべきか、それとも消すべきか、という対照的な問いを通じて、ユーザーとプロダクトとの理想的な関係性を追求し直しています。
今後のプロダクトデザインを考える上で、資産に富む2つの事例を見ていきましょう。
インビジブルなスマートグラスの開発
まずは1つ目のデザインニュース、Appleを離れ、日常に溶け込むインビジブルなスマートグラス開発。
まず1つ目は、元Appleデザイナーのウィル・ワン氏が取り組んでいる、インビジブル、見えないスマートグラスの開発についてです。
ワン氏は、既存のスマートグラスが厚みがあり目立ちすぎるため、ユーザーが周囲の目を気にして装着をためらうことが普及の妨げになっていると指摘します。
目指すのは、普通のメガネと区別がつかないほど薄く軽量でバッテリー寿命が長いデバイス。
ワン氏は、快適さ、控えめさ、そして関連性、この3つが揃うとテクノロジーは目に見えなくなりますと語っています。
このアプローチは、テクノロジーを誇示するのではなく、その存在を感じさせずに、ユーザーが現実世界に集中できるようなシームレスな拡張現実、ARの体験を提供しようとしています。
テクノロジーの存在感を消すことで、生活を静かに拡張するという、スマートグラスの新しい方向性です。
こちらの商品は、既に第1弾がリリースされていて、例えばテッドなどの舞台上に立って話す演者が、プロンプターなどの代わりにこのスマートグラスを装着しているとのことです。
音声機能はなく、必要なときにメガネに情報が表示されます。
メガネの運って、かなり印象を左右すると思うのですが、メルマガの画像などを見ていただくとわかるように、いい意味で存在感が薄く、確かにこのメガネをつけることで、目線が自然のまま話せるならつけてもいいかも、と思えるようなシンプルなスマートグラスでした。
続いて、2つ目のデザインニュース。
アイデオと共同開発し、10年かけて開発された、300ドルの高級水筒。
スマートグラスのデザインニュースと対照的なのが、アイデオと共同開発され、10年かけて開発された、300ドルの高級な水筒、オカパです。
ちなみに、このオカパというネーミングは、創業者のスタインマン氏が、昔パプアニューギニアのオカパで仕事をしていたからという理由だそうです。
300ドルの高級な水筒の割には、結構安易なネーミングをしていますよね。
水筒市場は、安価な製品が多く、ハイエンドな製品が不足しているという点に注目し、この高級な水筒の製作に着手したそうです。
筐体は高級なアルミニウム製で、内部には特注の医療用のガラスを採用。
衛生面を重視して、8個のモジュールで分解・洗浄が容易になっており、
片手の操作で口当たりの良さの快適さまでを緻密に設計されています。
創業者の情熱の結晶として、1万個もの試作品を作り、71件の特許を取得しているという徹底ぶりです。
耐久性・高級感・機能性を兼ね備えたこの水筒は、日常的な水分補給という行為を、300ドルのラグジュアリーな体験へと昇華させようとしています。
これは、物を所有する喜びを最大化させる、従来の水筒の市場にはなかったポジションの確立です。
メールマガジンでは文字数の都合上でご紹介できなかったんですけれども、
こちらではアイデオとの共同開発について、もう少しお話しします。
創業者のスタイン・マン氏が、アイデオにこの水筒の共同製作を依頼したとき、
本当にハイエンドの水筒が必要なのか、とアイデオの担当者に言われたそうです。
そこでスタイン・マン氏は、アイデオの会議室に300本の水筒を持ち込み、
気に入ったものを見つけてくれ、もし見つけられなかったらこのプロジェクトを引き受けてくれ、と迫ったそうです。
現在、高級な水筒が共同製作されたわけなので、300本の中に気に入った水筒はなかったということになるんですが、
この300本の水筒とは別に持ってきていたものがもう一つあったそうです。
それが日本製の香水瓶で、アルミニウムの筐体にガラスが収められたもの。
まさに今回ご紹介した高級水筒の構造ですよね。
個人的にこの持ってきていた日本製の香水瓶が具体的にはどの香水なのかと気になりまして調べてみたんですが、
ちょっとイメージと違うかもしれないんですが、香水のアトマイザーが近いのかなと思いました。
アトマイザーとは液体を入れる小さな形態容器で、ガラス製の試験管のようなボトルに切り拭きがついていて、
さらにその周りにアルミ製のカバーがついているものが多いです。
無印良品でも香水の持ち運び用のアトマイザーが販売されているので、
こういったものが創業者の方が持ち込んだ日本製の香水瓶に近いのかなと思いました。
そもそもなんですが、洗いやすくて衛生的で水漏れしない、保温性に優れた水筒というのは、
結構日本だと普通に販売しているような気がしないでもないですよね。
オカパは8個のパーツがあるとのことなんですが、私が使っている水筒だと2つから3つくらいで洗いやすくて、
という感じですが、私の水筒の話はここまでにしておきます。
ということで、今回は2つのデザインニュースをお届けしました。
ぜひ次回のバルーンチャンネルもお楽しみに。
本日ご紹介した情報は、ポッドキャスト概要欄に詳細を記載しています。
また、メールマガジンへの登録ページも記載しているので、ぜひご購読いただけると嬉しいです。
ではまた次回のバルーンチャンネルでお会いしましょう。
09:05

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