1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #027 スパイダーマン:ライフス..
2021-01-02 41:24

#027 スパイダーマン:ライフストーリー

1962年に登場したスパイダーマンことピーター・パーカーが、現実の時間の流れと同じように年を取っていったら?という作品です。現実の歴史だけでなく、スパイダーマンのコミック史における出来事やマーベルコミックスのイベントもストーリーに組み込まれていて、キャプテンアメリカやアイアンマンといったアベンジャーズの面々も登場します。
00:04
あけましておめでとうございます。
おめでとうございます。
この番組では、毎回一冊の邦訳アメコミを取り上げて、それについて二人で語っています。
今年もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
新年一発目、今回のテーマは、スパイダーマンライフストーリーです。
お正月にふさわしい表紙ですね。
そうですか?
スパイダーマンの糸の白と、スパイダーマンの着る服の赤が、うまく紅白に描かれていて、
お正月カラーのめでたい感じになっていますね。
言ってみればそうですね。
12月の長頃に出た新刊っちゃ新刊なんで、
もしネタバレ気にされる方がいたら気をつけてください。
アニメキャラってね、基本的には年取らないんで、
スパイダーマンもさ、もちろんデビューした時は15歳とかだったっけな。
高校生だったんだけど、
定期的に設定のリセットが行われて、
若い10代から30代くらいを一体期待するような感じですね。
実際にだから、62年に15歳だと?
62年に15歳だと、60年70年くらい経つと、いい歳になりますよね。
80出前くらいになっちゃうよね。
孫がいてもおかしくない。
っていうようなお話になってますね。
やっぱりあまり年上だと読者層も境界しにくくなっちゃうもんね。
そうですね。特にスパイダーマンは、
なんでもない平凡な高校生が突然力を認識して、
その共感をある種売りにしていたような心もあるかなと思うんでね。
じゃあいつまでも若い身体でいる必要があるんだね。
今回、表紙もだいぶ攻めてますね。
そうですね。
日本版限定の、限定?日本独自のカバーなんですけど。
これ日本独自なんですね。
みたいですね。
いい表紙ですけどね。
コルシカさんっていうアーティストが描いたみたいですけど、
ちょっとわからない人は検索してもらいたいんだけど、
本当にね、おじいちゃんの顔がボンってあって。
おじいちゃんの顔がドアップで表紙に描かれてるアメコミはなかなかないですよね。
よく見るとね、スパイダーマンのコスチューム着て顔の部分マスクだけ外してるんだけど、
あとキャプテンアメリカとかアイアンマンとかも小さく描かれてはいるんだけど、
とにかくおじいちゃんの顔が目を引く表紙になってるから。
アメコミの表紙っぽさはなんもないですよね。
一見するとね、スパイダーマンの本だってちょっとわからないと思うんだよね。
電気漫画かなって感じですよね。
昔の偉い人の活躍を描いた。
03:00
電気っぽいね。
確かにお話も電気っぽさあるか。
電気っちゃ電気だよね。
スパイダーマンの一大器だもんね。
こんな苦労をしながら活躍しましたっていう話だもんね。
周りのヒーローたちもスパイダーマンに合わせて年取ったり年取らなかったりするんですけど、
ホークアイがおじいちゃんで出てきたじゃないですか。
出た出た。
ちょっと前にやったオールドマン・ローガン。
あれも年老いたヒーローの話でしたね。
思い出して。
いつか見たおじいちゃんがね。
そういうところも楽しめる要素の一つなのかなと。
確かに。
年老いたヒーローって魅力ありますもんね。独特の雰囲気というか。
藤岡博史とかすごい雰囲気あるもんね。
藤岡博史は実年齢に比べて元気すぎるというか、若々しすぎて怖いところはあるけど。
確かにね。出てくると画面が閉まるというか。
画面が閉まりますよね。
