1. 誤り続けるオンナたち
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2025-11-01 49:22

#180 広報の誤り【前編】/退職を前に広報キャリアを振り返ってみました

おたより:「キャリアがある」ことのお金以上の価値/ 【】広報人生棚卸させてください/ リモートワーク廃止が決定打/ コップの水があふれて心が折れるまで/ タテマエしかかけない所感の闇/ “北風”的制度設計/ 賛同できない情報発信に加担したくない/ 【】学生時代から広報を志した理由/ 新卒から広報キャリアを歩む方法/専門性>総合職/【】変なエントリーシート、変な面接/ 同期は銀行、保険、公務員…/ 仕事が楽しいわけないと思ってた/ 【】メディアリレーションってどんな仕事?/メディアとPR会社の「芸能イベント」という闘い/ カメラの目線振り自信あります




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Promesa by ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Blue Dot Sessions⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

サマリー

このエピソードでは、退職を控えた広報キャリアの振り返りを行い、同じ境遇のリスナーたちと共感や意見を交えながら、キャリアや社会的圧力について考察しています。特に、退職による心理的影響やキャリアの意義について触れています。また、広報キャリアの振り返りとして、会社の体制変更やリモート勤務の影響について語り、社内の圧力や日報の運用から生じるストレス、広報としての役割との矛盾が浮き彫りにされます。このエピソードでは、広報のキャリアについて振り返り、新卒が広報職を選ぶ難しさやPR代理店への道を選んだ経緯について詳しく語ります。限られた選択肢の中で、専門性の重要性が強調され、広報業界の実態にも触れています。また、広報業界におけるキャリアの振り返りと、特にメディアリレーションの業務内容に焦点が当てられ、PR会社での経験を通じて著者が直面した課題や学びが語られ、業界の若さや厳しさも明らかになります。退職を前に広報キャリアを振り返り、誤りや成長についても考察されています。

リスナーからのメッセージ
みなさん、こんにちは。誤り続けるオンナたち、Kayakoです。
Kanaです。この番組では、性格も住む場所もライフステージも何もかも違うけど、なんだか気の合う女2人が誤り続ける日常や自分自身をメタ認知してとことん言語化していきます。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。今日も今日とてお便りが来ています。ありがとうございます。
ありがとうございます。
では読ませていただきます。
ラジオネームよよっぺさん
Kanaさん、Kayakoさん、こんにちは。初めてお便りさせていただきます。よよっぺと申します。
こんにちは。
シャープ167、168年齢の誤り。むちゃくちゃ共感しました。
私は寄婚者で子供はいません。40代ですが、未だに自分をおばさんと呼べませんし、今後呼べる気もしません。
会社では管理職でしたが、恐らくツボネになっていた気がします。
嫌味な男性社員も多い中、毎日とにかく疲れていて、そんな自分を守るのに必死でした。
そして、ここから少し話がそれて申し訳ありませんが、恐ろしいことに疲れは心身に及びます。
仕事でとあるストレスを感じる出来事から精神がダウンしてしまい、今は働くことをお休みしています。
まさか自分が、という感じです。
子なしだがキャリアはある、ということが想像以上に自分を支えていたようで、もはやキャリアすらなくなり、少し途方に暮れています。
元気になったらまた働き始めればいい、とは思いますが、今の立場で友人たちとどのように関わっていくか、まだ迷っている最中です。
生きている限り、自分の立場や他者との関係性というのは模索し続けるものなのですね。
これからも二人のおしゃべり、楽しみにしています。
とのことです。
退職の決意と考え
はい。ヨヨッペさん、ありがとうございます。
ヨヨッペさん、ありがとうございます。
お疲れ様ですね。
そうですね。年齢の誤りに共感していただけて、とても嬉しく思います。
私一人だけの抱えているモヤモヤではなかったんだと、他の方にもいろいろ反響をいただいて思っていたところでした。
カナさんは、やるときは本当にいいのか、こんなことをグダグダ言っていて、ずっといいんですかね、とずっと心配していたけど、やっぱりみんないろいろありますね、と。
そうですね。グダグダのままお話しした結果、たくさんの人にいろんな形でご意見いただけたので、よかったなと思っていまして、他にもいろいろお便りをいただいていたんですが、タイムリーかつわかるわって思って、
このお便りを取り上げさせていただきました。
わかるわっていうのは?
