1. 拝啓、3000年の人類へ
  2. #59 名字で溢れる未来を観測し..
2023-07-22 23:49

#59 名字で溢れる未来を観測したい現代人

名字は未来で消滅するのか、それとも溢れるのか?

新生活を迎えた中で印象的だった名字という存在を歴史から振り返ります。


西暦3000年の人類に向けて、日々感じたことをゆるく垂れ流している二人。果たして、未来に届けることができるのか。

BGM素材:DOVA-SYNDOROME

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拝啓、3000年の人類へ。私はこう考えます。
名字で溢れる未来を観測したい。
皆様、3週間ぶりでございます。
実はですね、7月から新しい場所に移動になりまして、かなりバタバタしておりました。
入社以来初めての移動ということで、ワクワクドキドキしながら2、3週間過ごしていたわけです。
これまで長い間、移動者の方を見送る立場にずっといたんですけども、いよいよ移動する側ということで、
先月ですね、6月の頭ぐらいからずっと仕事をまとめたりとか、引き継ぎを作ったりとか、
その後、新部署での立ち上がりとか、しばらく忙しい状態が続いていたという形です。
ようやく少し落ち着きましたので、この一連の動きを振り返って見ているという形になるんですけども、
いろいろと気づくことがありました。
例えば、移動が決まってからは、気づいたらあっという間に時間って過ぎ去ってしまうものなんだなというところを改めて感じたりというところでしたりとか、
移動が決まった当初はとても不安な気持ちになっていたんですけど、気づいたらワクワクするようになっていたというところ。
その他にも、入社時と違って同じタイミングで新しい場所に移る動機であったりとか、近しい人が全くいないっていうこと。
あとはですね、新部署で自己紹介とか会議とか議論とかをしていくわけなんですが、
自分の専門性とかこれまでの経験を生かして話せるようになっているっていうことを実感しまして、
なんだか少しだけ強くなってニューゲームをしたような感覚になったりもしました。
あとはですね、とても印象的だったんですけども、新しい部署のフロアを見渡すとですね、
周りには知らない人、そして知らない名前、苗字の人しかいないっていうところで、
振り返ってみると、いろいろと見送る立場では得られないような新鮮な気づきっていうのに気づくことができました。
この中で一番印象的だったのは、やはり周りに知っている苗字の人が全くいなかったっていうことだったかなというふうに思っています。
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イの中の河津ならぬブの中の河津といった感じで、まだまだ知らない人が社内にたくさんいるっていうことを改めて実感をしたような1ヶ月半だったかなというふうに思っています。
さて前置きが長くなってしまいましたが、今回は苗字について以前から時折考えていたことがあったので、
その話をテーマとしてお話ししていきたいなというふうに思っております。
今回は単独の回となっております。
あらかじめ断っておくと、厳密には苗字と生命の生、あとは宇字とか仮名とかいろいろと呼び方、使われ方っていうのが微妙に定義なども含め異なる場合があるんですけども、
今回は苗字っていうワードに集約してお話をしていこうかなというふうに思ってますね。
あらかじめご容赦ください。
では早速話に入っていきたいと思うんですけども、皆さんは苗字について考えたことってありますか?
