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この番組は、毎週一冊の邦訳アメコミを取り上げて、その内容を紹介しています。
今日は、スーパーマン ザ・ラスト・エピソード
スーパーマンがいなくなって10年後のある日、スーパーマンの死の真相を探るべく、一人の記者がロイス・レーンの元を訪ねた。
ありし日のスーパーマンに最後に会った人物であるロイスは、記者の求めに応じ、静かにスーパーマン最後の日々を語り始める。
果たして、いくたの危機から人類を守ってきた、鋼鉄の男スーパーマンに何が起こったのか。
ということで、原作はアラン・ムーワー。
先週のホッチミンに引き続き、アラン・ムーワー原作作品が続いております。
そうですね。2週連続、アラン・ムーワー祭り開催中ですね。
確かに、年末アラン・ムーワー祭りですね。アラン・ムーワーのお皿がついてくる。
ポイント集めると。
この翻訳本、2010年に出たんですけども、
先週やったホッチミンがね、
2009年でしたっけ?
この時期のですね、翻訳アメコミ界はですね、アラン・ムーワー推しがあったんじゃないかなと思うんですよ。
だって本棚にあるでしょ、アラン・ムーワーの本。
ある。あれ持ってるわ。スワンプシング持ってる。
あー、スワンプシング。
今回もね、このスーパーマン・ザ・ラストエピソード。
ファットウェーバー・ハプニング・トゥー・ザ・マン・オブ・トゥモロー。
明日の男に何が起こったのかっていう表題作の他にも、アラン・ムーワーが担当したスーパーマンのお話がね。
そうだね、短編に作品が収録されてますね。
片方にはスワンプシング出てきますね。
確かに確かに。
他にも、あれ持ってるでしょ。B4版データ。
あと、リーグ・オブ・レジェンドの元データ。
エクストラ・オーディナリー・ジェントルメン。
あれもこの時期だったんじゃない?
私もトップ10っていうスーパーヒーロー、みんながスーパーパワーを持ってる世界でやる刑事物のお話とか。
あとフロムヘルっていう。
桐崎ジャックの。
すごい難解な。
あれね、魔術書っぽくあるよ。
だから、作家・アラン・ムーワー推しみたいな雰囲気があったんじゃないかな。
公約・アメコミ業界で。
そういう流れでのスーパーマン・ザ・ラストエピソードだったんじゃないかな。
ちなみに、同じ時期にバットマン・ラストもラストエピソード。
ああ、あれ同じ時期だったんだ。
ほぼ同時に公約出てたと思うんだけど。
ただ、こちらの作品が1986年とかのもの。
なのに対して、バットマンのラストエピソードは2009年のもので、
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公約は同時だったけど、中に収録されているお話は全然時代は別に。
観光年とかでずれてるんだ。
なぜこのスーパーマン・ラストエピソードが書かれたかって背景の話をしてもいいですかね。
どうぞどうぞ。
クライシス・オン・インフィニット・アースっていうアメコミDCコミックスの最初のクロスオーバーイベント。
これどういうお話かっていうと、スーパーマンは1939年からやってますので、
だいたい50年近くお話を重ねていって、ユニバースも広がっていって、設定の矛盾があるんですよ。
フラッシュポイント、ザ・ボタンの回でやったと思うんだけど、
初代フラッシュと二代目フラッシュは別の世界だったって話をしたじゃん。
でも両方の世界にスーパーマンがいるんだよ。
スーパーマンはいるんだ。
だからその辺の整合性とかどうするのってなった時に、
アースⅠとアースⅡっていうのを作って、多次元世界を前提にした。
クライシス・オン・インフィニット・アースっていうのはどういうお話かっていうと、
複数の宇宙がどんどん破壊されていくという壮大なストーリーです。
めちゃくちゃいいじゃん。
これは公約されてるんですけど、定価6,000円くらいだったと確か思うんだけど、
ついさっきAmazonで見たら6万ついてましたよ。
俺持ってる。
どうですか?投資家の皆さん。
アメコミを買うというのは。
高らかに20年、30年くらいか。
公約されたのは10年とかだから。
10年で10倍。
やば。
あと10年経ったら天文学的に全然増えていくんじゃないですか。
倍々。
すごいな。
再販されたら一気に値段落ち着く。
売り時が見なきゃいけないわけか。
株ですよ。
そんな見方でダメですね。
でもそういうお話があって、
このクライシス・オン・インフィニット・アースの後に、
結果としてクライシス・オン・インフィニット・アースのネタバレしますよ。
6万円のネタバレですか。
結果として全ての平行宇宙が一つになって、
新しいニューアースが誕生するんですね。
それまでどこの世界とも違う新しい。
多元宇宙が崩壊して単一の宇宙になるというのがこのイベントだったんですけど、
そういう一大イベントがあるということで、
今までの1939年から誕生してきたスーパーマンの歴史に一回区切りを打とうと。
ということで仮の最終回を作ります。
先に続くことは前提として、一旦ここでおしまいという。
なるほど。
ちょうどいい区切りだから、最終回を作っておくかと。
最終回自体はそれまではあまりなかったってことなのかな?
