ゲスト紹介とキャリアパス
ちゃんさん
あらたま・いくおのマネジメントRadio。
Makoto Arata
この番組は、事業とエンジニアリングのマネジメントを探求する2人のEMが、雑談多め定期でお届けするポッドキャストです。
はい、では今回は4回目ということで。
小田中育生
はい、ついに4回目ですね。
Makoto Arata
あっという間ですね。
ね。
小田中育生
ちょっとなんかこう、間を空けて撮って出していくつもりだったんですけど、私たちも止まらなくて。
そうですね、なんか当初の想定だと、隠しで出せたらいいけど、まあ月1ぐらいかなって言ってたら。
Makoto Arata
言ってましたね。
小田中育生
もう4回目です。
Makoto Arata
あっという間ですよ。
いやでもね、楽しいのは良いことですね。
小田中育生
そうですね、マネジメントについてたくさん語る機会があるということで。
で、今日はでもあれですよね、実は2人だけではないというと。
Makoto Arata
はい、今回は初のゲスト回ということで、特別ゲストをお迎えしております。
前後編に分けてお話をしていけたらなという風に思っていますので、皆さんも最後までお付き合いください。
ではお呼びしましょう、ゲームエイトのCTO、ちゃんさんです。
小田中育生
ちゃんさん。
Makoto Arata
こんにちは。
ちゃんさん
はい、こんにちは。
Makoto Arata
よろしくお願いします。
ちゃんさん
はい、お願いします。ゲームエイトでCTOをやってます、ちゃんと申します。よろしくお願いします。
Makoto Arata
よろしくお願いします。
小田中育生
お願いします。
Makoto Arata
今回ね、EMのキャリアパスの次のステップであるであろうところのCTOというちゃんさんをお迎えしてお話をしていくので、
せっかくなんでね、キャリアとかどういう仕事をしてますかとか、そういったところをいろいろ伺っていけたらなと思っています。
小田中育生
そうですね、ちゃんさんは個人的に、エイダルベイスさんが主催していたCTOナイトアンドデートイベントがあるんですけど、
そこで僕はちゃんさんと数年前に出会って、そこから仲良くさせていただいて、
ちゃんさん
私もでございます。
小田中育生
今日ついにこのマネジメントレビューに出ていただけるということで非常に嬉しく思っております。
ちゃんさん、まずそういう意味だと、おそらくちゃんさんのことをご存知の方ももちろんたくさんいらっしゃると思うんですけど、
知らない方のために改めて今どんなことをやってらっしゃるかとか、これまでの経歴をちょっとかいつまんで、
分かりやすく、面白く。
ちゃんさん
面白く。
なるほど。
小田中育生
ハードル上げますよ。
お願いします。
ちゃんさん
マネージャーからのCTOに向けたキャリア、ということで、最初のキャリアからすごい簡単に説明をしていくんですけど、
僕は高専の出身でして、高専を卒業してからソニーのグループ会社に入って、そこでいろいろと開発をしていってですね、
その中で最初にマネージャーとしての経験をそこで積ませていただいて、今に至るってわけですけど、
その間にはマネージャーをやって、スタートアップでCTOやって、また次の会社でもCTOやって、今の会社になってCTO、
県開発部長というところに入ってるんですけれども、マネジメントって僕結構面白いなっていうのは、ずっともう昔から思っていて、
Makoto Arata
そうなんですか。
ちゃんさん
あのソニーの時、その僕高専から出てるんで20歳からですね、ソニーで働いてるんですけど、
23歳くらいの時にリーダー、マネージャーみたいなところを経験させていただいて、そこでいろいろ勉強をしてマネージャー、マネジメントをやってたんですけど、
それまでってやっぱり若さもあって、すごいむちゃくちゃな開発とかして、
Makoto Arata
尖ってた。
ちゃんさん
尖ってた。
小田中育生
俺が最強だみたいな。
ちゃんさん
俺が最強だっていうところをずっとやってたんですけど、それを最初みんなに求めていて、でもやっぱりうまくワークしなくて、
