外部広報の役割
新米広報のための質問箱。
こんにちは、朝日デジタルラボの新米広報津田です。
こんにちは、広報の武田です。
このポッドキャストでは、ひょんなことから広報を兼務することになった津田が、
広報の先輩である武田さんに、広報って何なの?と、
広報のいろはを伺っていく、そんな内容でお届けしております。
今回は、外部の広報さんのトリセツといいますか、
いろいろな企業さんに広報さんがいて、いない場合もあると思いますけど、
それと連携して、外部の広報さんもお願いしながらやっていく、
というような企業さんが多くいるかなと思うんですが、
まず、どういうふうにお仕事をお願いするのがいいのかとか、
うまい企業方法とか、そんなようなお話ができたらなと思うんですが、
まさに武田さんは、今そういうことをやられているのかなと思うんですが。
効果的なコミュニケーション
そうですね。私は元メーカーの広報で、
その後、雇われる側のエージェンシーに転職したという、
広報界隈ではあまりないパターンの経歴なので、
この辺り、実は特に言いたいことが結構多くて、
まず、私個人的には、できれば広報は社内の人であったほうがいいと思っています。
なぜかというと、広報の業務って、できるだけ中に入っていたほうがやりやすいから、
発信するための情報の流度とか鮮度とかも、
協力してもらうための発信側の人たちとの人脈、コミュニケーション、信頼関係とかも、
やっぱり中の人のほうが気づきやすいと思うんですよ。
そんなことを言ったら、私は仕事がなくなるんですけど、
その上で、外部広報を起用するメリットとしては、
いきなりプロが来るというのがまず大きいと思うんですよね。
来ている外部広報に育ててもらえたりとか、
知らない知識とか戦略とかをチートのように得られるというメリットがあると思うんです。
その中で何よりのメリットが、経験のある人に壁打ち相手になってもらえるというか、
特に一人広報にとっては、すごく強い味方ができるみたいなのが、
私は一番のメリットだと思っていてですね。
特に一人広報とか二人広報だと、
社内の中でアローンになりがちというか、
広報と同じ立ち位置の目線で事業を見ている人が社内にほぼいないので、
どうしても営業とか開発とかと敵対しがちだったり、
社内理解を得にくかったり、
マーケットを比べられて費用対効果とか言われちゃったりとかになりがちの中で、
プロの広報が壁打ち相手になって、目方になってくれるというのは、
すごくそこが大きなメリットだと思うんですよ。
でも味方になってもらわないと意味がないので、
外部の広報を入れるならば、
ぜひ社員と同じように扱える環境をまず用意してもらうのがいいなと思っていて、
どうしても広告代理店さんみたいな感じで扱い取りをすることが多いと思うんですけど、
そうすると距離感があるので、
言ってもらったことしかやらないわけですよ。
そうすると、指示を出す側がものすごく明確に頼みたいことがあって、
明確に得たいものがあるならば、うまくいくかもしれないんですけど、
ふわっと誰か外部の人みたいになっていると、
使い切ることができないんですよね。
無駄だなと。
とにかく頼り尽くせるようにするには、
できるだけ中に入ってもらうように。
それは物理的に、例えばメールアドレスとかサーバーに入れるとかということから、
社内の人たちとの接点を増やすことも含めて、
カウンターパートになる人、だいたい候補さんか経営者さんが多いと思うんですけど、
自体が社員のように扱うというのが一番いいかなと思っているんですよね。
確かにそうしないと、会社側というか所属している人たちも、
自分たちで発注する人へのタスクを全部出さなきゃいけなくなるんだよね。
そうなんですよね。
よくエージェンシーさんとメーカーさんの間であるボタンの掛け違いが、
メーカーさん側はもっとプロアクティブなアクションをしてほしかったのに、
