2025-08-29 1:01:40

#63 アメリカで強くなった研究者の日本への帰り方【サボテンさん 後編】

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今回も、UCバークレーやペンシルバニアでの留学を経て、現在日本でご活躍されている脳研究者、サボテンさんをお招きしました!

[8/28 PDT 最後の切り忘れ箇所を消しました]


2025年8月は、#アメゴー 1周年記念🌟Special month ”Cheers! 🍻 to our San Francisco supporters!”開催中★


🗽トピック🗽 

サボテンさんの留学と帰国の背景/アメリカでの生活環境の課題/サボテンさんの分野での日米の研究環境の比較/日本でのキャリア形成と就職活動/アメリカ留学がもたらした変化と学び/サボテン


BJAN (Berkeley Japanese Academic Network)

⁠https://sites.google.com/site/bjanberkeley/⁠


本配信は個人的な見解であり、所属する組織とは全く関係ありません。


★番組のX ⁠⁠⁠@ANG_2024⁠⁠⁠

⁠⁠⁠メッセージはこちら⁠⁠⁠

★パーソナリティ ⁠⁠⁠NAKAMURA ⁠⁠⁠

★雑務 ⁠⁠おニューのわら人形⁠⁠

★オープニング: ⁠⁠⁠Trick style(まんぼう二等兵様)⁠⁠⁠

★エンディング: ⁠⁠⁠Night trip(Make a field Music様)⁠⁠⁠

★ジングル:

気分一新 (otologic様)

OP/EDジングル41 (t12ya様)

サマリー

サボテンさんは、アメリカでの留学を経て日本に帰国した経緯や住居選び、治安についての考えをシェアしています。彼は留学中の研究や環境についての体験を通して、日本とアメリカの違いを語り、精神的健康を保つことの重要性を強調しています。このエピソードでは、アメリカでの研究生活を経た研究者が日本に帰国する過程や、その際の研究環境の違いについて話します。特に、MRIを使用する研究の難しさや、日本での研究費獲得のしやすさについての考察が展開されます。アメリカでの研究環境や経験を踏まえた研究者が、帰国後の学会参加や交流の重要性について語ります。また、アメリカでの生活から得た教訓や、人との関わり方の変化についても触れています。サボテンさんはアメリカでの経験を通じて得た食文化や、日本への帰国の経緯について語り、特にスーパーで見つけたサボテンを使った料理に感動した様子をシェアしています。