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なかったってことじゃないかな。
でもアメコミは結構最終回っぽいエピソードがありますよね。
そうなの?私見てるのかな?
オロラ、ラストナイトオンアースとかもさ。
ああ、まあ確かにあれは最終回っぽかったわ。
大断面で終わってたわ。
君が選ぶ君だけの最終回だよ。
確かにね。
キングダムカムとかさ。
そっか、あれも最終回っぽさがあるよね。
その中でも今回の場合はそのユニバースの融合という終わりという意味ではまさに最終回だったわけだ。
それに合わせた仮の最終回。
好きな最終回とかありますか?
ありますよ、あるある。
何が好き?
タイトルは忘れちゃったんだけど、ライヘンバッハの滝っていうところにライバルと一緒に落ちていくっていう。
ライヘンバッハの滝?
モリアーティーってやつの方しかライバルだったんだけど。
さすがにそれは俺も知ってるよ。
ホムズがね、ホムズの最終回が印象的だよね。
シャーロック・ホムズ、最終回とかあるんだ。
一応そこで一区切りっていう体にはなってて、
二人が滝相撲に落ちていって、生死不明でおしまいで、
次の作品も出たは出たんだけど、それはホムズがライヘンバッハの滝に落ちる前の事件。
なるほどね、時系列的には最後は。
最後はそうなってる。最終回と言えるか微妙なんだけど、一つの区切りとして。
一つの最終回と言えるんだ。
そういうのが結構好きかな、私はね。
俺最終回はさ、ちょっとほろ苦いぐらいが好きで。
仮面ライダーブレードの最終回とか、
主人公が怪人になっちゃって、みんなと離れて暮らしていくっていう。
泣いた赤鬼、青鬼みたいなオチなんだけど。
あと最近だと、これも仮面ライダーなんだけど、仮面ライダーしか見てないから。
これも仮面ライダーなんだけど、仮面ライダービルドってやつは、
主人公がんばって世界を平和にしたんだけど、
その主人公のことはもう誰も覚えてない。
悲しい。
すごい切ない終わり方で。
そこに主人公の相棒が帰ってきて、
その二人だけが世界を守った事実を知ってて。
すごい。
すごい良い終わり方だったんだよね。
こいつだけが覚えてたんだ。
この相棒だけが。
牛オトトラじゃん。
この話前もしたな。
フラッシュでそんな生きてたことなかった。
でもそういうのが好きだった。
すごい良いエンドだね。
最近は商業的にスピンオフとかを本編終了後にやるから、
何回か映画があったんだけど、
そうやっていくうちに主要キャラみんな記憶を取り戻して。
何だったんだって。
復活してくれることは非常に嬉しいんだけどね。
物語の要因という意味では。
なるほどね。
ホームズも結局、実は生きてたっていうテーマになって。
バリッツっていうホームズの特異な武士を使って、
滝坪から一人だけ生き残っていた。
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ホームズが実は殺人を犯してたっていうことになるんですけど。
バリッツってそこで出てくるんだ。
そうそうそう。
その意味でもホームズも結局続編が作られ続けるので。
難しいっすね。
難しいよね。終わらせるって。
そもそも最終回っていうのが特殊な概念だよね。
普通の映画とか小説とかってさ、
もうそれ一本で完結。
最終回って言い方しないもんね。
ああ確かに。
連載前提ですよね。
連ドラとか漫画とかじゃないと最終回って言い方しないよね。
確かに。
ここで改めて漫画とアメコミの違いを。
あら。
日本の漫画はですね、作者がキャラクターを作っていくんですよ。
なるほどね。
一方でアメコミはですね、キャラクターを会社が管理してるんですね。
なるほど。
だからいろんなライター、いろんなアーティストが同じキャラクターを描いていく。
はいはいはい。
だからスーパーマンは1939年に誕生してからずっとやってるわけですね。
あれ?38年だったっけ?