なんかこうディフェンスですよね、みたいな感じで不満に思う。
言われたことだけで。
エージェンシー側からすると、もっとプロアクティブに動きたかったのに、
何も情報をいただけないので、動きようがなかったんですよ。
みたいな感じになるわけですよ。
企業の期待値と実務
動画とか記事もそうなんだけど、
ちゃんとどうしたいとか要件とかも含めて言ってくれるか、
それかフワッとしててもいいけどどうしたいとか、
ちゃんとチームになってくれると強いんですよ。
まさに同じ話だと思うんですけど、
人にもよりますけど、エージェント、プロの広報を外部から雇う場合って、
その人は広報の経験値が高い人である可能性があるわけですよね。
そうすると情報を収集してきたり、
コミュニケーションをとって整理してくれること自体を、
本来はやってくれるはずなんですよ。
ただお客さん相手に扱いしてたら、
例えば社員さんに話しかけられないし、
情報も取ってこれないじゃないですか。
うまくいかないんですよね。
あとはさっきの頼り尽くすって話で言うと、
味方になってもらわなきゃいけないから、
組む相手との相性がめっちゃ大事だと思ってて、
人間的に気が合わない人はやめた方がいいと思うよっていう、
本当に本当にそう思うんで、
雑談して楽しいような人とかにした方がいいと思うんですよね。
確かにそうだよね。
これは別に候補に限った話じゃないもんね。
一緒に仕事として組む相手として考えたら、
そういうタイプの方が結果的に、
仕事の進み方とかにも不満が出なかったりとか、
期待値の擦り合わせみたいにもできるし、
この辺なんだなとかっていうのがやりやすいよね。
そうなんですよね。お互い平和じゃないと思うので、
そこはすごくあるかな。
外部候補に対して社員のように扱うって、
会社によってはすごくハードル高いかもしれないんですけど、
セキュリティ問題とか扱う情報によりますよね。
特に候補はこれから発表される何かとかっていうのもありますよね。
そこはでも一つ覚悟を決めて。
いろいろなものって今、契約書を結ぶじゃないですか。
そうですね。
私はまさにこれを思っているので、
中に入れてもらえない相手の仕事は受けないことにしています。
最初に面談したときの擦り合わせで、
どういう仕事のスタイルでやるのかとか、
何を期待しているのかとか、
どういうふうに動くのかみたいな話をして、
そこの中に入れるっていうコンセンサスが取れなかったら、
その仕事は受けないことにしています。
すごい。徹底してるんですね。
それは例えば、私の場合は壁打ちっていうか、
パートナーとして長期で候補として入ることもあるけれど、
記者会見みたいなもののスポットでお願いされることもあるんですけど、
それでも同じですね。
例えば業者さんとの打ち合わせだったり、
社長との当日のトークシナリオの壁打ちだったりとか、
そういうこと自体に初めから参加させてもらえないのであれば受けない。
絶対に私のスキルを使いこなしていただくことがきっとそれだとできないので、
もったいないから、
であればそれでも見事にやって抜ける、
ロボットのような優秀なエージェンシーというのがいっぱいいるわけですよ。
軍隊のようなスタッフをいっぱい持っているとかね。
そういうところに頼んだ方がいいのではっていうふうに、
お話しするようにしています。
今のお話だと、
エージェンシーとかでおそらく、
電話でメディアにアプローチせよっていうところだけ頼まれたんだな、
そういう人たちも電話かかってきたりするじゃないですか。
そんなの受けても誰も平和にならないじゃないですか。
あれはちゃんと、
あれはそもそもああいうエージェンシーに頼まない方がいいのか、
それともしっかりガッツリ入れてないからそうなっちゃうんですかね。
あれはどっちもどっちだと思うんですけど、
まずクライアントさんが初めからKPIとかを押し付けているケース、
何件に連絡しましたか?
