打ち合わせの基本と重要性
建コンのあれこれの建コンのアレです。どうもどうもこんにちは。
今日は、とある出張先から撮っております。
これ風の音が入ってるかな?声の方が大きいかな?大丈夫か?
この番組は、建設コンサルタントという、分かりにくく、つかみにくい業界について、あれこれ、お話をしていく番組です。
スポティファイ、アップルポッドキャストのようなポッドキャストアプリのほか、ユーチューブでも視聴ができます。
ユーチューブでも視聴ができますと言っても、ユーチューブで映像があるわけじゃなくてですね、ポッドキャストとして音声のみのコンテンツというかね、なんか音声だけユーチューブで聞けるようになってますんで、
ユーチューブでバックグラウンド再生とかできる人もいるかと思うんでですね、そういうのを聞きやすさとしては、ユーチューブで聞く方が聞きやすい人もいるかもしれないと思ってご案内しているところです。
という感じで、今日はですね、打ち合わせの帰り道なんですけど、
健康の打ち合わせっていうものについてお話をしていきたいと思っています。
打ち合わせってね、何するのって、業界の人でこれ聞いてくださっている方はご存知かと思いますけど、学生さんとかね、イメージしにくいと思うんですけど、
今日の打ち合わせはですね、私の中ではなかなか上手くいったなーって思って、
今日の当日が上手くいったっていう意味じゃなくて、その当日に持っていくまでのプロセス、
要はどんな検討をして、その検討を資料としてどんな風に表現して、その検討内容を表現した資料で今日説明をして、
それでなかなかいい打ち合わせになったなーって思ったんで、
それの話をしたいと思うんですけど、打ち合わせが上手くいくって一体どういうことかっていうのも話したいと思ってまして、
それでですね、まず健康にとっての打ち合わせって何かって話からしたいと思います。
建設コンサルタントの業務で打ち合わせというのは、我々の建設コンサルタントの検討内容、やったこと、検討内容と言いましょう。
一旦、検討内容を発注者さんに説明をして、議論をする場所、こんな風に考えてきたんですけどどうでしょうか、みたいなそんな話をするのが打ち合わせっていうものです。
ほとんど多くの場合は、ただ議論をして、こうですね、そうですね、じゃあありがとうございましたではなく、方針を決定したいんです、打ち合わせっていうのは。
打ち合わせが上手くいく条件
例えばですけど、その機械、私機械の担当なんで、機械設備の大まかな配置、ここのエリアに作るのか、こっちのエリアに作るのか、こっちのエリアに作るのか、例えばね。
というのを決めて、それをA案、B案、C案、Aエリア、Bエリア、Cエリアあったとします。
そしたら3つのエリアのメリットとかデメリットとか整理してですね、それでどこにしましょうかって言ったら、その打ち合わせはエリア決めをしたい打ち合わせになるわけなんですね。
そのエリア決めをした上で、じゃあ第1回目とか第2回目の打ち合わせでエリアが決まったら、その後決まったエリア、Bエリアに決定しましょうと。
だったらBエリアについて、例えば土木の設計をしたり、機械の詳細な設計をしたりっていう風に次に繋がっていくんです。
AなのかBなのかCなのかどこか決まらない状態で全部に対して詳細設計とかをすると、それは時間とお金の無駄になっちゃう場合があるんで、
まれに全部に対してすごく詰めないと結局決定しきれないと、Aの良さとBの良さとCの良さを判断しきれないみたいな場合は、全部に対してとことん詰めなきゃいけないっていう場合もあり得なくはないかもしれないんですけど、
レアケース、基本的には順番に方針を決めたら詳細にしていって、そういう感じになっていきます。
というのが打ち合わせ。だから一個一個、ちょっと飛行機がエンジンを吹かし始めたんだけど、ちょっとこの声聞こえてるか?
