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2023-01-13 16:21

#96 作業時間の見通しを確率で提示せよ、という話を聞いて

ゆるコンピュータ科学ラジオの、見積りの回を聞いた感想です。
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健康なりこれの健康なれです。こんにちは。
今回は、私が好んで聞いているポッドキャストの一つで、
ゆるコンピューター科学ラジオというのがありまして、
これはゆる言語学ラジオというポッドキャストアワードを受賞した
番組の姉妹番組なんですけども、それの割と最近の、最近って言ってもごめんなさい、10月末ぐらいから始まってた
その内容で、三つ盛り
三つ盛りの科学みたいなシリーズがあって、4話ぐらいの
お話なんですけど、それが面白かったんでちょっとその話をしたいと思います。
ゆるコンピューター科学ラジオ、コンピューター科学なのにいきなり三つ盛りってなんだって思うかもしれないですけど、
ソフトウェア開発の中でも三つ盛りっていうのは結構大事みたいなんですよね。
三つ盛りっていうと、我々お金を見積もることを想定しやすいんですけど、
この話もお金の話にも当てはまるらしいんですけど、話題としてはどちらかというと時間。
同じなんですけどね、ソフトウェア開発も我々健康の設計とか計画も、時間によりイコールお金みたいなところありますよね。
何か材料を買って加工をして物を収めるみたいな仕事じゃなくて、人が検討をしたり、図面を書いたり計算をしたり、
人件費がコストの大部分なんで、時間によりイコールお金なわけですね。これはソフトウェアの開発も近いものがあります。
ですので、時間がどれくらいかかるかっていう話がなされています。
元になった本があるらしくて、それがソフトウェア見積もりっていう有名な本があるらしいんですね。
ある作業、あるプロジェクトにどれくらい時間がかかるかを見積もるっていう話なんですけど、その本が面白いらしくて、
要はほとんどの見積もりは外れている。見積もりは当たらない。
だから1ヶ月で終わるって思ったプロジェクトが2ヶ月かかるってことがしょっちゅう起こっているということらしいんですよ。
それについて書かれている。ぜひちょっと詳しくは興味のある方は本編聞いてみていただきたいんですけど、
非常に意外な事実というか、その本の主張の面白いポイントは、
見積もりというものと目標というものと、それから約束、この3つが混同されすぎているっていうふうに言ってるんですね。
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本編では見積もりとターゲットとコミットメントという言葉で言われていますが、
ターゲットはいわゆる目標、コミットメントはいわゆる約束ですね。
だから見積もりと目標と約束がごちゃごちゃになっているのがおかしいっていうふうなことがその元になっている本では主張されているそうです。
何のこと言ってるか、だんだん私もざっくっと説明していきたいと思うんですけど、
まずあくまで見積もりっていうのは客観的に作るべきだっていう話らしいんですよね。
どれぐらいかかるかを。
だから、さらにこの業務は半年かかるのか、1年かかるのか、3ヶ月で終わるのか、
これを客観的に考えましょうってことなんですけど、客観的に考えるって時に、
2ヶ月ですとか3ヶ月ですかねって言って、長さを一言で答えるのはおかしいって言ってるらしいんですよ。
どういうことかというと、確率で答えるべきだって話らしいんですよね。
この辺はね、ちょっとあんまり受け入れがたい。
なんか私は聞いてて、そうなんだ、意味はわかるけど面倒くさいなって感じましたけど、どうもそうらしい。
で、理にはかなってると思います。
だから、50%の確率で2ヶ月で終わりますけれども、もしかしたらもう少し低い確率ですが、
あ、違うな、なんだっけな。
50%の確率で2ヶ月で終わります。
でも、80%の確率で3ヶ月あれば終わります。
で、4ヶ月あれば100%終わりますみたいな、なんかその長ければ長いほど確率が高いってことらしいですね。
それまでに終わる確率っていうのは高いらしいですね。
なんかそんな風に確率で示せって言うんですけど、なんかそういうものらしいです。
で、我々がよくやってる2ヶ月で終わりますっていう風に答えをパーンって出すやつは一点見積もりっていうらしいです。
その本の中では一点見積もり、シングルポイントエスティメイトっていう風に言うんだそうですよ。
それで、確率で出すっていうのは、つまり客観的にもっと長くかかる可能性、
思ってるより長くかかる可能性というものを客観的に認知しよう、認識しようっていう意味だと思うんですよね。