今日のテーマにもつながるんですけど、実は私も直近退職を決意しました。
まさかの。
それで、ヨヨッペさんのお便りに書いてあったんですけど、帰婚者で子供はいませんということで、管理職だったけれども、もうやめてしまうことによって、そのキャリアも失ってしまったっていう。
それが想像以上に自分にとって大きな衝撃だったっていうふうに書いていらっしゃって、本当にそうだよなって思ったんですよね。
それは、私も退職しようと思った時に、少なからず会社で働いている、そしてそこで一定以上の給料をもらっているっていうことが、単純に収入がある、お金をもらってそれで生活できているっていうことが、お金以上の価値があるというか。
そうですね。社会の一員感もあれば、大人として叱るべきことを果たしている感。
そう。なので、いざ辞めるってなった時に、わくわくする気持ちももちろんあるんですけど、一方でめちゃくちゃ怖くなったんですよ。
私、大丈夫なの?会社の枠組みを手放した時に、私に残る価値はあるのかとか、私がこれから生きていく上で何を根幹に持っていたらいいのかとか、結局会社に所属するということで、そういうことを考えることをいかに放棄してきたのかっていうことを、
退職を決めた瞬間に、そんなつもりじゃなかったんだけど、いざそう思った瞬間に、恐怖が湧き上がってきたんですよね。
だから、まったく同じ状況ではないですけれども、そこに対して軽々しく共感できるっていうことは、失礼だとは思うんですけど、
ただ、多くの人が子供がいる、結婚しているみたいなことと、同列でキャリアがあるみたいなこと、特に子供がいないということを、だけど私にはキャリアがあるみたいな気持ちで支えているっていう感情っていうのは、女性でもっている方って多いんじゃないかなと思ってまして、
ちょまど ソーシャルプレッシャーがすごいあるからね、女性に対しては。結婚とか出産に対してのね。免財布というか、まったく免財布にする人はない。ないし、全然それぞれの人生でいいんだけど、ソーシャルプレッシャーとして感じてしまうよね。
ちょまど そうですね。あんまりね、自分の話ばっかりしてもあれなんで、ヨヨッペさんにまずメッセージを送るべきかなと思うんですけど、これはね、自分で100回考えていることだと思うんですけど、まずはね、辞めても支えてくれるパートナーもいて、友人たちもいて、それによって、もちろんヨヨッペさんの価値が失われているわけではないですし、
少しお休みするっていうことをポジティブに受け止めて、そして休むをするっていうことを大事にしていただけたらなとは思いましたね。
ちょまど 私はここで言うと、子供がいるから、かなさんもさっき言ったけど軽々しく共感とかわかりますとかは言えないんだけれども、私自身は中妻になったときに、子供がいるんだけど、結構そのキャリアっていうものを自分の中ですごい占める割合が大きくて、そこに誇りも持っていたし、そこが自分を形成する一部みたいになってたので、結構なんかキャリアがなくなったときに絶望したんですよ。
どうしよう自分みたいな。そこからいろんなことをして、ポッドキャストもその一環なんだけれども、やっぱりこう、無理にポジティブ変換する必要はないけど、でもやっぱ立ち止まるっていうこともやっぱりしにくいから、人生意外と。だからこの機会になんか全然働いてたらしなかったことをできたらいいなみたいな気持ちもあって、バイブル投稿とかいろんな友達作ったりとか、いろんなことに手を出して、結果として今があるので、
ヨープンさんもすごい今大変な状況だし、こんなこと言われなくても本当に100万回考えたと思うんですけど、神様がくれたお休みだと思って、それこそちょっと違う山を探すんじゃないけど、してみたら、もしかしたらなんか思ってもなかった道が見えるかもしれないっていうのはあるよって言いたいと。
という気持ちです。本当は無理しないことですよ。
そうですね。まずは健やかに心穏やかに過ごしていただきたいなと。
本当に今は頑張ってはいけない時期ですからね。今までの人生分自分を甘やかしたらいいんじゃないかなと思います。
そうですね。休む自分を肯定できるようになったら、きっともう無敵なので、きっとそういう時期にきているということなのでは。私もね、全然そんなマインドは持ててないので。
私もね、実際ずっと頑張ってきたのでさ。
人にアドバイスできる立場ではございませんが。
毎日どれだけ怠けられたかを評価してみてください。
そうですね。
今日家事をやってしまったみたいな。やってしまったって思って、もう存分好きなだけ甘いものを食べ、netflixを見てみたいな生活をしてほしいなと思います。
というわけで、このお便りを勝手にきっかけにしてしまって恐縮なんですが、私も退職を決めたということで。
今後の展望
衝撃のニュース。
というか、コウホーの謝りをやろうということ自体は、退職を決める前から実は考えてはいたんですけど、今こそがそのタイミングかなと思いまして。
私たちの最初の番組名コウホーにも〇〇の謝りでしたけれども、万無事してコウホーの謝りをするという感じで。
あらかじめ言っておくと、コウホーのスキルに関して何か役に立つことは全然発信しないので、どちらかというと、
35右左さんが最近やってた、ないちゃんまきさんの人生誌。
人生誌ね。
あれに着想を得て。
やることにしたと。
それって結構聞いてみると、全然違った人の人生であっても、なるほどって思えることがいっぱいあったので、
一人の人間がどうしてそういうチョイスをして生きてきたのか、みたいなことが伝わったらいいなと思っていますし、
一方、私はこの話を通じて自己分析というか、
キャリアの棚下ろし的な。
そうそう、なんかもう私には全てなくなったのではないかみたいな、そんなことはないってわかってるけど、
どうしてもそんな気持ちになってしまったりとか、
やっぱり企業に転職するのがいいのか、複数の仕事を組み合わせてやっていくのがいいか、みたいなことを考えていたりするので、
そういうことを振り返る上でも参考にしたいなと、この収録を思っております。
いいじゃないですか。そういうきっかけになる収録にしようということで。
だから広報を軸足とした皆さんの人生誌ですね。
そうですね。
先に、なんで私突然退職することになったのかっていうのを。
まあそうね、ミミミミズだからね、私もリスナーさんも。
そう、徳彦さんにも突然ね、退職することになったのでちょうどいいかもしれませんって言ったんですけど。
コウホーの謝りやるのにちょうどいいですよとか言って、え、やめ、え?みたいな。
大きなニュースやん。で、なんでその辞めることになったのかと。
もともとこの会社で管理職になるっていう気持ちがあまりなかったから、どこかのタイミングでは卒業すべきではないかとは思ってたんですね。
なるほど、管理職にならないのであれば?
