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ロゴとはただのイラスト+テキストではない(第884回)
2026-07-06 21:16

ロゴとはただのイラスト+テキストではない(第884回)

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「ロゴを作りました。アドバイスください」とAIで作った画像を投稿してるのをThreadsで見かけますが、それロゴじゃないよと言いたくなるものが多いです。デザイナーが考えるロゴとは何か、どういうデータ形式が求められるかを解説しました。
=== 目次 ===
AIで作られたロゴがロゴじゃない問題
デザイナーの考えるロゴとは
ロゴの印刷には特色インキを使うことも
ただの画像ではロゴに必要な条件を満たしてない
ロゴはプロに頼めとは言い切れない
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サマリー

このエピソードでは、AIで生成された画像がなぜ「ロゴ」と呼べないのか、デザイナーが考えるロゴの定義と、その制作に必要な条件について解説しています。ロゴは単なるイラストとテキストの組み合わせではなく、様々な媒体やサイズで使用されることを想定した、シンプルで汎用性の高いデザインが求められます。また、ベクターデータ形式での作成や、特色インキの使用など、印刷や展開における技術的な側面も重要視されます。AIやCanvaなどのツールでロゴ風の画像を作成することは可能ですが、それらはロゴとして必要な条件を満たしていない場合が多く、デザイナーが「モヤッ」とする理由が説明されています。最終的には、コスト面でプロに依頼できないスタートアップなどにとってAIやCanvaは有効な選択肢となり得るものの、ロゴ制作は安易に行うべきではないという見解が示されています。

