その療養のために、
郊外の家に引っ越したんですけど、
娘はそれで元気になるんだけど、
怪奇現象が起きるようになっちゃうんですね。
ほうほうほう。
ベビーシッターに娘を任せて、
仕事に向かった日に、
娘が突然姿を消してしまう。
あら。
捜索するんだけど、
全然進展がない。
で、父親はすごいどうしたらいいのかってなるんですけど、
そこに対魔忍が現れる。
へー。
そういう。
お子さんが役になったのは、
霊の仕業なんですよって対魔忍が現れるっていう。
おー。
そういう話ですね。
つまり子供が実は死んでいて幽霊だったってことですか?
いやいや。
幽霊にさらわれたんだっていう。
で、49日を過ぎるともう帰ってこれなくなっちゃうよっていう。
あータイムリミットがあるんだ。
そうそうそう。
面白かったですね。
へー。
とにかくね、
お父さんがね、
大変そうで見てて辛かったですね。
はー。
家族で車に乗ってる時に事故にあっちゃって、
で、奥さんだけ死んじゃったっていう。
あらあら。
お母さんだけ死んじゃったっていう形なんで、
お父さん自身も事故でトラウマになっちゃって、
パニック症状になっちゃって薬飲んでるんですよね。
で、娘にはかなり気使って色々プレゼントあげたりとか、
まあ引っ越したりとか時間作ってあげたりとかしてるんだけど、
まあなかなか関係が上手くいかない。
で、そこにまあリソース割かれてるんで、
仕事もなんかこう後輩にちょっと取られちゃったりとか、
あー大変。
そういうことがあったりして上手くいかない。
で、さらに娘が消えたからも辛くて。
うんうん。
ネットとかテレビで父親が怪しいってめっちゃ言われちゃう。
あーまあ確かによくある話だよね。
現実でも。
そうね現実でもあったよね。
なんかインタビュー答えたやつがこいつ怪しいとかめっちゃ言われてたけど、
関係なかった件とか。
よくあるよ。
最近もありましたよね。
あったあった。
っていうようなこと言われちゃって、
もうとにかく可哀想だなって。
まあ確かにその完璧な父親ではないと思うんですよ。
娘が本当に欲してるものは何かとかっていうのを考えたりとか、
できてなかったのかなとかあるんだけどさ、
父親だって人間じゃん。
そりゃそうだ。
仕事だって別にさ、
しなくちゃいけないわけじゃん。
そうだ。
だから難しいよな。
まあ娘はそれがやっぱちょっと嫌でというか辛くて、
礼に好きを見せてしまうんだけど。
なるほどね。
めっちゃ人間ドラマというか家族の話なんだ。
そう。
ねえ。
理想。
ねえ無限のあれがあるわけじゃないですから、
折り合いがいろんなところでバランスを取っていかなくちゃいけないわけで、
とにかくそのバランスが崩れてしまって、
父親自身がすごい辛そうだなって思ってたんですけど。
その対魔師が出てきてからは映画のノリも変わってですね、
最新機器を使ってですね、
悪霊を観測してですね、
呪術を使ってですね、
悪霊退治を始めるんでね。
楽しいですね。
子供の霊は人形に寄ってくるんだとか、
殺意だけになった悪霊は目が合うと殺されるから目を潰ればかわせるとか。
面白い。
あとパニック障害が発生している間は、
現実世界とは違い異界に繋がることができるんだ。
あえてカフェインを大量摂取して異界に繋がるとか。
なんか面白いね。
その世界独自のルールみたいなのがハッタリとしてあると面白い。
仕組みとかルールの説明があると乗りやすいよね。
応援しやすくなる。
理解ができる。
49日は過ぎると言われると、
あータイムリミットじゃんとかさ。
冷静に考えると意味はわかんないんだけど。
説明してもらえればね。
異界と繋がるんだ、パニック障害があれば。
韓国でも49日なんだなとか。
確かに。
思ったりして。
前にパミョっていうホラー映画を見たんだけど。
その時も除霊のシーンがあって。
刃物をカチンカチンってやりながら踊って、
その刃物で自分を傷つけたりするっていう除霊をやってて。
映画の除霊なのかなと思ったら、今回も同じような除霊をしてて。
韓国式除霊っていうのは、こういうのがあるんだなと。
文化として。
映画の世界だけじゃなくて。
日本だと除霊って言うと、祈りを捧げるというかさ。
お祈りだよね。念仏のイメージとかついてるよね。
念仏とかね。
はっ!とか。
確かに。
ああいうイメージ。
韓国じゃそういう感じなんだなって。
太鼓叩きながら踊り狂うみたいな。
文化の違い。
事件のきっかけには、実は自動虐待っていうのがあったりして。
社会派じゃないけど、現代社会の問題みたいなのを取り扱いつつも、
そういうお父さんと対魔忍のバディモノみたいなところもあり、
悪霊退治もそういうルールがあって、ちょっと面白くてですね。
最後ハッピーエンドだし、めっちゃいい映画だったなって。
Amazonプライムで見れるんでね。
ホラー全然知らんから見てみようかな。
全部で98分。
ちょうどいい。
ちょうどいいですね。10分短くてもいいかな。
いい映画だったと思うんですよね。
パミョの時も結構社会派というかね、現実にある問題を取り扱いつつも。
そうですね。パミョの時は、帝国時代の日本と韓国の関わりっていうのが、
それで韓国の風水的な地脈っていうんだっけ。
あれを日本がぶんなんていうの、あえて楔を打って立ったんだっていう都市伝説があるんだって。
そうなんだ。
専門家に言わせると、日本にはそこまで風水に詳しい奴はいないから、この作戦は実行不可能だって言うかもしれないけど。
ああ、風水の専門家もいるんだね。映画みたいだね、本当に。
そういう都市伝説を下敷きにしたそういう絵だったみたいだね。
面白かったな、あれも。
五行四層?水には菌が強いんだっけ?
