アメリカからこんばんは、NAKAMURAです。この番組では、アメリカ研究留学4年目を迎えた私、NAKAMURAがゲストとお話ししながら、アメリカ留学の魅力を再発見し、お聞きのあなたにお育てすることを目指しています。
今月8月は名護1周年記念スペシャルマンスとして、cheers our San Francisco supportersと銘打って、私たちに鍵のあるゲストの皆様に、毎週一人ずつ登場していただきます。
僕、去年の12月に日本に帰ってたじゃないですか、一瞬。その時にリスナーと会ったって話、確かしたと思うんですけど、その人が、今度、うちのラボで発表するんですよ。
留学、そもそも考えてるから、僕と会ったんだろうけど、たまたまサンフランシスコに来るらしくて、そこで発表させてもらえませんかってことで、ボスに聞いたら、いいよって感じだったんで。
それで発表を、自分のラボミーティングがだいたい月曜日の朝にあって、そこでちょうどタイミングもいいし、そこで研究発表してもらうかって話になって、楽しみだなっていうふうに思ってるんですけど、
なかなか大学院でわざわざ研究室に行って発表するなんて機会ないですからね。
俺も多分なかったよな。1回だけあるけど、なんだかんだ知り合いのラボみたいな感じだったんで、全く知らないラボに行くの結構緊張するだろうけど、練習多分頑張ってしてくるんだろうし、すごい温かい目で見ようかなっていうふうに思ってます。楽しみにしてます。
もし聞いてる人で、大学院生の人がいたら、たぶん気軽に興味あるラボに連絡してみたらいいと思うし、そこにもし日本人がいたら、なおさらですけど、日本人だったら日本語でメールできますからね。連絡したら何かしら助けてくれるんじゃないかなっていうふうに思いますので、ぜひ行動を起こしてみてください。
来たる8月23日にJSPS主催の日本人研究者交流会、オンラインで開催される予定になっていますが、そこでもNAKAMURAさん登壇されるんですよね。
そうですね。コミュニティー紹介のところで、僕ら一応コミュニティーというSNSでのそのポッドキャストの輪という感じでその一部になってはいるので、その観点で僕らのポッドキャストについてちょうど1年経ちましたし、それも踏まえて宣伝を兼ねて皆さんに僕らがどういう活動をしてきたか、そして今しているのかっていうのをお伝えできればなというふうに思っているので、
たぶん参加、まだ締め切ってないよね。
締め切ってはいるけど、たぶんなんとかなる。
ワンチャンいけるよね。オンラインだからワンチャンいけるんじゃないかな。
うん、リンク貼っときますね。
結構去年とかポスト発表とか面白かったんで、ぜひ日本からでも参加しやすい時間だったような気がするので、ぜひ参加してみてください。
留学、特に留学考えてる人は参加する価値はあるのかなっていう感じですね。
NAKAMURAさんネットワーキングにもいらっしゃるんですか。
分かんないっす。
いろよ。
たぶんいいんじゃないですか。普通にコミュニティー紹介の後にネットワーキングなんで、たぶんどっかに。
結構ね、なんかね、去年とかアバターみたいなの作って動かせるやつだったんですけど、操作は結構やりやすかったし、話も比較的しやすかったかなって感じなんで、
現実に近い感じで話せるのかなっていうふうに思うので、見つけてください。
というわけで今回もゲストに井口さんをお迎えします。よろしくお願いします。
というわけで今回のゲストも井口さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回スタンフォード大学、アメ号で初大学ですけども、
スタンフォード大学って、僕正直スタンフォード大学って聞いてアメリカっていうイメージもそもそもなかったんですけど、頭いいぐらいのイメージしかなかったんですけど、スタンフォード大学の紹介を簡単にお願いしてもいいですか。
スタンフォード大学は私立の大学で、いろんな学科があって、スポーツ選手もいれば、数学、美術、音楽と、さまざまな人がいて、コンピューターもそうですね。
大学院はめちゃめちゃ研究者がいて、政治もフーバータワーってのがありますけど、それはアメリカ歴代大統領のフーバー卒業生なんで寄付して立てた塔とかありますし、研究者もいっぱい、ノーベル賞受賞者もいっぱい出てると。
一番有名なのはシリコンバレーのど真ん中にあるというのが多分一番有名な話で、なので企業化、企業をしたい学生、それを応援したいと、しかもいっぱいいると。
企業に興味がある人は多分知ってて。で、なんでシリコンバレーが発展したのかっていうのもスタンフォードが深く関係していて。
二つあるんですけど、一つは後のスタンフォードの教授になるショックレイですかね、トランジスタ半導体デバイスの原理を開発した人の一人が半導体の研究所をシリコンバレーで作るんで、それが元になったっていうのが一つ。
あとはその当時いたスタンフォードの卒業生にヒューレットパッカードっていうのがいたんで、HPですねヒューレットパッカードとその他いろんな企業を作り出していって、スタンフォードの卒業生がどんどん起業して成功していくんで、それに投資してみたいなのがどんどん大きくなっていったのがシリコンバレーです。
スタンフォードが支えてるという感じですね。
そうなんだ。
最近では日本人の野球選手とかもいらっしゃいますもんね。
ああ、らしいですね。僕野球はそんなに見ただけ見てなかったんで。
はい、確かに。
スタンフォードに日本人の野球選手がいるの?
