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この番組は、毎週一冊の邦訳アメコミを取り上げて、それについて二人で話す、そんなラジオ番組です。
今回のテーマは、バットマン・フー・ラフズ。あらすじお願いします。
バットマンがゴッサムから逃亡しようとする大型トレーラーを追うと、荷台から身元不明の遺体が見つかる。
調査してみると、なんとそれは、死んだブルース・ウェインの遺体だった。
同じ頃、アーカムアサイラムに銃火器を用いるバットマンが現れる。
被害者、バットマン、容疑者、全てがバットマン。
なるほど。
そんなお話です。
最初の遺体泥棒は、アメリカやロスでは日常犯罪なのかな?
家ごとトレーラーで運ぶっていう。
すごいよね。
こういう文化なの?
家ごと引っ越すってことかな。
あるんだ、こんなこと。
家が乗ったトレーラーの中から、死体が見つかるっていう導入ですね。
それがブルース・ウェインだと。
ミステリーとして謎の提示として、グッと引き込まれるよね。
確かに、今のあらすじ聞くと面白いよね。
実際には謎で引っ張るっていう形ではないんですけどね。
他のバットマンは、別の平行宇宙から連れてこられたバットマンだったと。
平行宇宙とかよく出てくるもんね。
今回ライターは、ザック・スナイダー。
New 52のバットマン誌を担当してですね。
新しい世界観になった時に、バットマンのオリジンを語り直してっていう風に。
原稿のバットマンの基礎を丁寧に作ったライターで。
このラジオでも、バットマンメタルに今回も大きく関わってくるね。
ダークマルチバースからやってきた、闇のバットマンたちとの戦いを描いたバットマンメタル。
あとは、ラストナイトオンアース。
これすごくよかったですね。バットマンのある意味最終回みたいな。
なんかを描いた人気ライターなんじゃないですかね。
ダークマルチバースって、いわゆる普通の平行宇宙と違うんでしたっけ?
違うんじゃないのかな。
バットマンメタルで説明されていた記憶はあるんだけど、あんまりよくわからなかったんですよね。
確かに抽象度が高すぎるよね。
まず、基本的に世界観は、平行宇宙は52個しかないと信じられていたんだよね。
でも実は、その52個の地図の裏側には、ダークマルチバースがあったんだよ。
ピンとこねー。
いやいやいや。
人々の希望や絶望が生み出す可能性の世界が、ダークマルチバースだよ。
03:00
わかんねーよ。
平行宇宙だってさ、そもそもよくわからないところがあるじゃないですか。
さも当然のように受け入れちゃってるけど、そもそも平行宇宙ってなんだよっていうところから、
さらにもう一個、抽象度が高い世界じゃないですか。
確かにね。
俺の解釈だけど、ドロドロとした、あんまり形になっていないマグマ的な、
世界を形作るエネルギーの源泉みたいなのが、多分、我々の宇宙の底の方に流れてるんですよ。
そこから泡みたいなのがゴポって、泡に湧きかかってきて、それがダークマルチバースだと思ってるよ。
ドロドロしたエネルギーの塊が時々湧き立ってくる。
私たちが認識する世界ほど具体的ではないかもしれないけど、フワッとした世界たちのことがダークマルチバースか。
うーん。
なんかバットマンメタルで説明されてたのは、
どんな説明されてたっけあれ。
確かだけど、人々の強い思いがダークマルチバースにはある的なこと。
最近はヒーローたちが、世界の分断とかが進んでて、ヒーローたちも力を失ってて、
悪い絶望の世界ばかりが、
ダークマルチバースからボコボコまでヒーローたちが、
世界のあり方って無限だと思うんだけど、
その中で我々がたまにこうなったらいいのになって思う瞬間があるじゃないですか。
もしも俺が、
僕が、
僕が、
僕が、
僕が、
僕が、
僕が、
僕が、
僕が、
みたいなのがあるじゃないですか。
もしも俺が、
ドゥエイン・ジョンソンみたいなムキムキだったら、
分かる分かる。
そういう思いが強くなると、
俺が、ドゥエイン・ジョンソンみたいな肉体をしている、
その、ダークマルチバースが、
ボコンって壊れるわけ。
なるほどなるほど。
でもそれは、不安定なものだから、
常日頃から思い続けてるわけじゃないもんね。
そうそうそうそう。
だからたまに、パチンって弾けてしまうんだよ。
同じように、
あーもしも、この後犬のうんこ踏んだら嫌だなーって思いで、
ダークマルチバースが生まれるわけ。
で、パチンって弾けるわけ。
だからダークマルチバースは、
人々の気持ちで生まれるんだけど、
あんまり強い世界じゃないと。
なるほど、不安定で失われてしまいやすい。
そうそうそうそう。
なるほどねー。
で、これはと思ったやつは、
世界の舵場で、
あー、ワールドフォージだっけ?
