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2021-08-19 20:30

#32 国土交通省の組織ってこうなってます。政令「国土交通省組織令」より

行政組織の構造についてお話ししていくシリーズ、第一回目は国土交通省の組織について、内閣が制定している政令「国土交通省組織令」をもとにお話ししていきます。
国土交通省組織令の本文はこちら
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=412CO0000000255

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♪~
健康のアレコレの健康のアレです。よろしくお願いします。
さて、さて今回からは新しいシーズンを始めていきたいと思っておりまして、
前回、この健康のアレコレの今後の見通しのお話をしましたけれども、
そこでお話ししたように、今回からの新しいシーズンでは、行政組織の構造を説明していきます。
行政組織というものは、行政っていろいろあるんですけど、土木インフラ行政ですね。
土木インフラ行政の主体として、まず国土交通省のご紹介をして、
一通りご説明した後に都道府県、そして市町村と話をしていきたいと思っております。
どんな話をしたいかのざっくりした話は前回ちょっと話したので、
早速国土交通省の組織体系の話をしていきたいと思います。
では参ります。
まず、私がこの健康業界に入社する前の認識では、国土交通省は霞が関にあると思ってたんですよ。
もう一つ思ってたのは、よく健康のホームページとかで出てくる言葉で、
発注者さんってのはどういう人たちですか?みたいなのに対して、国土交通省の出先機関って言葉が出てくる時があったんですね。
出先機関ってなんだよ?みたいな。全然ピンとこなかったんですよね。
例えば、なんで私がその時にピンとこなかったかって振り返ってみると、
我々の日常の暮らしで一番身近な行政組織ってのは市町村だと思うんですよね。基礎自治体とも言われます。
我々地元の生まれ育った場所、住んだことがある場所の市役所の場所ってだいたい知ってるじゃないですか。
市役所がわからなくても公約書とかわかるじゃないですか。市役所の出先機関とリンクして考えると、公民館のこと?みたいに思っちゃうんですよね。
でも市役所に対する公民館と国土交通省の出先機関っていうのは全然実は違うっていう話をこれからしていくんですけど、
そんな話をしていきたいと思います。まず最初に国土交通省は確かに霞ヶ関にあります。
いろんな省庁が入っているオフィスを構えている合同庁舎っていうのが霞ヶ関にあって、その合同庁舎の3号館と2号館に国土交通省のフロアがあります。
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確か3号館がほとんど国土交通省のビルディングだったと思います。ただご存知のように国土ってのは日本中にあるし、国が管理する河川も日本中にあるし、
国が整備している砂防施設も日本中にあるわけで、新しい道路を計画したり整備したり、今ある道路や河川を修繕したりとか維持管理する、
あるいは災害が起こった時に国の対応としての復旧活動とか、そういうものは日本であちこちで行われるわけですけど、それを全部霞ヶ関でやるのは大変だよな、
漠然と思っていたような、そんなことすら考えてもいなかったような、それが私の学生時代ですね。
なんですけど、実際にはこういう仕組みになっているんです。霞ヶ関にあるのは国土交通省の会社に例えると本社の機能みたいなものがあるわけです。
全国に支社のようなものがあるんです、各地方に。これを地方整備局と言います。
さらに地方整備局の現場に近い組織として事務所っていうのがあるんですね。
なんとかかんとか河川事務所とか、なんとかほにゃほにゃ国道事務所っていう事務所があるんですね。
レイヤーで言うと霞ヶ関に国土交通省があります。さらに地方の主要なエリアにポツポツポツポツと地方整備局っていうのがあります。
その地方整備局にさらにぶら下がる形で事務所っていうのがいっぱいある。
そういうピラミッドって言っちゃいけないような気がするけども、イメージとしては、これ国交省の職員の方に怒られそうですけど、
本社があって、支社があって、それにさらに販売店がいっぱいあるみたいな、なんかそんな感じの仕組みになってるんですね。
それをちょっと今日、今回以降、何回かに分けて説明をしていきたいと思ってます。
これでですね、この話実は1回でやりきりそうな、1回か2回でいけそうな気がしてたんですけど、調べていくと色々とですね、
自分の中でも盛り上がっていっちゃいまして、結構4,5回に分かれて説明する感じになると思います。
どうしてかっていうとですね、組織についてちゃんとした書類っていうか、情報を求めていったところですね、
なんと法律に行き着いちゃいまして、国土交通省設置法っていう、法律に書いてあることはそんなに細かいこと書いてないんですけど、
その次に内閣が制定している国土交通省組織令っていう政令ですね、があるんです。
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この国土交通省組織令に国土交通省ってのはこういうことするところで、こういう組織体系でやりますってことがこと細かに書いてあるんです。
これは概要欄にリンクを貼りますので、興味のある人はぜひ見ていっていただきたいんですけど、今回の話でポイントについては説明していきます。
