1. パリで学んだ「ブレない自分の作り方」
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2017-11-16 20:08

Vol.86「フランスのコーチング(人事)事情」

「フランス人にとってライフコーチってどんな存在なのでしょうか?
そもそも、フランスの方は、ライフコーチを必要として一緒にワークしたりするのでしょうか?フランス在住のフランス人の友人とスカイプで話していたときに、
『フランスではコーチって一般的じゃないよ。僕たちはあんまり使わない。』と言われました。
アキさんも以前からおっしゃるように、自分軸という言葉自体がそもそもフランス語にないように、自分のことは自分でわかる!というマインドセットなのでしょうか?」

という質問をいただきました。
人事(ヒューマンリソース)の世界のフランスならではびっくり事実についても話しています。

オープニングでは、「パリは大人の街である」という実体験のお話をしています。
オフィシャルサイトは、http://projectsparis.com/


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こんにちは、あきです。今日もパリで学んだ「ブレない自分の作り方」の時間がやってまいりました。
さやみさん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
先日、パリでスペクタークルというか、プレゼンテーションみたいなアートの、あれをやってた方がパリにいらっしゃって、
私、イベントには行けなかったんですけど、その後お会いして、いろいろ、初めてね、お話をさせていただいて、
ちょっとその、面白かった話、面白かった話というか、そこで、ああなるほどなぁと感じた話を、ちょっとシェアさせていただきたいんですけども、
彼は、今50代の半ばぐらいの方なんですけど、仕事柄、もともと、20代、30代、40代、50代、ずっとパリに来たことがあったと。
で、今回、ほんと久しぶりで、十何年ぶりぐらいとは言ってたんですけど、その若い時からちょこちょこヨーロッパとかにも足を運んでらっしゃった方なんですって。
で、じゃあその、以前の時と、今のパリって何か違いありますか?みたいな話から言ったんですけど、
その時、彼が言ったのが面白いなと思ったのは、今の方が、パリは自分を受け入れてくれてる気がすると言ったんですよ。
若い頃は、やっぱり若いがゆえに、プラス30年ぐらい前なので、当時やっぱアジアの人っていうと、
なんかもう、まあ別に、パリもね、やっぱり閉鎖的なところがすごくあるから、やっぱりそういう、なんかよそ者に対して、はぁ?みたいな感じがあって、
それをはしばしで撮影とかできてても感じてたんですって。
だけれども年齢とともに、やっぱり一人の人間として成熟していく中で、パリは徐々に受け入れてくれてるっていう話を聞いて、
で、彼が、やっぱりここは大人の街ですねって話をしてたんですよ。
で、それを聞いた時に、やっぱり何年もかけて何回もいらっしゃってる人が、こういうふうにおっしゃるのは、なんかすごく面白いなぁと思って、
たまたま若い時に来たっていうだけじゃなくて、ずっとそれぞれの年代で来てるから、やっぱり感じるところがまた面白いなぁと思って聞いてたんですよ。
だから、若い小僧には受け入れられない街っていうか、大人の街だって話を。
そうですね。私もそれはね、すごい感じる。
なんかあの、ただ若いだけの子っていうのって、あんまり歓迎されない感じがします。
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どこに行っても。
なんでなんですかね。
不思議ですけどね。
もしかしてシワシワ、シミもいっぱいかもしれないけれども、そういう大人の方がどんなにクシャクシャしてても、
どこに行っても受け入れられる感がとても感じます。
あとちょっと日本に近いところもあるんですけれども、お年寄りを結構大切に扱うところもあります。
皆さんそうですよね。すごい大事に扱ってる感があるので、年を取った方、年配の方っていう。
そこはね、やっぱり年を取るから、さらにヨーロッパで受け入れられる感があるのかなって感じます。
だから、よそ者として入ってきて、最初は受け入れられないんだけども、一回受け入れられるとすごく懐が深いっていうイメージがあるってマックスの方もおっしゃってたし、
やっぱり確かに20代で来たパリと50代で来るパリでは、イメージが確かに違うと思うし、
オペラ座の近くであったんですけど、帰りがけにオペラガルニエがライトアップされてみたら、
今のガルニエは自分を受け入れてくれてる気がするって言ってて、
20代の時はこんな感じじゃなかったガルニエは、みたいな感じでおっしゃってたから。
ご自分の中の感覚とパリの街の感覚が一致した可能性があるんでしょうね。
本当に人によってどの年代でそれが起こるのか、いろいろ違うと思うんですけど。
だからパリ自体はあんまり変わってない気がするんだけど、私たち風景的にはね。
でもメンタリティが変わることによって、やっぱり大人の街って言われるようなところにあるのかなっていう感じはしましたね。
だから久しぶりに外の声っていうか、日本の方からフランスの外からの声を聞いて、
なんかちょっとこうまたフランスを見直したっていう。
いいですね。私も行きたかったんです。
そうなんですよね。2人さん誘ったんだけど来れなかったっていう。
申し訳ないです。
また次回の時にお誘いします。
それでは本編スタートです。
本編は質問をいただいてますので、じゃあまずさゆみさんに質問を読んでいただきます。
お願いします。
フランス人にとってライフコーチってどんな存在なのでしょうか?