木角紋錐のあれ。
なんかあるよね。
あるよね。
それで刀剣を地脈にぶっ刺して呪いをかけたんですよ、旧日本軍、日本の悪い陰陽師みたいな。
はいはいはい。
狐の陰陽師が。
悪陰陽師だ。
悪陰陽師が。
いやーパミオ、バカドで言ったらパミオの方が断然上ですね。
パミオなんか巨大鎧武者拳師みたいなやつが出てくるんだよね。
面白いじゃん。
そういう映画なんだ。
そうです。
ホラー映画ってさ、なんか懸念する人いるけどさ。
私懸念しちゃうタイプだわ。
なんで見ないの?
なんかスッキリしないの嫌だ。なんか嫌な気持ちになるの嫌じゃん。
2時間座ってて嫌な気持ちになって終わるって嫌だなって思う。
確かにね。
悲しい話とかだったらストーリー的な面白さあるんですけど、ホラーって不条理だったりするじゃん。
はいはいはい。今回ハッピーエンドなんで大丈夫です。
確かにホラーって最後なんかエモい言われる嫌な気持ちになって終わることあるよね。
それは現実でいっぱい味わってるからさ。
確かに確かに。
なんかちょっとなって思っちゃうね。
ホラー映画ってなんか別に怖くない?怖くないっていうかさ、なんて言うんだろう。
なんか怖いってよくわかんないよな。
そうね確かに。
怖さってあんまり言語化できないですね私も。
普通にコローノチーノ2が一番怖い。
怖い。
ホラーじゃなくても怖いもんっていっぱいあるもんね。
ヤクザが無軌道に暴力狂ってくるのめちゃくちゃ怖いもんね。
そういうのあるもんね。
あるからね。
クローゼットはそういう意味ではハッピーエンドだし、前半のお父さんのね、うわー同じ立場だったらきついなーっていうところはあるんだけど、楽しい。
ハッピーな。
190分のシーンを見てみようかな。
当然国の公務員として怪獣対策を公務員がやっていて、事件の捜査というのも公務員がやるものじゃないですか。
ということで怪獣と事件と公務員の戦いを描いた作品になっております。
殺人?
怪獣対策を低く、殺人事件の捜査もすると。
例えば第一話、単品集なんですけど、第一話は怪獣グランギラスというのが海からやってきて、怪獣が暴れてしまうんですが、
殲滅した後、怪獣を退治した後、被災地で死体が見つかるんですね。
住民は全部避難していて、街中には監視カメラがそこら中にあって監視している中で、一体誰がどうやって殺したのか。
怪獣を殺した後の殺人事件の捜査というのが第一話。
第二話がラウンゼルンゲルンという怪獣ですね。
これはどんな怪獣かというと音に敏感な怪獣である。
だから街中の音を全部消して、殲滅トックと呼ばれる怪獣を倒す場所に音で誘導していくんですね。
そこで殲滅することができたんですが、この誘導の途中で一瞬ラウンゼルンゲルンが動きを止めた瞬間があると。
これどうしたんだろう。なぜだろう。
調べてみると、どうやらその瞬間銃声が一発聞こえていた。
一体誰がここで銃を撃ったのか。
巨大な陰謀が明らかになっていく。
怪獣と事件の捜査を絡めつつミステリーになっているんですね。
この第二話のお話がタイトルにもなっている、殲滅トックの静寂という作品なんですけど。
これは一押しでめっちゃ面白い作品なんですね。
怪獣という存在をきっかけに描かれる人間の利害の対立とか、人間の悪意みたいなものを描かれるし。
途中で明らかにリアリティラインが変わる瞬間があるんですよ。
劇場版コナンが始まるシーンがあって、そのテンションの変わり方とかがめっちゃ面白かったですね。
読んでみるか。
結構面白かった。怪獣ファンが作者だけあって、登場人物の名前とか怪獣にも全部モデルがいるらしい。
両方知っていれば、怪獣特撮に詳しければ詳しいほど楽しめるような小説だと思うし、
私は全然特撮知らなかったけど、でも楽しめた作品かな。
館物とかあるからね。怪獣によって分断されてしまった館を舞台に殺人事件が起こると。
同時にその話だと、この世界では地底怪獣が絶滅したはずなんですが、地底怪獣が復活したんじゃないかっていうミステリーも同時に並行して進んでくる。
地底怪獣が絶滅したってあり得るの?そんな。
地底怪獣特攻のですね、絶滅兵器というのが開発されまして、悔いなんですけど。
それによって絶滅したはずなのに、地底怪獣がいるんじゃないか。
断言できるんだ。絶滅した。
っていうミステリー。この何十年間存在が確認されていない。
っていう、あんまり他にない作品なんですよね。怪獣対策っていう一つのジャンルというか、怪獣との戦いを描きつつ、
ミステリーの謎解きもあるっていう。
全然それが分かれずに両者が関係し合うような作品になってて、結構面白かったですね。
面白そう。
あとSF的な仕組みというか、世界のルールみたいなものも結構しっかり作られていて。
怪獣章が作られて、怪獣対策が先進国になった結果、日本ではどうなったかっていうと、怪獣章への反発がどんどん高まってきてるんですね。
怪獣章によって、怪獣災害って呼ばれるんですけど、怪獣災害の被害はどんどん減ってきてると。
被害が減った結果、その苦しみや被害を実感する機会がなくなって、国民は怪獣章に対する反発が高まる。
怪獣対策のためにこの国はめちゃくちゃ管理主義国家になっていて、監視カメラはそこら中にあるし、エアコンの室外機に秘密のガスを仕込んである。
特殊な怪獣にガスを散布する必要があれば、室外機から勝手にガスが出てくると。
まあ、嫌だな。
あと、怪獣は海から来るじゃないですか。海岸線は全て五眼工場して、全てコンクリートになっている。
なるほど。
やっぱり反発を負うと。
なるほど。
あと、さっきの音で誘導する怪獣っていうのもしばしば現れるので、完全音響統制っていう作戦がありまして、
これは一般市民は一切音を出してはいけない。外出をしてはいけないっていう作戦とかがあって、
そういう怪獣対策だけじゃなくて、怪獣対策によって生まれる国民の反発みたいなものも描かれていて、
世界の作り方としてすごく面白かったですね。
まあ確かにな、速やかに怪獣みたいな巨大なものに対応しようと思うと、どうしてもこう…。
個人の人権とか権利というのは制限されてしまって。
連携プレイが必要になるから、ひるがえって個人が制限されてしまうことになる。
そうやって怪獣省への反発も高まる。
怪獣と共生できるんじゃないかとかさ、そういう意見が出てきたりとか。
そういう、もっと長いシリーズになってくるのかなっていう雰囲気を感じさせる作品でした。
一応この1冊しかないのかな?