確かプロプッシュですかね、入って。
じゃあ運動とかも結構やってるんですね、研究とか。
やってます。プロ野球選手がいないかわからないですけど、アメフトの選手とかもいますし、あとはUSAのオリンピオン、オリンピックの体操の選手とか、水着の選手とかも普通にいっぱいいます。
スタンフォードって医学部ありますか?
あるな。
めちゃくちゃデカいのがありますね。
日本で言う慶応大学みたいな感じですね。
ああ、そうですね。僕のイメージはそれですね。どっちかっていうと、キャンパス内の噴水で水着で学生がはしゃいでるのを見ると、そうだなと思いますね。
そんなイメージ。
課題じゃないなとは思いますね。
まあけど、めっちゃ広いですよね。車ないと、チャリンコとかいりますよね、普通にキャンパス内移動するの。
そうですね。だからコナンのスケボーみたいなのみんな持ってますね。
僕も何回か学会で行ったことがありますけど、会場行くのに、そもそも結構車とUBER使ってみたいな。
そうですね。
結構めちゃめちゃ広いんで、びっくりしました。
大学が無料の電気バスを走らせてるんで、それで移動はできるんですけど、それにしても広いですね。
一番最初に来たときに、パラルトステーション、一番近い電車の駅から一直線で行けたんで、行けんじゃんと思ってスーツケースゴロゴロして行こうと思ったら、
たぶん20分くらいかかるんで、半泣きになりながら行きましたね。見えるんですけど一向につかないっていう感じで。
これが大学なんだと思いましたもん。UCSFとは全然違うわと思って。
めっちゃ上がりますね、確かに。
バークルより広いですよね、スタンフォードの方が。
広いですね、バークルの方がすぐ山になっちゃうんで、土地が狭いですし。
あとなんか一個見かけたけど、結婚式場みたいなやつありますよね。
メモリアルチャーチっていうのが一番ドアの中にあって、土日は結婚式やってます。
そうっすよね、なんかやってんなーと思ったら、大学で結婚式やってるのがあったんで。
そうですね、確かにあれは、だから日本でも多分キリスト教系のとこやってるのかもしれないですけど、珍しいですよね。
そうっすよね、なんかすごい自然もたくさんあって、古い建物ももう決まってすごい良い大学だなっていう、中は綺麗ですし。
そうなんですよ、土地に対して建物を建てる面積が決まってるんですよ。
新しいのも建てちゃダメみたいなのがあるんで、そのせいで植物めっちゃ埋まってますね。
草原っていうか森ですもんね、ほぼ。
そうですね。
やっぱりいろんな分野の超エリートたちが集まるっていうイメージですけど、結構日本人もいらっしゃるんですか?
