2024-06-05 23:23

27. マイナンバーカード : 始まりの経緯とスマホに搭載されることで日常生活はどう変わるか?

■話の流れ

2025年春頃にマイナンバーカードがiPhoneに搭載 / 米国以外では初の試み / マイナンバー制度は2013年に施行 / 2016年に配布開始 / 2020年以降ポイント還元で一気に約7,000〜8,000万人が保持する / 海外は1960年代〜2000年代におおむね導入済み / マイナカードによって行政手続きや民間手続きが簡素化 / 災害時にすぐに対応してもらえる


■リサーチ内容

・マイナンバーカードの健康保険証利用について

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html


・国民の皆さまの利便性向上につながる「改正マイナンバー法」などが施行されました

https://digital-gov.note.jp/n/nf8363e365e64


・Pokemon Go Fest 2024 in Sendai

https://gofest.pokemongolive.com/sendai?hl=ja


■今週の1冊

『会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ 』 (著) 三木 那由他

https://amzn.to/4c1EpQ8



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サマリー

2024年6月に開催されているポケモンゴーフェストやマイナンバーカードについて話し、マイナンバー制度の目的や背景、そしてマイナンバーカードの機能や利点について詳しく説明しています。マイナンバーカードの始まりの経緯とスマホに搭載されることで日常生活がどう変わるかについて語られています。