今のところ1巻で、続編が出るとか出ないとかいう話だったので、お時間あったらぜひ。
読んでみたいです。貸してもらっていい?
ありがとうございます。
さてさて、この番組では毎週1冊の包訳アメコミを紹介しております。
今週のテーマは、ダーククライシスオンインフィニットアースですね。
年末恒例DCの大型イベント、今年はダーククライシスオンインフィニットアースだったということですかね。
インフィニットフロンティア、ジャスティスリーグインカーネイトとこのシリーズ続いてきてですね。
ここで完結戦、ダーククライシス。
途中でダーククライシスがダーククライシスオンインフィニットアースに変わったっていう感じですね。
気づかなかった?
全然気づかなかった。
これね、最初始まった時はダーククライシスだったんですよ。
ダーククライシスなんだけど、4話でダーククライシスオンインフィニットアースになりました。
タイトル変わってる、全然気づかなかった。
ご存知、クライシスオンインフィニットアースっていうのは、1980年代に起きた最初のクライシスですね。
無限の平行宇宙があったんだけど、それが一個になるというですね、そういう戦いを描いた作品でした。
本当だ、タイトル変わってる第4話から全然気づかなかったな。
パライアっていうね、初代クライシスで活躍したキャラクターが重要なキーマンとなって出てくるんで。
そういう意味もあって、クライシスオンインフィニットアースっていう名前を使ったんだろうとは思うんですが。
なかなか壮大なお話で。
そうですね、インフィニットフロンティアから始まるシリーズの集大成っていう感じで。
かなり大型イベントっていう感じしましたね。
インフィニットフロンティアは、このシリーズはアースゼロ。
いわゆるみんながよく知るスーパーマンとかバットマンとかワンダーウーマンがいる世界に対するある種の批判から始まってるお話なんですよね。
そうですね。
前のシリーズでいろいろあって、あらゆる世界が復活したというお話があったんですが。
そうは言っても、やっぱりアースゼロ、このいわゆるジャスティスリーグがいる世界っていうのは特別なんだと。
彼らによって世界は救われることは多いが、同時に彼らのせいで滅びてしまう世界ってのも存在している。
アースゼロは果たしていかがなものかというところからこのシリーズが始まっていて。
そのストーリーにどう決着をつけるのかっていうのが一番の注目ポイントでしたね。
インフィニットフロンティア、サイコパイレットっていう、何度世界が作り直されてもその前の記憶を保持しているっていうキャラクターがいるんですけど。
それがですね、ヴィランとなって、元のヴィランか、メインの敵となって襲いかかってくるっていう話でしたけれども。
やっぱりアメコミってさ、特にDCコミックスは1938年、スーパーマンが誕生した時から一貫してという言い方も変なんだけど、ストーリーを積み重ねてきてるんですよね。
ということは、85年一つの物語を語り続けてきてるわけですよ。それって多分人類史上、かつてないことだと思うんだし。
85年間拡大し続けていく一つの物語っていうね。だからまさにね、フロンティアなんですよね。こういうフィクションって他にないでしょ?
確かに歴史的な序字誌と言われるような、めちゃくちゃ長い話とかあるけど、ああいうのはある程度いろんな人が書き紡ぐ中でも、必ずどこかで編纂されて集約されてるんですよね。
どこかでまとめられる、めっちゃ長い一大序字誌といっても、必ずどこかで集約して、短くしたものが我々の手元に個展として残ってきてるから。
拡大し続けてて、その記録がほぼ全部残ってるっていう意味では、かなり特殊なフィクションではあるよね。
1985年、フィクションをいろんな人が一つの世界観で無機能に作り続けていく。
しかもそれがほぼ全て記録として残っているという、かなり特殊なジャンルですね、言われてみれば。
だからやっぱこの大型イベントってさ、アメコミでしかない喜びというかさ、面白さがあるから好きだなと思ってるんですけど。
そうですね、サイコパイレート、過去の歴史改編とかをすべて、設定改編みたいなのをすべて覚えてるキャラクターですけれども。
それからマシンヘッドっていうね、別のアースから来たやつとかを仲間にしたりしてたんだけど。
やっぱ言ってたよね、アースゼロっていう奴らは、自分たちは中心だと思ってるの。
彼らが巨悪を倒して平行宇宙を守ったって思ってたりしても、そこには消えた時間があったり、消えた世界があったりするんだと。
あいつらはそのことを振り返らないどころか、なんなら忘れ去っていくというのがサイコパイレートの怒りでしたよね。
確かにフラッシュポイントっていう話でね、ヒーローたちの若返りが図られたんだけど、そのことによって失われた過去の歴史、誰も気にしなかったもんね。
そうね、いなくなったキャラクターとかいっぱいいたけど、誰もそれを思い出すことなく、何事もなかったかのように。
新しくまた一から始まる。覚えてる人から見たら、確かに。
その頃から読み始めた人にとってはね、読みやすくてラッキーって感じだけど、昔からずっと追ってきた人にとっては、あいつは一体どこに行ってしまったのかってなるよね。
そうですね。例えばウォーリー・ウエストっていうのが、DCリバースっていうので復活したんだけど、この歴史改編の中で自分たちの家族が存在ごと消えてしまった。
ということに悩むっていうのがありましたね。だからこの85年書き続けてきて、新規読者を問い込むために設定のリセットとか何回かやって、色々やってきたけど、やっぱりそろそろもうそういうんじゃキツくなってきたっていうのをひしひしと感じるのがこの最近の流れだなと思いますね。
なるほど、確かに。
前のクライシス的なイベント、ダークナイツ・デスメタルでは、今までの歴史がすべて復活するっていうストーリーだったじゃん。だからもうそういうことだよね。ちょっとした設定の改編や歴史のリセットではもう済まなくなった。
あまりにも量が増えすぎてしまって。
しかもこの情報化社会で過去の作品とか電子化でずっと読めちゃう。
80年前の作品と昨日出た作品が同じレベルで手に入って読めちゃうからね。そうなると確かに設定改編とかしたところでもうあんまり意味がないというか、読者としてはあんまり効果ないよね。
ウィキ的なファンとかによる情報の蓄積も結構あるわけだからさ。
なんか普通だったらさ、この85年つまり40年前のクライシスの話とかさ、追おうと思ったら少し大変な気がしない?