そうですね。まあメーカーなので、でもちろんね、専門性を伸ばしてキャリアを築くっていうパターンもありますよっていうふうに建前上は言ってるんですけど、技術職とかじゃない限りはなかなかそういうふうにはしづらいというか。
確かになんか事務職のどんどん言ったら出世していくというか、じゃないキャリアパスってあんまり想定されてなそうですね、メーカーで。
そうですね。やっぱりね、組織的な仕事がどんどん多くなる。採用とか、会社の戦略を考えたりとか、社内に向けて何かするとか、新しい仕組みを社内向けに作るとか、そういう業務がね、どんどんどんどん増えていくのを、
私自身にもそういうことが起きてたし、ちょっと上のレイヤーの人とかはそういう状況にあり、ずいぶん長くいて、壺根だった、あの壺根、俗壺根の誤りみたいな話をしたときに言ったんですけど、結構専門性高く制作系の仕事をしてた人が、10年は言わないけど10年弱働いてた人が、
あ、じゃあ結構近いですね、かあさんと。
退職したんですよね。その時に、次は私だって思ったんですよ。
彼女がそっちを選んだということは?
まず彼女が多分辞めることについても、もちろんポジティブな意味合いもあるし、ネガティブに居場所がなくなってきたっていうこともあったと思うんですよ。だから、そういう経路を私も辿るだろうと予想できたんですね。
ただ、現時点で明確な辞める理由がなかったんですよ。
その時は?
もう1,2年ずっとそういう状況で、卒業はした方がいいんだろうな、私自身の未来を考えると思いながらも、ものづくりをしてる人たちに対するリスペクトもあるし、製品に対する愛着もあるし、企業風土も良くて、リモートワークとかも認めてくれているから、ある程度柔軟な働き方に対しての理解もあるなと思っていたんですね。
副業もしてましたもんね、それで。
リモート勤務の終焉
そうですね。ただ、最近ちょっと会社のいろいろな資本関係が変わったりなどして、体制が変わっていって、束縛が厳しくなってきたというか、
なるほど。きつくなってきた締め付けが。
決定打は直近リモートを辞めますっていう宣言をされました。
全員出社。
全員毎日出社。
かなり違いますね。リモートOKとリモートNGは働き方としてね。
今まではフルリモートはダメだったんですけど、月に30%ぐらいはリモートにしても良かったんですよ。
結構していいね。
そうですね。
週2ぐらい。
だから時々はね、夜に予定があるときとか、朝一、勤務時間前に副業先と会議するとか、そういうことにリモート日を使うことができてたんですね。
なんですけど、それがダメってなったときに、ゾッとしたっていうか、
だいぶ自分の生活変わってくるんだと。
もうさ、コロナを経て、またあの前の生活に戻れって言われても、コロナは耐えたけど、もう戻りたくないんですよね、あの頃に。
この回をもし初めて聞いた方とか、最近ちょっとだけ聞いてるっていう方に補足すると、かなさんのこの変化ってすごいストレスなんですよね。
日常生活が変わるっていうのが、そんな衝撃なのって多い人いるかなと思って。
もうそのために、ちょっとずつちょっとずつこう慣れて、今度はリモートのために全部作り上げて、コロナのときに頑張ってレイアウト変えたりとか、いろんなものを購入したりとかして、
で、さらに今度はじゃあフル出社ですみたいな。
また振り幅が大きく日常生活変わると。
そうですね。
日報と社内圧力
副業だってできなくなるかもしれないしね。
そこに愛があれば頑張れるんですけど、
それを超える今、会社への愛がなくなっていたっていうのが、改めて気づかされましたね。
なので、この全員出社は最後の一打ではあった。
コップの水がもうあふれんばかりだったけど、きっかけなくて、出社になったポトがもうぶわってあふれたんだ。
そうなんですよ。ここに至るまでもいろいろあって、
体制が変わったことによって社員に求めることが変わってきたっていうものの中に、
例えばね、毎日何人に勤務時間使ってたかは元々報告してたんですけど、毎日日報で書簡をかけと。
毎日?
毎日。
入社3年目までとかじゃなくて?
じゃなくて、全社員。
逆に誰が読むの?大変じゃん。
上司は毎日それを読んで返信しなさいと。
やば、それだけで人によっては1、2時間かかりそうじゃない?
そんなにですよ。だから数行でいいんですけど、書簡はね。
だけど、なんていうか、そういうことじゃなくない?みたいな。
もちろん、
いけいけベンチャーみたいな。
そうそう、いいポイントあるかもしれないですよ。
それで部分的に、今まで交流がちゃんと取れてなかったような、上司部下がちゃんとつながりを作るみたいな機会になるかもしれない。
言いにくいヘルプを出せるとかね。それは何事もメリデメあるからね。
ただ、公開できる形で日報を書くわけじゃないですか。だから、あんまりネガティブなことは結局言えないわけですよ。
それ、みんな読めるんすか?
部署の人は読めるようになってますね、今。
えっ、一対一とかじゃないんだ。
そう。
やだな。
やですよね。
同じ部署の人も読めるってなったら、なんかすごい考えちゃう。どの情報をどういう形で出そう、みたいな。
そう、だから結局、社内に対するアピールの文言を書くっていうことになるじゃないですか。
結構本質的じゃなさそうですね。
そう、だから意味がないんですよ。そんな体裁ばっかりの、要は本当に苦しい時に苦しいって言わずに、ポジティブな要素を拾って書くみたいなことになるじゃないですか。
それってすごく嘘をついてるような気持ちになるんですよ、自分に対して。
ストレスですよね。
そう、まだ苦しいまま、その状態で言わないっていうだけだったらいいんですけど。
さらにポジティブ変化させられるのはね。
そうそうそうそう。なんかちょっと無理だなっていうことがあったりとか、
あと、親会社みたいなところが持ってるビジョンみたいなものが提示されて、
それをちゃんと理解しているかのテストをします、みたいな。
ほんとにベンチャーみたいなことするんですね。
そうなんですよ。
すごい、なんかベンチャーの社長が好きそうな施策どんどんするじゃん。
それで、こっち子供じゃないんで、みたいな。
10年くらい前に通った道、もう一回通らせて。
そうなの?そうなの?
