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こんにちは、建コンのあれこれの建コンのアレです。よろしくお願いします。
今回は、建設コンサルタント業界というのは、一体どういう業界なのかということをお話ししていきたいと思います。
前回の第1回目の配信で、建設コンサルタント業界というのは、土木インフラ、道路、トンネル、橋、河川堤防、ダムなどの土木インフラの計画や設計を行う業界です。
ということをご説明しましたけれども、こちらについてもう少し詳しく説明していきたいと思います。
特に、これ私も考えてすらいなかったですけれども、この業界を発見して、就活の中で行ってみようかなと思ったときに、
まず浮かんだのが、インフラの計画設計っていうのは、そもそも都道府県とか国土交通省とか、そういう事業主体が設計してるんじゃないのかなって思ったのと、
あるいは建設業者、実際に作る人が設計ってするんじゃないの。よくある車でもそうじゃないですか。iPhoneでも。家はちょっと違うか。
でもマスプロダクツっていう量産するものっていうのは、製造業者が設計をすると思うんですよ。パソコンでもなんでも。
そういうのと同じようなイメージで、橋なら橋、トンネルはトンネルで、作る人が設計するっていうことが当たり前じゃないのかと思ったりしたんですけど、実はですね、いろんな事情というか、まず一つは一品一品、一つ一つオーダーメイドで設計してるとか、
あと公共事業っていう背景があって、設計計画をする業界と実際に作る業界っていうのが分かれてるっていうのが一つポイントなんです。この点を説明していきたいと思います。
まずこの建設コンサルタント業界の全体像なんですけども、実は全国に建設コンサルタント業の会社っていうのは
2500社あります。これは驚きの数字。私も初めて聞いたときびっくりしましたけども、日本中にあるんですね。
ちなみに業界団体として、一般社団法人建設コンサルタント協会という業界団体があって、技術研鑽を目的としたりして、
協僚の専門の会社の技術者が集まって委員会を作って、その委員会でイベントをやったりとか、論文を集めたりするようなこととか、簡単なマニュアルを作ったりとかして、そういう業界団体があるんですけど、
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その建設コンサルタント業界の会員企業は490社ぐらいなんです。全国で2500ある会社の企業業界の業界団体の登録会社が490しかないと。
このギャップは何なのかっていうと、これ私の理解なんですけど、490の会員企業っていうのはある程度の規模を持った会社である。
一方で2500っていう全体の登録企業数っていうのは、この登録っていうのはちなみに国土交通省の建設コンサルタント登録規定っていうものがあって、そのに基づいて手続きをして登録している会社が2500ある。
全国で2500あるって話なんですけど、この多くはですね、おそらく各市町村レベルの水道とか下水は県が管理することが多いです。多分水道とかですね、あと市の道路、そういったものの設計をうちの街のことは任せてっていうような規模の企業が日本中の市町村にあって、
それが2500っていうことじゃないかなと思うんです。そういう感じでですね、とにかくお伝えしたかったのは、皆さんの身近にも存在するはずだということですね、2500社っていう数字が。そういう企業です。
この私たち建設コンサルタント業界の仕事をまず説明する上で、顧客になる、我々発注者って呼びますけど、お客さんは誰なのかっていうところから少し入っていきたいと思います。まず代表的なのが国土交通省で、国の事業としての土木インフラの事業主体ですね。
国土交通省が国土を作る、国土交通省が河川を整備する、そういう格好です。次に都道府県ですね。何々県の県道、県が管理する河川の整備をする、そういったことです。これがいわゆる公共事業の枠組み。
ここにまた民間のインフラの会社っていうのがあって、よく名前が出てくるのがネクスコですね。日本高速道路の東日本とか中日本、西日本ってあります。それからJR、その他の私鉄の鉄道会社ですね。金鉄とか東急とかそういうんですね。
それともう一つは電力会社です。東京電力、関西電力、九州電力。こういったネクスコ、JR、それから電力会社っていうのは、大概自社で建設コンサルタントの子会社を持っていることが多いです。
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そこに設計を委託したりしてるっていうパターンが多いですけれども、内容によっては子会社じゃない会社に設計や計画を委託することもあります。というようなものです。今日の説明は代表的なパターンとして公共事業について説明したいと思っています。
ここでですね、もうちょっと具体な例にしたいので、仮に今日は福岡県を題材にして喋っていきたいと思います。
なんで福岡県っていうのは、ちょっと後で説明しますけど、私がポッドキャストをやるきっかけになった好きなポッドキャスト番組が福岡を拠点にして発信してるんで、今日は福岡県で説明します。
ちょっと水飲みます。よし、ではですね、まず例として福岡県がある橋を計画しているとします。
橋を架けようと、新しい橋を作ろうということを福岡県が計画しているときに、この橋っていうのは最終的には建設業者、例えばゼネコンのような建設業者が建設をすることになります。
橋の場合はブリッジメーカーっていう協力メーカーっていうのもある。ちょっと詳しい人はうんって思うかもしれないんですけど、ちょっとざっくりとした説明として、最終的には建設業者が建設をすると。