ワールドフォージだっけ?
あったね、あったあった。
が、正式なマルチバースとして採用すると。
あー、デッキハンマー持ってるやつが作るんだよね。
そうそうそうそう。
あー、そうか、そういう話だったね。
というような感じなんだと、解釈してますよ、私は。
06:01
無限に生まれる創造性の一部の世界。
そうそうそうそう。
まあ、同人設定みたいなそういうやつですかね。
そういうことそういうこと。
淡い世界が、ダークマルチバース。
あのー、だから本当は、
無限の可能性で、無限の可能性だから形持ってないんだけど、
うんうん。
あのー、我々の気持ちで、それが形を持つ瞬間があると。
なるほど。
いらない宇宙がダークマルチバースなんじゃないかって思ってるよ。
あー。
不設定。
あー、なんかちょっとわかった気がする。
なんじゃないかな。
なるほどね。
そういった世界のバットマンが今回はやってくると。
そういうことそういうこと。
ということですね。
そうですね。
タイトルにもなってんだけど、
今回のこの事件の一番の黒幕は、
バットマンフーランス。
めっちゃオシャレなバイザー付けてるバットマンですよね。
笑うバットマンって言うんですか?
うんうん。
えー、関係代名詞ってやつですか?
おー。
合ってる?
わからん。
なんかすごい、どうしよう。めちゃくちゃバカなこと言ってたら。
笑う。
えー、まあバットマンフーランスなんですけども。
はい。
えっと、彼はブルース・ウェイン、別世界のブルース・ウェインなんだけど、
ジョーカーを戦いの中で殺してしまう。
あら。
その時にジョーカーの心臓に人をジョーカー化させる毒が仕込まれてて、
それを浴びてしまったことで、ジョーカーになってしまったバットマンです。
悲劇ですね。
バットマンの高い推理力とか格闘センスとか持ち合わせつつ、倫理家のジョーカーっていう。
おー、一番やべえやつですね。
やばいやつですね。
以前やった3ジョーカーズでもそうだったんですけど、
なんかジョーカーっていうのが特定の個人じゃなくてさ、
誰でもなり得る、交換可能な存在になってるのってちょっと面白いなって。
確かにね。
ジョーカー化ってなんだよ。
なんだよってなるよね。
確かにね。
ジョーカーって一個の人格っていうよりは考え方とか。
振る舞いとかそういうことなのかな。
そういうことなのかな。
ちょっと面白いなって思ったな。
よく考えればちょっとわからないキャラなんだけど、人気キャラということで。
かっこいいよね。見た目とか含めて。
そうそうそうそう。なんかちょっとイケてますよね。
バットマンメタルで出てきた7人のバットマンの中で、
いましたね。
唯一死なないで。
あと皆さん結構ご苦労されてましたもんね。
そうですね。
バットマンメタルに出てきた闇バットマンたちは、
やっぱバットマンの不安感から生まれた存在だったよね。
自分のスピードが足りなくて人を助けきることができないんじゃないかってことで。
そうだったね。
フラッシュから力を奪った。
めっちゃ足の速い。
レッドデスだっけ。
そういうやつなんだけど。
この闇バットマンたちのオリジンがバットマンメタルライジングってやつに収録されてるので、
それちょっと読みきり気分で読むと面白いと思う。
F-7の最初のみんな揃うくだりみたいな気持ちで読めると思うから。
09:03
F-7、日本の漫画のあれですよね。あれも良かったね。
今回もグリムナイトっていう新登場のダークマルチバスバットマンが。
彼もいいキャラしてましたね。
そして彼のオリジンも真ん中ぐらいにちょうど語られてて良かったよね。
ジョーチルに両親が撃たれた時に、ジョーチルの拳銃をもし拾っていたらっていう風に言われたバットマン。
最高。
めっちゃいいよね。
そのままジョーチルの銃でジョーチルを打ち殺す。
あ、銃って強いんだっていうのを。
結果、銃火器で武装したバットマンになるっていう。
バットマンイフ考えろって言われたら、たぶん一つ目か二つ目に思いつくバットマンなんですよね。
そうだね。銃火器使いまくるバットマン。
でも彼は殺人に容赦がないんですよね。ジョーチルを殺したっていう経験を活かして。活かしてって言ったらあれだけど。殺してるけど。
つまんねー。
