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2022-03-08 20:23

#59 談合の話

業者選定プロセスにおける不正行為である、「談合」について、お話します。談合は犯罪です。でも、稀に発生します。談合をすることで誰がどんな風に得をするのか、なぜ起きてしまうのか、という視点でもお話しています。

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♪~
健康なれこれの健康なれです。どうもこんにちは。
今日は弾豪の話をしようと思います。
ちょっとねー 健康なしで喋るんでお聞き苦しいかもしれませんけれども
建設コンサルタント業界で最近ちょっと弾豪があって 逮捕者が出たりしています。
でその件は受注者側である健康企業と発注者側である自治体職員さんと両方が逮捕されています。
この両方が逮捕されているって一体何なんだっていうところも含めて
学生さんのオープンチャットでも弾豪ってそもそも何ですかっていう質問もあったので
弾豪というのはこういうことということからちょっと説明をしていきたいと思います。
なので皆さん気になるところかもしれませんけどご存じない方はね 収穫にはあまり役に立たないと思います。
では参ります。まず弾豪というのは
公共事業の業者選定プロセスにおいてひらたく言えば不正を働くことを弾豪と言います。
で不正を働くっていうのはどういうことかっていうといろんなパターンあるかもしれないんですけど主には
正常な業者選定プロセスにおいては複数の受注者が何らかの方法で競争をして
その競争の中で最も有意義になった業者を選定する。
そこで公共事業がその企業と契約される。
あなたにお願いします。なぜならばこういうルールで競争した結果あなたが一等賞だったからあなたと契約します。
というのが正常な業者選定のプロセスです。
でその業者選定のプロセスの種類については私のポッドキャストの前半の方ですけど3回目か4回目ぐらいに
業者選定方法という回がありますので
続きです。ちょっと機材トラブルで途切れちゃいました。
ということで私の前半の方に業者選定プロセスの説明の回がありますので聞いてみてください。
主に競争入札方式、プロポーザル方式、総合評価落札方式とこの3つを大きく分けるとあるわけなんですけれども
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弾効が起こり得るのは
私の理解が足りてないかもしれないですけど競争入札方式これが弾効が起こってしまう方式だという認識ですね。
ではその競争入札方式を前提に説明します。 弾効って具体的にどういうことなのかというと
競争入札方式っていうのは予定の金額があって
発注者さんがある例えば協僚の設計業務を発注します。 予定金額は1500万円です。した時にその1500万円に対して
参加するA社B社C社が、うちは1300万であります。 私は1200万であります。私は1000万であります。というふうに自分たちの実施金額を提示するわけですね。
これを入札と言います。札を入れると書いて入札と言います。 この時に他社がいくらで入れるのかを知ってたら
あそこうちよりちょっと安く入れるんだ。じゃあそれよりさらに下に入れようと言って、オークション方式でどんどん安くできるじゃないですか。
ですけど実際そういうルールにはなってなくて、競争入札方式は他社がいくら入れるか知らない状態で自分の金額を提示します。
だからそこは読み合いなんです。 あの会社はこんぐらいで入れるかなぁ。でもうちはこんぐらいにしようかなぁとか
内容が難しかったり苦手な分野だったりしたら、あの会社はこれぐらいで入札するんだろうけども、そこまで安い金額で入れたら利益が出せないなぁ。
じゃあちょっと落札できないかもしれないけれども、ちょっと中ぐらいな値段で入れようとかそういうことをやるわけですね。
で、談合っていうものの典型的なパターンというのは、この業者同士であなたいくら入れますか?
あなたいくら入れますか?って言って話し合っちゃうこと。これを談合って言うんですね。談合の談の字が談話とかお話しするっていう意味の談という漢字が使われるのはそういうところから来てるわけですね。
で、話し合うって意味わかんないと思うかもしれないんですけど、これにはカラクリがあって、世の中にいっぱい仕事がある時には、じゃあこの仕事はうちにやらせて、
あっちはオタクになるようにするからさって言って、複数のプロジェクトにまたがって、じゃあこれはうちやりますからうちいくらです?あっちはどうです?みたいなことをやるっていうのが、これはどうでしょう?