そもそもフランスの方はライフコーチを必要として一緒にワークしたりするのでしょうか?
という質問です。
06:01
なぜなら、私は先日フランス在住のフランス人の友人とスカイプで話をしていた時に、
私にはパリに住んでいるライフコーチがいるんだよ。
自分が本当にしたいことや思うことを引き出してもらったり、気づかせてもらったりするよ。
と言うと、フランスではコーチって一般的じゃないよ。
僕たちはあんまり使わないと言われました。
さすがフランス人、あきさんも以前からおっしゃるように、
自分軸という言葉自体がそもそもフランス語にないように、
自分のことは自分でわかるというマインドセットなのかしら。
これはあきさんに質問してみたいと思ったのでした。
さらに、私の友人が言うように、あきさんがフランス人にとって一般的じゃないコーチという仕事をしているのなら、
あきさんのご主人は妻のしていること、仕事をどんな目で見ていらっしゃるのか興味が湧いて、それも聞いてみたいと思いました。
質問なんですけども、これは私のクライアントさんなので、
フランスにいるコーチって私のことなんですけども、
まずね、フランスってこの人事の世界では、
コーチっていうのじゃなくても枠を超えた人事的には特別な国なんですよ。
私はもともとイギリスの会社にいたし、人事系の仕事をしたのでわかるんですけども、
まずね、フランスって何?って思ったことがあって、
それはよく採用試験とか受けるじゃないですか。
その時にパーソナリティの検査とかよく受けたりするでしょ。
知的検査とか何とかいろいろテストを受けて、
それを多分面接の判断材料にしたりとかするじゃないですか。
フランスはそれもやってるところはあったんだけれども、
特にうちの夫の世代とか、最近までですよ。
何を使ってたと思います?
聞いたことないですか?
もう私ね、これ私がフランスに来る前の時にその人事系の仕事をしていて、
知ったことなんですけど、筆跡鑑定をやってるんです。
フランスってオートグラフみたいな。
で、それを人事の採用試験で取り入れる。
ヨーロッパでも特別な国なんですよ。
それはなぜか、筆跡でやっぱりいろいろわかる。
そうなんです。
で、その採用担当者とは別に外部の筆跡専門家がいて、
その人に筆跡をサインとか書かせるんですよね。
手書きを見せて、その筆跡鑑定を見て、
それを人事的な採用の判断にしている。
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私が24くらいに聞いた時、だからもう20何年前の話ですけど、
ドヒャー!みたいな感じで思ったぐらい、
フランスってすごいなと思ったんですよ。
当時フランスに来てから、やっぱり夫に聞いたら、
うん、確かに確かに、別に筆跡鑑定の結果をもらったことはない。
それは多分人事が持っているものなのかもしれないけど、
筆跡を見たりとか、自分のサインからどういう性格、
サインの仕方でその人の性格とかがわかるっていうのは、
フランスって結構一般的だっていう話を聞いて、
なんという国だと私は思った。
でもね、確かにビルの入り口に、
例えばドクターとかのキャビネがあるビルとか、
看板みたいなのがありますよね。
そこにオートグラフの筆跡鑑定者のいるところとかもあります。
なんでこう、オートグラフってどういうことで使うんだろうとかって、
よく思ってましたもん。
何のために?
