1. パリで学んだ「ブレない自分の作り方」
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2017-11-23 24:28

Vol.87「機能よりも美!のフランス」

正解そのものよりも、プロセスを評価する、そしてそのプロセスの美しさを重視されるフランス・・・これって、数学でもそうなんです。美の重要性は機能より大切、ということが教育場面にも表れている、という話を、「フランスの教育・子育てから学ぶ 人生に消しゴムを使わない生き方」(岩本麻奈さん著)の本をご紹介しながら、お話しています。
 
オープニングでは、(国際カップルの)夫婦喧嘩について話しています。


00:15
こんにちは、あきです。今日もパリで学んだ「ブレない自分の作り方」の時間がやってまいりました。
さゆみさん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さゆみさん、最近、何かこう、あったっていう話があったので、ちょっと最近あった出来事を、そこから話をいろいろ聞いていきたいなと思うんですけど、何が起こったんでしょうか、最近。
私の家で、お風呂場とトイレのリフォームをしようとしてるんです。
で、あの、建築士さんと三森をね、出してもらって、いろいろもう、何ヶ月かもう話してるんですよ、6、8ぐらいかな。
大変ですよね、フランスの。
いろいろプランニングをね、してて、で、これでいいよ、みたいなプランが出て、じゃあオッケー、これで行きましょうっていうことで、
お風呂場と、あとトイレのタイルとか、選びに行ったんですよ。選んで、オーダーしに行ったんです。
で、オーダーする時に、また何て言うんでしょう、うちの旦那さんが、その場で、いや違う、こうじゃない、ああでもないって言い出して、もうオーダーしないともう間に合わないんだけど、こうじゃね、っていうタイミングで言ってきたと。
で、僕はそんなこと言ってないとか、そんな、あの、ここのトイレは次の工事だから含まれてないはずなのに、なんでこれの分が必要だとか、まあいろんなね、ことを、その場で言ってくるわけですよ。
もう全部話がついてたと思ったのに、
ひっくり返されたみたいな。
全部そこで、そこで大喧嘩ですよ。
その場で。
売り場で大喧嘩。
売り場で大喧嘩。
で、でも、工事をするんだからオーダーしなきゃいけないでしょうと言って、とりあえずオーダーだけは済ませました。
はい。
だけど、その後の帰りの車の中でも、延々にブーブー言ってましたね。
でもね、思ったんですけども、そういうものっていうのは、どっちかが100%譲るしか、譲渡するしかないんだと思いました。
落としどころはない。
もうないんです。
彼も自分の考えっていうのがガッチリあって、私もある。
でも私は、家を買ったのは彼なんですね。
彼がこの家がいいって言って決めてたけど、私には不満100%。
100%?
そう。
でも、この家買うんだったら、
こことこことここを、私の好みのように、好みの通りにリフォームしない限りは、買うのは許さない。
03:00
許さない。
じゃあ、その通りにリフォームするから、じゃあ買っていいか。
リフォームするんだったら買っていい。
っていう条件で買いました。
で、リフォームいざするってなったら、彼がいっぱい文句を言ってくるわけですよ。
最初と話が違うじゃない?
全部私がやっていいって言ったよね。
だけど口を出してくるんです。
ここはね、建築士さんのお話、相談したんですけど、どっちかが100%譲った方が、クリアに解決されますと。
今までたくさんのご家庭のリフォームをやってきましたけども、
やっぱり両方の件すべて入れるっていうのは不可能ですよね。
そうなんです。だからどちらかの意見をメインに尊重する感じでいった方が、うまくスムーズにリフォームもいきますと。
きちんとイメージ通りにいくと思いますと言われて、
ここは私も心を決めて、
折れたわけではない。
折れずに、
あなたが折れなさいと。
強く出たんですね。
そうです。私は譲らないと。
ここは、最初の約束通りに、あなたに譲歩してもらいますと。
彼は納得したんですか?
怒ってますけどね、すごい。
すごい怒ってますけど、
約束はそうだったので、
一応、折れました。
なるほどね。
この後の夫婦関係にどういう影響が出るか、私は分かりませんが。
さゆみさんが強く出たのは、いつもそういう感じなの?
