1. AIが保育園を変える!
  2. 第1章③「保育士不足の本当の..
2025-09-30 36:04

第1章③「保育士不足の本当の原因とは?」

「低賃金」「長時間労働」ニュースではそう語られますが、それだけではありません。


保育園の倒産・休廃業は過去最多ペース、潜在保育士は増える一方。責任は重いのに報酬は見合わず、気づけば事務作業に追われ、子どもと向き合う時間が奪われている現実。


保育士が本当に必要なものとは?今回のトークでは、保育士不足の本当の原因と、その解決の糸口をお二人が語り合います。


▼ホスト

近藤敏矢(社会福祉法人みなみ福祉会理事長)

安藤武司(こども環境アドバイザー)


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サマリー

本エピソードでは、保育士不足の真の原因について掘り下げ、保育園業界が直面している課題や保育士の待遇が議論されます。特に、賃金や労働環境に焦点を当てつつ、テクノロジーの導入が保育システムを変革する可能性についても語られています。保育士不足の原因として、産休育休の制度や職場環境の影響が指摘され、保育士の復職支援体制やコミュニティの重要性も取り上げられています。また、名古屋市が独自に行っている職員の配置や給与の改善についても触れられています。

保育士不足の現状
あなたは、保育園にどんなイメージを持っていますか?
笑顔の先生、元気な子供たち、でもその裏側には、
球体自然とした経営と見えない苦労があります。
実は多くの保育園は、30年前とほとんど変わっていません。
人手不足、紙と電話の業務、親の不安。
AIが保育園を変えるでは、元NTTエンジニアで25年の経営者である私、
近藤が、子ども環境アドバイザーの安藤さんと一緒に、
AIとDXで保育園をどう変えたかを語ります。
テクノロジーは、温かさを奪うのではなく支えるもの。
未来の保育に本当に必要なこととは、保育園を変える。
今こそ、その時です。
こんにちは。社会福祉法人南福祉会近藤です。
はい、こんにちは。子ども環境アドバイザーの安藤です。よろしくお願いいたします。
今日もよろしくお願いいたします。
第3話、これも3週目、3回目となりましたけど、どうですか?
私たちこういうこと初めての体験なので、非常に不慣れなところありますけど、慣れました?
慣れるというか、まだやってていいのかなっていう。
本当にご迷惑をおかけしてないかなっていう、そちらの思いが。
楽しいトーク、保育についての語りを深めていけれるといいかなと思っております。
今回は、保育士不足の本当の原因とは何かという、そんなテーマをいただいて、
そういったことを中心に話をしていきたいなと思うんですが、
保育士不足というとニュースでは、低賃金ですとか長時間労働だとか、
責任が重い割にそれに見合う給与がもらえないんだというようなことがよく言われて、
そういった報道がされてるんですけど、そのあたりについて安藤さん、何か思うことってありますか?
私、第1話でお話ししたんですけど、私建設業を営んでるっていうところで、
世の中的にいくと建設業、運送業とか、こういったところも低賃金で、長時間労働。
低賃金というか長時間労働の方が問題になっていったかなと思います。
その中でやはり保育士さんっていうのは、それよりも保育士不足っていうところに、
やはり大きな課題感を私と個人的には考えてますね。
そうですね。保育士不足っていうのは、とてもいろんなところで言われているところですし、
私たち現場の者としても、採用、求人を出してもなかなか来てもらえない。
保育士不足っていうのはかなり深刻な問題だなというふうには思うんですけど、
その一方で新聞なんかを見てみると、日本経済の中での労働者全体が減っていて、
