プレスリリースの基本
スピーカー 2
新米広報のための質問箱。こんにちは、朝日デジタルラボの新米広報津田です。
スピーカー 1
こんにちは、広報の武田です。
スピーカー 2
このポッドキャストでは、ひょんなことから広報を兼務することになった津田が、
広報の先輩である武田さんに、広報って何なの?と広報のいろはを伺っていく、そんな内容です。
今回は、この新米広報のための質問箱で、一番聞かれているプレスリリースについての内容を、
今一度、おさらい的にやっていけたらな、と思っています。
広報といえば、プレスリリースでしょ?みたいな、多分、広報が何なのか知らない人も、なんとなくそういうイメージを持っていたり、
あとは、キラキラした、フワッとしたイメージの人たちは、特にそういう印象があるのかなと思いますが、
まずはプレスリリースというところを伺えたらなと思います。
どういうところからプレスリリースを始めるものなんですか?
スピーカー 1
どういうところから?
スピーカー 2
社長さんなのか、プロジェクトのリーダーみたいな人がリリースを出したいとか、いったら広報に話が行くものなんですか?
スピーカー 1
プレスリリース、いろいろあると思うんですけど、スタートアップとかだと、今みたいに社長さんが出すって言ってるみたいなのは、めっちゃ多いと思うんですが、
基本的にはプロダクトだったりとかサービスだったりとかが、何か新しく発信するときに、情報発信の最初のきっかけとしてプレスリリースを設定するとか、いうことが多いと思うんですけど、
そもそもプレスリリースっていうのは報道資料なので、報道向け発信資料のことを言うじゃないですか。
メディアの方たちに情報を伝えして、ニュースとして紹介してもらいたいという情報案内的な面と、もう一つ会社や団体として公的な発信の情報だという面を持っているんですよね。
スピーカー 2
我々の会社が出しましたよっていう。
スピーカー 1
公的な発信。だからIRの情報とか電子情報とかもプレスリリースで出すと思うんですけど、両面あるのかなと思っているという感じですかね。
全社の新しい何かが出るときとかっていうところで言うと、新製品だったり新サービスだったりをより多く知っていただくために、
メディアの方に向けて、メディアの方たちから情報を発信してもらいたいという気持ちを込めてご紹介をするみたいな感じになるのかな。
スピーカー 2
その場合というのは、まず最初に発売日とかが決まっているとしたら、発売日がこれぐらいだから情報を発信としてはこれぐらいにしましょうとか、スケジュールみたいなのを決めている感じなんですか。
スピーカー 1
会社によって広報のやり方は違うので一概に言えないんですけど、普通は年間とか市販期ごととか、場合によってはネタが多い会社だと1ヶ月とかかもしれないけど、
リリースのネタになりそうなものっていうのは広報がキャッチアップしてリスト化してスケジュール管理をするっていう感じが一般的だと思うんですね。
例えば同じリリースが同じ日に4つ出るけど、その後1ヶ月出ないみたいなことにならないように。
スピーカー 2
たまにありますよね。
決算とかの前とか。
スピーカー 1
できるだけそうならないとかね。
全部一緒に出ちゃうと、その全部を1個ずつ記者さんが取り上げてくれる可能性が下がっちゃうから、ニュースバリューが下がるからね。
例えば発売日が決まっているものって、発売日のどのくらい前にリリースを出すのがベストなのかみたいなところを社内調整する必要があるわけですよね。
例えばBtoBだと実は実際に公開されるよりも1ヶ月も2ヶ月も前にリリースを出したいケースがあって、なぜかというと先に商談運営業が始めるから。
BtoBの商品って欲しいですって言ってすぐ売るものじゃないものが多いじゃないですか。
特にソリューションとかだとね。
そうすると売り出し始めの時にリリースを出し、実際に提供されるまでに間があったとしても、できるだけ早く営業活動できるように急ぐみたいなケースもあるし、
一般コンシューマーだとリリースイコール購入できないと機械ソースになっちゃうから、どんなに先に出したくてもせめて予約ができるぐらいまで頑張って準備してからじゃないとできないよねみたいな。
言い換えると発売日から過ぎちゃったら発売リリースじゃなくなっちゃうから、絶対そこがデッドエンドみたいになるわけですよね。
そうするとそこから逆算して、いつ準備をして、いつ内容を固めて、いつメディアの人に案内して、逆算していかなきゃいけないんで広報は。
問い合わせの重要性
スピーカー 1
そこがうまく社内コントロールできてないと、一人リリース出したいんだけどみたいな、ちょっと待ってみたいな状況になるっていうところですかね。
スピーカー 2
急に言われたりとかもあるんですか?