テレアポだ。
例えば記者会見とかの場合、よくあるやつだと、
クライアントが50人呼んでくださいとか言うわけです。
呼べるかどうかは内容とタイミングによるじゃないですか。
そんなこと言われても広告出向じゃないんだから、
そうするとエージェンシーがその仕事を受けるためには、
50人呼べることは確約できないけれど、
50人呼ぶために100人のメディアに声をかけることを約束しますってなるわけですよ。
そうするしかないじゃない。
そうすると100人に声をかけなきゃいけないから連絡をする。
できるだけたくさん呼ばないと契約振り子になっちゃうから、
押し売りみたいになると。
なるほどね。
そうじゃなくて、本来その記者会見、
なんかそんな話前にもした気がするんですけど、
その記者会見がそのリリースが、
そもそも最終ゴール何のためにやってるのかっていうところから一緒に話せていれば、
50人いらなくない?
こことこことこことここと10社の記者が必ず来てくれれば、
十分じゃないですかってもしなった場合、
じゃあ記者10人を呼ぶ。
だけど会場を埋めなきゃいけないから、
残りの40人の席を埋めなきゃいけない。
どうしようって一緒に考えるみたいな。
どうしても例えばエージェンシーと距離があると、
こっから先のお仕事は責任を持って業務として委託しました。
こっから先はこっちがやりますみたいになりがちで、
そうじゃなくて、これうまくやるためにちょっと一緒にやってください、
みたいな感じじゃないときっとうまくいかないよねっていう。
受ける方も受ける方だし。
例えば今みたいなケースだと、
私が同じことを言われたら、
なんで50人のメディアが必要なんですかってまず聞き返すみたいなことになります。
反抗期みたいでいいですね。
でも確かにそうだよね。
50社のメディアって、メディア名50社教えてもらっていいですか?みたいな。
例えば業界が限られていると、
そもそもメディアが50社ない場合とかもあるわけですよ。
社外広報の役割
そしたら残りの40社30社どこ呼びます?みたいな話になるわけですよ。
一般市とか総合市からそんな来るんですか?みたいな話になるよね。
このネタを紹介するコーナーもないこのメディアが来るわけないじゃんみたいな話を今度はすると。
逆に例えば株主が来るから50社を埋めなきゃいけないんですって言われたら、
じゃあ埋めるスタイルの違うやり方じゃダメなんですか?とか。
そうだね。
例えばですけど、
本当にこことここ全部50社呼びたいんですって今度なれば、
この50社のメディアを呼べるだけの牽引力のある発表会ができますか?
内容を教えてもらっていいですか?みたいに今度はなるっていう感じですね。
そのキャッチボールができなかったら受けても幸せじゃないのでOKしないっていう感じですかね。
まず外部広報の取説的に言うと、
外部でどういう人に何を頼むか、相手の見極めが絶対必要ってことですね。
まず自分にフィットするかとか、相談しやすいのかとか。
そこは人の関係性もありますので。
その上でどうしたいのか。
巻き込みですよね。さっきの動画の話と同じですよね。
同じ目線に立って一緒に頑張りましょうにならないと、どうしても作る側も頑張れないし、
そうなんですよね。
こなすだけになりがちですよね。
本当にプロントに立つ広報さんなり経営者さんが、
ものすごくマルチタスクでスキルが高くて、
本当は全部自分でできる。
いろんなやろうとしていることが頭の中で溢れている。
だけど手ごまが足りないって言うんだったら、ありなのかもしれないですけどね。
機能を買っているみたいなものだったりするよね。
でもその外部ハンドリングをすること自体に工数がかかったら、
人を雇う意味があまりなくないですかね。
特に広報とかは、横で併送してもらいたいと思うんだったら、
できるだけ中に巻き込んで入れてしまった方がいいんじゃないかと思います。
確かにな。本当そうだよね。
広報担当者の協力
そこまで優秀な社長さんもいるのかという感じもあるし、
働く側からしてもちょっと前の身でやれる仕事の方が楽しいし、
いろんなことをやるもんね。チャレンジするし、その中で。
特にちゃんとした優秀な外部広報さんは、
中に入れたからって広報担当さんの手柄を取ったりはしないので、
みんなそこを恐れる感じの人もいるんだよね。
外部の人が入ると、自分のポジションがって話か。
なわけないからっていう。
そこを危ぶるわけね。
でも逆に仲良くなっちゃえば、自分の社内価値を上げるために、
その広報さんが助けてくれるかもしれないじゃないかっていう。
今の面白いね。確かに。
あの外部広報優秀だったら、君いらなくねって言われるのを恐れるっていう感覚は何となくわかるな。
結構あるよ。
私はさすがに年齢というかキャラクター的にあんまりそういう目に、
今はもうそういうところに遭遇しないけど、若い頃は結構ありましたね。
年近かったりするわけですよね。広報さんと。
能力のバトルみたいなのとか?