この国土交通省組織令に基づいて、国土交通省のまず本社部分の説明をしていきたいと思っているということです。
この国土交通省組織令、まず冒頭部分こんなふうなことが書いてあります。
内閣は国家行政組織法、国土交通省設置法、および海上保安庁の法規に基づき、この政令を制定するっていうふうに書いてあるわけですね。
ということで、法に基づいて国土交通省の組織が決められているということになるわけですよ。
それを見て、国の仕組みってちゃんと法律に基づいてデザインされてるんだなって結構思いました。
これ政令ですからね。内閣が決められるし、変更ができるわけですけど、そのバックグラウンドにはちゃんと法律があるってことですね。
だから国民が選んだ国会がちゃんと信任承認して、イエスってなったものに基づいて国がデザインされてるんだなってことを改めてしみじみ感じたっていう。
国の組織の形を示す法律とか、それを示す政令っていうものをちょっと私はまじまじと読んだことがなかったんで、
自分の設計の技術に関わる安全規則みたいなやつとか、高圧ガス法とか、鉱山保安法とか、そういうものは見たことがあっても、こういうのは初めてだったんでですね。
いい勉強になりました。それでこの国土交通省組織例という政令の中で、まず示されているのが、今回取り上げたい本社部分ですね。
本社部分って呼んでいるのは組織例の中では内部部局と言われています。
さっき言った地方整備局っていう各地域に配置されている支社に対して本社に置かれる部署のことを内部部局と呼んでいるってことですね。
例えば道路局、都市局、港湾局、航空局とかそういうものがあります。
昔は河川局ってのがあったらしいんですけど、これは名前が今、当配合があって変わっていて、水管理国土保全局という部局の名前になってますね。
2011年からなってますね。
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それから面白いのは住宅局とか自動車局っていうのもあります。
それとあとちょっとこうジェネラルな部局として総合政策局、国土政策局という局って言うんですね。
あの部局があると。
で、さらに面白いのはこの政令国土交通省組織例の中には、この各局の中にこういう課を置きなさいっていう課まで書いてあるんですよ。
その下の組織ユニットについても定められてるんですね。
例えば都市局については、何条だったかな忘れちゃったけど、都市局に置くかは以下のものとするって書いてあって、課の名前が書いてあって。
総務課、都市政策課、都市安全課、街づくり推進課、都市計画課、市街地整備課、街路交通施設課、公園緑地警官課という風に何々か何々かっていう課が書いてあって。
しかも、この課についてはこういうものを司るっていう、その課ではこんなことやりなさいって内容まで書いてあるんですよ。
すごいですよね。どうですか?皆さんの会社に、例えば道路交通部っていう部があったとして、道路交通部はこういうことをする部であるって定義をバシッと書いてある。
社内の規定とかあります?多分会社の組織って一つ一つのビジネスユニットとか部署、課のやる内容をわざわざ言語化してないと思うんですけど、国土交通省の場合はこういう風に課のやるべきことっていうのをビシッと書いてあるんですね。
例えば、都市計画課、都市局都市計画課にはこんなことが書いてます。都市計画及び都市計画事業に関する事務を司るって書いてあるんですね。
これ、前々回か、都市計画法を見た時に、都市計画っていうのは都道府県が作るんだよって書いてありましたよね。
だけど、国に関係する時は国土交通省と協議しましょうって書いてあったんですよね。
その窓口がこの内部部局である都市局の都市計画課なのかどうかって、私は正確にわからないんですけど、関連することをきっとやってるんだと思うんですよ。
この都市局都市計画課っていうところがですね。という風に法律がつながってるなって感じもしますよね。
この都市計画課は特別何をするかっていう作業内容って言っていいのかな、役割か。役割の定義がシンプルだったんですけど、他の課はもっといっぱい書いてあるんです。
一個の課に対してこんなことを使わせてあげて、あとこんなこともやってください、そしてこんなことも。
ざっくりどんなようなことがね。これは都市局に関わらず水局、道路局、各局のいろんな課が定義されてるんですけど、その課の役割に対して、これはデジタルの時代の利点ですね。
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キーワード検索してみました。例えばヒットの多い言葉ってこんな感じでした。何々の調整に関することを司るっていうような調整に関することっていうキーワードは130ヒットしました。
かなり多い方です。その次かどうかわかんないですけど、もう一つ多かったのは、何とかかんとかの制作の企画および立案に関することっていうのが90ヒットくらいしました。
それでなんとなくわかるのは、次回以降説明するんですけど、具体なプロジェクトっていうのは地方整備局がやってるんですよ。もっと言うと、さらにその現場のユニットである事務所がやってるプロジェクトの方が多いんですよ。
そういう感じなんですよ。本社は管理機能みたいなイメージでね。そういうイメージでこの内部部局っていうのは各地方整備局の物事に関する調整に関することみたいなのを担っているっていうようにイメージしていいんじゃないかと思います。
私も内部部局がどういうものかっていうのをつまびらかによく理解してるわけじゃないんで、組織例から読んでちょっと見えてきたものをちょっと今紹介しているまでのところなんですけど。
