1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
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2020-12-26 32:24

#026 ワンダーウーマン1984&ワンダーウーマン:ヒケテイア

映画「ワンダーウーマン1984」と、それに合わせて邦訳された「ワンダーウーマン :ヒケテイア」について語っています。ワンダーウーマンとバットマンが、それぞれの正義の間で対立するお話です。
00:04
この番組では、毎週一冊のアメコミを紹介しているのですが、
先週公開されたあの映画、見ました?
もちろんです。公開初日に見に行きました。
ほんとですか。このご時世でね、なかなかちょっと延期になったんだけど。
そうですね。
予約見れてよかったなって。
面白かったです。
期待以上でした。
煙突町のプフェル。
なんだよそれ。
お話題作でね、ツイッターなんかでもよく話題に上がっていましたよ。
なんでボケるんだよ。
俺もボケようと思ってて。
伊藤秀明がよかったよねっていう。
劇場版仮面ライダー01の話。
あれも公開延期してたんですね。
そう。夏にやる予定だったんだけど。
くそー。ボケつぶしだ。
申し訳ない。先走っちゃった。
というわけで、アメコミラジオなんでね。
ワンダーウーマン1984。これを見てきました?
見てきました。
ちょっとお話ししていって。
そうですね。
それと合わせて、ワンダーウーマン引けていやというアメコミを紹介していけたらなと思っております。
これも映画に合わせて翻訳された作品なんですかね?
本来6月に公開の予定だったんで、翻訳本出たの5月だったんですけどね。
なるほどね。
というわけで、これから映画のネタバレもしていきますので。
気になる方はここで一旦回り右していただければと思います。
ぜひお近くの映画館へ。
一回見てからまた聞いていただければいいんじゃないかな。
今回のこの映画、ワンダーウーマン1984のヴィランですね。
マクスウェル・ロードでしたね。
コミックスの方では、ジャスティスリーグのマネージャー的な存在。
後天的にテレパスになりまして、人を操る能力を。
能力を使うと鼻血とか耳血とか目血とか。
超能力者あるあるですよね。
気合い入れると穴から血出がちって言われるんですよね。
アキラとかそうだね。
ヴィランとは言ったんだけど、彼なりの正義に従ってですね。
スーパーパワーを持つ人たちを管理しようとするんだよね。
スーパーマンを暴走させちゃって、
ワンダーウーマンはそれを止めるためにはマックスを殺さなくちゃいけないって話になっちゃって。
ワンダーウーマンはやむを得ず首をひねってマックスを殺しちゃうんだよね。
このシーンがすごいショッキングだったし、
お話の展開的にもそれが録画されててっていうようなお話になってて。
それでワンダーウーマンがヒーローとしてどうなんだみたいなお話の展開になっていくっていうのがあって。
それが原作のマックスなんだ。
だからこのシーンたびたび引用されてて。
他のお話とかでも出てくるし、
ファンの間でもワンダーウーマンとマックスウェルロードって言ったら首コキャンっていうイメージがどうしてもあって。
03:03
だから今回予告の時点でワンダーウーマンの敵はマックスって出てきた瞬間。
これもうラスト絶対首ひねって殺すわって思ってて。
死んだなって。
死んだなって勝手に思ってたんだけど。
でもそしたらさ、映画の終盤でさ、マックスを殺すか願いを手放すしかないってなったじゃん。
あったねー。
来た来た来た来た来た。
これかと。
これかと。
あーはいはいもう見えましたよ最後がって思ったらさ、違ったじゃん最後。
違ったねー。
なんかいい話というかね。
首コキせずに。
ワンダーウーマンはトレバーのことを諦めて。
そうだね。
すべて手放してっていうお話だったから。
原作?アメコミ我々ほら読んでるじゃないですか。
まあそこそこは。
だからキャラの名前でこいつがどうなるかなっていうのはほら。
あー。
分かっちゃうから。
確かに便文字さん的なことですよね。
便文字さんのこと言ったら死ぬなって。
あるある。
あるでしょ。
だから今回はそれを裏切ってくれましたね。
あーなるほどねー。
いい意味で。
ヒーロー映画って大切り的なとこありますよね。
大切り?
