1. パリで学んだ「ブレない自分の作り方」
  2. Vol.274「岡田小夜里さんイン..
2021-07-08 32:39

Vol.274「岡田小夜里さんインタビュー②演劇がもたらす人間的成長」

日仏女性劇団セラフ主宰、岡田小夜里さんのインタビュー2回目です。
フランス人と作品をつくってきた中でどんな葛藤があったのか、演技をする上で苦手な部分を乗り越えるとどのようなことが起こるのかなど、演出もされる小夜里さんの目線でお話ししています。また、最後にはチュニジアでの体験から貴重なお話をしてくれました。

オープニングでは、最近増加したといわれる路上飲みについてや、近年のパリファッションの変化についてお話しています。
(オープニングトークは、6月中旬に収録されたものです)

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00:14
こんにちは、あきです。今日もパリで学んだブレない自分の作り方の時間がやってまいりました。
今日もさゆみさん、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
パリも急に暖かくなってきましたよね。
そうですね。
外に出られるようになってきたということで。
そう、レストランもね、全面オープンになりましたね。
やっとカフェで一休み。
できるようになった。あ、もう行きました?その後。
最近行ったのはね、子供の補修校が1回だけ対面授業をしますということで、学校であったんですよ。
でも、その時はテラスがオープンしてた時なんで、久しぶりにいつもの行きつけのカフェに行って。
行ったんですね。
そう、ワインいっぱい。
飲めました。
久しぶりに。
店員さんも変わらずでした?
変わらず。
まだみんないたんだね。
何々とサービスでついてくれましたよ。
さすが、そこはオーバームルマイで。
そう。
そうなんだ。
嬉しかったです。
やっぱりちょっと日常が戻ってきた感じしますよね。
いいですね、やっぱりいうのはね、お店が多い。
すごいピクニックとかも増えてきたと思うし、公園とかに行ってのんびりしたりとか、もともと公園はいましたけどね、室内が使えなかったので。
日本でも路上飲みとかあるとかって聞いた。
それで公園でしちゃダメなの?どうなんだろう。
公園が空いてるような公園だったらいいと思うんですけど、本当歩きながらやってるって聞いて、さっき私東京の人とミーティングしてたんですけど、治安が悪くなってるって言ってましたよ。
そうなんだね、やっぱりその路上飲み。
だってお酒売るのが禁止だったりとか。
ダメなんですよ、そう。
だったら、ああいう路上飲みをやめさせて、逆にテラスとかオープンにして、アルコール飲めるような環境にしてあげちゃったらいいのに。
なんか私、アメリカの禁酒令を思い出した。
禁止すると、後はこっそりと飲んで、結局アル中になるっていうじゃないですか。
そうかもしれない。
やっぱり禁止すると、そのしわ寄せが来るっていうのを、路上飲みを聞いたときに感じたんですよね。
あとね、私が聞いたのは、日本の今の総理大臣、飲まない人だって聞いた。
そうなんですか。
だから、飲みたい人の気持ちがわかってないんじゃないかっていう話をちょっと。
なるほどね。
それはちょっと知らなかったですね。
仕事の後にいっぱいとか、フランス人でもそうですね、仕事の後にアペロとかみなさんするじゃないですか。
それがとっても楽しみだったりして、日々生きてる人たちもいっぱいいるってことですよね。
やっぱストレス発散も。
03:00
世界中そういう人はいっぱいいると思うんですよ。
それを禁止すると、人ってどうなるのかなってちょっと考えますよね。
納得ですね。路上飲みが増え始めたっていうのは聞いたときに、
レストランが開いてたら全然問題なかったのが、
禁止されたことによってこういう飲み方をする人が増えるんだって思って。
びっくりです。
ちょっとね。
ニュースとかの映像を見て、こんな道路で?みたいな。さすがのパリじゃもしないぞみたいな。
なんかイギリスのハブで、室内じゃなくて路上でね、
ハブの外で飲んで、コップを路上に置きながら座り込んでやってる人たちはいっぱいいたけど、
歩いたりとか、移動してるわけではなくて、
ハブの外で飲みたい?タバコ吸いながら飲みたいとか、
そういう人たちが多かったからってイメージ。
場所を決めて。
そう、場所を決めて。
それも私結構衝撃だったんですよ。
ハブがあるのに、わざわざコップを路上に置いて座り込んで飲むって何?みたいに思ってたんですけど。
やっぱ島国だから似てることしちゃうのかな?