サボテンさんの留学生活
アメリカからこんばんは、NAKAMURAです。このポッドキャストは、アメリカ研究留学4年目を迎えた私、NAKAMURAがゲストとお話ししながら、アメリカ留学の魅力を再発見していきます。
また今回もゲストMCとして、VICEさんに加わっていただきます。VICEさんよろしくお願いします。
今回も引き続き、ゲストにサボテンさんをお迎えします。 今回もよろしくお願いします。
アメリカンナイトGOLD、サンフランシックサポーターズのみなさんにお招きください。
改めまして、NAKAMURAです。 VICEです。 というわけで、今回のゲストもサボテンさんです。よろしくお願いします。
サボテンさん、今日本にいて、僕と同じ頃に入学を始めたってことは、だいたい3年ぐらいで入学を終わられたってことですよね?
そうですね。 入学の期間って、なんかもう来る前からだいたい予想はしてたんですかな?
このぐらいで帰ろうとか、そもそも帰るってことは決めてたんですか? 結構もう帰ることを念頭に置いて留学してましたね。
で、その期間も本当に3年でとりあえず帰ろうっていうのを目標にしてました。 ただ1年とかですと、思うように研究ができないですし、
周りの方々にも2年は短すぎるって聞いてたので、ちょうど3年ぐらい。
で、同じ分野で3年ぐらいで帰った人も満足してたって話を聞いたので、とりあえず3年で考えて、もし延長すれば延長するって考えていたんですけど、
目標通りこのまま帰国しました。 その分野的には3年で研究結果が出るっていう分野ではあるから、そういう選択肢が取れたって感じですか?
はい。大学院生だとやはり慣れてないので、もう少し時間がかかってしまうと思うんですけど、
ポスト学以上になってくると、3年あれば結構十分なくらいですね。
そうなんだ。なんか動物使ってると長くなるイメージがあるんですけど。
あとはですね、僕の場合はテクニシャンの人たちがかなり頑張ってくれてたんで、僕はそのデータ取得というところであまり自分の時間は使わず、
解析とかその手法の開発というところに非常に時間を割くことができたので、効率よく成果が出たのかな。それはアメリカらしいなと思いますね。
協力プレイっていうのは確かにチームで終わらせるっていうのはアメリカっぽいですね。
じゃあ結構周りの人も2年とか3年ぐらいで終わってて、どんぐらいで帰ろうと思ったんですか?
そうですね。論文がまとまったタイミングで帰ろうかなと思ってましたね。
ただ僕は日本に所属を残してきたわけではないので、就活とかをしなきゃいけなかったので、何も成果なしで就活するのはできなくはないですけど、
ちょっと難しくなるなと思ってたので、とりあえず成果がまとまってきたタイミングでコスト探しをしましたね。それが2年ちょっと過ぎぐらいでしたね。
それ論文を投稿したタイミングで探し始めたんですか?
そうですね。
それってなんかすげー疑問なのが、投稿してリビジョンっていう期間があるじゃないですか。
リビジョンという期間は予想できないじゃないですか。3ヶ月終わる時もあるし、1年ぐらいかかっちゃう時もあるし、それはもうまあいいや、とりあえず考えずにとりあえずジョブハンティングに行ったって感じなんですか?
そうですね。僕はやはり3年で帰ろうと思ってたので、おっしゃる通り、授業の期間は読めないんですけど、
業界的にそのプレプリントですね、どの業界もそうですけど、
授業に入る段階でプレプリントっていう授業無しで公開できるシステムがあるので、そこで公開しておけば一応成果としては認められるのかなと思って、最低限の材料がある段階からコスト探しをスタートしたということになります。
やっぱりもう来る前からあれじゃないですか、日本に帰るって決めてたわけじゃないですか、それは日本がやっぱりいいのか、それともアメリカが嫌なのか、何かあるんですか理由は。
アメリカ良かったわけじゃないですか、だって経験して3年間で、アメリカに残る選択肢も悪くないんじゃないですか。
まあ、ここだというところで匿名だから言えることだと思うんですけど、やっぱりアメリカ治安が悪いと思うんですよ。
パークで悪いですよ、治安。夜怖いですもん。
そうなんですよね、なんか靴投げてくる人もいたりとか、ちょっとよくわかんない人とか、その行動が読めない人とか。
僕が住んでた地域はオークランドの近くに住んでたことがあって、お金があんまりなかったのでそこら辺に住んでたんですけど、
ほんとスーパーから盗んで出てくる人と一緒のタイミングで出て行ったりとか、タイミングとかもあったり。
結構治安悪いところに住みすぎたなっていうところになります。
ほんとちょっと脱線してしまうんですけど、これからアメリカに行かれる方で聞いてらっしゃる方がいるんでしたら、結構お金はかかってしまうかもしれないんですけど、
精神衛生的なところを保つ意味でも、お金高くてもいいところを住むっていうのは本当に大事だと思うので、そうしてください。
