肥料選定の重要性
おはようございます、あさひです。
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さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、
昨日の続きで、カリ原料を意識した肥料選定、
特に肥料を安く済ます方法について、
踏み込んで話していこうと思います。
昨日の配信では、肥料の名前につく、
S〇〇のSの意味を解説しました。
これを知っていると、原料に何が使われているかというところが分かりますので、
ぜひここを聞いていない方は、昨日の配信を聞いてみてください。
それを知っていると、肥料の使い分けができるようになります。
業者、それから農協の資材担当者に聞くまでもなく、
自分で判断することができるので、
こうなると主導権を自分で握れるわけですね。
ぜひここを知識をつけてほしいなと思います。
それを踏まえて、どうやってこの塩かかりと硫かかりの原料の違い、
これを踏まえた肥料選定をしていけばいいのかなんですが、
基本的な考え方は、硫かかりではなく、
塩かかりの銘柄に挑戦してみようということになります。
硫かかりの銘柄はコストが高いです。
なので、その分のもちろん恩恵というか、
高いだけの価値、高い意味はもちろんその銘柄にあるんですが、
別にその高い資材じゃなくても、塩かかりの銘柄でいけるよねという場面が存在します。
これ、どんな場合かというのを具体的な話をしていくのが今回の内容になっています。
どんな人が対象になるかというと、
スイートコーンやデントコーンのようにコーンを作っている方、
それからビートを作っている方、その他野菜類などで
全創施費と削除施費を分けている方、
こういう方については今回コスト削減の余地が生まれるかなと思いますので、
これらを作っている方、ぜひ最後まで聞いてください。
スイートコーンの肥料選び
まずコーン類ですね。スイートコーンやデントコーン。
これらの一般的な肥料の銘柄、皆さんお使いのもの、
おおよそS380という銘柄が広く使われているんじゃないかなと思います。
もちろんこれでもいいんです。これでもいいんですが、
これじゃなくてもいいと私は考えています。
コーンについては諸説あるので一概に言えませんが、
硫化かりでなくても塩かかりでもいけるという説があります。
コーンはちょっと微妙な作物ですよね。
畑なんですけど、コーンってイネ科なんですよ。
イネ科って塩素に強いと言われているんですね。
なので塩かかりの銘柄でもいけるんじゃないかという風に私は考えています。
実際に塩かかりの銘柄でスイートコーン、デントコーンを作っている方がいますが、
これらの人たちが生育が悪いコーンになっているか、
それから収量が低いかと言われると決してそんなことないんですよね。
なので私はこの理論的な観点と現場の経験からして、
イネ科作物であるコーンは塩かかりでいいんじゃないかというような結論を下しています。
反対派の人ももちろんいるかもしれませんが、私の意見は塩かでもいけるというものです。
なのでS3パーマルから、例えば水筒や木装で使われる440のような銘柄、
ワイドユース450なんかも当てはまるかもしれませんね。
こういうものに切り替えることが可能ではないかというのを私は考えてほしいなと思います。
もちろん中には被覆要素を使っているだとか、自信ありのものを使っているDDなんとかという銘柄ですね。
こういうものを使って水比を省略している方もいると思います。
こういった方々はSだとかそういうことではなく、もっと別な付加価値から今使っている比量を選んでいるかなと思いますので、
硫化とか塩化とかそういう次元の話ではなくて、単純にロングの観光製品を選んでいるということになりますので、
ちょっと観点は異なってくるかなと思います。
ただ何の考えもなく、水筒コーン、電筒コーンは硫化仮の銘柄だ、S3パーマルだって考えている人がいたら、
それはそこに固執する必要はないかなというのが私の考えです。
これが一つ目です。
ビートのコスト削減法
二つ目、ビートを作っている方。
ビートに関しては基本的にSなんちゃらかんちゃらっていう比量や硫化が使われているものですね。
これを一般的なビートの銘柄として選定する方が多いかなと思います。
もちろん大事です。
ただビートっていう作物は実は塩素が好きなんです。塩素が好きです。
ナトリウムを好むのがビートの特徴なんです。
なので硫化にこだわる必要はないと私は考えています。
硫化仮の銘柄でもしビートを作ることができたら大幅なコスト削減になると思います。
ビートは非常に肥料を食う作物です。
多い人で8体から10体ぐらいビート担当性肥料を入れているんじゃないかなと思います。
1体あたりのコストを仮に300円とか削減することができれば、
10体入っていれば単コスト3000円の削減になるわけですね。
これは凄まじいコスト削減効果かなと思いますので、
ぜひここは検討してみてほしいなと思います。
