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2026-02-18 35:13

【第5回】あわいに出会う──写真家・館野二朗さん

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奄美という土地で、
ただ通り過ぎるはずだった風景にふと立ち止まった写真家・館野二朗さん。
前編では、写真集が生まれるきっかけとなった旅の記憶や、奄美に何度も通うことになった理由、そして「撮ろうとしていないのに無意識に写る」写真との関係について伺います。
写真とは、答えを出すためではなく、問いに近づくための営みなのかもしれません。
【ゲスト紹介】
◎館野 二朗
若い頃から、バックパッカーの旅やフライフィッシングを通して自然と向き合い、2000年頃より写真家としての活動を開始する。
独自の視点と確かな技術で自然の美を捉え、2015年からは奄美諸島をテーマに精力的に撮影を続け、2024年にはキヤノン・オープン・ギャラリー1で個展「奄美ゲニウス・ロキ」を開催する。
今後も旅を続けながら、各地から生まれる写真作品を発表していく。
◆ご質問・お便り募集中!
旅や健康、皆さまの気になること、この方のお話を聞いてみたいなど、また番組への感想や応援メッセージなど、どんな内容でも大歓迎です!
みなさまからいただいた声をもとに、番組を一緒に育てていきたいと思っています。 
採用された方にはアトリエふわりのエコバッグやポーチなどを月替わりでプレゼントいたします。
https://forms.gle/Pug3yNJTCm9txP1X9

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声の旅のガイド
■鈴木ひろみ プロフィール
atelier Fuwari デザイナー。バンコク在住 ふわりは色にこだわったリネンを中心に天然素材を使った洋服を見に纏うことで心地よさ、心を整えることを感じてもらい着る人が幸せになるお手伝いをするブランドです。
https://atelier-fuwari.com/

Instagram (@atelier_fuwari

サマリー

今回の「ボイスボヤージュ」では、写真家の館野二朗さんをゲストに迎え、写真集「あわい」が生まれるきっかけや、奄美諸島に惹かれる理由について伺いました。館野さんは、知人のアメリカ人男性との出会いをきっかけに、自身の写真集制作を勧められたことから「あわい」の制作が始まりました。2016年から奄美に通い始めたのは、それまで通っていた八重山諸島とは異なる、土地の持つ独特のエネルギーに強く惹かれたためです。特に、展望台から見た何でもない風景に心を奪われ、その理由を知りたいという探求心が、写真家としての活動を深める原動力となりました。 館野さんは、写真とは「問いに近づくための営み」であり、特に奄美の「あわい」というテーマを通して、光と影、空と海、人と自然といった、二つのものの間に存在する曖昧で美しいグラデーションを捉えようとしています。撮影においては、無意識のうちにシャッターを切ることが多いと語り、プリントして並べる作業を通して、自身の無意識下の視点に気づき、それを意識的に表現するようになったと語りました。また、晴れた日よりも曇りや湿度が高い日の方が、自身の感性に合うと述べ、自然の光や風景との対話を通して、写真家としての独自の視点を深めている様子が伺えました。

番組紹介とリスナーからのメッセージ
ボイスボヤージュ
おはようございます。鈴木ひろみです。
プロインタビュアーの早川洋平です。
この番組は、アトリエふわりデザイナーの鈴木ひろみが、
今会いたいと思う人の持つ力を伺い、声を尋ねていくボッドキャストです。
エシカルやサステナブルといった言葉を超えて、
心と体、そして世界が優しく循環する生き方を探ります。
それでは本日のボイスボヤージュ、スタートです。
改めてひろみさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ボイスボヤージュも、今日第5回になりましたが、どうですか?
結構慣れてきました?