私の2社目のベンチャーのあのトラウマを織り起こさせるようなことをしてきたんですよ。
なんか20代半ばぐらいで通りたかった、通ったんだけど実際。
そうそうそう。私も実際通ったんですけど、テストはしてないけどね。
なんか似たようなことはあったけど。
そうそう、似たようなことはね。どれだけ共振的かみたいな。
そうそうそうそう。
ビジョンに対して。
忠誠心を問うみたいなやり方がすごく嫌で。
問うっていうかもはやなんていうの。ちょっと制約説じゃないけど、そうやってやんないとみんなダメでしょみたいな。
そう。
北風の対応の北風作戦っぽい感じですね。
そう。でも北風だと思う。大事にしてる価値観の一つに、私たちはこういう社員をリスペクトしますみたいなのがある中にね。
はいはいはい。ありがちありがち。
働くことに喜びを感じるみたいに書いてあったんですよ。
喜びを強制するなと。
確かに何に喜ぶかはこっちに決定権あるからさ。
なんかもっといい言い方ない?
他にもあるんですよ。いくつかある中の一つですけど、私はもうその喜びみたいなところがダメで。
そうね。
感情をコントロールしようとしてくるところが、感情で働いてるから結構ね、切り捨ててるわけじゃないから、だから日々もちろん自分をモチベートしながら、自分でやりがいを見つけながら働きたいと思ってやってきているけれども、それを強制してくるのは違くないかと思って。
そうですね。ビジョンとしてこうあるべきっていうのは、え?ってなりますね。
そうなんですよ。
なるほど。
そうやって会社一職に自分の生活を染めてこようとする態度が、もうそういうのをお腹いっぱいっていうか、吐き気がするっていうか。
なるほど。だから、うんざりするけど、もうすぐやめてやるほどの、ガッとくるものはないけど、積み重なってやっぱポトってきたっていうのがすごいわかりますね。
そう。あとさらに言えば、私、広報という仕事柄、そういったものを理解した上で、外部に発信するものとかを検討していく立場にあるわけですよね。
要は社長が発信する文章とかにおいても、そういった価値観をちょっと取り入れながら作文したりとかしなきゃいけなくなるわけですよ。
共感してないのにね。
共感してないのに、それを啓発する立場になるっていうことが、もう本当に無理で。
すごい自己矛盾を抱えて働いてる。
そうなんですよ。感情と切り離しで働いてる人はできるかもしれないんですけど、いくら給料もらえても、ポリシーに反することを情報発信したくないっていう、広報として絶対に譲れないポイントを犯してきたんですよね。
広報としての矛盾
なるほど。かなさんの中のフィロソフィーに反したんですね。
そう。それで、ちょっと厳しいと思ってる毎日の中で、前日出社が発表されたわけですよ。しかも明日からって言われたんですね。
え、すごくない?明日からとかいうやり方するの?そんな数十人とかの会社じゃないじゃないですか。
正直、どんだけの人の生活に影響する決定を明日から。
そうなんですよ。
すごいな。
だから、会社で作るプロダクトとか、働く人たちのことはとても好きだし、それをPRするっていうことに対しては、全く嫌な気持ちはないですし、それが大変だから辞めるってことはないんですけど、
その、ギブスにはめてこようとする、束縛してこようとする、その会社の体制が結局いつ変わるのかわからない。変わらないかもしれない。悪化するかもしれないみたいな状態のまま、心を健全に、心身健康な状態で働くことは無理だなと思ったんですよ。
穏やかにいられないですね。
このね、ヨヨッペさんのお便りでも、毎日とにかく疲れてて、自分を守るのに必死で、結局疲れは精神面に及び、もう働くことが困難になりましたってありましたけど、私もこれを我慢したらそうなるって思ったんですよね。
蝕んでいくのね、心身のね。
逆に言えば、ここがチャンスかなと思って。
あ、なるほど。ここを逃すと逆に、次何をきっかけでやめるっていう。すごいパワーがいるからね、やめるって決めることもね。
そう、だからこの、もうマジで無理っていう、このパワーをポジティブに変換して、次のステップを考える機会にするのがいいんじゃないかなと思ったんですよ。
うーん、なるほどなるほど。そして満を持して広報悩まりと。
そう、そんな中、広報悩まりするみたいな話があり、だとしたら、そのポジティブなパワーに変換したいと思う一方で、こうちょっと、おじきづく自分とか、自分って何なんだろうって思う気持ちもあって、
私はずっと広報の仕事を本当に10年以上やってきてるんですけど、それがどういうことだったのかみたいなことを、もうなる前ぐらいから振り返ってもいいのかなと思って、ここに至るという話ですね。
そして本日、わたくしめがインタビューを務めさせていただきます。
そうなんです。
ということで。
はい。茅子さんはね、ちょっと一緒に広報したりはしたけど、より一般目線で。
そうそう。そんなに、かなさんほどね、フルキャリアを広報に捧げてないので、全然わかってないところとかもあって、広報が何してるかっていうのも、あんまりご存じないリスナーさんも多いと思うから、そういうことも言いつつ、かなさんの人生から見た広報というものみたいなところを絡めつつ、ちょっと聞けたらなと。
はい。
ということで、もう始めちゃうと。
はい、お願いします。
やっぱ最初から行きたいということで。そもそも、だって最初から広報ですよね。
そうですね。
総合職で入って広報に配属されましたとかじゃなくて、広報をやりたくてなってるわけじゃないですか、かなさんって、能動的に。
そうですね。もう、新卒の就職活動においてもPR会社をメインで受けてましたね。
そこから、なんでなのっていう、そこまで固まってるかなり。なんでやりたかったんですか、PRが。
そうですよね。一つは、コミュニケーションの仕事がしたかったっていうのがあって、私、大学でコミュニケーション学とか勉強してたんですけど、
