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  2. #07 公共事業の今とこれから
2021-03-23 18:08

#07 公共事業の今とこれから

公共事業の今とこれからについて、だらだら気味に話しています。
これまでの積み重ねによる、今の暮らし。
手放しでこのままの暮らしが維持できるかというとそうではなく、さまざまな立場のさまざまな仕事によって、「支え続けられて」います。
建設コンサルタントもそのひとつ。
そしてこれからの社会、現代ならではの新たな社会変化に、インフラはどうあるべきなのか・・・。
それはこのポッドキャストの裏テーマでもあり、時間をかけて私が考えていきたいテーマです。
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建コンのアレこれの建コンのアレです。よろしくお願いします。
前回はですね、公共事業のこれまでの歩みというのを話していったんですけれども、
それでかつてはまずとにかくいろんな課題がたくさんあって、それを解決するためにどんどんどんどん整備をしていこうと、そういうフェーズだったというのに対して、
そういった当時挙げられていたというか、真っ先にやりたいというものはだんだん整備が進んできた。
そういった中で、かつてはコストが非常にかかる、それから工事が難しいとか、そういう理由ですぐにはできなかったものに取り組んだりとか、そういう時代になってきているんじゃないかというお話をいたしました。
それで、今日はですね、3つぐらい、これからの公共事業の傾向というかポイントみたいなものを私が個人的に考えている部分を話したいと思います。
まず1つ目は、かつてたくさん作ったものを活かし続けるという課題、この新たな課題に我々公共事業に関わっている、特に技術者とか人間は向き合わなきゃいけないということですね。
同じように、公共インフラを管理している事業者さん、国土交通省とか都道府県とか市町村、それから日本高速道路株式会社とかJR等々の鉄道会社とか電力会社もそうですね。
今までの日本の発展に大きく貢献してきた、そういったインフラに関わるいろんなプレイヤーというか企業、主体、そういったものが、同じようにこれからもその作ったもの、ここの4、50年の間にたくさん作ったものを使い続けるためにどうすればいいんだろうって、頭を悩ませている人もたくさんいるっていうのが実態です。
当たり前のことなんですけど、道路でも橋でもトンネルでもやっぱり放っておくとダメになっちゃうんですよ。
近年も老朽化による話がちょこちょこありますよね。
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笹子トンネルの内装のパネルが、天井のパネルが落っこっちゃったっていう事故とか結構有名ですけども、そういうふうに老朽化に伴うことってニュースになることも増えてきているというか、最近出てきているように感じます。
古くなったものを使い続けるっていうのが意外とチャレンジで、技術的にも簡単じゃない場合があります。
そういう場合が多いです。
何でかっていうと、一つ大きなのは使い続けながら直さないといけないんですよね。
例えば新幹線大規模改修したいんでって言って、例えば1ヶ月新幹線乗れないなんて言ったら、経済的な損失ってすごく大きいので、何にしてもやっぱり使い続けながら直さなきゃいけない、補修しなきゃいけないっていうのが、これがかなり難儀だったりします。
もう一つは、そうやってたくさん作って発展した日本なんですけど、人口が減少してるんですよね。
同じものを使い続けなきゃいけない、補修維持管理をし続けるんだけど、人口は減ってるっていう中で、これちょっとダブルパンチ的なところがあって、そんな中で使い続けるっていうと、なおさら上手に補修をしたり上手に使い続ける、上手に直す、そういうことを工夫をしていかなきゃいけないと思います。
我々建設コンサルタントのチャレンジとか、我々の貢献すべき場所、建設コンサルタントとしても、引き続き向き合っていかなきゃいけないポイントだなというふうに思います。
人口減少の話をすると、人口減少が課題かっていうと、人口減少って潮の道引きみたいに人の工夫で止められないことだというふうに私は思っていて、やっぱりそうなるものだと受け入れて、その上でどういうふうにインフラを使い続けるかっていう視点に立たないといけないんじゃないかなって思うんですよね。
5人家族を作る人が増えなければ人口は増えないので、そういうファミリーサイズっていうものをやっぱり同行でできないから、自然に減っていくっていうのは我々が止められない流れなんじゃないかなって思っています。