なかなか慣れないです。
本当ですか。でも慣れないといいですね。
実は先ほどオープニングの前のトークなんかも試し撮りしたんですけど、
鈴木ひろみディレクターが、早川さん喋るの早いんで、もっとゆっくりしてくださいと。
この番組の世界観に合わない、アトリエふわりにも合わないってことですね。
そういうこと言ってないです。
なので、1,2回目、特に3,4回目聞いていただいた方、これでも僕ゆっくり喋ってますんで、
まだ早いということであれば、また改めたいと思いますので、よろしくお願いします。
さあ、ということで第5回2月に入りました。2月中旬かと思いますが、
ありがたいことにですね、早速お便りが届いてますので、お読みしたいと思います。
台北市レインボーさんからいただいています。
ひろみさんのボイスボヤージュ、新たな船出をお祝いいたします。
ひろみさんのインタビューで人々の人生にある色々な色、景色を、
ひろみさんの柔らかい声でご紹介してくださること、これからワクワクしながら楽しみにしております。
応援しています。
嬉しいですね。
ありがたいです。
ひろみさんもこの番組始まっていろいろね、告知してくださってたと思いますけど、
どうですか?始まる前もいろんな心配あったと思いますけど、始まってみてこういう反応もいただいて。
嬉しいです。すごい嬉しいですけど、いつも頭の中がボイスボヤージュのことも結構いっぱいです。
いいじゃないですか。いっぱいっていうのはドキドキはあるけど、やっぱり誰に会おうかなとか、
どうやってアポを取らせていただこうかなみたいな。
これちなみにこの台北市レインボーさんって何か思い当たる方いるんですか?
お友達でいらっしゃいます。
嬉しいですね。楽しみにみんな世界中でね、本当に聞いてくださっているということで。
今回フォームからいただいた方ご紹介してますけどね、ひろみさん個人的にもね、結構いろんなインスタとかで、
多分メールとかLINEとかでもコメントくださっている方ね、いるようなので、今後もそういうものもね、また取り上げる機会があればと思っています。
できればフォームにいただけたらありがたいです。
そうすることによってね、取り上げることができると思いますので、ぜひいただけたらというふうに思っています。
ちなみに2月この18日ぐらいですけども、この時期ってひろみさん何してる予定ですか?どこで?
大体2月は中国正月があるので、旅行に行ってることが多いです。
中国に?
じゃなくて、タイの正月は1月と、中国正月もやっぱり過去の方がすごい多いので、
お休みになる人が多いので、そのあたりでお休みとって旅行に行くことが多いです。
なるほど。そんな時期にですね、皆さんお聞きいただいていると思いますが、
今日も本編で今週と次回ですね、ひろみさんが今一番会いたい方、素敵なインタビューをお届けしたいと思います。
今週はその前編をお届けしたいと思います。それではどうぞ。
写真家・館野二朗さんとの出会いと写真集「あわい」の誕生
今日は日本の風景写真家で、自然の美しさをテーマに独自の視点で撮影を行っているアーティスト、
館野二朗さんにインタビューをさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
はい、館野二朗です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。今日は早くはもう少し入らせてもらいます。
はい、お願いします。
本が出るということで、二朗さんにインタビューをお願いしたんですけど、
あわいという奄美の写真集。いきなりなんですが、写真集ができる経緯をちょっと先ほど伺ってしまったので、
二朗さんにこの写真集を作る始まりの話を、よかったらお聞かせください。
まずこのあわい写真集なんですけど、僕自身初めての個人の写真集なんですよね。
なので結構思い入れはすごいあって、作ってきているんですけども、
この作るきっかけになったことっていうのが、まだちょっと言うべきか迷ってはいたんですけど、
知り合いのアメリカに住んでいる友達がいるんですけども、
その人に何年前だろう、10年ぐらい経つのかな、もっと経つかな、それぐらいの冬の時だったんですけど、
羅臼っていう大鷲とか流氷とかを撮る有名なエリアがあるんですけども、
そこで僕が撮影していたら、船で撮りに行くんですけどね。
その同じ船にそのおじさんが乗っていて、これでちょっと喋っていたら、
今まで日本に来た時には、アメリカに住んでるんですけどね、
日本に来た時にアメリカの免許証で日本のレンタカーを借りてあちこち行けてたのに、
今回はそれができなくて、タクシーで釧路空港から来たっていうことで、
かなりお金もかかって大変なんだよって言ってたら、
あと数日滞在するけど、その時に車がないっていうことで、
じゃあ僕もずっとここに滞在してるからって言って、あちこち連れて一緒に撮影をしてたんですけど、
そこでは別れて、その後、そのおじさんは日本によく来てるんですけど、
その度に僕と一緒に撮影旅行みたいなことをしてたんですよね。
それであちこち連れて行って、一緒に撮影してて、それが結構楽しくて、結構喜んでくれて、
それで何かお礼をしたいっていうのを僕の知り合いなんかにも言ってくれたらしくて、
それでじゃあ僕も写真集を出したことないから、
それで奄美はもう10年撮ってるんですよね。
だからきりもいいし、何かそういう写真集を作るのはどうかっていうか、
作ってくださいみたいに言われて、そうかと思って、
そういうお礼をしたいことで、この本が作られることになったんですよ。
素敵ですね。
それで周りの何人かの人とプロジェクトを組んで、これで作り始めたって感じですね。
じゃあ作り始めたのは、いつぐらいからなんですか?