悪い奴はもう殺すと言って精神フリークス。次々と殺していきます。
なんだけど、そんな彼の前に立ちふさがる最強のライバル。合同本部長。
いやーいいね。
いいよねこのお話。
すごくいいですね。
これまたバットマンが銃を使うっていうこと以外は、意外にも我々の知るバットマンと同じような人生を歩んでるんでね。
かなり近いんですよね。
だから銃使うんだけど体もちゃんと鍛えてるし、銃使うんだけどいつもの準備。
最新ガジェットとか使うし、推理力も活かして活躍するっていうバットマンですね。
彼もダークマルチバークスのバットマンってみんな挫折を経験してるんですよね。
彼もグリムナイトもまた挫折を経験してて、殺人によってヴィランたち、悪い奴らを次々と倒していったんですが、最終的に合同本部長によって逮捕、拘留されてしまう。
いやーでもゴードンすごいよね。バットマンだから本当に街を完璧に支配してて、もう完璧な監視社会を作り上げて、悪いことをしようとした人間が人工衛星で打ち殺すっていうシステムを確立してるんですよね。
面白いなと思ったのがさ、ギャングみんな殺しにして、フリックスもみんな殺しにするじゃん。
もうレッドフードの時点で殺しちゃうから、この世界にジョーカー生まれなかったっていう。
同化師の格好をした奴は見たことがない。赤い頭巾を被った奴なら殺した。
いい設定だよね。
いい設定。魅力的。
そんで完璧な監視社会を作って、もう基本的に悪い奴みんな殺しちゃったから、次悪いことしそうな奴殺すんだよね。
いいよねこのデストピア。
いい、最高だよ。なんかでも、バットマンだなっていうのがさ、あるよね。
12:03
やりかねないっていうところ。今のバットマンの延長線上にいますよね。
この辺がダークマルチバースってあるゆえなんだろうね。
劇場から出てきた家族を強盗しようとした犯人を人工衛星でいつものように打ち殺すんですが、そこで家族が、ありがとうバットマン、街の暗闇に向かって手を振るっていうシーンが。
狂ってる。すごいディストピアだよね。
市民も監視社会であることを受け入れてる。素晴らしいキャラクターですよ。
そんなガチガチの中でグリムナイトを追い詰めるゴードンっていうのがまた、かっこいいよね。
魅力的なキャラですよ。
そんなグリムナイト、我々はこのユニバースにやってきてね、やっぱりこだわるのはゴードン本部長の。
フーラフスはゴードン本部長を殺そうとするんですけど、グリムナイトは止めるんですよね。説得には骨が折れたぜみたいなことを言ってましたけど。
なんで止めたかっていうと、これからフーラフスがやる大事件を見せつけたいと。
そうすることで、お前のような法律を、倫理を、道徳を重視する考え方が間違っているっていうことを理解させたい。
すげえな。
俺が正しかったということをお前に見せつけたいんだっていう考え方ですよね。
彼も愛が重いんですよね。
そうだね。バットマンとゴードンの愛だね。
自分のことを理解してほしかったっていうのを別の宇宙に行って伝えようとしているわけですね。
それでいいんだ。
オリジンが描かれていることもあってすごく魅力的ですよね、グリムナイト。
面白かったですね。
その他にもブルース・ウェインはたくさん出てくるんですけど。
出てきますね。
最初の被害者はトレーラーに乗った死体なんですけど、なんとバットマンが自分で死法解剖、検死をするんですよね。
自分で自分を検死するっていうね。
そしたら体に傷がついているんだけど、これは自分と一緒だと。
この被害者になったブルース・ウェインもバットマンをやってたんだろう。
昔はかつてはやっていたようだった。
だけど指の爪にエコ素材みたいなのがついていて、いつからかバットマンを引退して都市計画に携わっているようだと。
立派な仕事ですよね、都市計画家なんて。
そして指輪の跡がある。
あら。
で、入れ墨が。
メイって書いてあって。
これは私がセリーナと結婚したら娘につけようと思ってた名前なんだって。
ここから彼は今都市計画をやって、そしてセリーナと結婚し娘もいる。
セリーナと結婚して娘ができた時に名前を考えているバットマンっていうのがちょっと面白かったんだけど。
確かに。
可能性を感じさせるいい名だろうとか言って。
言ってたね。
現実?現実?