あ、38年だ。39年ってバットマンだ。
まあいいや。
まあまあ長々とね、時代が経っても同じキャラクターがどんどん活躍していくわけですよ。
そういうふうに会社がキャラクターを持っていることで、
ユニバースっていうね、同じ会社が持っているキャラクター同士が
作品を超えて共演したりして、ユニバースってものが作られるっていうのと、
物語が終わらないっていうのがアメコミの特徴かなって。
作者が、最初に作った人が亡くなったとしても後を継いで。
物語はかけ継げと継がれていくっていうね。
なるほどね。
だからアメコミのキャラクターって終わらせにくいっていうか、殺しにくいというか。
会社の資産のひとつになっちゃってるわけだもんね。
人気キャラであればあるほど終わりがない。
ずっと続くわけかな。
そんな中でもですね、死んだキャラが生き返ることも結構多いんですけど、
アメコミが生き返らない三大キャラってのがいました。
へー。
シークレットオリジンに関わるキャラクターってのは基本的に生き返らないね。
あーなるほど。
例えばバットマンの両親とか生き返るとバットマンの戦いの意義がぶれちゃうんで。
あとパニッシャーの家族とか。
あーなるほどね。
ああいうのはベーンおじさんとか生き返りにくいんだけど。
2代目ロビン。
ジェイソン・トッド。
ジェイソン・トッドはジョーカーに殺されて、長い間生き返らないキャラだったんですよ。
じゃあずっとバットマンのトラウマとして。
そうそう。だって昔ジョーカーに殺されたロビンがいるっていう物語に重みがあるもんね。
ジョーカーと戦う説得力というか。
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複雑な関係が生まれるもんね。
長らく生き返らないキャラだったんだけど、今は元気にレッドフードとして戦ってますし。
あと映画にも出てきてるバッキー。キャプテン・アメリカの。
あいつも死んじゃって長らく生き返らなかったんだけど、今は元気に大活躍ですね。
あとスパイダーマンの恋人だったグウェン・ステイシー。
グウェン・ステイシーは死んだままですけど、別世界のグウェン・ステイシーが今元気に復活中ですね。
やっぱり生き返らないとされていたキャラクターも今はポコポコ復活をしつつ。
やっぱりアメコミにおいていかに死っていうのが難しいからね。
そういう話ですね。
なるほど。
そういうわけでアメコミのキャラクターっていうのは構造的に死なないというか、終わりっていうのを迎えられないんだよね。
なるほどね。漫画評論家の大塚英二が何かで書いてたんですけど、
古典的な漫画のキャラクターってみんな死なないし傷つかない体を持ってるんだっていうふうに言ってたんですよね。
なるほど。
ミッキーマウスとかトムとジェリーとかでもいいんだけど、なかなか彼らって車に轢かれたらペッタンコになるし。
あるあるある。高いところから落ちてもその形で穴が開いちゃうとかで。
怪我して痛かったりとか苦しんだりっていうのはあんましないじゃないですか。
嫌だもんね。前の回のダメージを負ってる。
負ってるミッキーマウスとかちょっとなかなか見たくないじゃないですか。
今回のスーパーマンもそんな感じのところあってさ、太陽の中心でお風呂に入ったりとか。
注射器によると水爆が足元で爆発しても傷一つ追わなかったみたいなこと書かれてましたけど。
この時代のスーパーマンも傷をつかないあるいは死なないキャラクターとして書かれてるじゃないですか。
死なない傷つかないキャラクターってつまり変わらないってことじゃないですか。
オリジンはあったとしてそのオリジン以降はずっと変わらないスーパーマンコーテスの男として活躍し続けている。
いいことかもしれないんですけど会社的には。
でも変わらないってことは同時に成長しないっていうことでもあるわけで。
