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コンテストの規約での生成AIの扱い(第863回)
2026-04-08 15:58

コンテストの規約での生成AIの扱い(第863回)

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写真や漫画/イラストのコンテストでは生成AIの使用は完全NGにするのが異論が出にくい。一方で文章のコンテストでは全面禁止は現実的じゃない。そう考えるに至った理由や実際のコンテストでの規約について調べたことを紹介します。
=== 目次 ===
フォトコンテストに生成AIのNGを明記した
文章のコンテストでAI全面禁止は難しそう
写真/イラストコンテストでの規約
文学賞ではAI利用が認められるケースが多い
映像・音楽分野ではAi禁止より「人間が中心か」
AI不使用の証明より人間の創造過程の証明へ
「作品を創ったのは誰か」という根本の問いに
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こんにちは、アシカガコウジです。
フォトコンテストに主催する側として関わっているんですが、規約の文面に、生成AI完全禁止の内容を入れました。
キャラクターデザイナーの井上ひさとさんのポップンポップというキャラクターのぬいぐるみを使ったフォトコンテスト、ぬいどりのコンテストなんですが、
第1回、第2回とやって、その時はAIに関しての記述は入れてなかったんですが、さすがに最近Xのグロックとかでも簡単に画像が加工できたりするようになったので、
一応AIに関して規約に入れておく必要があるだろうと思いました。
そこでここまではOK、ここからはダメですという線引きをするのがなかなか難しいので、私が考えた文面としては、
合成加工をしていない写真であること、生成AIの利用も禁止ですとして、生成AI全面禁止ということにしました。
あとそれだけだと完全に写真をいじらないことみたいになってしまうので、別な文面として、
著しくイメージを変えてしまわない範囲での明るさ色調などの調整はOKですとも入れておきました。
漫画、イラスト、写真のコンテストでは、生成AIを何%使用はOKとか、
補助的な使用はOKといった場合の補助的がどれくらいかみたいな線引きが難しいので、
全面禁止にするのが一番異論の出ない、納得できる形式じゃないかと思います。
で、AIを使ってもいい別部門みたいなものを設けるというのはあるでしょうね。
一方で小説とかエッセイみたいな文章のコンテストでは、生成AIを完全禁止というのは難しいと思います。
そもそもAIを使ってるかどうかを見極めるのがすごく難しいはずです。
で、今時にAIを全く使わないという人も少ないと思うんですよね。
最後構成するときにAIを使って手にオファーをちょっと変えるとか、
ちょっとだけ言い回しを変えるときにAIを使ったら規約違反になるので全部手で直せみたいな話になると、
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ワープロを使わずに手書きで書けと言ってるのと似たような感じになってしまいますよね。
あと例えば登場人物の名前を考えるのにAIを使うみたいな創作物の本質に関わらない部分での使用、
AIの使用まで禁止にするわけにはいかないと思うんですね。
AIが生成した文章そのままを使用するのをNGにするというのも考えられますが、
一文ごとにすべて人間の手を入れなきゃいけないみたいな話になるとそれもええこしいので、
全部の文章、全部が生成AIが生成した文章そのままだけをNGにするというのが妥当なところかなと思います。
でもそうなると最後の最後に一言人間が書き加えればOKになっちゃいますね。
いろんなコンテストでのAIに対する規約はどうなっているのかと調べてみたんですが、
ニコンフィルム&フォトコンテスト2024から2025では、
AIによって生成された画像の応募は禁止。
フォトコンテストなんで当たり前ですが、
応募者自らが撮影した画像のAI編集は可能となっているそうです。
キャノンのキャノンIDフォトコンテスト2026では、
AIを利用して生成された作品は失格自由に明記されているそうです。
フォトコンテストでは撮影の要件とかでAIがダメだとは書いてないけど、
その要件に合うにはAIはダメだよねということだったらしいんですが、
最近の新しいコンテストでは、
AIに関してダメですよみたいなことをちゃんと書く、明文化する傾向にあるようです。
あと、原石というイラストコンテストプラットフォームがあるんですが、
これはAIを禁止にした上で、
未統合のPSDデータ、レイヤーに分かれた状態のままのフォトショップデータ、
PSDというのはフォトショップドキュメントなんですけども、
レイヤーに分けて書いているのがわかるフォトショップのデータや、
タイムラプス動画、プロクリエイトとかのお絵かきツールでは
自動的に書いている様子が動画として収録されるんですが、
そういったタイムラプス動画を提出するようになっているそうです。
アナログイラストの場合でも、
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アナログで書いている原画ですよというのが証明できる写真や、
原画そのものの提出を求めているそうです。
AIじゃないよというチェックを徹底しているということですね。
海外の例でもワールドプレスフォトというコンテストでは、
フォトショップのスーパー解像度など、
新たな情報を追加する拡大、シャープ化のツールも禁止と明記しているそうです。
解像度の低い画像の解像度を上げる、
高解像度にする、高精細にするのにAIを使う。
フォトショップのツールがAIを使って拡大するみたいなことができるんですが、
高解像度化するときにAIがないものを作っちゃうことがあるんですね。
低い解像度で写ってた人物を拡大したら顔がくっきりして、
全然別人になってるみたいな。
そういうのは禁止ですということですね。
他にもスマートフォンでの撮影は、
HDR、ポートレートモード、パノラマを付加とし、