不足しているのは保育士だけじゃないぞと。
そこの中で、さらに保育士だけが不足しているのかというと、
必ずしもそうじゃないよねっていう思いもするんですよね。
他の現場なんかもいろいろご存知かと思うんですけど、
そういった点を踏まえて言うとどんな印象をお持ちですか。
すべての労働産業の中で人材不足なわけなんですけど、
興味がある分野しか情報って入ってこないわけなので。
当然そうなんですよ。
だから保育士になろうと思っている方、それから保育士の方は、
私たちはすごい過酷な労働環境の中で働いているんだという、
先入観を与えすぎてしまっているっていうところが、
賃金と待遇の議論
ちょっと問題かなって。
そうなんですよね。
保育っていうものの価値を高めるために、
保育士がこれだけ重要な責任をやっている。
そこに対してもっと評価されるべきだっていう意味での
低賃金だっていう話はいいかと思うんですけど、
まるで保育士になることのネガティブキャンペーンのような流れになってしまうと、
それは必ずしも良くないんじゃないのかなという気はするんですよね。
そうですね。低賃金という話でいくと、
国内の中で他の産業と比べて低賃金なのか、
そこに行かないときは、
世界の保育士さんの平均的な年収と、
日本の保育士さんの年収なんて比較されるんですけど、
前提上限として、
今、全産業の賃金と、
日本の賃金と海外の賃金の比較がないところで、
いきなり保育士さんのとこだけを切ってくる。
そうなんですよ。
それをやっちゃうと、
なんかおかしなことになるよなっていう気はするんですよね。
もうそもそも物価が違う中で、
保育士の賃金だけ出して、
それをもとに保育という仕事がもっと評価されるべきだ。
もっと報酬を上げて、
国内の中でもっと高い評価にするっていう流れはいいんですけど、
実は先日、私海外旅行にちょっと行ってきたところなんですけど、
ものすごく物が高かったんですよ。
そうですか。
日本の店舗もいくつも出てたんですけど、
大手の開店寿司さん。
日本でも有数のシェアを取られている開店寿司さんが、
同じメニューで出ていたんですね。
一皿300円から400円です。
一番安いやつ。
約3倍ぐらいってことですね。
3倍ぐらいです。
お店によってですけど、
500mlのビール缶、
1200円から1400円です。
それはアジアですか?
アジアです、アジアです。
だから、向こうの一段下が、
日本円で言うと、
40円、50円ぐらいだったら、
大体トントンかな。
それが30円、40円だったら、
ちょっとお値打ちかなっていうところだったんですけど、
換算レート、今115円な。
高かったですよ。
なんていうのか、植物園に行ってランチを、
この辺のカフェみたいな感じの、
ランチセットっていうところに行ったら、
4,000円、5,000円ですもん。
そうでしょうね。
そういう物価の違いを超えて、
その辺りの前提を全部取り除いて、
保育士の給与はっていう比較は、
ちょっと乱暴かなっていう気はしますよね。
保育システムの未来
本当そう思います。
経済自体が今差が出ちゃっているっていうところは、
とても大きな問題だなと。
そこの中でも、
保育士をもっと人を雇えれるようにっていうところは、
ずっとあって、
もう一方で、
これだけの人材不足になる前、
私たち保育業界は、
養成校に対して保育士が、
学生さんが保育士になるために、
ここの学校出て卒業すると、
保育士の資格も一緒にもらえるよっていうような学校があるんですね。
必ず保育士を育てるための学校ではないんですけど、
履修した科目によっては保育士学もいただけるという、
そういう学校に対して、
私たちは求人票1枚を送るだけで、
例えば年度末3月に送っても、
4月からの新卒採用ができた時代があったんですよ。
それは何年ぐらい前?