確かに追えないね。
だけどまあやっぱりこんだけね、何となく何があったかとかもうさ、何度も語られてきたから知ってるんだよね。
読んだことないけど知ってる部分ってあるもんな。
まあ20年前のクライシスは実際読んだしね。
だからそういう形でですね、やっぱこう人間が作ってきたフィクションの世界の最先端を見せてくれるんですよ。
正直もう先に言っちゃうけど、このダーククライシスが成功作かっていうと微妙だと思う。
そうね、そうかもね。
デスメタルとかの方がまだ何かちょっと新しさとか。
そうね、確かに。
おっていうのがありまして。
驚きとかあったよね。
でもダーククライシスがやりたかったことっていうのが何となくおぼろげながらわかるんですよ。
つまりもう過去あったことはなかったことにはできない。
で、新しいヒーローに継承しようと思ってる。そういう作品じゃなかった?
あーそうね、そうね。
アースゼロのヒーローたち。
物語の冒頭からしてアースゼロのヒーローたち、ジャスティスリーグが壊滅するっていうところから始まるんだよね。
新世代ヒーローたち。具体的にはタイタンズが中心になるんですが、タイタンズがその時にどう立ち向かうのかっていうストーリーで、まさに継承をテーマにした作品ではありましたね。
そうなんですよ。だからこれはそれが上手くいかなかったっていう、そういう作品なのかなって思うんですね。
2代目の苦労みたいなものをひしひしと感じましたね。
今さ、この2020年代、結構多様性の時代と言われてですね、これって近代の資本性の産業社会、つまりヨーロッパの西の方で始まった社会が世界的に広がっていって、それに対する反省っていうのが今あると思うんですよ。
コミックの話じゃなくて、現実の社会の話として。
同じ形がこのコミックの中にあるなと思って。
その、アースゼロ中心主義っていうのがやっぱりあるんですよ。
なるほど。西洋の西の方中心主義と同じように。
同じように。
社会のシステムが欧米型のシステムっていうのがやっぱりどうしても力が強くて、世界中がそのシステムに飲み込まれてるっていう現状と、コミックの中でアースゼロっていうのがやっぱり中心にあるっていう世界観がパラレルにあると思って。
なるほど。
で、今それに対する反省から、現代社会でさ、いろんな人種の人が活躍できるようにとかさ、多様性っていうのがすごく聞かれるような時代になってきて。
ヒーローたちも実はそうなんだよね。
ほう。
やっぱりいろんな種族のヒーローたち出てきて、ジョン君なんかはバイセクシャルだったり。
セクシャリティーとか肌の色だとか、経歴とか含めてそういうのいろんな人が出てきてるよね。
出てきてっていう感じでさ、なんか生物というかさ、今の社会とリンクしてる。
なるほど。
ただ、やっぱり強いじゃん。資本性産業社会。
そうね。ヨシハシは別として強度というか強さあるよね。
これもやっぱジャッジスリーグ強えなっていうふうにどうしても思っちゃった。
これね、やり方は確かにすごくよく分かるんだけど、やっぱ難しかっただろうなと思うよね。
例えばジャッジスリーグに代わるものとしてタイタンズっていうのを出してさ、代わり存在して出させるんだけど、結局それもジャッジスリーグありきの存在なんですよね。
ジャッジスリーグに対するタイタンズだし、スーパーマンに対するジョンケントだしっていう感じで、やっぱそのどうしてもジャッジスリーグの影から逃れられないというか。
ジャスティスリーグとの差異でさ、多様性を出してきてるから、自爆はきついよね。
そう、ジャスティスリーグが偉大すぎるというか、存在としての強度が強すぎるんだよね。
やっぱDCは無限のデスメタル以降、フューチャーステートっていう未来世界を舞台にした作品を描くイベントを打ってですね、
そこで新しいバットマンとか、新しいワンダーウーマンとか、こういうのを出してさ、殺身しようとしたよね、乗り越えようとしたよね。
今までのブルース・ウェインのバットマン、クラーク・ケントのスーパーマンっていうのを乗り越えようとしたんだけど、やっぱり売り上げもそんなにかんましくなかったらしいんだよね。
あー、なるほどね。どっち読むかって言ったらなぁ、なじみのある方読んだよなぁ。
やっぱりまだちょっとね、上手くいかなかったってところがあったのかなぁって。
でもやっぱりやろうとしていることはわかったから、ちょっとうがった見方かもしれないけれども、やっぱり面白さはあったと思うんだよ。
インフィニット・フロンティアで本当にアースゼロ、ジャスティスリーグが守ってきたことっていうのが正しかったのかっていうふうな問いかけをして、
ジャスティスリーグ・インカーネイトではさ、いろんな他のアースのヒーローたちによって結成されたジャスティスリーグがあってさ、やっぱりアースゼロっていうのを相対化したよね。
だからアースゼロ中心主義批判のシリーズだったと思うし、その通りやっぱり今回の話もまずジャスティスリーグの死から始まるんでね、これも良かったと思うんですね。
じゃあジャスティスリーグたちを継承するのは誰かってなった時にさ、もちろんポッドでの新キャラがいっぱいいるわけ。
バットマンもさ、新キャラのバットマンいたじゃん、黒人の。
そうね、ルーシャス・フォックスの息子がバットマンをやっていたと。知らんバットマンでしたね。
知らんバットマンとかがいる中で、ジョン君もさ、言うても割とポッドで、ポッドでってほどでもないけどさ、割と新しいキャラじゃん。