今ストーリーラインではキャットウーマンセリーナとの結婚みたいな話もあるから、どういう道筋をたどるかって。
15:07
都市計画始めるかもしれない。
あるかもしれない話ですよね。
なんかその話あったよね。
都市計画。
なんかあの、今一番新しい方役のバットマンさ。
ダークデザイン。
あ、ダークデザイン。
あ、そうなの。あれの冒頭も都市計画の話がチラッと出てくるね。
このスナイダーがさ、スコット・スナイダーがさ、結構バットマンと街の関係みたいなのをNew 52では描いてきてたから、
なんかこう都市計画に携わるっていうのもあるかもなっていう気はさせるよね。
なるほどね。
その中で、街を昔から裏で支配してたフクロウの皇帝っていう奴らがいたんだみたいな話。
そういう流れだったんだ。
今回もさ、過去に昔のゴッサムに隠された秘密みたいな話が出てきて。
ちょっと出てきたね。
街とバットマンの関係を描くライターなのかな。
確かにそういうストーリーから考えると、ダークマルチバースで都市計画を考えるバットマンがいるのもまあ違和感はない。
違和感。
自然な流れってことか。
そうだね。
なるほど。
そもそもなんでこんなバットマンが殺されてるかっていうと、
フーラフスが幸せなバットマン、バットマンを引退したバットマンから血清を作って、
それによって暗黒物質でこの世界の人々を汚染しようって考えてるんだよね。
皆さんこれわかりますかね。
ここは正直ちょっとわかんない。
私も最初の時ちょっとピンとこなかったかな。
なぜバットマンから血清を作って、
なぜ幸せなバットマンから、みたいな。
わからなかったけど、まあその辺はグルーヴ感で。
流れでね、勢いで。
そういうもんなんだろうっていう。
なるほどっていけると思うんだよね。
冷静にこうやって語ろうと思うとあれってなるけど、
何やってんだろうとならなくもないこともありますよね。
読んでる時はね、殺人を止めなきゃとか、
どうなるどうなる、
血清を撒くのを止めなきゃとかってなるからあんまり気にならなかったんだけど、
冷静に考えたら理屈がわからない。
いやわかんない、本当はなんかあるのかもそういう設定が。
もしかしたらね。
で、他にどんな被害者が出たかというと、
紹介していきましょう。
空から落ちてきたブルース・ウェイン。
職業、司長。
司長でしたね。
警察がね、遺体を探したら、
司長の身分証が出てきたと。
そしてスピーチの原稿によると、
ジェイソン・トッドが死んだ時に、
バットマンを引退したんじゃないかみたいなことを言ってたから。
バットマン・イフとして確かにあり得たかもしれないお話なのかな。
やっぱりジェイソンが上官に殺された時に、
こういうやり方じゃダメだと。
コウモリのコスチュームを着て悪い奴を殴ってもしょうがない。
ということで市長選に立候補した。
行政で。
行政で。
18:00
政治の力で。
ホワイトナイトとしてね。
ありそうだな。
ありそうだね。
コミックとして面白いかどうかは置いておいて。
まあその添託しとしてはあっても。
おかしくないね。
あと戦いの舞台がブラックゲート刑務所に行くんだけど、
そこでもダークマルチバースのスグリーンが。
出てきましたね。
刑務所所長ですかね。
責任者としてブラックゲート刑務所を運営している。
彼のいる世界のブラックゲート刑務所は、
元のブラックゲート刑務所の6倍の広さはあるっていう。
これはどういうことなんですかね。
署長として有能だったから、いろんな人を入れられたってことなのかな。
めちゃくちゃ捕まえたから足りなくなっちゃった。
アーカムもなんか島に作ったみたいな。
やばいよね。
やばいよ、アーカム、アーカム。
おかしい人たちを島に押し込めるってなんかいろいろやばい。
すごい島だよね。
絶対に何百年後から呪いの島になるよな。
まあでもそうやって、
彼もそういう社会的な公の立場を使ってゴッサムを良くしようとした。
確かに公的な立場の人が多いですよね。
あとは途中でフーラフスが、
フクロウの法廷、ゴッサムを裏から支配している秘密結社に
ちょっかいをかけるシーンがあるんですけど、
そこで出てくるのがフクロウの法廷の指導者となったブルスネン。
コウモリからフクロウへ。
これ何があったんだろうね、彼ね。
どうなんでしょうかね、スカウトされたのかな。
やっぱ自分一人の力じゃ、
組織の大切さ?
