ナイトウィング史の最終章『フォールン・グレイソン』
ポッドキャスト版アメコミ放浪記をご視聴の皆さん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ好きの会社員、私NOBBONが、最近読んだコミックの紹介を中心に、アメコミ関連の話題をさせてもらうものです。
今回は、ついに先日最終章が始まった、ナイトウィング史を紹介していこうと思います。
このナイトウィング史なんですけども、今のタイトルは、ライターはトム・テギラが担当していて、非常に人気がある作品です。
評価の方も高くて、アイズナー賞、昨年アイズナー賞で言うと、3部門にノミネートされていて、
ベストコンティニューイングシリーズ、ベストカバーアーティスト、ベストペンシラーの3つにノミネートされて、最終的にはコンティニューイングシリーズとカバーアーティストの2部門で受賞しています。
先日発表された今年のアイズナー賞のノミネートで言うと、これまだノミネートの段階なんですけども、昨年に続いてコンティニューイングシリーズとベストライターとベストシングルイシューの3つ、
3つとも主要部門にノミネートされています。ベストシングルイシューなんですけども、これどの号がノミネートされているかと言うと、ちょっと変わったコミックで、前編ナイトウィングの一人称視点で描かれたコミックで、
ナイトウィングみたいになったのが自分がビルの谷間を走ったりとか、街行く女性に色目を使われたりとか、そういうのをディックの視点で楽しむことができるという、非常に変わった趣向のコミックになっていて、非常に楽しい作品でした。
そんなわけで、非常に評価が高いナイトウィング史なんですけども、今週から最終章が始まりました。最終章のタイトルはフォールン・グレイソン。落下するグレイソンだとか、破滅したグレイソンとか、そういう感じの意味ですかね。
この名前って、現在ディックって、謎の高所恐怖症に悩まされていて、高いところを飛ぶことができないような形になっていて、そういうディックの状況も踏まえた名前なのかなと思っています。
この物語は、タイトル全体の序盤から登場していた怪人ハートレスとの最終決着を描く物語になりそうです。
ただこのハートレスというビランなんですけども、正直あんまり凄みであったり、怖さというのを感じないキャラクターなんですよね、ラスボスにしては。
このハートレスなんですけども、その正体というのは、昔ディックと同じ学校に通っていたいじめっ子のお金持ちのボンボンというキャラクターで、大人になった今になっても性格は子供の頃からあまり変わっていなくて、
今のハートレスのモチベーションというのも、ディックが凄い良い子ちゃんぶって事前事業を立ち上げて調子に乗っている、そういうディックを気に食わないから痛い目に合わせたいという非常にしょうもないいじめっ子の恐れなんですね。
なんでこいつがラスボスというのは正直微妙かなという気持ちもあるんですけども、ただこのわりとしょうもない悪役であるハートレスを特別にしているものが一つあって、それは何かというと大富豪の彼に付き従う彼の羊なんですね。
この羊は非常に無口で感情をもてに出せない男なんですけども、ハートレスにとってこの羊というのは子供の頃から自分の面倒を全て見てくれて、自分がどんなわがまんを言ってもそれを全肯定してくれる存在なんですね。
例えばハートレスが犬を蹴飛ばそうが、友達をいじめようが、はたまた人を殺そうが、この羊というのはそれを全て肯定してくれて、後処理も全部やってくれるんですね。
なので今回チンピラたちを集めて、ディックの事前活動を台無しにしようという計画に対しても、この羊というのはハートレスに対してこのように立派に育って大きなことをなされて、私はあなたのことを非常に誇りに思っていますというふうに全肯定してくれるんですね。
ここまで来てピンときた方は多いと思うんですけども、要はこの羊というのはある意味アルフレッドの裏返し、要は邪悪なアルフレッドみたいなキャラクターなんですね。
そもそも今のナイトウィングシティの物語というのは、アルフレッドが死亡して、実はアルフレッドというのはブルーツからもらっているお給金というのを全然使っていなくて、結果として莫大な資産化になっていたんですね。
この資産というのをアルフレッドはディック様だったら、この世界を良くするために使ってくれるに違いないという思いでディックに託して、ディックというのはその資産を使ってアルフレッド・ペニュアーズ財団という事前団体を作って、