もう一つは、政策の企画や立案に関することっていうのも地方整備局横断的に全国的な政策方針というか、政策を考えるっていう、そういうことに関してする部署かっていうのが多そうです。
90ヒットって結構ヒットが多かったんで。もう一つね、あちこちに見られるのが〇〇の法令案の作成に関することということで、新しい政策をやろうとすると法律を新しく作らなきゃいけないっていうことがあるわけですよね。
以前にも流域治水に関連法案っていうものについてご紹介しましたけど、ああいうふうに新しい政策にはそれの根拠となる法律が必要になってきて、その法律は、
国土交通省の部局が法案を作成して、議員立法じゃなくて、内閣立法?政府立法?なんていう名前だったか忘れちゃいましたけど、議員さんが法案を作るんじゃなくて、官僚組織、省庁が法案を作る法律立案のプロセスっていうのがあって、
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それを担っている国土交通省として担っている部局っていうのが内部部局、国土交通省の中、霞ヶ関にあるっていう、そういうことですね。
そういう政策に関するようなことっていうのは、水管理国土保全局だったら水性化、道路局だったら路性化っていう名前が、この名前が面白いなと思ったんですよ。
多分水関連政策課とかだったら名前になるんじゃないかなと思うんですけど、略してるんですかね。水性化、水に祭りごとに課って名前。道路だったらこれも道路政策課って名前だったんじゃないかなって思うんですけど、路性化って、そして綺麗にこの3文字で書いてありました。
ただ都市局については都市政策課って書いてあって、フルネームって感じしたんですけど、そんな感じですね。というところです。
一つポイントがあって、この本社機能である内部部局から直接業務、プロジェクトが、我々健康だったら計画や設計の業務が発注されるっていうことは私の知る限りないです。
だから私たちはこの霞が関が発注元になっているプロジェクトっていうのをやるってことは基本ないんですよね。
ありえるとしたら整備局、地方整備局、関東地方整備局、東北地方整備局とか、これ次回紹介しますけど、があるって感じ。
で、最も多いのはさらに現場の事務所、なんとかかんとか国道事務所、東京国道事務所とか、長野国道事務所とか、あと、利根川上流河川事務所とか、そういう事務所から発注されるプロジェクト業務が一番多いんですね。
だからこの本社機能っていうのは直接プロジェクトをやってるんじゃなくて、その調整とか企画を担ってるっていう、そういうのがまず霞が関の機能なんだって思ってください。
私もだから入社して初めて知ったわけですね。あ、霞が関に行って仕事することってないんだっていう、そういう驚きというか、国の仕事なんだけど毎回九州に行って打ち合わせするとか、そういうのがあったりします。
そういう仕組みなんだなっていうことをまずイメージしていただければと思います。
そういうわけで、私も霞が関の合同庁舎、何回か行ったことがあって、私が行ったのは、あるとあるマニュアルを作る業務だったんですね。
その発注元は整備局でした。整備局なんですけど、その整備局と内部部局、霞が関の内部部局がかなりタッグを組んで進めていくような業務だったんで、
整備局の人と合同庁舎に集合して、内部部局の総合制作局だったんですけど、の人と一緒に打ち合わせをするっていうことが何回かあるような業務っていうのをやったことがあります。
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委員会を開いて、大学の先生とかに委員になっていただいて、委員会をするっていうのもその業務の中に含まれているような、そんな感じの業務だったんですね。
非常に、私その一件だけですね、珍しい経験だったなっていうふうに思います。
話を聞くと、街作りというか都市計画系の仕事をしている人たちなんかは、自治体、つまり都道府県の仕事を受けているんだけど、都道府県の人たちと霞が関に協議に行くということをしばしばやっているような話を聞いたことがあります。
それから、河川系とか、私が知っている限りですよ、河川系とかダムの設計とかっていう時には、これもダムの事業として国土交通省、
この内部部局のこと、本省本省って結構よく言うんですけど、霞が関にある国土交通省の部局のこと本省って呼ぶんですけど、本省協議とかって、県の人たちと本省協議に行くっていうことが色んな分野であると思います。
私が知っている限り、ダムとか河川の場合もあることを知っているんですけど、おそらく道路計画とかでもそういう本省協議っていうのがあると思います。
そういう感じで、霞が関に足を運ぶ時っていうのは、そういう協議事の時なんですね。
プロジェクトの主体として、いわゆる企業でいうところの本社発注みたいな、そういうことってのはあんまりないっていうことが一つポイントですね。
という感じです。
それで、次回は先ほどからちらほら話をしている地方整備局、これは略して地政っていうことが多いです。
九州地政、四国地政、中部地政とか、その地方整備局。
組織例の中では地方支部部局と言われているのが正式な呼び名みたいなんですけど、その地方整備局についてご紹介をしていきたいと思います。
今回は霞が関にある内部部局のご紹介でした。
最後までお聞きいただきどうもありがとうございました。
(♪ BGM)
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