えー、それですか。そうなんだ。
あり得るかもしれないですよね。
ちょっと不思議。
不思議だね。
で、まぁね、飲みの話をしたかったわけじゃないんですけど。
なぜかこんな方向にね。
行っちゃったんですけど。
今年の、ちょっと外出るようになって、私もね、街中を見るようになってきたわけですよ。
足元が変わってきませんね、最近。もう暑いから。
ブーツがなくなりましたね、さすがに。
暑くて履けない。
で、やっぱスニーカー履いてたり、サンダルが増えてきたと思うんですけど。
子供たちみんなサンダルになってきましたね。
ほんと?
はい。
うちがね、とこの子だからやっぱスニーカーは履いてますので、女の子だとちょっとサンダルになりますよね、きっとね。
そうですね、サンダル率高くなりますね。
裸足で履けるっていう。
あと、学校の送り迎えの時も、そういったママたちの足元を見るとやっぱサンダルが。
朝から?
朝から。
あとはついでにジョギングみたいな人のスニーカー率が高いかな。
カジュアルですよね、そう考えたらね。
最近フランスめちゃくちゃカジュアル。
コロナで白車がかかったと思う。
さらにね、いや考えられないスニーカー率ですよ、これ。
ほぼ80、90%ぐらいじゃないですかね。
そう、持ってると思います。
あとはペタンコの靴。
ヒールやっぱり人もね、いっぱいあったっていうのもあるし、コロナの前に。
歩かなきゃいけない前提だったり、電車が動かなかったっていう。
あの頃から私はヒールを履く割合が減ったかな。
だから昔のパリのイメージを持ってると、スニーカーってなかったと思うんですよ、あんまり。
若い子もそこまで履いてなかった。
男の子とかは結構履いてた。
男の子はね、スポーツシューズ履いてますけど。
女の子もバレーシューズとかローファーとか、もうちょっとこう、トラディショナルなね、履いてましたよね。
06:01
それが今スニーカー率が本当に、本当商品も幅広いと思うんですけど、
今年さゆみさんがなんか注目してる、夏って言ってももうセール余ってると思うんですよ、多分まだ。
みんな今年買ってなかったと思うんですが、
夏に向けてパリの街中を見てなんか感じることとかありますか?
あのね、サンダルは常にパリの夏では目につくんですけど、
今年は特にスポーツサンダル、色で言うと黒とか白とかがメインになる。
結構モノトーンがメインなんだ。
ベルクロのね、ビリビリっていう、濡れても大丈夫っぽいようなサンダルだったり、
スポーツをするためのサンダルみたいなものが結構多い。
ハイブランドとかでも出てるかなっていう感じがしました。
履いてる人もすごく多い。
その履いてる人の格好は、上どんな格好してるんですか?
上はね、不思議にもスポーツ屋の方もいるんだけど、
ロングのマキシのスカートとか、それにタンクトップとかね、
ちょっとフェミニーなファッションをしてる方たちもいらっしゃるかな。
なるほどね。じゃあ結構上はフェミニーな感じなんだけど、下はスポーツサンダルを履いてるっていう。
ちょっとギャップがある感じの。
いわゆるロングのマキシのふわっとしたスカートにスニーカーを合わせる代わりに、
スポーツサンダルを合わせるような感覚?
スニーカーの代わりに夏バージョンで。
夏バージョンで履いてる方を私は見ますね、パリだと。
じゃあ今年の夏はそういうのが?