20年前です。
なるほど。
20年前、
20年ちょっと前になりますかね。
それぐらいの買い手市場だったんですよね。
それがもう世の中、
どんどんどんどん変わっていって、
労働者が減った。
私たち保育の世界でいうと、
先ほどお伝えした保育士養成校。
今までは短大が多かったんです。
2年生大学。
2年で卒業される学校が多かったんですけど、
その大学がほぼほぼ4年生大学に変わったんです。
4年生大学に変わるということは、
同じスペースの中、
トータルで同じ定員の中で考えると、
学校としては半分の人間を2倍在校させるということでの
学校経営に変わるわけですから、
卒業する学生が半分になるんですよ。
恐ろしいことなんですよ。
それでこの20年間の間に何があったかというと、
待機児童問題の社会化ですよ。
その問題を解決するために、
どこの自治体も保育園を作りまくったんですよ。
保育施設の数で言ったら倍近いところまで増えた。
かつ、新卒の保育士は半分に減った。
で、半分に減るだけだったらまだしも、
それでも学生が集まらない大学が
どんどん学校を閉校し始めた。
学校をもう閉じちゃったっていうと、
新卒の保育士なんてもう出てこないんですよね。
もう保育士不足っていうのは大変なことにはなっています。
そんな事情が現場としてはあるということは、
なかなか世の中一般の方にはご存じないのかなと思い、
ちょっと愚痴も兼ねてお伝えをさせていただいたところでございます。
人材確保についてどういうことを考えていかないといけないのかっていうのを、
保育以外で、それ以外の業界ではどんなふうにやっているのかっていうのも含めて、
何か意見ですとか見聞きしたこと等があったら。
そうですよね。やはり企業であれば優秀な人材、
人材ではなくてその前に優秀っていうのはつくわけなんですけど、
優秀な人材を集めたい。これはどこでもそうだと思うんですけれども、
その時にちょっともう、ひょっとしたら過去のものかもわかりませんけど、
一時期流行ったのはパーパス経営。
結局私たちこの会社は何のためにこの世の中に存在するのか、
存在意義を問うっていうような形をしてですね、
それで個性化をしていくっていうか、
差別化をしていくかっていうような形を繰り広げたかなという気はします。
ただまあそれもちょっと、ある意味ちょっと一段落ついたのかなっていうところがあって。
そうですね。最近あんまり聞かなくなってきた感じもしますね。
聞かないですね。ただまあそういうことがあって、
比較的民間企業はそれぞれがそれぞれのやりたいようにやれるっていうこの自由度の中で、
やらないものは遅れていくっていうような流れがありましたね。
そうですね。それのもう一つの一方として、
知名度、認知してもらうっていう活動もとても大切なことで、
広告っていうのも一つの方法なんですけど、
一つ一つの施設だったり法人のブランディングっていうのは、
多分とても大切なことなんだろうなと思うんですけど、
保育業界は何ていうのかな、
行政に守られすぎてたという部分もありますし、
生前説がかなり強く残っている、今でも残っている部分があるので、
一生懸命真面目にいい保育をやってたら、きちんと神様が見守ってくれてて、
きちんと回るようにしてくれるんだみたいな、そんなマインドがあるような気がするんですけど、
外部から見ているとどういうふうに移りますか。
それこそ30年前の話をしてしまうとあれなんですけれども、
あの頃はですね、企業で言うとCIとかですね、
いう形でコーポレートアイデンティティ、ロゴマークを作るっていう時代があったわけですよね。
佐藤柏さんとかですね、ユニクロが作るとかですね、そういうような時代ですよ。
あの頃にそんな話を保育園の園長先生にするとですね、
私たちは市から認められてやってる中で、我だけが人を集めるとか、そんなことはしちゃいけないんだと。
そうですね。そんな空気感強くありましたね。
例えばロゴマークを作るのに製作費がかかります。
これはどの予算で消化したらいいのって聞かれたくらいでしたから。
お話をした第2話でしたが、お金に色がついてるっていう部分は拭いきれないので、
自由に使いづらいっていうところもあって、そういう悩みはありますよね。
すごいと思います。特にまた、これも第1話になっちゃうんですけども、
幼稚園と保育園の違いで、原則として幼稚園はバスを持って、通園バスを持って、
保育園っていうのは基本持っていないところが全国的には圧倒的に多いんですよね。
それも要は遠くに奪い取りに行くなっていう話ですよね。
そうですね。そういった、これから人はどんどん減っていくっていう中では、
私たち保育業界としても、コーポレートアイデンティティ、CIっていうのですかね、
ロゴマークも含めて、私たちの保育がより分かりやすく、より魅力的に映るっていうんですかね、
透明度を高くした業務推進をやっていかないといけないんだなっていうことは、