私が少なくとも社会人になる前、昭和の時代にはなんかそんなことも起こっていたみたいです。バブルの文化ですね。バブル時代の。
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それで、なんで談合だということ。ここで発注者さんが逮捕されているパターンっていうのは結構実はあって、珍しいことではなくて、
珍しいことじゃなくて、それはどういうことかっていうと、予定価格を公表してない場合っていうのがあるんですね。
そうすると本当にどれぐらいがちょうどいいかっていうのが入札者としてはわからないんですけど、そういう情報を発注者さんが受注者さんに教えちゃう。これがルール違反なんですね。
もともと公表するパターンもあるんですけどね。予定価格がいくらですって公表するパターンもあるんですけど、とか、他の会社はこんぐらいできそうだよとかいうこと言っちゃう場合もあるのかもしれません。
とにかく競争する企業側が知り得ない情報を発注者さんが伝えちゃうこと。これは起こったルール違反としてそれも談合になります。
もっと、本当にこれも昔の話ですけど、もっとえげつないパターンは発注者さんがこの業務はあそこにやらすからって言って、
もうその話し合いを発注者さん側がリードするようなパターン、これ完成談合という言葉がありますけれども、そういうこともかつては行われていました。
行われていました。かつてそういうケースもあったそうです。
それで、そういうわけで、談合っていうのは受注者側とか発注者側とかが関与し得るということですね。
で、まあちょっと談合の話色々してきましたけれども、この辺の話ってのはですね、主にやっぱり世の中に仕事が、あの、なんていうかな、
もう昔の話なんですよね。で、やっぱりバブルの時にかなり数が多くて、
社会問題っていうか、あの、報道とかにも非常に取り沙汰されて、公共事業は汚いっていうイメージにもなってしまって、
それで、あの強く規制と対応がなされて、で、私が入社していないほとんど聞かないっていう印象なんですけどね。
ただ、去年、今年かな、あの、健康でその談合っていうのがニュースに、全国級ニュースになりましたね。
ちょっとここから先に説明したいのは、
メリットっていうか、誰が得するのかって話なんですよ。
で、受注者側が談合するメリットはわかりやすいじゃないですか。
リアルに競争をして入札をすると、みんな安く受注することになっちゃうから、談合をしてみんなでほどほどの金額で
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取ろう、受注しよう、うまいこと調整してっていうメリットはわかるじゃないですか。これルール批判だから、犯罪なんですけどね。完全に犯罪なんですよ。
だから今はほとんど行われてないんですけど。
でも、発注者さんが談合に関与するメリットって、なんだと思いますか?
これも昔の時代の昭和の世界で起こってたことは、
賄賂ですね。受注者側が発注者さん、業者選定権限を持っている人に賄賂を送って、
その賄賂を見返りに、じゃああなたにやってもらえますね、みたいなこと。これは非常に汚いパターンですね。
で、この度ニュースになったやつが詳しい経緯は私はわかりません。わかりませんけれども、
そうじゃないんじゃないかなぁ。今回のパターンはわかりませんけど、起こりうるケースとして賄賂とかもらわなくても、発注者さんが
談合に手をつけてしまうパターンっていうのがある。それは何かっていうと、不調が続いている時なんですね。誰もやってくれない時。
こういう設計ができるコンサルが日本に例えば8社とか10社あったとして、そのどの会社もやってくれない。
今年予算を組んで公共事業っていうのは計画がありますから、来年さらに工事着工しなきゃいけない。
そのためには今年設計をやらなきゃいけない。遅くても来年やらなきゃいけないって言うけど、誰もやってくれなくて、来年もやってくれない。
どうしよう、もう困ったなぁっていう時に、じゃあこれいくらでこういう条件出すからやってくれっていうことをしてしまうパターンっていうのもあるんじゃないかと思います。
これはね悲しい話なんですよね。だから誰も得してないんですよ。プロジェクトを前に進めるために仕方なくやっちゃうみたいな。