一足ぐらい持ってると、それでちょっと走ったりもできるし、涼しいし、意外に便利なのかも。
どう考えてもカジュアルっぽいですよね、靴は。
思うんだけど最近靴はかなりカジュアルですよね。
本当にオフィスに行く時だけのためにローヒールとか履いてる方は私は見るんですけど、
それ以外の時はほとんどみなさんペッタンコのサンダルとかスニーカー?
そうね。
ペッタンコのローファーとかね。
でも上は好きなように着ちゃってるみたいな感じなんですかね。
面白い、確かに。
昔の十何年前に来た時のパリでは見かけなかった。
ありえないですよこれは。
すごい変わりましたよね。
これはもうどう考えたって。
この一年でもう大変革?大変動?
ちょっとカジュアル化が進んだのと、
今までのベレーボをかぶってボーダーシャツ着てっていう。
バケット持ってるやつね。
もう存在しないですよ。
09:01
イメージだと思います。
あれをパリジェンヌと思うのはやめたほうがいいですね。
もう全然違いますよね。
マリンのTシャツとかはカット層とかはあると思うけど、
ベレーボはあんま見ないですよね、もうさすがに。
冬場でも。
だって防寒にはちょっとね。
中途半端じゃないですか。
最近みんなニット帽かぶってますもんね。
かぶるから。
いわゆるパリっぽさとか、
あれをいつまでも引きずらない方が引きずるっていうか、
そういうイメージが固定しちゃってるだけなのかもしれないですけど。
特に若い世代でかぶってる人は私は見たことないし。
若い子ほどマリン系なんて着ないですよね。
年齢が上になるほどっていうか、
もうちょっと10代でだってマリン系あんま着たの見たことないですよね。
見えしないですね。
とにかくベレーボをかぶってる人はかいぬ。
かいぬはいないですよね。
だからもうそろそろなんとなく思うんですけど、
これまでのフランスのファッションのイメージとか、
もうすでに変わってるんですよ、現実が。
そういうのをきちっと伝えられたらいいなってちょっと。
そうですね。
そういうことを伝えていただきたいなメディアの方にもなんて。
思ってますね。
思ったりもします。
現地の特派員とか多分いると思うんだよね。
そういうとこ見てほしいなと思うんですけど。
固定関連のイメージがあるのかなと思います。
それでは本編スタートです。
はい本編です。
今回も日普通女性劇団セラフの主催者である岡田さゆりさんのインタビュー2回目です。
演劇をされているさゆりさんが劇団の中で感じる葛藤であるとか、
演劇はセラピーであるとか、
そういうやってらっしゃる方ならではのお話を伺ってますので、
ぜひ聞いてください。
私の中では最後の話が結構衝撃的で、
その歓声っていう話になると思うんですけども、
貴重な体験を伺ってますので、
ぜひ最後まで聞いてください。
例えば、演劇の中の世界を知りたいんですけど、
作っていく中で、
特に私がすごい興味がさっきあったのは、
今は日本人の方が多いから、
そうすると日本にある劇団とあまり変わらないのかなと思うんですけど、
フランス人と一緒にやるって、
揉めることとかなかったんですか?
ありますね。
私はビジネス上でもいろいろ喧嘩したり、
大変なことがある中で、
同じ作品を作っていくアーティスト同士で、
向こうも絶対曲げなかったりするだろうし、
12:01
アーティストなんてもっと厳しくやり合ってるのかなとか、
ちょっと思っちゃったんですけど、
あんまりそんな感じではないんですかね?
折れます。
どっちが?