そうね、新しめのイメージ強いよね。
ニュー52になってから、違えばリバースか、リバースになってから出てきたキャラだから、まだやっぱり20年経ってないキャラクターなんでね。
そんな中で、今回ディック、ナイトウィングが新しいチームのメインっていうかさ、引っ張るキャラとして活躍するじゃん。
リーダーとして出してきましたね、ディックも。
ナイトウィング、ディック、ディック・グレイソンってさ、バットマンの弟子っていう印象だけどさ、登場の話で言うとめっちゃ歴史あるキャラクターだよね。
ロビン時代とかもそうね。
そうそうそうそう。
確かに言われてみると。
1940年に登場してるんで。
へー、すごっ。
だから、もうほぼバットマンと変わんないですよ。だって1938年スーパーマン、39年バットマン、40年ロビン。
誤差ですね。
誤差誤差。他のあらゆるヒーローよりも全然歴史あるんだよ。
これでディックをこんだけ新しい新世代のリーダーとして出してきたっていうのは面白いなと思って。
ホットデブ奴らがいっぱいいるから、一人ぐらい権威がある奴を置かなきゃいけない。
歴史あるキャラクターで、かつ次世代っていうイメージで言うと。
なるほどね。
だから考えたキャラ配置だったんだなと思うんですよ。
確かに。
ディックが演説するシーンとかね。
この人こういうことする人なんだとはちょっと思いましたね。
ジャスティスリーグが死んで、追悼のイベントみたいなのがあるときにディックが演説するんだけど。
みんなの前でロウソクの火を灯し続けることが大事なんだと。ジャスティスリーグの精神は生き続けるんだ。
これめっちゃよくなかった?
いいシーンでしたね。
ディックといえばね、バットマンと一緒にロウソクを囲んで悪と戦う誓いを立てるっていう名シーンがあるわけなんですけど。
そこからこのロウソクのイメージを引っ張ってね。
みんなでロウソクを灯そうと。
継承にふさわしいシーンですね。
そう継承にふさわしいシーンだなと思ったら、このシーン用意できただけですごいなと思いますよ。
確かに確かに。ディックはこの後後半までずっとリーダーというか最前線に立ち続けて、後半は価値観バトルになっていくんですが、
ジャスティスリーグの精神を体現するものとして活躍してくれますね。
ディックがそうやってジャスティスリーグから希望の火を受け取って灯していくのに対して、
ジャスティスリーグがいなくなると急激に治安が悪化するんですよね。
これちょっと面白かったですね。
これ前にバットマンがいなくなったゴッサムで急激に治安が悪化するっていう話、バトル・フォー・ザ・カウルやりました。
よっぽど欲発してる。
よっぽどみんなこううっくつしたものが溜まってるんでしょうね。
世界中で危機が起こると。
世界の破滅を目指す組織が一斉に活動を開始するみたいなのもありましたね。
日頃から悪を倒すだけじゃダメなんだなと思いますよね。
もうちょっと不満を解消するために、みんなが幸せになる道を、悪人がいたから殴って倒すっていうんじゃダメなんだなって。
ジャスティスリーグの存在は全く世界を作っていなかったんだっていうことが逆説的に見せられましたね。
でもジャスティスリーグに代わる象徴的な存在が必要なんだって言って、メンバーを集めるのがスーパーマンの息子のジョンくんですね。
ジョンくんはジャスティスリーグの復活を目指して、新メンバーの募集をしてメンバー集めるっていうところがありましたね。
このメンバーもなかなか面白いメンバーでしたね。
はい、そうですね。面白いメンバーですね。
旧ジャスティスリーグがパライアと戦って負けてしまうんですけど、その姿を目撃してた唯一の生き残りがブラックアダム。
ブラックアダムがジャスティスリーグの死をみんなに残っている人たちに告げてね。
このニュージャスティスリーグ、ジョンくんが集めた新しいジャスティスリーグを見て突っ込み入れるブラックアダムすごい良かったですね。
ジョンくんはこれでみんなに以前と同じような安心感を与えられるんだって言うんだけど、
ハーレークイーンとかいるんですよね、ニュージャスティスリーグ。
構成したハーレークイーンがメンバーにいますね。
そっちの女は精神が不安定な上に裏切るとか言ってる。
こいつは裏切るな、こいつも裏切るな、ブラックアダム。
ジョンくんはあまり人を見る目がなかったんですかね。
ブルービートルが2人いることに対して突っ込み入れたんですね。
別にそれは良いだろう。
ニュージャスティスリーグも、ジャスティスリーグに対する失われた世界でどうするかって言った時に、
ジョンくんの場合は新しいチームを作ることが大事なんだと考え、
ディックの場合は新しい希望というか、ジャスティスリーグとは違うものを生み出そうとしてたってことですよね。
ですからジョンくんが作った新しいジャスティスリーグはあまり活躍はするんですが、
ジャスティスリーグとして成功はしなかったんですよね。
なんかこんなに人集め苦労をするんだなって思いましたね。
すげー断られてましたね。
めっちゃ断られてましたね。
確かに。
新しい黒人のバットマン。
スーパーマンにはバットマンが必要なんだって他を渡れるっていう。
あんまりジョンくんはそういう感じなんだなって思いましたね。
父親のようなカリスマ性というか。難しい問題ですよ。
難しい問題ですね。
父親が偉大すぎだということか。
スーパーボーイって今何やってるんですか?
スーパーボーイっていましたね。
いたっけ今回出てきた?
いたかな?