いわゆる定番要素があるんですよ。
いかにずらすかみたいな。
そうだね。
今回透明な飛行機とかも出てきたじゃん。
出てきた。
どう出すかって確かに一個大切りのお題じゃないですか。
そうだね。
今回は魔法を使ってという形になってたんですけど。
やっぱり昔のヒーローの高等向けな設定とかアイテムとかをこういう感じで処理してくれると。
あーいいよね。
ちょうどね。
MCUなんかもやっぱりうまいですよね。
やっぱ実写ってどうしてもリアリティがレベルが違うじゃないですか。
コミックだと許されるけど。
虹色の怪人とか出ても許されるけど。
そうそうそう。
実写でやるとなかなか難しいよね。
チープになっちゃったり嘘っぽくなっちゃったりするから。
あるある。
その辺のバランス感覚って難しいですよね。
それでは今回の映画すごく見所満載でしたね。
面白かったですね。
もう一人のヴィランがチーター。
バーバラちゃんですね。
バーバラさん。
バーバラ・ミネルバ。
ミネルバですよ。
知恵の女神ですね。
めっちゃいい名前ですね。
ダイアナと対になるように配置されたキャラクターでしたね。
圧倒的にバーバラの方に感情移入しちゃったよ。
応援しちゃったね。
共感しちゃったよね。
たぶんこのラジオを聴いてる人たちみんなそうだと思うんだけど。
ワンダーウルファーってちょっと共感しづらいところありますよね。
確かに昔の仲間の写真とか、一人でレストラン行くシーンとか。
彼女にも孤独があるし、
あなたが思っているような人じゃないわみたいなことを言うしさ。
とはゆえ。
とはゆえですわ。
職場の人に名前を覚えてもらえない。
あるよね。
06:00
俺、あった。
ずっと同期の名前で呼ばれてて。
もう訂正するのも辛いから。
返事してたよね。
人格にほっとられてるじゃん。
面白いことを言おうとして全然ウケない感じとか。
心が痛くなるわ。
酔っ払いには舐められるし。
舐められるところとかね。
かわいそう。
最後、ワンダーウーマンが願いを手放すのに対して
バーバラは願いを手放すっていうシーン描かれなかったよね。
描かれなかったね。
手放してないと思う。
私もそう思う。
チーターってワンダーウーマンの代表的なヴィランで、
さっき言ったマックスはワンダーウーマンのヴィランっていう感じじゃないんだよ。
ジャスティスリーゲームに出てきたキャラだから。
チーターはワンダーウーマンのヴィランだから。
続編とかあったらまた出てくる。
戦わせやすいキャラクターでもあるんだ。
来るんじゃないかなと思いつつ。
なるほどね。
スティーブ・トレバーが現代に転生してきて、
服を選ぶシーンあったじゃないですか。
あったね。
ワンダーウーマンが、ダイアナがいろいろ言うじゃん。
それはイケてないわとか、今こうした方がいいみたいな。
俺あれ、自分が逆の立場だったら絶対言えねえなと思って。
そういうこと?
俺が数十年前から転生してきて、
その辺の服を着てたら、微妙にダサいわけ。
こうした方がいいよって言える?
絶対言えない。
見もしないかもしれない。
服を着てればね。
だからそういう意味でステージが違うんだよな。
文化的相応というか社交的であったりとかね。
全然ね、すごいわ。
それに比べてバーバラはお店に行って、
パーティーのために新しい服を新調して、
一生懸命店員さんに聞いたりしてね。
共感の嵐ですよ。
頑張れぐらいの感じ。
ダイアナがだんだん力を失っていくのに比例してね、
バーバラは力をどんどん強めていくっていう。
本当に大変になるような美男ですね。
さっきから気になってたんだけどさ、
そのマスク、1984って書いてあるよね。
気づきました。
何?グッズ?
公式グッズです。
映画館とかで買ったの?