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これ私の個人的な意見ですけど。
人口は減るにしても、やっぱりインフラの数減らせるかっていうとそうじゃなくて、誰一人として行けなくなっちゃうんで、大きな道路を人口減ってるんでここをもうやめますとかってやっぱり言えないんですよね。
それをやっぱり使い続けるっていう新たな課題に我々インフラに関わる人間は日々向き合って取り組んでいるっていうのが最近の流れですし、これからもそれが続いていくと思います。
まだまだチャレンジが始まったばっかりというか、工夫の余地もあるし、デジタル技術なんかも含めていろんな革新をしていってるところなんで、これからも続く課題、続くチャレンジだと思っています。
2つ目、これからのインフラ2つ目は、昔はハイコストあるいは技術が難しくてできなかったこと、そういった残された課題を解決していくっていうのが2つ目の大きなポイントだというふうに思っています。
例えば、いい例が第二透明ですね。今地図見ると東京から名古屋の間っていうのは2本高速道路が通っているように見えます。
第二透明は東京までまだ行ってないんですけどね。まだというか、第二透明は東京まで行く計画じゃないかもしれないですけど。
これはさっき話した、使い続けながら直さなきゃいけないって話にかなり関わってて、やっぱり古くなってるんですよ。最初に作った透明高速道路っていうのは。
これをやっぱり止めて本気で直すっていうことが必要になる日が来るんですよ。
その時のためにやっぱり2本目がないと交通が止まっちゃうっていうのがあるんですよね。そういう意味も含めてやっぱり2本目っていうのが必要になってるっていう側面があると思います。
今リニアもやってますけど、リニア中央新幹線っていうのが正式な名前だと思うんですけど、これも東海道新幹線の回収、これがもう50年以上経ってるんで、開通してからですね、今の東海道新幹線が。
これを大規模回収するためにはやっぱり2本目が必要っていう、そういう側面もあるっていうふうに言われています。
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それともう一つ新たな課題っていうのは、環状道路っていって、大きな都市を輪っかのようにぐるっと取り囲むような道路っていうものの整備が進んでいます。
東京で言えば県大道とか、中部環状自動車道とか、そういう道路。それともう一つは、今までは主要な大きな都市と都市を結ぶものを、大きな都市と都市っていうかですね、大規模都市圏に放射状に。
例えば東京で言うと、東京と高崎、東京と宇都宮、東京と水戸とかですね。東京を中心にして道路を作ってたところを、なんて言えばいいのかな。
地域と地域をつなぐ交通。ちょっといい日本語が私見つからなくてごめんなさい。地域と地域をつなぐような交通網っていうのをどんどん作っています。中部中間道とかそういうやつですね。
そうやって今までつながってなかった、例えば1回名古屋出なきゃいけなかったような場所同士がつながると、新たな都市圏、新たな生活圏、新たな文化圏みたいなのが生まれるという。
これは単純に交通渋滞の緩和にもかなり大きく役に立っているし、それだけじゃなくてここ行けるようになるんだったらこういうふうな観光があるなとか、もしかしたらこういうビジネスがあるなとか、そういう可能性が高まる広まるっていう意味でも交通網が今新たなフェーズとして進められている。
もう一つは災害があった時に、今のままだとちょっと弱いところがあるんですよね。ここがもし寸断しちゃったら大規模に高範囲が交通がストップしちゃう。
だけど地域と地域をつないで網の目状に交通網を発達させると、行けないところが生じても迂回ができるところですね。それは逃げるっていう意味でも救助に行くっていう意味でも、やっぱり網の目状な交通網っていうのは今後も新たな課題っていうんですかね。
新たな課題というよりも残された課題っていうんですかね。ここ50年40年で優先的に解決してきた課題の次に取り組むべき残された課題として言われているし、これはまた続いていくことだと思います。
それと交通関係だけじゃなくて災害の話でいくと、今流域治水っていう新しい河川の水害対策の考え方を国土交通省さんは打ち出していて、これもやはり今まで河川整備をしてきたから、今だからこのフェーズに至れるんだろうなと思って。
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この流域治水はあんまり遠くないうちに取り上げて集中的に話をしたいと思っているんですけど、災害に対する考え方も日進月歩進んでいますし、これからのインフラになるべき重要な要素だと思います。
