1. Audio Japan 〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜
  2. 14. 卒業シーズン:世代別人気..

■話の流れ

世代別人気ソング / 『旅立ちの日に』 /『3月9日』 / 『仰げば尊し』 / 卒業式は元々教育の成果発表で厳かな場所 / 感動を作るために歌と演出に力が入る / 近年は有名人がサプライズで登場することも / 外国の卒業式はスピーチがユーモア / スティーブ・ジョブズ / 豊田章男 / 音楽産業の変遷 / フォノグラフ / グラモフォン / カセットテープ / CD / MP3 / ストリーミングサービス


■参考資料

・「楽天ブックス」、卒業シーズンに向けて、ユーザーが選んだ「年代別 思い出の卒業ソングランキング2024」

https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2024/0226_01.html


・日本独自の卒業式が生まれた背景と「歌」の役割

https://www.rikkyo.ac.jp/closeup/research-n-faculty/2023/mknpps0000024qa6.html


・スティーブ・ジョブズ氏のスピーチ

https://youtu.be/o97upTCsRME?si=ZjX5evEICUDowXOi


・豊田章男氏のスピーチ

https://www.youtube.com/watch?v=l147wqKkq6A


・『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』

https://amzn.to/49ZZtWn


■アンケートフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSecxrGlGRJEdeVL2klEei5L1kGzjImbEnRJBsvBf_OPX2wYFQ/viewform