いや、早川書房っていう会社が出してるグッズです。
よく見ると下に、
ビッグブラザーイズウォッチングユーって書いてある。
かっこいいでしょ。
これあれじゃん、ジョージ・オウェルの。
1984年。
ディストピアもののね、SF小説の名作ですね。
あれのグッズです。
面白いですね。
大好き。
今回なんで1984年が舞台だったんだろうね。
できる私、1984年、小説の方ね。
みたいなディストピアものかなと思ってたんですよね、この映画。
09:01
全然そういう感じじゃなかったね。
あんまり感じなかったですね。
でも画面から80年代の浮かれた感じがありましたね。
お祭り騒ぎ感でありましたね。
最初もショッピングモールのシーンから始まって、
コマンドを思い出す。
確かに彼らもショッピングモールで戦ってましたし。
大暴れ。
アメリカだとね、2008年のリーマンショックがあって、
ショッピングモールって衰退してったんですよね、文化的には。
そうなんだ。
結構多くのショッピングモールが廃墟になって、問題にもなってたんですけど。
そういう意味では、まだショッピングモールが元気があった、
夢と希望とヒーローに溢れていた時代のイメージなのかな。
古き良きはアメリカなのかな。
そういうイメージなのか。
全然関係ないんだけど、世界中が映し出されるシーンで、
日本がチラッと映ったじゃないですか。
あの時に、日本だけちょっと80年代っぽくないなと思って。
新宿っぽかったよね、画像的には。
見たことある街だから、そういう風に感じちゃうだけで、
世界中の人が、あれ?これ80年代?って思ったかな。
確かにね、ありそうだね。
コンタクトのICITYっていうデカい看板があってさ、
ちゃんと調べたわけじゃないんだけど。
84年にはちょっとね、なかなか。
暖かいなーっていうさ。
気がしますよね。
そういう感じ。
夢を見させて欲しいから、現実を考えさせるシーン挟まない。
どこでも嘘で言った方が、違和感なく見れるよね。
逆にもっとね、ウルバリン侍みたいでさ。
なるほどね。
もうめちゃくちゃな日本の。
新幹線の上でヤクザと戦うとかになれば、
それはそれで集中できるもんね。
そういうもんかって思った。
中途半端にリアルだとやっぱその違いが引っかかっちゃうんだよね。
強めに感じますよね。
まあいいや。
予告でもさ、マックスがさ、
放送を使って世界に呼びかけるみたいなシーンがあったから、
てっきりジョージ・オウェルの1984年みたいな。
テレスクリーンっていうのがね、1984年に出てきて。
プロパガンダ放送を流しつつ、
その見ている人の情報も収集する機械ですね。
映像っていうかね、放送を使って人々を支配するっていう話になるのかなと思ったら、
そういうわけじゃなかったね。
なんかほら、予告のキャッチフレーズもさ、
全世界VS1人みたいなさ、感じだったから、
そうやってマックスがみんなを支配するのかなと思ったら、
支配って感じじゃなかったね。
割とみんな好き勝手に動いた結果、
めちゃくちゃになっちゃう。
今回どうやってマックスが世界をめちゃくちゃにしたかっていうと、
そもそも願いを叶える石っていうのがあって、
これが7個集めなくても使えるっていう。
お手軽なね。
12:02
代わりに代償を要求するんだね。
一番大事なものを失うって言ってましたね。
それを面白いなと思ったんだけど、
マックス自身がその石になるということで、
マックスが人々の願いを何でも叶えられるようになるんだよね。
ヒーローですね。神ですよね。
全く同じ展開をディズニー映画アラジンで見たことがある。
敵キャラが最後、俺をランプの魔人にしろって言って、
そしたら魔人にランプの中に閉じ込められちゃうっていう。
そうならなかったね。
石になっちゃうぞ、そんなこと言ったらって思ったんだけど、全然そんなことなかった。
世界中の人と衛星放送をつながって、