ああ、そっか。
ただ浅はかな感じではあったんですけどね。前言ったかもしれないですけど、人見知りの誤りとかで、どうやったら仲良くなれるんだろうとか、すごい考えるタイプだったので。
戦略的友人関係の築き方はいろんなところでね。もう何年とかかけますからね。仲良い人と仲良くなるためにね。
広報職の選択肢と難しさ
そうそう。そういうことを科学的に考えるみたいなことは、わりと興味の範疇だったんですけど、世の中で、じゃあそういう仕事に就こうと思ったときに、何があるだろうって、ちょっと考えてみていただけたらと思うんですけど、
例えばわかりやすいので言うと、CMを作るとかね。
ああ、マスのコミュニケーションね。
マスコミュニケーションで、広告代理店とか行くっていうのは、まずあるなと思っていて。
なるほど。
例えばね、新しい焼きそばが出ますみたいな、わかんないけど、ときにどういうクリエイティブ作って、どういう発表しますかみたいなことをするのが広告代理店で、そういうのもいいなと思ったんですけど、
本質を見たときに、何してるかその人たちがあって、考えたら、それは媒体を売ってるんですよね、結局。
まあね、広告枠をね。
そう。広告枠を売る仕事だから、結局その理解で、いろんなことが動くんだろうなって思ったら、そうじゃないとしたら、私、コピーライターになれるほど、言葉突き詰められる自信とかなくて、
クリエイティブ方面もまあ難しいだろうってなったときに、広告系の営業もしたくないし、クリエイティブ系には進めそうにないし、そうするともうそっちの道じゃないなってなって、
あとさっきマスメディアって言ってましたけど、テレビとか新聞とかね、そういう。
いっぱいありますよね。でも全部媒体って媒体ですもんね。
そうそうそう。だからコンテンツを作る側っていうのもあったんですけど、かなり制作職は厳しそうな上に狭きもんであると。
まあね、人気だしね、それこそ編集者とかね。
そうそうそう。営業になったら、もうそれこそ全然やりたい仕事と違うから。
ある種向いてると思うけどね。
それこそCM販売するみたいな話になるからね。
そうね。だからそういうところって、編集者になりたくても、配属が編集者と限ってないですからね。
そうなんですよ。だからなかなかそっちも厳しいよなと思ってて、あと何があるかな。
そのぐらいしか結局選択肢がない中で、誰かに広報とかPRっていう仕事があるんだよって教わって、
私たちが大学生の頃とかって、まだそんなに広報という仕事が世の中のスタンダードな職種だとは思われてなかったので、
全然思えてなかったと思う。私全然選択肢なかったです。
人事とかはまだ知ってる人いたと思うんですけど、
まだ採用で触れたりもするしね。
そうそうそうそう。広報っていう仕事が各社にあったりとか、PR代理店っていうPRに特化した仕事をしてるっていう人たちがいるっていうのはあまり知られてなかったんですけど、
広報っていいなと思ったんですよ。だけどメーカーとかの広報員になろうと思うと、総合職なんですよ結局。
まあね、ガラガラポンでね、どの部署かで。広報になると限らないからね。
そう、かなり確率的には低いと。
低い低い。だって、まず新人を取るか分かんない部署じゃないですか。
うん、そうなんですよ。
運だからね。
それで、これは無理だなと思って。で、あと選択肢がベンチャーとかで一人目の広報になるとか。
ああ、はいはいはい。
ただ、別にそんな挑戦マインドに溢れてもないし。
新卒からね。
そうそう。
一人目広報でもすごい何も分かんないのにみたいな。
教わりたい気持ちもあって。
そうすると、もう消去法で広報代理店、PR代理店しか残ってなかったんですよ。
専門性とキャリア選択
なるほど。ちょっとすごい巻き戻すけど。
最初にメタルコミュニケーションにまつわる仕事にしたいなって。
戦略的に友人関係を築いていくとか、こうやってたし。
自分の中でもそれが好きだし、強みだし、これを活かした職に就きたいなっていうのがあったんですか、そもそも。
そう。だから前提として専門性は欲しかったんですよね。
なるほど。総合職って、結構ジェネラリストっていうよりは、スペシャリストの方に行きたいなっていう思考があった?
そうですね。これはどっちかっていうと、経済面で、うち母子家庭だったから、母親から何の仕事に就いてもいいけど、とにかく手に職があった方がいいと。
母親の場合は、離婚した後に再就職ってなった時に、昔絵を描いていて、デザイン系の会社にいたという実績と、
あと1からフォトショップとか、そういったソフトを使えるようになったことによって、道が切り開けて、キャリアが再び始められたっていう経緯もあったから、
とにかく専門職だと思ってたんですよ。
なるほど。それもあったんだ。なおさら総合職違いますね。
そうなんですよ。ただ、私、弁護士になりたいか?とか、医者になりたいか?とか思った時に、あと公認会計士とかね、そういういわゆる、
いっぱいね、修行的なね。
そうそう。全然興味がなかった。
なるほど。
いろいろ考えてみたけど、全然ピンとこなくて、なんかないのかな?専門性、はっきり生きる場所みたいな。
しかも、女性が活躍してる業界がいいなと思ってたんですよ。
よく考えてる大学生だな。
女性が活躍できて、専門性があって、なおかつ自分が好きな領域の仕事ってなんだろう?みたいなことをずっと考えてた結果、大学1年生の後半ぐらいに、広報だ!ってなったんですよ。
早いね。大学1年生の時には。
ゼミを選ぶ時も、私、広報の仕事に就きたかったんで、このゼミを選びました、みたいなことを話したのを覚えてますね。
さっき聞いてても、そもそも専攻としてもコミュニケーション学みたいなの言ってたから、どっちが先なんだ?って思ったんですよ。見据えてる感?