まあちょっと続けたいと思いますね。
それで、そんな打ち合わせにおいて、じゃあ上手くいくって何なのかって話をしたいと思います。
上手くいくっていうのは、シンプルに言うと発注者様が納得をして方針決定をしていただける状態。
これが上手くいった打ち合わせって感じでしょうね。
確かにその説明、その整理でいけばB案が一番いいですね。じゃあこれでいきましょう。
こうなったらその打ち合わせはだいぶいい打ち合わせって感じがしますね。
建設コンサルタントの仕事、本当に多岐に渡るんで、私が経験したことあるものはそのほんの一部の領域なんで、
全然業務の種類というか技術分野が違えば打ち合わせの良し悪しとか打ち合わせですべきこととか位置付けは違う場合もあるかもしれないんですけど、
私の知る限り発注者さんにこれでいきましょうって納得をして疑いなく判断してもらえるという状況が一番いいかなというふうに思います。
我々発注者さんから仕事をいただいて、それで設計なり計画なり調査なりいろんな仕事をしますんで、
プロジェクトの持ち主はあくまで発注者さんなんですよね。国土交通省さんだったり都道府県とか市町村とか場合によっては民間ですよね。
そういうところのプロジェクトの主があって、それが我々にとってのお客様。
そのプロジェクトの主の判断に対して我々が技術的な検討をして、どういう方法にするかとかどういう場所にするかとかどういう形式にするかとかそういう話をするっていうのが私たちの仕事なわけですね。
でまた、さっきその打ち合わせがうまくいくっていう観点でいうと、そのプロジェクトの性質とか中身によっては意思決定がするだけじゃなくて、何も決定はできなかったけど、次に考えるべき論点が洗い出すことができたりとか、新しい論点を見つけることができたからこの打ち合わせは良かったなっていう場合もありますね。
判断材料の重要性
そういう場合もあり得ます。
でも、大体の場合打ち合わせする時っていうのは何かを決めて次に進みたいっていう場合が多いかとは思いますね。
それがうまくいく打ち合わせなんですけどね、ここで少し場合によるとコンサル側が考えるうまくいくっていうのと、発注者さんが考えるうまくいくっていうのがすれ違いが生じる場合っていうのがあって、
っていうのはやっぱりプロジェクトの主である発注者さんは間違いない判断をしたいわけですね。
私たちの設計業務とか計画業務が終わりじゃないので、その先に工事をして何かを作って、それが機能が発揮されて社会に実装されるわけなんで、
そこまで見通した時にそういうタイムスパン、タイムスケールで判断をするわけなんですけど、これはよくないことなんですけど、コンサルは1個の業務を受注した時にその業務のスケジュールではみ出ないようにちゃんと終わらせないといけないわけで、それが契約の使命なわけなんですけど、
そうすると例えば今8月だとして、8月までにここまで決めないとプロジェクトの締め切りに間に合わないみたいな、そういう受注したプロジェクトのスケジュールをやっぱり人間気にしちゃうわけなんですよね。
そうすると今日のこの打ち合わせでここまで決めなきゃとか決めたいなっていう、そういう思いをどっちかっていうと抱きがちなのがコンサル側です。
それに対して発注者さんはこのプロジェクトが全てじゃないから、ここで終わりじゃないから最後まで考えた時に間違いのない判断をしないと意味ないよねって当然そう思うわけですね。
それが正しいプロジェクトの持ち主としての姿勢なわけです。
そうすると本当はコンサルとしたらここで何とか決めたいんですって言ってなんか半端な検討でご利用して方針決定をするんじゃなくて、
そういう最終的にものを作るところまで見据えた発注者さんの判断に対してちゃんと判断できる材料を提示できるかどうかっていうのがコンサルの腕にかかってくるところなわけなんですね。
今回の打ち合わせも上手くいったなって思っているのは、
その工程がタイトな、スケジュールがタイトなプロジェクトなんですけど今やってるやつを。
それに対して、それもあって今日この打ち合わせでここまで決めたいっていう目標があったんですね。
それを決めるためにどういう材料があれば判断してもらえるかって言って、
私が機械担当で、もう一つ土木の担当の部署があって、
今日は私の機械がメインだったんです。
さっき話したみたいに今日機械の話を決めて、