その活動の中であたかもアルフレッドがディックにしてくれたみたいな形で、両親のいない子供たちに家庭と呼べるような場所を提供する活動というのを始めるんですね。
なので、この物語自体が非常に死亡したアルフレッドの影が重要なタイトルになっているんですけれども、それを踏まえるとこの物語の最終的な悪役というのはこの謎の執事になるんじゃないかなと私は予想しています。
ハートレスの正体とモチベーション
この執事に関しても、昔一回だけこの執事のオリジン的なのが描かれた話があって、この執事の正体は不明でして、本当はこのハートレスの家に使えるはずだった執事というのは別にいたんですけれども、
警察か何かに追われている謎の男がこの執事を殺して、この執事のアイデンティティを奪い取って、このハートレスの家に放行に来ているという物語が描かれたので、本当に得体の知らない人物なのなんですね。
というわけで、この執事ができれば悪役になってほしいなと思っていて、というよりはむしろこのハートレスというのが読んでいてもとにかくムカつくキャラクターなので、最終的には彼がこの執事に裏切られて声面を描くみたいなシーンが見たいなというのが本音ですかね。
というわけで、ナイトウィングに関しては今週から最後の物語というのが始まったので、ここまで盛り上がったタイトルですので、ぜひとも終わりというのを見届けたいなと思っています。
続いてはナイトウィング市外に先週購入したアメコミの紹介をしていこうと思います。
実は以前は毎回先週の新刊の紹介というのをやっていたんですけれども、いろいろ思うところがあって、毎週更新できているわけでもないのに、たまたま更新できた週に買ったタイトルの紹介をするというのも微妙かなと思ってやめていたんですけれども、
やめてみると意外にこのコーナーって細かいタイトルを紹介する場になっていたなと思って、思い直して復活させることにしました。
今週購入したアメコミなんですけれども、DCは先ほどのナイトウィングとバットマン、スーパーマン、ワールドファイナンスとスーパーマンを買いました。
スーパーマンなんですけれども、こちらはスーパーマン系列のイベント、ハウスオブブレイニアックの一部になっています。
このハウスオブブレイニアックという話なんですけれども、どんな話かというと、スーパーマンの宿敵であるブレイニアックが、とある目的のために過去に登場した様々なユニバースのブレイニアックを召集するんですね。
さらにブレイニアックの秘蔵のコレクションの中から滅亡したはずの戦闘民族サルニアンを解放して地球に襲来するという物語になっています。
サルニアンというのはご存知の方も多いと思うんですけれども、DCの哀れん坊であるロボットというキャラクターの種族でして、
ロボットというのは本来はスーパーマンと同じような感じで、ロボットはサルニアンの最後の生き残りというキャラクターだったんですけれども、
そのサルニアンの軍団というのがブレイニアックのコレクションから復活して、これに対抗するためにスーパーマンがロボットと手を組んで戦うという話になっています。
このマルチバースのブレイニアック軍団なんですけれども、こいつらって今のDC全体のある意味黒幕であるアマンダウォーラーを支援してきた光の表擬会という表擬会があって、
イメージ的にはエヴァンゲリオンに出てきたゼーレでしたっけ、イカリゲンドウを呼び出してあれこれ指示を出す謎の会議隊みたいな、あのゼーレみたいな感じで光の表擬会というのがアマンダウォーラーにあれこれ支援をしていたんですけれども、
この光の表擬会の正体というのがこのマルチバースのブレイニアック軍団だというのが実は最近わかって、そういう意味だとこのハウスオブブレイニアックの物語というのはDCの今年の夏の大型イベントのアブソリュートパワーに直接続くんじゃないかなと思っています。
そういう意味で見ると、世界のあらゆる知識を召集するという承諾心にとらわれているブレイニアックなんですけれども、このブレイニアックが物語の中で盛んに知識こそが究極の力、要は知識こそがアブソリュートパワーだというふうに何度も何度も言うんですね。
そういう意味でも多分このブレイニアックの集めた知識というのが一つ夏のイベントの大きなポイントになってくるんじゃないかなと思っています。
あとはDCはワンダーウーマン、タイタンズ、ジャスティスリーグVSゴジラVSコングを買っています。