これは厚労省からも言われてますよね。
そうなんですか。
そうなんです。保育っていうのはやっぱり分かりにくい、見えにくいところなので、
特にお子さんをお預かりをして保護者の方はもう保育園の施設から外に出てしまうので、
中で行われていることがどのように質の高く行われているかということを、
分かりやすく見せなさいっていうことは、もう世の中から言われていることですね。
それが一つは、残念なことに私たち保育業界は不適切保育というので報道されてしまうこともあるんですけど、
不適切な保育をやっていないですよっていうことを自ら守ることにもつながりますし、
こんなに楽しい子どもたちと一緒に笑顔あふれる時間を過ごしているんだということが、
次の保育士を獲得するためのツールにもつながっていくといいなというふうに思うわけであります。
じゃあ保育園に今度は採用のところまで行き着いた後、継続して働いていただくための保育園の柔軟な働き方、
保育士の労働環境
保育士に対する柔軟な働き方っていうのも大きな問題になっていくかと思うんですけど、
このあたりは配置基準を語らずに過ごすわけには多分いかないんだろうなという気はするんですよね。
もう一つは配置基準の前に時間というところで一度確認をさせていただきたいと思うんですけど、
幼稚園との比較の話で、幼稚園は学校だよという話をさせていただきました。
一方で保育園は児童福祉施設、福祉施設なんだよという話をさせていただきました。
そうすると福祉施設っていうのは、乳児院ですとか養護施設、そういった生活の基盤になってしまうところが仲間になるわけですよね。
そうすると保育園っていうのは保護者の方が働きに行く前にお子さんを預けて働き終わってから迎えに来る。
そこまでの間をずっと保育をしているっていうのが保育園になるわけなんですよ。
もちろんおじいちゃんおばあちゃんですとか近くの方が少し時間を見といてあげるよっていう方もたくさんいらっしゃるので、
まるで幼稚園であるかのように9時前後に登園をされて2時3時ぐらいにお迎えに来られる方も多数いらっしゃるんですけど、
基本的に保育園はだいたい標準時間が11時間。
プラスして延長保育1時間を加えて、おおむね毎日12時間開園しているところが多数だと思うんです。
園によっては延長保育を3時間4時間もしくは夜間保育まで行う。
もちろんそういったニーズもたくさんありますので、保護者の方の働き方が様々であれば夜に預かってもらいたいんだよっていう方も当然飲食業ですとか、
夜に物流だったりっていうのも含めてそういった方々へのニーズがあるのも確かなんですけど、
じゃあ一方で働く側として保育園は1日12時間空いているよ。
それが保育園の休みって日、祝日、年末年始以外は全部空いてるんですよ。
そうなんですよ。
月曜から土曜までというと6日間。
12時間っていうと週72時間空いてるんですよ。
その一方で保育士は労働者ですから、
労働基準法っていうと、
週40時間ですね。
40時間なんですよ。半分、今日ぐらいしかないんですよね。
保育政策の課題
そこのところはとても大きな問題で、
だからどうなるっていうと延長保育ですとか障害児保育ですとか様々な保育、
新たな別の保育を行うことで次の補助金を得ながら、
それを超える部分の人材の給与を確保するっていうところが、
保育施設の運営のために求められるところなんですよ。
あれですか、ざっくりとした言い方になっちゃうか分かりませんけど、
例えば配置基準上、必要な最低限の人数というのがいるじゃないですか。
ありますね。
なんだけど実際に雇用しないといけないのは、
それかける3倍ぐらいの人手をスタッフとして抱えていないと回らないっていうことですね。
そういうことになってきますね。
保育料を払っていただく過程もあれば払っていただく必要のない過程もあるわけです。
例えば3歳児以上は無償保育で来れますし、
例えば生活保護世帯っていうのも生活保護世帯であれば、
0歳児から無料でずっと来れるんですけど、
在籍をして認められているから、
私たちは保育施設を全部12時間使う権利があるみたいなことを仮に思って、
全員がそのような利用をされたとしたら、
保育施設は回らないような設計になっているというところなんですよね。
そうなんですか。
そういうことなんですよ。
お子さんの1日あたりというか週あたりの利用時間というのは決められてはいないんですね。
法的には利用できる上限は行政から与えられるんですけど、
そこの中で本当に必要な時間だけ保育を受けることができますよっていうのが、
法律にも書かれているんです。
指針だとかそういったところにも書かれているんです。
その具体的な時間は、ここが面白いんですけど、
法律上は各自治体の担当者が決めるっていうような書き方になってて、
そうすると各自治体の担当者が各家庭の状況を見ながら、
あなたは何時から何時の何時間ですよなんてやれるわけがないんですよ。