今回現実の時間の流れに沿いつつ、スパイダーマンのコミックで起こった大きなイベント。
なんとなくストーリーの中に織り込んでるんで。
これ一冊読むだけでだいぶスパイダーマンに詳しくというか。
なんとなくスパイダーマンの外観が知れるなっていう気もしますし。
スパイダーマン入門書として。
逆にスパイダーマンのこと結構好きで、読んでた人はこれあの時のお話だなーなんて思いながら。
なるほどね。
番人におすすめです。
初めての人も詳しい人も楽しめる。
第1章の舞台はスパイダーマンがデビューしてから4年後、1966年ですね。
ベトナム戦争の災いっていう感じですかね。
スパイダーマンのオリジンを一回確認しておくとですね。
放射線を浴びたスーパークモみたいなやつに噛まれたことで、自分もスパイダーマンの能力を持った超人としてですね。
変化してしまったと。
いやーいいよね。高校生の子は憧れましたね。
憧れるよね。
私も放射線グモに噛まれたいと思ってました。
やっぱ何らかの超能力が欲しくて噛まれなかったよね。
欲しかったわ。今でも欲しいもんね。
別に今でも全然欲しいんだけど。
あとそれからもう一つは、もちろんそれがスパイダーマンとしての誕生したきっかけなんだけど。
もう一つスパイダーマンをたらしめているのは、その力を持ったことで調子に乗っちゃって、強盗を見逃すんだよね。
その見逃した強盗が自分の育ての親であるベンおじさんを殺してしまうということがあって。
06:00
ベンおじさんのセリフとしてですね。
大いなる力には大いなる責任が伴うべきだと。
いろんなところで耳にするセリフですね。
という言葉がありまして。
この経験から彼は自分の力を正義のために、人のために使っていこうとするんですね。
なるほどね。
この2点はスパイダーマンとはというのを考える上でね。
どんなスパイダーマンでも共通している要素ですかね。
スパイダーバースに出てきたスパイダーマンたちもほとんど共通点?
大体そんな感じでしたよね。
放射能がガラミのクボに噛まれて。
おじさんが死んで。
大体共通しているのか。
大体そうなんですね。
今回はフラッシュ・トムソンというキャラがいまして。
スパイダーマン、ナードなんで。
いじめっ子ですよね。
同級生のいじめっ子なんだけど、彼が戦争に行くと。
ベトナム戦争へ。
その時にピーター・パーカー、スパイダーマンが悩むわけですね。
そうだよね。
この力を戦争で発揮するのが責任なのではないかと。
難しい悩みですよね。
レスポンシビリティじゃないのかということですね。
そうだね。
ベトナム戦争というのは絶妙な時期ですよね。
ベトナム戦争ってどういう戦争なんですか?
細かい流れを全部置いてしまうと、
ドミノ理論というのが当時アメリカの外交政策で信じられていて。
ある一つの国が共産主義化してしまえば、
まるでドミノ倒しのように他の国々も共産主義化してしまうんじゃないか。
という考え方があったので、
ベトナムがこのままでは共産化してしまう。
これを食い止めるために我々も介入しようと。
そういうふうになって参戦した戦争なのかな。
なるほどね。
参戦には賛否が分かれていて。
そうですね。反戦運動が盛り上がっていた。
1966年って、今回の舞台になっている1966年って、
ちょうどモハンメドアリが徴兵拒否した年なんですよね。
モハンメドアリって猪木田の。
猪木田の有名な馬騎にも出てくる。
アライね。
あれが1966年で。
有名なセリフで、
俺はベトコンには何の恨みもないんだ。
って言って徴兵拒否して、
刑務所に入ってしまったんですけど。
すごく反戦運動が盛り上がって。
そこに正義はないって考えるアメリカ人も少なからずいたんだね。
そういう戦争なんだ。
世界で初めてテレビカメラが入った戦争というふうに言われて。
なるほど。
メディアの特派員をたくさん取材で行かせたんですよ。
その人たちが自由に報道した結果、
ベトナム戦争はこんなにひどい状況なんだ。
っていう情報が国民に伝わって。
統制しなかったんだ、情報を。
そうそう。
聞いた話だと、確かメディア担当は
昇降待遇で扱われたなんて話を。
09:01