でも人事で使ってるんですよ。
最近はやっぱりネットで載せたりするのも流行ってるから、
私がフランスに来た頃はまだ筆跡使ってたと思いますけども、
やっぱり今ちょっと変わってきてるから、
もしかしたら筆跡鑑定は最終面接でチェックするとか、
あるいは使ってないところも増えてきてるはずで、
もしかしたら筆跡鑑定士は仕事がなくなってきてるかもしれない。
そういう感じかもしれない。
とにかく筆跡鑑定で何を見ているかというと、
その人の性格分析とどちらかというとクリニカル、
臨床的な、神経症的なところがないかとか、
そういう病気系を見てる気がしたんですね、私は。
だから人事とはちょっと違うんじゃないっていう感じで、
私はスタンスとして見てたんですけども、
そういう感じの国なので、とにかく自分のセルフデベロップメント、
要は自己啓発とか、自分の能力開発に関しては、
ちょっと変わってる国だなっていう前提が。
特別ですね。
これはだからヨーロッパの中でも特別なんですよ。
筆跡鑑定をやってるのはフランスだけ。
私が知ってる限りは。
少なくともイギリスドイツはやってないはずだし、
イギリス人から見てても、私はイギリス人と接してたからなんだけど、
フランスは良いことやってるんだって、
フフフみたいな感じだったので、
アングロサクソンから見るとちょっと変わって見えたみたいな感じだったと思うんですけど、
だからそういう前提なので、
人事に対してまずそのコーチっていう職業が、
心理学者的になるとサイコセラピストとか、
サイコロジストとか、
精神科医とかそういうセラピストの位置づけになって、
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あんまりコーチを普段の中で使うっていう感覚がまずない。
そうですね。
すぐにどっちかっていうとサイコセラピストみたいなところに行かされる。
子供だってそうですよね。
小児科に連れて行ったらすぐにそういうところに行けって言われますよね。
ちょっとなんか変なところがあると行けって言われますから。
だからカウンセラーって仕事がフランスにはなくて、
カウンセラーはイコールサイコセラピストみたいなところになっちゃうので、
職業としてそういう民間の仕事がないっていうのと、
あと私は人事の仕事をしたからっていうのもあるんですけども、
もう日本を出る前からコーチっていう職業は知っていて、
ちょうど日本に入ってくる頃だったんですね、1990何年代で。
で、フランスに来た時にコーチのこの字もなかった。
だからアメリカはやっぱり早いし、イギリスもやっぱりアングロサクソンだから早いんだけど、
日本が、やっぱり日本ってアメリカからどんどん入ってくるじゃないですか、
日本がようやくアメリカから入ってきてる時に、
フランスではコーチっていう職業すら存在ほぼしてないぐらい、
日本より遅れてるって私は思ったぐらいなので、
だから特にアメリカもんだからみたいなところもちょっとあるのかもしれない。
アメリカのものって入ってこないので。
反発しちゃいますよね。
そうなんですよ、フランスではね。
だからコーチっていう仕事を、
仕事とかフランス語で文教探そうと思ってもなかなか実はなかったっていうので、
定着は日本よりも遥かに遅いと思うので、
日本でこういう感じでやってるのが、
もしかしたら5年10年後ぐらいにフランス人にはちょっと一般的になるけれども、
コーチイコールキャリアカウンセラーみたいなキャリアコーチみたいな位置づけで、
ビジネス上は使うけど、
ライフコーチはまずないと私は思いますね。
自分で決めろみたいな感じ。
決めるし、決めるとしたら、
やっぱそうね、キャリアに関しては聞ける人がいるけれども、
そうじゃないことは職業としなりたってないから決めるしかない。
だから一般的じゃないっていうこのフランス人の意見は最もじゃないかなと。
そうですね、あと仕事に関しては学歴がすごく、
フランスって影響が大きいというか、
日本以上にどこの子の学校に行ってないと、
どのコースを取ってないと慣れない職業とかっていうのがきっちり結構決まってて、
絶対に慣れない、つけない職業とかってありますよね。
キャリアパスが決まっちゃうところがありますよね。