その安いところを住むと心折れてしまうっていうか、精神的にも荒んできてしまうっていうのが実感としてあったので、
アメリカの治安と住居選び
やはりその精神的なところのHPはなるべく削らずに頑張ってほしいなと思ってます。
そうですね、ワンチャン死にますもんね。
そう、ワンチャン死にます。バークレーは治安のところが本当に心配な人はオススメしないですね、強い言い方になっちゃうんですけど。
もっと他の地域もあると思うので、探してもいいかな。
ユシ、デイヴィスは治安いいって言ってましたよね、北村さんが。
そうですね。
デイヴィス何もないよね。
そうだね、ホームレスもいないし、遊ぶところも負けず。UCSFも何もないけどね、遊ぶとこ。
いや、SFは治安やばいからな。SF、バークレー、LA、研究できるところは大体治安やばいっていうね。
バークレーの場合は、研究できるところと治安が危ないところは結構密接してる。
もちろん選択肢として住居は避けることはできるけど、サボテンさんおっしゃったように、やっぱりそこはお金とのトレードオフになっちゃって、みたいなとこですよね。
バークレーってどんぐらいするんですか?
一人暮らししたかったら2000ドルはかかりますよね、月。
まあ、悪くないね。
大学が提供してる料でも1800ドルとかかかってしまうので。
僕、大学院住んでるときは月家賃5万円もしないようなところ住んでて、一気にもう4倍以上上がって、そこは結構びっくりさせて、
お金の出し渋ってしまったかもしれないですけど、やはりその、
給料ほぼ消えてでもいいと思うので、いいところ住んでくださいと本当は思います。
バークレー高いですもんね、なんか。
ちょっとその本線から外れるんですけど、サボテンさんもオバイステさんもいろんな多分、引っ越しとかされて、
バークレー周りで住居を結構苦労して探されてると思うんですけど、
良かった住居と悪かった住居ってどういう特徴がありました?
それこそお金の面でもいいですし、地域的な面でもいいですし。
いや、けど日本よりいいところはないですよ。
うーん。
いや、ないでしょ。え、けどサンフランシスコにもないですよね。
いや、でもUCSFあたりいいですよ。
いや、まず自分が嫌いなのは、結構洗濯機が強要とかね、嫌なんですよね。
まあ、ちなみに別のとこに住んでたんですけど、別のとこは良かったので。
洗濯機が個々にあるとこ?
そうそうそう、に住んでたんですけど、ほとんどのところ洗濯機強要とか、あれあんま好きじゃない。
キッチン強要もあるし、あれも相当好きじゃない。
うんうんうんうん。
うーん、あと、まあ治安は地獄だし、高いし。
やばいやばい、ネガティブなところ。
良かったところはあります?
良かったところはないです、別に住居に関しては。
いやいや、住居に関したら日本より良いところはないということで、自分のターンは終了で。
だからまあ、どこに折り合いをつけて、どこまで我慢できるかってところが人によって。
どこを我慢するかですね。
だから我慢するとしたら、そういう水回りを我慢するか、お金をいっぱい払うか、みたいな選択肢にバイスさんの経験だとなっちゃう。
まあお金を払って良くなるかどうかは、自分はちょっとわかんないです。
ということでサボテンさんに渡したいと思います。
そうですね、悪かったところは、やはりそのお金払わないと良いところは確実に進めないなっていうのはあるんですけど、
まあ良かったところとしては、まあ全てにおいて、まあ日本と住居環境も違うなっていうところで、まあ勉強になったなっていうのはありますね。
ポジティブだね。
僕、前住んでるときも乾燥機とか使ったことなかったですし、アメリカは乾燥機あるのは当然ですし、
それで僕そんな体格大きくないんで、Sサイズをアメリカで持ってってたら、もう着れないぐらい縮んじゃって、どうしようみたいな。
アメリカ行くときは、2サイズアップのLぐらい持ってかなきゃなって気づいたり。
そこの洗濯の文化の違いは結構大きいですよね。外で干さないだとか、洗濯機が強要なのがまあデフォルト。一人暮らしだとデフォルト。
ゴミ捨てとかも、僕結構集合住宅に住んでたんですけど、もういらないものとか適当に捨てとけばちゃんと回収してくれるし。
確かに。
本当に良かったのか許されてるかわかんないんですけど、結構道端に机とか置いといたら、まさかの数時間で無くなってるとか結構あって、結構物捨てるのは楽ですね。
今日本にいるんですけど、全然ちょっとゴミ捨ての規制っていうかルールがすごい厳しくて、全然アメリカは大らかに捨てさせてくれたなって思った。
なんか日本だと火曜日は燃えるゴミの日とか、粗大ゴミの日とかって、しかも袋も別でって、厳格に分別とかゴミ出しの習慣が決まってると思うんですけど、
その辺どうでしたか?こっちのアメリカのゴミ出しは。
ほんと楽ですね。今ちょっとストレスありますね、ゴミ捨ては。ああ、これ捨てらんないんだみたいな。
あんまり曜日で決まってたりしないし、分別もゆるゆるだしってとこですか?