だから護衛がつくみたいな。
これちょっと記憶違いかもしれない。
確かベトナム戦争じゃなかったかな。
それでいろんな受け取り方の人が出てくるようになったんだね。
今回はアイアンマンとキャプテン・アメリカがベトナム戦争に出して
正反対の考え方を示したんですよね。
アイアンマンは積極的にアメリカ政府に力を貸して
テレビ取材も何なら受けちゃう。戦場で。
自分で行ってるもんね。直接。
アメリカを支援しようという立場で。
一方でキャプテン・アメリカは
明確には語らないんですが
私は自分自身の目でベトナムを見に行く。
行ってた行ってた。
戦地へ行って。
どうなったかというと
ベトナム人を助ける。
アメリカ人からベトナム人を助ける。
という立場に置くことになるんですよね。
自分の目で確かめたいっていう
キャプテン・アメリカのセリフは
インベリアによって報道されてたからこそ
言えるセリフでもあるよね。
本当にそうなのかを見たい。
それができたのはベトナム戦争が初めてだ。
というふうに聞いたことがありますね。
キャプテン・アメリカは
今話しあったように
結局ベトナムの人を守る。
米軍の兵士から。
これいいよね。
服面を脱いで
ベトナム人たちを助けてあげてるんですよね。
アイアンマンに伝えろ。
この村の人は私が守る。
かっこいいキャップ。
めっちゃかっこいいですよね。
よく言われることだけど
キャップはアメリカではなくて
アメリカの精神に忠誠を誓っているヒーローだって言いますよね。
アメリカンウェイですね。
この二人に対してスパイダーマンが悩むんですよね。
自分が力があるからには
戦争に協力するという手段もあるんじゃないかと思いつつ
でも一方で
ニューヨークで活躍するのも立派な活動なわけで
大切な仕事なわけで
悩む姿がスパイダーマンらしさなのかなとも思いますしね。
スパイダーマンって苦悩が似合うヒーローだから
決断するタイプではないのかな。
こうだっていうよりは
どっちも測って悩むのがスパイダーマンらしさかも。
今回もさっき言った元いじめっ子のフラッシュがさ
スパイダーマンによくある設定だけどさ
いじめっ子なんだけどスパイダーマンのことが好きっていう
あるあるですね。
スパイダーマンが自分の力を人のために使ってるのを見て
自分は戦争に行こうって決めたっていう話があってさ
これがまたピーターをね
悩ませるよね
いい脚本だわ
第1章からしても面白いですね
第2章の舞台は1977年
ピーターはですね
12:00
グウェンステイシーと結婚をしてですね
めでたい
ミスター・ファンタスティック
ファンタスティック4の伸びる人ですよね
手足が伸びる人ですね
あの人の研究所で研究員として働いてると
ピーター・パーカーはカメラマンのイメージありましたけど
確かに自分の写真を売って稼いでたりもするんですけど
コミックでは自分でピーター・インダストリーズだっけな
会社を起こしたりしてるんで
ピーターは科学者としても結構才能があるっていうのは
元々の設定ですね
1977年
未だにベトナム戦争が起きていて
現実にはベトナム戦争っていつまでやってたんですか
現実には米軍が撤退するのが1973年なので
現実よりちょっと長引いてますね
もちろん1973年に撤退した後もベトナム戦争自体は続いてたんだけど
ミスター・ファンタスティックが言ってるけど
スタークの鉄人奴隷
新聞記事にもね
迷彩柄のアイアンマンが
ベトナムで戦ってる様子が出てますけど
それからあとジャイアントマンですね
こういうヒーローたちが戦争に参加したせいで
戦争に勝てそうだっていう幻想を抱くから
って説明されてるけど
そのせいで長引いてるっていう
長引いちゃってるんですよね
フラッシュも戦死してるんですけど
彼の墓に書いてある情報によると
1974年の4月に亡くなってるんですよ
だから本来の我々のユニバースの歴史であれば
フラッシュは死なずに帰ってこれたはずなんですよね
でも今回ヒーローが介入した結果
この世界ではベトナム戦争が長引き
フラッシュも戦死してしまった
なるほど
ヒーローが戦争に介入した結果