みんなの願いを叶えまくって。
そしたらアメリカの大統領が核がもっとあればって言ったせいで、
今まで何もなかったところに核が配備されまくって、
ソ連との緊張関係がさらに高まるっていうシーンがありましたね。
また冷戦ですね。
ウォッチメンでもね、冷戦っていうのが一つ大きなギミックというか、
テーマとして名付かれてましたもんね。
ウォッチメンの連載が1986年ですから、
80年代といえばショッピングモール、あるいは冷戦っていうのがテーマかな。
人々の願いを叶えるMAXをどうやって倒すかっていうと、
作品の中では三つ方法が出てきて、
一つはMAXの殺す、首こきゃ押してしまうっていう方法。
絶対これだと思いましたけどね。
もう一つは説得。
説得してMAXに混乱を治めてもらおうという方法。
三つ目は人々に願いを手放させる。
人々が願いを手放せばこの現状の混乱は治めることができるっていうんですね。
結局映画の中ではこの三つ目の願いを手放すっていう方法で、
社会の混乱を治めることになるんですね。
MAXが世界中の人々に発信しているテレビ放送を
ワンダーウーマンが乗っ取ることによって演説をして、
人々に希望を与えて、願いを手放させるっていうシーンがありましたね。
この演説すごくいいことを言ってましたね。
最初のシーンでですね、過去にAmazonがやるサスケみたいな。
スーパートライアスロンみたいな。
めちゃくちゃなトライアスロンみたいなやつが。
そこでワンダーウーマンがズルを。
近道をしてね。
近道をしちゃったんでね。
そこで真実を見るってことが大事なんだってお話があって、
そのお話がここで最後にね。
近道をしてはいけないんだということを言いますね。
真実を見る。
真実を見るべきなんだと。
社会学者のジグムント・バウマンっていう人がいるんですけど。
これすごく有名な人なんですよ。
本当に?
夢じゃないのかな。
15:00
わかんないけど。
それ人が言ってたんですけど、
現代社会っていうのは希望なんかないんだと。
ほう。
格差はどんどん広がっていくし、福祉は削減されるし、移民は増えるし、
暴力はそこらであちこち行使されてると。
未来に希望が持てない。
未来というのは自分が今持っているものを失うことであると。
だから古き良き時代を思い返して、理想的な古い時代を現代に蘇らせようとする。
レトロピアとか言ったりするんですけど。
それが現代社会の特徴である。
メイクアメリカ、グレートアゲインでもいいんですけど。
古き良き時代。
それは所詮ユートピアどこにもないっていうのは同じで、
過去の良かったところを継ぎ接ぎしたものに過ぎなくて。
っていうのが現代社会なんだって彼は言ってるんですけど。
今回の作品それを踏まえてみると、
自分の喪失、未来はもしかしたら願いを手放すことかもしれないけれども、
それを受け入れるのと。現状を受け入れるのと。
そして、それを受け入れた上で未来を生きていくべきなんだと。
近道をしないで、現状を理解して真理を受け入れた上で前に進めと。
というメッセージを込められた映画なのかなと思いましたね。
とはいえ、
ワンダーウーマン、お前がそれを言うなんて、
逆もないですよね。
なんで?どういうこと?
ワンダーウーマンは映画でも出てくるけど、すごく強くて、魅力的で社交的で、
ハイスペなわけですよ。
ハイスペでしたね。
めちゃくちゃいい家住んでたよね。
なんだ?博物館とか学園があんな家住めますかね?
わかんないけど。
そういう人が人々に願いを諦めろっていうのはどうなんですかね。
なるほどね。
バーバラは願いが叶えられるって言った時に、
ワンダーウーマンになりたいって言うんですよね。
彼女みたいになりたい。
強くて美しい女性になりたいんだって言って、
その願いを叶えて叶えることができたわけですよ。
彼女に願いを手放せと言えるのか?誰が言えるのか?