物語としてキャラクターの内面とか自意識みたいなものを掘り下げるのは難しいですよね。
なるほどね。変わらないわけだからね。
そうそうそうそう。
にも…だよね。ごめんね。
サザエさんとかもそうじゃん。
そうだねサザエさんとかもね。
カツオとかがね急にさ、なんか俺今までなんであんなバカみたいなことを真面目に勉強しようとかってなんないもんね。
思春期に悩むカツオくんとかちょっと見たくないぐらいですね。
ないぐらいですね。なんかだんだん体が思うように動かなくなってきた船さんとか。
うわーつらー。
それないもんね。
ない。
そうだね。
変わらないことが。
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でも今回のスーパーマンはなんと傷つきます。
はい。
体が身体的に傷つくってことはあんまりないんですが、ずっと長年付き合ってきた友達や飼い犬が殺されていくことによって精神的に非常に大きなダメージを負っていきますよね。
まさかクリックと死ぬとは思わなかったからさ。
ショックだな。
犬殺すんだったらさ、先に言っといてくれなかった?
確かにね。
あるよねそういうサイト。
ミーワーから見る映画が犬が死ぬか死なないかサイトで教えてくれるサイト。
犬が死ぬ情報が載ってるサイトってこと?
まあいいや。
でもスーパーマンは周りの人たちがどんどんね。
ね。次々と倒れていって殺されていって。
落ち込みますよね。
表紙にもなってるけど。
そうそう。
なんだこれベッドじゃなくてなんか四角い白いものの上でね。
台の上で。
泣くスーパーマンが。
泣くスーパーマンが見れますね。
でも傷つくしキャラクターも死んでいくってことは逆に言えばキャラクターが変化できるっていうのは成長できるっていうことでもあると思うので。
まあそういう意味ではね。
スーパーマンを変えていくスーパーマン。
結果的に最後スーパーマンは自分に貸した掟を破って殺人を犯すことでこの回の事件を解決することになるんですが。
あの黒幕がね。
実は5次元人。
5次元からやってきた。
ミクチュア。
ミクチュア。
ミクチュア。
でこれを殺してしまう。
殺してしまう。
まあそれによって事件は解決することになったんですが。
人を殺してしまった以上スーパーマンではいられないということで彼は姿を消してしまった。
なるほど。
確かにスーパーマンが相手を殺したことはあるんですけども。
決定的なものになっちゃうよね。
そうだね。
大きい変化ですね。
対面の変化みたいなものを。
考え方、行動の変化みたいなものを描く。
なるほどね。
ちょっと雑語になってしまったら申し訳ないんだけど。
やっぱこのさっき話した黒幕。
この黒幕。
この黒幕。
この時期はオッチメンとかアドバイナリタンスとか。
だからゴールデンエイジ、シルバンエイジのアメコミキャラクターってある意味ではそういう変化しないキャラだったのかもね。
確かに、私はあまり詳しくないですが。
ある種そういう変わらない牧歌的なヒーローイメージみたいな。
そういう変化しないキャラだったのかもね。
そういう変化しないキャラだったのかもね。
そういう変化しないキャラだったのかもね。
そういう変化しないキャラだったのかもね。
確かに、私はあまり詳しくないですが。
ある種そういう変わらない牧歌的なヒーローイメージみたいな。
シルバンエイジってそういうイメージあるもんね。
なるほどね。
そういう意味では今回の作品はすごく現実的というかリアリズムって言ったらいいんですかね。
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スーパーマンからしてみるとすごく不条理な暴力とか理不尽な痛みとかそういうのを味わうことになっていくんで。
で、過ちを犯してね。
で、変わっていくスーパーマン。
変わっていくスーパーマン。