僕がそのおじさんに作らないかって言われたのが去年の1月かな。
それで僕の周りの人たちにはその24年、2024年の暮れぐらいには話してたらしいんですけど。
サプライズで。
僕も作ってよって言うから、はい、なんて言って、本気でやったりして知ってなくて。
だいたいそうですよね、カレンダーとかね。
周りの人も色々協力してくれて、どんどん話が進んで、
僕が思う以上に話が進み、それでだんだんとプレッシャーもかかり、
じゃあちょっと本気になろうということで、去年春ぐらいから取り掛かってますね。
でもこの写真、2016年からはもう二朗さんが奄美に入って撮り始めてた?
そうですね、2016年に行った時は普通の雑誌の仕事、ホテルの仕事で行ってたんですけど、
その前までは奄美大島っていうのは一度も行ったことなくて、もっと先の八重山諸島、沖縄の、
あっちの方には僕ずっと通ってたんですよ。
4年間通ったんですけど、1年間に4ヶ月滞在するっていうのを4年間続けてた。
それで撮ってたんですけど、それほど手応えがなく何かしたいっていう気もなかったんですよ。
それで奄美大島の方っていうのは全然考えてもいなくて、
でもその仕事がきっかけで行った時に、特に南の方、瀬戸内町っていう方があるんですけど、
そっちに行った時に、僕日本中結構あちこち写真撮りに行ってるんですけど、
どこにも感じたことない何かが感じるんですよ。
何だここ、何でもっと早く来なかったんだろうってその時思って、
そっからなんかハマって通うようになったんですよね。
奄美に惹かれる理由と「土地の精霊」
それが写真の展示の聖霊、土地の聖霊に繋がる。
そうですね。それで最初に行った時にちょっとした違和感があって、
この違和感何だろうと思って、
それで僕にできることって写真撮ることしかないので、
写真撮っていけば何か答え合わせができるだろうと思って、
これでもう10年経ったっていうようなもんなんですけど。
最初はその奄美の他とは違う何かに惹かれたってことですか?
そう。なんかその土地のエネルギーじゃないけど、
自分が土地から感じるものっていうのがすごいんですよね。
そのきっかけっていうのもあって、旅の最終日だったのかな、
ある展望台に行ったんですよ。
なんてことない展望台で、普通に左側山で亜熱帯特有の森があって、
すぐ下に普通の集落が見えてるだけ。
なんだけどものすごくいいんですよ、それが。
この風景、それほど自然が強いとか、そういうことじゃなくて、
ただただ感じるものがいいんですよ。
それが何なのか知りたくて通い出したっていうか、
それを分かるために写真を撮ってたって感じですよね。
分かりましたか。
それで去年一昨年か、あれ?
24年のゲニウス・ロキっていう写真展のときにまとめたんですけど、
そのときに大体答え合わせがしようって感じで、
自分の撮ってるものを見ていったら、やはりその土地に根付いてる何かっていうものが
ちゃんとあるべきところにあるっていう感じがしているんだなっていうのも分かったし、
そういう場面も結構撮ってたりしたので、
なんとなくそこで一区切りがついてはいるって感じですね。
じゃあ、そういう場所は奄美以外にはやっぱりない?
