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  2. 映画「国宝」を見ながら他ごと..
2025-09-20 11:11

映画「国宝」を見ながら他ごとをたくさん考えていた

個展準備中からずっと見たかった映画「国宝」をやっと見ることができました。
劇場で見てよかった!とても感動したのですが、同時に…ものすごく他ごとを考えてしまった…というのをお話します。
#イラストレーター #国宝 #映画
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サマリー

映画「国宝」は、その美しい映像と歌舞伎の魅力を描いている一方で、感情移入が難しいという感想や、視覚的な楽しみ方についての考察が語られています。また、役者や舞台美術に関する洞察、さらには個人的な生き方についての思索も展開されています。

映画「国宝」の鑑賞
イラストレーターの原あいみです。絵本や書籍、キャラクターを作ったり、難しいことをわかりやすく、漫画やイラストで伝えるお仕事をしています。おはようございます。
今日はですね、ずっと話題になっていて見たかった、国宝をやっと見ることができまして、それの感想というか、ちょっと自分の中で面白い現象が起きたので、そのお話をしていきたいなと思います。
国宝、言わずと知れた今大ヒットの映画ですね。3時間という結構長い長対策なので、体力的に大丈夫かなと思いながらも、絶対に劇場で見た方がいいとよく言われているので、逆に家でリビングで配信などで見ると途中で挫折しちゃうんじゃないかとも言われているという感じもしますが、
なので劇場で見ておいた方がいいかなと思って行ってきました。すごく面白かったです。映像も本当に美しくて、まんまと歌舞伎が見たくなりました。歌舞伎を私、人生でまだ一度も見たことがないんですけれども、ぜひ本物を見てみるべきかなという気持ちになりましたね。
歌舞伎という題材を映像であんなにドアップで裏側まで入り込んで見ることはできないので、そういった意味でもすごくいい映画だったんじゃないかなというふうに思いました。
なんですが、役に入り込んで、ものすごく感情移入して見られたかというと、そうではなかったかなという気がしました。
吉澤亮さん、横浜流星さん、すごいなって思いました。その役者さんとして、ここまで歌舞伎役者を演じ切ることに対して感動したっていう方が大きくて、
その役の菊尾、菊尾でしたっけ、菊尾としての人生を感動はしましたけど、よりも吉澤亮、すごいみたいな、そっちの感動の方が上回ってしまったっていう感じが一番の感想かなという気がしますね。
映画って、あと漫画とかアニメとか小説とかもそうかもしれないですけど、2パターンやっぱりその感動の仕方があるなという気がしていて、本当にね、その物語の役どころに感情移入して世界観に没頭して、自分が映画を見ているということすら忘れてしまうというような、
なんかそのくらいの緊迫感を持って見れて感動して涙を流すみたいな方がどちらかというと勝ちかったかなっていう感じがするんですね。なので、菊尾は私としてはそういう感覚にはちょっと慣れなかった映画ではあったかなという気がします。
でも作品としてものすごく感動したっていう感じでしたね。そんな感じだったので、なんか見ながら結構ね、いろんな他事を考えちゃったんですよね。それがちょっと自分的には面白かったなと思いました。
例えば、私は本当に歌舞伎の知識は全然ないので、着物の美しさとか小道具結構かわいいなとか、背景のね、なんか襖絵みたいなのの美術的な美しさとか赤がすごく上手に使われてるんだなとか金箔とかね。
今、岩絵の具を触ってみたいっていう話を少し前にしましたが、ものすごい日本画に興味があって、日本画家さんのYouTubeを見まくってるんですよ。
金箔の貼り方とか、なんかそんなのを見ているせいもあってかなんですけど、本当にね舞台美術とか着物とかそういうものに目が行ってしまいまして、なんかそういったところを楽しんだという感じがしました。
でもこれって、こういう楽しみ方をしても別にいいとは思うんです。人それぞれですから楽しみ方は。でも映画の物語に没頭していたかというとそうじゃなくて、どっちかというとそういう色彩とか金箔とかそういうのを見てたっていう感じでしたね。
で、あと思ったのは、歌舞伎ってどっちかっていうと私はお芝居っていうイメージ、印象を持っていたんですけど、踊りなんだなーってなんか改めて思ったっていうところですね。