あんまり見ずに終わっちゃいましたね。
確かに。
今回そのバリエーションというか、
同じブルービートが2人いるってツッコミもそうでしたけど、
有名キャラのバリエーションがいっぱい出てくるじゃないですか。
フラッシュファミリーもいっぱい出てくるし、グリーンランタンも何人も出てくるし。
あとスワンプシングが2人いるって初めて知ったんですけど。
私も初めて知りました。
いろんなキャラのバリエーションが出てきて、
ジャスティスリーグを相対化するという意味でも、
最終的にはいろんなヒーローが協力するのが大事なんだという話に持っていくので、
その関係もあっていろんなバリエーションのヒーローを出してるんですが、
混乱しましたね。スーパーボーイもいたのかもしれない。
いたかもしれない。いっぱいいっぱい出てきたからね。
やりたかったことがうまくいったかどうかを置いといて、
結構面白いシーンがいっぱいあったなと思うんですよね。
さっきのロウソクで希望を繋いでいくディックのシーンも良かったしさ。
あと、ナイトウィングでディックをジョン君が助ける。
ここで新しいワールドファイナスト。
でもなんかジョン君の相棒はダミアンって気がしちゃうんだよね。
そうね。
スーパーサンズ。
ディックと並ばれるとちょっと違和感とか乗り切れないとこありますよね。
あとその継承についてもさ、あれじゃない?
ディシストがすごい良かったじゃないですか。
そうだね。確かにディシストを継承の話だったわ。
あれ良かったね。
それに比べるとさ。
確かに。
でもやっぱり血統主義にしたくなかったのかな。
そういうこと?質字ではなく。
バットマンの息子がバットマンを継ぐっていうストーリーだった。
ああ、そうか。
そうだね。
やっぱりそこよりもバースゼロ中心主義批判が根底にあるはずだから、
スーパーマンやバットマンとは関係のない奴らが後を継ぐことができるんだって姿を示さなきゃいけないもんね。
なるほど。
難しいね。
でも捕らわれたジャスティスリーグ。
あ、ごめん。ジャスティスリーグが死んだって言われてるんだけど、実際には捕らわれてただけなんでね。
でもこれさ、メタ的な、つまり読者だけじゃなくてさ、向こうの世界の人たちも割とそう思ってる節ありましたよね。
ジャスティスリーグが死んだことをほぼ全員信じてないっていうのがありましたね。
ブラックアドムはこの目で見たんだと。ジャスティスリーグが死んだんだって言うけど、みんなそうは思ってない。
いや、いずれ帰ってくるよ。
それで、春城団がですね、探しに行くんですよね。
そう、誰も信じてないから結局みんな探しに行くっていう話になっていくんですよね。
この中すごいな。すごいな。
その世代交代の話、この辺で私たぶん乗り切らなかったというか、世代交代の難しさみたいなのを感じちゃいましたよね。
ここで割り切って、じゃあ新しいジャスティスリーグを作ろう、あるいは新しい正義のチームを作るんだってなるんじゃなくて、
いや、きっと生きてるはずだと。きっと彼らは戻ってくるんだって言って探しに行ってしまうと、やっぱり話の中心にブレますよね。
確かにここでマジで殺したまま終わったら相当な作品だったと思うけど。
かなりクールな終わり方になったと思うね。
探しに行ってしまうし、行ってしまうというか、行くのも全然面白い。
その結果ね、彼らはそれぞれの自分の宇宙に閉じ込められているというのが発見されて、彼らの宇宙を旅していくというまた別の面白さが生まれているんですが、
アースゼロ中心主義の批判という文脈で考えると、ちょっとやっぱりブレちゃうよね。
そうね。一応物語の結末としては、ジャスティスリーグ解散というオチが待ってるんだけど、やっぱり弱いよね。
弱いよね。ここまで積み重ねてきたもので考えると。
いや、そりゃ捨てらんないよ。
捨てらんないか。
今回、隊員がいっぱい作られてるじゃないですか。
いろんな宇宙、いろんな世界、いろんなヒーローが協力することが大事なんだっていうストーリーなんで、それを実際に物語を進めるためにも、隊員とかでいろんなヒーローたちが活躍するんですが、
これ、隊員、あらすじ読んだ漢字、一番面白そうなのが、ジャスティスリーグの隊員が一番面白そうだもんね。
囚われたジャスティスリーグ?
理想の世界でどんな生活を送ってたのかという隊員があるようなんですが。
確かにそこが一番読みたくなる。
それは面白そうってなって。
やっぱり継承の難しさというかね。
そう思わせた時点で、やっぱり負けだよね。
継承というテーマからずれちゃうというか、難しさだよね。
ジャスティスリーグ、普通に帰ってくるしね。
普通に帰ってくる。
確かに連れ戻す過程で、バットマンがスチームパンクの世界みたいなところで戦ってましたね。
歯車投げてましたね。
ここで何やってるんだろうって確かに気になっちゃうもんね。
そう、気になっちゃう。
でもね、最後の戦い。
結局パライアは、ダーククライ…間違えた。
グレートダークネスっていうすごい闇の力と結託していて。
パライアっていうのは、昔知識欲に駆られて、宇宙の誕生を観察しようとして、逆に自分の世界を滅ぼすことになっちゃって。
結果としてアンチモニターを覚醒させて、多元宇宙の消滅を導いてしまった人物なんで。
彼の罪で滅ぼしてしまった多元宇宙を復活させようというのが彼の行動の動機だったんだけど。
結局彼は妄想だった。
グレートダークネスと結託してたと思ったけど、実はそんなことはなくて、彼の独り芝居だったってことが分かり。
割と終盤だけど退場しちゃうんですよね。
そうですね、黒幕だったんですが、途中で彼はいなくなってしまって。
グレートダークネスの闇の力はデスストロークに移ると。
闇の力は次々宿主を変えていくというルールがあるそうなので、デスストロークにその力が移って最終決戦に流れ込むと。
ジャスティスリーグが復活したんだけど、最後デスストロークとケリをつけるのはディックっていうあたりがギリギリ頑張ったというか。
確かにテーマを触れずに終わらせたって感じですね。
お話の流れで見ていくと、ヒーローを見限ったブラックアダムがジャスティスリーグに帰ってきて、
自分が間違ってたと。ヒーローを見限った自分をヒーローが救ってくれたんだってシャザムの力を分け与えるシーンがあるじゃないですか。
このあたりは盛り上がりだもんね。
後半、ブラックアダムがどんどん格を上げてきますよね。力を分け与えて。