最後3つ目です。3つ目は、これはどれくらいの人がどう思っているかわからないんですけど、これは私のすごく関心のあるところで、やっぱり人の暮らしが変わっていくことに対してインフラがついていかないといけないというか、変わっていく人の暮らしを支える存在であってほしいしありたいと思うんですよね。
コロナのような感染症は、多分私が生きている間にもう1回、もう2回蔓延することって十分あると思うし、そういうふうに言っている医療の専門家の方もいます。
それっていうのは、LCCとかが発達して、いろんな地域が非常につながるようになったんですよね。航空機で移動できるようになったのもこの4,50年の中での話ですんで、だから今まで起こってないからもう起こらないとかってあんまり言えなくて、この感染症についてもリスクっていうのはすごく高くなっているし、高いままだと思うんですよ。
だから新しい感染症のリスクもある。それとデジタル技術の普及で、私たちはスマホを持って変わった部分ってすごく大きいと思うんですよね。
Googleマップがなかった時とある時と旅行も旅もビジネスも全然違うと思うんですよね。カーナビだってそうですよね。
っていうようにデジタル技術がこれからもどんどん発達していく中で、人の暮らしが変わっていくと、その時インフラってどうするべきなんだっていう話って、今あんまりされてない話ですけど、この先の未来すごく話題になるんじゃないかなって思ってます。
あと今コロナとデジタルの話しましたけど、いろんなものが満たされて、こと消費とか物消費っていう言葉もありますけど、例えば今のニーズってね、かつては便利とか豊かとかってことが求められたけど、
今のニーズってなんだろうって思って、結構つまらない、寂しい、めんどくさいとか、こういう感情って結構ニーズのコアになってたりしないかなって。
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じゃあこのつまらない、めんどくさい、寂しいに寄り添うインフラってあり得るのかな、あり得ないのかななんてことをちょっと個人的には考えたりしています。
あとこういった新しいニーズって、昔は前回も言いましたけど、結構ニーズが共有されてたっていうか、みんなが欲しいものってのがあったんですよね。東京と大阪に短時間で行きたいって思う人はすごく多くて、そういうものを作るっていうことについてはかなり合理を形成しやすかったんだと思うんですけど。
暮らしが多様化してるんで、インフラってそもそもみんなで共有するもののことをインフラって言うんですけど、でも人々のニーズが多様化してるって言ったときに、どうすりゃいいのっていう合意形成の難しさって必ずあると思うんですね。
そういう中でじゃあ、なんかわかんないけどね、あんまりパッとイメージないんですけど、国土交通省がみんなが使えるシステムを作るとかね、スマホで使えるようなもの、それが人それぞれのニーズにフィットするような機能を持ってれば、なんかそういうのとかあるのかななんてちょっと漠然と思っていたりとかします。
そうなんですよね。
で、そういうものを考えるときに、わかんないですよ、例えばGoogleマップで行きたいところの目的地検索とかするじゃないですか、ルート検索とかGoogleマップでして、ここまでバスに行ってここまで電車で行くって言ったときに、そういうニーズをキャッチしてリアルタイムで公共のバスがなんか、普通は路線バスって同じルートぐるぐる回るわけですけど、
なんかそういったリアルタイムなニーズに合わせてルートが自由に変わるような公共バスとかできるとするじゃないですか、そしたらそれやろうと思ったら道路交通法の専門的にわかっている人とかいないといけないし、自動運転もやっぱり交通の専門家の出番ってあるんじゃないかとか思ったりとかしてるとかです。
ちょっとだんだん話が発散してきましたけど、とにかく変わりゆく新たな私たちの暮らし、社会にインフラが新しい形で支えていくっていうものを意識しているっていう話です。
私がそれを気にしているっていうだけの話なんですけど、ちょっとまたこのチャンネルでですね、今日話したような今後のインフラについてはちょっと個別に取り上げたりとか、あと国の施策なんかを読み解くような、そんな回も設けていきたいなと思っています。
ちょっとダラダラとしましたけども、インフラについての今後について、けんこんがあれの思うところという回でした。ご静聴いただきありがとうございました。
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