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■note

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Audio Japan 〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜
この番組は、日本の文化やトレンド、マニアックな情報などを掘り下げて楽しく学んでいく、そんな番組です。
英語で聞きたい方は、Audio Japan Learning Japan With You よりお聞きください。
Spotify、YouTube、Apple Podcast などで配信を行っています。
パーソナリティの教育デザイナー、Arai Taiki です。よろしくお願いします。
さてさて、3月に入りまして、卒業シーズンですね。
Twitter のタイムラインのおすすめで、卒業式で撮ったであろう写真をたくさん見かけるようになりまして、
2024 年が始まって、はや2ヶ月。もうそんな時期かと。
仙台は日の入りが少しずつ遅くなってきているので、私としては早くまず暖かくなってほしいなと思う今日この頃です。
では本題に移っていきます。
今回の話として、前半部分では卒業シーズンにまつわる話について行っていきます。
後半部分では視点を少し変えまして、音楽ツールの編成について掘り下げていきます。
エンディングでは、前回お話しした東京マラソンの総括について、雑談ベースで話をしていきます。
では始めていきますね。
卒業シーズンというところで、真っ先に浮かぶのは卒業ソングだなと思いまして、
年代別で思い出に残っている印象に残っている卒業ソングに関するデータは何かないか調べてみました。
直近で楽天ブックスが実施した調査結果を見つけることができました。
ただですね、サンプル数4603人のうち10代が92人、20代が980人、30代が166人、40代が1191人、50代が2174人と正直バラつきがあるなと思いました。
もちろん楽天ブックスを利用している年代が全てなわけがないというのを加味しつつ、まずは記事を一部引用したいなと思いますと。
楽天グループ株式会社が運営するオンライン書店楽天ブックスは、3月の卒業シーズンに向けて楽天ブックスユーザーを対象としたアンケートを実施し、
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その結果を基に年代別思い出の卒業ソングランキング2024を発表しました。
思い出の卒業ソングを尋ねたところ、10代から30代では合唱曲「旅立ちの日に」が1位となりました。
また、レミオロメンの3月9日が10代、20代では2位、30代では3位にランクインしています。
卒業式の定番合唱曲「仰げ葉尊し」は20代以上の幅広い世代でトップ10位にしました。
人気テレビドラマ三年B組金八先生、第一シリーズの主題歌として親しまれている開演隊の「贈る言葉」は30代以上の世代でトップ5にランクインしましたと。
もう少しランキングを見たときに、「翼をください」は全ての年代でランクインしていました。
30代以降を見ていくと、新井由美さんの卒業写真が入っていました。
確か有名と呼ばれている方でしたよね。
他には尾崎豊さんの卒業、ゆずさんの栄光の架け橋、生き物がかりのエールなどが年代別でランクインしていましたと。
なので、年代によって共通する曲もあれば、そうでない曲もありましたと。
今訪問している学校の小学生に卒業式で何を歌うのか聞いてきました。
するとですね、3曲ありまして、1曲目がまた会う日まで、2曲目が変わらないもの、3曲目がほたるの光でした。
最初の2曲に関しては、何その曲って自分は思いましたね。
しかも、ほたるの光って自分の認識としてはお店が閉まる時に流れるBGMなのではと思ったのですが、
実際は歌詞があったみたいで、YouTubeで聞いてみてびっくりしましたね。
少し話をそらすのですが、自分が小学校・中学校の音楽の時間に記憶として残っていることは、
小学校のリコーダーの時間でコナンの映画のオープニング曲を練習して、今でも弾けるくらい覚えたことと、
中学校の音楽の時間、合唱の練習の時に青毛場唐突を歌っている際、
お前だけ音ずれてるよと名指しで音楽の先生に言われたことです。
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校舎に関しては、それがある種の引き金となって歌うのが苦手になりましたし、音の取り方が一気にわからなくなりましたね。
なので、もう10年以上カラオケに行った記憶がほぼないですね。
で、卒業シーズンにまつわる卒業ソング、これ以上掘り下げることないなと思って、いろいろ調べてみたところ、新しい発見をしました。
自分でも驚いています。
共に歌い涙し別れを惜しむ卒業式、実は日本独自の文化だそうです。
立教大学文学部教授の有本真樹氏によると、今のような卒業式のスタイルが確立したのは明治時代からだそうです。
日本初の卒業式が記録されたのは1876年でして、陸軍富山学校で始まり、
当初は教育の成果発表という側面が強く、主に体操や弁論などが行われていました。
その後、高等教育機関にも普及していき、1890年に教育直後が発布されてからは、数々の学校儀式が新設され、儀式を通した感情教育の重要性が意識されるようになります。
その感動を生み出すために大きな役割を果たしてくれたのが、歌や演出となります。
最初は様々な歌が歌われていたのですが、徐々にホタルの光が主流となります。
1960年代以降になると歌も多様化していき、
青木場東都市のようなおごそかな曲から、みんなが知っている曲、あるいは合唱曲で選ばれるような曲などにシフトしていきました。
さらに近年においては、有名人が卒業式にサプライズで登場して、おごそかな雰囲気から一転して、教官と有名人からの一言で幕を閉じていく、そんな傾向にあります。