でも、県が作りたいと思ってから、実際に建設業者が橋を作るまでの間に建設コンサルタント業界、我々の出番があるんです。
このポイントを冷蔵庫の例で説明したいと思います。皆さんが冷蔵庫を買いたいと思った場合をちょっと想像してみてください。
冷蔵庫を買うときって、今だったらインターネットを見たりして、いろんな型番があって、シャープ、日立、東芝、三菱電機とか、そういったメーカーさんのいろんなラインナップの中から自分の欲しい冷蔵庫を選びますよね。
家族、3人家族だったらこんな大きさ、一人暮らしだったらこんな大きさ、省エネでどれくらいかとか、あと予算って大事な判断基準あると思うんですけど、その冷蔵庫をそれで最終的に自分で選んで、場合によっては家電量販店に行って相談してもいいです。
とにかくよしこれにしよって選ぶと思うんです。液晶テレビでもなんでもスマホでも自分で選ぶと思うんです。この例で言うと冷蔵庫を選ぶのは皆さん自身ですよね。
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メーカーが、シャープとか東芝が皆さんの欲しい冷蔵庫を選んでくれるわけじゃないですよね。ここがすごい大きなポイントです。これを福岡県の橋に当てはめて考えると、福岡県が橋を作りたいって思ったときに、どんな橋を作るか、そもそもどんな橋が必要なのか、構造はどうするべきなのかっていうのを決めるのは福岡県なんです。
これがすごく大事なポイントです。建設業者は決めてくれないんです。決めない方がいいっていうのがこれ1回目で少し話した設計施工分離の原則っていうポイントなんです。
ここで冷蔵庫と橋が違うのは、橋っていうのは冷蔵庫以上にまず1つ専門的な判断が求められます。例えば地盤の強さ、これも1回目で少し触れましたけど、どういう地盤の状態だったらこんな基礎の構造がいいとか、こんな橋梁の構造がいい、地震の特性に対して壊れないようにするにはこうした方がいい。
あるいは橋を作るって言うけど、想定する交通量っていうのもこれまた専門的なシミュレーションをして求めます。そういうふうに冷蔵庫以上にどんなものが必要なのか、その自分の福岡県の社会にどういうものが必要なのかっていうものを決めることにも技術が必要だし、
じゃあこれぐらいのものが必要だって言った時、実現する時にどんな構造が必要なのか、これを決めるのにも専門知識が必要なんです。そこで都道府県、今の例で言うと福岡県が委託、依頼をするのが我々建設コンサルタント業界なんです。
実際に作る建設業とは別の第三者の存在に県として必要な橋の姿を提案してください。これが設計委託とか計画検討業務委託って言ったりするんですけど、いうふうにして福岡県が実際には応募を募ります。
いろんな建設コンサルタント業界が私たちやりますってそれに応募して選定された業者がやると。そういうふうに新しい橋が必要だっていう課題に対してソリューションを提供するっていうのがこの設計施工分離の原則の本質だというふうに私は捉えていて、
建設コンサルタントっていう業界の重要な役割の一つというか重要な部分だというふうに私は思っています。
実際に計画設計っていうものになる上で、例えば業務によってはプロジェクトによってはそういったソリューションを提案するっていうことに比べて、それよりもずっとずっと一生懸命図面書いたり、一生懸命構造計算したりするっていうタスクのほうがずっとボリュームが大きい場合ってあるんですよ。
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そうするとそういうのをたくさんやっていると、なんとなく設計する仕事って、図面を書くとか計算するっていうことが主体のように感じられてしまう瞬間ってあるんですけど、私はやっぱり建設コンサルタントっていう名前の意味を考えるときにも、
それからこの業界の成り立ちを考えるときにも、先ほど説明したようなソリューションを提案するっていう側面を大事にしたいな、忘れずにいたいなって思っています。
ここは意外に健康で働いている人にもちょっと忘れかけている人もいるんじゃないかと思ったりして、ぜひ一緒に大事にしようよって言いたいポイントですね。
そういう意味でコンサルタントっていう言葉がついているの、最初何のことって経営コンサルタントみたいに感じるじゃないですか。
コンサルタントっていうと経営とか、もっとシステムのコンサルタントとか言いますけど、建設にもそうやって、今回福岡県っていう県を例に取りましたけども、国土交通省だったりいろんな都道府県の意思決定をサポートする。
意思決定に提案を、ソリューションを提案する。コンサルティングを、まさにコンサルティングをする。それが建設コンサルタントなんですね。
そういう仕事があるんです。最初に言ったけどそれが2500社あって、教会登録しているようなある程度の規模の企業は490社ぐらいあります。
この今説明したようなことを対象物としてたくさんあって、トンネルだったらトンネルの専門の技術者、橋梁なら橋梁の専門の技術者、鉄道、それから河川の洪水対策。
洪水対策はまた計画、交通も計画の専門家と設計の専門家がいたりとかたくさん分野に分かれていて、この番組ではそういったバリエーションについても紹介していきたいなと思っています。
今日はそんなところかな。どうでしょうね。冷蔵庫の例、私個人的には気に入っていて、学生さんに企業説明するときとかにも時々使ってるんですけど、またぜひ、なんかよくわからなかったとか、感想があったらツイッターなり感想を教えていただけると幸いです。
ではこれからまたもう少しですね、周りの部分、回を重ねながらご紹介していきたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。ご静聴ありがとうございました。