奄美以外に、あそこまで強く感じるところってないんですよね。
僕、屋久島とかも何回も行ってはいるんですけど、
何かそういう感じを得たことがないんですよ。
なんか独特なんですよね、奄美っていうのは。
「あわい」というテーマと写真表現
北海道とか、もちろん日本中回られてると思うんですけど、
一番やっぱり感じるのは奄美なんだ。
大自然とかそういうことじゃないんですよね。
このあわいっていうのは、淡いって色のあわいじゃなくて、
間のあわいのことなんですけど、
その写真を撮っていく上で、だんだん意識していったのが、
単純に物と物との間で撮影してる時もあるんですけども、
そうじゃなくて、何か光と影の間であったり、
空と海の間だったり、森と海の間とか、人と自然の間、
そういうものがなんか、その辺のグラデーションっていうのが、
奄美っていうのは、なんか見えてくるような部分っていうのがあるんですよね。
そこがすごい面白いなと思って。
これを聞いてる人は、二朗さんの写真が見たくなりますね。
だと言うんですけどね。
すごいなぁ。
本当に今、写真っていう話でね、二朗さんのウェブサイトにもね、
いろんな写真もあって、もうそれだけでも素晴らしいんですけど、
やっぱり今ね、この現場に最新の、収録じゃまだ発売されてないんですけどね、
この写真、あわいの掴み本も含めてありますが、
やっぱりどうですか、ひろみさんも全然、やっぱり実際写真見ると違いますよね。
ウェブも素晴らしいけど。
でもあの、やっぱりお話聞いてると、
その土地の精霊に会いに行ってみたいなっていうような、
私、少数民族の人たちと一緒に仕事をするので、
やっぱりそういう山の中に入る時があるんですけど、
彼らを訪ねて。
その少数民族の人たちは、すごいその精霊、土地の精霊とかを大切にしてるので、
やっぱり日本にそうやって感じるところにやっぱり行かなければ。
奄美行ったことないので、すごいそう思います。
さっきあわいっていうお話が出て、
私もあわいっていうのを知ったのは、
歌って感覚で知ったんですけど、
なんかその見えないものっていうか、
調べていたら、農学者の人が平家物語で淡いを読むっていうのがあって、
僕より詳しい。ちょっと勉強してみます。
それがすごい面白くて、
交差するとか、今の日本の時代がやっぱりそういう時代で、
時代が変わってくる時に、
だっていうのを最近の本で書かれてて、
なのでやっぱり、二朗さんのこのあわいっていう本は、
時代の先を行ってるのかなっていう風に、
ちょっとそれを後で教えてください。
思っていたんですけど、
写真でその間っていうか、
あわいっていうのは、皆さんに説明したらどういう風にしたらいいかっていうのでちょっと調べたら、
向かい合うものの間とか、
二つのものの関係とかって言って、
すごい簡単に言うと、
日本の縁側が、内と外のその境界の間にあるのが、
縁側だっていうのを書いてあって、
なるほどなって思って、
二朗さんの海と山、光と影、生と死っていう、
でもそのあわいを撮ろうと思って、意識されて撮ってたんですか?
このゲニウス・ロキの写真展やった時までは、そこまで意識してなかったんですよ。
そしてその後も結構通っていて、
それで去年この写真集作るってことになってから、
毎月通うようになったんですよね。
その時にはもう完全に意識するようになっていたんですけど、
あと撮ってたものを、
広い場所でプリントしたものを並べて見る時があるんですよ。
やはり画面、パソコン上で見ててもよくわかんないんで、
ちゃんとプリントしたものを並べて見ていくと、
自分がどういうものを見てたかって、
無意識で撮ってたもの、
普段ほとんど無意識で撮ってるんですよ、写真ってね。
僕だけか分かんないけど、
普通の写真家はどうなるか分かんないけど、
ほぼ無意識で、自分が感じるままにただ撮ってるだけなんですけど、
それをプリントして広い場所で並べてみると、
それを意識ができるんですよね。
飯沢耕太郎さんという人にも言われたんですけど、
その作業は大事だということで、
その作業を繰り返していくうちに、
そのあわいという部分に大事なものがあるということがだんだん気づいてきて、
そういう部分を意識して去年はだいぶ撮りましたね。
じゃあ、
奄美での撮影と人との関わり
奄美の人たちとそうやって、
すごい深く関わっていくことで、
写真の距離って、
奄美を撮ることで変わってきたことってあるんですか?
変わってきたこと。
そうですね、最初、僕やはり風景写真がメインだったので、
あんまり人がいないようなところばっかり撮ってたんですよ。
ちょっと山入ったりとか、
あとは本当に人がいないような部分をよく撮ってたんですけど、
やはり奄美にそうやって通っているうちに、
人とこの自然の近さというか、
その間もグラデーションになっていて、
曖昧な部分があるんですよ。
人間も自然もよくわからないような時っていうのがあったりして。
だからそういうところが結構気づいてきたのかなと思います。
奄美で、これは撮らないという写真もありますか?