そういう意味で、モダンエイジへの転換期にこれが描かれているっていうことが価値があるっていうかね。
スーパーマンと現実的なリアリズムとの戦いを描いて、その結果スーパーマンが引退していくという話。
新しいスーパーマンが出てくるわけなんですが。
なるほどね。そう考えるとやっぱアラン・ムーはすげえなってなるな。
本当にアラン・ムーは天才じゃないかと思いますよね。
これを読んだ時にそんな衝撃的な作品でもないなってちょっと思っちゃったんだけど。
でも確かにこの描かれた時代とかその時のキャラクター性とか考えるとすごくセンセッショナルだったね。
なるほどね。そういうかもね。確かに。
もう一個入っているスーパーマン&スワンプシングもスーパーマンが死にかけるお話ですね。
はいはいはい。
宇宙隕石に金がついていたと。
宇宙金に。
これがどうやらクリプトン製の金だったらしく、それがスーパーマンに影響を与えて。
スーパーマンに感染してしまうんですね。病気に。
なんかめちゃくちゃ幻覚を見ちゃうようになるっていうお話ですね。
スーパーマンが次々能力を失っていくのを私は結構好きなところですね。
私はスーパーマンがこの金のことを思い出すシーン。
オールドクリプトン百科辞典っていうのをスーパーマン丸暗記してるらしいんですよ。
これそういうことなんだ。確かに。5308項目とか言ってるもんね。やば。
だからスーパーマンの超能力の中にスーパー記憶力があるんだなって。
スーパー記憶力確かにすごい。
これって今のスーパーマンもできるのかな?
このスーパーパワーのイメージなくない?
あんまりイメージないですよね。記憶力いいって。
クリプトン製にいたときにこれを覚えたってことだもんね。
どうなん?赤子のうちに射出されてるからね。
どっかで手に入れたんですね。
キャンダーとかあるしさ。
そうかそうかそうか。物はあるんだ。
物はどこかにあったんじゃないか。
あと幻覚が始まった夜にスーパーマンのペルソナが話しかけてくるシーンが
このままではお前は死ぬぞ。伝説をこんな形で終わらせていいのか?戦うんだか?
っていうのと、スーパーパワーを失った君はただの人間でしかない。
死が誰にでも訪れるものならば君もまた例外ではない。静かに受け入れるんだ。
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っていうクラークのペルソナ。
スーツとメガネが喋ってる。
これが服で再現されててね。スーパーマンとしての人格は全身タイツの赤パンツで
スーツにメガネがクラーク・ケントとしての人格を表しててね。
これが幻覚としてスーパーマンに話しかけてくるっていうシーン。
演出として面白いなと思って。
服装で自意識を変えてたんでしょうね。
ね。これがひとつのスイッチなんだね。
危ないから一人で死のうと思うわけですね。
そうだね。
西海岸からずっと東に行くんだけど、いろんな街にスーパーヒーローがいるんだよね。
最後の時は一人で迎えたいんだけど、北極の孤独の要塞には行けないから。
空飛べなくなっちゃったんだよね。能力失って。
ゴッサム、ニューヨーク、ワシントン。スーパーヒーローのいる都市は除外する。彼らに迷惑はかけたくない。
アメリカ結構ヒーローいますね。
コラ中にいますね。主要都市には大体いるってことですね。
そんな感じで誰もいないところを探して沼地に、森にたどり着くんですが、そこにはスワンプシングが。
本当にどこにでもヒーローがいるということですね。
そうですね。スワンプシングの話はまたいずれやりたいですね。
私スワンプシング一番好きなDCのヒーローかもしれないですね。
本当に?
好きと言うとちょっと違うかな。影響を受けたヒーローですね。
やっぱりアラン・ムーアーの包訳されているスワンプシングは面白かったもんね。
大傑作でしたね。
今回もスワンプシングはスーパーマンと顔合わせしないんですよね。顔合わせしないといったらなんなん?