私が。
さゆりさんが折れるんだ。
もちろん初めは失敗して、
相手の演技ができないところを、
どんなにプロの方でも苦手な分野はありますから、
ある一定の感情ができないときにつくと、
そこで怒ってしまう。
その人のいわゆるできない感情イコール、
自分の子供の頃のトラウマだったりするので、
そうすると怒ってしまったりして失敗したこともあるけれど、
それを踏まえて皆さんには、
苦手な感情はまず1回目には試さない。
信頼関係ができてから、
その人に自分のトラウマを乗り越えていただくために、
つまり演劇って、
年をとった方がやっぱり舞台なんか上手かったりするんですよ。
ということは、ここにあるいわゆるあらゆる感情、
それが汚いものだろうが、憎しみだろうが、嫉妬だろうが、
全て尊いものだとして、
受け入れた人じゃないと演技できない部分がある。
だからその乗り越えるためには、
時間を追ってその人の苦手分野のものをちょっとずつ入れていって、
その人が演技できるようになったということは、
ある人自分の殻を1個またがって成長できたということであるので、
そうすると演技も良くなっていくんですよ。
セミ共同体みたいな、一緒に成長していくみたいな。
人間と一緒だよね、成長は。
私も一緒。
相手落ち着いた時代は自分も弱かった。
なのでどうお互いをカバーしていくかは、お互いに探り合いながら、
でもやはりどうしても時間がないからとか、
慌てている時はやっちゃいます、私も。
やれ、これやって、みたいな。
難しいですね。
でもそれで演劇は本当に人の深いところに入ってしまう。
それは見る方にとってそうであるように、私たちは祈ってやってますけど、
本人も全身全霊かけて作っているので、
どうしても下がってしまう弱い部分がある。
でもそれをクリアできたら、そろそろ人生、
私何も見てきました。
演劇をしてって別に怖い思いをするわけじゃないんですよ。
でもある時、殻が悪いとね、みんな浄化の涙を流すの。
演じている本人が。
演じている本人たちが。
それは稽古の中とかね。
自分で何だか分からないんだけど涙が出てきちゃう時。
さゆりさんもあったんですか?
私、なかったんですよ。
そういう人も見てきたけど、自分はなかった。
言われました。さゆりだけ殻がなかったねって言われたけど、
でもそれは私が傍観者の立場で見ていたからかもしれない。
演出家として。
演出家だから余計そういうのは見えない。客観視できちゃう。
客観視で見ていたという。
それはフランス人たちも日本人も同じだと思います。
関係ないんだね、そこは。
関係ない。
私、泣く必要はないんだけど、ある瞬間殻を抜ける瞬間が見たい。
それが浄化の一つの際として涙が出てくるっていう。
涙を見たことは何回もあります。
そこから何が変わる?
変わる。演技が変わる。
演技が変わっちゃうんだ。
本人は自覚しているの?その辺は。
どうでしょうね、あんまりないかもしれないけど。
でも見ている方からすると輝きが変わる。
全然違うんだ。
そう。なんか自信みたいなものかな。
15:02
何か分からないけど、何か輝きが変わる。
みたいに存在する。
そのさっきおっしゃってた感情とかそういうのを全部受け入れて、
その殻を破るってどういう感じなんですか?
どういう感じなんでしょうね。
やっぱり人間って弱さがあるから、自分を守ろうとしている。
どうしても。
確かに。
保護している。
それを破る感じですか?
つまり、お客さんの前でもポンポンのあらかで、
魂そのままパーンってできるかったら普通できない。
確かに。
それぐらいの状況になるぐらいな、
こういう感じが殻を破るってことなのかもしれない。
殻を破るってことなのかもしれない。
その覚悟みたいなものとか。
結局、それぐらいお客さんと一体になるために。
人間関係もそうでしょ。
そうですね。
カバーしていたらお友達になれない。
なれない。
大好き!ってやったらお友達になれるかもしれない。
それが殻を破った状態かもしれない。
なるほどね。それが舞台の中で出ちゃうんだ。
出る。
面白い。
でも、そういう話を聞くと、やめられないっていうのも分かる。
好きな人も。
だって、ほんと不老状態に入っていくんだろうなっていう。
入りますね。
演技している方はそういう時があると思います。
また、その中で自分が成長する姿を見ると、