私が知っていたのは、日本の卒業式は3月であるのに対し、海外では5月から7月が主流であることのみでした。
でも確かに有本さんの記事を読んで振り返ってみたときに、海外の卒業式でおごそかなシーンをほとんど見た覚えがなかったなと思いましたね。
むしろ同じ感動でも、有名人のスピーチを通じて勇気をもらえるようなものが多いなと、そういう印象を持っています。
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中でもスタンフォード大学の卒業式で行われたスティーブ・ジョブズのスピーチがとても好きですし有名どころにあります。
スピーチの内容の一部は、中学校英語の教科書改訂された2021年から掲載されるようになりました。
英語のニューホライゾンを改めて読んだときに、ジョブズのスピーチが頭の中に浮かんできて、教科書の編集者や携わった方々、マジでナイスだわと心の中で一人思いましたね。
もう一つは、トヨタ自動車の会長であるトヨダ・アキオさんが、アメリカのバブソン大学での卒業式スピーチを行ったところになります。
ユーモアたっぷりのスピーチで、最初の3分で3回笑いましたし、合計7、8回笑いましたね。
日本なまりでも全然問題なく、むしろ何を相手に伝えるか、海外のスピーチに至ってはどれだけユーモアなことを伝えられるかが大事だと教えてくれる内容でした。
こういった人がリーダーであり、真の意味で仕事ができる人なんだろうなと思いましたね。
はい、後半では視点を変えて音楽産業の変遷について話をしていきます。
今ではYouTube MusicやSpotifyのようにストリームで聞くのが当たり前とされている中、いくつも変遷して今に至っています。
1つ目はPonographというもので、1877年12月にエディソンは音声を録音、再生する装置の発明に世界で初めて成功しました。
これをPonographと名付けられ、その次にGramophoneというものになりまして、
こちらも1877年にエミール・ベルリナーという人が現在の円盤型レコードシステムの原型であるGramophoneを開発することに成功しました。
エディソンのPonographよりも録音可能時間が長く、プレス装置で容易に生産することもできるので、音楽メディアとして標準規格化されることになりました。
ちなみに優れた作品を作り上げたクリエイターの業績を称えることを目的としたグラミー賞、こちらの由来としてはこのGramophoneから来ているそうです。
時代は変遷していき、3つ目にカセットテープが生まれました。
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1960年代にオランダのPhilips社という会社がコンパクトカセットを発売します。
Philips社は各国のメーカーに対してコンパクトカセットの仕様を変えないことを条件に技術を無償で公開するようになりました。
これによりコンパクトカセットがカセットテープの標準規格となりました。
あえて技術を無償で公開することで独占のパイを広げていく賢い戦略だなと思いました。
1980年前後にはソニーが初代ウォークマンTPS-L2というものを販売し、イヤフォン専用で小型軽量化され、ポケットやカバンに入ってどこでも音楽を楽しむことができました。
そのため若者を中心に爆発的に広がっていきウォークマン現象とも呼ばれるようになりました。
母親がカセットテープを使っていたので、実物はなんとなく見た覚えがあります。
4つ目にコンパクトディスクになりまして、先ほど述べたオランダのフィリップ社とソニーの共同開発で1982年に初めて販売されました。
それがどんどん普及していき、1990年代に入るとカセットテープやレコードのシェア率を抜き、オーディオメディアにおけるシェア率No.1を達成しました。
少し話がそれるのですが、以前TSUTAYAのレンタル事業撤退について話をしました。
ただですねTSUTAYA、創業が1985年で、もし仮にレンタル事業も同じ時期に開始していたとするのであれば、いいタイミングで開始をしていたなと思いましたね。
5つ目にMP3の開発でして、ドイツのエンジニアであるカール・ハインツ・ブランデンブルクラが1993年に開発に成功しました。
またインターネットの普及によって音楽や映画などコンテンツの海賊版が出回り始めていきました。
中でもP2Pというサーバーを介さずに相手同士でファイルの送受信ができるシステムを利用したファイル共有ソフト、NAPSTARが誕生したことで海賊版の拡散をさらに進める結果となりました。
ただですね、MP3のファイル自体が世界中で増殖していく一方で、MP3プレイヤーは様々なメーカーから発売されていたもののヒット商品は特に出てこなかったんですよね。
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そんな状況下で、スティーブ・ジョブズがiPodを2001年に販売することになりました。
音楽再生に特化した小型のコンピューターをコンセプトとして開発され、それまでのMP3プレイヤーと違って1000曲が収録可能になったこと、またシャッフル機能によって次にどの曲がかかるか検討もつかないというレベルに到達しました。
意図しない音楽が再生されるようになったことで、ユーザーの音楽体験を変えるようになっていきました。
さすがとしか言えないですよね、ジョブズ。
そして近年のストリーミングサービスとなりまして、スポーティファイを創業したダニエル・エキシがファイル共有ソフトUtrendというものを開発していたのですが、それの応用版としてスポーティファイを作ることになります。
スポーティファイの音楽配信形態はダウンロードではなくストリーミング形式だったので、音楽ファイルをパソコンやスマホなどに保存することはできませんと、なので海賊版に困っていた大手メジャーレベルも協力することに合意しました。