それをワークさせるためにはどうしたらいいんだろうかっていうのを書籍を読んだりとか、インターネットを検索したりとかして、
いろいろやってる結果、当時20人くらいいたんですけど、その方々のパフォーマンスが上がって、
グループとしても結構いい成長を遂げたっていう、現体験っていうのがあって、それをもっといろんな人に広めたいというか、
自分がもうちょっと大きな組織とか、本当に自分の組織って呼べるところで、そういう経験をしたいなっていうところで転職を続けて今に至るって感じなんですよ。
Makoto Arata
なるほどね。
じゃあその転職のきっかけだったり、こういうことをやりたいっていうところの中にずっとマネジメントっていうのがある状態で転職をしていた。
小田中育生
そうですね。すごくいい話だなっていうと、話の中で聞いてみたいなって思ったのが、要は自分が強いエンジニアであるっていう自負心みたいなのがある状態はあったわけじゃないですか。
で、周りワークしないなっていう時に、人によってはこの人たちがもっとスキルを身につけて自分みたいになればいいのにっていう思うパターンも全然あると思うんですよね。
で、なんだけどそこでチャンさんがみんなを束ねるっていう方向に行ったっていうことは、お話の中で今だって本も読んでみたいなのがあったじゃないですか。
そこの自分の腕っぷしでやっていこうぜっていうところから、周囲がうまくワークしなかった時にそこの矢印を自分に向けてマネジメントしようって思ったってすごいなと思って。
そう思ったきっかけとかなんかあったんですかね。
ちゃんさん
きっかけとしてはどうなんでしょうね。きっかけとか明確にマネジメントっていうところに行こうって思ったのは、本当に今のゲームエイトに来た時なんですよ。
それまでは結構小さいところを行ったので、全然マネジメントもあまりできなくて。
Makoto Arata
自分も手を動かさないと。
ちゃんさん
なのでソニーを出た時に感じていた、もっとちゃんと本当のイメージでマネジメントしたいなみたいなのが叶えられないまま何年も経っている中でモンモンとしていて、
ここをどうにか消化できるところはないかなっていうのを探していた時に今のゲームエイトに出会った。
キャリアのステップアップ
ちゃんさん
でその時に今のゲームエイトに入った時に当時のCEOに言われたことが、ちゃんさんに開発組織全て任せるのでお願いしますみたいな。
Makoto Arata
期待が大きい。
ちゃんさん
そう、期待が大きい。本当に全て任せてもらえるんだなみたいなのが本当に信用できて、じゃあここにかけてみようかなと思ったわけですね。
当時を振り返ってみると実は3つ選択肢があって、一つは自分がスペシャリストとして、マネジメントとか関係なくスペシャリストとして、
この会社を引っ張っていくんだって。
Makoto Arata
うでっぷして。
ちゃんさん
うでっぷして、まさにうでっぷしてやっていくって道と、
それまでずっと事業をやってたんで、事業部長としての道を歩みたいなっていうのと。
でもう一つが今いるCTOとか開発部長とかそういうところに行こうっていうのがあって、ここで最後のところ選んだ。
Makoto Arata
なんで?
ちゃんさん
なんで選んだかっていうと、事業部長とCTOと開発部長っていうところは、僕にとってはチャレンジングだったんですよ。
それまで事業部長とはやったことないし、開発部長とかっていうところもそんなに大きな組織もやったことなかったんで、チャレンジングだったんですけど、
そのチャレンジングなところを叶えてくれるところがあったっていうのと、それとバーターで自分が持ってるものをちゃんと提供することができそうな。
僕は自分がギブされるだけだったら嫌なタイプなんで、自分もギブしたい。
お互いにギブアンテイクができる会社を探してたところに、今のギーミエットっていうのがすごいハマって、ここはいいかもしれない。
Makoto Arata
それは早期にギブできる何かっていうのをちゃんさんがすでに持ってたってことですか?