ゆるゆる。
しかも2人サボテンさんとバイステさんはアメリカでシェアルームとかもたくさん経験されてきたと思うんですけど、そういうところも何か良さと悪さもあった感じですか?
基本悪さですね。
住居環境の比較
正直でいいと思う。
けど良かったのは、1回同じ分野のポスト属が半年くらいルームメイトで、結構サイエンスの話できたのでそれは良かった。
それ日本人なんですか?
それはカノック国人かな。
ああ、なるほど。やっぱり異国っていうのがよりきつくなるんですかね。
いや日本人の方が一番嫌だなと思ったけど、サボテンさん日本人とシェアされてたけど、どうなんですか?
僕は偽りなしで良かったですね。
先にお勧めすると、やっぱバークレーは家賃とか高いんで、どうしたら良いところに自分の払える範囲で住めるかっていうと、
日本人の知り合いとかとルームシェアする。そういった上で僕はそのビージャンっていう日本人コンネイティをやってたんですけど、
そこで一緒に漢字をやってた人とルームシェアしてたんで、漢字しなくてもビージャンとかで一緒に住む人探して住むっていうのもかなり良い手だと思ってます。
ただ部屋割として結構気をつけた方ですね。
風呂共用とかはあまりお勧めしないですね。
自分の部屋をここ持って、かつ風呂も別々で2つあるっていう風にすると結構ストレスなく過ごせましたね。
最後にサボテンさんお住まいだったところを何回か遊びに行かせていただいたんですけど、
2人でお住まいだった部屋で、真ん中に今じゃないですけど大きいキッチンとくつろぎのスペースがあって、
両端にお二人の部屋があって、どれぐらいでしょう?4畳ぐらいですかね。4、5畳ぐらいの部屋にバストイレがそれぞれついているような感じでしたっけ?
そうですね。もうちょっと広いです。
もっと広い?
アメリカだと基準が結構広く感じになっちゃうんですけど、もっと広かったと思いますね。
牧場はあったかと思ってますけど、全然牧場以上あればストレスなく過ごせますし、
東洋の場所もそれぐらいあるところに住めば全然いいと思います。
初めてのこれから行くよって人は、例えばBジャンとかの人に相談できたりもするものなんですか?
確かに。そもそもルームウェイトを見つけるのは分からないですよね。
そうですね。公にはやってはいないと思うんですけど、でも相談していただければ、乗ることはBジャンの人は必ずしますので、聞いていただいても大丈夫ですね。
ですし、Bジャンに参加していただければ、絶対同じような境遇の人がいて、
Bジャンは結構30人って多い時もあるんですけど、ちゃんと個人個人が自己紹介できるタイミングがあるので、
そこでルームウェイト探してますって言っていただければ、同じ気持ちの人は絶対いると思うので、全然自由にルームウェイト探すことをしていただけたらと思います。
研究費と環境の違い
BジャンはFacebookから参加できるんでしたっけ?
はい、できます。
わかりました。では、賞ノートに貼ってありますので、もしこれからUCバークレーなどに行くかもしれないよって方は、ぜひぜひ覗いてみてください。
生活面ではあれですけど、研究的にはアメリカと日本って同じ分野でやってきて、どんな違いがあって日本を選んだんですか?
そうですね。僕の分野は、例えば研究していく上で大事なものって研究費だと思うんです。お金がないと研究できないっていうのはあるんですけど、
研究費に関して僕の分野でお金を使うところっていうのは、小さいところですと心理実験とかのセットを作ったりとか、
あとはその実験をする上で実験参加者に対しての借金を払ったりだとか、比較的そこまでお金をかけずに研究をすることができる分野でもあるんですけど、
唯一にして最大で必要なものとしてMRIがあって、それはもう高いものだと10億円ぐらいするクラスですし、
数億円は必ずするので、個人の研究予算で買えるようなものではないっていうのは、アメリカも日本でも一緒なんですね。
なので、研究費取るってことの難易度を考えた時に、アメリカと日本で、日本の方がまだ取りやすいっていう印象がありまして、
ただ日本は取りやすいんですけど、小額っていうデメリットはあるんですけど、小額でも取れたらMRI以外の部分っていうのをカバーできるので問題ないかなと。
ただアメリカはコンペティティブだなっていう印象があったので、小額でも取るのは難しいことになっちゃうのかなと思いまして、
研究を維持するっていうか、続けていく上でも、やりやすさという意味でも、日本の方が簡単って言ったら言い方良くないかもしれないですけど、ストレスなしで続けるっていう意味では、日本の方がやりやすいなと思って帰国しましたね。
日本でのポジション探し
なるほど。MRIさえあれば、あとはそこまでめちゃめちゃお金かかる奴はないってことですね。
そうです。
確かにそうなると確かに日本に帰った方がそれは良いですよね。生活がやっぱり日本の方が楽ですからね。
