モリサワのフォントサブスクサービスがMORISAWA PASSPORTからMorisawa Fontsへ移行されます。変更された点について解説しました。
=== 目次 ===
PASSPORTからMorisawa Fontsへ
同一アカウントでPC2台まで登録可能
値上がりするけど既存ユーザーは割引あり
年ごとの更新が自動更新に
常時インターネット接続が必要
複数のプランを提供する予定
-------
#アシカガCAST
デジタル活用のヒントをスキマ時間で。
話題のサービス、注目のソフトウェアの紹介、デジタルツールの活用術など、テック系情報をわかりやすくお届けします。
月〜水 朝8時に更新
■Twitterアカウント
https://twitter.com/ashikagacast
Apple Podcast、Spotify、Google Podcastなどでも配信しています。
■アシカガCAST on アシカガノオト
http://bit.ly/ashikagacast_notion
■アシカガノオト
http://bit.ly/ashikaganote
00:01
Morisawa Passportが終了して、Morisawa Fontsという新サービスに移行するそうです。
サブスクリプション型で、定額でフォントを使い放題というサービスです。
従来のMorisawa Passportが年間49,800円で、新サービスの方は64,240円とそれなりにお高いんですが、プロのデザイナー御用足し、事実上の業界スタンダードなサービスになっています。
最近はいろいろと環境も変わってきて、ウェブデザイナーなどデジタルで完結するデザインをする人は、Morisawa Passportを使ってないという人も多いんじゃないかと思います。
一方で、印刷物を作っている人、DTPをやっている人は、今でもやっぱりMorisawa Passportは必須かなと思います。
特に、人とデータをやり取りする場合、Morisawa Passportのフォントを使っておけば、お互いファイルを開ける、ちゃんと指定したフォントを使えるという暗黙の了承があるように思います。
そんな、Adobeのフォントのサービスですが、新サービスのAdobe Fontsが、2022年10月4日リリースということです。
Google Fonts、Adobe Fontsにならって、Morisawa Fontsという名前なんでしょうが、テキストで見ると全部アルファベットなのでいいんですが、
口で言う時に、Morisawa Fontsと正しく言った方がいいのか、Morisawa Fontと言った方がいいのか迷いますし、
Morisawa Fontだと、Morisawaのフォントのことを言っているようで、サービス名という印象がなくなってしまうと、ちょっとこのネーミングがどうなのかなと思ったりもしました。
Morisawa Fontsになって何が変わるかですが、一番大きいのは、同一アカウントで2台のパソコンに登録可能になったということです。
2台のパソコンでの同時利用はできないということですが、1人の人がデスクトップパソコンとノートパソコンの2台にMorisawa Fontsを登録しておいて、
03:03
出先で作業の続きをやる時にも、Morisawa Fontsを使った書類を開いても大丈夫と、フォントがないという状況にならないということなんですね。
今まで1台のパソコンでしか使えないことが不便だと思ってた人も多いと思いますし、デスクトップパソコンとノートパソコン用に2つ契約していた人もいると思うので、
同時使用はできないけど、2台で使えるというのは嬉しいという人が多いと思います。
ちなみに私がMorisawa Passportを辞めた理由の一つとしてはこの点もありました。
Adobeのクリエイティブクラウドも2台にまでインストールできて同時利用はできないというMorisawa Fontsと同様の仕様だったと思います。
あと、自分が使っているフォントの組み合わせを複数の環境で同期させるためのツールも提供されるそうです。
先ほどちらっと値段のことを言いましたが、利用料金が年間で約1万円値上げになります。
先ほど従来のMorisawa Passportの値段が49,800円と言いましたが、これは税別の値段で税込みだと54,780円になります。
Morisawa Fontsの64,240円というのは税込みの価格なので、1万円弱の値上げということになります。
今のMorisawa Passportのユーザーが継続してMorisawa Fontsに切り替える場合は、2年間25%割引という移行得点があるそうです。
これ1回Morisawa Passportを辞めてしまって、新しくMorisawa Fontsを契約しても割引は受けられないということなので、注意した方が良さそうです。
一旦辞めないで継続して使う場合は、フォント環境の移行ツールも使えるそうです。
サービスのスタートが10月4日からなんですが、9月いっぱいでMorisawa Passportの契約が切れるという人には、
一旦Morisawa Passportを更新して、次の年度、2023年の9月30日のタイミングでMorisawa Fontsに切り替えるというようにしないと移行割引は受けられませんよとMorisawaのサイトのQ&Aのところに書いていました。
06:23
あと、年ごとの更新が自動更新になるというのも便利になるところですね。
これまでそうじゃなかったことの方が驚きだとも言えるんですが、毎年毎年ちょっと面倒な更新作業が必要だったんですね。
昔はCD-ROMで更新していて、Morisawa Passport更新用パッケージというのが家電量販店とかAmazonで売っていたので、私は毎年更新パッケージを購入して更新作業をしていました。
この更新作業をするときに、前年度の登録キーなのか何かが必要なので、古いパッケージもちゃんと取っておかないといけないんですね。
で、もうほとんどのパソコンにCD-ROMのドライブがつかなくなってからは、ネット経由でフォントをインストールできるようになったんですが、年に1回の更新作業はネットだけではやらせてくれなくて、やっぱり更新パッケージを購入していたんですね。
で、Amazonで更新パッケージを購入して、運送業者の人が運んでくれて、そこそこ立派な紙とか印刷台とかかかっていそうなパッケージを開けて、中に入っている紙に書いてあるライセンスキーを見て手で入力するんですね。
かなりいろんな意味で無駄なことをしているなぁと当時思っていました。
あと、もりさわパスポートともりさわフォンツの違いの中で気になったのが、もりさわフォンツはインターネット接続が常時必要という項目でした。
もりさわパスポートではインストールや更新時にインターネット接続が必要だったのが、もりさわフォンツでは常時必要、常に必要と書いてあるんですね。
これだと出先でノートパソコンでインターネットに接続せずに使えないとなるとちょっと不便だよなと思いました。
ただ、他のページに一時的であれば10日間はオフラインでも使用可能ですと書いてあったので、出先でちょっととかいう時には大丈夫なのかなとちょっと安心しました。
09:17
とはいえ、この手の物ってタイミング悪い時に限ってライセンス確認しようとしたりする印象があるので、本当に大丈夫なのかなという懸念もあります。
あと、iPadでのもりさわフォントの扱いは従来のもりさわパスポートと同様で、有料のスタンダードプランを契約していれば、1アカウントにつきiPad1台分もりさわフォントが使えるということです。
今のところ全てのフォントと機能が使える有料のスタンダードプランと決まった5書体のフォントが使える無料プランがあります。
無料プランはお試し版という意味合いが強いようです。
そしてこのプランを今後いろいろ増やしていく計画なようです。
使えるフォントを限定してちょっとお安いプランとか出てきたらいいなと期待しています。
今回は以上です。
10:33
コメント
スクロール