それはそれできっと楽しいんじゃないかな。
やめられなくなるみたいな。
やめられなくなる。
演劇は絵とか他の芸術と同じように、テラピーにもなり得るので。
だからか。
プロとしてやってなくても、
例えば、趣味で演劇をやっている人も、
そういうセラピー的なものとか、
自分の自己成長とか、感情の部分をやるっていう方いらっしゃいますもんね。
例えば、お母さんと仲が悪い親子がいたとしても、
演劇でその仲の悪い状況をやってみるんですよ。
そうすると、自分で客観性ができるようになる。
その演じている側でも客観性ができるようになる。
そう、自分でも。
で、その解決の何かを、糸口を見つけることができるようになるみたいです。
多分、怒ったりしているときって、自分全く見えていない状態なんですよ。
そう、確かに。
私、おのおの先生に言われたんですけれども、
先生、フランスに教えてきてくださった先生が亡くなられた、
井上先生というカルデリューの先生だったんですけれども、
彼は演劇をするときに、自分の1メートルぐらい後ろに立ってやってますとおっしゃいました。
主体内も言っていると思います。
自分のことを他人様だと思って、
俯瞰化するってことですね。
そう、他人の庭にいる自分ぐらいに思って、自分を見なさいっていうことを、
演劇で行わないとできない状態なので、
多分、それをすることができるんでしょうかね。
そうすると、客観視できる。
自分の感情とか、そういうトラウマもね。
いやー、面白い。
じゃあね、今回コロナのこともあって、
延期になったりとかしたんですよね。
今年、やるっていうのをちょっとお伺いしたいんですけど、
今年のどんな演目があるんですか。
今年はですね、日本文学商会ということの続きで、
川瀬康成の作品の中を3つ選びまして、
センバズルと浅草紅団と雪国、この3つを選びました。
これはもうフランス人にご紹介して読んでいただくため、
ノーベル文学賞を1968年に取っていらっしゃるんだけども、
18:00
知らない方も多いんです。川瀬康成の。
一部のね、日本語愛好家たちだけの世界になってしまうので、
なので皆さんに見ていただいて、本を読んでいただこうというのが目的で。
その3つを一緒にして。
一緒にします。短くして。
オムニバスみたいな感じで。
1個ちょっと完結はしてるんですけど、短くして。
もうカーバタっていうのがわかるように。
はい。はい。
それはいつ頃やられたんですか?
11月のですね、17、18、19をレスパースペルタンプ上げてやらせていただいて。
それがパリですよね?
パリですね。あとはグランドモットって南仏の日本フェスティバルが行われるので、
そこでパレードコングレというグランドモットのパレードコングレでやらせていただくことになってます。
なるほど。私もじゃあ行きます。
ぜひ行ってください。
カーバタあんまりよく吸ってないけど。
行きます。一応日本人として言っとかないと。
日本語でやるんですよね?
日本語でやります。
どういうフランスの人が見に来るのかっていうのも興味があるし。
フランス人がどう感じるのかあんまり聞いたことないんで聞いてみたいですね。
本来はこれは去年やる予定だったんですね。
そうですね。去年やる予定でした。
他にはどんなプロジェクトが待ってるんですか?
7月の末に出雲大社で宝能短編劇をやらせていただくことになって、
あくまでも宝能ということなので、
オオクミシノミコトにお祈りを捧げるために演劇をさせていただくんですが、
これは古事記のヤマタノノオロチのくだりをやらせていただきます。
実際古事記の裏読みっていうんでしょうかね。
もう一つのメッセージを届けるためのお芝居です。
じゃあそのストーリーだけじゃなくて。
本当の古事記が伝えたかったことということをテーマに脚色してみました。
その宝能の舞台というのは一般の方は?
今回はですね、宝能としてさせていただきます。
もちろんハイデンと神楽伝というのがあって、
神楽伝だと一般の方にも見ていただけるようなんですけれども、
コロナということもあったので、今回は無観客で神様のために一回させていただこうと。
それは何分くらいですか?
30分くらいの短いものです。
大きなイベントですよね。
私にとっては。
日本でやるのは?
初めてです。
初めてなんですか?