手柄を取られたくないから情報を出してくれないとか。
不毛だね。それ社長からしたか?
そういうことじゃないよって話だもんね。
でもね、立場を守りたいぐらい広報さんが不安定な状況にいるっていうことも、
会社がわかってあげてほしいよねっていう。
お前使えないから人を入れるって言われてるようにきっと聞こえるんだよね。
あーそういうことか。
広報さんがケースとしてね、私も今お手伝いしてる人いるけど、
無理じゃ無理なんで誰か助けてくれる人を入れてくださいっていうケースじゃなく、
上から、なんか今日からプロのAJC入れるんで、
この会社に色々教えてもらって頑張ってって、
若手の広報が言われるっていうケースも多いから、
そうするとすごく思うじゃない?
そこは優秀な広報さんだったら絶対そんなことないから、
そうしたら救収しきって助けてもらって、自分の価値上げるぐらいに思った方がいいよっていう。
それは確かにね、オウンドかなんかの案件をコンサル的に入った時に、
社長とは会議とかでちゃんとやりとりできるけど、
現場のオウンドメディアをやっていたスタッフは、
敵を出されたこととかあるからやっぱりそうなっちゃうんだよね。
思いたい気持ちはとても分かるけど、
プロの外部の人たちは色んな会社の仕事をすることで商売してるわけだから、
あなたの会社に乗っ取ったりしないからっていう。
なるほど。
じゃあまずは相談をまるっとふわっと話せる相手かどうかっていうのは見極めた方が良くて、
その上でどうしたいのかとかを考えつつ、
どうしたいのかの部分も相談できるんだったら、
相談しながら決めてもいいってことよね。
そうですね。
言語化するために相手に話していって、
精度を高めていくっていうのはみんなやることですよね。
そうですよね。そうなんです。
なるほど。分かりました。
ありがとうございます。
ここで告知でございます。
1月24日ですね。
2025年1月24日に我々新米広報のための質問箱公開収録のイベントを行います。
はい。
正確に言うとイベントのお呼ばれする形で、
そこで新米広報のための質問箱の公開収録をやっちゃおうという感じですね。
なりました。
そこで実際に、普段我々がお話ししているような内容ですね、
広報の方とかメディアの方を呼んでですね、
ぶっちゃけ本音でこう思ってるんだけどどうよ、
いや我々こういう気持ちでやってるんだけどどうよっていうのを話し合って、
メディアと広報もっとより良い関係性を作っていこうというような会にできたらなと
そうですね。
というイベントでございます。
1月24日。場所は目黒。
詳細は追ってお伝え。
プライムナンバーという会社さんのところでやる予定となっておりますので、
今後適宜情報を出しながらやっていけたらなと思います。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
アサヒデジタルラボのミッションはコンテンツで明日のワクワクを作るです。
バウンシー、ムーブーといったですね、メディア事業の知見を生かしながらですね、
広告タイアップだったり、住宅の制作だったり、
ウェビナー配信、企業研修などいろいろやっておりますので、
お気軽にご相談いただけたらなと思います。
また採用関連についてはデジラボのボンテトリーをご覧ください。
会社の情報などもそちらにもありますので、
ぜひご覧になっていただけたらなと思います。
武田さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。