そうだね。直接的には会わずに夢の世界で、幻覚の中で。
スワンプシングが本当に助けてあげるんだけど、スーパーマンは幻覚を見ているので、めっちゃスワンプシングのことを襲ってくるんで。
怖いよね。スーパーマンはあの人格だからいいけど、普通にこっちを破壊しに来ると怖いね。
スワンプシングがスーパーマンを癒してあげて、癒しの力で帰るんだけど。
この慈愛に満ちた優しい顔。スワンプシングのね。
そうだね。スーパーマンの漫画なんですが、ラストはスワンプシングで終わっていくんでね。
スワンプシングは沼の怪人なんで、見た目そんなにかっこよくはないんだけど、優しげな顔ね。いいですね。
いいやつっぽさが出ております。
あと、病んだスーパーマン、ヒゲ生やしっぱなしだったんだけど、最後症状がなくなって元気になって、自分でヒートビジョンを使ってヒゲ剃るシーンがあるんだけど。
細かいディティールも好きですね。
いいよね。至急のカミソリでもヒゲが剃れないってね。
24:00
あ、そっかそっか。それで、なるほど。自分のヒートビジョンを鏡に反射させてヒゲを剃るってことなのかな。
永久脱毛と同じ方式ですよね。
レーザーで。
レーザーで。スーパーマンはやっぱりヒゲもスーパーなんですね。
それから3本目は、他に何を望もうですね。
スーパーマンの誕生日にお祝いしに行こうと思ったら、モンガルーがスーパーマンに寄生生物みたいなのをやって、
夢を見せる花ですね。
これを付けられると、自分にとっていい感じの幻想というか夢が見れるんだけど、
この夢から出たいと思わない限り取れないっていう。
面白いね。
悠々白書の倉間がこんなの使ってましたよね。
あ、あった。
ところありにやってましたね。
このお話、アニメ化してて、ジャスティスリーグのアニメに出てて、それ見た時からすごい好きなエピソードですね。
これいいよね。
面白いよね。
私、ラストエピソードなのに申し訳ないですけど、これがこの3作目の中で一番好きかもしれません。
私もこれ好きだな。名エピソードだと思います。
名エピソードですよね。
思えばこれもアラン・ムアだったんですね。
すごいな、アラン・ムア。
最初にバットマンとロビンがスーパーマンをお祝いに来て、そこにワンダーウーマンが出てきて、
この子はジェイソン・トッド。
ジェイソン・トッドね。
バットマンが自己紹介して。
新しいロビンね。ごめんなさい、ジェイソン。あんまりディックにそっくりだから挨拶を忘れていたわとかって話しかけるシーンがあるんですけど。
これね、たぶんこの時は別にそういうのじゃなかったと思うんだけど、後にグラント・モリソンだったかな。
バットマンはジェイソンをディックにそっくりにさせるために髪を染めさせてたみたいなエピソードがあるよね。
やばー。
このシーン、ジェイソン的には複雑だったんじゃないかなって。
バットマンはちょっとおかしい人ですよね。
北極拳なのに、ロビンは生足ですからね。
半袖短パンですからね。
そんなこと言ったら、ワンダーウーマンはもっと寒そうな顔してたけど。
いいですよね。
このプレゼントもよくない?