AI生成画像とロゴの定義
こんにちは、アシカガコウジです。
ロゴを作りました。アドバイスください。
AIで作った画像を投稿しているものをスレッドで見かけることが結構あるんですが、
それロゴじゃないよと言いたくなるものが多いです。
共通しているのは、細かすぎる、要素が多すぎる、色数が多すぎる、
細すぎる線が使われているとか、
単純化されていないイラスト、繊細なごちゃごちゃしているイラストがそのまま入っているというものですね。
それがロゴじゃなくて何かと言われると、
イラストプラステキストかなと。
ロゴってイラストプラステキストなんじゃないのと言われるかもしれないんですけども、
例えば水彩画で繊細に描いたブロッコリーの絵の下にブロッコリー株式会社と書いてあっても、
それはロゴにはならないとデザイン業界の人は言うと思います。
なんでならないのかというと、ロゴっていろんなシーンで使われるためのものなので、
そういう場合に使いにくいからですね。
看板サイズから名刺サイズまでいろんなシーンで使われると。
そういう時に絵が細かい繊細な絵だとサイズによって印象が変わってしまいます。
そもそも解像度的にそこまでないイラストのデータだと、
看板サイズとかの時にはギザギザに荒れてしまう。
じゃあ最初からそれを見越してすごい解像度の高いデータにしておくと扱いにくいみたいな技術的な面もあるんですが、
それ以外にも紙の種類とかそもそも色がついている紙に印刷した時とかに印象が変わってしまうとか、
紙以外のものに印刷されることもあるので、繊細な絵を使うというのはなかなか難しいと。
なのでマークを使うとしてもシンプルで色数を抑えたものにするのが一般的です。
グラデーションとかぼかした表現、ドロップシャドウみたいなものもロゴには使わないのが一般的です。
でもAIでロゴを作りましたと言ってる人には別に印刷とかはしないし、
いろんなシーンで使うということも考えていないというケースもあるはずですね。
ホームページのメインビジュアルに使いたいから作ってるんだと。
商品に貼るラベルを作りたいだけだと。
あるいはSNSのアイコンに使いたいみたいなことですね。
なので利用する目的によっては細かい緻密なイラストが入ってたり、
色数を多く使ってたっていいじゃんというのは確かにそうだとは言えます。
印刷はしないで画面上で完結するものにしか使わないと言うんだったらそれでいいかもしれません。
ただそういうものをロゴという言葉で表現しているところにデザイン界隈の人間はもやっとするという話です。
一般の人がそういうものをロゴと呼ぶのがけしからんという話ではないです。
一般の人が思うロゴの漠然としたイメージとデザイナーの思うロゴとの定義の違いから来るものなので、
ぼやきみたいなことですね。
USBメモリーのことをUSBと呼ぶことにもやっとするとか、
WikipediaのことをWikと呼ぶことにもやっとするのと同じようなもやっと案件だと思ってください。
デザイナーが考えるロゴの条件
じゃあデザイナーの考えるロゴとはという話をしたいんですけども、
ロゴという言葉の定義は結構曖昧ではあります。
ここでは私なりの解釈でデザイン業界の人がだいたい共通でこういうイメージを持っているだろうなという話になってしまうので、
デザイン業界の人間でもちょっと解釈が違うよという場合はあると思いますのでご了承ください。
基本的にロゴは単色でも成立するもの。
色が使えない時の黒一色バージョンのロゴも必ず作ります。
なので黒一色になった時にちゃんと文字やマークが認識できるものですね。
あとカラー版、黒一色版の他に反転版も作ります。
反転版というのが正しい用語かどうかちょっとわからないんですけども、
背景が黒とか濃い色の上にロゴが乗っかる場合のためのバージョンという意味です。
要するに白一色版なんですが、黒一色版の黒い部分を白くすればいいかというとそういうわけでもないんですね。
例えば白イルカをモチーフとしたマークが入っているロゴだとして、
じゃあ黒一色版の時にはイルカを黒で塗りつぶしてしまうと黒いイルカに見えちゃうんで、
枠線、輪郭線でイルカを表現すれば白い背景の時に白イルカに見えますよね。
ということは察しのいい人ならお気づきでしょうが、
反転版、黒背景の時にただ黒を白にしたら白い枠線のイルカになるので、
黒い背景だと黒イルカになっちゃいますよね。
なので反転版、白一色版では塗りつぶしでイルカを表現すれば白イルカになります。
みたいなことで、反転した時にもロゴに統一感を持たせる、
同じイメージが与えられるように必ずしも黒一色版を黒を白にして白一色版にするわけではなく、
調整が必要な場合があるということです。
現在ではロゴはデジタルデータで作るというのが当たり前ですけども、
データの形式としてベクターデータで作るというのが共通認識になっています。
Adobe Illustratorの.aiという形式のファイルフォーマットで作っておけば、
デザイナーとか印刷会社とのデータのやり取りの時に問題がないはずです。
一昔前はEPSという形式が標準でした。
今ではSVGという形式を使うこともあると思います。
SVGだとそのままホームページにも使えますし、
CanvaやFigmaなど多くのツールで対応しているフォーマットです。
先ほど例に出した水彩画のブロッコリーの下にテキストを入れてもロゴにはならないといったのは、
水彩画のようなビットマップのイラストだとベクターデータにならないからという面もあります。
グラデーションはベクターデータとしても扱えるので、データ的には問題ないんですが、
印刷するときにいろんなサイズとかいろんな材質できれいに表現できるとは限らないから使わないほうがいいということなんでしょうね。
ぼかした表現に関してはこれもベクターデータとして扱えないからということですね。
ロゴを作ったら、それぞれの色に関してはCMYKの数値での値、RGBでの数値での値を決めます。
勝手に色を変えられないようにというのもありますが、デザインの中の他の要素もその色に合わせるようにすれば統一感が出るからという点もありますね。
ロゴの色に関しては特色を使う。パントーンとかリックとかの特色としての色を決めてそれを使うという場合もあります。
印刷物を作るときに大企業とかだとロゴの部分だけ色が統一されるように専用のインクを使うということですね。その色だけの。
カラーの印刷物の場合、CMYK、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクでするんですけども、
ロゴの色をそのシアン、マゼンタ、イエローの掛け合わせの色ではなくて、もう専用の1色、パントーンとかリックとかで決められた色のインクでするわけですね。
もちろんその分お金がかかります。でもそうやることで企業の顔であるロゴの色が印刷物によって違ってくることを防ぐことができますし、
インクの掛け合わせではなくて、1色のインクですった方が確実にくっきり綺麗に、いわゆる半ずれなどの心配もなく印刷ができるわけですね。
あとカラーじゃない場合に黒1色プラスロゴの色特色1色で印刷するみたいなこともできます。
その昔CIという言葉が流行ったことがあって、コーポレートアイデンティティということですけども、