すごく狭いと思うので、
それは逆に日本にいるんだったら、
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日本はどこどこの学部を出てなきゃダメとかって、
そういうのなかったりもするので、
意外に私はチャンスだと思うんです。
需要度は高いですよね、日本の方が。
それは夫にもすごい言ってますよ。
日本の方がフレキシビリティがあるから、
どこの学部出てなきゃどうの職業につけないっていうのはないから、
逆に日本の方がもっといろんなところに行けるかもみたいな話はしてます。
職業を変えたくなったら、日本の方がもっと何にでもなれる。
そういう意味では、フランスってキャリアパスもある程度決まっちゃうし、
いわゆる人材消化会社でのビロンっていうんですけど、
自分のキャリアを1回整理して、
キャリアパスをもう1回チェックし直して、
自分の能力がこういうのに向いてるかチェックしましょうみたいな機能はありますよ。
でもそれはコーチというよりもキャリアカウンセラーみたいな視点なので、
その人の数ヶ月後を追って、
自分が目的とか目標を達成できるように心理学的に応援するっていうのは、
フランスではないかなと思いましたね。
で、この私の夫が私の仕事に対してどういう目で見ているのかっていうところなんですけど、
聞くの忘れました。
またちょっと次回話そうかと思いますが、
彼は知ってます。私がやっぱり人事系にいたことを知ってるから、
キャリアパスみたいな視点で捉えてるかもしれないので、
ただコーチといって話が通じる人は彼の周りにも多分いないと思います。
だからどうしてもヒューマンリソース系のコンサルティングに近いような仕事をしてるって説明を加えないと、
理解が難しい。
だから私もフランス語でコーチですってコーチングしてますって言ったら、
何それみたいな感じで言うから、
ヒューマンリソース系の人的資源を生かすためのコンサルティングをやってますって言うと、
でもそれはちょっとビジネス寄りなので、
あんまり正確な定義ではないと思ってるんだけど、
一から説明するのもなかなか難しい。
概念がない人たちに定義するって難しいじゃないですか。
だからもうちょっと時代が追いつかないと、彼らには。
そうですね。あと何年かかるかなみたいな。
フランスははっきり言って日本より遅れてると思いますね。
人事とかコーチングとかに関して。
アングロサクソンから入ってきたものは大体そうかもしれない。
私ずっとアメリカの会社にいましたから、やっぱりありましたよ。
ちゃんと人事にもしコーチングが必要だったらっていう機能がありましたし、
アメリカはやっぱり早い。
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アメリカが発祥なので、
だから日本はアメリカからダイレクトに入ってくるからまだ発祥は早いと思うんですよね。
でもイギリスからフランスまで渡ってくるものが、やっぱりすごい時間かかるんですよ。
ドーバーが遠くて。
アメリカからフランスに入ってこないんですよね。
どっちも入ってくると思うんですけど、イギリスから入るのが。
でもすぐに入れない気がする。
どっかでグタグタグタやってて。
ストップしてますね。
でもこれでもアメリカの企業がどんどんAmazonも含めて入ってきてるから、
入れざるを得ない環境はあるけれども、
カルチャー的にまだちょっと追いつかないんだと思うんですよね、発祥は。
だから私もあんまり、コーチって言うとバックのブランドのコーチって思う人もいまだにいるし。
だからそうなんですねみたいな感じで話を合わせてますけど、
それぐらいのレベルと思っていただけたらなと思います。
オットに実際聞いたのは、また改めてお話ししたいと思います。
ありがとうございました。
オフィシャルサイトはパリプロジェクトで検索していただき、
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また次回もパリで学んだぶれない自分の作り方をお楽しみに。
秋でした。
20:08

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