プレゼントもみんな持ってくるんですよね。
バットマンのプレゼント、新種のバラ。
友達にバラをくがす新種のバラ。
どう?俺から新種のバラくらったら。
別の意味を読み取ってしまうかもしれない。
名前はクリプトン。
しかもこれプレゼント被りしてますからね。
ほら、鼻のプレゼント被っちゃってるじゃないですか。
27:01
モンガルトン。
しかもモンガルに先に渡されちゃってるし。
完全に喜び減っちゃいますよね。
バラか。
言われてみればバラっぽい、この寄生植物。
バラっぽいよね。
そういうとこだぞって。
そういうとこなのか。
スーパーマンはクリプトン星が滅びなかった世界を見てるんだけどね。
でもあんまりハッピーハッピーしてないんですよね。
結構ね、経済格差とかが広まって。
お父さんもクリプトン星が崩壊するぞみたいなことを言ってて、結局崩壊しなかったせいで発言力を失ってる。
周りから嫌われてるんですかね。
いとこが暴漢に襲われたりしてますもんね。
恐ろしいですね。
だけれどもスーパーマン強い意志を持って。
そもそもスーパーマンの夢のシーンすごく好きかもな。
現実世界で経験した要素をところどころに取り入れつつ、
スーパーマンがこうあってほしかった世界が描かれるわけじゃないですか。
スーパーマンは夢の中で結婚してるんだよね。
息子もいるんだけど、息子に対してお前が幻にしか思えないんだっていうシーンの悲しさ。
辛いわ。
でも外せますね。
この幻覚見せてくる植物、外したはいいんだけど今度はバットマンが付けちゃうんですね。
ちなみにバットマンが見ている夢では、トーマス・ウェインが殺されなかったジョー・チルから銃を置いとった世界の話ですね。
夢から覚めたスーパーマンの怒りとかね。
怒りがあるよね。
どんな気持ちだったんでしょうね、スーパーマンは。
夢とはいえ息子だね。
そうだね。怒りのパワーでモンガルを圧倒しますけど。
最後モンガルにこの寄生植物がくっつくっていう、いい感じのオチですね。
すごい好きなのは、ワンダーウーマンのプレゼントいいですよね。
これね、さすがワンダーウーマンって感じですよね。
バラ持ってくるやつとは違いますね。
キャンダー。
ちっちゃくなってしまった。
ちっちゃくなったクリフトン製のトシシュートンですよね。
それの複製品をパラダイスアイランドの宝石職人に作ってもらいました。
今は置物なんですかね、これは。
飾る用だね。
それをスーパーマンにプレゼントしたら、なんとスーパーマンも自分で持ってたの。
ここにも実はプレゼント被りがあって。
スーパースピードで飾ってあった、元から持ってたやつを棚にしまって。
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しまって、ありがとうと。
僕が望んでたものだよっていう。
気遣いをしてくれるという。
実際にあったら持って行っても、ありがとうって言うよね。
言うね。
プレゼントすることの難しさを教えてくれる。
名エピソードですね。
ちなみにバットマンのバラは戦いの中で生まれて作られたんですよね。
ここも俺結構好きで、気にしないでくれブルース、そうなる運命だったのさって。
このバラに寄りによってクリフトンなんて名前をつけるから。
本当ね。
二重に悲しくなっちゃうじゃん。
嫌な気持ちにさせてますね。
言わなきゃいいのにね、バットマンも。
私たちのプレゼントは新種のバラだ。クリフトンだって。
そういうのが出てくるんですね。
気にしないでくれブルース、そうなる運命だったのさって。
辛すぎるよ。
このエピソードでスーパーマンは2回もクリフトン性を失っていますからね。
失うことになっちゃいますね。
かわいそう。
かわいそうに。
というね。
なんかちょっと、茶化しにくいかもしれませんが、
スーパーマンのクリフトン性を教えてくれる。
スーパーマンのクリフトン性を教えてくれる。
いいエピソードですよね。
スーパーマンが夢から覚めるシーンとか、本当にいいシーンなんでね。
いいシーンですね。
あのさ、ワンダーウーマン、無事に映画が公開されそうですね。
ああ、そうですね。
しかも、全米に避けかけて日本で公開するんでしょ。
へー、そうなんだ。
らしいよ。
アベンジャーズの時とかはさ、日本の公開遅かったでしたから、
ああ、あったね、そんなことも。
今回いいよね。
いいことですね。
絶対に全米公開よりも先に見たい。
ああ、アメリカ人のオタクよりも。
で、英語で感想を。
ああ、めっちゃしたい。
嫌な予想。
でもまあ、ワンダーウーマンね、ちょっとまだどういうキャラか掴みかねてるんで。
