お絵描きツールやグラフィックツールを使う上で知っておいた方がいい、2値とアンチエイリアスについて、画像を使わず音声だけで説明することにチャレンジしました。
=== 目次 ===
アンチエイリアスかかってない2値のブラシ
白黒2値とはグレースケールではなく白か黒
アンチエイリアスとは
漫画を印刷する場合は基本2値で
今の印刷ではそこまで気にしなくても大丈夫
2値のブラシが欲しかった理由
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アシカガキャスト。
iPadのお絵かきツールのプロクリエイトで、アンチエイリアスのかかっていない二値のブラシを使いたいというケースがありました。
標準のブラシをいろいろ見ていたんですけど、そういうブラシは見当たらなくて、ブラシのカスタマイズでアンチエイリアスを切ろうとしたんですけども、
どこを設定していいのかわかりませんでした。
それでネットで調べてみると、日ペンブラシセットというのを無料で配布している人がいたので、そのブラシをありがたく使わせてもらいました。
といったエピソードをxツイッターに投稿したんですけども、その際にこれ説明が難しいなと思いました。
日とは何か、アンチエイリアスとは何かがわからない人には引っかかりますよね。
日は2つの値で日です。
ただこれ言葉の意味をいちいち説明していたら文字数が長くなってしまうので、xではもう説明なしにわかる人だけわかれという感じで投稿しました。
で今回その日とかアンチエイリアスについて改めて説明にチャレンジしようかなと思っています。
まず日2つの値なんですが、簡単に言ってしまうと白か黒かです。
フォトショップではカラーモードとしてモノクロ二階調というのがあります。
これが今言っている日ということと同じですね。
二階調しか階調がないイコール2つの値日ということです。
なぜモノクロではなくモノクロ二階調とわざわざ名前をつけているかというとグレースケールとの区別をわかりやすくするためですね。
白黒という言葉はよく使いますけどもこの言葉は白黒日とグレースケールとどちらにも使われる言葉なので
デザインにおいては紛らわしい言葉だと思います。
例えば白黒テレビは白黒日ではなくてグレースケールですよね。
白か黒かの2色だけで表現しているわけではなく黒でも階調があるノーターンがありますよね。
ゴジラマイナスワンがアマゾンブライムビデオで見られるようになっていますがモノクロ映像版のゴジラマイナスワンマイナスカラーというのも見られるようになっているんですね。
03:16
昔の映画みたいに白黒で見られると白黒モノクログレースケールといろいろ言葉が出てきちゃいましたね。
モノクロは言葉としては一般的には白黒のことだと言われますけども白黒日かグレースケールかで言えばグレースケールのこととして使われることが多いですね。
そして本来の言葉の意味的にはモノなので単色という意味になるので黒だけではなく緑のモノクロとかもあり得るわけです。
私が昔使っていたパソコンマイコンと言われていた時代のパソコンシャープMZ80Bは緑のモノクロディスプレイでした。
ただこのモノクロディスプレイは階調がなかったので緑か黒かの日な状態でしたね。
ちょっと例が悪くてややこしくなってしまいました。
そしてアンチエイリアスの話になるんですが、アンチエイリアスはパソコンなどで文字や図形などを表示するときに滑らかに見えるように曲線などをちょっとだけぼかすことです。
白か黒かの日で曲線を表現した場合どうしてもドットのギザギザ感が出てしまうところをうまいことグレーの色で濃いグレーから薄いグレーまでうまく使って滑らかに見える補正というのをパソコンが今やOSレベルで普通に行ってくれているわけです。
昔のパソコンやワープロではディスプレイの品質も低いですしパソコンのパワーもなかったのでそんなことは行われてなくてアンチエイリアスなどかかっていない状態だったのでもっとドット感が目立つギザギザした文字だったりしたはずです。
アンチエイリアスは白黒に限った話ではなくて色がついている場合も同様ですね。赤い文字とか赤い丸い図形とかのエッジの部分もよく見ると濃い赤から薄い赤まで階調のあるドットでうまく滑らかに見えるように補正がかかっているんですね。
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アドビフォトショップはさすがプロ向けのデザインツールなのでアンチエイリアスのオンオフを切り替えることができたりブラシツールはアンチエイリアスが効いているけど鉛筆ツールはアンチエイリアスがオフの日の状態になっているなどちゃんと使い分けられるようになっています。
