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  2. #08 機械設備設計
2021-04-09 16:14

#08 機械設備設計

建設コンサルタント業界の技術分野を紹介していくシリーズ。

今回は私、建コンのアレの専門分野、機械設備について概要をお話しします。

施設の老朽化対策で、機械設備の技術者が不足しています。機械専攻の学生さん!ぜひ!建コンを選択肢の一つに!!

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建コンのアレこれの建コンのアレです。 よろしくお願いします。
シーズン2を撮っていきたいと思います。
シーズン2は、各分野、建設コンサルタント業界の様々な分野についてお話をしていこうと思います。
どういう順番で取り上げていこうか悩んだんですが、
まず私の専門の話からしようと思います。 この後、いろんな分野を取っていく上で、
どういう立場から喋っているかというかですね。
いうこともちょっと出てくるかもしれないので、自分の話から先にしようと思います。
私の専門は、実は機械設備の設計なんですよね。
そもそも土木屋じゃないんです。
大学も機械工学科の出身で、土木屋さんじゃないんですね。
ものすごいマイノリティと言いますか。 あの、そうか、わかんない方もいらっしゃるかもしれないですけど、
機械設備を専門にしている技術者っていうのは、間違いなく建設コンサルタント業界では少数ですね。
人数は少数です。
私が何で建設コンサルタント業界に入ろうと思ったかとか、そういう話はまた別の機会に話そうと思うので、今日はスキップしますが、
私の専門は機械です。機械って言って、建設コンサルタント業界の仕事というのは、
インフラの計画や設計、調査などを行うって話なんですけど、
機械設備ってインフラの中で何があるんだって話ですね。
対象物です。その対象物っていうのが、
代表的なものが、
水門です。
公共施設として、都道府県とか自治体市町村、それから国土交通省が整備をしているもの、
トンネルとか道路とか河川堤防とかダムとかいろいろあるんですけど、そんなものの中に機械設備っていうものがあります。
つまり皆さんの人々の暮らしを支えている機械設備、
大きく分けると交通を支えている機械設備と、河川に関わる防災の目的の機械設備、
水資源のための機械設備とかいろいろあるんですけど。
ちょっと話がごちゃごちゃしてますけど、具体的なもので言うと水門が多いです。河川水門。
この水門っていうのは何かっていうと、河川堤防っていうのがありますね。
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川が溢れないようにするために、川の両脇に土手を持っている状態のものが河川堤防ですけども、
大きい川に小さい川が流入する時っていうのは、その小さい川は堤防を乗り越えて、大きい川に流れ込むことはできないんですね。
前に品の川を眺める地図をめでる回話しましたけど、あれにも品の川やちくま川にも小さな川がたくさん流れ込んでたの。
地図を見ていただいてわかったと思うんですけど、流れ込む時っていうのは堤防がそこで切れてるんです。
これすごく大事なこと。支線と言われる小さい川が大きい川に流れ込むところでは、そこでは堤防が切れてるんです。
そうすると、大雨が降って大きい川が増水した時に、その小さい川に逆流してっちゃうっていう場合があるんです。
特に品の平野、昔の品の平野なんかは、そういうなりやすいポイントがいっぱいあったはずだと思います。
そうならないように、その小さい川が大きい川に流れ込むポイントには、ドアみたいなのを設けてるんですよね。
これが水門なんですね。ドアって言っても上に開くんですけど、大きな鉄の扉みたいなのが上に引き上げてる。
その下を水が流れている。普段は開いていて、本線が増水した時にそれを閉めて逆流を防ぐというものです。
同じ形の水門と呼ばれるもので、津波傍聴堤と言って、津波が河川を遡上する、遡上っていうのは遡っていくことを防ぐための加工に設ける津波傍聴水門っていうのもありますし、
ダムの放流する水を調節するためのダムのための水門というのもあります。
それから、取水堤と言って、河川の川の途中で農業用水とか生活用水も含めて、水を取水するために川の水位をコントロールするための取水堤、堤って言いますけど、これも水門の一種です。