仲間の大切さ。
もっと大規模にやろうって思って。
彼は裏の道を選んでますよね。
組織の一員になっているから、自分がいなくなった後も
中長期に渡ってゴッサムに影響力を残すという意味では。
伝統のある秘密結社ですからね。
そこに入るという方法も一つのやり方かな。
そういう感じで、いろんな方法でゴッサムを良くしていったんですね。
街を良くしようという部分は全て共通していて、
そして今いるバットマンよりみんな幸せな人生を歩んでいるというところが共通点ですかね。
あともう一人ね。
最後に一番幸せな記憶のブルースというのが出てくるんですけど、
それは子供なんです。
こんな風にみんな途中まではバットマンと同じ人生を歩んでいて、
途中でちょっと路線変更をして、別の形でゴッサムを救おうとしていったという感じですかね。
ダークマルチバースの特徴なんですかね。
他のマルチバースって世界観が全然違って、
善悪が逆転しているとか、みんなヒッピーとか、
みんなルニートゥーンズの動物みたいなキャラクターとか。
21:03
そういう感じだから、そう考えるとやっぱり基本となるユニバースの変装というか。
ちょっと枝分かれした世界という感じかな。
スコット・スナイダーの作品の特徴として、
バットマンとジョーカーの関係をすごく掘り下げて描くというところがあるのかなと思って。
今回もジョーカーとバットマンは本当に良い相棒として活躍するし、
以前やったラストナイトオンエアース。
実はジョーカーとバットマンの最終回だし、
あるいはバットマンメタルも良い相棒してたじゃないですか。
良い相棒してましたね。
ラストナイトオンエアースなんて、2人のバディモノで最高でしたね。
最高だったね。最後なんかだって家族になって終わりますからね。
みんなで子育てをしようって様子ですから。
メタルの方も、あれでもラストボスはバットマン・フーラフズだったんだけど、
フーラフズはバットマンとジョーカーを合わさっていくからとにかく強いんだよね。
バットマンでは勝てないんですよね。
じゃあどうするか。
もうジョーカーがやってきてくれるっていうめちゃくちゃ熱い展開がありましたよね。
そうですね。今回もまたジョーカーの助力を得て、
フーラフズと戦おうとするっていうお話でしたね。
このお話の途中で、我々のこの宇宙のバットマンもジョーカー化する毒を受けてしまって、
半分ちょっと頭がおかしくなりつつある。
そういう状態でフーラフズを追わなきゃいけないっていうかなり追い込まれる展開なんですよね。
そうだね。
このままでは正気を失ってしまう。
そんな時頼りになるのはあいつしかいない。
ということでジョーカーと面会するわけですよね。
ここいいよね。
バット警部にジョーカーを案内するっていうね。
家に呼ぶ。
家に呼ぶ。
ジョーカーもね、バットマンが何を求めているかわかっているから、
自分で自分の心臓に銃を撃つっていう。
こんな献身あるかっていう。
すごいよね。自分の命を捧げて、フーラフズとの戦いに貢献しようとするんですよね。
ジョーカー、いかん。心臓が動脈から違う。
ジョーカー、なぜだ。なぜこんな真似を。
だってよ。やつに勝つにゃ。やつにならねえと。
ヘヘッとか言って。
もうね、何この熱い。
めっちゃ熱い展開。
ですね。
それでどんどんバットマンもフーラフズに近づいていって。
ジョーカー化していくわけですね。
その狂気の嗜好っていうのができるようになって。
正常なままでは推理力や価値観によって彼を追うことはできないわけですね。
すごいね。
最後の方も良かったですね。
24:01
良かった。
ジョーカー、私があの怪物になったら、私の友人、仲間ではどうすることもできない。
すべてが終わる。
だから、もしそうなったら、安心しろ。その頭を吹っ飛ばしてやるよ。
フッ、約束だぞ。
ああ、胸の十字にかけてな。
って二人で笑うっていうシーンがあって。
いやー、これもいいですよね。
バットマンのジョーカーへの信頼が描かれていて。
この二人の関係すごいよね。
めちゃくちゃ仲良しですよね。
で、ちゃんと撃ってくれますけどね。
この撃つシーンもかっこいいんですよ。
ぜひ皆さんに改めて読んでいただきたいシーンでもありますが。
そうですね。もう本当に最後、フーラフズとの戦いの中で完全に正気を失っちゃうんですね。
そこに駆けつけるジョーカーっていう。
ぜひ。
ジョーカーのおかげで勝てたし、ジョーカーのおかげで救われるっていうお話でもありますよね。
ぜひご覧になっていただいて。
いいねー。やっぱザックスナイダーじゃねえや。
スコットスナイダーさ、ニュー52でバットマン担当してる間に、2回ラスボスがジョーカーのデカイイベントをやってるんで。
好きなんだろうね。
好きなキャラなんだね。
描きがいがあるんだろうね。
なるほど。
フーラフズと我らがバットマンの戦いが描かれるわけなんですが、
フーラフズの狙いとしては、我らがバットマンを狂気に陥らせたい。