共同研究とかそういった感じで、今もアメリカの元いたラボであったり、シルガニアの方々ともまだ続けてるんで、そういった共同研究の環境を作ってあげれば、全然帰国しても問題ないと思ってます。
あれはどうなんですか。アメリカにいた方がハイジャーナルに出せるっていうイメージがあるんですけど、それはどう思います?
事実ありますね。アメリカにいた方がというよりは、アメリカの人と協調者っていうか、協調者にアメリカの人がいると通りやすいという印象があります。
別に自分が日本にいてても、例えばラストオーサーはアメリカのボスであったり、ラストオーサーじゃなくても名前が入っていればまだ通りやすいっていうのはありますね。
つまりジャーナルのインパクトとは、みたいな気持ちになるっていう話ですね。
コネとかそういうのがあるんですね、たぶん。
僕も論文投稿したときにコメントだったのが、この著者たちはこの分野で一流の成果を出てくるから信頼に値すると思ってるっていう、なんか読んでない上でのコメントとか入ってきたりとかしてて。
じゃあもう知り合いだったんですかね、たぶん。
そう、かもしれない。
でも結構有利に働くことは多いですよね。
じゃあ実際に日本に帰るって決めて、日本のポジションをアメリカから探すってのはどうやってやるんですか?
僕の場合、結構ラッキーだったんですけど、
日本のときに知り合いというか、僕がいた研究室でご所属だった人が、研究室を持って数年が経ってる状況で、そろそろ人を雇いたいなっていうタイミングだったんで、
よかったら応募してみませんかって、確実ではないんですけど、よかったら応募してみませんかって言われたんで、ちょうどいいタイミングだなと思って応募しましたね。
それ他にも応募したんですか?
そうですよ。他の方からも声がかかったりとかもして、僕がそのジョブ判定が始める前のタイミングでも、よかったら帰ってきませんかみたいなこともあったんですけど、
やはりその一つ目に来たのが、留学して1年目って来たんで、ちょっと早すぎるなと思って。
まあなかなかタイミングはあると思うんですけど、自分が納得する場所だったら、そのままいうこと聞いて行ってもいいと思います。
ただその、アプライできるところとして、助教クラスでしたら、現在日本も人手不足になってて、結構アプライする人がポジション探しやすいっていうふうに聞いてるんで、
助教クラスで帰ってもいいと思っている人はいつでも探せるのかなとは思います。
ただ、それ以上の准教だったり、教授クラスでパーマネントとしてのポジションを探すんでしたら、もう少し努力というか成果が必要なのかなとは思いましたね。
どうなんですか?なんか成果が必要なのか、年齢が必要なのかどっちが必要なんですか?
両方? 年齢、日本にすごい重視するイメージがあるんですけど。
いやー、そうでもないんじゃない? そうでもないですか? 今全然同世代でもPIAになるからね。
まあまあ。 准教授レベルいますかね?僕らの世代で。 まあ自分の世代だったらいますね。
ああ、いるんだ。 やっぱPIA、いやー、いるんですよね。辛いけど。
僕、逆の意味ですね。むしろ若ければ若いほど良い。 ああ、そうそうそう。
あんま年取るとちょっともうダメだよね。 年取ると、やっぱり将来性という部分で、新しく研究室を持った時に、あと何年そこで頑張れるんですか?って言ったら結構リミットがあるんで、まだ若ければ若いほど良いって言われてますね。
何歳ぐらいが良いんですか? 40ぐらい?
40がちょうど良いタイミングかなと思いますね。その、教授になるタイミング。ただ現実問題40歳で教授になる人ってかなり優秀というか、限られてはいるんですけど、
そのタイミングで自分が優秀だなと思ったら、ぜひチャレンジするっていうのは今後の自分としても大事かなと思ってます。
あとまあ、言うてちょっとしかないですからね。 そうですね。
いろいろまあ選択肢があったと思うんですけど、そこで今のラボを選んだっていうのは何か決め手があったんですか?なんか生活環境でもいいですし、研究でも。
僕の研究内容としてやはりMRIを使うっていうのが大事なんですけど、その世界的にも最新鋭のMRIが僕の今いる研究所に入ったので、それを使って研究できるのは魅力的だなと思いましたね。
あとバークにいた時はMRI使うのに使用料払わなきゃいけないんですけど、僕のところは研究所でしかも使用料をただで使わせてくれるっていうかなり良い環境なんで。
MRIってなんか高そうですよね。 高いですね。 高いですよね。検査するだけで2万円とか保険的に2万円とかするじゃないですか。
そうですね。実験だったらもっとかかるところもありますし、僕のいるところは一応無料で提供している場所なので、良いところだなと思って今の場所を選びましたね。
それはなんかジョブをもらった時にそういう交渉とかなんかそういうのはできるもんなんですか?
そうですね。僕も聞きましたね。その日本のジョブハンティングというか、アメリカでも一緒かもしれないんですけど、まず公開のトークをして、その後に他の教授陣と面談で話したりするっていう流れになると思うんですけど、
