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  2. #38 都道府県の行瀬組織の特徴
2021-09-20 19:19

#38 都道府県の行瀬組織の特徴

行政組織についてお話ししていくシリーズ。今回から都道府県にフォーカスします。

都道府県の行政組織も、条例やそのバックグラウンドになる法(地方自治法)によってしっかりと決められていました。

そして、その組織体系は大きく2つのスタイルに分類できることがわかりました。


パターンA:新潟県機構図(地域振興局スタイル)

https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kaikaku/sosikikikou.html

パターンB:茨城県機構図(土木事務所スタイル)

https://www.pref.ibaraki.jp/shiru/annai/kencho-annai/soshiki/index.html

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日本の国土交通省
健康なれこれの健康なれです。よろしくお願いします。
行政組織についてご説明をしていくシリーズで、今回からは都道府県のお話です。
これまで、国土交通省について、本省と呼ばれる国土交通省というのは、東京都の霞ヶ関のあたりにあるわけなんですけれども、
日本全国のインフラ事業を行う上で、まず地方整備局というエリアのオフィスみたいなのがあって、
その各地方整備局にさらに事務所というのがあって、そういう三段階みたいな構造になって、枝葉のように日本各地のそれぞれの地域で事業を行っているという様子を見てまいりました。
今回からは、都道府県ではどうなっているのかというお話をしていきます。
都道府県でも基本的な傾向は同じなんですね。皆さんお住まいの地域の県庁がどこにあるかというのはご存知だと思うんですけど、
北海道だったら札幌とかですね、県庁というか、同庁、府庁も含めてご存知だと思うんですけど、
その県庁所在地から、県全体の事業を行おうとすると、例えば千葉県だったら千葉市なわけですけど、
阿波の方とかですね、暴走半島の結構遠くの方で道路の事業をやるって言ったら、大変なんですね。
工事、例えば何か、克服工事、県道の克服とかやるとして、工事の進捗とか確認するのに、毎回千葉市から行ってたら非常に遠いわけですね。
なので、都道府県でも、国と同じように、県庁っていうのは一か所なんだけども、
それにさらにその地域の事務所っていうのがあるんですね。っていうような仕組みになっています。
そこらへんの話をちょっと詳しくしていこうと思います。
それでは参ります。
国土交通省の話は、行政組織規則、なんだっけ、ちょっと名前忘れちゃった。
政令ですね。内閣で設定する政令とか、それから国土交通省令っていうのを見ていきましたけども、
都道府県でもですね、実は同じように、ちゃんと法的な手続きが踏まれているんです。
そこがやっぱり面白いところですね。
私も非常に無知でした。今回のポッドキャストを通して知ったところなんですけど、
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都道府県では、名前はちょっと都道府県によって違うんですけど、行政組織条例とか行政組織規則っていうような名前で呼ばれています。
自治体ごとに決められています。
いや、ちょっと待てよ。勉強が足りてないところがあるかもしれない。
その〜条例っていうのと〜規則っていうものによっては、その法手続きが違うかもしれないんですけど、
少なくとも、例えば条例の場合は、地方議会の可決が必要なので、
条例で定めているものっていうのは、議会で可決されたものになっているということです。
でですね、ちょっと色んな、都道府県全部調べてないんですけど、
例えば、私今見てるのは新潟県の行政組織規則っていうやつなんですけど、
これを〜条例って出て、サードメールを覗くかって書いてあるか。
う〜ん、そうか。ちょっと位置づけがあれだな。よく調べ直した方がいいかもしれないんですけど、
まあ、この行政組織規則見るとですね、国土交通省の時と似ていて、
この新潟県の場合は土木部っていうものが県庁の中にあって、その土木部の中に〜か、
例えば河川管理課、道路建設課、その中に企画調査係、県道係、国道係、協力舗装係とか、
〜係の名前とか〜班とかですね、やっぱり細かい組織が規定されているんですね。
だから、何が言いたいかっていうと、都道府県の場合でも同じように、
あの、法律付きに則って組織が決められてるってことなんですよ。会社とかなり違いますよね。
法律付きに則って決められてるってことは、一応その、一応って言っちゃいけないんだけど、
議会選挙、県議会選挙で、市民が投票一票一票投票して、その投票して議員になった議員さんが、
あの、もちろん全て条例規則、ちょっとごめんなさい、規則の法律付きなんですけど、
条例だった場合には、目を通してるはずですね。で、これを可決して、賛成とか反対とか、通じてるはずなんですよ。
だから我々の選挙と、その、県の条例に基づく組織の体系っていうのが、繋がってるってことが分かってですね、面白いなーって思いました。
で、この都道府県の場合は、行政組織が、行政組織図とか、あとこれまた自治体によって違うんですけど、
行政組織図とかいう図に表されてます。で、ホームページで公開されてます。でですね、これを私は見始めちゃったら止まらなくなって、
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あの、47都道府県中46都道府県は全部見ました。調べました。