撮っちゃいけないとか、撮らないな。
撮っちゃいけないのは特にないんですけどね。
でも、昔僕、さっきも言ったように、
八重山諸島っていうところに通ってた時に、
最初にテーマにしようかなと思ったのが、
通っているうちにユタっていう、
沖縄のユタっていうシャーマンみたいな人たちがいるんですけど、
その人たちに会うことがあって、
その文化って面白いなと思って撮ろうかなと思ったんですけど、
ちょっと調べて、その人たちにちょっと会ったりして、
結構そういう有名なところとか行ったりしたんですけど、
僕はその時に、
これ僕ここで生まれて育ってもいないから理解できないって思っちゃったんですよ。
僕たちが理解できる範囲のものじゃないから、
辞めようと思って辞めたんですけど、
奄美っていうのはそういう部分がないんですよ。
あまり自分で辞めとこうっていう部分がない。
あまりどうならないようにしようっていうところはなくて、
撮っちゃいけないものは結構あるんだとは思うんですけど。
そういうものもあるんですか?
あるんじゃないかな、分かんないけど。
奄美にも神様って言われるようなシャーマン的な人たちもいるし、
そういう聖地みたいのもあるんだと思うんですけどね。
でももっと人に近い部分が面白い。
今まであんまり僕人の写真で出しては来てないんですけど、
この写真集では結構人の写真も入ってて。
さっき思いました。
二朗さんの写真見てきて風景画家、動物ぐらいしか人がいるってさっき思いました。
奄美にいるとやはり人って重要な感じはあるんですよね。
そこに生きてる人がいる。
でもなんか写真と自然と何か一体化してる感じが、
なんか人を撮ってるっていう、
無意識にそこに写ってるっていう感じが、
二朗さんの写真だなって勝手に思っちゃったんですけど。
なんか本当に切っても切り離せないんですよね、写真を撮ってる人は。
「撮らされている」感覚と撮影スタイル
これいいですか、ちょっと。
奄美に限らないかもしれないですけど、
二朗さんがシャッターを切る時っていうのは、
意識的に撮ってるっていう時と、何かに撮らされてるというか、
なんかその辺っていうのはどういう感覚なんでしょう。
もうケースバイケースとか、あと特にこの奄美の場合は何かどちらか撮らされてるような感じがある。
そうですね。
でも、僕が滞在してる時は、寝て朝起きて写真撮りに行くっていう感じなんですよ。
でも目的地っていうのは決まってなくて、
ただブラブラ歩いたりして、何か感じるものにただカメラを向けて撮るんですけど、
それが撮らされてるっていうのか、撮ってるっていうのか、
本当に無意識ですよね。
例えば文章で比較してるのか分からないですけど、僕も自分で文章を書いたり、
あといろんな作家の方に話を伺う時に、やっぱり結構創作で何かを生み出す時っていうのは、
もちろん書いてるんですけど、どこかでやっぱり降りてきて、
それを自動処刑に書いてるみたいな、何か見えざるもので書かされてる。
書かされてるって言うと別にネガティブな意味じゃなくて、
だからその辺は二朗さんの場合また写真は違うのかもしれないですけど、
どういう感覚なのか。
撮らされてる?
撮らされてるって言うとちょっと語弊があるかもしれないですけど。
でも本当に無意識なんですよ。
僕、あそこに何かが見えるから撮りに行こうっていう感じではないんですよ、いつも。
ただ歩いてて、目の端っこにチラッと見える時があるんですよね、何か。
それで一回通り過ぎて、それで一回戻って撮るっていうことが結構あります。
車でもそうです。
車で運転してて、パッと何かが目の端で見えるんですよ。
それで車止めて、車降りて戻って、そこを撮ったり。
すごい。
なんか、本当通り過ぎてから戻るってことも多いし、
目の端っこで見えてるところ、そこに何かを感じてるんだと思うんですけど。
それは植物とかだけだけじゃなくて風景全体も?