だから各自治体の担当者はどうするかというと各施設長が決めるというふうに落とすんですね。
なるほど。
各施設長が入院してくるたんびに各保護者に対して何時から何時何時から何時なんていうことはできるわけはないので、
結果としてご都合がついたら早くお迎えに来てくださいねっていうご協力をお願いせざるを得ない。
それは何かというと、私たちが働きたくないとかそういうことではなくて、
皆さんがリソースを全部食っていくと基本的に足りないリソースの中で運営をしているので破綻をしてしまいますよ。
でもどうしても必要な方にはきちんと提供します。
でも都合がつくけど買い物行くのに子供いると邪魔だからみたいな美容院行きたいからみたいなことをやられると、
それだけのリソース補助金税金というのは皆さん収めてないですよねっていうそこのところなんです。
それは私たち国民として保育制度はこれだけのリソースこれだけの税金で回そうねって決めてる合意なので、
個人的に勝手なことをやるのはなしですよっていうそんな責任もなってるんですよね。
でも利用される保護者の方は延長保育料というのは別に払ってるんだから当然それをサービスを受ける権利があるとか思ってるんじゃないですか。
一般市場の大益負担どれぐらいの利益を受けたかによって負担金額を決められるよ。
例えば缶ジュースを1本もらうんだったらみんな一律で140円160円という負担を払うっていうところのものであればそういう考えにはなると思うんですよ。
サブスクでお金を払ったんだからこれだけの期間は自由に使えるでしょう。
ただ保育ですとか社会福祉みんなで公共でやっていこうねっていうところの負担はみんなで安分しながらやるんですよね。
名古屋市の取り組み
なおかつ大納負担でやるんですよね。この人にはこれぐらい負担ができますよね。この人はこれぐらい負担ができますよねっていうところでいくので支払い能力の高い方これは基本的には納税額所得税から算出された住民税の金額で算定をされるんですけどそこの金額が高い方についてはそれなりの金額が来るよ。
そこのところ金額が低い方については本当に毎月ゼロ円で来られる方もいらっしゃるという。
そうなんですよね。
そうなんですよ。そうするともう保育職員の人数っていうのは基本足りない状態で回さざるを得ないんだっていうのが保育の現状だっていうこともご理解をいただきたい。
配置基準って皆さんご存知ですかね。あんまり知らないご存じない方。
わからないんじゃないですか。
多いかと思うんですけど、例えばゼロ歳児であれば3人集まって初めて職員が1人つくんです。
これ3対1って言うんです。
12歳児は6対1です。
12歳児が6人集まって初めて1人の保育士の給料がもらえるんです。
3歳児は20対1。
4歳児5歳児は30対1なんですね。
自治体によってはもしくは努力したところはもうちょっと少ない人数。
例えば3歳児であれば15対1ですとか、4歳児5歳児が25対1ですとかそういったところを運営をやってるところもあるんですけど。
ここで例えば名古屋市の場合、小学校1、2年生は同じように30対1なんです。
30人学級なんですよ。
ここの違いは何かというと、31人になると小学校は2クラスになって教員、先生は2人つくんです。
保育園の場合は30人集まって初めて1人なんです。
31人になっても2人にならないんですよね。
2人になるというのは60人集まって初めて2人になるんですよ。
そうすると例えば30人ですと45人。
45人だったらどうするのというと1.5人つくんです。
何その0.5人って人間半分もしくは半分の時間だけ働けっていうことっていうとそうじゃなくて3歳児の20対1が例えば30人というとこれも1.5人になりますよね。
3歳児の1.5人と45歳の1.5人が合わさって初めて3人になるというそういう計算なんですよね。
だから私本でも書きましたけど、0歳から5歳児が混合で一応計算してもらうと面白いんですけど、
どんな構成だったら一人でやらなきゃいけないような状況になるのかっていうのは大変な状況なんですよ。
なおかつあまり視点いただかないかもしれないですけど、書く時間にそれだけの配置基準が満たされるように職員の給料が財源として送られてくるわけじゃないんですよ。
それは職員の財積がそうなるように給料がくるんです。
何が言いたいかというと、正職員であれば労働者であれば有給休暇がありますよね。
年に20日間、ため込んでいくと42時間まで法律上もらわなきゃ、与えなきゃいけないんですよね。
そこの部分は人いないんですよね。
そこを補充する人もそれとは配置基準とは別個に用意をしないといけないというと、
何倍職員いないとダメなの?みたいなところになってくるんですよね。
0歳児だ、2歳児だ、3歳児だみたいな話をするんですけど、
この何歳児っていうのも保育独特の話で、誕生日を迎えた満年齢ではなくて、4月1日時点での年齢なんですよ。
よくお問い合わせいただくので、奥さん何歳児ですか?何年生まれです?