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Audio Japan 〜あなたと一緒に日本を学ぶ。この番組は、日本の文化やトレンド、マニアックな情報などを掘り下げて楽しく学んでいくそんな番組です。
英語で聞きたい方は、Audio Japan Learning Japan with you よりお聞きください。
パーソナリティーの新井大輝です。よろしくお願いします。 少しだけ雑談と言いますか、前置き入れさせてください。
ポケモンゴーフェストとマイナンバーカード
先日、5月30日から6月2日まで、宮城県仙台市でポケモンゴーフェスト2024が開催されていました。
たまたまXで知ったのですが、平日から仙台市にある七北公園というところで、国内外問わず観光客が来てポケモンゴーをしていたとのことです。
YouTubeで小学生と親御さんがインタビューされているのを見まして、学校をサボってでも来たのかと。
まあでも、学校をサボっちゃうくらい魅力あるイベントなんだよなあというふうに思いましたね。
さらに、休日になるとですね、仙台駅が人でかなり密集していたみたいです。
写真で見る限りにはなるのですが、仙台駅がそこまで人で溢れているのは初めてだと思いましたので、
随分とにぎわっていたんだなと感じましたね。 専門家によりますと、ポケモンゴーフェストの経済効果は、
なんと40億円から50億円と試算されているようです。 やっぱりポケモンすげーなぁと思った一方で、
このポケモンゴーフェスト、誘致したのは仙台市なのかな? それともポケモンゴー公式が仙台市を選んだのかな?
そこが一つ気になりましたね。 ポケモンが世界を結ぶ。これはもう世界の共通言語ですね。
では、問題に移っていきます。 ポケモンゴーフェストが開催されていた期間と同じ時、
千枝総理がアメリカAppleのTim Cook最高経営責任者とテレビ形式で会談を行いまして、
2025年春頃からiPhoneにマイナンバーカードの機能を搭載できるように合意を取りました。
また、それに伴ってマイナンバーカードの全機能をスマートフォンに搭載できるようにマイナンバー4の改正が参議院の本会議で可決し成立しました。
Apple Walletの身分証明書機能をアメリカ以外で展開するのは日本が初めてとなります。
そこで今回はこの時事ネタを掘り下げていきたいなと思います。
そもそもマイナンバーカードが始まった目的ですとか背景、さらには今後私たちの生活がどうなっていくか話を展開していきます。
エンディングでは今週の一冊を紹介していきます。 ぜひ最後まで楽しんでくださいね。
マイナンバーカードの始まりと目的
そもそもマイナンバー制度いつから始まったのか調べてみますと、2013年の5月に施行されていました。
となると今から10年以上も前で、2013年何があったのか調べてみたところ、LINEが一気に普及したり、
楽天イーグルスが初優勝した年となります。 ただマイナンバーカードの発行開始は約2年半後の2016年1月1日からでした。
現在はマイナンバーカードの申請は義務化されていないのですが、 もしかすると今後マイナンバーカードの所持が義務化されるかもしれません。
ではどうして日本はマイナンバーカードを導入するに至ったのか。 その背景には主に3つの目的がありまして、
1つ目は行政手続の簡素化・効率化というところで、 マイナンバー制度によって国民一人一人に12桁の番号を割り振ります。
これまでバラバラに管理されていた個人情報を一元化し、 行政機関同士の情報共有を容易にすることができまして、
これによって各種オンラインで申請することができたり、本人確認が強化できたり、 あるいは行政サービスの質が向上したりすることが見込めます。
中学生や高校生であれば、自分の身分を証明する場面はほぼないかもしれないのですが、
例えば高校を卒業した後、大学に行っている、行っていないに関わらず、 自分の身分を証明するものとしてマイナンバーカードは役に立つのかなと感じたんですよね。
学生証よりも適用範囲が広いと思うので。
2つ目に社会保障や税制度の公平性、効率性の向上というところで、
マイナンバー制度によって、例えば不正受給の防止であったり、 脱税、最適な社会保障、税制の設計を含むことが可能となりました。
マイナンバーカードに対して懸念点を抱いている人というのは、 これは仮説になるのですが、
自分の個人情報を国に預けることで何をされるかわからないから、 ちょっと不安に抱いているのかもしれないと感じました。
もう一つは災害時の迅速な被害者支援というところで、 マイナンバー制度によって災害発生時に迅速かつ正確な被災者支援を行うことが可能となりました。
2020年3月にコロナウイルスが一気に国内外に広がり、 飲食店をはじめ営業が自粛されまして、所得が全く稼げない人も増えてきました。
そんな時に菅総理が国民一人一人に10万円を支給しましたよね。 ただ自治体によってはすぐに対応できるところもあったり、
対応に数ヶ月から1年くらい時間を要して、 なかなか支給されずに困っている人もいました。
今後もウイルス感染による活動の自粛が可能性としてはありますので、 マイナンバーカードと給付金を受け取る講座、これを連携しておけば、 いざという時にすぐに対応して振り込んでもらえると思いましたね。
ですし、当時振り返ってみた時に10万円いきなり支給されるってかなり助かりましたし、 家族世帯の方であれば父親に10万円、母親に10万円、
子供2人、ないし3人いればそれぞれに10万円ずつ支給されて40万から50万くらい支給される。 すごく助かったのかなと思いますし、
自分が当時その時塾で働いていた時に、 各生徒に支給された10万円どうなったと聞いたら、
全部親の生活資金に回されたと言っていたのも、今思い出しましたね。