いつもじゃないですよ。
いつもは結構話し合いますけど、
リフォームの話は結構長い間ずっと話してるんですよ。
いいって言ってたのに、
突然意見を変えるとかっていうのは私はなかったし、
彼が突然意見を変えた。
これはありえない。
で、リフォームに関しては私に全部託すと言ってるのに、
いろんな意見を言ってくる。
許せないという私の判断で、
ここは私に任せてっていう。
任せるって言ったんだから任せてっていうことで、
口出しも無料、もうダメっていうことで。
コミュニケーション難しいですよね。
難しいですね。言葉の問題とかじゃないんだと思います。
多分これ日本人の間でも同じようなことは、
多分日本人同士でもあるとは思うんだけど。
一体言わないってね、ありますよね。
一体言わないとか、
あと私がこの間すごく、
私もあんまり彼のことでカチンと来ることはないんだけれども、
06:03
車がいわゆるハイパーマーケットみたいなところで買い物をした時に、
ちょうどその駐車場から出ようと思って、
自分のエリアから出ようと思った時に、
右からもう車が突っ込んできたんですよ。
だから右を見てって言って、
車来てるからって言って、
もうギリギリのところで彼が止まった。
私がすごい叫んだから。
それで、曲がる時に右見なきゃダメだよっていう感じで、
フランスってほら、ブレーキかけないからみんな。
突っ込んでくるので。
本当にみんな突っ込みますよね。
って言って、うんわかったって言って。
で、もう私本当これ私がガーって言わなかったら、
完全にぶつかってたよみたいな感じで言っても、
絶対に自分が悪いっていう話はしないんですよ。
そうなんです。そこなの。
そこなんです。自分の非を認めないから。
認めないんですよ。
問題がいっぱい発生してくるんですよ。
これは危なかったよねって私も言って、
後ろにいた子供たちも、
ね?とかいう感じで言ってるんだけど、
思わず私もその時に、
こういう時はちゃんとフランスで言うと、
左見て右見てじゃないけど、
そうなんですね。
ソーリー、デゾレっていう、
ソーリーに値する言葉を、
これは使っていいよねみたいな。
みんなに聞いたら、
使っていい使っていいって子供たちも言ったので。
命に関わるからね。
でもそれでも彼は言わない。
だから何もね、あの人たちね、
言えない人たちなんですよね。
だからね私すごく思ったんです。
それで彼に情報をさせるっていうことに、
すごく罪悪感みたいなのを、
ちょっと一瞬感じたんですよ。
すごく辛かったんだけど、
いやでも彼らはこういう社会でね、
育ってるから、
そんなの普通だから、
私はこれは当然のこととしていこうと思って、
強く出たわけね。
もう考えない。
これは最初に約束したことだからと思って、
強く出ることに決めました。
自分で納得させて、
そうするとね、ちょっと落ち着きました。
言いたいことも言えたわけだし、
これは私の当然の権利だなということで。
彼らは絶対に、
ごめんなさいっていうのも、
自分が間違ってたっていうのも言わないから、
これは私が言わない限りは、
向こうに押されてしまう。
これは夫婦であっても同じ。
なのでやっぱり、
かなり強く、
今回は出ました。
自分の中ではね、
こういうのいいのかなって、
ちょっとあったんですけど、
でもそうしないと、
09:00
私の思う通りのものは、
何もできないと思って。
強く出ることを決めたわけね。
それで、もし何かあったら、
それまでの仲だったんだ、
さよなら、それでいいやと思う。
だから多分、
国際離婚が多いのって、
多分そういうのもあるのかもしれないですよね。
あると思うね。
日本人とはまたちょっと違う意味での、
コミュニケーション的な、
メンタリティの部分もね、
あると思うので、
だから本当に、
一言謝る言葉がないことによって、
なんかこじれていっちゃったりとか、
そうですね。
言った言わないが、
絶対認めない日を認めないことで、
こじれていったりとか。
きっと多分、
国際結婚だったら、
言葉プラス、
文化とかメンタリティの違いによって、
そういうことがすごく多いのかな、
とは思いましたね。
私も思いました。
フランスと日本人のね、
離婚もすごく多いみたいなので、
結構高い確率でね、
離婚されてるし、
フランスの場合は、
裁判沙汰になると結構時間もかかるし、
また日本とはちょっと違うね、
大変さがあると思うんですけど、
そういう意味ではね。
でも、離婚とかも含めて、
その覚悟を常に持っていつつ、
相手と接するのも、
私は逆に大事かなと。
大事だと思います。
そこで我慢したことによって、
後からなんか出てきちゃったら、
それはそれでまた原因になっちゃうかもしれないね。
いつでも深いと思ったら、
別れる覚悟でも、
言いたいことを言うべきなのかなって、
私はすごく感じました。
別れる覚悟を持ってやってるわけですね。
持ってますよ。
いつでも別れる覚悟があるんだ。
いつでも、
耐えられないと思ったら、
さっさと、いつも脅してます。
私は日本に帰る。
あなたはここで一人で、
子供だし世話できるんだったら、
自分でやってねって言ってますけど、
彼は困るでしょうかね。
勝手にって感じですよね。
それぐらいの覚悟を持って、