だけどこれはだからやっていいって言ってる意味じゃなくて、本当だったら、例えば一番よくあるパターンはその設計安すぎるよって話なんですよ。
予定価格がむちゃくちゃ安いんだけど、その安い価格のまんま誰かやってくれ、誰かやってくれみたいなことになっていると受注者がいなくて、
例えば競争入札方式で募集をするんですけど、応募者なし。これ応募者なくて誰もやってくれないっていうこととか、
応募者があっても予定価格以上の入札しか入らなかった場合、誰も予定価格より安いお金でやってくれないっていう場合、これ不調って言って、
あのー、選定者なしっていうことになっちゃうんですけど、そうするとプロジェクトの授業がどんどん遅れてっちゃうんですよね。
なので、正しくは予算を組み直して、同じ内容でもみんなができる金額にして、それでこういう公募をすれば落差者がいるはずなんですけど、
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最近、人手不足、どの会社も人手不足っていうのがあって、安くて期間が短くて難しそうとか、
しんどそうな仕事、あるいは向けられる、当て替えることのできるリソース、例えば5人いたら間に合うけど3人しか担当者つけられないなぁみたいな、
そういうことはもうみんな回避するんですね。だから応募しなかったりとか、応募しても分かっていながら予定価格より高い値段で入札したりするんですね。
それはもう企業としてもしょうがないんですよ。だって契約してやれませんでしたっていうのが一番私はいけないことだと思うんで、無責任だと思うんで。
契約したらやらなきゃいけない。契約する前にできないことはできないってはっきり姿勢を示す方が私は誠実だと思うんですけど、
そういうことが織り重なった結果として、たまに誰もやってもらえないようなプロジェクトっていうのが登場することもある。
そういう流れで不調っていうことが起こっているケースっていうのが、これ健康だけじゃなくて工事とかでも結構あるなと思って、工事の不調もここ数年多いんですよね。
工事現場も人手不足ですから。そういうふうになってるなっていうふうに思います。
この話に言及するとまた話が膨らんじゃってあれなんですけれども、公共事業って標準単価とか標準工数っていうのはあって、
標準的にはこういう長さの橋を設計するのはいくらぐらいだよねみたいな、いくらぐらいというか厳密には人が何人分必要になりますよね。
何人月とか何人日って言うんですけどね。人工がいくら必要になりますよねっていう標準工数っていうのがあって、それとか単価とかが自体と乖離しちゃう場合があるっていうふうに思うんですよね。
二内手がいっぱいいるときはA社さんができなくてもB社さんができるし、B社さんができなくてもC社さんができるみたいな感じになって、
標準の数字というものにはある程度の妥当性があったと思うんですけど、そもそも会社が減ったりとかしてるんで、
そういう中で標準っていうのは実は瞬間瞬間で乖離しちゃう時がある。この時期このタイミングはちょっと厳しいですみたいな、
どの会社にとっても厳しいですみたいなことが起こり得るなって思っていて、その標準っていうものもやっぱり難しいですよね。
ちゃんと各社から見積もりをとって、見積もりをベースに予定価格を構築すれば、結構そういう不調は防げるんじゃないかなとか思ったりするんですけど、ちょっとこの辺は専門的なことですね。
というところで最後に、オープンチャットでも質問がありました。今回の団合に関わった会社っていうのは入社しない方がいいんですか?っていう話ありましたけれども、
私はね、それはあんまり気にしすぎない方がいいと思います。オープンチャットでも話題にしたんですけれども、ある非常に有名な大学の理事長が逮捕されましたよね。
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あの人は自分、その大学のお金を勝手に流用して応用して、自分の懐を肥やしてたわけじゃないですか。
懐を肥やすって表現伝わるんですか?自分のお金にしてたわけじゃないですか。儲けたわけじゃないですか。悪いことをして。
大学の理事長ですよ。その人が捕まりました。じゃあその大学はもう終わるんですか?その大学はもう日本からなくなっちゃう?
