2024-12-27 07:38

モノで釣れ。美談は後から 付いてくる〜行動分析学のはなし

私:小学生の子供二人の保護者。
下の子:自閉症スペクトラムの診断有り。
子供達の将来について模索するうちに広がってきた私の世界は、とうとうスタエフの配信にまで...🫨
全 大人に、行動分析学ABAを広めたい。ついでに、
勉強中のABAを ここでのアウトプットで自分に定着させるべく配信しています。
★今回は 『トークンエコノミー法』

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サマリー

このエピソードでは、行動分析学の手法の一つであるトークンエコノミーが紹介され、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供に対する効果が説明されています。子供が望ましい行動を促進するために物を用いる意義や、それによって得られる成長のサイクルが強調されています。

トークンエコノミーの導入
こんにちは。 お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持ついちお母さんの私が、ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
皆様は、トークンという言葉を聞いたことがおありでしょうか? 仮想通貨の世界や、ワンタイムパスワードを表示する道具の名前でよく聞くイメージですが、
行動分析学でのトークンといえば、トークンエコノミーという手法を指します。 支援の現場でよく使われていて、例えば、学校でなかなか席に座っていられない子どもが、
先生と決めた時間まで着席していられたら、スタンプやシールをもらえて、 それがたまると、何か本人の好きなものと交換できる、そんなシステムです。
子どもの望ましい行動を増やしたいけれども、直接的なご褒美を毎回与えるのは難しいという場合や、
長期的に目標を達成したい時にも、モチベーションが維持しやすく、有効な方法とされています。 また、トークンがもらえる条件を明確に決めておくことで、
望ましい行動を具体化しやすいので、子どもにも支援者にもやり方や効果が分かりやすいです。
さあ、このシステムを聞いて、「ん?」と引っかかる方はいらっしゃるでしょうか? はい、「物で釣るのか?」という意見が出やすいんですね、この方法。
ピアニストやスポーツ選手が好きだからこそ登り詰めていく姿。 沸き上がるやる気で、自らの行動を強化させていく姿。
理想的ですよね。 でも、例えば泳ぐのが大好きで、練習も楽しくて、どんどん上達する好循環に入っているあの子も、最初は大人との楽しい水遊びや、
バタ足をした時の上手だねーの褒め言葉、そんな周りからの強化があったはずです。 特に自閉少女の場合、そもそも興味の範囲が極端に狭かったり、
自分独自の世界から外へ出るハードルが高いことも多いため、大人が意図的に行動の幅を広げてあげることは大きな意味を持ちます。
また、定型発達の赤ちゃんなら、自我の芽生えと共に他者の存在にも自然と気づいていきますが、自閉症の子供の多くは、自分と他者との境界が薄いと言われています。
他者との境界が薄いとどうなるか。 他者の視点という概念がなかなか獲得できません。
本来なら大人のすることを何でも真似していろんなスキルを獲得していくよう時期に、他者の視点の概念が未発達だと、興味を持って周りの人を見ることも真似することも少ないし、
他者からの注目や褒め言葉がそもそもご褒美にならないので、いわゆる行事による行動の強化が起こるチャンスがなかなかありません。
そんな放っておくと世界が広がりにくいASDの子供の行動の幅を広げるのに効果的なのが、その子が確実に喜ぶもので釣ること。
釣りながら褒める。そして一緒に喜ぶ。 これを続けることで、その子にとってもともと嬉しいご褒美と褒められる喜びと、褒めてくれる他者の存在がだんだん大きくなっていくんです。
さて、話をトークンエコノミーに戻します。
トークンを使って望ましい行動を増やして続きを続けるうちに、子供の様子に変化が見えます。
行動内在強化の理解
例えば、学校の授業でノートを取るという行動をターゲットにして、できたらスタンプをもらっていた子がいました。
でも、ノートを取る行動が安定してくると、子供はスタンプスタンプ言わなくなるんです。
このことを行動分析学では行動内在強化と言います。
外からのご褒美、行詞がなくても、行動できたことそのものが行詞になるという仕組みです。
ランニングを続けていると走ることそのものが気持ちよくなったり、
習い事を続けるうちに上達するのが楽しくなったりすることがこれにあたります。
この状況をどこかで聞いたなぁと思って浮かんだのは、マズローの欲求5段解説。
ピラミッド型に下から生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、そして一番上が自己実現の欲求となっているあれです。
下の欲求が満たされると上の欲求が現れてくるというもので、
つまりまずは空腹が満たされること、次に身の安全、次に社会に属するということ、
その次が認められたいという承認欲求で、それも満たされると自分らしくより良く生きたいという自己実現の欲求が出てくるという説です。
これになぞらえると、より良い行動ができる自分でありたいと子どもが思えるためには承認欲求が満たされる必要があるとも言えます。
子どもの成長に期待するあまり、ついそんなのできて当たり前、もっと向上心を持ちなさいなんて大人は言ったりしますが、
知った激励のつもりでも本人が認めてもらえないんだと感じてしまったら、自己実現の欲求に進めないかもしれません。
なので、あなたのことを見ているよ、認めているよというメッセージを常にチャージしてあげることが成長の土台を作るんじゃないかと思います。
今日は支援の現場でよく用いられるトークンエコノミーについてお話ししました。
はっきり言ってものでつるけれども、その分効果は確かです。
ご褒美がもらえる行動が何なのかも明確にするので、ということはその子のできたの瞬間に何度も出会えるということになります。
その姿を肯定し続ければ、やがて行動内在強化が起こって、その子自身が成長のサイクルに入ることも期待できる。
長期目線で魅力的な支援法だと私は思います。
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ABAで広がれ!シンプルで楽しい生き方!
今日も大事なものを大事にできる一日を。秋根でした。
07:38

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