やっぱ思ってたんだ。それでちゃんと選んでるんだ。
大学入学時は、そこまで思ってなかったと思いますね。
社会学専攻、ちなみにうちの大学は、2年で専攻を決めるところで、3年でゼミを選ぶんですね。
大学2年のゼミ専攻で、PRの仕事をしたいですって話をしたから、1年目は結構チャランポランに過ごしてきたんですよ。
英語とかも好きだし、国連とかで働くのもいいなとか。
専門性。
そう。いろいろね、民反に思ってたりもしたわけですよ。
研究職とかもありかなとか、って思ってて、でもなんか私そういう性格じゃないなとか、
小魅力、そんなバリバリ英語喋って、人と渡り合う仕事きついなとか。
国連なんてもうね、本当ゴリラじゃないと。
世界中のモサと渡り合うからね。
無理じゃんってなってて、どちらかというと最初は消去法ですよね。
これもダメだ、これもダメだ、みたいな感じで、条件に合う職業を順番に照らし合わせてた結果、PRだけが残ったっていう。
就職活動の実際
へー、なるほど。それでPRを選んで、就活して、PR会社に就職したと。
PR会社って、大きいものだと、当時世の中に4つとかしかなかったんですよ。
えー、そうなの?少な。
それ以外はもう本当に、小さい個人でやってますみたいなところとか、あと外資系とかはありましたね。
だから日系でPR会社ってなった時に、もうそこしかないから、就活自体は結構幅広くやってたんですけど、幸いなことにそのうちの一社で拾ってもらえたと。
なるほど。幅広くやってたっていうのは、候補以外も受けてた?
そうそう、それこそメーカーとか。もう一個ないてもらってたのは、本当インターネット広告の会社とか。
だってあまりに狭いところでね、絞りすぎてどうする、ナイナイティーじゃんみたいなことになるよね。
だから、結構説明会自体は、ほんと100社ぐらい行ったかも。
すごいな。
それこそね、三原大学生なんで、コンサル系のね、説明会とか。
いい機会だしね、ぶっちぎり就活。
そうそう、超大企業の消費財メーカーとかね、車のメーカーとか、いろいろ行きましたよ。
なるほど、こんな風に就活の選考が進むんだとか、結構いろいろ選考も受けたりとかして、
でも、いわゆる日本メーカーみたいのは、多分私、あんまりカルチャーマッチしてなくて、結構落とされたりもして、だから全然就活勝者な感じではなかったんですけど、
なぜかそこは受かったんですよね。
すごいな。本当に相性がいいところというか、お互いがね、マッチするところの、やっぱり一社が取れるか取れないかっていうのが結局ね、就活も転職活動もそこに取れたんだ。
そう、変なエントリーシートあるじゃないですか。
あるあるある、もうトリッキーなやつね。
そうそうそうそう。
真っ白なやつとか、動画撮らせるとかもあるしね。
そのPR会社は本当に、ワードでもイラストレーターでも何でもいいんだけど、質問だけ与えられて、その質問に回答するエントリーシートだったんですよ。
えー、パワポでめっちゃいろんな写真とか使ってもいいし。
そう、よくわかんない特殊な名前の、世の中に存在しない言葉が与えられて、それがインドで流行ってるんだけど、日本に輸入して流行らせようと思いますみたいな。
どうやったら流行るでしょうみたいな。
そっち系ね、自分のこと質問するんじゃなくて、課題出してきて、どういう回答を出すかみたいな。
インドで流行った理由と、日本で流行る理由と、そのやり方みたいなのを書いて出すみたいな内容だったんですよ。
あー、大変だな、就活って。そんなこと考えそうじゃない。
でも、数あるエントリーシートの中で、実際一番面白かった。
かなさん危機として考えそうと思ってた。
そう、マスコミ系のエントリーシートとかよりも全然良かったですね。
相性いいわ、だったら。
そう、だから本当に相性が良かった。面接とかも好きな食べ物ありますか?とか聞かれて、何もパッと思いつかなくて、振りかけですかね?とか言って。
じゃあ、その振りかけを今から私たちに魅力を説明して、ぜひ書いたいと思わせてくださいって言われて。
VRだからね。
振りかけについて語るみたいな。そういうのも得意だったんで、割とできたっていう。
めっちゃ面白い。キャリアの棚下ろししたいのに、面白いからずっと就活話してて。
そういう私の得意なことにフィットしてる専攻をしてきたから、幸いにも他の大企業とか小さいところも含めてあんまり上手くいかなかったけど、VR会社にはなぜか入れたっていう。
本当に諸子貫徹じゃないけど、目指してたところに収まって業界に相性も良さそうな会社に最初入りました。
それはベンチャーだったんでしたっけ?違ったんでしたっけ?