働いてた教授陣は全員が悪い奴なのか?学生はみんな無能なのか?そんなことないですよね。
ある人一人で組織の価値って決まらないと思うんですよ。ましてや理事長って非常に偉い人だから価値、影響高いと思いますけれども。
今回の団合はある営業の人がやったことであって、皆さん感じると思うんですけど、そのことによってあの会社は非常に
何て言うかな、損失が生じていると思うんですよね。まず学生のイメージが悪くなりましたよね。発注者さんのイメージが悪くなりましたよね。
私もちょっとイメージが悪くなったなと思います。そのイメージの低下って現行の企業にとっては非常に大打撃で、現行って物を作って売ってる仕事じゃないんでですね。
人ってすごく大事なんですよ。人がいて、その人が価値を発揮することで成り立っている企業、ビジネスモデルだから、人の印象って非常に大事なんですよ。
だから絶対起こしたくないはずなんですよ。会社にとっては。うちの会社で団合なんて絶対やんな。やってほしくない。やらないでくれって思ってるはずだし、一生懸命対策をしてたはずなんですけど、
どういう事情が生じてかわからないけど、団合ってことが起こったわけですけど、それっていうのは企業の体質ではないっていうふうに私は思うんですよね。
だからその一つの事件で、その企業全体を評価するってことは非常に短絡的な視点だから気をつけた方がいいと思います。
ですから、第一志望なんですけどやめた方がいいんでしょうかって言ってる学生さんもいましたけど、私はそんなことはなくて、自分の直感と
インターンで感じた良さを信じて第一志望として応募する方がいいと思いますよっていう話をしました。
オープンチャットでね。 そしたらその人はやっぱり背中を押してもらってすごく良かったですって。私がさらに良くするつもりで入社したら頑張りますって言ってて、
いやいいなーって思ったんですけど、本当にその通りであの会社はダメだからこっちの会社にしようって言って別の会社に入社したとして、
入社した後でそこに弾劾が生じたらどうします?すごくショックじゃないですか。弾劾を理由にその会社を避けたのに、
A社が行きたかったなぁ、でもあそこ弾劾したからやめよう、B社にしようって言ってB社に行きました。
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そのB社で自分が入社した後に弾劾事件なんてあったらショックじゃないですか。
そうなんていうかな、なんかね、
何が言いたいかというと会社の体質だって思い込まない方がいいよっていうことを言いたいわけです。
なので多角的にいろんな情報と自分の体験との情報を総合して
志望する企業っていうのは選ぶのがいいなと思いますし、私も友達たくさんいるんでですね、その会社にも。
いい会社です。私が入社して13年4年間で一番変化した会社はあそこだなって思ってます。
いい方向に。昔はね、もっとね、仕事がきつくて大変そうな印象だったんですけれども、
最近、去年一昨年かな、社長変わりましたけど、先代の社長とはお話したことありますけど、
大きく改革をして、すごく元々あった自由で活発な雰囲気を生かして、
マイナスな印象のもとになっていた課題を克服して、さらにすごく他の会社ではやってない健康としては珍しい取り組みなんかもたくさん始めて、
いいな、私はいい印象を持ってますんで、
そういう、何だろうな、
ちょっと繰り返しますけど、断言は絶対やっちゃいけなくて、そもそも犯罪です。
怒っちゃいけないし、その怒ってしまった背景には企業としての責任もあると思います。
防げる、防ぐこともできたし、方法としてね、あったんだろうと思うんですけど、それが行き届かなかったんだと思うんですけど、
そのことはそのこととして、
死亡会社を考える上では、そのこと一つで会社全体を評価しないっていう視点で、ぜひ考えてくださったらいいなあというふうに思います。
ということで、就活に役に立たないって最初に言いましたけれども、そんなことなく一生懸命就活生さんにメッセージを送るようになってしまいました。
ということで、長々喋ってきましたけれども、最後まで聞いていただきありがとうございました。
チャンネル登録をお願いいたします。
Voodoo
20:23

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