そのタイミングでこういった感じで自分は研究したいと思っているので、そういった環境をMRIで自由に使えますかっていうのを聞いたりして、
そこで何でもいいよいいよって言ってくれる可能性があって、後々実は違ったっていうのがあるかもしれないんですけど、一応そういったところは話し合いができるので良いかなと思う。
アメリカだとスタートアップのお金とか色々あると思うんですけど、お金系もそういうところで話すもんなんですか?
そこはまさにそうだと思うんですけど、僕の場合は話さなかったですね。話した方が向こうに緊張感を与えられたかもしれないです。
僕、一応給料いくらですかって聞きましたね。採用される前に。ちゃんと回答してくれるんで、日本でも。
よく規定によるとかって書いてあって、規定にもよく書いてないことあるじゃないですか、あれ。
そうですね。
あれ、どうにかして欲しいですよね。
どうにかして欲しい。アプライして、面接とかトークすることが決まったら、全然聞いてもいいのかなと思います。
それオンラインでやったんですか?それとも現地で?
僕の場合は全部オンラインで関係と伝えましたね。
それは良いですね。
渡航費とか結構高くなってくるんで、結構オンラインで済むことが多いですね。
最終面接とか、もう決まるまで全部オンラインなんですか?
全てオンラインで終わっちゃいましたね。
ブレキシブルですね。
それ良いな。やっぱり大変ですもんね。やっぱそっちに行って。
帰国後の研究環境
なんかやっぱり大変でしたか?いろいろ選択肢もあるだろうし、オンラインでいろいろあるだろうし、なんか時差とかもあるだろうし。
何がジョブハンティングで、まあ僕らもそろそろなんですけど、大変でしたか?
正直僕らにアドバイスが欲しいんですよね。
成功を自分が納得する場所を得た人として。
今のポジションには満足してはいるんですけど、ここで終わりじゃないというか、任期があるので、まだまだ安定はしてないんで、これからも頑張らなきゃいけないという状況にはまだありますね。
そんな中でも、今の自分の研究環境と比べたときに、アメリカってお金があるんで、すごい満足する環境があると思うんですけど、
それと、僕の場合それと同じくらい自由な環境で研究できるっていうのがたまたま日本にありましたし、
西瀬さんのおっしゃってるように治安はいいっていうのもあるんで、すべてを総合した結果、今いるところがいいなと思ったんで、かなり満足していますね。
自分の中で評価軸を設けて、その中で今いる環境と同じ、あるいはプラスのところを見つけて、そこにアプライしていくっていうのも大事ですし、
あと日本だったら、大きい学会だったら小さい学会ありますし、そこで飲み会とかに一緒に行ったりすると、
今なんか人探してるんだよねみたいな話っていうのは結構出てくるんで、そういうので人を知り合って口づけに人を探してる人が見つかると思うんで、
結構日本は小さい学会でも、むしろ小さい学会とかにいっぱい参加するのが大事かなとは思います。
アメリカでの生活と人脈
なるほどな。だからやっぱり帰国って考えてたら、一回日本に戻って日本の学会に顔出すっていうのがいいんですね。第一手として。
そうですね。僕はジョブハンティングとは別に、1年目終わった後に元いた研究所であったり、他の知り合いの研究所でトークしたりしたので、それは自分の後のジョブハンティングする時のトークの練習でもなると思うので、
機会があったら発表したらいいと思います。ただ、2週間帰国したんですけど、最初の1週間3箇所でトークしたんで、全然帰国して休んだ感はなかったので、ちょっとミスったなと思ってます。
だから俺も次帰国するタイミングですね。発表するなら。もし発表したいってなった時は、普通にメール送ればいいもんなんですか?ここで発表したいなみたいな。
全然いいと思いますし、しかも国内の中だったら交通費も出してくれたりするところもあるので、よろしくお願いしますって言えば全然。
だから旅行があったらちょうどいいですよね。いろんなところに。
全然僕のところにもぜひ来てください。興味があったら。
たぶん交通費いらないぐらいですけどね。
興味があったら皆さん来てください。
アメリカンナイトGOLD、サンフランシックサポーターのみなさん、おめでとうございます。
じゃあ今帰国して半年ぐらいですか?
はい。
半年ぐらいで冬に帰ってましたもんね。
どうですか?日本で、もともと日本でPhDの学生で今、研究施設の職員というか教員、教える側じゃないですか。
それも立場も変わったのもあると思うんですけど、日本での環境ってのはどうですか?改めて思ったことってありますか?
改めて思ったことは、やはりアメリカって人の交流がすごい大きくて、いろんな人がトークしに来る。毎週のように、毎週というか。
毎日のようにですね。
自分の関係ある内容だったら3日おきぐらいですけど、本当にトークだったら毎日のように何個もあったりして、非常に脳が刺激される感じはありましたね。