はいはいはい。
それが一つ目標としてあるんですよね。
みたいですね。
バットマンを堕落させようとするっていうことなんですが、
ジョーカー化する毒液を浴びている関係でバットマンはだんだん正気を失いつつある。
そんな時にフーラフズはバットマンをこんな風に説得するんですよね。
はいはい。
コウモリとは地球上で唯一空を飛べる哺乳類。
特徴、本性、そして欲望を受け入れることで種の限界を超え高みに到達した。
コウモリは進化と勝利の象徴なんだ。
なるほど。
だからお前も自分の本性を受け入れて狂気の世界に踏み出せっていう説得ですかね。
なるほどね。
その後二人の戦いによって最終的にバットマン勝利することができるんですよね。
もちろんジョーカーの協力あっての賜物なんですが。
そうだね。
物語のラストで、今度は我らがバットマンによるコウモリに対する考え方が語られるんですよね。
アルフレットに話してますね。
そうだね。これもいいよね。
いいね。
鳥と違ってコウモリの翼には羽毛が生えていないし、骨に空洞があるわけでもない。
決して飛ぶのに適した体じゃないんだ。
長すぎる指の間に張られた皮膚のひだを翼にして飛んでいる。
コウモリは生まれに逆らって飛ぶ。
それは困難で負担を伴う崇高な営み。
よくも悪くもバットマンに似てると思わないかい。
すべてに逆らい、生まれついた自分のさらに上を目指す。
27:04
いいね。
2人の考え方はフーラフスとバットマンの違いがよくわかるセリフなのかなと思ったし、
僕はこれを読んだ時にバットマンとスーパーマンの関係に似てるなと思いましたね。
バットマンって人間だけど、人間の限界を目指すキャラクターじゃないですか。
そうだね。
絶え間の努力によって。
一方でスーパーマンっていうのは、生まれ持った能力、生まれ持った才能を一体どう受け入れていくのかっていうのが一つ、
お話としてよく描かれるのかなと思っていて。
他人とは違う生まれである。
そうだよね。スーパーマンの活動の初期を描いたエピソードなんかは毎回そんな感じで、
描かれるよね。
宇宙人である自分っていうのをね。
どう受け入れてその力を、自分の本性をどう活かしていくのかっていう考え方なので。
言いようによっては悪人の主張でもなる。
そうだよね。
なるほどね。
だからこそ、スーパーマン、スマッシュ・ザ・クランだと優生思想って言ったらいいんですか。
人種差別推奨によって担ぎ上げられるスーパーマンなんてのがあったけど。
ありましたね。
そういう意味では、このダーク・マルチバースのバットマンはスーパーマンに似た考え方をしているようになっているっていうのが面白いかなって。
なるほどね。
こういう風に考えているってことはバットマン自身もそう考えていた時がきっとあったから、そういう世界が生まれたかもしれない。
面白いな。
この本当はコウモリは飛ぶのに適してないんだと。
だけど自分の限界高みを目指して崇高な営みを行っているんだっていうアルフェンドに語っているシーンのさ、
コマのセリフの後ろ側がさ、困っている人を助ける、無名のごく楽しみの姿なんだよね。
フーラフスのバイザー?
オシャレバイザー。
トゲトゲを見ると、そういう人々の欲望みたいなのが見えるようになるんだよね。
本質、本当の姿が見えるっていう。
そうそう、何を考えているか。
例えばバットマンを殺せば有名になれるとか考えているやつとか、そういうのが見えるんだけど、でもそれが本質?
本質?本心でそういうことを考えていたとしても、どういう行いをするかってのはそことは別にあるってことだね。
そうだね。
だからグリムナイトもさ、悪いことをしそうな奴を先手を取って殺してたじゃないですか。
殺してたね。
それに対するアンサーでもあるよね。
なるほどね。悪いことをするかもしれない。
かもしれない。
本心は悪い奴かもしれない。でもその振る舞いは良い振る舞いをするかもしれない。
かもしれない。
その可能性を賭けようと。
なるほどね。確かにこのバイザーというか、真実を見通す目を使ってジョーカーを見るシーンもありますよね。
ジョーカーがバットマンの元に現れたときに、「どうしてここに?」ってバットマンが聞くんですよね。
30:04
その真実を見通す目を通すとジョーカーはこんなことを思ってるんですね。傷つけるため、苦しめるため、殺すため。
だけどジョーカーが口にするセリフは、「話すためだ。」
なんだよジョーカー、どうしちゃったんだよ。めちゃくちゃいい奴だよな、この話だと。
めっちゃいい話だよね。ゴッサム市民の良きを行ないと同じことをジョーカーもするわけですよね。
その流れで、俺がおかしくなったらお前の頭を吹っ飛ばしてやるよって言ってあげるわけですから。
ジョーカーは全然悪い奴じゃないじゃん。もっと仲良くしてろよお前ら。
本当ね、なんか普通のライバルキャラみたいになっちゃってるよね。
振る舞いこそが重要である。苦しいかもしれないけどそれが大切なんだっていう。いい話ですね。