こういった目的を達成するためにマイナンバーカードの発行が推進されていますと。
マイナンバーカードの機能と利点
では海外におけるマイナンバー制度はどうなっているのか、 ちょっと気になりましたので調べてみたところ、
日本以外の多くの国でもマイナンバー制度と類似する共通番号制度というものが導入されています。
例えば韓国であれば1968年に住民登録番号制度、 こちらは13桁の番号を国民一人一人に割り当て、
行政手続き、本人確認、社会保障、税制など幅広い目的で利用していきます。
アメリカであれば1986年に社会保険番号制度、 こちらは9桁の番号を国民一人一人に割り当てまして、
社会保障、納税、本人確認などで利用していきますと。
諸外国はおおむね1960年代から遅くても2000年代には共通番号制度を導入しています。
そう考えますと、日本のマイナンバー制度の導入は2013年と遅かった一方で、 ICチップを搭載して暗号技術を採用しているので、
セキュリティの保障が高かったり、 できることが多いことが特徴的かなと思いましたね。
そんなマイナンバーカードですが、取得率はどう進んでいったのか気になりましたので見ていくと、
2016年1月1日に発行開始となりまして、 2016年が128万人、
2017年時点で1,000万人を突破しました。 そこからの数年は微増でしたが、
2020年に2,000万人、2021年に3,800万人、 2022年に5,580万人、
2023年には7,160万人と一気に伸びています。 なので日本国民の約70%くらいが今マイナンバーカードを持っているということになりますね。
そのマイナカードの伸びの要因はやはり、 マイナポイントの還元かなと個人的に思いましたね。
複数の条件を達成することで、マイナポイントが最大2万ポイントもらえまして、 それをペイペイポイント始め、いろんなポイントに還元することができたんですよね。
最終締め切りが2023年の9月まででした。 確か2020年頃から還元を始めていたので、
そう考えると意外と長く期間を設けてやっていたんだなという印象を抱きましたね。 自分もですね、そのマイナポイントをペイペイポイント2万円分に返還しましたし、
これ目当てでマイナカードを申請したと言っても過言じゃないですね。 しょうがないな、マイナカードを申請してやるかと思いながらも実際は
ペイペイポイント2万円もらえるラッキーと思いながら申請してたのを今でも思い出しますね。
これを聞いているあなたもそうですよね。 ではマイナンバーカードでできることを具体的に何があるのか少しずつ見ていきますと、
1つ目は住民票の写しの発行を始め、行政手続きがスムーズになることです。 例えばコンビニエンスストアやマルチコピー機で住民票の写しを簡単に取得することができます。
従来の役所窓口での発行と比べて時間や場所の制約がなくなってとても便利です。
自分も過去にローソンで発行してアイスコーヒーと一緒に持って帰った覚えがあります。 他にも印鑑登録証明書の発行、転居届、転室届、自動手当の申請などができます。
民間サービスに関しては健康保険証としての提示や銀行口座の開設、携帯電話の契約なども可能となります。
また、こちらに関しては私の方でも整理したいことの一つにはなるのですが、マイナポイントもどこかのタイミングで増えていくと思うんですよね。
マイナカードの発行でマイナポイントがペイペイポイントに還元できたように、普段、私生活で使うポイントに変換できるのであれば、
どのタイミングでマイナポイントが発生するのか、どうすればもっとお得に使えるかが個人的に気になりました。
そう思った背景としては、余談になるのですが、円安の影響で我々が使っている日本円の価値は日々下がってきている一方で、
ハワイをはじめ一部の場所では、ホンタポイントを1ポイント1ドルで使えるんですよね。
もし今後、これを聞いているあなたがハワイに行く場合、レートに苦しめられることなく、自由に生活を送ることができるのかなと思いましたね。
これに関しては、知っているか知らないかでかなり差がつくと思うので、まとまり次第、別の回である種ポイカツとして話をしていきたいなと思います。
話を戻すと、マイナンバーカードでできること、その他には、マイナンバー制度の専用サイト、マイナポータルでこれまでの特定検診の結果や処方された薬の情報、
医療費などが見られるようになったり、確定申告の医療費控除の手続きもマイナポータルを通じて自動入力できるようになっています。
この機能に関しては、主に医療現場で働いている人にとって助かる仕組みなのかなと感じました。
私の仮説も含まれるのですが、これまでは1人の医者が1人の患者を見る際、過去の診療履歴や薬の処方内容がわからないため、症状とこれまで見てきた過去の経験に沿って薬を処方していたり、
避難所に行っても被災者の方がどんな薬を処方しているかわからないため、困ってしまう場面も出ていたのかなと思います。
それが本人の同意次第で、過去に服用していた薬をオンライン上で閲覧することができますので、少しは安心してその患者さんを見ることができるのかなと思いましたね。
それ以外にも、母子検診や子どもの予防接種を行ってもらう際に、何枚も書類を書かないといけなかったり、
マイナンバーカードの目的と始まりの経緯
いつ、どんな時に何をすればいいか、自分から情報をキャッチアップしないといけなかったのですが、
マイナカードにそういった情報を事前に登録しておくことで、手書きの書類を提出しなくてもいいですし、予防接種や検診情報を得ることができます。
まだ自分は子育て段階には入っていないのですが、たぶん3年から5年後くらいにそういう状況になると予想していますので、そういった恩恵を得たいなと思いましたね。
今述べたマイナンバーカードでできることが、2025年の春になりますと、基本的にスマホ一つで完結するようになりますし、今後は国家資格などの証明もマイナカードに搭載することができます。