ちゃんさん
そうそう。それは腕っぷし。
Makoto Arata
なるほど。
小田中育生
あとは腕っぷしから入って。
Makoto Arata
腕っぷし一本で強くなっていくみたいなのは、ちゃんさんはもうやってきたし、このままやっていけるなって思ったからこそ新しいチャレンジができる部長だったりCTOだったりっていうロールを引き受けるに至ったと。
そうですね。
なるほど。
小田中育生
ちゃんさんってあれですよね、ギーミエットに入った時からそういったCTOロールで入られた。最初は候補みたいなところから。
ちゃんさん
最初はCTO候補みたいな。
小田中育生
今もう何年っておっしゃってました?
今8年目ですね。
結構スパンとしてはエンジニアの組織に所属する機関でいうと結構長い期間いらっしゃって、そこで新しいチャレンジがどんどんされてきたんだろうなと思うんですけど、8年いる中で、
ロールとしては固定した中で組織の変化とか世の中の変化を見ていくといろいろ違いが見えるのかなと思うんですけど、どういうふうに変わってきましたかね?
ちゃんさん
組織としては結構変わってきていて、7年経つと組織全然違うわけですね。
Makoto Arata
人数は変わりましたか?
ちゃんさん
人数も当時が確か80人ぐらいだったところから今180とかいろいろだいぶ多いですね。
で、あと今事業部制っていうのを取ってるんですけど、当時は事業部とかもなくて。
Makoto Arata
ワンプロダクト、1事業。
ちゃんさん
っていうところから来てるので、それとプラスして当時は部長職みたいな人も全然いなかった。
僕が入社したときは、僕以外に1人しかいない状況で、今でも全然いっぱいいるんですけど、
その中で組織の形が変わったりとか、開発に求められることが変わったりとかしていく中で、やっぱり僕に求められることもだいぶその時々で変わっていって、
当然、エンジニアのところで言っても、一気に増えた時期もあれば去ってきた時期もあって、今はまた増えて、今すごくいい状況なんですけど。
Makoto Arata
素晴らしい。
ちゃんさん
そんな感じで変わってきましたね。
小田中育生
いいですね、今の話でやっぱり組織って様々な形で変化って、いいこともあまり嬉しくないこともある中で、
AIとの向き合い
小田中育生
今は楽しい、いい状態だって言えてるのが非常に素晴らしいなと思ってるんだ。
それで今ここの組織っていうのがぜひ焦点を当ててみたくて、今ここの楽しい、いい状態だっていう組織においてCTOとしては、どんな解きがいのある課題がありますかね。
ちゃんさん
CTOとしては今、解くべき問題はやはりAIですよね。
小田中育生
AIですか、AIって初めて聞いたんですけど。
ちゃんさん
またまた。
小田中育生
3回でも取り上げたじゃないですか。
記憶喪失になってました。
AIは本当そうですよね、AIについてのニュース聞かない日はないですし、どのジャンルの勉強会に行ってもAIは無理やりとってつけたわけじゃなくて、必ずくっついてくるものになってきてる。
Makoto Arata
AIかける○○みたいな。
小田中育生
そうそう、テーマ性持たせなくても絶対に潜んでくるようになってるじゃないですか。
っていうような、もう欠かすことのできないものになってきてるなっていう印象はありますけど、
じゃあそこに対しての今の、まさに向き合ってる課題だとおっしゃってたんで、そこのどう向き合ってるのか、何が課題なのかっていうのをちょっと掘り下げてみたいなと思います。
ちゃんさん
今一番向き合ってるのは、僕としては会社全体に、会社にいるメンバー全員にAIを浸透させて、一人一人がAIネイティブになっていくような支援っていうのは、今僕は非常に大事だったなと思ってやってるんですよ。
これなぜかというと、これもうどの会社も同じ状況に陥ると思うんですけど、今この時点からAIに取り組まなくても、別に死ぬことはないんです。
Makoto Arata
明日は死なない。
ちゃんさん