この最後さ、自分と似たようなでも主張が違う、価値観が違う相手とぶつかるっていうのは
ラストナイトオンアースのオメガとの戦いもちょっと彷彿とさせますね。
あれもバットマン同士の戦いでしたね。
あれも良かったなぁ。
いいですね、この2つの対比がね。
今までの話の中で全然登場させなくしてこなかったけど、
今回、街を救うために街の構造をよく把握しているかつ犯罪に使いそうな奴ということで
ゴードンゲームの子供、ジェームズ・ゴードンJr。
私初めて見ましたこのキャラクター。
あーそうか。
ゴードン息子いたんですね。
バットマンイヤーワンっていうフランク・ミラーが描いた現代のバットマンのオリジンの決定版みたいなエピソードがあるんだけど
その時には息子がいてギャングに誘拐されちゃうんだよ。
バットマンを助ける2人があるんだけど。
その時に頭をぶつけて、それが原因なのかサイコパスになっちゃって。
自覚を気にしないサイコパスキャラとして出てきましたね。
ハロウィンにね、ジョーカーのコスプレしたりするの。
やば。
ゴッサムでそれやっちゃう。
いいね、一線踏み越えそうな感じですね。
っていうキャラクターなんだけど、彼もね、この本質、彼の本質は何なのかっていうところが。
そうだね、本質、本性という意味では彼は確かにサイコパスかもしれない。
でも彼を味方になるのかどうかっていうのも一つの物語でね、テーマとして描かれますよね。
意味もなくちょっと貯水池に毒を流し込もうとしたりとかもしますよね。
そういうことしそうだから、あいつらが毒流すとしたらどこだっていうのを調べさせるために読んだっていうすごい設定だけど。
いいキャラしてますよね。
いいキャラしてますね。
彼も結局最終的には悪の道には進まず自分の本性ではなくて、正義の正しい行いをするっていうオチがついてましたね。
33:06
いいね。
こう、なんかこう、生前説っていうかさ、いい人って言うんじゃないけど、人間確かに醜いところもあるけど乗り越えていけるんだよっていう。
そうだね、希望あるんだっていうお話でしたね。
いいお話ですね。
今回読んでて一番驚いたのは幸せなバットマンっていうのが登場するのがちょっと驚きましたね。
しかも単に幸せなバットマンじゃなくて、私たちが知るバットマン、この宇宙のバットマンの幸せな時代が描かれるっていうのが。
一番最初のシーンですね。
そうそうそうそう。一番幸せな記憶は何かと聞かれたら、私の場合は、って言ってバットマンが幸せだった頃の記憶を語るんですよね。
寝る時間を過ぎて家に駆け込もうとする記憶。一番古い思い出。両親とアルフレッドが手を繋いで私の前に立ちふさがる。
遊びの最中だった。家に入れば私の勝ち。だからみんなの腕に向かって突進するが、何度頑張っても捕まってしまう。
おかげで私が遊ぶ時間は終わらない。つまり、暗い屋敷で独りきりにならなくて済む。今でも覚えている。
私を押し留める力強い腕。何よりも忘れられないのは笑い声だ。
あれ?
外で遊んでて、帰る時間なんだけど、お父さんやお母さん、それからアルフレッドが屋敷の前にいて、
おしあいっこをして、家に入ることができない。
っていう、じゃれあいですよね。
これね。
聞いてて思ったんだけど、これ、今。
まさに今。
やってますよね。
これさ、ダークナイトっていう映画であったセリフなんだけど、ジョーカーがバットマンと追いかけっこをする中で、
本当ラスト四角なんですけど、言うんですよね。絶対に止まらないものと動き続けるものがぶつかったときにこういうことが起きるんだぜ。
なんてセリフがあったんですけど、ジョーカーとバットマンの関係とかまさにこういう押しあいへしあいですよね。
そうね。家に入れば私の勝ちなんだけど、みんなが邪魔をするから、私はいつまで経ってもこの。
家に帰らなくて済む。
終わらない。
終わらない鬼ごっこを楽しむ。おしあいっこを楽しむ。
そして何より忘れられないのは笑い声だ。
ジョーカー。
ジョーカー。
ジョーカーとの追いかけっこが、まさに一番幸せな時間を思い出すことなんだっていうことですよね。
っていう風に読めちゃうね、これね。
ジョーカーのおかげで暗い屋敷に一人きりにならなくて済むんだって。
って読めるよね。
うんうん。すごいよね。
すごいな、そう考えると。
バットマンのジョーカーへの告白ですよね。
おー。スリージョーカーズを読んだ時にさ、確かバットマンってちょっとジョーカーに対してビジネスライクですよねみたいなことを言ってたじゃないですか。
あー、思った思った。
で、俺も確かになと思って。
ドライな関係なのかなと思ったけど、それがいいんだ。
36:03
ジョーカーには直接言わないけど、彼の本心では一番幸せな記憶は、ジョーカーとの追いかけっことに似ているってことですよね。
レゴバットマンみたいな話。
あれもそんな話だったね。
いい描き方でしたよね、本当に。