ますます物事が滑らかにシームレスに進められると感じる人もいれば、またまためんどくせえなと思う人もいそうですね。
これは一人一人次第なのかなと感じるのですが、少なくとも自分は前者かな。より滑らかになったりシームレスに進められてストレスなくやれそうかなと感じました。
ここまでが今日お伝えしたいことになります。
要点をまとめますと、マイナンバーカードの目的は、行政手続や民間手続の簡素化、社会保障制度の公平化や効率化であったり、災害時の迅速な対応を目的としています。
各国はおおむね1960年代から2000年代に共通番号制度のようなものを導入している一方で、日本は導入時期は遅かったものの、セキュリティーが高かったり、適応範囲が広いことが特徴的です。
そして2025年春にはマイナンバーカードをiPhoneに搭載することもできるので、スマホ一つで完結する場面が増えてくる、そんな内容となります。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶエンディングの時間となりました。
今週紹介する本はですね、ミキ・ナユタさんという方が書いた新書、会話を哲学するコミュニケーションとマニピュレーションという本になります。
今年の3月に書店でたまたま見つけまして、会話を哲学するってどういうことって、でも面白そうだなと思いまして購入しました。
著者のミキさんは、会話とはどういった営みなのか、人は会話をすることで一体何を手に入れているのかなど、会話に関して研究されている方です。
研究する中で、会話には多面的なものが含まれていて、これだと言い表すことはできない一方で、少なくともコミュニケーションとマニピュレーションが含まれているのではないかと考えています。
コミュニケーションは日常生活でよく聞くように、話してと聞き手の間である程度の前提を踏まえた上で、約束事を構築していくことになります。
一方で、マニピュレーションは聞き覚えのない言葉かもしれません。
英語でmanipulate、操作するという意味がありまして、話してが自分自身の発言を通じて聞き手の心理や行動を操ろうとする営みのことになります。
このマニピュレーションは、本人が自覚していなくても結果的にそうなってしまうこともあります。
著書では、様々な漫画やアニメのシーンを用いながら、わかりきったことをそれでも相手に言う理由であったり、コミュニケーションがすれ違ってしまう理由などについて分析しています。
著書を読んでからアニメを見るときに、キャラクターの感情が変化するシーンであったり、声優さんがシーズンごとにどのように現場に臨んでいるのか、インタビューを動画で見る機会が増えていきましたね。
また、著書を読んだ後、印象に残っている出来事としては、映画ブルーロックエピソードナギを見たときです。
ブルーロックはサッカーアニメでして、主人公のイサギ・ヨイチ、はじめストライカー300人がブルーロックプロジェクトに招集されまして、最強のストライカーを作り上げていく物語となっています。
普段の物語ではイサギ視点で進んでいく一方で、エピソードナギはナギ・セイイチロウというキャラクターがいるのですが、そのナギ視点で物語が進んでいきます。
ナギは何もかも面倒くさがり屋な性格なのですが、サッカーポテンシャルはかなりあります。
それを見出したレオというキャラクターがナギをサッカーに誘い、2人で世界一になるためにブルーロックプロジェクトに参画していきます。
そんな最強の2人だったのですが、イサギ率いるチームに2人は負けてしまいます。
その後、別のプロジェクトで3人一組でチームを組む際、ナギはレオではなくイサギのチームに参画します。
どうして、面倒くさがり屋のナギが自分からイサギのチームに入ることを選択したのか。
それは、イサギと一緒にサッカーをすることで、悔しさという感情を知るためです。
でも、レオと約束した2人で世界一になるという夢、目標は変わっていません。
そんな選択をしたナギに対し、レオは表面上では、「おい、話が違うだろ。」と素直に認められませんでした。
漫画ではそのレオの感情にあまりフォーカスされていなかったのですが、エピソードナギではフォーカスされていました。
レオは表面上では、「違うだろ。」と言った一方で、本心はイサギのチームに行ってこいと思っていました。
今ここで行ってこいと本人に伝えてしまったら、ナギと一緒に世界一になれなかったり、ナギが遠い存在になってしまうからかもしれない。
だから素直に認められなかったんですよね。
この一連のシーンを見た時に、著書を読んでいなかったら、
ああ、やっぱりレオは表面では認めてないけど、本心ではナギの成長を喜んでいたのか、応援していたのか、としか思えていなかったのに対して、
ん?これって一種のマニュピュレーションじゃね?って思ったんですよね。
少しまどろっこしく感じた人もいるかもしれないのですが、
著書を読むことで、アニメや映画の登場人物が会話を通じて企んでいることを知ることができます。
そうすることで、日常生活のコミュニケーションであったり、交渉ごとに役立つかもしれません。
気になった方はぜひ、著書を読んでみてくださいね。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶ。
番組への感想は、ハッシュタグオーディオジャパン、すべてカタカナでxに投稿いただけると嬉しいです。
また、番組へのお問い合わせは、概要欄にあるGoogleフォームにてご連絡ください。
私、あらゆる体系の質問や感想なども大歓迎です。
今回の放送で気に入った方は、ぜひチャンネルの登録やフォローボタンを押してください。
最後まで聞いていただき、ありがとうございました。
お相手は、パーソナリティの新井大輝でした。
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