あとVIというビジュアルアイデンティティという言葉もありますが、ロゴはやっぱりCI、VIの中では一番重要な要素の一つであって、
企業の顔とも言えるものなので、見え方が統一されるように決まった色のインクで印刷されるようにするみたいな、
そういう大事なものなので、安易に作るもんじゃないよというのがデザイナー側としては思ってしまうことはあるでしょうね。
ロゴ制作におけるデータ形式とツールの活用
あとロゴは企業内での文章に使われる。ワードとかで作った文章に入れられるとか、
今だとSNS用の画像を作るときにロゴを入れるみたいなこともあるはずです。
それだとベクター形式、.AIのAdobe Illustrator形式では扱いにくいということになるでしょう。
そういう場合は背景を透過したPNGファイルにするのがいいでしょうね。
JPEGの画像だと背景色が白とか作ったときの色になってしまうので、
背景色が別であるところの上にJPEGの画像を載せると、
白い紙に印刷したロゴをハサミで切り取って上に乗っけたみたいに白い部分が残ってしまいますからね。
PNGという画像の形式だと背景を透明にしたデータを作れるので、
PNG形式で用意してあげるということが今では行われているんだと思います。
今話してきたデザイナー側が考えるロゴの条件として、
データ形式はベクターデータを用意する。
印刷やデザイナーとのやり取りのためですね。
そして会社の人が使えるように透過のPNGも用意しておくと。
この2つのデータ形式の条件をAIで生成したロゴは満たしてないはずなんですね。
AIでは絶対できないという話ではないんですが、
ChatGPTでも背景透過の画像を作れるケースもあるんですが、
あまり安定してないんですね。
あとアドビイラストレーター内のAIの生成AIの機能を使って、
ベクター形式の画像を作ることはできます。
ただ一般的にAIを使ってロゴを作ってみましたと言っているケースでは、
ただのJPEG画像、背景が白あるいは背景の色が最初から何かついているような、
一枚絵のレイヤーにも分かれていない画像になっているというケースがほとんどなはずです。
で、実はそこが一番デザイナーがモヤっとしているところかもしれません。
それってロゴとして使えるデータじゃないけど、
その先どうするの?とツッコミを入れたくなってしまうんですね。
AIでロゴを作ってアドバイスくださいと言っている人に対して、
その辺のところをストレートに突っ込んでいるデザイナーの人とかも見かけることはあります。
でもこれは何とかしようと思えば、デザイナーじゃなくても何とかできはします。
解像度を上げたければアップスケーラーのツールがありますし、
背景を透明にしたかったらキャンバーでできるはずです。
ただ有料版ユーザー向けの機能ですね。
Figmaでも背景透明はできます。無料で使っていてもできます。
他にも探せば背景を透明にするというオンラインのツールとかアプリとかあるはずです。
そして自動でトレースしてベクターデータにするというツールもあります。
ただ私が最近調べた範囲だと、以前は無料で使えたものものきなみ有料になっていて、
無料で使えるおすすめのツールみたいなものがちょっと今は見当たりませんでした。
ただトレースすることに特化したツールではなく、
アドビーエクスプレスというアドビーが提供しているキャンバーみたいなツールですけども、
アドビーエクスプレスを使うとビットマップ画像をベクターデータのSVG形式に変換することができます。
無料ユーザーでも使えるはずです。
ロゴ制作の依頼と今後の展望
ロゴを作りました。アドバイスくださいという投稿がスレッドで見かけるという話は、
AIではなくてキャンバーで作ったという場合もあります。
で、一般の人がキャンバーで作ったというロゴもやっぱりちょっとロゴじゃないよねと。
イラストプラス文字だよなというものが多いですね。
そういう投稿には、私が作りますDMくださいみたいなデザイナーを名乗る人からの売り込みコメントが入っていることが結構多いです。
実はそういう人たちがワインで出るのを狙ってアドバイスくださいっていう投稿をしているのかなぁとちょっと思っています。
うまくマッチングされていいものができるならまあいいんですけどもね。
ただデザイン絡みの遭難をしている投稿にデザイナーを自称する人が私が作れますとどんどん湧いて出ているのを見ると複雑な気持ちになります。
ロゴを作りました投稿にはロゴはやっぱりプロに頼むべきだというようなコメントがだいたい入っているんですね。
でそのプロに頼んだ方がいいというのも私が作れますアピールのデザイナーの人たちが自分たちに仕事が来るようにそういう操作をしているんじゃないかみたいなことまで鑑ぐってしまいます。
ただ正直なところそうやって私がやりますと湧いて出てくるようなデザイナーを自称する人たちに頼んでも一般の人が頑張って自分で仕上げるのとそんなに大差ないんじゃないかなと思ってしまいます。
そもそもロゴって時代とともに変わっていくものなんですよね。
アップルもマイクロソフトもグーグルもロゴは初期のものから何度も変わってますよね。
初期のものは大体みんなダサいですよね。
ただそれは最初そこまでお金をかけられなかったからダサいというのとその時代性があって今見るとダサいというのと両方あると思います。
どこに力を入れるかですけども最初は自分が作ったロゴで事業が起動に乗ってからプロに頼むということでもいいんじゃないかと私は思います。
それはAIがロゴデザイナーから仕事を奪うというよりも今までコスト面からロゴを作れなかったスタートアップや新事業展開でも
AIとかCanvaを使ってロゴが作れるようになったというのは良いことだと思います。
そう考えるとAIが仕事を奪うというのはスキルはそれほどないけど安く作りますよとロゴを作りましたアドバイスくださいの人に私が作れますよと湧いて出てくるようなデザイナーの人たちなのかなと仕事を奪われるのはということにはなりそうですね。
ベテランデザイナーの人がCI、VI、コーポレートアイデンティティ、ビジュアルアイデンティティとして大切なロゴをAIで安易に作るなんて信じられないというようなことをコメントしているケースもあるんですけども
実は作りたいのはロゴではなくてホームページに言えるメインビジュアルなんですとか商品に貼るラベルだけなんですというようなケースもあるよねとロゴという言葉を使わなければデザイン界隈の人がもやっとしなかったのになと
そういうものの場合プロに頼まず自分でAIとかキャンバーでやってしまうというのもありだと私は思いますといった感じのまとめになるかと思います
番組へのメッセージ
ご意見ご希望などありましたらハッシュタグアシカガCASTをつけてXに投稿していただくかメールアドレスとフォームもありますのでそちらから送っていただけると嬉しいです
ノートで文字起こし要約の記事を載せていて新しいものにはノート質問箱という質問を送れる機能を使っているのでそちらからも何か送っていただくことができます
それではまた次回お会いしましょうアシカガコーデでした
キャストアシカガ
21:16

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