で、道部区の組織体系がどうなってるかっていうのを見てみたんですよ。
なんで46って一個足んないかっていうと、どうしても宮崎県だけは見つけらんなかった。
もし見つけたらツイッターで教えてください。宮崎県の組織図見つけらんなかったです。
まず名前がちょっとバラつきがあって、やっぱりですね、各自治体に委ねられてることなんで、ネーミングなんかも。
これ国土交通省と結構違いますよね。
似てるところと違うところがあるのが面白いなって思うんですけど、
この図の名前は都道府県によっては、何々県気候図っていう名前だったり、何々県行政組織図、行政気候図とか、組織気候図とか、
まあ似てるんですけど、なんかちょっとずつ図の名前の呼び名が違ったりします。
ではそういった図を47都道府県分確認してみるとですね、これ面白いことにパターンが2つに分かれてるってことが分かったんですよ。
これもまた面白くて一様じゃないんですね。組織の形のパターンが分かれてるんですね。
で、どういうパターンがあるかっていうと、まずパターンA。このパターンAを地域振興局タイプと一応呼びます。
地域振興局タイプっていうのはどういうものかっていうと、
これはですね、皆さん国土交通省の話をしたときに沖縄には沖縄総合事務局っていう地方私分部局がありますって話をしたのを覚えてらっしゃいますかね。
例えば関東だったら関東地方整備局、北陸だったら北陸地方整備局っていう、云々地方整備局っていうのが本州にはあって、あと四国と九州にもあるんですけど、
沖縄の場合は云々地方整備局じゃなくて沖縄総合事務局って名前になっていて、なんで名前が違うかっていうと、
総務省とか、それから農林水産省、それから経済産業省とか、いろんな省庁の地方私分機関が相乗りしてる事務所なんで、
あれは内閣府、沖縄総合事務局っていうものになってるってことで、
相乗りパターンがありましたよね。
同じに北海道開発局も農林水産省との相乗りパターンでしたよね。
この相乗りパターンがやっぱり都道府県にもあるんですね。
これが47都道府県中13都道府県がこの相乗りパターンで、
この相乗りパターンの場所の名前もいろいろありました。名前が雲縄市長、市って支えるとか言って、
地域の名前がついて、何々市長って言ってたり、何々地方振興局って言ってたり、
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それからなんとか県民局って呼び方になってたりします。
そういうふうに、まずエリアオフィスがあって、エリアオフィスの中に土木の部署と農林系の部署と、それから保健福祉系の部署、
この大体3つがセットになって相乗りしているっていう構成をしている都道府県がある。
たまに税務の部署もそこに乗っかってるような都道府県もありました。
そうじゃないパターンはシンプルなパターンで、47都道府県中34都道府県なんでほとんどこっちなんですけど、
土木事務所パターンですね。
土木事務所パターンっていうのは、県庁に土木部みたいな部署があって、その土木部の株組織としてエリアの事務所がある。
だからその事務所っていうのは土木のことだけやってるんですね。
例えば、地域振興局パターンAの方の例として新潟県のリンクを貼りますんで、
見ても見なくてもわかるかもしれないですけど、見れる人は見てみてください。
新潟県の気候図見てみると、3ページ目まで行くと、村上地域振興局、柴田地域振興局、新潟地域振興局っていって振興局がいっぱいエリアに分かれてるってのが書いてあるんですよね。
ここに地域整備部っていうのが各振興局にあって、これが土木のことをやってる部局なんです。エリアオフィスなんです。
だから本庁には土木部があるんですよ。新潟県の県庁には土木部っていう部があるんですけど、
土木部の下部にエリアオフィスがあるんじゃなくて、独立してなんとか地域振興局っていうのがあって、そこに土木のエリアオフィスがあるんですね。
これが面白いですよね。県庁の土木部と直列の構造になってないっていうのが面白いですね。
この地域振興局見ると、企画振興部っていうのと、健康福祉部、それから農業振興部、地域整備部っていう風に農林系土木系と健康福祉系があります。
一部の地域振興局には県税部っていう税務の部署があったりするっていう、そういう形になってるってことですね。南大沼地域振興局とか東河町地域振興局っていう風に振興局スタイルっていうのがあります。
タイプBの方、土木事務所スタイルの方は、こっちはちょっと仕組みがシンプルで、これもですね、例として茨城県の気候図のリンク貼っておくんで見てみてください。これは形がすごいシンプルで、県庁の中に土木部があります。
その土木部の下の方の組織として土木事務所があります。この土木事務所に、水戸土木事務所、日立大宮土木事務所、板子土木事務所、土浦土木事務所とかエリアの土木事務所があるっていうことなんですね。この2つのタイプがあるっていうのが面白いですね。
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実際仕事してみて、広いエリアのお仕事してる人も多い、複数の都道府県に関わってる技術者の方が多いと思うんですけれども、気付くと思うんですけど、確かに茨城県の事務所行くと、土木だけの事務所があって、そういうところの方がちょっとオフィスがこじんまりしてたりします。
ただね、パターンによっては、組織図上はそういうふうに土木直径の事務所があって、農林は農林直径の事務所があって、組織図上別なんだけど、実は建屋一緒みたいなパターンもあるかもしれない。私ちょっとよく知らないだけだけど。