あんだけ批判していた若手ヒーローに対して、彼らの存在っていうのは自分の命を賭けるに値するんだっていうシーンとかがめっちゃかっこいいってなりましたが、
一生というテーマで考えると若手ヒーローをもっと頑張ってほしかったかな。
難しかったね。
難しかったと思うよね。
本当に新しいことをやりたいんだなって思った。
確かに何とか現状を変えよう変えようとする動きも感じつつっていう感じなんで。
面白かったけどね。
面白かったよ。
放題として。単体の作品としての新しさは驚きっていう意味では、もっと先が見たかったかなって思いました。
あと全然関係ないんですけど、エピローグで出てくるブラックアダム。顔がめっちゃドゥエインジョーズになってますね。
確かに。
実写映画にこの肩眉を上げる顔。絶対ドゥエインジョンソン、ロック様だもんね。
ロック様ですね。
本編ではそんなことなかったのに、エピローグで急にドゥエインジョンソンになってますよね。
この現実を反映しているアメコミの面白さですね。
でももうやらないんだろう、実写版ブラックアダム。
この作品読んでブラックアダムファンになったんで、映画またやってほしいな。
難しいね。
ままならんですね。
もちろん作品なんだけどさ、継続してやっていく企業の大事な商品でもあるからさ。
だからやっぱりこのジャスティスリーグを完全に捨てるっていう決断は取れないよね。
テーマとしてはめっちゃ面白そうなテーマであったんだよね。アースゼロ批判、アースゼロ中心主義批判。
クライシス難しいよね。
クライシス難しい。
今回もなんかすごい苦しんだストーリーだった気がするもんね。
グレートダークレスっていうラスボスを、何もなかった頃の宇宙の闇だと。
すごい大風呂敷だもんね。
なんでばれっちゃなんでばれなんだけど。
これ畳むのきついよね。
そのオチとしてさ、パライアの妄想でしたっていうのは、やっぱりどうしても弱く感じてはしまうよね。
ちょっと批判というわけじゃないんだけど、この最後のリックのさ、最後もう一回価値観バトルを繰り広げるときに、
俺たちの存在っていうのは、世界や世代を超えて、手を取り合って力を合わせることで歴史を作ってきたという、すごい名シーンでもあるんですが、
これだけやって最後それかっていうのも正直ありましたね。
別にこのメッセージがいい悪いじゃなくて、これまでも見てきたもんじゃないですか。
前のクライシスなら終わり方もさ、やっぱりみんなの力が大事なんと、歴史や世界を超えて力を合わせることで新しい歴史が生まれるんだっていう話をやってて、
それのまあ焼き直しじゃないけど反復になっちゃってて、もっとすごいものを見たかったなって。
新しいものを見せてほしかったなっていう風になるね。
あと敵もね、すごく豪華だったんだけど、やっぱ再生怪人だったな。
ジャスティスリーグインカーネイトでさ、ダークサイドはさ、グレートダークネスと対抗するために平行宇宙の自分自身と融合しまくって、
すごい力を手に入れて、原初の闇と対抗し得るぐらい。
これすごい大変だったなって今思うんですよ。
原初、宇宙には何もなかった。そこに光が生まれて多元宇宙が誕生した。
だから多元宇宙の光っていうのは闇に対抗し得る力じゃん。
多元宇宙にいる全ての自分の力を一つ一つに集約したっていうのはさ、
そうさに、グレートダークネスと張るぐらいの存在になったわけですよ、ダークサイドが。
でもなんか気づいたら、変な鎖巻かれて、特に意志もなく、
闇の軍団だ!
闇の軍団だ!つってね、その他大善がちの一人みたいな感じになって。
あ、これ日朝で見たことある!
確かに言われてみれば、いい対比じゃないですか。
いい対比だったんですよ。
ちょっとね、期待しすぎたものはね、
アースゼロ中心主義とか、グレートダークネスとかっていうところに。
確かに。
そう、看板の割に小さくまとまっちゃったなっていうね。
確かに。なんか、話し世界の動きの割にはストーリーはこじんまりと終わってきましたよね。
宇宙的マルチバースの危機っていう感じはあんまりしなかったですね。
でもとにかくね、マルチバースは復活し、
ちょっとオムニバースとかマルチバースとか理解できていないかもしれないんだけど。
マルチバース2とかね。
マルチバース2って、つまり最初のインフィニットフロンティアで消えた宇宙、マルチバースってことだよね。
マルチバースたちなのかな、たぶん。
まあ、とにかく全部復活したってことはいいんだよね。
前のクライシスで復活したものにプラスアルファでさらに他のものたちも。
だからもう52の宇宙じゃないし、昔あったものもあるし。
いろんなものがありますよ。
いろんなものがありますよということですね。
いろんな過去、いろんな未来があるよと。
さあ、これで今後どうなるっていうところですね。
いやー、ますます焦点が難しくなってくるよな。
いやー、ジャスティスリーグ解散させたとて。
解散させたとて、やっぱブルース・ウェインのバットマン読みたいしなってなっちゃうもんな。
で、次なんかアマンダ・ウォラーが出てきて終わるじゃないですか。
出てきましたね、最後ラストシーン。
フェイルセーフいます?
これフェイルセーフなのかな?
違うかな。
あとなんかスーパーマンとバットマンが融合したようなやついます?
グリーンランタンも融合してる。これ誰?
よく知らない人たちが最後出てきておりましたね。
難しいよね。
ラストシーンに出てきた彼らもさ、これまで積み重ねてきた歴史に対抗し得る存在になれるかっていう時にやっぱ難しさ感じますよね。
クライシスってほんとに難しいね。
確かに。難しい。
面白かったけどね。シーンとかセリフとか見ていくと、細かく分割して見ていくといいシーンとか面白いシーンいっぱいあって。
作品として一本通して読み終わった時に面白かったって感じにはなるんだけど、クライシスで世界を揺るがすような作品っていうこれまでの流れで考えると、もっと先を見たかったっていうのがありましたね。
世界の常識というかさ、ルールが変わるっていうクライシスの感じはあんまりなく。
やっぱりもうジャスティス・リーグを殺すしかなかったね。
ああ、もう殺して終わり。殺してからの話か。
でももうそれは無理だよ。
無理だったということですかね。どうなるんだろうね、今後。
いやほんとよ。自分がさ、DCで活躍するクリエイターだったらさ、頭抱えちゃうよね。
そうだよね。
え、アルチバース全部壊して一個にまとめるんじゃない?