彼女が願いを手放して、
弱いあるいは美しくない女性になってしまったとして、
男からセクハラを受ける。男からハラスメントを受ける。
そんな生活に戻れと誰が言えると。
ワンダーウーマン、お前にそれを言う権利があるのかと。
なるほど。
言うことをね、すごく思う。
そこはちょっと違和感というか、
引っかかりとしてね。
やっぱバーバラに強く感情移入してる。
彼女に願いを手放すとどうでもいいじゃないか、私は言えない。
確かに、かなり後半の解決法の部分、
人々の善意に頼って願いを手放させるというところは、
楽観的すぎるというか、かなっていう気はしたけど、
それはそれで俺は良かったなと。
やっぱり希望が見えない社会なわけじゃないですか。
そんな中では真っ直ぐにですね、
18:01
この世界は素晴らしいっていうことを
ぶつけてくれるっていうのは、
一つ良いのかなっていう。
だってマックスさ、
最終的に息子が危ないってなってさ、
自分もね、息子の元に駆けつけようとするんだよね。
つきものが落ちすぎだろって思ったよ。
確かにね。
マックス力を手に入れてどんどん増長していくんだよね。
そうだね。
ヤバくなっていくんだけど、
最後は自分の息子を、
息子の隣にいたいっていうことでね。
力を捨てるわけです。
まあまあ、確かにね。
ご都合主義っぽいなっていう感想は分からないかもないけど、
それが良いのかなっていう気もする。
なるほどね。
つまり未来に希望が持てない、
未来は喪失しかないんだっていう時代に、
あえての希望を示した。
この映画もさ、
もしかしたら劇場公開されないみたいなことがあったかもしれないじゃん。
確かにね。
こういうのをぶつけてくれるっていうのがまたいいよね。
真っ直ぐな希望を示した映画も言えるのかもしれないですね。
最後のエンドロールのシーンでさ、
アステリア。
出てきましたね。
多分だけど、
昔のワンダーウーマンのドラマかなんかの主役の人だよね。
そうなんだ。
分かんない。
適当に言ってるけど、
雰囲気的にはそうなんじゃないかなって。
そんな感じじゃなかった?
分かったかもしれない。
ちょっと分かったかもしれない。
大物女優感はありましたけどね。
レジェンド感あったじゃないですか。
レジェンド感。
そうだと思うんですよ。
そういうのを含めて、
希望は繋がっていくんだと。
そうそう。
人々に希望を繋げ続ける。
いきなり願いは叶わないかもしれないけど、
近道はないかもしれないが、
この世界は素晴らしいし、
どんどんそういう理想に向かっていくんだよ。
真理を抱いて前に進めとか。
そういうお話だったんじゃないかな。
なるほどね。
というわけで、
今回扱うアメコミは、
ワンダーウーマン・ヒケテイヤです。
いよいよアメコミに入りますね。
はい。
本来このラジオは、
包訳アメコミを一冊紹介するラジオなんですけども、
今回のワンダーウーマン・ヒケテイヤ、
どういうお話かというと、
ニューヨークで過ごしているワンダーウーマンのところに、
ダニエルという女性が現れます。
彼女は古代ギリシャのヒケテイヤという儀式を、
ワンダーウーマンに行うことで、
ワンダーウーマンはこのダニエルを守らなくちゃいけないという義務が発生してしまいます。
なるほど。
でも実はこのダニエル、殺人犯だったんです。
しかもゴッサムで殺人事件を起こしてしまった。
ということは当然、バットマンが追ってきます。
バットマンが追ってきますね。
この古代の儀式によって、
ダニエルを守らなければいけないワンダーウーマンと、
法に則って裁きを受けさせようとするバットマン、
この2人が対決するというお話ですね。
バットマンが法律を守らせようとするというのも、どうなんですかね?
