2024-04-30 20:58

23. 日本語文法「が」と「は」の違い / 日本語を学んでいる外国人は増えている?

■話の流れ

日本語文法「が」と「は」の違いを説明するのは難しい / 「が」は主語を作り「は」は主題を表す / 主題は,話者が話したいテーマについて取り上げている / 学校国語で習う文法は細かく見ると本当は違う / 日本語学習者数の推移 / 2022年度は約22万人 / 2019年度までは毎年増加 / 2025年度〜2027年度に30万人突破と予想 / 日本語学習者の多くは政令指定都市に住んでいる / 日本語を習っている人はアジア圏が多い


■データ

令和4年度 日本語教育実態調査

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_120/pdf/93919401_06.pdf


「うなぎ文」に新提案? 「は」と「が」の基本を解説!

https://xn--euts3n8lg6bk91h.jp.net/tcj-column/%E3%80%8C%E3%81%86%E3%81%AA%E3%81%8E%E6%96%87%E3%80%8D%E3%81%AB%E6%96%B0%E6%8F%90%E6%A1%88%EF%BC%9F-%E3%80%8C%E3%81%AF%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E3%81%8C%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%82%92/


Particles: the difference between WA and GA

https://nihonshock.com/2010/02/particles-the-difference-between-wa-and-ga/


■本

日本人のための日本語文法入門

https://amzn.to/3QjJDys


武器としての交渉思考

https://amzn.to/3Wh3sKj


■アンケートフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSecxrGlGRJEdeVL2klEei5L1kGzjImbEnRJBsvBf_OPX2wYFQ/viewform



■Twitter(現X)