被害がでかくなったってことだ
そういうことだね
キャプテンアメリカは相変わらず
向こうで戦ってるみたいですね
ベトナム人のために戦ってますね
なるほど
面白いな
現実が
コミックの影響が現実に反映されてるっていうのも
やってるわけだね
このお話
グウェン・ステーシーもグウェン・ステーシーで
ピーターとは別の研究所に勤めてるんですけど
生物系の研究所
バイオ系
遺伝生物学の研究所で働いてるんですけど
このグウェンの上司がめっちゃイカれてますよね
グリーンゴブリンに出資されてて
クローンを作るっていう仕事を受け負ってたみたいなんですけど
なぜかピーターとグウェンのクローンも作ってて
15:03
隠して作ってたみたいな話だから
ほぼほぼ趣味で作ってたんでしょうね
グリーンゴブリンには黙って作ってたみたいですよね
やばすぎますね
しかもやばすぎることに
このグウェンの上司はグウェン・ステーシーが欲しかったらしく
クローンの方をカプセルの外に出して
クローンをカプセル内で保管してたんです
本物をカプセル内に入れて
クローンの方を外に出して働かせたのかな
やばすぎるですね
異常者ですね
その結果
本物のグウェン・ステーシーは戦いの中で死んでしまうんですね
自己死してしまうという
おおむね博士が悪いですよね
完全に博士が悪いですね
グウェン・ステーシーって出てきたら死ぬキャラじゃないですか
死ぬあるあるのね
アメージング・スパイダーマンでもいつ死ぬか
本来のコミックスではグリーン・ゴブリンとの戦いの時に
橋から落ちてそれをキャッチしようとしたんだけど
そこで骨が折れて死んじゃうという感じだったので
グウェン・ステーシーが橋に近づくと死ぬ
橋とグウェンはもう相性悪いんだ
今回はちょっと違う形でね
クローンということで
死んでしまいますが
実際どうなんですかね
結局生き残ったのはコピー・グウェンじゃないですか
クローン・グウェンが残って
彼女が最後に言うのは
私は本物よ
記憶とかは全部共有してるから
本物としての意識はあるんでしょうけど
実際自分のクローン
自分の記憶とか感情を共有しているクローンがいたら
良くない?そんなショックかな
自分がコピーであるということは
えー嫌じゃない?
わかんないけど
双子の兄弟くらいの感覚でいれるじゃんってこと?
そうそうそう
同じ記憶を共有していて
でも自分も同じ記憶を持っているなら
別に自分がクローンであったとしても
でもさ、例えば恋人とかさ
二人相手にするわけがないじゃないですか
あーそうか
例えば俺がもう一人いたら
ここに俺がもう一人いるじゃん
それは楽しいんじゃない?
あーそうだね
三人でやればいいんだけど
彼女も日替わりでさ
変わっていけば
毎日新鮮な気持ちで
そうか
まあでも確かに
しばらくしたら別人になるしな
そうそうそう
別の経験をしていくわけですから
今回のスパイダーマンも後々
18:01
このコピーとオリジナルの対比が
ちょこちょこ出てくるんですけど
スパイダーマンとクローンって
スパイダーバースの時にも
クローンチーム出てきましたけど
結構関係が深いんでね
いやでも自分がクローンだったら
悩むんじゃない?
悩むかなー
だって全く同じ人間なのに
記憶も遺伝情報も一緒なのに
片方はオリジナルって呼ばれてて
片方はクローンって呼ばれてたらさ
まあね、呼び分けられたら
レッドトーカン
お前コピーだからって言われたら確かにちょっと
うん
まあでも現実的に考えると
もう吹っ切れて自分の命を生きていくしかないよね
もう生きていくしかないもんね
そうだね
親がどう受け入れるか
親御さんはちょっと悩むかもしれませんね
難しいな
こんなに悩まない?
割とすんなり受け入れちゃいそうな気するけどな
そうかー
実際そうなってみないとわからないよな
確かにどっかにクローンいないかな
第3章の舞台は
1984年ですね
先ほどの前章でですね
クローンのグウェンは
生き残ったクローンのピーターと一緒に
別人として新しい生活をしに行くと
そうですね
なのでピーターはMGAと結婚すると
再婚?
