投票行動の促進
こんにちは、お聴きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の項目、いちお母さんの私がASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
突然ですが、選挙に行く、投票するという行動がなかなか促進されない人もいるのは、
一つには、まず投票の重要性にいまいちピンときていないとか、自分ごとなのだと実感を持てていないという理由があるんじゃないかと思います。
ですが、より行動分析学的に見るとすると、行動の直後の強化が起こりにくいからという理由は大きそうです。
ある行動が強化されるには、行動の直後に結果が得られるほど強化力は強いとされていまして、
当たり前みたいな話ですが、例えば子どもがお手伝いしてくれたら、やってくれた直後、もしくはしてくれている最中にでも、
即座に褒めるほど、お手伝い行動を継続してくれる確率が上がります。
せっかくのお手伝いを褒めずに流し見て、何時間もたってからあの時はありがとうというよりも、即時的に褒めるほうが、それは効果があるわけですね。
ところが、選挙にはなかなかこのような即時的な強化が起こりません。
強化には、メリットが得られる好子がゲットできる強化と、デメリットが回避できる、犬死がなくなる強化がありますが、
どちらも、選挙ではなかなか投票直後には得られません。
それにもしかしたら、直後かどうかに関わらず、自分の投票によるメリット・デメリットを日々の暮らしの中で実感すること自体、
アンテナを張っていないと難しいように私は思います。
投票してもすぐに変化が感じられない。
また、言ってしまえば、行かなくても大きく困らない、責められないとどこかで思ってしまっている。
こんな現実があるのかもしれません。
行動を増やすには、行動の直後の強化が重要ということで、
時々ネットニュースでも見ますが、投票所で何かの割引チケットや、もらって嬉しいものが配られたりしているのは、いい作戦だと私は思います。
過去に挙げたABAのトークンエコノミーのお話でも触れましたが、
最初は、物で釣るの悪くないです。
行けば、物だけじゃない好子も得られます。
投票所に行って、笑顔で挨拶されて、
最初から最後まで、何となく人の視線を感じながら、かすかに緊張しながら一連を終える。
この注目は、社会的強化と言ってもいいんじゃないかなと思います。
習慣化の力
さらに投票した後には、自分の意思表示ができたという満足感が得られて、それ自体好子になり得ますので、
こういった物以外の強化も十分魅力的です。
それから、ちょっと話が変わるんですけれども、
次世代、子どもたちが大人になって投票に行ったり、選挙への関心を強くするためにと考えると、
即時的な強化が薄いのはしょうがないとしたら、
習慣化の力も利用したいところです。
一緒に投票所へ行って、投票するもんなんだよと染み込ませます。
その日は喧嘩なんかせずに、満足感と達成感で持って一連の行動を終える。
投票という行動を、いいものなんだと学習しちゃっておく。
これは将来効いてくると思います。
ちょっと付け加えたいんですけれども、
先日、シカヘルラジオのシカヘルさんが、
コントロールしたい人もいるという題名の放送で、
票を託したい政党がないという人へ向けておっしゃっていたんですが、
その人がもし投票に行かなかったとしたら、
あなたは誰ともお付き合いしていないフリーな人ではなく、
今の与党とお付き合いしているのと同じなんですよというような表現をされていて、
さすがはシカヘルさんだなぁと思いました。
コントロールしたい人もいるという放送の20数分くらいのところですね。
今日は気になる今度の日曜日のアレを行動分析してみました。
この放送が面白いと思ってくださった方は、
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ABAで広がれシンプルで楽しい生き方。
今日も大事なものを大事にできる一日を。
あきねでした。