それはベンチャーではないですね。ベンチャーっていうか、でも200人いないぐらいだったと思いますね。
なんかちょっと中堅というか。
PR会社自体がそんな大きい会社がないんですよね。
そっかそっか。
だからそれこそデンツーみたいな会社はないんですよ。
VRだけでやっていくってなったときに。
その業界にね。
だから業界最大手ではあったけど、会社規模で言ったらそうでもないみたいな。
なるほど。
結果としてその数少ない大手に入ったんですね。
そう、結果としてね。
なんか周りは何その会社みたいな感じでした。
その業界の人しか知らないみたいな感じね。
そうそうそう。
多くの人はうちの大学保守的だから、孫歩とかね、公務員とか。
広報キャリアの始まり
なるほど。いわゆる安定してると言われるような。
そうそうそう。トヨタとかね、超大企業にみんな就職していった。
インフラ系とかね。
ですよね。多くの人がそうだったので。
私なんて銀行一社向けてないですからね。
確かにな、同期に銀行多いな、私も。
そうでしょ。
銀行めっちゃ多い。保険も多い。
とりあえず受けとけみたいな。
銀行保険に行く人すごい多かった中で、なんか私メーカーは受けてたけど、そういった会社は一切受けなかったから。
Me too.
そう、何してんの?みたいな感じだったんですよ、ずっと。
周りからした異質な就活だったんだ。
そうそうそうそう。だから、私が社会に出てやりたいことなんて、別に誰もみんな分からないみたいな感じ。
でもいいもんね、本人はさ、それでいいっていうところにね、ご縁があって。
でも意外と迷いはなかった。もちろん不安なことはいっぱいあって、例えば、私は初対面とか全然得意じゃないのですが、
PR会社ってゴリゴリメディアを回って、電話かけとかして、初対面で製品プレゼンしてお客さんの代わりに掲載を取ってくるみたいなことをしなきゃいけない。
私にそんなことできんの?マジで。
日々お客さんとのコミュニケーション、メディアとのコミュニケーションみたいな、していかないといけないですもんね。
そうなんですよ。だから、そんなことできるのかなっていう不安はすごいあったんですけど、いわゆる陽キャでもないしね。
だから、その不安がありつつも、でも採用してくれたし。
会うって向こうが判断してるんだから。
そうそう。なんとかなるかな。やれるだけやってみようみたいな感じ。
で、その一社目は何年ぐらい勤めたんですか?
一社目は数年、就業期間だと思ってたんで、どんなに辛くても、何年かはいいよみたいなことで、頑張って働いてて。
まさきの就活の時も、教えてもらいたいみたいな気持ちもあるって言ってたから。
そうそう。
まさしく教えてもらう師匠に出会う場じゃないけど。
だから、もう最初からきっと辛いだろうと思って入ってるから。
すごいな。
仕事が楽しくはないだろうなと思ってた。最初から。
ある意味だから、就寝雇用じゃないけど、ここに身を埋めようとか思ってなくて、ここで修行しようっていうマインドだったってことですか?
メディアリレーションの業務
そう。最初から辞めることを前提にはもちろんしてないですけど、ずっといようみたいな気持ちは全然なかったですし、PR業界自体が就寝雇用みたいな考え方はない。
創業してからもそんなに経ってないから、最初から働いて定年を迎える人なんてまだいないみたいな。
なるほど。業界としてまだ若いんですね。
そうそう。平均年齢も若かったんじゃないかな。上の人もいたけど、ゴリゴリ睡眠時間削って働くみたいなことが状態化してたから、もう20代が多かったですね。
業界の大手でもそんな状況だったんですね。
へー、なるほど。そこで数年、修行として何から始めるんですか?さっきの電話かけとかもあったけど。
今はどうか知らないですけど、当時は入社して数年はメディアリレーションをやりなさいみたいなことで、PR会社っていろいろあって、一人でクライアント持ってPR業務を全部やるっていうパターンと、機能に分けてその機能に特化した業務を複数クライアントやるみたいな。
私が働いた会社に関しては、メディアリレーションっていう機能の部分になって、クライアント窓口の人はクライアント窓口で別にいて、その人の案件にメディア担当として入るみたいな。
なるほど。
代理店とかって割と提案してもらおうとすると、この人がクリエイティブディレクターで、この人がコピーライターでみたいな感じで、チーム編成して対応してくるんですけど、そういう感じでメディアリレーションはまるまるがやりますみたいな感じで。
なるほどね。じゃあお願いすると、自分がお客さんだとしたら、自分の担当が各メディアと通貨なんですよりは、各メディアと通貨のこの人をチームとして連れてきます。
メディアと通貨な仕事ってことですね。
そう。メディアと対する仕事なんで、最初はプレゼントパブリシティって言って、雑誌とかにプレゼントページってあるじゃないですか。
ありますね。検証みたいなのとか。
そこのページって、常に載せる製品を集めてたりするんですよ。
確かに確かに。
そこに新製品を載せてくれないかって相談するみたいな。
なるほどね。
レベルとしては、新聞とかもそういうのあるんですよね。プレゼントパブリシティ枠みたいなのがあって、読者に向けたサービスページですよね。
雑誌とかによっては、そこが有料広告枠のこともあるんですけど、フリーでやってる枠もあって、
なので、最初プレゼントパブリシティメディアリストみたいなのを、とりあえずリストは渡されて、上から全部電話かけてって、載せてくれる新聞がないか見つけてくださいみたいな。
っていう業務と、あとなんか掲載報告みたいな、どこに掲載されたかを、
例えばイベントがあったら翌日朝8時とかに出社して、新聞全部チェックするんですよ。
で、載ってたらそれを切り取ってスキャンして、みたいなレポートにする。
自社の仕事というか功績的なのをチェックすると。
クライアントがそれが欲しいんですよ。
まあね、そりゃそうだわ。
依頼してるわけだから、どれだけ掲載が取れてるかって絶対に欲しいんですよ。
そりゃそう。
だから、それをレポート作ってあげる仕事ですね。
本当裏方っすね。
そう。っていうのと、あとそのメディアリレーションっていうので言うと、イベントとかに行って、メディアの人を誘導する仕事ですね。
誘導?