一方で、僕のところとかも結構交流が多い方だと思うんですけど、やはりそんな講演者っていうのは積極的に呼ばないと来てもらえないっていうのもありますし、特に外国から呼ぶのは難しいなっていうところで、
知識のアップデートっていうのは難しい状況になるんで、やはり学会に参加するっていうのが日本に帰った後大事になってくるなっていうふうに実感してます。
新たな興味とオープンな交流
やっぱり結構いいところにいるじゃないですか、サボテンさん。日本の中でも。それでもやっぱり、アメリカだと普通にセミナーってピザを配ったり、余裕でそういうことをしちゃうじゃないですか。そういうのはやっぱり予算的にできないのか、それともそれをやる人がいないのか。
日本の悪いところなんですけど、昔にやらかした人がいるのかわかんないですけど、イベントとかに使うお金っていうものを研究費とかから出すことができないんですよ。そういう接待というか、交際費があるとか結構厳しくて。
どうなんですか。課金費から多分出せないと思うんですけど、大学からもらってる基礎のお金みたいなやつ、あれも使えないんですか。
正確なことはわからないですけど、使えるかもしれない。小学生だと思います。毎回ピザとかは配れないですね。
ああ、そうか。
やってほしいなと思いますね。
僕の分野で一番有名な人とかやっぱり来ますからね。来てご飯食べる機会ももらえたりするんで、そういうのはやっぱりいいですよね。そういう点でアメリカはいいですよね。
本当そうですね。論文で読んだことある人が結構来たりしますもんね、アメリカで。
そうですよね。この人だってなって。
そうそうそう。かなり行きたいと思う。
実際にアメリカで3年生きてきて治安が悪いところだったり、いろいろ死にかけたりしてると思うんですけど、アメリカで学んだことが日本で活かされてるなっていうのはこの半年で感じたことありますか。
自分の研究自体でアップデートされたことはあまりないかもしれないんですけど、やはりアメリカで何してたかっていうと好きなことって旅行があったんで、
国内旅行とかアスベガスとかその周りのグランドキャニオンみたいなところでザイオンキャニオンっていうところがあったりとか、
自分はまあ研究もして東海岸も行ったりとか、結構その研究に関係なくよりアクティブに動くようになったなと思いまして、
日本帰ってからも旅行とか早速楽しんでます。
この前は台湾一人旅行行ったりして、ブーローハンとかゲテモノとかも結構食べましたね。屋台とか。
なんか旅行これまでしてなかったんですけど、そういう趣味が一つ増えたらよかったですね。
しかも英語喋れますからね。より楽しいですよね。台湾は英語じゃねえか。
台湾はホテルとかメジャーなところは使えるんですけど、夜市とか小さな食堂とかはやっぱり中国語しか通じないんで、
でもなんかシェイシェイが使えたらいけることが判明したんで、多分みんな使ったらいいよね。
手持ちのカードシェイシェイ一本できると思うんで、全然運が近いと思うので行ってください。
なんかアメリカで正直西海岸とか英語通じない、スペイン語しか通じないような人とかもいたりとか、
自分の発音だと英語を理解してもらえないっていう経験も多分あったりすると思うんですけど、
そうやって言語通じないことの経験値も得られたのも、そういうシェイシェイだけで乗り切れるみたいな強さにつながってくるのかなって思ったりもするんですけど。
言われてみればそうですね。本当通じなくても心は折れなくなりましたね、気づいたら。
あと海外へのハードルが多分だいぶ下がりましたよね。
うーん、ほんとに。全然海外旅行とかもしたことない立ちだったんですけど、楽しいなって思いましたね。
そういう点では同情がつくというか、メンタル的に強くなったって感じなんですね。
そうですね、強くなりましたね。
アメリカ体験していろいろ変わったってことで、日常レベルでアメリカスタイル取り入れたこととかもしあったりしたら、
Tipsを教えてほしいなと思うんだけども、どうですか?
アメリカ来て、かなり来た当初とかも、何でもかんでも食べてて太ってしまってたんで、
これはやばいなって思ってたんですけど、食べてたもとして、自分でハンバーガーとか作ったりもしたりしたし、
タコスも作ったりして、日本にないものを食べようと思って、チーズ乗せたりとか、めちゃくちゃハイカロリーな生活をしてたんです。
日に日にカロリーが重くなっていくのを感じたんで、
その時からアメリカってかなり大きくパッケージに何キロカロリーとか表示されてて、すごいカロリー計算しやすいなと思って、
そこからカロリーを見て生活になりましたし、日本とかもサラダとかをちゃんと売ってて、カロリーも確認はしてますね。
でも日本のカロリー表示、かなりいやらしくて、100グラム何カロリーとかじゃなくて、
75グラム何カロリーとか、かなりわかりづらい表記とかもあって、