再婚ですかね
子供を設けるっていう感じですね
それがピーター・パーカーの80年代の始まりですね
84年はコミックス的に言うと
シークレット・ウォーズっていう
マーベルの一大クロスオーバーイベントがありまして
マテルっておもちゃ会社とタイアップしてやったから
とにかく売らなくちゃっていう気持ちがあったらしくて
市場調査をした結果
男の子が一番グッとくる言葉
シークレットと
グッとくる確かに
なるほどね
グッとくるよね
シークレット・ウォーズ
ここで最初の映画に
スパイダーマンの映画でも出てきた
エイリアンコスチューム
シンビオートのスーツを手に入れるっていう話だったので
今回のライフストーリーでも
この黒いスーツ出てきますね
これおしゃれですね
おしゃれですね
生命体なんでね
宇宙人なんでそれを着込むっていう
なるほど
今回も現実の歴史とは少し
違う展開がありますね
もう何週間もその話してる気がするけど
84年って言ったら
冷戦なんですよね
ウォッチメンの舞台が
85年でしたっけ
冷戦待った中で
スーパーヒーローがいるせいで
ロシアがアメリカのことをものすごく警戒している
その結果
21:01
ロシアが核ミサイルを
非実体型ミサイルとかいう
スーパーテクノロジーを
アメリカにね
実際に核ミサイルを撃ってしまうんですよね
唯一残された数少ないヒーローたちは
それを止めようとしたんだけれども
結局失敗
アメリカに核が落ちるっていう
ペンシルパニア州に核が落ちるという
結構衝撃的な展開ですよね
だからヒーローが力を行使することが
良くなるとは限らないってことだよね
現実と比較しても状況は悪くなってますよね
現実の歴史と比べても
ベトナム戦争は長引き
核ミサイルはアメリカに落ち
ヒーローがいるからといって世界は良くならないんですね
前のショーでですね
Mr.ファンタスティックは体伸びるじゃないですか
体伸びますね
自分に合わせてすごい服を開発してるんですね
体に合わせて伸びる服みたいなね
汚れない、傷つかない
めっちゃいいよねこの服
なんでそれを世間に広めようとしないんですかって
それが力には大いなる責任の果たし方なんじゃないか
そこでMr.ファンタスティックが
服飾産業は1兆ドルの市場だ
どんな人だって服を着ている
数千万人の生活の安定がこの業界にかかっているんだ
この素材を世間に広めれば世界的な混乱が起きるだろう
それは無責任な行為だって言うんだよ
だからスーパーテクノロジーも
むやみやたらに世の中に還元すればいいってもんじゃない
そこには科学者としての責任があるんだろう
安定させることが重要なんだってことなんですかね
極端に値下がりをするのではなくて
社会を安定させること、世界を安定させることが大事
さっきのロシアが撃ってきた非実体型ミサイルも
スーパーテクノロジーだし
除染作業っていうのかな
放射線の除染作業にも
ミスターファンタスティックとかのスーパーテクノロジーが使われているようなんだけど
だから難しいね
難しいよね
力と責任の関係で語ってくる値も
スパイダーマンのコミックなのかなって思いますね
第4章の舞台は1995年です
スパイダーマンコミック史的に言うと
クローンサーガっていうストーリー展開があったとか
解説書でも悪名高きクローンサーガって言われてますが
あんまり褒めてる感じはしないですね
さっきクローンが作られてて
というのが2点3点するんですよ
俺の方がクローンでお前が本物って言うのが2回あって
24:03
結局だから元の人がピーターでっていう
元の人がピーターでっていう話になるんだよね
なんでもなかったってことですか?
そういうことです
あんまり評判は良くないのかな
悪名高きとか言われちゃうぐらいだからね
そんなようなことが起きたところですね
95年ですけどピーターはいくつになってます?
ピーター48かな?
48
ライフステージもだいぶ上がりまして
もう中年ですか?