明日も死なないし、別に半年後も死なないけれども、1年後も2年後もしないけど、なぜ死なないかというと、それは会社が変化していってるからなんですね。
会社の変化とAIの影響
ちゃんさん
会社がAIをちゃんと活用できるように、会社としては変化できるんで、会社としては死ぬわけがないんですよ。
一方、そのAIに取り残された人ってどうなるかっていうと、ついていけなくなっちゃうんですね、当然ながら。
ついていけなくなるってのはどういう形になるかっていうのは置いといて。
そこに僕はすごい危機感を覚えて、CTOとしては今会社に所属している人たちを全員を引っ張っていきたいっていう思いがめちゃめちゃ強いんですよ。
これはもともとさっきの最初の話に戻ると、僕がマネジメントをしていたっていう、23歳頃の話ですね、そこに戻ると、その当時から、周りの人たちを幸せにしたいって思いがめちゃめちゃ強かったんですよ。
そういう思いからこのマネジメントっていうところにのめり込んだっていう現体験というか、そういうのがあるんですけど、それを今でも持っていて、僕が関わってる人たちはみんな幸せにしたいみたいな、そういう思いをやって今取り組んでいます。
で、それをなぜCTOがやってるかというと、AIとかDXとかですね、それを推進するってめちゃめちゃ大変なんですよね、ご存知だと思うんですけど、何が大変かっていうと、LMのことをちゃんと理解してないといけないっていうのと、会社のことを理解してないといけない、会社の政治的なところも全部理解してないといけないし、
力のない件も全て把握した上で、全てのメンバーがそこに立ち向かっていけるようなものを作っていかないといけない。で、それを推進する。
Makoto Arata
それは推進するにあたって、例えばすぐキャッチアップできるよねっていう人だけじゃないってなったときに、多少ある一定の期間しゃがまないといけないっていうことを会社に許容してもらうためのネゴシエーションも必要になってくるから、そのあたりも把握してないといけないってことですか。
ちゃんさん
そうですね。しゃがむっていうのはどのくらいしゃがむのかっていう、で、それを相手のことが分かってないと、やっぱり僕からしてもどのくらいしゃがむのか実際分かんないし、相手が今、事業部がですね、事業部が今どこに力を入れて、ここだけは絶対しゃがませたくないっていうポイントがあったりとか、そういうことを全て把握した上で取り組む必要がある。
小田中育生
今の話で自然としゃがむっていうのが出てきたのが、ちゃんとやっぱりAIの特性とかそこの重りが必要性を分かっている上の会話だなっていうのはちょっと思いまして、AIを活用していくっていう中で、なんかすごいAI活用して生産性が生まれ上がりましたとか、AIを活用したので採用絞ることができましたみたいなニュースもなんかちらほら出てきたりしてるじゃないですか。
で、なんかそこだけを見た、そのAIに触っていない、例えばビズの人とかが、AIって入れたらとにかく生産性上がるんでしょうみたいな。逆に一方でAIを使うのってコストは現時点だとなかなかかかるので、何だろう、その10倍生産性上がるんでしょうみたいなニュースを見聞きして、でもこのぐらいお金かかるんだみたいな時にそこの導入に対しての説明だったりとかっていうところを、
いって大変な面はあるよなっていうのは感覚としてあったりするんですけど、説明して導入していくところのハードルだったりとか、あと実際導入してからの、今日このモデルが良かったのに明日はこっちがみたいな、これまでに、個人的にはこれまでに経験したことないスピードで変わってるなっていう感覚はあって、
そこに、そういったところもCTOとしては結構大変なんじゃないかなって想像してるんですけど、変化の速さとか説明の必要性だったりとかAIを取り巻く難しさについて、ちゃんさん目線でちょっと教えてもらっていいですか。
そうですね、難しい話、話すのが難しい話だなって。 話せる範囲でいいですよ。難しいでもいいですよ。
Makoto Arata