そうですね、多分思ったよりはいるんですけど、僕の科学思ったよりは物理系はいなかったなっていうのがあって、バイオ医療系はいるんですけど、
例えば日本人の物理の教授って今ゼロなんですよね。
数学科に一人いらっしゃいますけど、あとは化系とかに行かないといないので、そういう意味ではいないです、あんまり。
同じ分野にいないけど、分野外だったら結構いるよみたいな。
定期的に来てるのはバイオ医療系と、あとはMBAですね。
経営修士は常に来てるっていうイメージがあるんで、そこの2つだけはコミュニティがずっとちゃんとあるって感じですね。
元吉さんも2020年に日本人コミュニティ、研究者コミュニティですかね、を立ち上げられたと思うんですけど。
はい。Japan is Academic Seminar at Stanfordで、頭文字だってJSS、JUSTという団体で、
こちらが研究者を呼んで、日本語で異分野向けにセミナーをやってもらうっていうのを大学キャンバス内で開いていて、
実質日本語を使う研究者のコミュニティになっています。
それの目的というか、どうしてそれを立ち上げようと思ったのかっていうの。
そうですね。このコミュニティは一応名目上は、研究者集めて日本語でセミナーをやるという回なんですけど、
実質日本語を使っている研究者のコミュニティになっています。
それを目的にもともとやってるんですけど、研究者コミュニティで強く銘打つと稼働立つかなと思って、
ビビりながらやったんで、あんま名前に入ってないんですけど、実質今そうなってます。
やろうと思ったきっかけは、今も話したと思うんですけど、バイオ系とMBA以外にコミュニティはなかったんで、ほとんど。
セリ系のコミュニティとか、近い人で話すとかなくて、バイオにお邪魔してバイオの話を聞くとかでやってたんで、
その時にUCバークレーにはBジャンという、分野の垣根を越えた集まりがあって、
ありがとうございます。ここは意識していて、そうですね。やっぱり流動的に企業の人もスピーカーに呼んでるので
ウェルカムの雰囲気を出すようにしてて、プラス最近漢字の人も企業の人入れたりしてて、風通しをよくしているので。
というのもありますし、単純に結構学生ご所属が多いので、そういう若手のキャリアって意味では企業の人とも連携取った方がいいコミュニティになるのかなっていうのがありましたね。
僕らUCSFのやつだといないですからね、あんまり企業の人がそもそも。
企業はないからですかね。でも漢字には結構何人かいらっしゃるって話だと思いますけど。
そうですね。多分何人かは企業の人いますけど、僕らの世代というか、僕らの年代での企業の人やっぱりいないイメージはあるんで。
お医者さんが多いですかね。
それは確かに、うちも企業で同年代、30代みたいな人はあんまりいないかもしれないですね。
企業の人っていうのはどうやって見つけてくるんですか。それはなんかやっぱり口コミみたいなやつで、こういうのがあるらしいよみたいなやつで、そういう人が参加してそこでオファーかけるみたいな感じなんですか。
Facebookで見つけたって人が多かったですね。
なるほど。
最初はイベントブライトっていうウェブサービスが出て、そっちで見つけたって人もいましたし、最近はもうGoogleのフォームに変えちゃったんですけど、
検索でもありますし、最近はその駐在できてる人とかだと、過去の人が来てたからその引き継ぎで存在を教えてもらったとか、っていう良い循環も生まれてますね。
結構その初回の人でも気軽に参加してもいいって感じですか。なんか食事とかそういうのでなんか、食事会もあるんですね。そのセミナーだったとか。
そうですね。懇親会が毎回、第1回第2土曜日の11時から2人1時間ずつ、全部込めて1時間。その後に1時から懇親会。立食パーティーみたいな感じでやってて。
で、参加者は半分ぐらいは割と新しい人がちょいちょいたまに来る人とか。なので結構メンバーが変わるんで、なんかいつもあそこ喋ってるなみたいなのはそこまでないんですよね。
あとまあ、あったとしても懇親会自体が結構長く時間取ってるんで、棚外では基本みんな喋れるという感じですね。
でも審査者でも入りやすいって感じですね。
そうですね。なんか思ったよりみんなエリートっぽくないんで。壁がない人が多分こういうコミュニティ来るんだなと思います。そういう壁がある人はそもそもあんま来てないかもしれないです。
確かに確かに。なんかそのコミュニティ立ち上げて良かったことというか、多分その程日本人からしたら良かったと思うんですけど、井口さん的に良かったことっていうのは何かありますか?