それはね、確かにすごく大事だなと思って。
で、この辺が曖昧になって目標とごちゃごちゃになってるっていうのが問題らしくって、
皆さんもやっぱりありません?我々が健康で受注する業務ってそもそも契約した時に後期決まってるじゃないですか。
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確率もクソもないですよね。後期は3月末ですか、2月末、3月末最近なんですね、2月末ですとか12月15日ですとかいう風に契約した瞬間に決まってるから、
その後期で終わる確率なんてことは考える余地がないわけなんですよ。
で、これはその元の本で言うところの目標とか約束に近いもので、いつまでに終わらせますっていう、そういう話なんですよね。
でも実際の作業がどれぐらいかかるかっていうのを、その契約後期を見た瞬間に放棄してるっていうのは確かに多いと思うんですよ。
あの契約して半年だなって、今回の業務半年だな、じゃあ半年まで終わらせようって言っても、
それで前提になっちゃうじゃないですか。でもそれが実際に一生懸命やって半年間、6ヶ月あるやつが、
例えば4ヶ月で終わるのか、5ヶ月あれば終わるのかみたいな、どれぐらいの確率で6ヶ月を超えてしまうのかとか、そういう確率ってみんな考えないですよね。
そこに向けて終わらせるもんだって思っちゃうわけですけど、
このゆるコンピューター科学ラジオで言ってるのは、そこに確率としての可能性、逆に言えばリスクを、
あの、考えましょう。客観的に考えましょうと、そういうことを言っていて、それはね大事だなーって思いました。
で、特に私が感じるのは、他のエピソードでも私、持論のように毎度言ってるんですけど、
残業を減らそうと思ったら受注量を減らすしかないって私は思ってるんですよね。
工夫をして作業時間を短縮できるのは、せいぜい2%とか3%。
で、2%とか3%、労働時間を短くして解決できる残業時間の程度だったら、心配はやらない。
だけど、トータルの労働時間を、例えば15%くらい削減しないと、残業時間をちゃんと改善したことにならない、みたいなね。
月のトータルの労働時間のうちの、あなたの残業時間は何%ですか?っていうと、20%くらいはもう残業ですね。
80%は定時の時間内ですね、みたいな状態だったら、20%減らさなきゃいけないわけですよね、作業時間を1ヶ月の中で。
それは、業務数を減らすしかない。工夫で20%は絶対減らない、というのが私の主張なんですね。
でも、業務数を増やすとか減らすとか、今から新しい業務を受注するかしないかっていう判断って、結局目標ベースで決めてませんか?
できるかできないかっていうのは一旦置いといて、利益目標に対して、あと1000万足んないなぁ、もう1件取んなきゃって、そんな議論になってること多くないですか?
そこに、私はこのコンピューター科学ラジオを聞いて思ったのは、でもできる?本当に間に合う?っていうことをちゃんと考えた方がいいよなって思うっていうことをですね、思ったわけですね。
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それは、健康な労働環境って意味でも大事だし、何も考えずに仕事を取っちゃう場合ってあるんですよね。
私の身の回りではなるべくそれが起こらないように一生懸命要望線を張るんですけど、そういう場合もあるんですよね。
社内には身聞きするわけですけど。
で、受注してから大変な思いをしてるっていう。
それは、そこのプロジェクトに参画するメンバーの人も辛い思いするし、結局発注者さんにも迷惑かけてるんですよね。
そういう仕事に限って。
そうですよね。間に合ってないんだもん、人が。
時間も足りないのに受注しちゃって、それでなんか必死こいてやるしかないみたいなテンションでやって、それで発注者さんに迷惑をかけてるシーンもしばしば見るわけですよ。
だから、働き方とか働きやすさのために受注量を減らせって私は言ってるだけではなくて、それもあるんだけど、
ちゃんと責任果たすためには見積もりね。
客観的にできるかできないか。できるかできないかっていうのはどれぐらい実際に時間がかかるかを真面目に考えて、
ちゃんと受注した時に責任を果たせるかどうかをちゃんと考えてから応募しろっていう。
それをちょっと、時々、社内の出来事を見て思ってることに今回のこのゆるコンピューター科学ラジオはちょっとリンクする内容だったので、
「ああそうだな」って見積もりっていう客観的な見通しね。
見通しと目標とそれと約束って別々だよなと思って。
目標は短い期間だけど、実際その短い期間でできないって判断したらその約束はできないわけです。
約束しても破ることになっちゃう可能性が高い、リスクが高いわけです。