ちゃんさんのことを見ていてすごくいいなって思う、素敵だなって思うところとしては、ちゃんさん自身がめちゃめちゃ手を動かすんですよね。これは社内のことだけじゃないところももちろんあると思うんですけど、先陣を切って例えばクロードコードとかを触りに行く。
で、その手触り感を持って、ここは絞れるけどここは透視した方がいいっていうところをちゃんとその自身の感覚としてみんなに伝えることができるっていうのが、やっぱりその推進していくにあたってちゃんとファクトを集められるっていうことかなって思っていて、今このタイミングで例えばメンバーに触ってもらって、触ってもらった所感を取りまとめて、
こんな感じらしいんで予算取らせてくださいみたいなことをやると、そこでワンステップ挟まる分ちょっとスピードが落ちちゃうじゃないですか、でそれが名案を分けるみたいなことも結構普通にあるのかなって思っていて。
確かに僕はその方向性で予算を取っていった人がどのように予算を取っていったのかっていうのは興味がありますね、逆に。
確かにその事例を聞きたいですね。
ちゃんさん
その事例僕は聞きたい。僕は全然かなりウエットな人間なんで、そういうことできないんですよ。もう事前に、端的に言うと社長に事前に任せておく。
だいたい約2年前ですね、約2年前LLMが出てきた時から、僕はCEOを掴めて、もう一緒に研究していこうとずっと言ってる。それは今も続いてるんですけど、その中でさっき言ってたような日々触ってる中でこれはすごいよみたいなのを日々入れてるわけですよ。
触った瞬間にこれすごいみたいな。で今回クラウドコードはマジでやばいとか。
コミュニケーションの変化
Makoto Arata
驚きがしめた。
小田中育生
すごい覚えてる。クラウドコード出てきた時にちゃんさんからメッセンジャー来て、クラウドコードマジでやばいっていう。
言うたら僕別に一緒に働いてないんですけど、社外の人間にも伝えずにおられないぐらいの衝撃を受けたんだな。
Makoto Arata
いやーあれはね衝撃でしたね。
ちゃんさん
クラウドコードもそうですし、2年前のコパイロットはみんなコードを書いてるわけですよ。
コードを書いて、で僕もそのコードを書いてて、次の関数を作ろうと思って、次の関数の説明を書くためにもうコメント文のようにスラッシュスラッシュを打ったわけですよ。
Makoto Arata
で、じゃああふーって、ちょっとコーヒー飲むかって思ったら、全部出てきて、あ、それ今書きたかったやつですみたいな。
ね、あの互換は衝撃でしたよね。
ちゃんさん
すごいなって思って。
それもあってその時に翌日に社長に言って、これはマジでやばいんで全社導入しましょうって言ってわかった。
小田中育生
いやーコパイロットはそうですね、2年前とちょうど今の会社に転職したタイミングだったんですけど、前の会社はそのままGitHubじゃなかったBitBucketなんですね。
データっていうのがあってコパイロットは選択肢がなかったんですけど、で転職してきたらちょうどコパイロットで出てきて、
みんながコパイロットチャットとかをエンジニアが触ってるところで一緒にMOBに参加してたら、なんかね瞬く間にできてて、
エンジニアたちも驚いてる、なんかできちゃったよみたいな。
あの現体験は面白かったし、なんか衝撃だったし、なんかやっぱり触ったからこそわかる、この後の開発のあり方は抜本的に変わるなみたいな。
ちゃんさん
そうそうですよね、でその2年前からずっと研究はしていて、でその時から開発の中に一人そういうAIとかに携わりたい人がいたんで、彼を引っ張って、
で今もそうですよ、ずっと生産性高めるとかAIの使い方を開発全体に浸透させるっていうことをやってもらって、
それを待ってクロードコーダーが出た時にもう一瞬で広まって。
Makoto Arata
社内に味方っていうとあれですけど、大臣みたいな人を立てて、その人に一緒に推進してもらうみたいなのすごく大事ですよね。
小田中育生
そうですね。
ちゃんさん
それめっちゃ大事で、大臣をね。
小田中育生
大臣が?