風景全体も。木の間からパッと見えたような風景が、覚えてるんですよね。
それですぐ戻ってそこを撮るんですよ。
へー。
なんかいつもそういう感じで。
だから無意識に歩いてても、自分の見たいものが見えてるっていうか、見える時がある感覚なのかな。
普段撮影で大切にしてることっていうのはありますか?何か撮ることに対して。
とにかく歩くっていうよりも外に出て。
じゃあ一日撮影で出てるときは何万歩とか歩く感じなんですか?
歩いたり車で移動したり、とにかく移動しながら。
でも同じとこにずっといる場合もあるんですけどね。
でもあんまり光を待ったりとかそういうことはしない。
あ、しないんだ。
なんかじゃあ島にいたら、島をいろいろ回りながらとか歩いたりとかして撮る?
そうですね。
それで島結構回るときに考えるのは光は考えるんですけど、
とにかく今日はじゃあ逆光を見れる方向にずっと回ろうとか、そういう感覚ではいますね。
そういう感じで歩いてたりする時はあります。
じゃあそのさっきも早川さんが言ったように、
写真撮ってるときって自分がないとか、
もうなんか無意識でただシャッターをしたりしてる感じですか?
そうですね。
特にいつもその奄美っていう目的あるけど、
その中で何が起きてるかはいつもわからないので、
ただ歩いて何かが起きてる場所を撮るって感じだから。
なんか奄美じゃなくて動物とか、
奄美もそうかもしれないですけど撮るときは待つ?そのときは待つ?
そのときは待ちますけど、
あんまり動物は撮ってないんですけど、
船でたまに撮るときはありますけどね。
あのクジラ。
あれとかはあるんですけど。
あんまりないんだ。
ああいうのはもう目的があって撮る感じなんですけどね。
そういうときはそういうとき感であるけど、そうですね。
季節の撮影と今後のテーマ
じゃあなんか鹿がこうパッと剥いてるみたいな写真を見せてもらったとき、
ああいうの偶然?
うん、偶然ですね。
良い写真が撮れたなっていう、
そういうときって撮影中?
それともなんか撮影が終わってから?
撮影終わってからですね。
撮ってるときはもうすごい無意識?
うん、ほぼパッパパッパ撮ってるんで、
それを時間もかけずに撮ってるんで、
そうやって撮る場合もあるけど、
普段は大体パッパパッパ撮って、
それで後でプリントして見て、
ああいいなと、
でもあんまり自分でいい、自分がいいなって思ってるときはあんまり少ないかもしれない。
でも雑誌の写真とか、お題とかがあるんですか?
こうの撮ってくださいとか、季節の写真とか、
婦人画報さんの写真とかはそのときの季節の写真?
そうですね、あれのときはちょっと最近は変わってしまったんですけど、
前はどこどこの桜を撮ってとか言われてたんですけど、
どこどこの桜を撮ってとか言われて、
それで僕が自分なりのものを撮って提出してるって感じですけど、
それほどこう撮ってっていうのはなかったですよね。
そうですよ、あの写真もすごいね。
桜の時期、桜前線を追っかけて行ってるんですよね、ジロー。
そうですね。
あれもどこから始まるんですか?
いろいろ九州から始める、沖縄から始めるときもあったし。
それは毎年?
毎年やってましたね。
やってましたね、じゃなくてやってる。
やってますけど。
やってるんですね。
でもみんないいねって言うんですけど、1ヶ月以上桜見てると飽きる。
そうか。
飽きるんですけど、
でも桜の場合、僕一番好きなのが弘前城っていう桜が好きなんですけど、
だいたい九州から桜を追うときなんかはもう1ヶ月過ぎたぐらいなのかな、
弘前が満開になる頃っていうのは。
5月近いんで。
だいたい飽きてるんですよ、白っぽい桜ずっと見てて。
でも弘前についてここで最後だなと思って撮り出すと、やっぱり桜いいなって思うんですよね。
毎年そういう繰り返し?
毎年そうですね、そういう繰り返しだけど。
桜以外にそうやって追っていくものってありますか?
あとは紅葉ですかね、季節的なものだと。
あ、そっか、紅葉。
何かしていってどんどんって感じですよね。
それ以外は、最近は奄美?
そうですね、奄美を結構撮ってたんですけど、
実はもう次のテーマを決まりつつあるというか、やり取りたいところが出てきて。
それは奄美じゃなくて?
