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  2. #10 交通計画
2021-04-16 12:58

#10 交通計画

建設コンサルタントの各種分野を建コンのアレなりにお話していくシリーズ。いよいよというか、やっとといいますか、土木分野に入っていきます。今回は交通計画。上手にはなせるかなぁ…。
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建コンのアレこれの建コンのアレです。よろしくお願いします。
さて、いよいよ今シーズン3本目、交通計画についてお話ししていきたいと思います。
このポッドキャストを聞いてくださっている方にとっては、ここからが本番といっても過言ではないといいますか、
いよいよようやく土木と言えるような分野の話に入っていくわけなんですけれども、
今回は交通計画という分野について話をしていこうと思うんですけど、
これまたもし建コン業界じゃない人には伝わりにくいかもしれないんですけど、
道路を実際に設計する人たち、あるいは部署と交通計画をする部署というのは分かれている会社が多いと思います。
何が違うんだというのが分かるように、今回はまず前段といいますか、フローでいうと上流側の計画論、交通計画の話からしていって、
この次に道路設計の話をしようかなと思っているんですけど、交通の計画なんですよ。
そもそもこの交通計画って何なのかって話をしようと思うと、道路って何なんだっていうところから始めないと伝わりにくいと思って、
そんな話をしていきたいと思います。
皆さんの身近なところで新しい道路を作っている現場ってありますかね。今でもあると思うんですけど、
例えば40年50年前に比べたら減っているはずだと思うんですけど、
ちょっとここで想像していただきたいんですけど、交通計画が何なのかっていうのを理解するための想像試行実験です。
日本中の道路がもし一車線だったら、全部一車線で、車がそもそも対向車線ですれ違うのもギリギリっていう道路ばかりだったら、
どんな世の中だと思います?
これもう地獄ですよね。どこにも行けないわけですね。向こうから車が来てもすれ違えなかったら、道路として本当に機能しないわけですよね。
でも皆さん考えてください。自動車っていつ普及したんですか?
みんなが車に乗って移動するようになったのって昔からじゃないですよね。
そしたら今の幅の道路が昔から必要だったかというとそうじゃないわけです。
別に車でみんなが移動してなければ、一車線ぐらいの幅でも良かったかもしれない。
本当は昔から荷車で荷物を運んだりしてたから、あるいは馬に乗ってすれ違ったりするために、
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一車線の幅ってどう考えても細いんですけど、いずれにしても日本中の道路が一車線だったら困るっていうのはイメージできると思うんですよ。
でじゃあ、二車線だったら?二車線だったらすれ違いますね。それで十分ですか?
それ、高速道路も含めて全部二車線だったら、これはまた都市機能としては全然機能しないというか、低下すると思うんですよね。
だから日本中の道路が二車線という状態も非常に困る。めちゃくちゃ困る。生活が成り立たない。
例えば新鮮な野菜がスーパーには並ばないと思います。もちろん場所にもよるんですけどね。
都心のスーパーだったら届かないと思う。お魚お肉絶対厳しいと思います。
ということで道路の車線の数っていうのが私たちの生活にすごく関わっているっていうのはイメージできたと思うんですけど、世の中、世界を見渡せば、そういうふうに道路の車線が足りない都市っていうのはたくさんあるんですよね。
慢性的に交通渋滞が起きている。それっていうのは交通計画に関係していて、その道路が人々が自動車を手に入れて自分の自動車で移動するようになる。
その社会変化に道路の車線数や幅がついていけなかった都市とかそういった国はものすごい交通渋滞に悩まされているっていう状態になってるってことですね。
日本は幸いにそういう渋滞に悩まされた時期もあると思いますけれども、世界的にはかなりうまくいってる方じゃないかなって思います。
首都高とか警官を疎外してるって言われますけど、東京のど真ん中にぐねぐねと専用道路があるっていうことは一役かかってるってところがあると思いますね。
そうならないように計画的に道路を整備するっていうことは非常に重要なんですけど、そこですごくポイントになるのは道路の幅をどうするかっていう話の裏側にある前提として、道路じゃない場所。
道路じゃない場所っていうのは大概私有地なんですよね、日本の場合。多くの国でそうだと思います。道路じゃない場所が私有地だってことの方が問題なんですよ。
そうするといっぺん細い道路を整備しちゃって、細い道路のすぐ脇にビルとか建物がバーっとびっちり建ってしまったら、そっから幅を広げるのってむっちゃくちゃ大変なんですよね。
人の土地になっちゃってるから。しかも道路って距離がありますよね。何十人何百人何千人という人と協議をしてこの土地譲ってください。なぜならば道の幅を広くしたいからですってこういうことをやらなきゃいけない。
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だから道路って昔々から公共空間の代表例でザ・インフラなんですよね。人が通るためのスペース、人が移動するためのスペースっていうのは古代ローマとか真の始皇帝とかそういう人たちの時代から大切にしてる国づくりの根幹なんですよ。