これは印刷物を作ることにも使われるツールだからという面も大きいでしょうね。
印刷物を作ることを基本考えていないデジタルで完結するデザインツールのFigmaとかCanvaとかiPadのお絵かきツールのProcreateなんかは特に意識することなくすべてアンチエイリアスが効いている状態になっています。
で、この白黒日とグレースケールの違いを意識するケースとして漫画を印刷する場合があります。
漫画を印刷する特に同人誌とかの場合、表紙はカラーでも中の漫画はモノクロというケースが多いはずです。
で、これ黒一色のインクで印刷するわけなんですけども、インクの濃淡はつけないんですね。
ということは印刷は白か黒かの日というふうに考えられます。
なのでデジタルで作った漫画の原稿を印刷するために入稿するには白黒日、グレースケールではなく白黒日で作っておくべきだというのが基本です。
特に文字とかはアンチエイリアスがかかっている、グレーが含まれている状態のデータだと、そこから印刷のための白か黒かのインクで刷られるために変換されるときに逆にエッジが綺麗じゃなくなっちゃう、ぼやけちゃうみたいな現象が起きる心配があります。
で、漫画では黒のインク一色で印刷されるので階調を表現するためにスクリーントーンとか呼ばれるアミテンとかで階調を表現してるんですね。
なのでそのアミテンとかのトーンにアンチエイリアスがかかっているというのはちょっとややこしい状態というか、印刷がわかっている人にとってはもやっとする状態なんですね。
ただ、今の印刷技術だとそこまで日田グレースケールだと気をつけなくてもいいのかなというエピソードが最近ありました。
09:09
漫画の本を同人誌印刷の会社に入稿作業だけを手伝ったことが最近あったんですが、その際にもらった漫画のデータが Photoshop 形式の PSD 形式のファイルだったんですが、
モノクロニチで作られているものとグレースケールで作られたものが混在してたんですね。なので先ほど言ったアミテンのトーンにアンチエイリアスがかかっているものがあったり、文字にアンチエイリアスがかかっているものがあったりと、私的にはすごく気になるデータだったんですが、
今更直すのは大変そうということで、もうそのまま入稿することにしたんですね。で、印刷された出来上がりを今日見たんですが、私が懸念したグレースケールと白黒ニチの違いは全く気になりませんでした。
ちゃんと老眼鏡をかけてみたんですが、全然気にならないレベルでした。ちなみに印刷は栄光というところを使いました。同人誌印刷ではすごく有名な広島の会社で、私がかれこれ20年以上前にアナログで書いた漫画を同人誌で印刷した時に使ったことのある会社でした。
なお今はグレースケールで漫画を書いて入稿してきれいに印刷してもらうこともできるそうです。グレーの部分がうまいこと網になって出てくるんだと思います。
ちなみになんですが、白黒ニチの場合は推奨の解像度は1200 dpi です。で、これがグレースケールだと600 dpi。カラー原稿の場合は300 dpi あるいは350 dpi が推奨される解像度となっています。
デジタルで漫画を書くという人は印刷も考えている場合にはこの解像度にも気をつける必要がありますね。
なお私がプロクリエイトでアンチエイリアスのかかっていないニチのブラシを使いたかった理由というのはこの印刷の話とは関係ありません。
アンチエイリアスがかかっていない状態の線画のデータを作りたかったんですね。線画にアンチエイリアスがかかっているとそこをペンキツールみたいなもので色を入れて塗りつぶした時にアンチエイリアスの部分の元の色が残ってしまうことで白い縁みたいなのがうっすらできちゃうことがあるんですね。
12:17
これ結構いろんな人のイラストで意外と拡大してみるとそうなってたりすることあるんですけどもそうなりたくない。
色を塗りつぶしツールで綺麗に単純に入れたいという理由でニチのブラシが欲しかったということです。
そうやってデータを作っても最終的に縮小したりするとその時にアンチエイリアスがかかってうまくなじんだ感じになります。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
キャストアシカガ〜♪。
13:00
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