21:01
確かに、ヴィジランテ、超法規的なね。
法に則らず、悪を裁くというキャラクターなので、
そんなに順法意識が強いとは思わなかったですね。
バットマン、今回こんなセリフを言ってますね。
彼女は私の被告家にあるから。
だとしたら君は殺人犯に加担していることになるんだぞ。
個人的な事情で法律をないがしろにするな。
どうなんですかね。
個人的な事情で法をないがしろにするな。
確かにおっしゃる通りですわ。正論、正論。
誰が言うかって大事じゃないですか。メッセージってさ。
お前が言うな感すごいですよね。
ちょっとそれは思った。
今回はこのアメコミの表紙を持っていない人は是非検索してほしいんですけど、
ワンダーウーマン引けていいやっていうタイトルなんですけど、
表紙にはワンダーウーマン足しか載っていなくて、
その足が何しているかというとバットマンが頭を踏んづけているんですね。
バットマンがダウンしてその足をワンダーウーマンの足が踏んでいると。
ある意味ちょっとフェティッシュな。
しかもリアルタッチな絵なので。実写みたいな絵で。
リアリズムですね。
バットマン意外とまつげ長い。
そう、まつげめっちゃ長くて。
というお話なんですね。
実はこのダニエルはですね、確かに殺人事件を起こしてるんですけど、
なんでそんなことをしたかというとですね、
男たちによって体を揺らされて薬漬けにされた妹がいて、
その復讐で男を殺したというようなことでですね。
ワンダーウーマンはもともとフェミニズム的なキャラクターとして生み出されたところがありますので、
今回もそういう女性の、搾取される女性を守るお話ということになるんですかね。
このダニエルがワンダーウーマンに行ったヒケテイヤという儀式は
実際に古代ギリシャで行われていた儀式で、
力が弱い、迫害されたりしている人たちが守られるために
宗教的な権威を使ってというような感じなんだけど、
歴史的なその儀式の意義というのはとりあえず置いておいて、
今回どうしてこのダニエルがその儀式を知っていたかというと、
ワンダーウーマンのように強くなるため、正しくあるため、たくさん勉強したんだと。
ワンダーウーマンを目指して。
確かにヒーローに憧れて勉強するということはあるかもしれないですよね。
そうですかね。
私ジャッキーチェーンすごい好きだったんで。
中国剣法昔やってましたからね。
ジャッキーが好きだからやった。
確かにね。憧れてその人と同じようなことをするというのは結構あるかもね。
仮面ライダーが好きで料理を始めたりとかね。
あー、なるほどね。
24:00
仮面ライダーカムと公式サイトにレシピが載っているからお話の中で作った。
めっちゃいいね。
そういうことですよ。
ダニエルもまたそういうふうにワンダーウーマンに憧れて、
いろいろと学んでヒケテイヤを知ったわけだ。
そうですね。
なるほどね。
これ読んでて思ったんですけど、ワンダーウーマンって結構いろんなしがらみに縛られて生きてますよね。
そうですね。
ヒケテイヤって、作品の中にも出てくるんですけど、3000年前の法律だって言うんですよね。
3000年前の法律、いまだに掟として守らされるってたまんないですよね。
そうですね。
3000年前の法律が生きるなら、たぶん3100年前の法律も守らなきゃいけないでしょ。
はいはいはい。そうだね。だって神だからね。
とんでもない数のルールに縛られつつ。
しかもニューヨークでは大使館に勤めて外交活動みたいなことをかくれんとかでやったりね。
してるわけですね。
忙しいお仕事ですよね。
だから現代的な法律、神の起きて、個人的な価値観とかもあるでしょうからね。
意外と複雑なキャラなんだね。
あのさ、ジャスティスリーグ誕生っていうやつを読んだ時はさ、神々のパラダイス島から出てきたばっかりだった。
アイスクリーム知らないしさ、剣振り回してさ。
すぐ剣を振り回すってありましたね。
だから勝手に脳筋キャラなのかなって思ったけど、そんなことないんだね。
複雑なしがらみの中で。
食事会とか行ってるもんね。大変だわ。
周りにファンが集まってきた時とかね。
ファン差してるもんね。
サイン書いてあげたりとかね。
すごいよね。
なおかつヒーロー活動してるわけですもんね。
そうだね。
すごいわ。
仕事大変そうだよね。
大変そうだね。
ゴッサムからわけわかんないカメラが追ってくるし。
バットマンなんかね、自分の好き勝手に活動してるだけですからね。
ほんとだよね。
正体隠してるし。
バットマンディスが。
このお話がどういう結末を迎えるかといいますと、
結局バットマンが体現している現代の司法ですよね。
それから個人的な感情から見れば、ダニエルは正しいことをしたともいえる。
正義を行ったともいえる。
こういう対立する正義がどういう風に結末を迎えるかというと、
ダニエルが身を投げて自分で死を選ぶということで終わってしまうんですね。
悲しいよね。
しかも最後ダニエルのセリフがめっちゃ辛いよね。
あなたみたいになれなくてごめんなさいって言いながら。
辛いわ。
このお話が書かれたのが2002年。
27:03
あ、そうか。さっき言ってたからね。
適当な合図チョークですね。
2002年ということで、9.11の翌年のことになるのかな。
やっぱり正義という軸がたくさん。
復讐、正義、そうだね。
そういうのが一つでかい社会問題として表に出てきた時代ですよね。
なるほどね。
いろんな正義が対立する。
仮面ライダーリュウキ。
あれがちょうど2002年になった。
正義とはっていうブームだったんじゃない?