奄美じゃなくて。
じゃあそれはちょっと最後の方にお聞きしたいなと思うんですけど、
撮れなくなった経験と撮影条件
誰にも見せたことがないっていう写真はありますか、自分の撮ったものの中で。
誰にも見せたことがない写真?
それどういうこと?恥ずかしくてとか?
なんか自分の中で。
見せたくないなと。
特にないかもしれないですね。
なんかやっぱりカメラマンとか、私だったらこの洋服着て欲しいって思う、
いいものができたら思うけど、
そういう見せないでこっそり大事に撮っておく写真ってあるのかなって。
あんまりないかも。
でも別に全部見て欲しいっていうような感覚でもない。
そんな大事なものはないです。
撮れなくなったことはありますか?
それはありますね。
奄美もそうですよ。
奄美もなんか、まあ気分的なものなのかもしれないですけどね。
この写真集が作るって決まってから何回か行った時に、
何回目だったか忘れてたんですけどね、
なんか歩いても歩いても、いろんなとこ行っても行っても何も撮れないっていうか、
満足しないというか。
撮りたい?
撮りたいっていうか、カメラ向けてシャッター押せる部分が見つからないというか、見えなくて。
えーって思った時はありましたよね。
そういうことってある?
ありましたね。
それは撮りたいっていう衝動がない?
撮りたいっていう衝動はあるんだけど、見えない。撮りたいものが見えないって感じ。
それは今振り返っても原因はよくわからない。
それはこの甘みに限らず、今までのフォトグラファーの人生でなきにしもらずだと思いますけど、
なんかある種の振り返った時に、やっぱりわからないケースが多いのか、
場合によっては、当然ね、心身とかいろんなプライベートとかも絡んでることもあるから、
振り返ればあの時はちょっとこう、プライベートでこういうことがあったからちょっと、
なんかそういうものもあったりもするんですか?
多分そういうところも多いとは思うんですけど、
あと条件が悪いとかね、光の条件が悪いとか、自分の好きじゃない光が多かったり。
僕結構ほとんど青空ってないんですよ。
なんかすっごい晴れちゃってるような日が続くと、なんか病んじゃいますね。
晴れると病んじゃう。
俺何撮ればいいんだろうみたいな。
雨降ってたり、ちょっと湿度が高いような時の方が、なんか自分には合ってるのかなって。
なんか伝わってきます。
なんとも言えない、それが青空ではない光の。
晴れちゃった日って本当に何していいかよくわかんない。
なんか海に遊びに行っちゃったりする時はありますけど。
スペインとか行ったら病んじゃいますね。
イギリスとかのほうがいいかもしれない。
そうですね。
あまりにはそうです。
エンディングと次回予告
さあ、エンディングのお時間ですが、いかがだったでしょうか。
インタビュー前編ということで音を消しましたが、実はですね、
この僕ら2人でオープニングエンディングを撮ってる時点ではですね、
まだインタビューしてないんですね。
ということでですね、その中でね、
いろみさんどうですか。
もちろんインタビューしうる方はもう決まってるんで、
これ聞いてる方はもうし終わって、僕らは知らないっていう感じで。
インタビュー直前ですけど、ドキドキ。
はい。
私もインタビューさせていただく方も、
インフルエンザとかコロナにならないように、祈るだけで。
配信の時はね、きっと無事に、必ず無事にお届けできると思いますので。
思いますのでというか、これ聞いてる方はもう届けられてるんで、
楽しみに聞いていただけたらと思います。
また来週も後編をお届けしたいと思います。
さて、ボイスボヤージは毎月第3、第4水曜日朝7時に新エピソードが配信されます。
Spotify、Apple Podcast、Amazon Musicなど主要リスニングサービスにてお聞きいただけます。
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旅や健康、皆様の気になること、この方のお話を聞いてみたいなど、
また番組への感想や応援メッセージなどどんな内容でも大歓迎です。
皆様からいただいた声をもとに、番組を一緒に育てていきたいと思っています。
採用された方には、アトリエふわりのエコバッグやポーチなどを月替わりでプレゼントします。
なおご感想は、Instagramでハッシュタグボイスボヤージをつけてポストしてください。
ボイスボヤージはカタカナでお願いします。
たくさんのご質問ご感想をお待ちしております。
ここまでのお相手は、アトリエふわりデザイナーの鈴木ひろみと、プロインタビュアーの早川陽平でした。
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