会社でも忙しいし
会社も大きくなり
子供たちも家族も大事にしなくちゃいけないし
ヒーロー活動はしなくちゃいけないし
三重生活ですからね忙しいよね
かなりきつい思いをしてるんだけども
そんな時にクローンのピーター・パーカー
ベン・ライリーが帰ってきてですね
ベンと名前を変えていた
実はベンこそがピーターだったっていうお話になって
スパイダーマンの役目を譲って交代するわけですね
オリジナルだと思っていた方が実はクローンだったので
オリジナルにスパイダーマンを譲って
自分は家族の下で暮らすことにするっていう
そういうお話がこの90年代ですね
90年代の40代を過ぎたピーター・パーカーは
まだ悩む人なんですよね
この時ピーター・パーカーはパーカー・インダストリーという会社を作って
大成功しているんですが
そこにトニー・スタークがやってきて
買収したいという会社を合併しようという誘いに来るんですが
断るんですよね
なぜかというとトニー・スタークは武器を作っていると
武器を作ったおかげでさっき核ミサイルを撃ち込んできたロシアとの戦争
ロシア戦争には勝ったんだけれども
その武器によって世界中の圧勝者に力を貸してしまっている
だから合併は協力できないと
断るんですよね
ヒーローとして力を持っている
そして社会人として会社人として
経営者として大きな会社を持って力を持っている
当然そこには責任が発生してくるし
その責任をどう果たすべきなのか
というのは逃れられない彼にとっては呪いのような悩みになっていますよね
そうだね
ずっと力と責任の話だよね
責任を重ねるほどいろんな力を手に入れするんだけれども
その力を生かした責任をどう果たすのかということに悩んでいますよね
27:00
なるほどね
スタークが正しいのかもしれない
チンピラを相手にするよりもっと大きな問題に取り組むべきなんじゃないのか
とか悩んだりもするんですが
48歳ですからね
結構いいお年になっても悩みは尽きないということなんですね
48歳のどういう感じだかはまだ私にはわかりませんが
責任というのが結構重く押し掛かってくるようになるのかな
年齢を重ねるとね
第5章の舞台は2006年ですね
4年代に入ってきましたね
見覚えのある敵から出てきますね
スパイダーバース
出てきましたね
旧婚期
旧婚期
旧婚じゃなかったっけ
名前忘れちゃった
エゼキエル?
エゼキエルじゃない
モービウスみたいな名前じゃなかったっけ
スパイダーバースやったのにね
すっかり忘れちゃった
彼が出てきてですね
先ほど交代したクローンの方の
現スパイダーマンというか
スパイダーマン引き継いだ方の彼をですね
殺してしまいます
へー
スパイダーマン死す
それがニュースに流れてですね
隠居していたピーターも
それを知ることになるんですけども
これでですね
アイアンマンにスパイダーマンの正体がバレて
社長が死んだとなれば
会社を乗っ取られてしまうと
だから自分が顔を出して
健在だということをアピールしなくちゃいけないんだと
言ってせっかく隠居したんですが
家を飛び出そうとするわけですね
そうですね
でも実際にはですね
ヒーローであるということを捨てきれていなかったんですね
そうだね
引退したとはいえ
実は譜面を持ち歩いていて
2001年にはニューヨークで
人命救助活動に取り組んだと
これ9.11ですよね
そうだよね
書いてないかな
直接的には書いてないけど
消防士の描き方からして9.11ですよね
こういう現実の事件をどんどん取り入れていけるのは
アメコミ強いですよね
そうですね
地続きな感じしますもんね
そういうわけで
ヒーローに復帰するわけですね
再びアイアンマンと対峙して
アイアンマンね
アイアンマンね
アイアンマンはベトナム戦争以来
ずっとアメリカ政府のために働いてきたわけなんで
これはこれで彼の思いもね
分かるところではあるんですが
スパイダーバースト
あとシビルウォーを
取り入れてますよね
キャプテンアメリカも出てきてですね
30:01
様々なアベンジャーズを引き連れて
キャプテンアメリカと対立しますが
家族を守る
世界を守る
そしてその世界の守り方
アイアンマンのように
なるほどね
超人を登録して
国家に力を貸すことで
守っていくのか
そうじゃなくて
個人の意思と自由で
世界を守っていくのかっていう