そうですね。一つはもちろんCVが華やかになりましたね。新しい子立ち上げるリーダー、コーファウンダーって書けるんで、それは。そういう意味では華やかにはなってますし、
あとやっぱりセミナーを毎月開いてるんで、そういうのに抵抗はなくなりますね。その後キャリアとしてファカウンティになろうと思った時にもタスクに入ってくるんで、そこら辺が多分仕事には生きてくるのかなとは思いますし、
あとまだこれ起きてないんですけど、一応なんかその閃きというか、研究のいわゆるセレンディビティというやつですね。どっかで研究に閃くっていうのは、いろんな知識をため込んでおいて、ため込んでおいてどっかでパッと閃くっていうのを場にしたいと思ってるんで、それがどっかで花開くといいなと思ってますね。
なるほど。
まあけど月1で2人も会ったらいろんな分野が聞けますもんね。
そうですね、はい。まだ身を結んでないんですけど。
逆にあれなんですか、物理学とかの人もいるんですか。
ちょうど来月、ほぼ数週間ですけど、宇宙系の博士学生とのトークがあります。久々の物理の話ですね。
そうですね、彼の話面白いですよ。その惑星生命の起源って何だろうみたいな話になってくるんで。
面白そうだ。
惑星の隕石ぶつけたときに高エネルギーで元素が生まれて、それによっていろんな生命の源とか元素とかがどう生まれていくかみたいなのを研究してる人ですね。
へー、そんなん研究できるんですね。
シミュレーションですね、測定はまあ難しいですけど、それが物理なんです。やっぱ宇宙も物理現象、物理法則を使って理解すると。
なるほど、俺たぶん人生の中で初めて物理に興味を持ちました。
よかったです。
俺なんかすごい嫌いだったんですよ、正直。難しいってイメージがすごいあって。
宇宙とか、それこそハードディスクとか、そういう身近なやつとか、全く見えないものとかも全部物理で証明できるというのは面白いですね。
今からでも物理を取り入れていかせて研究に。
一応僕もちょっとした数学は一応使ってるんで、物理も使えたらいいです。
よかったです。バイオの人と話すと、いつも最初に物理っていう単語を出した後、心に壁ができるのを感じるんで。
だから僕はいつも物の自力を研究してますとか言うんですけど。
アメリカンナイトGOLD、サンフランシックサポーターのみなさんに乾杯!
今後、日本人コミュニティーが多分ないところもあると思うんですけど、そういう人たちってどうやって立ち上げたらいいみたいなアドバイスとかってありますか?
ありがとうございます。ナイスアシストですね。
JAS入った後にUJっていう海外日本人研究者コミュニティネットワークっていうのがある。
こちらも研究者がボランティアでやってるNPOがあるんですけど、日本とアメリカ両方とも法人があるんですけど。
私は最近アメリカ法人の方の理事になったんですけど、そこの活動の一つとして、私みたいに最近アメリカ海外で研究者コミュニティ立ち上げた人が集まって、
コミュニティ立ち上げるためのマニュアル、そして運営のためのマニュアル作りっていうのを始めていまして、
ちょうど最近コミュニティ立ち上げマニュアルの第1項ができたので、
ぜひそれを参考にしていただいて、もしいろいろ聞きながら立ち上げたいっていうことでしたら連絡いただければ、
あられの方でサポートしますし、そのマニュアル見て、これだけやればコミュニティ立ち上がるんだなっていうリスト化とかもしてあったり、
各コミュニティの立ち上げ話みたいなのも書いてあるので、それらを参考にしていただくとコミュニティ立ち上げられます。
でもそれに従ってやっちゃえば立ち上がっちゃうんですね。
立ち上がっちゃいますね。立ち上げちゃい簡単なんで、あとはどう続けるのが難しいんで。
今いるメンバーで立ち上げようと思ったら、もう公開されてるんですか?
これがUJNのホームページでちゃんと公開する予定なんですけど、一応マニュアル自体は私のホームページからはリンクは貼ってはあるので、
じゃあそれを見て、もし困ったら井口さんに相談してもいいですか?