あ、じゃあ2歳児ですね。
あ、違うんです。もう誕生日迎えたから3歳児なんですというふうに言われることはよくあるんですけど、
3歳児クラスってその時期はだいたい4歳になっているこのクラスなんですよ。
4月1日時点での年齢で1年間3月31日までいくんですよね。
その例外になるのが0歳児なんですよ。
0歳児だけは例外って知ってます?
ん?生後何ヶ月って言ってるからですか?
違うんです。0歳児、つまり4月1日時点での年齢で言うということは、0歳児のクラスはマイナス1歳児の子が入ってくるんです。
何かというと4月1日に生まれていない子、例えば5月1日生まれの子は保育園の場合は発症なんですよ。
56日目から入院できちゃうんですよね。
そうなんですよ。例えば3ヶ月とか4ヶ月半年経つ、5月生まれですと半年というと11月ですよね。
11月ぐらいから入院しようかなっていうふうに言うとその子は当然0歳児クラスに入るんですけど、年齢としてはマイナス1歳児になるんですよね。
先ほどの計算で言うと。
そうすると0歳児のクラスは何かというと、本当に首も座っていないようなちっちゃい子から足できちんと動き回るっていうんですかね。立って歩ける子まで、今後の状態を3対1で見るんですよ。
わかります?すごい話だっていうのは。
あれですね、三つ子を育てるお母さんよりも大変みたいな感じですよね。
大変ですね。三つ子の子が年齢ほぼほぼ1歳違う子。極端に言うともっと年齢差出てくるのが2歳まではいかないかな。
1年以上差がある三つ子を一人のお母さんが見るなんていうことはあり得ない話ですね。人間の仕組み上あり得ないんですけど、保育はあり得るんですよ。
保育っていうのはそういった大変なところはあるんですけど、だからといって過酷でとても耐えられないような職場ではなくて感謝をされるとてもいい職場だっていうこともお伝えをしておきたいということと、あとは自治体によってもこの基準ですとか給与についてはかなり差があるっていうこともお伝えをしておきたい。
そこで私たち行政の宣伝をするわけではないんですけど、名古屋ではこの配置基準では足りないよねということで、名古屋市独自に職員をプラスで配置をしていただいています。それは私たち民間事業所でもその基準があります。
また職員の給与も、例えば公立保育園ですと公務員なので年交通率でどんどんどんどん給与が上がっていきます。園長先生まで行くとかなりの給与になるんですけど、民間保育園は国の基準で言うとそこのところが上がっていかない一定金額、それなりに金額はあるんですけど、上がっていかないっていうと継続することになかなか支障になりますよね。
保護者、子どもたちからすると自分が通う園が公立園なのか私立の園なのかということは関係がないわけなんですよ。それなのに給与が違うことで保育の質が違ってはそれはおかしな話になるよねということで名古屋は独自に公民格差是正ということで、民間園の保育士であっても公立園の保育士と同様に給料が上がっていくという。
職員の配置もそうですし、配置された一人一人の職員の給与も独自に名古屋市が補助を出して、だからずっと働いている職員は女性の給与としてはっていう言い方はジェンダー問題なんか出てくるかもしれないので、出てくるかと思うのでなかなか表現は難しくなるんですけど、まあまあいい給料がもらえるような状況にはあるんです。
だからといっていい給与がもらえてるんですっていうことはいやらしいので候補はあまりしないですけど、もし保育士になろうという希望がある方で名古屋で働いても面白いかもしれないという方は是非名古屋でお仕事されることを強くお勧めをし、また私たちとしてもお待ちしておりますので。
保育士不足の原因
産休育休なんかも職員はうちの法人であれ他の法人であれたくさん取られてて、子育てをしながらその子育てのスキルをまた保育の中にも生かし、またお子さんを預けられる保護者の気持ち、働きながら子育てをするっていうのはどういう大変さがあって、どんなあたりに困難点があるかというのも共感をしながらやっているという保育士の仕事をしています。
保育士もたくさんいるんですけど、そうすると産休育休明けの保育士をどのように支援していくかというのもとても大切な話なんですね。私は自分の縁のところしかわからないんですけど、いろんな縁を見られててそういった話をされることっていうのはありますか。