標準モードのみという規約もあったりするそうです。
要するにカメラが捉えた情報を変更、追加、除去しない
という範囲に限定しているということらしいです。
コンテストと生成AIで海外の例として有名なのが、
2023年にドイツの写真家が生成AIでダリ2で生成した画像を使って賞を取ったことがあるんですね。
その後、AI画像と写真は同じ賞で競うべきではないとして受賞を辞退したそうです。
その逆パターンがあって、コンテストのAI部門に
AIを使ってない本当の写真を応募して、
審査員賞3位と読者投票賞をダブル受賞したという例があるそうです。
AI画像と本物の写真等を見分けるのはやっぱり難しいよねということを証明した例と言えるでしょうね。
文学賞においては、星新一賞は2013年の第1回から
人間以外人工知能などの応募作品も受け付けます
と明記しているそうです。
今の生成AIが全然なかった頃の2013年なんで
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ちょっとシャレっぽい要素もあったのかもしれないですね。
星新一が理系的な発想力に基づくいろんな名作を生み出してきているので
AIとの相性もいいだろうという期待もあるんだと思います。
書く読むという門川がやっているウェブ小説のサイトがあるんですが
そこでコンテストに応募するときには作品にAIをどれくらい使っているかのタグ付けが必要ということで
AIを使っている場合、AI本文利用50%以上というのと
AI本文一部利用50%未満というのと
AI補助利用アイデア出し構成のみという3つのタグに分かれているそうです。
この書く読むの中の各コンテストによってどこまでokという基準が違うみたいですね。
ノート創作対象ではAI仕様を問題ないとしていて
ただAI出力そのままは実質的にNGということになっているそうです。
次に映像と音楽の分野ですけども
生成AIの完全禁止というよりも人間が想像の中心にいるかを判断基準とする傾向が強いということです。
2025年4月の第98回アカデミー賞では
生成AIやその他のデジタルツールの使用はノミネーション獲得の可能性を助けも妨げもしない
各部門は人間が想像的著作の中心にいた程度を考慮して判断すると発表したようです。
でこれは主演男優賞とかを受賞した人のしゃべったセリフのアクセントをAIで補正したから
それに対して想像の中心が人間にあればOKですよという表明をしたということのようです。
突き詰めていくとクリエイティブなコンテスト賞の場合
AIが作ったものなのか人間が作ったものなのか
AIに手伝ってもらってと
その想像の中心に人間がいるかというところになってくるのは当然というか納得はできますよね。
そういったルールを決めればほとんどの人は守ると思うんですが
一部のずるい人、悪用する人、ルールの穴を突く人のために規約で細かく言っておくとか
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映画動画を検出するとかAIじゃない証明をしてもらうという必要が出てくると
その過渡期にあるということでしょうね。
さっきもPhotoshopの機能の話がありましたが
Photoshopの削除ツールの中でも
AIを使っているモードと使わないモードがあったりするんですね。
なのでPhotoshopの削除ツールの生成AIモードはダメです。
AI使ってないモードはOKですみたいに
細かくツールの機能で線引きを決めている例も出てきています。
AIを使ってないよという証明よりも
人間が作ってますよという証明の方が証明しやすい、わかりやすいということで
そっちにシフトしてきているようです。
さっき話したレイヤーに分かれたPhotoshopファイルを提出するとか
書いている様子のタイムラプスの動画を提出するとかですね。
タイムラプス動画自体生成AIで作れるじゃないかと
今そういう時代になりつつあるんですが
だいたい人間が作品を作る時って
いろんな試行錯誤をしていきながらできていくので
生成AIが作ったタイムラプスと
ちゃんと人間が試行錯誤をしていった上で作品を作っていくタイムラプスでは
絶対見分けられると私は思います。
画像ファイルの中にどういう経緯で作られていっているかという情報を
入れることでAIを使ってるか使ってないかも含めて
検知できるようにという技術も考えられていて
C2PAというコンテントクレデンシャルズ企画というのが
Adobe、Microsoft、Google、Sony、Nikon、Canon
OpenAI、Meta、Amazonなど5000以上の企業が支持している企画があります。
カメラとかソフトウェアに暗号、署名、メタデータを埋め込んで
誰が何を使ってどういう編集を行ったかを改ざん不可能な形で記録できるそうです。
とはいえまだまだ完全なものではないようですね。
結局のところ生成AIの登場で
その出来上がった作品を作ったのは
誰かという根本の問いみたいなことを
突きつけられていると言えると思うんですが
これもそもそもデジタルになってから
Photoshopで加工しましたとか
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3D、CGで作りましたみたいなものって
人間が作ってるけどある意味機械が作ってるんじゃないのみたいな
ことは言われているので
改めてそういうことを考えるきっかけになっていると言えますし
生成AIだから特別というわけじゃなくて
これまでのクリエイティブに利用するツールの
デジタルツールの進化の延長線と延長線に過ぎない
とも言えるんじゃないかなと考えたりします。
というわけでご意見ご感想などあれば
ハッシュタグアシカガCASTをつけて
Xに投稿していただくか
お便りのフォームとメールアドレスもありますので
そちらからお便りいただけると嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう
アシカガコウジでした。
キャストアシカガ
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