こんばんは。この番組は、脚本家雨庭有沙が好きなものを好きなだけ語るポッドキャスト番組です。好きなことをどことん語る好き語りと、そのルーツを探るルーツルーツ、苗字の雨庭にちなんで、雨にまつわるエトセトラという雑学のコーナーが全体の構成になっています。
私の声は、よく聞いていると眠くなると言われます。そんな声のラブレターを聞きながら、ぐっすり寝落ちしてもらいたいです。
番組の感想は、ハッシュタグ眠ラブ。眠が平仮名で、残りはカタカナでお願いいたします。
というわけで、眠れぬ夜にはラブレター第10回です。改めまして、雨庭有沙です。
もう10回ということは、幕合いも含めて11週間続けて更新ができているということです。
自分にとってはすごいことです。誰かに褒めてもらいたいです。
前回のスノーマンについての好き語り、聞いてくださった方はありがとうございました。
ちょうどシリアスの発売前で今月は忙しくなりそうです。
先日のミュージックデイという音楽番組では、私が一番好きなWという曲をやってくれて本当に嬉しかったです。
Wはダンスが好きすぎて覚えてしまって、ダイエットにもなるかなと思って毎日踊っている曲でもあるので、ますますダンスがはかどりそうです。
シリアスのテレビ初披露もかっこよかったですよね。
シリアスは先日公開されたダンスプラクティス動画もすごく良くて、
ゾクゾクが止まらないという歌詞のところで佐久間くんがニヤッとする表情がすごいかっこよかったです。
シリアスの振り付けは人間じゃない感があってすごく好きなんですけど、
君の世界はもう染まっているという歌詞のところでお辞儀をするところがバンパイアっぽくてすごく好きです。
シリアスも踊れるようになりたいなと思ってしまいます。
さて、ところで7月7日、七夕でしたね。皆さんいい七夕を過ごしましたか?
私にとっては会いたかった人に会えた記念すべき日になりました。
その人に憧れ続けた結果、私は今の脚本家という職業について努力を重ねているんですけれども、
その人と仕事をご一緒するという目標に一歩近づいた日になりました。
それが七夕の日というのがなんともロマンチックに思えてしまって、
うっとりしてしまう毎日です。これからも日々前を向いて進んでいければと思います。
ということなのですが、ゆずか玲さん本当に素敵な役者さんでした。
今回の主人公、紅子はゆずかさんをドン・ピシャで当て書きした役なのかなと思います。
当て書きというのは、脚本家がその役者さんをそのまま当て書き、
この人ならこういう風に演じてもらえるという、何か見えた状態で書くことを当て書きだと私は思っています。
その紅子が当て書きなんだなと思ったというのも、紅子はとても凛としたかっこいい女性で、
元男役の玲さんがぴったり当てはまるようなかっこよさも持った美しい女性なんです。
あらすじを読ませていただきます。
昔々、そのまた昔、都には鬼が現れ、人々を襲っていた。
貴族である源の青の家臣、坂上勤之助も鬼に襲われるが、反撃して片腕を切り落とすと、鬼は捨て台詞を吐いて飛び去った。
これを青に知らせると、それを聞いた同じく家臣の薄い島は、青の奥方が神隠しにあったのも鬼の仕業ではないかと言い出した。
十年前のある朝、奥方の紅子と娘の藤は、忽然と姿を消した。庭には鬼らしい足跡がいっつい残されていたという。
それから紅子たちの行方は、ようとして知りない。
それでも、紅子と藤は生きていると信じる青は、鬼の根城を探し出し、二人を取り戻そうと心に決めて、
金之助、島、そして桃千代と御苗寺の安倍天一へのごとへ。
だが、そこに金之助を襲った鬼の土地の木がやってきて、桃千代を連れ去ってしまう。
土地の木を追いかけ、青たちは死のなし国へ向かった。
その頃、紅子と藤、紅子の両親は死のなし国の小さな村に身を寄せていた。
紅子と藤の前の見事さに村長の安八が感心するばかり。
そして安八に尋ねられた紅子は村を訪れた経緯を語り始めるが、
共に生きるか共に死ぬか、血の定めに敷き裂かれた二人の悲しきおとぎ話が今幕を上げる。
ということで、紅子は鬼という身分を隠しながら、
愛しい相手青と夫婦になり藤という子を授かるという話なんですけれども、
この紅子の夫の青には乙女のようにぽっと頬を染めて照れるような仕草とかがとってもかわいくって、
なのに鬼のスイッチが入るとめちゃくちゃかっこいい。
盾もお見事で迫力ある演技を披露されていました。
後半では鬼の角が生えるのですが、もう元から生えてましたかというくらいにあっていて、
人じゃない美しさが溢れていて惚れ惚れとしてしまいました。
紅子も当て書きですが、青を演じる鈴木さんについても当て書きだなと確信しました。
若いのになぜか爺臭い、シュッとしているとか。
私は紅子に感情移入しすぎて、殿?とうっとりしてしまいました。
紅子と青が理想の夫婦すぎてですね、
子供の藤が生まれた後のエピソードで赤ちゃんの藤を抱きながら、
紅子がこの子はどのような殿方にとつぐのでしょうかと青に話すのですが、
その時に青が女子が男の後ろ盾なしに幸せに生きていける世の中になってほしいとポロッとこぼすのです。
凛とした佇まいの紅子に青が、
そなたのように一人で生きていける強い女子はおるのようなことを言うのですが、
紅子は今の世においてもどの世においても私は殿と一緒になり添い遂げとうございますみたいなことを言うんですけど、
私も添い遂げとうございます。
平安時代あたりが作品の舞台なのですが、
そうですよね、大河ドラマ光る君へでも繰り返し描かれたようにその頃って女性は殿方にとついで幸運でただそれだけの存在だったわけです。
紫色部や青少奈言のようにその後の世に残る作品を描いた女性たちも多く存在しますが、
それはすごく限られたことでした。
私は今のこの時代でこうして一人の女性として一応社会進出はできています。ありがたいことです。
それでもね、それはそうとして私だって殿のような方と添い遂げたいよと思います。
やっぱり強い絆で結ばれた夫婦というものには憧れしかありません。憧れてます。
この作品ですが東京公演は7月17日まで、あと7日はですね、駆け抜けてほしいと思います。
先日はライブビューイングが開催されまして、その後すぐに劇シネになることが発表されました。
劇シネというのは演劇の舞台で上演された作品を映画館で上映できるクオリティに編集・再構成したものを言います。
劇団新幹線さんの1000倍特許のような劇場公開作品じゃないかなと思います。
私もこれまでの作品を劇シネで拝見したことがあるのですが、劇場にいる臨場感を体験しつつ、
映画ならではの音響や特殊効果を体感できる素晴らしいエンターテイメントだと思っています。
箱鬼物語は劇シネとして劇場公開されたら是非行きたいなと思っています。
そういえば現在宝塚星組が公演されているアッシュラジオの瞳という作品も元は劇団新幹線の作品なんです。