ただしビートは稲荷作物が一般に使っている肥料銘柄でいけるとも限りません。
なぜならビートは微量要素、特に放素やマンガンなんかが、
マンガンは必須とは言えないですが、放素は入っていた方がいいかなと思うんですね。
縁かかりでなおかつ放素が入っている肥料というのは、
結構レアなパターンかなと思うんですよね。
なぜなら、稲荷作物だとか牧草だとか、こういった縁かかりを使う作物で、
微量要素が入っている銘柄があんまりないからですね。
なので微量要素というのは一般的に作物で言ったら、
畑作とか野菜の方が必要とされるケースが多いので、
Sっていう風に書かれた銘柄に微量要素が入っていることがあっても、
Sがない縁かかりの銘柄で微量要素が入っているというのは、結構レアだったりします。
なので、縁かにしたいんだけど微量要素までなくなってしまう。
ってなってしまうと、ちょっと選びにくくなってしまいますね。
そこで私からのさらなる提案です。
これは3つ目、前層積と削除積をやっている作物、これにも絡むことなんですが、
ビートもここに当てはまるかなと思います。
ここで私が提案したいことは、前層と削除で銘柄を分けることです。
削除っていうと一般的にその作物の近くに落ちる、株元にダイレクトに落ちる、
非常に積効率の高い積方法です。
ここではそのビート専用の銘柄を選んでみてはどうでしょうか。
他の作物、野菜とかでもいいです。
前層と削除でやっているものがあったとしたら、
その株元に落ちる、野菜の近くに落ちるものは、
ぜひ専用銘柄、比較的高級な専用銘柄を使った方が安全かなと思います。
Sの入っている高級銘柄で微量要素も入っていることが多いかなと思いますので、
それは株元に、作物の近くに落としましょう。
一方で前層している場合、ビートもだいたい半々で前層と削除というケースがあるかなと思います。
4体削除、4体前層というケースがあるかなと思いますので、
ここで言うならば削除の4体はビート専用の銘柄を使ってみてください。
そのままでいきましょう。
前層についてはちょっと安い銘柄、円掛かりの銘柄に切り替えてみましょう。
例えばこれはもう水筒とか木層とか、そういったものに使う銘柄でいいです。
これを選んでみることによって、それこそ担当コストが300円、
担当じゃないですね、1体あたりの銘柄が300円から400円下がる可能性があるかなと思います。
もちろんどんな銘柄を今使っているか、それから切り替える大体先の銘柄が何になるかによって、
一概には言えませんが、数百円は安くなる可能性が高いかなと思います。
その数百円かける4体ぐらい、3体とか4体という担当コストが浮いてくるはずです。
こういった比量の使い分け、自分の頭で考えて円下でもいいのではないかというような考えを持って比量選定をすると、
担当コストは簡単に1000円ぐらい下がったりするんです。
今、大規模の方々が増えてきていると思うので、担コストが1000円下がったら、
下げることができたら掛ける面積なので、すごいコスト削減になるんじゃないかなと思います。
隆下借りか円下借りか、ここを考えるだけでほとんど生育は変わらないのに、
コスト削減の可能性が、余地が出てくるわけです。
ぜひここはご自身の石設計をチェックしてみてください。
すごく面白い発想、すごく面白い石設計、それが来年できるかもしれません。
その上で重要なことが最後に一つあります。
実はこれでコスト削減が、仮に10Rあたり1000円コスト削減できたとします。
それは非常に大事なことなんですが、ここで満足してしまうと農業経営はおそらく行き詰まるかなと私は考えています。
例えば削減できて、それでコストが減ればもちろん経費が減るわけなので、
経費を減らすということは家計で言ったら節約ですよね。
月に10万円かかっていた食費を9万円にすることができた。
そうすることで1万円浮くんで、これは素晴らしいことなんですが、
それで終わってしまうと実は経営が行き詰まってしまうんですね。
そこで終わってしまうんです。
この1万円をいかに生かすか、どう使うかっていうところが非常に重要なんですね。
なのでこの浮いたコストで何をするかっていうところ、
ここを私が農家だったらどうするかっていうところをちょっと明日の配信でお話ししますので、
ぜひ引き続き聞いてください。
ここでどういう使い方をするかでかなり農業経営が変わってくると思うんですよ。
なのでこの浮いたコストの使い道を皆さんも持っている方は必要ではないかもしれませんが、
どうしようかなっていう考えがまだ決まっていない方はぜひ明日も聞いてもらえると嬉しいなと思います。
ここまでの内容でもし参考になった方がいましたら、
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そしてシェアなんかしてもらえるとすごく嬉しいです。
ぜひこれからも聞いていただきまして、一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょう。
明日もよろしくお願いします。
ではまた。