スポーティファイは有料会員からの課金収入であったり、無料会員への広告表示による収益などで運営費をまかない、レーベルやアーティストには楽曲の使用料を支払っています。
その後スポーティファイのユーザーは増え続けていき、発足後約5年ほどで海賊版サイトのユーザー数を半減させることに成功しました。
今日においてはGoogle Play Music、Amazon Prime Music、Hour、LINE Music、Apple Musicなど多岐に渡っていますね。
このトークに関しては正直かなりはしょって話をしたのですが、この音楽産業や音楽メディアの変遷を知るのにおすすめの本が一冊あります。
誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たちという本です。
物語に沿って音楽がタダで聴けるようになった経緯を知ることができます。
学生の時に読んだのを思い出したので、再度読みたいなと思いましたね。
気になった方はぜひ概要欄に掲載しましたので読んでみてくださいね。
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オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶエンディングの時間となりました。
最後に雑談ベースで話をしていくのですが、東京マラソンの総括ですね。
いやー男女それぞれ予想外の結果でしたね。
当日のコンディションが良かったと思いましたので、タイムもそれに合わせてついてくるのかなと思っていたのですが、
日本人トップ、男子に関してはトヨタ自動車の西山佑介選手で2時間6分31秒と、
設定タイムの2時間5分50秒切りまで41秒届かない結果となりました。
1キロあたりに換算すると1秒なんですよね。
女子も新谷選手が30キロ以降で失速してしまい、設定タイムを超えることはできませんでしたと。
ニュースで一通りいろいろと見る中で、ペースメーカーの問題が出てきたのですが、これに関しては川内選手のコメントに同意かなと思いました。
ペースメーカーはロボットではなく人間なので、必ずしも設定タイム通りに走ってくれるとは限らないと。
ベストなペースメークではなかったが、中間地点では2時間5分50秒切りに向けてちょうど良いタイムだったので、
海外のレースと比較するのであれば、ベターな内容であったと述べていました。
そう考えた時に、今回の東京レースから感じたことが2つありまして、
1つ目は自分で進める、コントロールする勇気を持つことだなと思いましたね。
マラソンだと設定タイムより遅くて我慢できないのであれば、自分でレースを進めたり、
あえて日常生活に置き換えるのであれば、何か違うなと思ったら、その環境から離れてみるなどが浮かんできましたね。
成功するか失敗するかは確証されていませんが、自分でやってみないとわからないところがあるので、
それまでの取り組みの中でやっていく必要があるなと感じました。
実際、2021年の東京マラソンにおいては、大阪選手は23キロ時点で一度離れたものの、
30キロ時点では集団に追いついて一気に抜かし、設定タイムの2時間5分50秒を切って、日本新記録でゴールしていますし、
大阪国際マラソンで日本新記録を出した前田穂波選手も、
中間地点からは、ペースメーカーの前を走ってそのままゴールしていますと。
21:01
悔しいよりも悔いが残る、同じ感じであっても味わう感情は違うのかなと思いましたね。
もう一つは、本番で力を発揮することの難しさです。
近年、厚底シューズのおかげでタイムはどんどん速くなってきている一方で、
練習でどれだけ調子が良くても本番で緊張しすぎて自分の力を発揮できなかったり、
反対に練習で調子が悪くても本番数日前から急に体が軽くなって本番で120%の力を発揮する人もいますと。
今回の東京マラソンにおいては、キプチョギ選手やハッサン選手が優勝できなかったように、
速い人が勝つのではなくて、勝った人が強いなと感じました。
どうしてこのようなことを考えたり感じたりするのが多いのか振り返ってみると、
自分自身が中学生・高校生の時に陸上や駅伝で本番で力を発揮できた機会が本当に少なかったからなんですよね。
一番納得いったレースは中学校3年生の時、北新越中学駅伝で1区を走ったのですが、
区間順位は約40チーム中9番と微妙な順位ではあったのですが、先頭から10秒程度で次の走者につなぐことができて、ほっとした覚えがあります。
それ以外はチームの足を引っ張ったレースばかりでした。
だからこそアスリートはもちろん、関係ない人も日常生活のどこかで自分の力を発揮する機会を増やしていき、
いろいろと試行錯誤していく中で自分の身体値として組み込み、そうすることで大事な時に発揮できる可能性が高まるのかなと。
うん、すごい真面目になりましたが、今回の東京マラソンを見てそう感じましたね。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶ。番組への感想は、ハッシュタグオーディオジャパン、すべてカタカナでxqtwitterに投稿いただけると嬉しいです。
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私、新井大輝への質問や感想なども大関係です。
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最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はパーソナリティの教育デザイナー、新井大輝でした。
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