そういったものを設計するというのが、我々機械の技術者の一つ大きな仕事です。
それに関係するものとして、さっき、小さな川が大きな川に流入するときに、そこに水門がありますよと、本線が増水した時には逆流を防ぐために水門を閉めますって話したんですけど、
水門閉めちゃったら、今度小さな河川の水がどんどん溜まっていっちゃうんですよね。出口が閉まっちゃってるんで。
それを強制的に排水するために、排水器場と言われます。これも専門用語、普通の人は知らないと思います。
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排水器場という字は、排水は水を出すっていう排水ですね。
機場は機械の機に場所の場です。機場という施設があって、これが大きいものだと、3メートルとか2メートルの直径の巨大なポンプですね。
直径2メートルとかの巨大なポンプがブンブン回って、川の水を本線に送り流すという大きなポンプの施設。
これを排水器場と言います。そういうものの設計も建設コンサルタントの中の機械設備の設計対象物です。
以上がだいたい防災に関わる、水に関わる防災の機械設備ですね。
もう一方で、交通に関わる機械設備でいうと、代表的なものはトンネル設備ですね。
トンネル関連設備というのは、皆さんも高速道路とか、高速道路じゃなくても長いトンネルを通るときに、左の壁を見ているとポツッと消火栓のボックスがあるのがわかりますかね。赤い四角いボックスが。
赤くない場合もありますけど、ところどころあったりすると思うんですけど、あれっていうのはトンネルの中で事故が起こって、もし車両火災なんかが出た場合に一番最寄りのボックスをバーンと開けると消火栓ができる。
基本的な場合、ドライバーの方は退避してくださいっていうのが基本的な考えで、消防隊の人が使ったりするんですけども。
消火栓なんかもそこに入ってたりして、一時消火も設備としてはできるようになっているというものですね。
それからトンネルの関係の設備は、そういった防災設備に加えてファンですね。
トンネルの中に排気ガスが溜まっちゃって、車両走行環境、ドライバーの環境、車は外の空気と取り入れたりしている場合があるので、トンネルの中の空気っていうのはきれいである必要がある。
そのためにトンネルのファンっていうのがありますね。そういった換気設備なんかがトンネル関連の機械設備です。
そういったものを誰かが設計してるってあんまり考えないじゃないですか。でも設計してるんですよ。
ここでいう設計っていうのは、本当に機械そのもののモーターの出力とか軸をどうするかとか、機械そのものを設計してるっていうよりもしてないんですね。
そういうファンとか防災設備の機械一つ一つを設計してるわけじゃなくて、そのトンネルに何箇所必要なのかとか、全部設置したら電気がどれくらい使う必要があるのかとか、水を送らなきゃいけないんだけどその水のパイプはどこを通すのかとか、そういう部分の設計をしてます。
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トンネル全体のシステムの設計をするということで、一つ一つの機器を設計するわけじゃないっていう感じです。これはどういう位置づけと思っていただくかというと、例えばイメージしていただきたいんですけど、一軒家を設計するときに、一軒家を設計するときに蛍光灯のその器具を設計はしない。
何となくイメージできませんかね。蛍光灯は買ってきてつけるわけですね。建物業者さんがですね。あるいはトイレとかもトイレをハウスメーカーが作るわけじゃないんですよね。トイレはトイレメーカーさんから買ってきて設置をするんですよね。でもそのトイレがどこにある必要があるか、お風呂はどこにあるべきか、キッチンはどんなスタイルか、そういうのを設計するのがお家の設計なんですけど、そんなイメージでトンネルの設備の設計もどこにおいてどの能力のものが必要で、
何箇所必要で、それに対して水はどれくらい必要でとか、そういう全体のシステムの設計をするっていうのがインフラにおける機械設備の設計です。それとですね、これ私個人はあんまりやったことがないんですけども、インフラでいう機械設備の設計で言えば、水道関係のものも世の中としては多いです。上下水道ですね。
上水道っていうのは水を取水、川から取水してそれを浄化して配るためのいろんな薬品を注入したりとかするやつですね。あとそのいろんな家庭に、家庭というかエリアに水を送るポンプ施設なんかもありますね。