だから、実態と組織構成との兼ね合いみたいなものは、本当にケースバイケースかもしれないんですけど、土木事務所っていうと、一応土木の事務所がドンと、1頭だけ、建物で言ったら1胸だけあったりするっていうようなパターンがあったりします。
一方で、新潟県の地域振興局とか行くと、もう建物もいくつかあって、駐車場も広くて結構大きいオフィスなんですね。その中の1階、2階、3階とかあって、ここが地域整備部っていう土木系の部署で、こっちのフロア行くと、その農林系の部署だったりとか、風になってたりっていう風にして、地域振興局スタイルの場合は相乗りしてるんで、オフィス自体も建物も大きかったりします。
でですね、じゃあこんな風に2つのスタイルがあるわけですけど、これじゃあ法律上どうなってるのかっていうと、これがまた読んでみると面白いんですね。
地方自治法を読んでいくとですね、158条、地方自治法第158条に、普通地方公共団体の庁、要は都知事とか県知事とか、知事ですね、今都道府県の話してるんで、
知事はその権限に属する事務を文書させるため、必要な内部組織を設けることができる。
この場合において、うんぬかぬ、こぬかぬといって、事務については条例で定めるものとするって書いてあるんですね。
そういうわけで、行政の庁が知事になりますので、都道府県の場合は、その知事の役割を分担するために内部の組織との作っていいですよと。
それにどんな風な組織を作って、どんなことをやらせるかは条例で定めてください。
条例で定めることとするって書いてあるってことは、この条例は議会を通す必要がありますんで、知事と議会が関わって決めてくださいねって書いてあるんですね。
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それに対して、155条、ちょっと戻って、155条にはこんなことが書いてあるんです。
同じく、普通地方公共団体の庁、これ知事のことですね、は、その権限に属する事務を分担させるため、条例で必要な知事、知に、都道府県にあったっては、市庁、これ支える庁とか言って、市庁及び地方事務所、市町村に関しては、うんぬかぬかぬを設けることができると。
それも、どういうところに、どんなエリアオフィスを設けて、名前をどういう風にして、何をさせるかっていうのは、条例で定めなければいけないって書いてあるんですね。
ですので、何が言いたいかっていうと、都道府県が47個あって、2つのスタイルがあるなってことに気づいたんですよ、その図を見てて。
でも、3つとか4つはなくて、2つしかないわけなんですよね。
面白いな、不思議だなと思って見てみると、地方自治法にちゃんとこの2つ、それぞれに該当する地方文が書いてあるってことなんですね。
地方自治法に書いてあるってことは、この地方自治法は国会を通ってるわけなんで、我々の今度は国政選挙の一票一票がこの地方自治法に関わっている。
それぞれの条例は、自治体の選挙に関わってるということで、行政の組織というのは、なるほど、民主主義に基づいて決められていたのか、
かかりとか、何々反とか、そういうレベルまで、かなり遠い道のりですけれども、一票一票と関係してるんだなと思って、すごく面白いなって私は思ったんですね。
ぜひ皆さん、自分のお住まいのあるいはゆかりのある自治体の、その気候図とか行政組織図っていうの、興味があったらいいですけど、調べてみたりしてみてください。
それから、行政組織条例っていうのも見てみると、興味ある人は面白いと思いますので見てみてください。
これでですね、この後、いくつかの都道府県を取り上げて、こんな地域振興局があって、こんなことやってますみたいなことをちょっと紹介しておこうと思っています。
ここで都道府県の話をしていくと、何が面白いかっていうと、例えば新潟県庁っていうのは、地方整備局の会の話をしましたけど、新潟県庁って北陸地方整備局と芽戸花の先にあるんです。
北陸地方整備局っていうのは国の機関。新潟県庁っていうのは当たり前ですけど、県の機関で、非常に近接した場所にオフィスとしては構えてあったりします。
それから、その枝葉の組織である新潟県の長岡地域振興局。この中に土木の部署が入ってます。地域整備部というのが入ってるんだけど、長岡地域振興局と、北陸地方の、国の北陸地方の品川河川事務所っていうのも、目と鼻の先じゃないけど、同じエリア、同じ長岡市内の近しいところにあったりします。
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っていう感じで、県の土木のオフィスと、国の土木のオフィスっていうのは近いところにあったりするんですね。全部セットであるわけじゃないですけど、近かったり遠かったりするんですけど、そういう風にしてなってるんですよ。
っていうようにして、あの、何回も言っちゃってるんですけど、国、都道府県、市町村っていうのが分担し合って、一つのエリア、同じエリア、今言ったところで言えば長岡市っていう市の中にも、その国が管理してるものと、県が管理してるものと、市が管理してるものがあるんだってことが、なんかだんだんとこう見えてったりすると、
まあ我々のインフラっていうのは、そういう感じで目に見えない線引きがあって、役割分担がされていて、で、いろんな人が関わって、こう整備されてるんだなっていうものが、だんだんとこう伝えできればいいなという風に思っています。
今回は、都道府県の行政組織の、47都道府県、分析してみたら、こんな特徴があって違いがありましたっていうお話をしていきました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
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