だからちゃんと半年の後期があるんだったらできるぞ、今のメンバーだったらできるぞって思ったやつに対してちゃんと応募して、
ちゃんと責任を果たしましょうよってことを強く思うわけであります。
ちなみに上手な見積もりの作り方っていうのもこのゆるコンピューター科学ラジオで語られていて、
そこで印象的だった言葉は「専門家の感覚ほど当てにならないものはない」って言ってましたね。
2ヶ月あれいけんじゃない?みたいなやつは当てにならないそうです。
それはね私もそうかなと思う。
で、じゃあ何が当てになるのかっていうと、実はどういうふうにしたって見積もりを正確にするっていうのは難しいらしいんですよ。
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難しいらしいんですけど、もう一個印象的だったのは「何でもいいから数えましょう」って言ってましたね。
で、ソフトウェアの例を出されてるんですけど、例えば機能の数とかね、
あとなんか分かんないけど対象物のボリュームとかなんかそういうのを数えるらしいんですけど、
何でもいいから数えるっていうのは我々の業務で言うと「工程表引け」っていうことだと思いますね。
プロポーザル出すとき工程表引きますよね。
あれなんか、例えば5つ項目があって、その5つの項目全部横バー引いてるみたいな工程表たまにありません?
実際そうなんかもしれないですけど、プロポに出すときはそれでもいいかもしれないけど、
でも社内的にはこれが終わってからこれがして、これが終わったら次これになるとか、
そういう順序がブレイクダウンして見定められるような工程表を着手段階で作るっていうのは大事でしょうね。
着手段階っていうか応募段階で本当は作るのがベストでしょうね。
あのー、そう思います。
私は結構予防性張るタイプなんで、プロポーザルを応募するときも途中で成果を求められるときってあるじゃないですか。
対外説明をしなきゃいけないから、実は計算はこのタイミングで終わってなきゃいけないみたいなね。
それって応募するときに、その応募要項とか特記書書から読み切れない場合があるんですけど、
でもまぁ、そこはこっちで想定して、例えば年内にこういう競技をするつもりで工程表を引くとこうなります。
逆に言えばここまでに条件確定しなきゃいけないですとか言って着手の1月半、1.5ヶ月後に条件確定みたいなことが、
工程表を引いていくと、お尻から追っかけたら割り出せますよっていうのをプロポーに書いたこともありますね。
そういう感じで、工程表を引いて個々の作業項目がどれぐらい時間がかかって、そして手順として条件の関係、
こっちが決まって次にこっちが動き出すとか、例えば土木と機械が一緒になっている仕事だったら機械先決めないと土木が決まらないとか、
土木で流量を決めてもらわないと機械が設計始められないとか、そういうこともしばしばあるので、そういうものをちゃんと引いて、
バーを引いて、それで長さの見積もりを見立てましょうっていう、まあそういうことですね。
という話で見積もりという話でした。まあいずれにしてもやっぱりね正確な見積もりを作るってのは難しい
らしいんですけど、でも目標と履き違えずに
やらなきゃいけないっていう条件の前に考えを放棄することなく、
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やらなきゃいけないからもうやるしかないんだと、できるかできないか考える必要なんかないんだ、じゃなくて
1回できるかできないかマジで考えて、やばいんだったらやばいで早めに手を打つっていうこともできるからね
ヤバそうだっていうことに気づけばね、どれぐらいヤバいかっていうのも早めに気づいたほうがいいですよね。
それをね、なんかやってる最中に議論するのは野暮だみたいな考えの人もたまにいるじゃないですか。
これ本当終わんないっすよとかって言っても、終わんないじゃなくて終わらせるんだよとか言って怒ったりするみたいな。
終わんないっすよっていうツッツキも良くないのかもしれないですよね。
これマジ僕も終わらせたいんで、こうしませんかみたいな。
こっちの外中さんに今頼んでるけど、2社に増やしませんかとかわかんないけど。
隣の部署からちょっと応援頼みませんかとかね。
そういうコミュニケーションができるチームだったら、そういう事態になかなか落ちてないみたいなのもあるかもしれないです。
ちょっとだんだんグダグダという話になってきましたので、この辺で終わりたいと思いますが、
ゆるコンピューター科学ラジオの見積もりの回、面白いのでぜひ聴いてみてください。
ありがとうございました。
♪~
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