自分はですね、これまでの人生の中で苗字について考えたことがいくつかあったなというふうにこのテーマを話す中で思い出していました。
例えばですね、苗字って一体日本では何種類ぐらいあるんだろう?とか、
苗字や名前の漢字の画数が少ない人ってテストの時ちょっとだけ優位だったなっていう話とか、
苗字が被る感覚ってどうなんだろう?とか、
苗字によってそれぞれ歩んできた人生は違うんですけど、なんだか印象ってあるよなぁというところ。
あとはあってみると、最初にお名前だけ拝見した時と印象が全然違う方がいたとか、いろいろあるんじゃないかなと思います。
まずは苗字の歴史をちょっと振り返りつつ、今回は苗字はこれからどうなっていくのかっていうのを少し話していけたらいいなというふうに思ってます。
まず軽く僕が、まあwikipediaとか含めですね、簡単に調べてみた感じだと、苗字の起源というのは平安時代の後期ぐらいらしくてですね。
しかも公園の公に家って書いて、公家を武士によって苗字の付け方とか意味合いっていうのが違っていたというふうに書いてありました。
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公家の方は家をですね、区別するために苗字を名乗ることが目的としてされていたんですけど、
一方で武士の方は自分の土地の所有権を主張するために自分の土地の地名を苗字として代々継承するようになったというふうに書かれていました。
この頃からその土地だったり家っていうもので苗字ができてきたわけなんですけど、
この時、日本の地形が多様であるってことであったり、土地を開いていく、開墾していくことで地形が変わっていくっていうところで様々な苗字が生まれていったのかなというふうに考えられますよね。
あとは江戸時代に入ってからは苗字が許可制になっていたりっていう時期があったりとか、許可がないと名乗れない苗字、あとは頂いたりする苗字ですね。
松平とかもそうらしいんですけども、そういうものがあったり、明治に入ってからは国民全員が苗字を持つことを義務付けられた平民苗字、必勝義務令とかっていう、
変わった名前のそういった命令みたいのもあったりしたんですが、歴史を遡ると今の形の苗字って結構歴史が浅そうだなというふうに改めて思いました。
この時に現代に続く地名とか地形とか風景、方角、職業から苗字を届けた人もいると思うので、より苗字のバリエーションが増えたんじゃないかなと思います。
例を挙げるとすると、例えば地名でいうと大阪さんとかね、大阪直美さんとかいらっしゃいますけどとか、森さんとか、西さんとか、服部さんとか、梶さんとか、犬貝さんとか、考えてみるといろんなものがあるなぁと思いますけど、まあ僕が考える以上に苗字はこの世界にはたくさんあるという感じですね。
この時一方でこういうふうにも考えられると思うんですが、この苗字っていうものが増えていくことが過去あったにもかかわらず、この現代において苗字って増えてないですよね。
しかも、この時に苗字を名乗った、この時っていうのは明治時代ですけども、この時に苗字を名乗って届け出た時以降、苗字というものは変容していないように思えるので、明治時代以降出てきたものっていうのが苗字になってなかったり、どんどん新しく苗字が変化することが止まっちゃったんじゃないかなというふうに思いました。
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で、これを考えると結構苗字っていうのはこれからどうなるんだろうというふうに思いを馳せられるなというふうに思っていまして、
例えばですけど、もし仮に今この令和の時代に全国民に今の苗字をリセットして、新しい苗字を名乗ってくださいっていうふうに依頼が来たら、皆さんどうするんだろうなっていうふうに考えたわけです。
もちろん、現代でも苗字を変えること自体は可能です。
ざっくり言うとどういう手順を踏むかなんですけど、まず家庭裁判所に書類を提出して、苗字を変えなければならないやむを得ない理由を裁判官に説明をして、裁判所から許可をもらって、その後役所に提出すると苗字を変えられるということでした。
このやむを得ない理由というのが、元の姓に戻したいとか、外国人の配偶者の方の姓にしたいとか、あとはちょっと変わっている奇妙な苗字であるっていうところが該当するということでした。
今の話を聞くだけで、名前を変えるのはちょっとめんどくさいなというふうにも思ったんですが、こういった苗字を変えるためのステップが、現代の苗字のバリエーションが増えなかったところにも影響があるのかなというふうにも思ったりします。
話は戻りまして、仮に現代苗字を解明できるとすれば、おそらく苗字として使えるものというのは、この明治以降、つまり明治、大正、昭和、平成、令和の時代に誕生してきたりとか、定義づけられたもの、すべてのものが苗字の対象というふうになるわけですね。
例えば、物体とかで言うと、身近なもので言うと、新幹線とか、まだ試乗しかできませんが、リニアモーターカーとか、ロケットとか、あとはカメラ、パソコン、テレビ、スマホ、ゲーム機、カタカナばっかり多い気もしますが、こういったものはありますし、