スピーカー 1
ありますよね。きっとラジオを聞いてる人がうなずいてそうな感じだけど。
それってやっぱり広報と会社内の他の部門とかのコミュニケーションが取れてないから起こることだと思うんですよね。
広報さんが何をしなきゃいけなくて、どうしてほしいか、どうするべきで、どう動いているのかを社内の人たちがある程度理解していれば、
ここにリリースしたいんだったら、このぐらいまでに広報にインプットしなきゃ、みたいなことが浸透してくると思うので。
スピーカー 2
それって広報さんはいろんな事業部の人たちとかに、大体何ヶ月前にリリース出す予定があるんだったら教えてとか言っといたほうがいいんですか?
スピーカー 1
言っといたほうがいいですね。私はちなみに半年前って言っていました。
例えば企画とかだと、企画が立った時点、開発が始まる前の時点から情報をくださいみたいな。
例えば事例だったら、商談始めた時点から本当は情報を欲しいですと。
とは言ってもね、みんないろんな部署の人たち忙しいから、
例えば企画だったら企画仕様が固まって商品概要が決まった時点ぐらいからとか、
あと例えば営業だったら商談が成立して、ステップワンステップ上がった時点ぐらいからはもらえるようにしていくといいかなっていうのがあって、
何でかっていうと商品リリースの場合だと、
例えば発売日のタイミングがプレスリリースに適していない日程だったりした場合、
発売日をずらせますか?とか、
例えば、決算期、3月末、やめてほしいじゃないですか、リリース。
スピーカー 2
あらゆる人たちがやめてほしいじゃないですか。
スピーカー 1
例えばですけど、あとクリスマス過ぎた12月28日、年末に使う商品だったら全然別ですけど、
メディアの人たちはやる気ないからやめてほしいじゃないですか。
そういう感じですよね。
あと例えばモバイルの商品出すのにiPhoneの発売日と一緒とか、痛いじゃないですか。
そういうのを調整できるタイミングで広報を一緒にメンバーに入れてほしいみたいな。
商談の方だと、営業商談が固まっちゃって商品を渡したりも、契約が終わっちゃってからだと何もできないけれど、
契約を結ぶ前、営業商談している最中だったら、
例えばその事例を広報させていただくことを条件に、みたいなことを言っておいてもらえると、
例えば大きい商談が決まったときに、後から情報をもらうとリリースだそうとすると、
そのお客さんと調整しなきゃいけないでしょ。
お客さん側が聞いてないから無理だよねとか、
こんな急に言ってもできないよ、みたいになっちゃわないようにするためとかですね。
スピーカー 2
たまに本当にメディアやってると、年末も年末じゃないですかとかあるんですよ。
ありますよね。
年内出すことが目的になってますよね。
スピーカー 1
そうそう、あるあるですよね。
スピーカー 2
みんな実家帰ってるよっていうタイミングに連絡もらったり。
スピーカー 1
本当にここでいいんですか、みたいなやつですよね。
スピーカー 2
あとクリスマスとか12月の頭ぐらいで小選期って言われてるタイミングを
意思出すところもあるじゃないですか。
ありますね。
みんなお金使った後だよこれって思いながら見てたりとかありますけど。
スピーカー 1
プレスリリースが後付けになるからきっとそうなるんですよね。
商品を作るとか裏側のスケジュールが優先されるから。
例えば開発が伸びちゃったりとかした時に、
例えばベストの小選期にリリースと発売をするつもりだったけど、
開発が2週間伸びちゃったから2週間後ろ倒しになっちゃったと。
そしたら年末になっちゃいましたっていう時に。
スピーカー 2
まあでもしょうがないよね、それはあるもんね。
スピーカー 1
例えばそれが初めからわかっててクリスマスに出すものだったら、
この商品がクリスマスしか売れなかったなら1年寝かせるって判断はあるのかとか。
例えばですけど。
なぜならこの商品はメディアに取り上げられないと、
バズらないと売れないとしたらPRが最優先になるわけですよ。
そういう話を広報の人が他の部門の人とできるタイミングで
情報がもらえると一番いいですよねっていう。
理想的にはね。
スピーカー 2
商戦期に仮に間に合わなくてもリリースだけ先に出てたら
他のものを買い替えるとかあるけど、
もうお金使っちゃったよとかあるじゃないですか。
スピーカー 1
例えば確かにパワーのあるメーカーのパワーのある商品だったら、
皆さんメーカーの皆さんがよくやってると思うけど、
リリースだけ先に出して発売を延期して待たせるはアリですよね。
スピーカー 2