ここから先土木にその機械の配置を前提として土木の詳細をやっていくっていうところなんだけど、
土木の担当者と何回も打ち合わせして、
どんな説明をしましょうかっていうかね、どういうのをしましょうかって言って、
議論をしながら資料を作り込んでいって、
その作り込んでいった過程、簡単に言うと判断材料をどんどん増やしていったんですよね。
増やしていって、増やしていって、最後ここまで突っ込んだ検討で判断をすれば納得いくよね。
確かにこっちが間違いないって誰から見ても言えるよねっていうところまでたどり着けて、
それで打ち合わせを迎えて、我々が思ったように同じように判断していただけたっていうのが良かったなっていう。
それがね、私のうまくいったっていう話のポイントなんですけど、
判断材料を増やしていったって話をね、あんまり詳しく話せないんですけど、
建設コンサルタントで設計とか計画とかするときに、やっぱりお金がどれだけかかるかっていうのはすごい重要なポイントなんですよね。
なんでかっていうと、同じ機能を果たす道路とか、同じ機能を果たす橋とか例えばあったとするじゃないですか。
ここからここまで行く橋を設計するときに、同じ機能を果たす道路とか、
同じ2車線で同じ車が交通できるんだったら、安い橋の方が税金を無駄遣いせずに済むんでいいわけなんです。
うわ、飛行機飛んでる。
いいわけなんです。
という意味で、その税金の有効的な効果的な使い道っていう意味で同じ効果であるならば、
より安い方法でインフラを整備する方がいいという意味でお金は大事なんですね。
今回は4つぐらい候補がある中で、2つ最終決戦まで進んでいったんですね。
候補の案がA・B・C・D案があった中で、A案とB案が最終決戦に残ったんですけど、
なんで最終決戦に残ったかというと、A案とB案は他の案より安いんですけど、AとBはほとんど同じ額なんですよね。
機能もそんなに差がなくて、どうしましょうかねって土木の担当と言いながら、
いろいろこんな視点で比較したらどうかな、こんな視点で考えたらどうかなって言って、
判断材料を増やしていったっていうのがお盆前からの出来事だったんですけど。
判断をするっていう話の中で、インフラを整備するときには、
我々が何かを計画したり設計したりするときには、基本的には課題がまずあるんですよね。
そのインフラを作る課題っていうのがあるんですよね。
そのインフラがハードじゃなくてソフトのインフラだとしても、
新たな制度とかスキームを作りましょうっていう場合でも課題があるんですよね。
顕在化していない課題を見出すっていうプロジェクトも中にあるかもしれないけど、
私がやっているような詳細設計の場合は大体まず課題が先にありますね。
課題が最初にあるんだよ、いかなるプロジェクトにもまず課題があるよねっていうのは、
技術士の試験の筆記試験とかにも非常に通ずる視点だと思うんですけど、
実際に我々のプロジェクトには課題があるわけなんです。
判断材料として、さっきお金って話をしましたけど、
課題解決の視点
その課題を解決するのにいくらかかるのかっていうので、
同じく課題を解決するんだったら安い方法の方が、
人の税金を使っている、私たちの税金を使ってインフラを整備するわけなんで、
安い方がいいよねっていう、これが視点の①なんですけど、
もう一つの視点は、より良く解決できるかっていう視点もあるんですね。
課題の解決って意外と複雑で、
マイナス50の課題をゼロにできるみたいな、
そんな数字で簡単に表せるわけじゃなくてですね、
これを作ることによって、こんぐらい良くなりますとか、
あと、どんな風に手を尽くしても、マイナス50がマイナス10にしかならないとか、
例えば大雨が降ったときに、洪水のリスクを低減するために、
新しく堤防をかさ上げするとか、新しく調整地を作ったりするわけですけど、
でも、洪水の確率をやっぱりゼロにはできないんですよね。
今まで1000年の統計でないけど、
1000年の統計よりも多い雨が降った場合にはあふれちゃいますとか、
どんな雨が降るかを想定しないといけないんだけど、
リスクを減らすことを我々するんだけど、ゼロってやっぱりできないんですよね。
隕石が降っても壊れないインフラがないみたいな感じで、
およそ起こりづらいことまで視野に入れると、
そのリスクはゼロとは言えないっていうことになっちゃうんだけど、