実はこのお話一番ラストも、バットマンが暗い屋敷で一人きりになっているシーンで終わるんですけど。
ほほほほほ。
バットマンの覆面を眺めながら閉じ詰まっているんですけど、思い浮かべるのはジョーカーのことを考えているわけですよね。
なるほどね。
なんだこいつら。
気持ち悪いね。
やっぱり二人の関係性をより掘り下げるっていう意味ではいい話だし、本当にいい相棒として活躍してくれましたね。
そうだね。
はい、というわけでバットマン風ラフズでした。
平行世界が出てくる作品って、逆にこの世界のかけがえのなさを描くことが多いと思うんですよ。
こうじゃない世界、バットマンが銃を使う世界、あるいはバットマンとジョーカーが一体化してしまった世界。
今こうある世界じゃない世界を描くことによって、たくさんそういうのを描くことによって、逆に今こうある世界。
今こういうふうにジョーカーとバットマンが生活している、生活じゃないや、ジョーカーとバットマンが追いかけっこをしている世界がいかにかけがえのない素晴らしいものなのかっていうのを描いている作品なのかな。
なるほど。
たくさんの平行世界はジョーカーとバットマンの関係性の善意に過ぎなかったっていうのが私の感想ですからね。
なるほどね。今回たくさんバットマン出てきたじゃないですか。
うんうん。
ゴードン親子もね、バットマンスーツを着てましたね。
びっくりしました。
これはバットマンフューチャーっていうアニメ、バットマンビヨンドだっけな、っていうののコスチュームに似てるんだけど。
スコット・スナイダーのバットマンのお話の中で、ゴードンがバットマンになる展開があって、ちゃんとそういうゴードン用のスーツを着て。
へー。
まあなんか、本当にバットマンがいっぱい出てくる話だったなと思ったよ。
平行世界のバットマンさ、結構幸せそうにしてたじゃん?
うんうん。
いろんな街作りとか、都市計画とか。
いろんな仕事をしながら。
仕事とかで、それはそれでゴッサムを良くしてたわけじゃん。
で、プライベートも結婚したり。
充実してましたね。
充実してたじゃん。
バットマン辞めてもいいんじゃん。
確かに無理に続けずとも、ゴッサムを良くする活動はできるわけで。
っていうオチにはならないんだね。
やっぱりほら、この宇宙にはジョーカーがいるから。
彼を置いて、都市計画家にはなれないんじゃないですか、やっぱり。
なるほどね。
市長にはなれない。
なるほどね。はいはいはいはい。
ジョーカーがホワイトナイトとして市長選に出たら、ライバルとして立候補するかもしれない。
39:05
ああ、そういうことか。
市長とか、都市計画とか、刑務所の署長とかの世界のジョーカーって何やってるんだろうね。
確かに。
ジョーカーがいたら多分バットマン辞められないだろうから、殺すか収監するか。
なんかしてるんですかね。
なんかしちゃったんじゃないかな。
なるほどね。
いやまあでも、またね、バットマンとジョーカーの関係に一つ深みを与えてくれる作品でしたね。
一歩踏み込んだ作品かもしれないですね。
はい。じゃあいつものお願いします。
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はい。今回ね、ちょっと最後、引きを作って、
ああ、たしかに。
次はバットマン、スーパーマン誌に続くっていうことで終わってるんですけど、
今度翻訳されるバットマン、スーパーマンがこの続きなんじゃないかなと思っているので、ちょっと次やってみましょうかね。
いいですね。結構いい感じの引きですよね。気になる。
いい感じの引きですね。やっぱフーラフズはちょっとしばらく決着つかなそうですね。
そうですね。今回も結局結論というか勝敗決まらずでしたね。
なんかちょっとあと一歩足らなかったな、的なこと言ってましたね。
おそらくどこかでまた生きてるでしょうから。
また二人の戦い見たいですね。
そうですね。楽しみにしたいと思います。
それではまた次回。さよなら。
さよなら。
どの世界でもやっぱそこそこ成功者になってましたよね、ブルースが。
確かに。何でもできるんですね。
何でもできるんだね。
あとみんな一度はやっぱバットマンになってるって面白かったですね。
そうだね。この前ちょっと話したバットマンエヴァートルドって昔のエピソードがいっぱい入ってる本で、
バットマンがタイムスリップして子供の頃の自分をジョーチェルから助けるっていうエピソードがあって、
両親も撃ち殺される前に助けてあげるっていう話があるんだけど、
その話でもあの時僕たちを守ってくれたあのかっこいいヒーローみたいになるんだって。
シャーロックホームズの本を買って読み始めて、体を鍛え始めるっていうエンディングだったから。
いいね。
めちゃくちゃ明るいバットマンになった。
なるほど。
希望の象徴バットマンになるかもしれない。
バットマンになるのは避けられない運命なんですね。
かもしれませんね。