やったことないので。
またじゃあちょっと違いますよね。
そうですね。
お客様いないとはいえ、舞台がだって本物の日本だからね。
そうですね。
お祈りをさせていただけるというのがとても嬉しいです。
演劇というのはもともとオカグラっていって、神様が降りてきて、
イタコのような方が踊って、天と地をつなげる儀式みたいなところがあったので、
もともと踊りがあるから踊り。
演劇要素が入ったのは、日本ではオノオノ世界、
ゼヤミの時代からようやく演劇要素が入ったので、
もともとは天と地をつなぐセレモニー的なものだったので、
そういった意味で演劇の原点ですから、
私としては本当に光栄なことで、すごく楽しみにしています。
それが終わったら次のことは?
次はギリシャ神話をやろうと思って。
21:00
今度ギリシャ神話に行くんだ。
その作品選びって何かポイントあるんですか?
ギリシャ神話は実はフランス人の女優さんに頼まれて、
演出をつけていたんですけれども、
そこから派生した内容で、
ギリシャ神話と日本のオノオノのあり方が非常に似ているので、
今回日本の女流能をされている森先生という方と
企画をさせていただいているので、
その日本のオノオノとこちらのギリシャの演劇を、
どう実験的なものをやろうよということで、
ギリシャ神話をやりましょうという話で、
内容もアンチゴネという祈りをテーマにしたものなので、
この時代にはいいんじゃないかと思ってやろうと思っています。
それじゃあ来年。
来年。
カーバトン後に。
後にやるんだ。
はい。
いやもう何か尽きないですね私。
もう楽しいですね。
もう楽しい。
どうしよう。
でまた次のこともまた。
はい、どんどん。
キリシタンのこともやりたいし、
自分で書いてもみたいし、
またいろいろ頑張りたいと思っています。
素晴らしい。
ぜひ参加してください。
参加というかもう観客としてなんですけど、
私本当に演劇の世界とかも全然知らないから、
本当になんかこう新鮮な気持ちでいろいろ吹かしていただいて、
ありがとうございます。
楽しい。
じゃあちょっと私はまず河童デビューで。
よろしくお願いします。
なんか演劇に対してあんまりこう、
私もそうなんですけど、
もともと自分事として考えられないっていうか、
なんか知らない世界みたいな感じの人が、
これをきっかけにちょっと興味を持っていただくといいなと思ってるんですけど、
さゆりさんの方から演劇の魅力っていうのを、
もしお伝えしていただけるとしたら、
どんなことなんでしょう。
演劇の魅力。
そうですね、やっぱり映画も素晴らしいじゃないですか。
感動しますよね。
映画を見てたくさんの映画があって。
演劇をする生なので、
一期一会っていうんですか、
その時にしか感じられない、
生での交流ができるので、
今そのネットの社会になってね、
人との交流がやっぱりどうしてもこう、
電波を通してになってしまうじゃないですか。
確かに。
やはり生で感じていただくというのは、
していただきたいな。
やっぱり人と人は、
感じ合うこととても大切だと思うんです。
さっきね、おっしゃってましたね、
その俳優さんと観客の一体感っていう。
それはなんか観客側も同じことを感じられるってことですよね。
そうですね。
また、一日屋でやったことあるんですけど、
娯楽のない国の方たちって、
すごい感性が良かったです。
どういうことなんですか、それは。
結局、すごい一般的に言うのがね、
おもちゃ屋さんの中で生まれたような子どもと、
全く田舎で、
おもちゃのお餅の中で、
つまり、その辺の草木を摘んでね、
おにぎりを作るような子では、
テレパシーの高さが全然違うって。
娯楽がない国の、
革命前だったので、
テレビもない、
映画もない、
スポーツ観戦もない方たちは、
24:02
感情の爆発的な波に押されることないんですよ。
例えば、東京とかパリにいると、
そこら中に音楽が聞こえるし、
コンサートもあるし、
テレビで、ネットでもいろんな情報があって、
刺激があるじゃないですか。
全く刺激がない方たちって、
非常に感性が。
例えば、静かなところにいたら、
耳がよく聞こえないでしょ。
確かに。
毎日騒音の中に生きてる人は、
耳が聞こえなくなりますよね。
同じように感性も。
やはりないと、すごく解き澄まされるようで、
素直で、感度が非常に高かったです。
だから、見る側の感度もあるんだなって思いました。
その映画で演劇されたときは、
その感度の高さがどういうふうに出たんですか?