職業で言えば、明治以降、いろいろと新しい職業が出てきまして、もちろん消えていったものもありますが、例えば電話交換士なんてものもかなり昔にあったようですし、紙芝居屋さんとか、サオダケ屋さんとか、平成以降生まれた職業でも、例えばIT系の職業であったり、心理カウンセラーとか、ネイリストみたいなものもあったりします。
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この他にも、ITの話にも含まれますが、デジタル、バーチャルの世界でも、いろいろと新しい概念が生まれたりもしています。
こういったものも、もしかしたら明治として使うことができるんじゃないかなと思うんですけど、こういったように、現代でもし新しい明治を名乗れるとしたら、皆さんは一体どういう明治に改名しますか?という問いにはなりますけど、少し考えてみるといいかもしれないですね。
我々は明治と名前も含めて、生まれる前、もしくは生まれてすぐだと思いますが、自分でつけるのではなくて、親であったりとか、親に近しい方、もしくは自分の身柄を引き取ってくださった方につけていただくということが多かったんじゃないかなと思うんですけども、
こういった自分のものを自分で名乗るということは、なかなかハードルがあるような気もしますね。気軽に変えられませんし。でもそんな中でもし、この現代において自分の名前を変えられるとしたら、皆さんだったらどういった名前にしてみたいですかね。少し考えてみると、自分の明治って結構つけるの難しいなって思ったりもするんじゃないかなと思いますね。
こういった形で、現代において名字は全然増えてこないなと思っていたわけなんですけども、いやそうじゃないよという考え方もあります。
というのも、実は現実世界ではなくて創作の世界、もしくはネットのドキュメント世界なんかを見ていくと、インターネットとかの発展に伴って、おそらく新しい名字っていうのが日々、指数関数的にっていうのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、どんどん作られていっているっていうのを皆さん実感しているかなと思います。
創作作品が一つできることに、おそらくその創作作品に出てくるキャラクターたちの中で、ある一定数の方々は新しい名字を持っている、もしくは自分たちが現実で見たことのない名字を持っているっていうものに出会った経験も皆さんはあるんじゃないかなと思います。
こういった形で古くは小説であったり、身近なSNSのアカウント名、そして最近皆さんの目に映ることもあるかもしれませんが、バーチャルYouTuberとか、そういった創作の中では、より自由で発想豊かな名字や名前っていうのが生まれて続けているような気がしています。
加えて日本人はネットでは匿名文化、自分の本当の名前を使わずに新しいハンドルネームみたいなものを使うことが多いっていうところもありますので、他の国に加えてこれからもさらに新しい名字が増えていくんじゃないかなというところが言えそうですね。
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じゃあ、現実世界ではこれから増えていくっていうのはあまりないけれど、バーチャルの世界で増えていくっていうことが見込めるのであれば、名字って今後どうなっていくのかっていうのが少しずつ見えてくるんじゃないかなと思います。
おそらく皆さんも実感してるかなと思うんですけども、現実世界での名字は少子高齢化が日本で進んでますけども、これに伴って減っていくっていうのは確実じゃないかなと思ってます。
人口の多い名字っていうのはあると思うんですけども、そういったものは残れる可能性というのはすごく高いんですが、一方でそもそもその名字を持っている人が少ないというものはどんどん消えていくっていうのは確実と言っても過言ではないかなというふうに思ってます。
簡単に調べてみると、2100年の人口水輸送では日本人の人口っていうのは4600万人から6400万人っていうふうに言われてますので、その中で名字のランキングが高いかと見てみると、現代では佐藤さんが1位なんですけども、
そこから20位の清水さんまでの合計人数がだいたい1870万人いるということなんですけども、これ現代の人口の16%ぐらいらしいんですが、おそらくここの1位から20位の方が占める割合がもっともっと増えていくんじゃないかなと思います。
一方で現実世界で人口減っていきつつあるものの、近年その皆さんの周りでもいろいろ見てきている方がいるかもしれませんが、現実世界を捨ててバーチャルでいきたい、みたいな。
例えばこの2000年代に入ってからのアニメでいうとソードアートオンラインみたいなものであったりとか、最近ここ何年か前か忘れましたが映画でやってたので言うとレディープレイアワンっていうゲームの映画もありましたが、バーチャルの世界が自分の本当の世界という形で現実世界とバーチャルの世界っていうものの立ち位置が反転した場合、世界の名字はどうなるんでしょうね。