やっぱりあれですね、まず産休育休っていう制度に関して言うと私たち民間企業っていうのはやはり比較的男性中心の組織体。それがやっぱり保育園っていうのはまだまだ男性保育士さんはいますけれども女性中心の組織体。
だからそこに対して非常に寛容であるっていうか、そこに対して非常にケアされるなっていう。だから私たちは制度的にあるんだけども使うのっていうような、そんなのが空気感が漂う会社っていっぱいある。
いけないんですけどね。
っていうのがある中ではそれはしっかりとされてるなっていう気がします。
ですから当たり前のように、例えば妊娠しましたとかっていうこともすぐ多分、施設長さんとかにお伝えされてるような関係があって、誕生がいついつだからこのぐらいから休みたいですっていうこともはっきりと言われてる関係性っていうのはよく垣間見ますね。
そうですね。もう出産予定日から産出して、育休はフルフル取るっていうのがもうデフォルトになってて、だからこのタイミングまではお休みするよね。きちんと休みを確保した上で復旧してもらう。
復旧をする時にもいいか悪いかっていうのは難しいところなんですけど、保育の現場、子どもたちと接する部分についてはスキルがどんどん上がっていって日進月歩でガラッと変わってしまうということがあまりない業界ですので、保育現場の中での休みと復旧っていうことについては経験、慣れである程度カバーができるのかな。
法令的なものはその後の研修ですとか、そういったところでカバーをしながらっていうところでは復帰、復職支援っていうのも比較的しやすい。復職支援っていうんですかね。支援が充実していなくても現場には入りやすいですし、またチーム全体で保育っていうのは行うものですから、
一人の人が一般企業で言うと営業成績がどうの、製品サービスの理解がどうのっていうところが欠けていたとしても、保育っていうのはそういう点でとてもやりやすいところではないかなというふうに思うところであります。何かそのあたりについて補足コメント等はありましたらお伺いできますか。
いやでも本当にですね、やはり子どもたちがいる環境に戻れるっていうのはひょっとしたらですけど、癒しになる効果はあるのかなというふうに思っていて、やはり多分保育士さんでも我が子を授かって育てるっていうのはどこか孤独を感じる場合があったりもすると思うので、その仲間が保育園にはあるっていうふうに考えれば、
ちょっと復職して先輩お母さんたちに話を聞いたりすることが日常的にできるっていうのは安心の場であるんじゃないかなって気がしますよね。
どうしても孤立してしまうと行き詰まってしまうところがいくつも出てくるんですけど、仲間とこういったところで悩んでる難しいんだけど、もううちの子全然言うこと聞いてくれないんだわみたいな愚痴を聞いてもらうというだけでもとても助かる。
そこのところで子供そのお子さん自体も別の保育士に見てもらうと可愛いねと他の人から愛されるっていうのも子供にとっても楽しいのかな。中には例えばいろんな発達特性を持って生まれてきたお子さんというのもいらっしゃることはやっぱり多々あるんですけど、そうすると同じ特性を持った他の保護者と語り合う情報交換をするというだけでも
いろんなところに役貢献できるというのかな。心が休まるところが出てくるのかなという気はしますね。今回は保育士不足の本当の原因についてお届けをしました。いくらか深掘りにできたかな。皆さんの参考になるところがあるといいなと思っております。
復職支援の重要性
次回は保護者対応が保育を圧迫している。さあどうですかね。そんなことについて話をしていきたいと思っております。この番組はAIとDXで保育がどのように変わっていくかこれからの保育未来の保育について語っていく番組です。各ポッドキャストアプリで番組の評価レビューをお待ちしております。また番組へのご質問ご感想もお願いいたします。
番組公式XAIが保育園を変えるにDMを送っていただくかハッシュタグAI保育でご投稿ください。リスナーさんとのコミュニケーションもしていきたいと思っています。この番組は毎週火曜更新予定です。お相手は社会福祉法人南福祉会の近藤と子ども環境アドバイザーの安藤でした。ありがとうございました。ありがとうございました。
36:04

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