だから、芸能イベントとかって、今だと朝の芸能番組って何がある?目覚ましテレビとか。
もう今どころか王道来た。
目覚ましテレビはずっとあるよね。
そう。目覚ましテレビの芸能イベントコーナーみたいのあるじゃないですか。
ありますね。企業のパネルの前でね。
芸能人が全然企業と関係ないこととか質問されてるやつね。
そうそう。
あの熱愛どうなってんですか?みたいな。
あれはね、戦いなんですよ。
いかに企業に関係したことをメディアに喋らせるか。
そうですよね。
芸能はいかにその芸能人のプライベートなことを聞き出すか。
数字取れるかどうかね。
そう。そういう戦いをしてるんですけど、イベントで。
で、あそこはもちろんね、話題になる芸能人とかが来た場合、すごくたくさんのカメラと記者が来るんですよ。
だから、その人たちに集合時間になったら整理券とか配って、順番に入ってもらって、記者向け説明みたいなのがあって、
50人くらいいたとしたら、その人の前に立って、「はい、ではまずはホワイトバランスチェックさせていただきます。」みたいな感じでやったりとか。
ホワイトバランスのチェックとかもこっちがすんの?
スタッフだからね。
なるほどね。
なんかメディアがね、場所をめぐってちょっと喧嘩とかしたら、どうされましたかって言って、
ナエさんが4番ですね、ナエさんが5番ですね、じゃあこういう風になるべきでしょうとか、
いろいろトラブルが起きたら対応するみたいな。芸能カメラマンって怖いんで。
あとはフォトセッション囲み、個別っていうのがあるんですけど、フォトセッションは何かというと、イベントが終わった後に、
芸能人がバックパネルの前に立って、キメショット撮るみたいな。
よく芸能ニュースですごい数のフラッシュがたがれる中で撮ってる。
まずはこの紙面を飾る、キメ顔のやつを撮るみたいなやつね。
そう、それはどうやってやってるかっていうと、広報スタッフが、
はい、では目線正面お願いします。はい、よろしいですか。では次、右手お願いしますって言って。
大変だな。
目線振りをします。
なので私目線振り得意です。
地道に重ねております。
だから結婚式とかでね、仕切れてない、集合写真現場とかあると仕切りたくなっちゃうっていう職業病があるんですよ。
爆発誰よりも踏んでますみたいな。
まあそれ置いといて。
かく論聞くとね、いっぱいあるから。
そうそうそう、囲み、個別とかはペン記者が出てきて、それこそプライベートの話とかを聞き出そうとしてくるんですね。
何ペン記者って。
撮影しない記者。
なるほど、各専門の人。
各専門の人。
PR会社は何をしてるかっていうと、そのカメラの横で、はい、では囲み始めたいと思います。
囲みにですね、何々さんのプライベートの話についてはNGとなりますので、皆さんご協力をよろしくお願いしますみたいな感じで最初に言うんですよ、大体。
で無視されるみたいな。
最初はお互いに分かってるから、イベント内容について質問するんですね。
大体カットされてますけど。
見たことないもんね正直朝のニュースって。
この新製品CM出演されていかがでしたか?みたいなこととかを最初聞くんですよ。
だんだんと、そういえば〇〇といえば、最近ご結婚もされてみたいな感じでずらしていくわけですよ、記者の人たちが。
ちょっとは喋らせます、見出しにするために。
でもあまりにプライベートなことになってきたら、はい、では次の質問で最後にさせていただきますがよろしいでしょうかって言って切る。
見たことある見たことある。そっちは見たことある。
っていうのをやりつつ、イベントに来れない記者がいるんで、その人向けにレポートを作るんですよ。
なのでその人が答えた内容を、今はAIとか色々あるけど、全部その場で書き起こすんです。
え、後じゃダメなの?録音元に。
ダメなんです。そんな時間はなくて。
ニュースだからとにかく速さが大事。
そう、午前中にイベントやったらもう夕方のニュースには載せたいし、午後にやったイベントだったらその翌朝のニュースには載せたいから、その日中にレポートとオフィシャルカメラ持って各局を回らなきゃいけないっていう。
広報業界の実態
へー。
それでも掲載が取れるみたいな可能性あるんですね。
あるあるある。
その場に来てないようなところでも。
あとウェブメディアとかは、結構そのレポート記事を書き起こすだけみたいなこともありますね。
確かにね、なんかここもここも似たような記事だなみたいな。
そうそう、あと同じ写真使ってるなとか思うと思うんですけど。
オフィシャルカメラなんだ。
それはオフィシャルカメラですね。だからオフィシャルカメラを手配して、写真がうまく撮れるようにオフィシャルカメラの人とコンタクトするみたいなこともやってますね。
へー。
ちょっと待って、このペースでかなさんの仕事聞いていったらマジで5時間コースになるから。
かなさん的にその1社目でこれが自分的に好きな仕事だったというか、これ学んだなみたいなあります?
私は一通りね、広報のメディアリエーションの仕事は全部やったんですよ。
広報キャリアの振り返り
その時に思ったのが、一つは芸能イベントよりもそのメーカーの広報の担当するのが良かった。
はい、終わり続ける女たち、次回に続きます。
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なります。
それでは、また次回お会いしましょう。
はい、ありがとうございました。
49:22

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