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■note

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■HiNative

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Audio Japan 〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜。この番組は、日本の文化やトレンド、マニアックな情報などを盛り下げて楽しく学んでいく、そんな番組です。
英語で聞きたい方は、Audio Japan Learning Japan with you よりお聞きください。
パーソナリティの Arai Taiki です。よろしくお願いします。
ゴールデンウィークが始まって、10連休満喫している方もいれば、
今日は学校やお仕事に行かれている方もいらっしゃると思います。
私、Arai Taiki は、ただただコンテンツを作ったり、毎日ハイネイティブで配信したりと、行走がつかみにくいようなことをしています。
ちなみに、ゴールデンウィーク中に福井に観光される方が、例年の2倍くらいいるとニュースで見ましたね。
もし、リスナーの方でいらっしゃれば、ぜひ楽しんでくださいね。
さてさて、今回はですね、はとがの違いについて話をしていきます。
前回の福岡市よりも、さらにピンポイントな話題なのかもしれないのですが、どうして今回はとがについて話をしていくのか、説明させてください。
先ほどもお伝えした通り、私は4月から、ハイネイティブという語学学習アプリで、毎日1時間から2時間、長い時は3時間ほどライブ配信をしているのですが、
自分のライブ配信に来てくれるカナダ人女性に質問されたんですよね。
それまでにも、いろいろな国の人から、この表現って合ってるですとか、これを日本語で言うとなんていうのなどなど聞かれて、普通に答えられていたのですが、この質問が来た時に内心、やべえ、答えられないかもと思いながら、なんとか説明を試みたんですよね。
しかし、どれだけ英語で説明したとしても、わからないことは説明できません。それっぽく説明したところで、結局違いは何と言われてしまい、そのリスナーに、次回来てくれた時に、改めて説明させてくれと弁明しました。
その場にいたロシア人の中学生が、「え?説明できないの?」と若干煽ってきましたね。
いやー、マジで恥ずかしかった。
日本人だと、「が」と「は」の違いなんて全く考えたことないわって思いましたしね。
ただですね、「が」と「は」の違いについて調べているうちに、これら2つは違う役割になっていることがようやくわかりました。
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また、小学校や中学校で習ってきた国語の文法というのは、文の中には必ず主語・述語があると習ってきたのですが、細かく見ると本当は違うこともわかりました。
前半部分では、「が」と「は」の違いについて例を踏まえながら説明していきます。
後半部分では視点を変えまして、日本語学習者の推移について触れていきます。
エンディングでは、先週1週間読んだ本の中で印象に残った本を1冊紹介したいなと思います。
ぜひ最後まで楽しんでくださいね。
では始めていきますね。
「が」と「は」の違いについてですが、最初にそれぞれの役割についてお伝えしちゃいます。
「が」は主語を作る役割を持ちます。
これに関しては、小学校・中学校の国語の時間に習ったことと一緒です。
その一方で、「は」は主題を表します。
ん?主題ってなんだと思ったかもしれないので、主題について説明すると、
主題とは文章の中から話題の中心として、話者が選んだ部分のことを指します。
これは、述語・動詞との関係で決定されるわけではないです。
一つ例を用いて説明したいと思います。
例えば、母親は昨日台所でカレーを作ったという文があったとします。
この時、我々日本人からすると、主語が母親は、述語が作ったになると思いますよね。
確かに、述語は作ったで正解なのですが、先ほど述べた主題理論を用いますと、
母親は主語ではなく主題となります。
これだけだと、まだまだすっきりしません。
そこで、今の例文を言い換えたいと思います。
母親については、昨日台所でカレーを作った、このように言い換えることができます。
今の一文聞いた時に、違和感はないですよね。
このように言うことで、和謝は母親について話したいことがわかります。
そこから、この主題というのは、母親以外に変えることができます。
昨日については、母親が台所でカレーを作ったであったり、台所では昨日母親がカレーを作った、
あるいは、カレーについては母親が昨日台所で作った、こういうふうにすべて言い換えることができます。
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今述べた3つの例文ですが、もし仮に、昨日については、台所では、カレーについては、
すべてを主語でとってしまうと、その後の母親が、これと役割がかぶってしまいます。
通常、一文に主語は一つしかないので、
は、これを主語でとってしまうと、一文の中に主語が2つになってしまいます。
つまり、今まで述べてきたことと重複になるのですが、
がは主語を作るのに対し、はは主題を作ることになります。
そうなると、最初に出した例、母親は昨日台所でカレーを作った。
この一文の主語は何か。
主題理論に基づいて答えますと、この一文は主語はありません。
え?主語なくて大丈夫なの?と思ったかもしれないのですが、
我々の普段の会話、主語を省略して話をしても伝わりますよね。
あれ食べたよとか、今どこにいるの?などなど。
学校の国語の時間で習った主語と述語は対応する。
主語と述語の関係をアップデートするのであれば、
主題と主題について説明する要素、これを解説と言い表すのですが、
主題と解説の関係となります。
この主題解説という関係は、
日本語文法学者の三上明さんという方が提唱した考えになります。
三上さんは、英語などの欧米語に見られる主語というのは日本語には存在しないとして、
主語という言葉を日本語から完全に抹殺すべきであると強く訴えたわけです。
なかなか強烈な主張ですよね。
文法を研究している方々の中には、この三上さんの考えに賛同している方もいるのですが、
我々が習う国語の時間のように、現在も主語は廃止されてはいません。
どうして主語が廃止されないのか。
もし主語という言葉が廃止されますと、
我々日本人が英語をはじめ欧米語を習得するときに困ってしまうからです。
これは中学校の英語で習ったかもしれないのですが、
英語は日本語と違って、主語・動詞の関係が絶対に必要だからです。
09:05
ここまでが、「が」と「は」の違いについてでした。
理解できましたかね?
一回では理解できなくても大丈夫です。
私、新井大輝も、完全に腹落ちするまでに2日間かかりましたね。
質問を受けた次の日に、3時間から5時間くらい調べ尽くして整理して、
その整理が終わって、1日経ってからようやく腹落ちした感覚になりましたね。
ですので、もう一度聞き直すでもいいですし、
えー、がとはってそんな違いあったんだ、というふうに流しても構いません。
とりあえず、自分はがとはの違いについて理解できましたので、
あとはこれを英語に変換して、
次、同じリスナーが来た時に淡々と説明して伝えていきたいなと思います。
では、後半部分では視点を変えまして、
日本語学習者の数の推移について話を広げていきたいなと思います。
これについて話そうと思った背景としては、前半の話と一部かぶるのですが、
日本語に興味ある人や日本語学習をしている人と、
