ChatDOCの概要と使い方
PDFファイルをアップロードして、その内容をもとにチャットで質問に答えてくれるサービスがあります。
ChatGPT、GPTを利用した派生サービスなんですね。
そういうサービスがあることは知っていたんですが、使ったことはありませんでした。
で、あるときAIについて、XでTwitterで調べていたらChatDocというこのジャンルのツールの広告が表示されていて、それきっかけで試してみました。
ちょうどマニュアル関連の仕事をしているので、そこで興味を持ったというのも試してみようと思った理由の一つです。
マニュアルのPDFファイルをアップして、その中から知りたいことに答えてもらえるのは便利だと思いました。
例えば、ワイヤレスマイク付きイヤホンだったら、ミュートにする方法とか、音楽をスキップするとか、先頭に戻るとか、そういう操作がいろいろあると思うんですが、
マニュアルの目次や作員から探していかなくても、聞きたいことをチャットで聞いてピンポイントで答えてもらえるというのは便利ですよね。
今時はメーカーがマニュアルをPDFでネットに載せてくれていることがほとんどなので、そういうマニュアルを元にチャット形式で知りたいことを教えてもらえたらすごく便利ですし、
メーカー側としてもそういうものを提供できたら、ユーザーサポートの新しい形、次のステップに行きそうな予感がします。
チャットドックはPDFのほか、ワード形式、テキストファイル、マークダウン形式、ePubなどのファイルに対応しています。
また、URLを指定してオンラインのファイルを読み込ませることができますし、ウェブページの情報を元に答えてもらうこともできるようです。
ただし、無料プランでは扱えるのはPDFファイルのみです。無料プランでは1ファイルが20ページまでという制限もあります。
さらに無料プランだと1日にアップロードできるPDFは2つのファイルまでです。
ファイルをアップロードすると、その後、内容を解析しているんだと思うんですが、ちょっと時間がかかって、その後、例としてこういう質問はどうですかと、質問もいくつか考えてくれるんですが、
チャットDPTを使うようにチャット形式で質問を投げかければ答えてくれますし、その答えの元になっている記述が含まれているPDFのページを教えてくれます。
そこのリンクをポチッと押せばPDFのそのページが開くので、PDFそのものを見ることもできます。
チャットドックはインターフェースは英語なんですが、日本語のPDFに対応していますし、日本語での質問に日本語で答えてくれます。
これはベースとなっているチャットGPTが日本語対応しているからだと思うんですが、ありがたいですね。
チャットドックの他に似たような別のツールとして、チャットPDF、フタマ、HUMATAというツールも試してみたんですが、
いずれもインターフェースは英語なんですが、日本語のPDFに対応していますし、日本語での質問に日本語で答えてくれます。
ChatDOCと類似サービスの比較
質問に対してピンポイントで答えてくれるというだけではなく、内容を要約してくれたりもします。
マニュアルの例で言えば、音楽再生の機能についてわかりやすく要約してくださいみたいな聞き方をしても答えてくれます。
マニュアルに限らず長い文献から自分が興味のある部分に対してピックアップして要約してもらうこともできそうですね。
英語のPDFファイルに対して日本語で質問して日本語で答えてもらうこともできます。
企業のアニュアルレポートのPDFを読み込ませて使うというのが利用シーンの一つとして考えられているようです。
というのもサンプルとしてあらかじめAppleのアニュアルレポート、年次報告書ですねが入っていたんですね。
ちなみにこの英語のAppleっぽい文献は何だろうと思って日本語で要約してくださいと聞いたらアニュアルレポートでこういう内容でということを教えてくれました。
そのAppleのアニュアルレポートについてiPhoneについてどういうことが書かれていますかと質問したら
何年何月にこういう機種が発売されましたみたいなこのアニュアルレポートに載っている内容を教えてくれました。
ちょっと質問の例が下手くそですが、長い文献から自分が興味あることをピンポイントで教えてもらえるという例になったかなと思います。
チャットドックのマニュアルもそのサンプルファイルとして入っているのも面白いですね。
無料プランはずっと使い続けることができますかと聞いたところ、はい無料プランを利用することはずっと可能ですが、
より多くの機能と特典をご利用いただくためにはチャットドックプロへのアップグレードがおすすめですと答えてくれました。
このマニュアルのpdf自体は英語なんですが日本語で答えてくれました。
類似サービスのチャットpdf、ふまたにも無料プランがあります。
pdfのページ数の制限ですが、チャットpdfは120ページまで、ふまたは60ページまでなので、
チャットドックの20ページというのが一番ページ数は少ないですね。
チャットドックはあと1日に20の質問までという制限も無料プランではあるんですが、
チャットpdfも同じく1日20質問、1日2ファイルまでアップロードというのも同じですね。
ふまたは100質問と書いてあるんですが、これが1日なのか1ヶ月なのかトータルでなのかがちょっとわかりませんでした。
チャットpdfもふまたもpdfをアップロードしてその内容についてチャットで答えてもらうという部分についてはそんなに大差なさそうというか、
どれもちゃんと答えてくれますし、むしろチャットドックよりも的確なのかなと感じるシーンもありました。
インターフェース的には私はふまたが好きです。
ただいろんな機能的にはチャットドックが高機能でpdf以外でいろんなファイルに対応していますし、複数のpdfをもとに質問に答えてもらうこともできます。
マニュアルが複数さてに分かれている。クイックマニュアルと本当のマニュアルに分かれているけど、その両方からまとめて答えてもらうとか、
あるいはマニュアル以外のケースとして同じテーマの複数の文献から串刺しで調べ物をするとか、いろんな用途が考えられると思います。
ふまたもプロプランならこの複数のpdfをもとに答えてもらうことができるということです。
チャットドックにはocr機能もあるということでpdfの中のテキストじゃなくて画像の中の文字もテキストとして認識してくれるらしいですね。
でもチャットGPTでもURLを指定してネット上の情報について答えてもらうということができるようになっていますし、
今はチャットGPTの有料プランだけなんですが近いうちに無料プランでもできるようになるらしいです。
マイクロソフトが提供するBINのAIチャット機能だとすでにこれ無料で使えるようになっています。
pdfファイルのURLを教えてこれについて答えてくださいと言ってちゃんと答えてもらうことができました。
ただそのpdfが何かを理解した上で質問に答えるにあたって別なサイトも参考にしていたので、
このURLのページ限定、このURLのpdfファイル限定で答えてくれというやり方が質問の仕方でコントロールできるのかどうかはちょっとそこまで掘り下げてはいません。
なので今回紹介したpdfファイルなどからチャット形式で答えてくれるツールというのは便利だと思うんですが、
この手のツールを使わなくてもいずれチャットGPTだけでも無料でできるようになるんじゃないかなと思いました。
今回は以上です。足利浩二がお届けしました。