繰り返し?
もう一回やるのかな?
いやーファンは許さないよ。こんなの前見てて40年前にやったやつじゃん。
どうせお前らジャスティス・リーグが見たいんだろ?っていう。
オッケーなヒーロー全部消す。
いやー恐ろしいな。
これじゃあファンはワクワクしないでしょ。
できる手というか、物語のパターンがあんまりないもんね。
リブートとかもう不可能になってきてるわけだし。
いやこれよこれ。もう散々やってきて。
もうフロンティアだからここが。ここがフィクション最前線。
過去のストーリーではもう回収しきれない。行き着くのまで行ってしまって、今回もフロンティアを踏み出す。
まあ完全に踏み出したとまでは行かなかった。
その次。
もがきが見えたよ今回。この次を。
次でどうなるか。いやー我前楽しみになってきますね。
これはやっぱりアメコミじゃないと。
確かに。
ここまでの苦しみは見れないですよ。
そうね。確かに。今回フロンティアを踏み出すことはできなかったけれども、でも次もその次もあるのがやっぱりアメコミの良さだもんね。
確かに。
もう負けたら終わるしかない。DC Universe終わらせるしかない。
すげーな。面白いな。
面白いよ。
ジャンルとしては面白いね。
ジャンルとしては面白い。こんな唯一無二のジャンルですからね。
改めてアメコミの良さというか面白さをかみしめることのできた作品でしたね。
そうですね。
もしダーククライシスの前のデスメタルとか読んでない人は先そっちから読んだ方が単品としての面白さはあると思う。
そうだね。あるかもしれないけどね。
はい。ということでダーククライシスON Infinite Earthでした。
改めてアメコミの面白さ、魅力みたいなものを知ることができた作品だったと思います。
そうですね。でも引き続きアメコミを追っていきましょうと。
そうですね。そういう気持ちで改めてなりましたね。
あとやっぱり最近DCのオンゴーイングとかでかいイベント以外の翻訳がなかなか読めてないですね。
翻訳自体がなかなか出てこないのでみんなも読んでぜひぜひ翻訳アメコミを盛り上げていってほしいなと思いますよ。
はい。
じゃあいつものお願いします。
はい。番組へのご意見ご感想あれば、Xにハッシュタグ翻訳アメアラレをつけてツイートしていただくか、メールはいつでもお待ちしております。
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アメコミアメアラレ
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番組の感想、映画の感想、何でもお待ちしております。
次回はデーモンモーズをやりましょう。
こちらも新刊なんですけど、ピーチ桃子先生っていう日本人のアーティストの方が作っている作品で、ちょっと和風の世界観でね。
そうですね。日本風の世界観で、X-Menだとか、アベンジャーズだとか、マーベルのキャラクターたちを本案した世界で物語が描かれると。
はい。いつだったか前にね、デーモンレイズっていう作をやりましたが、
これはまあ面白かった。
今回はデーモンモーズ、シビルウォーをですね、この和風の世界観でやってしまおうと。
そういう作品です。
南北朝の話かな。
私はもちろん初代というか、いわゆるシビルウォーを読んだことあるんですけど、コミックはないんですよね。
私はないですね。シビルウォー2は読んだんですけどね。1作目はよく知らないので。
ということなので。
まあちょっとこれを読んでシビルウォーを勉強したいと思います。
まあそういうね、本家知らんやつが読んだらっていう実験でもあるかなと。
確かに。
というところです。
それではまた来週、さよなら。
バイバイ。
あのさ、先週さ、某ミュージカルを見に行ったらさ、後ろの人からこう、見えにくいんで小さくなってくださいって言われたって話をしたじゃないですか。
自分、ミュータントみたいな居心地の悪さがあったみたいな。
ブルース界で擁護してくれた人が現れてましたね。
そうですね。
なんか貴重な男性ファンに悲しい思いをさせちゃって、こっちが逆に悲しくなっちゃったよみたいな。
優しい人いるね。
優しい人いるし、なんかめちゃくちゃ自分が嫌な奴というか、恥ずかしくなりましたね。
いや本当よ。これね、やっぱね、思い返してみて、我々も良くなかったなと思うんですよ。
私もそんなこと言われなきゃいけないのかよって思ったし、今もそう思ってんだけど。
でもね、やっぱね、被害者ムーブっていうか、傷つきましたみたいな風な顔してるのってダカいなと思う。
私傷ついちゃったんですよって言って、なんか同情をかって優しい言葉をかけてもらおうとするってやっぱ恥ずかしいなって。
実際優しい言葉をかけてくれる人が現れたことでさ、それが表面化しちゃってさ、うっって思った。
最悪なことをしてしまった。いや本当にそのお声掛けいただいたことはありがたいし、忘れてる感じなんですけど。
自分の恥じらいみたいなものをすごく感じましたね。
ちょっと思ってることがあって、芸人のヤスコ。自衛隊芸人。
生きてるだけで偉いのでみんな優勝ですみたいなことをツイートしたときに、
クワちゃんが、お前は偉くないので死んでください。
挑戦犯排退でーすって返して大炎上したじゃないですか。
今自分で言ってて、ほんとひどいなって思う。
マジで最悪だと思います。
最悪なことだし、擁護する気は一切ないんだけど。
その後ヤスコが、「悲しいです。」みたいな返信というかツイートをしたんですよ。
別にそれもいいと思うんですけど、
その時にさ、「お前は予選にも出れないクソ雑魚だけどな。」とかって言うこともできたわけじゃん。
まあまあまあ。