たまにリリースでありますけど、何日以降発売って書いてあるじゃないですか。
スピーカー 1
ありますね。
あれは流通のスケジュールで。
何それと思うんですけど。
食品とかコンシューマー商品はありがちだと思うんですけど、
こっちがこの日って決めても流通のスケジュールで店頭で購入できるようにするところを
100%ハンドリングできないっていうことがあるんじゃないかな。
スピーカー 2
だからフワッとさせてるってことですね。
スピーカー 1
自分は例えばここにこの日に出してもらえるように出荷してるんだけど、
実際店頭に並ぶところは店舗の判断だったりするから。
店舗の入れ替えとかのタイミングとかもあったりするからってことじゃないのかなと思いますけどね。
スピーカー 2
あとプレスリリース絡みでよくある話だと、
問い合わせ先を書いておいて、
いざリリースが出て問い合わせると誰もおらんっていうメディアあるあるである。
スピーカー 1
ダメなやつですよね。
プレスリリースって某一斉配信サービスとかもそうだと思うんだけど、
メディアの人にトゥーで渡しているものと、
ホームページとかに掲載するものとか、営業がばらまいているものとかあると思うんですけど、
前者は広報担当の個人の連絡先を、
それこそ今時は絶対に載せるべきだと私は思っています。
スピーカー 2
具体的にいうと携帯番号を直のメアド。
その連絡を取れるようにしておく。
スピーカー 1
まさに昔と違って、今会社に必ず誰かがいるとは限らないし、
何なら広報本人がいなかったりもするだろうから、
問い合わせて連絡がつかないのは、問い合わせ先を書く意味がわからないじゃないですか。
スピーカー 2
結構あるよ。
スピーカー 1
問い合わせしてほしいんだったら、できればインフォじゃなくて、
広報担当自身の連絡先を載せた方が、
気持ち的にこの人に連絡すればいいんだと思った方がいいですよね。
よくあるじゃないですか。
スピーカー 2
ドコドコ株式会社広報部門インフォアットなんちゃらみたいな。
プレスリリースの重要性
スピーカー 2
メディア側の感覚としては、とにかくちゃんと繋がることの方がすごく大事だなと思うんですけど。
一方、自分が広報と立場として考えた時に、
そんなにしょっちゅう連絡くんのも嫌だなと思っちゃったりするんですけど。
スピーカー 1
そこはもう諦めましょう。
広報ならば。
連絡してもらってなんぼじゃないか。
スピーカー 2
ありがたいなって思って。
それはそうだよね。
逆の立場だったら、つかないと多いってなるもんな。
スピーカー 1
そんなに嫌なんだったら、会社の携帯を持つとかね。
スピーカー 2
はいはい。確かにね。
スピーカー 1
そこはもう広報だったら諦めたほうがいいかな。
スピーカー 2
あと、今お話にもちょっとありましたけど、
自社のウェブサイトにリリースを出すのと、
投げ込みサービスみたいな言い方になるのかな?
スピーカー 1
配信サービス?
スピーカー 2
そうそう。ああいうのを使うのと、
あと今もあるか分からないけど、
実際にメディアリストみたいなのを作って、
メールを送るみたいな、いろんなパターンあると思うんですけど、
今もその辺は全部組み合わせてやってる感じなんですか?
スピーカー 1
できる限り全方位がいいと思いますけど、
ホームページに載せるっていうのは、
メディアへの発信っていうだけじゃなくて、
取引先とか、
企業の社内の人たちに対しての
インフォメーションっていうのもあると思うんですよね。
なので、それをどっちかっていうと
インナー広報に近い意味として、
ホームページにちゃんと情報を載せるっていうのがあると思うんですけど、
あと、記者さんから聞いた時に、
信憑性。この会社が本当に出してるリリースなんだなっていうことを
保証するためっていうのもあると思うんですけど、
それはそれで必要だと思いますし、
一斉配信サービスは本当に優秀なので、
使えるならできれば使ったほうがいいと思うんですけど、
一斉配信サービスは一斉配信サービスでしかないから、
ネット上にニュースが拡散されることを目的にするだけで、
記者さんにそれを見て問い合わせてもらうためのものではないって考えたほうが
いいと思ってて、
そのネタがものすごいキャッチーだったら、
それでも連絡くるかもしれないけど、
普通はやっぱり記者さん一人一人に連絡するほうが、
いいですよね。
スピーカー 2
場合によっては、
同じリリースがいろんなところから来るけどね。
個人のアドレスと、
編集部の…
スピーカー 1
それ、多い子だと思います?