はい、全然いつでもメールを送っていただければ対応しますので。
一応僕も知ってはいましたけど、もう簡単に立ち上がるようなマニュアルができたんですね。
はい、そうです。Toolsリスト作ってあるんで。
やっぱ研究者が作るとわかりやすそうですね。
やはり井口さん自身スタンフォーでこういうコミュニティ立ち上げられて、研究の知識的なところ以外でもかなり役に立って立ち上げて良かったなっていう実感ありますか?
それはめちゃめちゃありますね。
まずやはり一つ日本人コミュニティが少ないっていうのが特殊で、中国人とかインド人とかめちゃめちゃコミュニティ強いんですよ。
彼らはそれを強みにしてて、生活が生きやすくなっているので、その地域に根差しやすい、続けていけるサポートになっているわけですね。
でも割とスタンフォーだそうでしたけど、アメリカ来たのに日本人同士つるむのもなぁみたいな人はやっぱりいて、私も最初はその気持ちがあったんでとてもわかるんですけど。
ただ冷静にやって考えれば、アメリカも日本もどっちのコミュニティも入りゃ良くないっていうシンプルな答えに行き着くんで、
やっぱりその日本語が使えるメリットを活かしきれてなかったなっていうのはあったので、今は両方とも良いところ取りをしてて、いろんな情報が入ってくるんで役立ってるなと思ってます。
なるほど。コミュニティ立ち上がってないところも立ち上げれるっていうのは結構強いですね。大きな味方な感じがしますね。
そうですね。最初に立ち上げるときに何したらいいんだろうっていうのは不安だったんで。
わかんないっすね。
わかんないですね。だから最初Bジャンルの感じだった人とかに相談したりはしましたね。
そうっすね。
案外ちゃんとやってないんだなっていうのがわかるので、安心しますね。
こんなんでいいんだってなりますけど、UCFFの方はちゃんとやってないと思いますよ。法人かもしれませんし。
そうですね。一応NPO団体らしいんで。今6年目ですか?
2018年からなんで、そうですね。7年目です。
コミュニティも立ち上げて5年ぐらい経って、今後ユウシさんスタンフォードでやっていくのか、それとも今後どうしていくみたいなやつはあるんですか?
そうですね。基本的にはそろそろ成果が出だしたんで、独立の時期なんだろうなとは思っていて、今はアメリカでアシスタントプロフェッサーになるのを目指して、今場所を探しているというところです。
それまではスタンフォードに入れるだけいさせてもらってという感じですね。
アメリカでアシスタントプロフェッサーになるっていうのって、ある程度目標をご所属になった時から立てて、大谷翔平みたいな感じで、何年後にはこうするみたいな感じで、そういう区切りつけて目標とか立ててましたか?
一応は立ててたんですけど、そういう50年後の目標をこうするためには逆算して何年後にはこうなる必要があるみたいなノートは定期的にはつけてはいたんですけど、それなんとなく何年後までにはこれぐらいの成果がないといけなくて、これぐらいには応募しなきゃダメだよなっていうのはありましたね。
それに言うと今若干遅れてますね。論文としては覚えてなかったんですけど、その後ジョブがなかったんで、本来ならこれぐらいにラボ立ち上げた予定でしたね。
やっぱりそれは分野とかそういうのも。
ありますね。
ジョブは運というかタイミングですもんね。
日本と違ってやっぱり定年がないんで、こればっかりは運もありますし、あとは流行りですね。やっぱりその時の流行りじゃないと新しい研究費が取れない。むしろ新しい研究費を大学に持ってきてくれるPIを取りたいというのが大学はあるので、プラス授業もそうですね。
新しいプログラムの授業をやってほしいとか、そういうのがやっぱりあったりするんで、そういう意味では今流行ってるのは量子情報、量子コンピューターとか暗号とかそういう系ですね。
そこら辺が流行ってるんで、そこともうちょっと絡めてかけたらよかったなと思ってますけど。
本心としては今やってる研究そのまま取ってくれよとは思ってますけど、なかなかボランティア団体じゃないので、いろいろ大学運営とか国の研究方針とかもちゃんと考えなきゃいけない段階に来たんだなとは感じてますね。
物理学っていう研究費っていうのはどこかどこか出してくれるんですか?