ジャスティスリーグVSゴジラVSコングですけれども、こちらはタイトル名通りのお祭りタイトルの完結作になっていて、最後はドキュメントの記載通りでジャスティスリーグとゴジラとコングが手を組んで、ルースターが開発したメガゴジラと戦うという展開になりました。
非常に茶がたく面白かったんですけれども、ちょっと文句を言うとすると、同時期に公開された映画のゴジラ&コングがあったじゃないですか。
あれが非常に破天荒の内容だったので、あれと今回のジャスティスリーグVSゴジラVSコングを比べてしまうと、どうしても破天荒さであったり無茶苦茶だったりというのが見劣ってしまったかなというのが感想ですかね。
コミックは映画と違って制作費であったり、もしくは一般創意の受けであったりというのを気にする必要がなくて、想像力の重く限りにいくらでも突き抜けた内容にできるはずなので、もう少し頑張ってほしかったかなと思いましたね。
例えば物語の最後にコングがグリーンランタンのリングをはめてグリーンランタン化するという非常に突飛な流れがあるんですけれども、そこまでしておいてコングが作るオブジェクトというのがゴジラVSコングでコングが使った斧を作るだけなので、どうせだったらもっとド派手なものを作ってほしかったかなみたいな。
そういう感じで、節々で破天荒さに足りない感じがちょっとしたのが残念でした。
あとDCは他にはグリーンランタンゴージャーナルを買ってますね。
マーベルに関してはブラッドハントを買いました。
マーベルの夏のクロスオーバー『ブラッドハント』紹介
このブラッドハントはマーベルの夏の大型イベントになっていて、テーマはズバリ吸血鬼軍団VSマーベルヒーローになっています。
太陽が覆い隠されて、永遠に続く世の中になった地球をある日突然吸血鬼軍団が攻撃してきて、ヒーローたちは吸血鬼退治のエキスパートであるブレイドを頼るんだけども、
アローコとかブレイドというのが実はこの攻撃を計画した黒幕であったというのは導入で、
こちらは非常にジャンプ的な盛り上げが上手いジェドマケイというライターがやっていて、
ジェドマケイの名に恥じず、非常にけれんみに満ちたバトルが楽しいイベントになっているかなと思います。
あとはマーベルは、アルティメットブラックパンサー、イモータルソウ、フォールオブザハウスオブエックス、こちらを買いました。
最後に購入したのがイメージ社のルークエクソダスになります。
こちらのルークエクソダスは人気ライターのジェフ・ジョーンズが満を持して立ち上げた新ユニバースのゴーストマシーンの一つになっています。
このゴーストマシーンがどんな企画でどんなユニバースなのかというのは、前の回で紹介した記憶があるので割愛しますけれども、
このルークエクソダスに関してはちょっと他とは違っていて、このタイトルって遥かな未来世界を舞台にした物語になっていて、
他と比べて非常に独立性が高いシリーズになっています。
どんな話かというと、とある開拓惑星が舞台になっていて、この開拓惑星っていうのは地球の移民会社、ベタワールド社っていうところの分譲地というか開拓地になっていて、
このベタワールド社が地球であなたたちの中に生活に行き詰まってる人がいたら、
地球は捨てて一緒により良い世界ベタワールドを開拓しませんかって言って開拓者を募って連れてきたんですけども、
いろいろあってこのベタワールド社っていうのは開拓者を全員見捨てて地球に帰っちゃうんですね。
物語っていうのは見捨てられた開拓者たちのサバイバルものなんですけども、
ポイントはこの開拓者たちの中にワーデンと呼ばれる能力者たちがいて、このワーデンはどんな能力を持っているかというと、
この開拓星の動物を自在に操る能力を持っているんですね。
主人公はタイトル通りルーク、つまりカラスたちを操る能力を持った能力者でして、
他にもイノシシであったり、クマであったり、オオカミであったりという、いろんな種族を操る能力者が次々出てきて派遣を競うという、
こちらも非常にジャンプの新連載的な大向きがある作品になっています。
ということで今週買ったタイトルはこれぐらいですかね。
というわけで今回の話題は以上とさせてもらいますが、いかがでしたでしょうか。
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それでは次回の更新でお会いしましょう。ご視聴ありがとうございました。