スピーカー 2
多い子だとは思わないけど、
書かれている内容が違うパターンもあるんですよ。
一斉で送られてくるのは、いわゆるオーソドックスな内容で、
個人宛に送られてくるのだと、
自分のやっている媒体とか自分に合わせて、
スピーカー 1
私がよく津田さんに送るやつですね。
スピーカー 2
そういうのをやってくれるとかっていうのは、
相手を見ていろいろ書いてくださっているんだなっていうのは分かるので、
ありがたいんですけど、
同じのが一遍に来られてもなっていうのは…
スピーカー 1
それは送る側がちょっと気をつけたほうがいいかもしれないですね。
私とかだとリリース原稿っていうのは一本で、
会社の公的情報なのでプレスリリースっていう、
要は会社名と社長名が載っているものじゃないですか。
特に報道資料のプレスリリースって、
冒頭に会社の名前と社長の名前が、
代表の名前が入っていると思うんですけど、
あれを入れるってことは、
代表がこの内容を承認しているという意味になるんですよ。
なんで同じじゃなきゃいけなくて、
なんでよく私が蔦田さんに連絡するみたいな。
リリースは添付します、でもリリースの内容は実はこうですみたいな。
メールの本文に概要を書いて送るみたいなね。
スピーカー 2
すごいそれをやる方たち、ベテラン系は多いですね。
スピーカー 1
書いてほしいからね。
スピーカー 2
いや、なんか一回面白かったのが、
どっか大きな会社さんのリリースで、
今から送るリリース、内容意味は分からないと思いますけど、
スピーカー 1
解説したリリースを送りますって言われたことがあって。
スピーカー 2
そういう感じですね。
すごく壮大な話みたいになってるけど、
スピーカー 1
実は今やってるのはこういうことで。
ざっくり言うとこうですみたいなやつですね。
それはやりますね、やっぱね。
だってめんどくさいじゃないですか、記者さんたちも。
全部読み解いて問い合わせしてくるとかね。
スピーカー 2
ほぼほぼざっとタイトルを見てとか、
メールとかだったら見て、内容、
これは関係あるかなとか、
自分の媒体の何かなのかなとか、
面白いかなとか見てやるけど、
いちいち全部内容見てないですからね、その中身。
斜め読みだし、仮にクリックして中を見ても。
まして、テンプの正式なリリースが付いてたとて、
メールの内容でだいたい何となくわかったとか、
テンプ開かないとか普通だしとかっていう、
それはメディアがわがままなのかな、どうなんだと。
スピーカー 1
まあでもね、見てもらえてなんぼですからね。
スピーカー 2
まあね、そうかね。
スピーカー 1
要はプレスリリースって目的として、
メディアに取り上げてもらいたいことが目的なのか、
メディアに情報を伝えること自体が目的なのか。
スピーカー 2
ああ、なるほどね。それも場合によってあるもんね。
スピーカー 1
よくありますよね。
別に取り上げてもらえると思ってないんだけど、
新しい情報だから、
好意にしているメディアさんにはお伝えしておきたいみたいな。
例えば、出荷台数の通知とかね。
新しい情報をお伝えしておきますみたいなやつとか。
あとは会社として発信していること自体が重要だったりするIR的なやつとか。
いろいろあると思うね。
スピーカー 2
分かりました。ありがとうございます。
効果的なコミュニケーション戦略
スピーカー 2
じゃあまた機会を見てですね、
プレスリリースについてとか、
あと発表会についても結構よく聞かれている感じなので、
またおしゃべりできたらなと思います。
アサヒデジタルラボのミッションは、
コンテンツで明日のワクワクを作るです。
バウンシーやムーブーといったメディア事業の知見をもとに、
住宅制作ウェビナー、企業研修、リアルイベントといろいろやっておりまして、
採用関連の情報についてはデジラボのオンテッドリーをご覧ください。
お仕事のご相談ありましたらですね、
お気軽にお問い合わせいただけたらなと思います。
またこの質問箱についてですね、
何かご要望だったりコメント等ありましたらですね、
Spotifyのコメント欄みたいなのを使ってですね、
お便りをお寄せいただけたらなと思います。
武田さん、ありがとうございました。
スピーカー 1
はい、ありがとうございました。