それでもそこを設定するとか想定することにまた技術があるわけなんですけどね。
という感じで、課題をどの程度解決するかっていう指標もあるんですよ。
例えば2000万円のインフラを作れば、
マイナス50の状態の課題をマイナス10までリスクを下げれますと、課題を解決できます。
これ2000万円かかります。
200億円かければこれがマイナス2まで減らせます。
例えばそういう感じでトレードオフになったりするんですよね。
むちゃくちゃお金をかければこれぐらい安全になりますっていう。
じゃあそれが本当にいいのかどうかっていう判断をしなきゃいけない時とかにやっぱり悩むんですよね。
いろんなものには判断指標みたいなものもある場合もあるんですけどね。
事業評価の手法とかもあるんですけど。
あと、今私だから雨の話ちょっとしましたけど、常時・非常時って考えがあって、
普通の道路だったら通常使うわけですよね。
通勤にも使うしレジャーにも使う道路だけど、
でも非常時に何車線ある方がいいのかとか。
例えばですけどね、そういう常時・非常時っていう視点をプラスしてみたり。
あるいは人にとっての良さだけじゃなくて、自然環境に対してどのくらいいいか。
あるいは悪いインパクトがどれくらいあるのか。
そういう新たな視線を追加して比較するみたいなこともあるんですね。
まあそんなようなことでですね。
あとね、工事する時の最初のお金はB案の方がいいけど、
100年間使い続けるお金を考えたら、
実はC案の方が安くないみたいな話もあったりとかね。
そういう時間スケールを伸ばして判断してみたり、
判断指標を増やして判断してみたり。
まあそんなようなことをしたりしてですね。
いろんな視点から考えてベストと思われるソリューションを考えるみたいな。
それが建設コンサルタントのコンサルティングと言ってもいいんじゃないかと。
私は思うんですけどね。
打合せの重要性
まあ人に言わせれば、健康がやってることなんて基準書通りに計算して設計して、
そしてたまに設計ミスして、
なんか誰でもできることでコンサルティングなんかじゃないよと。
そういう意見も世の中にはあるみたいですけども。
私はまあそういう価値あることだと信じて取り組んでいて、
まあ今日はすごい手前みそですけど。
やっぱりね、私がうまくやったなっていうよりも
土木の人と一緒に何回も打ち合わせしたのが本当に良かったなと思って、
私が全然見逃してた視点をいろいろ教えてもらって、
あれさんちょっとこんな部分でも加えないとお客さん判断できないんじゃないのって言われて、
あ、そうっすねーって言って、
じゃあちょっとこんな検討も足してみますよ、足してみますよって言って、
導いてもらっていい資料ができて、
そのいい資料で打ち合わせをして、
皆さんで確かにこの辺がいいねっていうところに一緒に着地ができたなっていう
そんな感覚があって、
というちょっと気持ちがありまして、
夕方の某所で録音をしております。
そんなところがね、健康の打ち合わせかなーって思います。
ただまあやっぱり最初も言いましたけど、
私が経験している打ち合わせって非常に限られたシチュエーションの限られた種類の打ち合わせなんですよね。
またこういう、例えば交通計画だったらこんな視点の打ち合わせしますよとかね、
都市計画だったらこうですよとか、
測量調査だったらこういう打ち合わせが多いですよとか、
実質だったらこうですよみたいな、
まあいろんな事例とかあれば、
ぜひお問い合わせフォームの方に書いていただければなと思います。
そういったネタをお持ちの方はぜひ、
お問い合わせフォームに送っていただければと思います。
で、そのお問い合わせフォームについては、
この動画をご覧いただきありがとうございました。
それではまた次回の動画でお会いしましょう。
ありがとうございました。
お問い合わせフォームといえばですね、
前回のポッドキャストでちょっと取り上げた工業高校の先生から、
実はお返事が来ておりまして、
もう本当にありがとうございます。
それはまたちょっと別撮りしますんで、
次回お届けしたいと思いますので、
お楽しみにお待ちいただければと思います。
ということで、ちょっと風とか飛行機の音とかノイズが多かったかもしれませんが、
お聞き苦しかったらすみません。
最後まで聞いていただきありがとうございました。