あと下水道は皆さんのうんちとか下水が流れてきて、その下水処理場というところに集まります。流れ着きます。それで微生物とかを使って浄化する、きれいにして、基本的には河川に戻すんですけど、そういう中では反応槽とかいってブクブクする機械設備とか、かき混ぜる機械設備とか、
あとその反応させる前に沈殿させて大手かき寄せとかいって、いろんな下水の施設には機械設備があるんですけど、そういった下水関係の機械設備の設計もあります。
このインフラにまつわる機械設備は外して、私の感覚で技術者が足りません。本当に機械設備の、機械を学んでいる方には是非就職先の一つの候補として、私の会社じゃなくてもいいんで、建設コンサルタント業界見ていただきたいですね。
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ノミネートしていただきたいですね。というのは、こういった機械設備って、機械設備だけじゃないんですけど、土木設備も含めてインフラっていうのは戦後にたくさん作ったんです。
そういったたくさん作ったものが今、50歳60歳を迎えつつあるんです。設備の年齢が。そうするとどんどん老朽化してるんですよ。直していかなきゃいけないんですけど、更新をするって言っても、50年前の同じ機械が今でも作ってるわけじゃなかったりとか、あとは下水なんかでもよくありますけど、需要が変わってるっていうね。
当時の人口と今の人口が違ったら、必要な機械のスペックが変わるとか、トンネルも排気ガスの濃度なんか全然変わってるんで、そういうために設計が必要なんです。
しかも新しく作るときはそこがもうさらちだったんで、例えば道路もなかった場合もありますよ。新しい、当時、新たなトンネル作ろうと思ったら、トンネルができる前はそこは道路通ってないわけなんで、工事しやすいんですけど、今はトンネルができちゃって、できちゃってるトンネルのその中の機械を取り替えようと思ったら、交通をなるべく止めたくないんですよね。
交通を止めないでおいて取り替えるってできるかっていうと、簡単じゃないんですよ。夜間だけ片側車線にするとか、いろんな工夫があるんですけど、とにかく技術的な検討だったり、あるいは警察機関との協議が必要だったりとか、いろんな建設コンサルタントの活躍のシーンがあるんです。
なんですけども、技術者が結構足りなくて、いろんな仕事が担い手がいなくて、自治体さんも困ってます。本当にそういうところ多いと思います。
なので、これを聞いてくださっている、機械を学んでいる学生の方は、一つの選択肢として建設コンサルタントを考えてみてください。
それとちょっと面白いのは、たぶん、全然ちょっと話が変わりますけど、ポッドキャストをやっている建設コンサルタントの人間いないと思うんですけど、今のところね、それをやっているのが土木屋じゃないっていうちょっと面白い状況。
ポッドキャストですね。これからちょっと流行っていくんじゃないかと私は思ってるんですけど、私が思ってるというよりいろんな人が言ってますけど、建設コンサルタントのポッドキャスターも増えていったらいいなと。
YouTuberでも何でもいいんですけどね、発信する人が増えたらいいなと思ってますので、皆さんやりましょう。
次の回は電気設備の話をして、その次の回からいよいよ土木の話をしていくんですけど、今回話したように私は土木は専門じゃないので、私の知っている知識で話していきます。
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今日紹介したみたいに、建設コンサルタントの機械設備を専門にしていると、実はいろんな土木と関わるんです。さっき紹介したみたいに。川のこともやるし、トンネルのこともやる。
なので、意外と広く浅く土木のことを知るようになるし、興味を持てば学ぶチャンスもあるっていう感じなんで、私の経験も踏まえつつ、今後いろんな分野の話をしていこうと思うんですけれども、どうしても専門家じゃないので、できれば今シーズンは私が一人で喋るとしても、
おいおいその専門の人を招いてコラボ的にしていきたいと思うので、これ話聞いて面白いなと思った人はTwitterなどでDMください。Zoomで一緒に撮ったりして配信するということもしていけたらいいなと思っております。
それではご視聴いただきありがとうございました。
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