そうだね。
いずれやりたいですね、ワンダーウーマンも。
確かに。
今回3作品ともアラン・ムーンは原作だったんですが、
共通点としては、現実と虚構って言ったらいいんですか。
フィクションの対比なのかなと思っていて。
なるほどね。
例えば最初のスーパーマンが引退するお話なんかも、
ラストシーン、引退したスーパーマンはある嘘をつくことによって、
幸せな生活を手に入れるんですよね。
はいはいはい。
2つ目の病気のスーパーマンの話も、結局いろんな幻覚を見ていくんですが、
スワンプシングによって、その幻覚の世界の中で癒されて、
病気が治っていくんですよね。
そうだね。
現実的な治療ではなくて、
夢の中でスワンプシングと出会って交流することによって、
本当の自分を出して、回復していくっていうストーリーになってるし。
33:03
3作品目はまさに、現実と夢の対比ですよね。
そうだね。
夢を見せる花によって、いろんな夢を見させられるという話になっていて。
ただ、どれもすごく共通しているのかなと思うのは、
フィクションであること、嘘であることがいかに力を持つのかということが描かれているんですよね。
なるほど。
嘘をつくことでスーパーマンは幸せになれたんですよ。
はいはいはい。
あるいは、夢を見ることでスーパーマンは病気から治ることができたんですよね。
はいはいはい。
そして、3作品目のラストは、現実と夢の対比になっているんですが、
ここで描かれるのは、結局夢だったとしても、それを経験している気持ちは本物であるというストーリーじゃないですか。
なるほどね。いいね。
クリプトン星が滅びずに20年経った。20年間スーパーマンはそこで生きていた記憶を持っているわけじゃないですか。
それを目覚めてしまって息子もいなくなってしまったかもしれないけれど、
一緒に過ごした記憶はスーパーマンには残り続けるわけで。
ラストシーン、この3つのエピソードだけ、プロローグとエピローグがあるんですが、
プロローグはスーパーマンが滅びなかったクリプトン星で、家族と誕生日会だっけ、誕生祝いをしているシーンで始まって、
ラストシーンは夢を見る、花を持ってきたモンガルが世界征服をする夢を見て終わっていくんですけど、
結局、現実であれ夢であれ、体験している本人にしてみれば、それはもう完全に同列なものなんですよね。
なるほど。
だから、あり得たかもしれない可能性というのは、現実と同じ価値を持つんだっていうストーリーなのかなと思っていて。
なるほど。
だから、そういう意味では、前回だったぼっちめんが、現実世界にヒーローがいたらどうなるかっていう話でしたけど、
今回の作品は、アメコミが現実世界でどんな役目を果たすのか。
フィクションのね。
フィクションかもしれない、嘘かもしれない、幻かもしれない、でもそれによって幸せな家庭を築いたり、病気を治したり、
なるほどね。
あるいは、現実と同じような経験をすることができるかもしれない。
なるほどね。我々がなんで小説を読んだり映画を見たりするのかっていう。
そうそうそう。
そういうことなのかな。
それを見た我々の気持ちは本物であると。
なるほど。
アラン・ムーはこの3つの作品は、現実と虚構の対比が描かれたものなのかなって。
そうですね。言われてみれば。
なるほどね。アラン・ムーは作家性というか、どうして1つテーマがこの時期にはもしかしたらそういうのがあったのかもね。
そういうオッチメントの現実との対比っていうのは感じましたね。
共通点がちょっとあるかなと思いました。
というわけで、スーパーマン・ザ・ラストエピソードでした。
3作品とも見どころのある1冊なんじゃないかな。
36:01
名作ぞろいでしたね。
読み応えもあって。
またアラン・ムーは何か作品やってもいいですね。
そうですね。翻訳多いしね。
今はヒーローコミックからはちょっと離れてるんですけど。
やめちゃったんだ。
メジャーどころでは今は書いてないね。
まあそういう今のアラン・ムーの作品やってみても面白いだろうしね。
まあそんな感じで。
じゃあ今日はここまで。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
また次回。さよなら。
さよなら。
というわけで、我々のラジオも今回最終回。
え?
嘘だけど。
まだ全然やってないアメコミいっぱいあるからね。
確かに。まだまだ私たちの連載は続きます。
死なないからな。
死んだら2代目が出てくるから。
どうなるんだろう。
2代目、3代目。
名前だけついてくる。
時々我々がまた出てきたりしてね。
熱い奴ら。
歴代の我々が。