ライブ配信を通じて出会う機会が多くなったからです。
そんな人たちに対して、
日本語を勉強するようになったきっかけは何ですか?と聞くと、
日本のアニメを見て日本語に興味を持つようになったしかり、
将来日本で働きたいから日本語を勉強している、
あるいは単純に日本語が美しい可愛い言語だから、
そういった意見をもらうことが多いです。
日本のアニメですと、
鬼滅の刃、なると、ドラゴンボールなど主要なものから、
デスノートやセイントセイヤーなど、
昔のアニメをという人もいます。
それにですね、リスナーとやりとりする際に、
やっぱり日本語でコメントが来ると、びっくりするけど嬉しくなりますね。
そう感じた時に、ふと疑問に思ったんですよね。
そういえば、日本語を学んでいる外国人って、
どれくらいいるんだろうと思ったんですよね。
それについて調べてみたところ、文化庁が出していましたので、
それについて話をしていきます。
令和4年度日本語教育実態調査によりますと、
2022年度では、日本語学習者の数は、
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21万9808人でした。
それまでの推移も見ていきますと、
2019年度までは基本的に毎年その数が増えていて、
ピーク時は27万7857人でした。
しかし、2020年度からはコロナウイルスの影響で減ってしまい、
2021年度には12万3408人まで減少しました。
それでも2022年度は回復しているので、
2024年4月時点の為替相場、1ドル158円から160円しかり、
大日外国人の数が増えているしかりから推測すると、
2025年度から2027年度頃には、
その数が30万人を突破するのではないかと私は予想していますね。
また、日本の地域別で見てみますと、
2022年度の21万9808人のうち、
東京都に住んでいる人が67707人、
大阪府が18792人、福岡県が13938人と、
上位の県は政令指定として固まっていましたね。
他にも世界の地域別で見てみますと、
1位が中国で67,027人、2位がベトナムで31,643人、
3位がネパールで25,721人でした。
4位以降はフィリピン、インドネシア、韓国、アメリカとなります。
やはりアジア圏で固まっているなという印象を抱きましたね。
英語を使う人は15億人から20億人に対して、
日本語を使う人は我々日本人1億2000万人に加え、
日本語学習者20万人から25万人くらいと考えると、
世界で見たときに主要な言語ではないかもしれません。
しかし、習得が難しいと言われている日本語を、
我々は幼少期から自然に習得しているので、
英語ができることでキャリアであったり選択肢が一気に増えると思うんですよね。
それこそ海外で就職するしかり、
外資系企業の日本法人マネージャーしかりなどがあると思います。
あとは外国人と話をする際に、
日本語で話をしてくれると我々が嬉しくなるのと同様に、
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英語で話すことで彼らも嬉しくなると思うんですよね。
親的距離が一気に近づくような感覚です。
日本に定住している外国人の数は今調べられていないのですが、
これだけ円安が続くと、将来外国から日本に住もうと考えている家族であったり、
仕事の不妊先としてやってくる外国人もますます増えてくると思います。
もし今後日常生活で外国人と話す機会があれば、
ふとした時に今回の話を思い出してくれると嬉しいです。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶエンディングの時間となりました。
先週1週間読んだ本の中で印象に残った本を1冊紹介したいなと思います。
瀧本哲文さんの交渉としての決断志向という本になります。
どうして今回これを紹介したいと思ったのか。
私、荒井大輝が先日ですね、ビジネス系のマッチングアプリでつながった人と対面でお話しする機会があったんですよね。
その時にお互いのことについて話をした際、その方から言われたこととしては、
これからの荒井さんは営業力や交渉力を身につけるとさらにパワーアップしそうですね。
そういったことを言われたんですよね。
確かに今までの仕事を踏まえてみると、
既に契約している状態から何かを一緒に行ったり、こちら側で進めた後に、
さらに良くするための提案であったり改善手法は自分としてもめちゃくちゃ得意な一方で、
自分で最初の関係性から作って、その後本格的に運用していくのはあまりしてこなかったなと思い、
交渉力に対する優先順位が一気に上がりましたね。
そういった本をAmazonで探している時にたまたま見つけました。
余談ではあるのですが、
瀧本哲文さんは自分が気になっていることや、
過去に悩んだことに対しての解決策を促してくれるような本を出している印象です。
著書の中で印象に残った歌詞を引用してみると、
社会の中で真に自由であるためには、自分で自分を拘束しなければならない。
だから何に拘束されるのはOKで、何に拘束されてはいけないのか、
あくまで自分で決めなければなりません。
その合意を作り出すプロセスが交渉になると。
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29歳にしてそこを完全に見落としてましたね。
あるいは言い換えるのであれば、無意識下にあったなと痛感しましたね。
呪術回戦でも自分に縛りを貸すことで能力強化ができますしね。
これはちょっといい例えではないかもしれないのですが、
著書では交渉ごとで大事なことであったり、
どんな人と交渉していくか、
複数のパターンに分けて書かれていましたね。
自分自身としては、これまでの相手に何かを伝える、
つまり説明だけではなく、
相手に対してメリットを提示する、
交渉、説得といった領域にも入っていくと思うので、
それを参考にやっていきたいなと思いましたし、
ゴールデンウィーク中に何か本を読もうと思っているんだけど、
どの本を読もうか迷っている人、
あるいはサクッと本を読みたい人におすすめの一冊です。
気になった方はぜひAmazonしかり、書店しかり、
そういったところで購入していただけたらなと思います。
話は変わりまして、一つ告知させてください。
ゴールデンウィーク明けから、このオーディオジャパンのインスタグラムを開始します。
投稿する中身としては、
ポッドキャストで配信した内容だけではなく、
全国のラーメンの消費量や、全国にあるスーパーの数など、
統計やデータを基にした投稿、
内と外、物資堂など、
日本語と英語で書かれたものを投稿していきます。
始める背景としては、
このポッドキャスト関連のことは、
毎月何か新しいことを始めると決めていまして、
その一環でもあったり、
他にはリスナーとの交流チャンネルを増やす、
メッセージのやり取りをしていくそのためですと、
概要欄に記載しておりますので、
ぜひフォローのほどよろしくお願いします。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶ。
番組への感想は、
ハッシュタグオーディオジャパン、
すべてカタカナでXに投稿いただけると嬉しいです。
また番組へのお問い合わせは、
概要欄にあるGoogleフォームにてご連絡ください。
私、新井大輝への質問や感想なども大歓迎です。
今回の放送で気に入った方は、
ぜひチャンネルの登録やフォローボタンを押してください。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はパーソナリティの新井大輝でした。
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