ちゃんさん
大臣を立てるの大事で。
小田中育生
ありがとうございます。
Makoto Arata
いい感じに場がほぐれたところで、私ちょっとちゃんさんに聞いてみたいことがあって、最初82ぐらいで、今180になって、いろんな波を経験してっていうふうにさっきおっしゃってましたけど、
その規模が大きくなっていく過程で、そのご自身の何だろうな役割っていう形ではないかもしれないけど、その課題の捉え方とか、解く課題の性質とかが変わってくることってあると思うんですよ。
で、それって自分自身が何だろうな、成長しないと解けない課題、適応課題って言ったりしますけど、っていうのも時にはあったと思うんです。
それをちゃんさんがどう乗り越えてきたのかっていうのを聞きたい、話せる範囲で。
ちゃんさん
いくつかあるんですけど、一番成長したなーって感じたタイミングっていうのがあって、それはどういう時かというかどういうシチュエーションで起こったかというと、
それまでって開発のことを完璧にわかってる人とか、芸術のことを任せられるのは今でもそうですよ、会社に僕しかいないわけなので、
僕が言ったことをそうですねっていうふうに取り込む、取り込むとか取り入れる人しかいなかったわけなんですけど、そうではない人が現れたんですよ。
そうではない人が現れたというか、僕の意見としてはこうなんですけどねって言ったことを完全に現地を取られて、
CTAはこう言ってたんで、会社としてはこういう意見ですみたいなことを言う人が現れたんですよ。
いや、そんな強い気持ちで言ったわけではないんだけどなみたいな。
Makoto Arata
志々ではないみたいな。
小田中育生
なんかありますよね、ある程度のロールになると、ポロッと言ったのを、誰々さんこういった強い意向をお持ちだみたいな、5倍ぐらいに膨らませて、それがあったわけですね。
ちゃんさん
それまで会社としてもそこまで大きい規模じゃなかったし、みんなで頑張ってやっていこうみたいな。
各々の発言があったとしても、その発言の真意は何ですかみたいなのをちゃんと裏取りをしてとか、そういうことをやって進めていたっていう時期から急激に変わったタイミングがあって、
あの意思決定をしている人がこう言ったから会社としてはこうですとか。これめちゃめちゃ衝撃でめちゃめちゃめんどくさいなと思った。
小田中育生
そうですね、それまで直接対話できる関係性の中で、自分の声の射程範囲で声が留まってたのが、自分のコントロールを超えたところまで声が届いてしまうようになったし、それをエホエホと運んでいく人も現れた。
ちゃんさん
いや、そうまさにそうなんですよね。だからそれまでの僕はすごいぬるまいだったんですよ。言ってしまえば。僕がこうやりたいようにできるし、僕が言ったことは浸透するし、いい環境だなと思ったんですけど。
Makoto Arata
なるほど。歪みなく届く状態が作れていた。
そう。
ちゃんさん
なるほどなるほど。
歪みがあって届いているわけではないんですけど、本当にそれが確定事項としていろんな人に広がるようになってしまった。
小田中育生
そうですよね。
Makoto Arata
それはどう?乗り越えてって言うとあれですけど、対処していったんですか?
ちゃんさん
いや、でもやっぱり最初半年ぐらいは本当につらかった。
Makoto Arata
どうして?どうしてなんだみたいな。
ちゃんさん
いや、うかつなこと言えない。
小田中育生
あー、なんかそうなってきますよね。結構ある程度のレイヤーになった方と話してたら、寡黙な方がだんだん増えていくなって。
うかつに言ったことにみんなが過剰に、周りもやっぱり迅速な意思決定とそれを行動に反映しようって善意でみんなパパッと動いちゃう。
ちゃんさん
そうそうそう。
Makoto Arata
で、パパッと動いちゃう中で軽い、なんか腹減ったなって言ったらいきなりカレーが運ばれてくるっていう。
CTOの役割と発言の影響
ちゃんさん
これ、これ、これなんかあんまり良くないみたいななーみたいに言うと、そのためにいろいろと準備されねえと。
Makoto Arata
そうですよね。軽いフィードバックが急に大量の会議が伴った意思決定になるみたいな。
全部ひっくり返っちゃうみたいなね。
それは慣れたんですか?