アネコミのスピード感、あるいは特撮のスピード感みたいなものがあるんですね。
やっぱりヒーローコミックスってのは正しさに対してどうしたって言及していかざるを得ない。
当然こういうお話も中には出てきますよね。
社会を反映してるんですね。
このお話、難しいな。
悲しいお話ですごくちゃんとした読みごたえのある、薄いんだけどね。
すごく薄いんだけど読みごたえのあるお話だとは思うんだけど、
映画と合わせて出すにはふさわしくなくない?
難しいよね。
ワンダーウーマンに憧れる女性っていう要素は共通点かな。
持たざる女性がワンダーウーマンに憧れるっていうのも共通点かな。
もうちょっとワンダーウーマンとはみたいなのをわかりやすく教えてくれるように。
映画と一緒にこれ買うと戸惑うかもしれないですね。
複雑な気持ちになりますね。
ワンダーウーマン映画の方でゴールデンアーバー着てましたけど。
セイントセイヤーみたいなやつね。
キングダムカムとかで付けてましたよね。
そういうのにフューチャーしたりとか。
いろいろあると思うんだけど。
とはいえ、おすすめです。
ワンダーウーマンを引けていい。
面白いですよね。
これ一冊で内容を理解できる。
読み書き下ろしか。
作品でしたよね。
他のアメコミに比べれば薄くてお値段も2000円切ってますんで。
確かに。
手に入りやすいかなと思います。
というわけで、ワンダーウーマンを引けていいや!でした。
とはいえ、ワンダーウーマンを語るのって難しくないですか?
まあ難しいかもしれないですね。
我々って社会的には成人男性として存在しているわけじゃないですか。
そうですね。
ワンダーウーマンって男性的な価値観とか、
男性的な権力みたいなものと戦う英雄じゃないですか。
そうですね。
その彼女の行動を成人男性である我々が語ったり、
あるいは意味づけたりするっていう行動、
それ自体がワンダーウーマン的ではないんですよね。
そうだね。
30:00
ワンダーウーマンの、言ってみれば敵だもんね。
今回は、さっきも表紙でバットマンが踏んづけられてる表紙って言ったけど、
バットマンってそんな役回りだったよね。
そうだね。
男性社会の象徴的なというか。
体現者として出てきてますもんね。
そういうのあったね。
そうやってアメコミ読んでいくとさ、
いろんな社会的な歴史だったり、いろんな思想だったりとかっていうところが見えてきて、
そういうふうにいろいろ物事を考えられるのもアメコミの良さなんじゃないかな。
アメコミを通じて社会が学べるということで。
でもそういうことを繰り返していくことで、世界は少しずつ良くなっていくわけですよ。
なるほどね。
近道はないと。
そういうこと。
じゃあまたたくさんアメコミ読んでいきましょう。
これが今年ラストの配信かな。
これが今年最後の配信ですので、また来年もよろしくお願いします。
それではさよなら。
良いお年を。
今年もたくさんアメコミ読みましたけど、どれが良かったですか?
煙突町のプペル。
ボケんじゃねーよ。
どれが良かったですか?ベストアメコミ。
もちろんウォッチマンとか読み直して、名作はいいなって思ったし、いろいろ読み応えある作品いっぱいあったんだけど、
ミズマーベルが現代的で、読みやすさとかも含めてすごく良かったなって。
めっちゃわかる。
スーパーマンは?
スーパーマンも良かったけど、ドゥームズ・デイ・クロックを今年やった。
今年を象徴する作品なのかなと思うし。
来年も頑張っていきましょう。
感想やリクエストがもしあれば、
ほうやくあめあられ。
あられだけひらがな。
つけて伝えてくださったら、めっちゃエゴサしてますんで。
趣味エゴサなんで。
よろしくお願いします。
それでは、さよなら。
良いお年を。
メリクリ。
32:24

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