ところでね
これは2000年代だからだよね
アメリカだと愛国者法とかできた時期ですよね
国民の監視情報収支を強めて
人権を制限しましょうっていう流れができてた時期だから
だからこそ
こういうシビルウォーということなんですかね
そうですね
ピーターの息子娘にも
スーパーパワーが遺伝してるんだよね
だから
いつかそのうちトニーがその子を奪おうとする
ってキャップに言われてますね
そうですね
最後第6章
舞台は2019年ですね
一昨年ですね
一昨年ですね
今回宇宙に向かうんですね
ピーター・パーカーが
何でかっていうと
いろいろあって
いろいろは描かれてないんだけど
ピクター・フォンドゥーム
ドクター・ドゥームが世界を支配してる
彼の武器を無効化するために
宇宙にある
トニー・スタークの秘密基地ですかね
ラボの機械を作動させなくちゃいけない
この宇宙に向かう任務に同行するのが
マイルス・モラレス
劇場版スパイダーバースの主役ですかね
アルティメットスパイダーマンですね
アルティメットユニバースのスパイダーマン
黒人のスパイダーマンですけど
それとですね
スーペリアスパイダーマン
ドクター・オクトパスがなったスパイダーマン
ピーター・パーカーの体を持ってなったスパイダーマン
そのお話を盛り込んでるのかなと
なるほどね
これどちらも2010年代のお話なのかな
いや、そうでもないんだ
スーペリアスパイダーマンいつだったっけな
2010年代だったかな
新しいお話であるかもしれないけどね
モノローグでこんな風に言ってますね
僕の宿敵も全員死んだ
敵だけじゃない
キャップ、トニー、リード、ジシカ
みんな死亡か行方不明だ
スパイダーマンと同世代か
それより上の世代のヒーローもビランも
みんないなくなってしまったと
人は多いるということは
そういうことなのかもしれないですね
あんだけ色々あったわけなんですけど
60年も経ってこう
世代が変わっていくんですね
新世代のヒーローたちの名前も出てますね
マイルス、クレア、カマラ
カマラちゃんですよ
33:00
水マーベル
新世代ヒーロー
頑張ってほしいですね
今回スイッチを作動させようと思うんですけど
ベノムの再登場とかもあり
宇宙船が真っ二つに割れそうになってしまった
宇宙船が壊れてしまう
ただ崩壊していく宇宙船から
マイルス君を脱出ポットで脱出させて
宇宙基地がバラバラにならないように
最後視力を尽くして
ビタは自分の命を賭して
蜘蛛の巣を張っていくわけですね
ごめんメイオーバーさんごめんよ
もっと力があれば
そこでなぜか
これちょっと不思議ですよね
読んでてわからなかった点なんですけど
今にも衛星が壊れてしまう
秘密基地が壊れてしまうというところで
なんとか蜘蛛の糸を使って繋ぎ止めるんですが
足りないんですよね
ウェブが足りない
もうダメだという時に
ベノムの神秘オートが最後協力してくれるんですよね
宇宙船に開いた穴に神秘オートが自分の体を張って
穴を塞いでくれる
しかもその塞いだ神秘オートの表面には
蜘蛛の絵が描いてあるというシーンがあるんですが
ここで神秘オートがピーター・パーカーに協力する必然性は
特にないはずなんですが
イマジナリーメイオーバーさん
先ほどが聞いたんじゃないですか
年少の精神世界で対話するというシーンがあるんで
ここで確かに
メイオーバーさんが
みんなを救って
お願いされてるから
これを聞いた神秘オートも
行っちゃってるか
自分の体張り付けた後に
表面に蜘蛛の絵を描いてるわけですから
なかなかマメな性格ですよね
ピーター・パーカーに見やすいようにね
でもいいシーンですね
いいシーン
茶化した感じで言っちゃいましたけど
本当にすごい名シーンだと思いますよ
この第6章
最初に
最近同じ夢ばかり見るんだっていう
強盗を見逃して
おじさんが死んでしまった日
その夢を見るっていうシーンから始まるんだけど
最後ね
ピーターは宇宙で死んでしまうんだけど
マイルス・モラレス君は
無事に地球に帰還することができて
MJからコスチュームを受け継ぐんだね
ピーターのコスチュームを
ピーターのコスチュームを
いいよね
出たって言われたら出たかもしれない
次の世代に受け継がれる正義の意思とか言ったら
ありがちなんだけど
今回のスパイダーマンライフストーリーに関しては