ちゃんさん
慣れたというか、慣れたというか、ちゃんとCTOというのはこういうものだよなっていうのを理解し直したというか。
Makoto Arata
捉え直しが。
ちゃんさん
そう。
Makoto Arata
そういう、思いがけない速度で物事が伝わってしまう可能性も考慮した上で発言をしないといけないんだなっていうことを真に理解したみたいな。
ちゃんさん
そう、真に、真に理解した。
Makoto Arata
なるほど。その上でどう変わったんですか、ちゃんさんの振る舞いは。
ちゃんさん
その上で変わったこととしては、ちゃんと他のところに浸透するに値する言葉を使ったりとか。
その人に伝えるためには、最初にいろいろなものを準備して渡すとか。
小田中育生
言葉が広がっていっちゃうって仕方ないことじゃないですか。で、いっぺん出たものを引っ込めることはできないので。
ただそれが曲解されたりとかは、みんな出待ちしちゃうような変な広がり方してたら、それはそうじゃないよっていう。
ちゃんさん
それはそうじゃないよっていう。それは全然言えると思う。
小田中育生
だったらやっぱ真を伝えていくっていうところとか、あとはメッセージングをシャープにしていくっていうのは結構大事だよね。
ちゃんさんおっしゃってるように、喋りづらいなって思うかもしれないけど、でもそのぐらいロールとしてのアカウンタビリティがある方に関しては、
自分のちょっとした一言が組織を動かすぐらいの大きなテコなんだっていうのは自覚して。
逆に言うとすごいじゃないですか、発言の一つ一つが組織を動かしていくんだから、そこがシャープになってるとめちゃくちゃ組織にとってはいいことで。
だからそこを、それの居心地悪いなって最初思うところを、シャープに組織を動かせる強い武器を自分は手に入れたんだって思って、
その武器を磨くところに持っていくっていうのが一つ転換点なのかな。
ちゃんさん
そうそう、まさにね、まさにそこなんですよ。
今まで何の気なしに動いていたものが、ちゃんと意識しないと動かせなくなったというのと、
でも逆に意識すると今までよりも圧倒的なスピードで動かせるようになった。
ここを自分が持ってる武器として強めでいければ本当に強いCTOになると思ってるんです。
そこに気づけたっていうのはやっぱり転換点だなと。
小田中育生
素晴らしいですね。
Makoto Arata
これは現役のマネージャーに対しても、規模は小さいにしても似た構図が起きてるわけじゃない。
マネージャーが言ったからこうみたいな力学って働かせようとしなくたって働いちゃうものだし、
だからこそ自分たちは自分が発する言葉に気をつける必要があるし、
それを持つ力っていうのを知って使いこなせるようにするみたいなのがすごく大事だと思っていて、
それを突き詰めていった先に、もし自分がCTOっていう立場になった時にそれもまた生きてくるっていうことだと思うので。
小田中育生
そうですね。今、あらたまさんが話してくれたマネージャーが同様の状況があったり、メッセージを伝えていくっていうのは大なり小なりであって、
フラクタルにつながっていくんですよね、そのCTOだったり、そのダウンロードに関しても。
そういったところのメッセージをシャープにしていくとか、振る舞いの中で、
この行動って自分は無意識にやっているけど、メッセージに移っちゃうんだなみたいなのが無限にあって、
何ならオンラインミーティングで二日酔いでただ眉にシワ寄ってるだけでも、
なんかちょっとこれマネージャーちょっと怒ってるの?みたいになりかねないから、
その表情を一つ取っても、実はコントロールしなきゃいけないよ。
それを窮屈として捉えるか、自分の語感を使って組織を動かしていけると捉えるかで結構変わっていくと思って、
僕はやっぱり後者の考え方で取り組んでいった方が幅は広がるし、
なんでなんか監視されてねって思わなくて、なんか全ての観点で影響与えられるんだラッキーって思って、
でそれの動きをシャープにしていくっていうのがマネージャーにとっても必要だし、
それがCTOだったりとかその後に繋がっていくロールの上でも大事なんじゃないかな、
後編の予告
小田中育生
というところで結構いい時間なんじゃないですか。
Makoto Arata
では前編はこのぐらいにして、後編はどういったことを聞きたいと思いますか。
小田中育生
いや後編はちょっと今ちょっと考えること多くて自分できない、ちょっとちゃんさんに異常していいですか、それ考えるの。
ちゃんさん
後編、後編なんか前編結局AIの話何もしなかったですね。
Makoto Arata
いやしましたしました、ちゃんとしました。
小田中育生
したかな。
したした。
というわけで後半は権限異常編。
ちゃんさん
グダグダや。
Makoto Arata
では後編も楽しみにお待ちください。