アメリカほどカロリー数値っていうのは大きく変えてないっていうのが、ちょっと日本の食品表示としては残念だなと思ってます。
けどまあ、今も意識してヘルシーに生きようとします。
飲み屋さんとか行っちゃうんじゃないですか。
行きます。
安いし、だって一杯100円とかで200円とか飲めるっしょ。
そうですね。これアメリカ関係ないんですけど、お酒飲まないようにしてて。
マジ?
健康に行きたいなっていうのが。
わかるわかる。
アメリカ来て健康に対する意識がすごい高まったんで、
帰国後もお酒たまに飲んでたんですけど、
もうなくても生きていけるなって思い始めて、
飲まなくなっちゃいました。
日本人とこっちでなんて言うんだろうな、
わざわざ日本人のところに行かないと日本人と喋れなかったわけじゃないですか。
日本にいると日本人と喋れて、逆に外国人とは相変なイメージがあるんですけど、
外国人とのコミュニケーションっていうのはアメリカを経て変わるものなんですか?
わけへだてなく話したりとかは留学前よりはするようになりましたね。
多分それは自分の興味が大きく広がったっていうのも影響してると思ってて、
アメリカ行くまでとかは自分の研究室に困ってたわけじゃないですけど、
結構自分の研究のことしか興味がなかったんですけど、
より広い範囲で。
アメリカ行ってトークとかあったら、せっかくいるんだから聞いてみようっていうところで、
いろんな分野のトークとか聞いて興味を広がりますし、
また僕は日本人会やってたんで、そこで企業の話とかビジネスの話とかも聞いたりして、
いろんな興味を持つことができるような人間になれたかなと思ってて、
そういったことも関連してだと思うんですけど、知らない人でも話したりとかして、
よりオープンなソーシャルな人になっていけてるのかなとは思うんですよ。
そうだよな。やっぱアメリカだとソーシャルにならざるを得ないですもんね。
そうですね。生きていけないですね。
日本だとどうなんですか?ソーシャルな人って浮いちゃうイメージがあるんですけど。
ちょっと浮きます。
浮きます?
浮きますけど、
浮くの?
それで悪いことってないし、逆にアメリカ帰りの今の人とかは評価してくれるっていうか、
そういうもんだよねっていう雰囲気がありますね。
アメリカでの研究と理解
僕が今いたところはちょっと浮くぐらいですけど、
僕が前にいた脳の研究所っていうのはほんと出来立てホヤホヤで、
以前から日本人が帰ってきたりとかで、
全然もうそういうのオープンにいろんな、
なんか全然浮いてる感じはしなかったんで、
たぶん新しい研究所だったり、
比較的人の動きが多い研究所だったり大学とかだったら浮かないのかなと思います。
アメリカ帰りの人とか海外帰りの人今後多くなりそうだから、
そこら辺の理解はありそうですよね。
若気のいたりというか。
ありますし、全然そうやっていった方がいいなと思いました。
サボテンさんっていうのは何も僕は想像つかないんですけど、
サボテンの魅力
最後にサボテンはアメリカで何か得た経験なんですか?
ちょっと伏線回収ということになるかもしれないんですけど、
アメリカで自分が衝撃的だった食べ物はサボテンで、
サボテンが食材としてスーパーで売ってるんですよ。
結構僕は新しい物好きというか、何でもとにかく試してみよう。
サボテンが売ってたんで食べてみようと思って。
食べ方とか調べてて、
食べてみたら本当にアロエの酸っぱいバージョンの感じで、
美味しいなと思って。
こうやって食べようと思った時に、
自分が見つけてしまったのが、日系のスーパーだと焼きそばが売ってて、
それの食材としてサボテンを入れて食べるっていうのをやってて、
結構それ別に毎週まで食べてました。
そんな美味しいんだ。
美味しいです。自分で見つけたソウルフード。
サボテン焼きそばは本当に美味しかったんで、
バークレーボールっていうところに、
かなり行きつけの野菜とか新鮮な物が売ってるスーパーがバークレーにあるんですけど、
バークレーにいる人は絶対行って欲しくて、
サボテンも焼きそばと食べたら美味しいってことを僕は見つけたので、
皆さん挑戦してみてください。
帰国の振り返りと感謝
というわけで今回はサボテンさんの日本に帰国した経緯と
アメリカ留学の振り返りについて話してきました。
アメゴに参加していただいてどうでしたでしょうか。
自分のアメリカ留学、そして帰ってきた現状っていうものを
整理する機会になったので感謝してます。
こちらこそありがとうございます。
さて、アメリカンナイトGOLDは毎週日本時間の金曜のゼロ時に配信をしています。
番組のご意見ご感想は、ハッシュタグアメゴをつけて
SNSでつぶやいていただくか、メールフォームにお寄せください。
皆さんからのコメントをお待ちしています。
ここまでのお相手はNAKAMURAと
ヴァイスと
サボテンでした。
また来週。
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