道を整備するっていうことがね。人が移動できるしやすいように道を整備するっていうのは昔、本当に歴史的に非常に重要なことなんです。
そういうわけでちゃんと計画をして、ちゃんと機能する道幅を決めて、現代で言えば2車線なのか3車線なのか4車線なのかちゃんと計画をして、その道路を整備して、そこの余った部分を私有地として活用してくださいっていうそういう話ですね。
そういうことを計画するっていうことが交通計画のもともとの意味です。今、現代で言うともうかなり整備されてしまっているところが多いんで、新たな交通計画っていうとまた人の動向、動態が変わったことに合わせて作ったりとか、
あるいはもう主要な道路は整備が済んだんだけど、それでも渋滞している部分を緩和したいためにバイパスを作るとか、そういった話が多いと思います。
あと高速道路関係だったら環状線とか第2東名みたいな並行する道路を新たに作るっていうのも交通計画に関わってくる部分だと思います。それによってまた新しいインターとかがポツポツといろんなところにできますよね。
ここにインターができてここから車がたくさん来るっていうことは各自治体ではこんな道路を整備しないといけないなっていうのも交通計画に関わってくるというところなんですよね。
そういうわけで、最初の方にもし世の中が1車線だったら2車線だったらっていう試行実験をしたことからわかることは、まずどれぐらいの車が通るのかっていうことを予測しないといけないっていうのがあるんですね、交通計画には。
そういうわけで交通量調査。皆さん交差点に座って人がカチカチやってるの見たことありますよね。ああいうふうにしてどれぐらい現状車が移動してるか通ってるかっていうのを調査するっていうのもこの交通計画の一部として含まれている場合があります。
そういった交通量の調査を元にして、じゃあ新しいインターンがここにできたらこの流れがどんな風になるか、トリップが転換するとかなんか言うみたいなんですけど、交通量が多分ね、人がA地点からB地点に行きたい人の人数っていうのは変わらないっていう前提にするのかな。
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そのニーズも変わるっていうふうに予測するのかな。ちょっと私専門じゃないからね、ちょっと詳しいところわかんないんですけど。で、新しい道ができたらA地点からB地点に行くときにこっちの道の方が速いからここを使う人がこんぐらい来るよねみたいななんかそんな感じで、じゃあこの道路の予想される交通量はこんぐらいだろうとかって言って、
だとしたら、じゃあ2車線がいいのか3車線がいいのか、ここの交差点の右折レーンって必要かなくてもいいかとか、そういうことを計画するっていうのが交通計画だと思います、私の理解。
で、もう一つ大事なのは、そういった道路を計画する上で、本当に十分に便利かっていうことをジャッジする、あるいはジャッジするための検討をするっていうのも健康の重要な役割で。
これ費用対効果、B×Cとかって言うんですけど、人とか、あるいは物流ですね、物が運べるようになること。あともう一つ防災の観点で被害を軽減できるかっていうのがメリット、ベネフィットですね、効果。
一方で道路をバーッと通した時のコストっていうのもかかるんで、これを結局意味があるかっていうのを判断するにはお金に換算をするみたいです。
いやー、このB×Cの計算方法とかもいろいろあるみたいなんでね、ちょっと私も今度勉強してまたPodcastでも紹介していきたいと思うんですけど、私の知ってる範囲だとお金に換算するみたいなんですよね。
例えば1億円のコストがかかる道路計画なのに半分の5000万円のメリットしかないんだったら、これじゃ作らない方が逆にいいじゃんってお金の無駄になっちゃうじゃんみたいな判断があったりとか、
1億円で道路作るけど経済効果とか防災の効果を積み上げて考えると3億円のメリットがありますって言ったら、それ作った方がいいじゃんみたいな、そういう話をするっていうのが交通計画です。
今言ったのがベーシックな話で、これと関連するような話で、新しいバス路線を検討計画したりとか、例えば大きい産業拠点、メーカーの大きい工場が移転しちゃってなくなっちゃいましたと、
新しい住宅地にしますとかって言ったら人の流れとかが変わるわけで、そういったときのバス路線の検討みたいなのも、支援バスとかの場合だったら健康の仕事になったりします。
民間のバスだったらどうしてるのかな、ちょっと私もわかんないですけど。
あと自転車で移動する上でこんな風な道路空間をこうしましょうとかっていうのも交通計画で関わってきたりする部分だと思います。
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それと渋滞解析とかですね。最初の話にかかるところで、今の渋滞がどういう風にして起こっているのか、その渋滞になっちゃって詰まっている人たちは実はどこからどこへ向かっていきたいのかとかですね。
ここからここへ向かっている人がたくさんいるせいでどうなっているんだったら、じゃあここにバイパスを作ろうか、あるいはこっち側にしようかとか、そういったことを考えると計画するっていうのが交通計画というジャンルです。
これで決まった計画に基づいて、じゃあここにトンネルホールだとか橋を作るとか道路を設計するっていうのが出てきます。
その道路設計関係のことについては次回お話ししていきたいと思います。
それでは最後までお聞きいただきありがとうございました。
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