60年代からスパイダーマンの人生を追ってきてるから
最後の次世代に託すっていうことが
36:00
すごく説得力を持って感じますよね
いいね
最後また夢の語り直しが行われて
同じ夢を見るんだ
ベンおじさんが死んだ日の夢
殺人犯を見逃した日の夢
すごくリアルな夢だよ
まるでその場にいるような
心配しないで
いつもみたいに自分を責める気はないから
今回は違うんだ
すごくいい夢さ
って言って
今度は強盗を見逃さないで
ウェブで捕まえるっていう夢に変わるっていうね
感動ですよ
今読みながら泣いちゃった
最終回ですよね
スパイダーマン最終回
あるとしたらこの終わり方でしょう
やっぱり自分の行いで
責任を果たさなかったことで
ベンおじさんを殺し死なせてしまったっていう
自責の念が彼をずっとさ
動かし続けてきたんだけど
最後その
なんか安らかに眠れる感じっていうかさ
使命を全うした感じがいいよね
スパイダーマンファンにはもうたまらない
めっちゃいいわ
雑ですよね
この作品って
全体投資だと
アイアンマン キャプテンアメリカ スパイダーマン
っていう3人のヒーローが
繰り返し投賞してくるんですけど
キャプテンアメリカとアイアンマンが
大義をどう果たすのか
例えばアイアンマンであれば
アメリカ政府のために働くし
キャップであれば自由
人々の心の自由みたいなもののために働いている
でもスパイダーマンはずっと
家族の幸せとか
子供の幸せとか
そういうことをずっと考えていて
いわゆる社会的に大きな大義というものとは
無縁な人生を歩むように描かれてるんですよね
だけれども
家族や子供のことをずっと愛して
身近な人のために働き続けた結果が
この最後の1ページだったと考えると
スパイダーマンのこの終わり方も
いいものだなっていうのが
やっぱり等身大のヒーローっていうところが
スパイダーマンの良さだから
それをやりきったらこうなるのかもね
なるほどね 確かに確かに
やっぱり国旗をまとっている
キャプテンアメリカとか
政府の大きな力を発揮するアイアンマンと違って
そうだね
等身大で共感する余地が最後までずっとあるよね
仕事と家族の板挟みとかもあるんだろうね
誰にでもあることなんだろうから
高校生の頃は私も放射線グムに噛まれたいと思っていたが
もしかしたら年を取ったらね
こういう最後を迎えたいなっていう風になるのかもね
一生スパイダーマンに憧れ続ける人生になるかもしれない
39:00
若者に何か託して
自分は宇宙で死にたい
かっこいい
俺もその最後がいいわ
というわけでスパイダーマンライフストーリーでした
面白かったですね
すごく面白かったです
2019年に亡くなっているので
スパイダーマンの表年は71歳で亡くなったのかな
そうですか
今年は72歳で亡くなっています
なるほど
70歳か
30年後にはこういうお話も作れない
そうだね
今しか書けない
今しか読めない作品かもしれないですね
そうだね
2019年はもう過ぎていますけど
本当に同時代的な作品だと思うので
10年後に読んだら印象が変わるかもしれないですね
ぜひ今読んでほしいね
今読んでほしい作品です
この時代を生きる人としてね
面白かったな
面白かったな
スパイダーマンかっこいいな
スパイダーマン共感しちゃうわ
スパイダーマンのコミックの歴史も終えるし
そうだね入門書として
別にこれから読み始めて全然問題ないもんね
ここから気になるエピソードをピックアップして
やっぱクローン気になるなとかね
悪名をキングクローンさんが
そう言われると読みたくなりますからね
確かにね
またスパイダーマンもいずれやっていきましょう
そうですね
今年も頑張っていきましょう
よろしくお願いします
それではまた次回次回
さよなら
俺たってクローン人間らしい
生まれた時から白い壁と白い天井しか見たことないじゃん
まあ確かに
普通の人は外に出れるらしいよ
本当に?定期的にこの隙間からアメコミを差し出されて
これ実験らしいから
生まれた時からアメコミだけを読ませるとどうなるか
このラジオやらされてるわけだ
俺たちが生まれた
いつか外の世界に出たいね
ねえ
どういう設定だよ
戸惑うわ
41:24

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