そして現実世界の名字の役割ってどうなってしまうのかなっていうのを少し考えてみようと思います。
僕個人の考えで言うと、正直現実世界が主じゃなくなるのであれば、現実世界の名前っていうのは多分不要になるんじゃないかなと思うんですよね。
結局現実世界では自分を表す必要がなくなるっていうのは極端な話ですけど、それぞれ個人が識別さえできればいいので、苗字に多様性を持たせる必要もなくなってくるんじゃないかなと思います。
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例を挙げるとすると、皆さん何かしらスマホのアプリとかゲームをされるかなと思うんですけども、そのとき一番最初にゲームの個人ID、9桁とか12桁とかわかんないですけども、そういうものを紐付けた状態で、
そのゲームの中での名前は適当にアルファベットのAだけとか、カタカナのアとか、適当にひらがなとかであいうえおとか付けてやると思うんですけども、それが逆転して現実側になってしまうという形ですね。
最近、これはちょっといろいろと議論のある話ではあるんですけども、マイナンバーなんかもありますが、こういったものが現実で普及されていって、正直現実の名前というのはあまり意味を持たなくなってしまうんじゃないかというふうにも思っております。
ただ、現実でのコミュニケーションっていうのは失われることはないとは思うので、何が言いたいかというと、リアルな対面の話っていうのはこれからしばらく続き続けると思うので、ここ200年300年わかんないんですけども、現実でのコミュニケーション、対面のコミュニケーションがある限りは、苗字で話すというのは続くんじゃないかなと思ってます。
ただ、その時、現実世界のアイディアはなく、バーチャル空間での苗字を名乗るっていう形に変わっている可能性もありそうですね。
その他にも、仮想空間の中だと、肉体が本物ではないので、見た目に合わせて名前を選ぶ必要もないですし、人間ではないので人間っぽくない苗字、名前というのも自由に名乗れるわけですから、もっと漢字とかカタカナとか、そういったものに縛られることのない新しい苗字、名前っていうのが生まれるかもしれないなと思いました。
あとは、もしかしたら日本人っていうのは外来語っていうものに中学校2年生くらいですか、そのくらい憧れる方も多いわけですから、外来語ベースの名前とか苗字っていうのをもっともっと使うようになって、一方で日本人好きの外国人の方は漢字とかを使い始めて、漢字の文字の形とか響きだけで自分の新しい苗字を決めたりっていうのもこれから出てくるかも。
結構長く話してしまいましたが、こういった形で最近では多分皆さんもいろいろとニュース見られたりしてるかなと思うんですけども、
アップルビジョンプロとか仮想空間の現実空間にマッピングする技術であったりとか、逆に現実空間から仮想空間に行ったりっていうような、そのあたりの境界がどんどんと曖昧になってきています。
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その中で皆さんは現実世界の生きる一人の人間として今後生きていくのか、それともバーチャル空間の中で生きていくか、これによってもしかしたら皆さんの今後名乗っていく苗字っていうのは変わっていくかもしれません。
はい、ということでエンディングです。
今回は苗字の歴史と苗字のこれからについて少し考えてみました。
果たしてこの先、世界は苗字であふれていくんでしょうか。それとも世界は佐藤であふれてしまうんでしょうか。もしかしたら我々はパラダイムシフトの中にまさに今苗を置いているのかもしれません。
また未来の世界を予想するっていうのは我々の番組のコンセプトとして話しているものにはなりますが、これっていうのは未来に現れる苗字を予想することにつながっているのかもしれませんね。
今このポッドキャストを聞いている皆さんの中でバーチャル世界に移っていこうと考えていらっしゃる方もしかしたらいるかもしれませんが、そういった方は是非苗字の用意をお忘れないようにしてください。
我々の番組では評価やコメントの方をお待ちしております。
Spotify、Apple Podcastの方の評価、是非是非お願いいたします。
また新しい試みとして1個やろうとしていることがあるんですけども、これはちょっと気が向いたときにはなりますが、
ノートのマガジンの方で番組の過去回のテキスト記事を投稿していこうかなと思ったりもしております。
こちら、マガジン背景3000年のリスナー絵という名前で実はもう公開をしておりますので、よかったらチェックしてみてください。
まだ数本しかないんですけども、今回の話も含めて公開をどんどん進めていこうかなというふうに思っております。
では今回はここまでです。
現代人の皆さんも未来人の皆さんもまた次回お会いしましょう。さよなら。
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