そうですね。バイオラとNSFが大きいと思いますけど、我々の分野で言うとDOEですね。ディパートメントオブエナジー、エネルギー省が出してて、
未来のエネルギー、省エネとかマテリアル物質とかもそうですし、電池とかも入るのかもしれないですけど、いろいろそういうのがあったり、あとはNSFもそうですね。
最近バジェットが大幅カットになっちゃいましたけど、NSFも出してましたし、あとはディフェンス系も出してます。軍事ですね。
セキュリティ関係のものとかも入っているので。
じゃあもう独立する準備段階には入ってるって感じなんですね。
はい、そうですね。
今シニアサイエンティストかそうか、だから研究費に出せるわけですね。ご所属だと多分出せないので。
いや、研究費はここが違うんですよ。バイオと全く違うんですけど、物理は研究費出せないんですよ、PIになるまで。何にも出せないんで。
だからバイオで若手が出すやつみたいなのはないんですよ。あれはNIHしかないんで。
だからそもそも評価基準が違うんですよね。そういうの取ってなくても、実績とコネ、リコメンデーションレターで決まるんで。ちょっと分かりづらいですから、その分。
じゃあ全然システムが違うから、だからこそコミュニティが大事ってことですね。
そうですね、それもありますし、あとだからその分、タイムリミットあんまないんですよね。バイオあれですよね、PH取ってから5年以内とかなんかそういうのありましたよね、出せるやつで。
期限たくさんありますね。
あれがないので。
あ、そうなんだ、それいいですね。
諦めがつかないかもしれないですね。
確かにな、通んなかったらキリがないというか。今後どういう研究を続けていくんですか、超伝導。
これはそうですね、今迷ってるんですけど、ただ社会の需要的には量子情報とか、今ホットな話題になってるので、そういうところに今やってる顕微鏡だったり、今までやってきた知識っていうのをどう活かせるのかっていうのは、ちゃんと考えなきゃいけないんだなっていうのは思ってるので、
一つそういう軸は今作ろうと思って新しい研究を始めてますけど、それ足掛かりに新しいプロポーザルを書こうかなとは思ってます。
なのでまあそれをやりつつ、今まで面白いと思ってやってきた超伝導であったり、磁石の研究もそうですけど、磁石であり超伝導っていうなんか複雑なものもいるんですよ、中には。
なのでそういうところは割と私の今までのバックグラウンドで考えると、合ってる領域で専門性より高いのかなと思うので、そういうところで存在感を出しつつ、最新のやつにもアプローチしていかないと、
今後学生とった時にいろんな興味がある学生がいて、それを満たすようないろんなテーマを与えられた方がいいんだなとは思うので、あんまけ嫌いせず、いろいろいろんな興味持っていこうかなと思ってます。
樋口さんの分野的に、今後これができたらすごいんだなみたいなやつはあるんですか。
なるほど、これできたらノーベル賞みたいなやつですね。一番は超伝導現象、超伝導体を冷やさないで作るっていうのは多分長年の皆さんの夢で、これができたらいろんなものは変わるんで、発熱しないデバイス、例えばパソコンもそうですし、MRIがめっちゃちっちゃくなりますし、
あとは送電線って電流流して発電所から街に届けてるんですけど、あれめっちゃロスしてるんで、発熱で。ああいうのも変えられたらロスがなくなったらめちゃめちゃエネルギー的にはいいですし、リニアモーターカーも低コストでできると。
そうか。 いいこと作るような技術なんで、それは皆さんやってる人はやってて、たまに嘘の結果も出て話題になったりはしてると。
あそこら辺は生物と一緒なんですね。 はい。
じゃあリニアとかもずっと冷やしてるんですね、あれ。 冷やしてます、はい。
ああそうなんだ。
リニアがすごいのは最近は、昔は液体窒素とかヘリウムとか消費しながらやってたんですけど、最近はそれを完全に閉じた系にして、中でしこしこポンプで回しながら液化を繰り返して、なので液体ヘリウムが減らないでいいという感じなんで、いろいろ工夫されてやってますね。
ああそうか。それはないで済むんだったらないほうがいいですよね。
はい。