感じるのを受けるのが。
まずは、物質的に言えば、
ただ単に静か。
集中してこっちを見てる。
分かるでしょ?
人が一人集中して歩きって。
話してたって、
あっち向いたりこっち向いてる人がいたら、
この人は私の話聞いてないなって。
それが完璧にみんなが、
さっせように一斉に、
微動だりしなかった。
すごい。確かに。
そのエネルギーがそれだけですごいですよね。
その後の感想がすごかったんです。
感想がポエジーだったの。
私たちそのときやったのは、
知恵故障をやったんです。
すごいマニア。
知恵故障でも物語にするのではなく、
セネット的な、ちょっと芸術的なというか、
パフォーマンス的なものをやったので、
物語とはつながってなかったんですけど、
最後まで聞くと涙が出るような内容が出たんですね。
なのですごくポエジーのような作品ではあったんですけども、
それに輪をかけてポエジーを描いてきてくださいました。
記者の方から。
感想で。
私そこまで作ったかな?
というぐらい、
彼らが載せてくれてるんですよ、もっと。
つまりクリエイションに
クリエイションを重ねてくれてる。
すごいなと思って。
でもこのお菓子だって、
一息してこれをどう感じるかじゃないですか。
すごく甘くてよかった。
酸味がここがあって、
その感想がバラバラでしょ?
同じような感じ。
作ったものよりも、
感想の方がすごくびっくりしました。
さらに上を。
上回るぐらいの感性の高い、
感想をクリエイティブに。
すごい素晴らしいなと思って、
娯楽のない方たちが、
いかに感性が得せされているか、
というのを感じました。
私たちなんか、
感性は低いんだろうなって。
それを思ったのはね、
アンナ・カイリーナさん。
ゴダールの映画で、
アンナ・カイリーナさんが、
小婦の役だったのかな。
サバ・カール・ジャンヌっていう、
アントナルトかな?
誰かの、
チロクレ映画を観てるんですよ。
ボロボロに入ってるの。
映画の中で、
チロクレ映画を観て。
それを観た時に私、
これはね、きっとね、
サバ・カール・ジャンヌって、
すごいだろうと思って、
観に行ったの。
その作品がね、
すごいからダメになりました。
きっと泣いてくるんだろうと思って、
何も感じなかったの。
自分の感性が、
いかに落ちてるかって。
結局、
そのチロクレ映画って、
昔はきっと横でピアノを弾いてたりとか、
誰かが話をしてくれたりとか、
27:00
で、私が観た時は、
何もなかったわけですよ。
音もない。
今の映画みたいに、
効果音もない。
誰も説明してくれない。
もう画像だけっていう感じでね。
自分見てて何も感じなくて、
いかに自分が感性が落ちてるかって。
それぐらい情報がありすぎて、
麻痺してる。
麻痺してるんだなって思いました。
自分が。
なんか、
イメージ的にはね、
こうやって、
感性に触れられる、
例えば、
鼻があるとか、
音が聞こえるって、
感性を高めてるように感じるけど、
実は同時に、
麻痺させちゃってるものがあるってことですか?
そうね。だって、
食べ物だって、
食べ物が美味しくなくなるじゃない。
食うときは美味しい。
確かに。
多分それと同じようなことが起きてるのかもしれませんね。
じゃあ、
私たち、
現代の中で、
どうやって感性を研ぎ澄ましていったらいいんですかね?
ですね。
選択するということ?