私は高校時代、ダンス部に所属していたんですが、クラシックバレーとかジャズダンスとかなんかそういう感じではなく、創作ダンスが一番メインの部活だったんですね。
で、夏にダンスをやっている人からしたら甲子園みたいな大会があって、創作ダンス作品を作るということが青春すべてを賭けていたみたいな、そういう高校生だったんですけど、その創作ダンスって本当に自由で美しく群舞として技術を見せつけるかのように、
そんな作品を作るチームもあれば、演劇要素をちょっと多めに取り入れて、ちょっとお芝居に近いようなダンスを作ってくるチームもあったり、なのでそれが同じ土俵で競うわけなんですよね。
本当に自由なんです、ダンスって。なのでコンテンポラリーダンスみたいなジャンルに近いかなという感じなんですけど、その歌舞伎の動きとかセリフ回しとかそういうのもひっくるめて、お芝居だと思ってみるとちょっと入り込めない感じがある気がするんですけど、あれはコンテンポラリーダンスの一つなんだみたいな風に鑑賞したら多分すごい面白いんじゃないかなと思いました。
そういうことが気づけたのはすごい良かったなと思いました。これも国宝という、菊生くんの人生をなぞって感動しているかというとそうじゃない、もうちょっと冷めた目というか、もう一歩離れた目で映画を見ていたなという感じの感想かなと思います。
あと、ネタバレというかもうだいぶ経っているのでいいと思うんですけど、菊生くんのライバル関係になる、地筋をちゃんと受け継いでいる横浜流星さんが演じていた彼がですね、糖尿病になっているんですよね、後半。
足を切断しなくてはいけなくなるっていうシーンがあるんですけど、そこがもうなんて言うんでしょう、役者っていうね、体が資本の一番体が大事な役者家業をしているにもかかわらず、血糖値そんな気にしてなかったの?みたいなすごい気になってしまって、奥さんも含めて、もうちょっとちゃんと血糖値気にして食生活ってなんか思ってしまってですね。
なんかそういうことが気になったりとか、はい。で、あとは私は自分がまあ一応今はね、ずっと絵を描けるまで描いていきたいなぁみたいな、そういう生き方をしようって思っている身なので、本当にね体大事だなぁって、なんかこの国宝を見ながら思ってしまいまして、めっちゃ筋トレちゃんとしないとなぁ。やっぱり体だよなぁ。
大事だよなぁ。みたいなね、なんかそんなことを思ったとか、相当放課後と考えてるなぁって思います。
役者への考察と個人の生き方
あと、ガラスの仮面を思い出しましたね。この2人のライバルが同じ役を演じるみたいなシーンが出てくるんですけど、この美しさ、お互い天才派だと努力派だと、みたいななんかね、北島マヤとあゆみさんを思い出されてしまって、なんかガラスの仮面をめっちゃ思い出しながら見てたとか、相当放課後と考えてましたね。
そんな感じで、皆さんがね、結構大絶賛している国宝という映画ですけど、私は相当ね、見ながら他事を考えていたっていうね、なんかそういう面白い3時間だったなぁと思います。
物語の中のキクオという人物に感情移入というか、没頭して考えた感想の一つとしては、自分も一応絵を描くという芸事を仕事にしてしまった人間なので、なんだけど、私は悪魔と取引はしないかなぁと思いましたね。
なんか、何でしょう、普通の幸せを捨ててまで芸事で火入れてトップに行くっていう人間ではないなぁって改めて思いました。なので、そこそこで、でも普通の幸せもそこそこにちゃんとっていう、そういう生き方がしたいなぁって思ってみましたね。
そして、物語の役どころに没入した感想じゃなく、一歩外から見た感想で言うと、吉澤亮さんって多分遅咲きの俳優さんなんじゃないかなという気がしますし、かご立ちがあまりに単性なので、結構ね、どんな役をやっても吉澤亮に見えてしまうみたいな、きっとそういうところがあるんじゃないかなという気がしましたが、今回も吉澤亮に私は見えてしまったんですけど、
それでも、役者人生の中でこのくらいのものすごい大役を主演として背負って、やった映画がこれだけヒットするっていうね、こういうことに恵まれて本当に良かったですね、なんか努力は裏切らないですね、みたいなね、そういうすごいそっちでめちゃくちゃ感動したという感想ですかね。
はい、ということで、私の感想で国宝を見に行きたくならないですよね、すいません。でも、自分としてはね、こんな感想を持ちましたって、結構他事をいっぱい考えちゃいましたっていうのもね、面白い感想かなと思ったので、残しておきました。イラストレーターの原江美でした。また話します。
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