コミュニケーションに本気で取り組んでると。
本当にコミュニケーション、
命ですね。
これがないと、
何も進まない。
そうですね。
だから、そういうので日々戦ってるっていうのも込みで、
国際結婚に憧れられる方は、
タフネスが必要ですね。
そういう意味でのタフネスは、
絶対必要だと思うので、
夢の世界ではないということは、
これはたぶんね、
彼が日本語を完璧にしゃべれたとしても、
関係ないと思いますね。
ぜひ、
あんまりいいイメージにならなかったかもしれませんけど、
12:00
参考にしてください。
それでは本編スタートです。
今回は、
本をまずご紹介したくて、
その本が、
岩本真奈さんと言って、
去年の、
今頃ぐらいに、
インタビューで取り上げさせていただいた、
皮膚科の先生で、
彼女は当時、
美容本を書いていたので、
その美容本について、
女性とはとか、女性の美とかって話をしたんですけど、
それ以来、
彼女は、
いろんな分野で本を書いていらっしゃって、
今回夏に出た本が、
今度、教育場面の方にまで、
どんどん進出し、
書いた本が、
フランスの教育、
子育てから学ぶ、
人生に消しゴムを使わない生き方、
っていう、
フランスで、
鉛筆を使わないっていう、
そのペン。
使いませんね。
修正機も一応持ってるんだけど、
基本的に、
消す前提じゃなくて、
残しとく前提、
みたいな感じの、
それから、
フランスの教育の視点から、
見えてくることっていうのを、
書いた本を読ませていただいて、
そこから、
フランス文化の話、
強さと弱さっていうのが、
サブタイトルでも入ってるんですけど、
その話を今日はしたいなと思っていて、
日本経済新聞社から出してるんですけど、
実際に、
この間、
パリに戻ってきたので、
お会いしたし、
今回この本を書いた経緯とかも、
伺ったんですけども、
次世代のことを考えた時に、
フランスの教育っていうのが、
日本とどう違うのか、
別にフランス来産でもないし、
フランスから学べることが、
もしあるんだったら、
っていう視点で書いてるんですけど、
かなり細かく、
リサーチもされてらっしゃって、
目次を見ると、
ご自分もお子さん3人、
フランスで育てたんですよね。
育ててるからね。
実体験としてあるんだけども、
正解のない人生に立ち向かう、
フランスの教育とか、
学校と家庭の話とか、
センシュアリズムとか、
大人文化とか、
フランスの出産・子育てとか、
結構幅広いことを書いてるんですが、
これを全体の話は、
ちょっと幅が広すぎるので、
私が今回、
なるほどなぁと思ったところを、
ちょっとトピックで、
取り上げさせていただきたいんですけど、
私が結構、
衝撃を受けたのは、
私たちまだ子供が、
上の子も中学に入ったばっかりで、
いわゆる中学・高校・大学の
教育って知らないじゃないですか、
現場を実感として。
彼女はそれを経験されてるって
いうのもあるんだけども、
そこにね、面白いのがあって、
数学の答案にも、
文学的センスが必須っていう。
15:01
それはどういう?
普通は、
数学って、
論理だから、
それを、
きちんと書いていくことが
大事なんだけれども、
もちろん、
納得させるための論理は、
必要なんだけれども、
プランスって原点方式じゃないですか、
数字が、
もし結論があってても、
プロセスで何か間違ってたりとかすると、
そこで原点とか
なっていくんだけれども、
途中までのロジックが
正しければ点数が与えられるんだけども、
さらに、
美しく
整った字でまとめられていれば、
加点が期待される。
点が加えられるってことね。
正解そのものよりも、
これ彼女の文明をそのまま
抜粋してますけど、
正解そのものよりも、
プロセスやロジックを評価するものとされ、
考え抜く
力が求められる。
それが何よりも、
美しさへの配慮である。
その日本の学校教育は、
正解か不正解かのどちらかしかないんだけれども、
フランスはその
正解に至るまでの
そのロジックの
美しさも問われていく。
美しくわかりやすく
表現することができることが
大事であって、
そこが重要視されるのは、
すごく
フランス的だっていう話をしてるんですよ。
だから、
面白いなと思ったら、
全ての思考は言語を通して
行われているのだから、
数学だけに
文学的センスがなくていいと思うのは
ナンセンスなのであると。
数学は
本質から言うと
哲学みたいなものがあるので、
数学は美しくなければ
哲学はないと。
っていう観点から
究極の美を合わせ持った回答が
プラスになっていくみたいな。
やっぱり美が必要
っていうところですね。
どこに行っても美が必要って言われるっていう。
美に対する
重要性っていうのが
教育からも出てるんじゃないかと。
私ね、それは本当に
ヨーロッパに来て
この10年、めちゃめちゃ感じるところなんですよ。
日本だと
そんなに常に
姿勢をきちっとしてなきゃとか
常に
美しく着飾ってなきゃとか
あんまり
感じないような。
だけど
フランスの方がそれはね
周囲の目線が
厳しいというか
その
自分が
きちっとしてるかしてないかによって
扱い方も変わってくるし
あのー
すれ違う人の目線も
変わるし
それがね
ダイレクトに
伝わってくるんですよ。
それないですか?