そうね。
全部オープンで言えるような感じになっちゃうと、
洪水のようになっちゃうから。
こればかり、
時代の流れもあるし、
情報がたくさん来て、
その情報を得ることによって、
確かに知識も増えるし、
悪いことでもないと思うし、
ここはちょっと私も分からないところです。
こないだ出会ったおじさんが、
フランス人の方なんですけど、
全く携帯何も使わない、
年配の方。
全て偶然でやるんですって。
図書館に行ったら、
目をつぶって、
本を取るんだそうです。
彼が取ったのが、
なんと、
眠れる美書。
川端だったの。
私のところに来て、
たまたま川端の話を聞くみたいな。
そうやって生きてるフランス人のおじさんに出会いました。
彼は全て、
勘で動いてるそうです。
その感性を大事にしてるってことですね。
偶然の感性を誰かが。
ちゃんと繋がってるんですね。
繋がっちゃった。
こないだ僕ね、
目を閉じた書館に行ったんですよ。
取った本は川端でしたって言われました。
こういう生き方もあるのかな。
携帯なしで。
そうそうそうそう。
たまにはやってみようかなみたいな。
携帯なしで電波を張ってるおじいちゃんでした。
だからね、
何が便利がいいかって、
今ちょっと考えさせられますね。
だから旗から見てジュニーゼアは
独裁宣言で大変だった。
そういう人たちが大変だろうなと思ってたけど、
でもその感性っていう部分では、
心の美しさはもう機械値でした。
そこがだから。
何が大切かってことですよね。
じゃあすごい学びがある。
学びましたその時は。
もう素晴らしいなと思って、
これ私亡くなっちゃったなと思いながら。
なるほど。
ちょっと自分の感性を見つめ直す
いいきっかけになりそうです私も。
私もですけどね。
ちょっと考える必要があるポイントではあるなって
ちょっと思いましたね。
そうですね。
これから第5産業革命が来て、
いろんなことがAIがするようになるでしょ。
仕事もどんどん人間はしなくていいでしょってことは、
これから感性とクリエイティブなものしか
残っていかない時代にも関わらず、
私たちはそこが鈍くなってきているのは
確かになるのかもしれないですね。
30:01
どうやったらいいんでしょう。
これから人間が変わっていくから。
ちょっとそれぞれのみんなが考えるべきテーマかもしれないですね。
今のところなおさらにされてきたものかもしれませんからね。
時代が変わるんで、
今クリエイティブにならなければいけないから
クリエイティブ、こういう感性がなければ
クリエイティブではいられないですもんね。
感じないとクリエイティブでいられないから。
かつそのテクノロジーも同時にあるわけで、
どうやってうまく融合していくか。
結局テクノロジーにできない分野を
AI分野を私たちはやっていかなければいけない。
そう、感性ですからね。
そこは感性ですね。
下手するとAIのほうが
感性が飛び抜けちゃうかもしれないから
頑張って私たちも。
鍛え直す。
鍛え直すだけですからね。
あとはきっと同植物とか
地球にあるすべてのものとの同調というか
一緒に生きていくという感覚があれば
彼らは繊細だから
植物?
与えてくれるかもしれませんね。
AIは私たちの後を追っているけれども
私たちは植物とかの後を逆に追っている感じがあるので
あるかもしれないですね。
彼らはいろんなことを語ってくれているみたいだね。
この感性に向かっていけばもしかしたら
今ほらベジタリアンも増えたでしょ、私たち。
なるほどね。
若い子たちはもしかしたら
地球上の感性の中でも
自然の感性のほうに目を向けているから
次の産業革命を乗り越えていく形が生まれているのかもしれません。
面白い。
じゃあ頑張ってついていけるように。
私たちもついていけるように頑張りたいと思います。
これからのご活躍も応援させていただきます。
本当の話になってしまいましたけど
ありがとうございました。
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Spotifyなどから聞くことができます。
YouTubeも時間差はありますがアップされています。
iTunesのポッドキャストは登録ボタンを押していただくと
自動的に新しい回が配信されます。
また、週2回FacebookとInstagramでライブを行っています。
ポッドキャストとはまた違う視点で
マインドについて願望をかなえることについてお伝えしていますので
ぜひよかったらこちらも参加してください。
アーカイブは期間限定で見れますので
詳しくはパリプロジェクトのホームページをご覧ください。
パリプロジェクトで検索していただければすぐに見つかります。
また次回お会いしましょう。
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