18:01
でもそれは
扱いが変わるっていうのはわかりますね。
すごいすごいすごいそれを感じて
それがねたぶん
学校レベルでも
お勉強レベルでも
同じなんじゃないかなって私はすごく
それはね感じますよ。
やっぱり彼女も
触れてるんですけど
多分日本とかだと機能で重視
みたいなところもあって
どんなに美しくても
機能がちゃんとしてなきゃダメだよね
みたいな感じはあるけど
フランスは機能よりも
何よりも
はっきりしすぎてる
だから
機能性とか彼女も書いてますけど
耐久性に少々の何があっても
フランス人なら
美しい方を選択するに違いない
それは子供のお洋服もそうだったんですよ
彼女はランジェリーのチョイスを見れば
一目瞭然って書いてあるんですけど
子供のお洋服もそう
私が機能的にこれはいいと思って
買った洋服が
夫には散々コキ
美としてはなりたかった
こんなのを着せたら
ペロケってオウム
オウムって
すごいカラフルじゃないですか
やめろってフランスの学校では
こんなのみんなに笑われるだけだから
やめなさいって言われて
捨てられましたね
捨てられちゃったんだ
そんな感じですよ
それぐらい色遣いとか
どう見えるか
美しく見えるか
これを着てかっこよく見えるか
ものすごくみんな
どんなにダサい人でも
気遣ってますよ
私それは不思議だと思う
学校されてるって実感はないけど
日常の中に
染み込んでる部分があるから
どんなにダサい人でも
それは
どんなにダサい人でも
気にしてる
感じを受けますね
1個例を挙げて
こんな話があるって
知り合いの息子さん
すごく頭がいいのに
バカロレアで
不合格になったんだって
それが試験じゃ
正解は正解だったらしいと
だけど不合格になったと
ということで次の回は
よっぽど答案が
美しくなかったわけって言ったら
それがね
字が個性的すぎて誰も読めなかった
つまり
その字の美しさが
どんなに正解であっても
だから彼女が書いてるのは
誰もが美しいと思う見栄えの
美しさに限られていて
この場合美しさは
正しささえも左右する暴力となる
それぐらいやっぱり
美にこだわるっていうことなんですね
結構衝撃ですよね
頭がいいのにみんな落ちてるみたいな
人生左右されますからね
バカロレアってね
高校卒業試験なんですけど
そこによってね
全然変わってきてしまう
だから美は正しさを
21:01
越えるぐらいの
強いものがあるんだって
そうか
と思った時に
なんかすごい繋がってくるな
と思ったんですよね
だからアムールの国だとか
多分その美とすごく
アムールって言っても
美しくないものには
アムールを感じないと思うんです
そこは結局
行き着くところは美
なんですよ
だからね
私がやっぱり衝撃を受けたのは
日本人としてなので
今回はこの美を取り上げさせてもらったけど
他にもやっぱり
なぜ高校で
哲学をやるかとか
そういうことも書いてあって
教育全般とか
レディーファーストとミーファーストとか
いろいろ面白い視点もあるので
読んでみるとすごく
フランス文化がわかるし
フランス人は
恋愛にも消しゴムを使わない
過去をね
スパッと
結構面白いので
よかったら
日本経済新聞社から出ている
人生に消しゴムを使わない
企画が出てますので
よかったら日本文化から
見るフランスとの違い
面白いですね
ぜひ読んでみるの
面白いかなと思って
今日紹介させていただきました
ぜひ
読んでみてください
マナ先生の
毎回
恋愛に関しての
すごく
参考に
させていただいてるというか
勉強させていただいてるので
今度は子どもの教育に
関しても
すごく面白かった
思春期に対する考え方とか
すごく勉強になって
うちの子どもも
秋ちゃんのところもね
いつ来るかわからないじゃないですか
その時に親として
フランス人の親が考えてる視点
とかっていうのが
面白い
これはフランスに住んでる人も
もちろん面白いし
フランスに興味のある
日本の方たちでも
すごく楽しめると思うので
これを聞いていらっしゃる方は
多分フランスに興味の持ちの方も
多いと思うので
ぜひ私読んでいただくと
より分かっていただける部分も
あるかなと思います
ありがとうございました
オフィシャルサイトは
24:01
パリプロジェクトで検索していただき
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パリで学んだぶれない自分の作り方
をお楽しみに
秋でした
24:28

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