1. 広告を楽しむ『アドバタラヂオ』
  2. #211 名作長寿CMは観察から生..
2024-08-05 41:15

#211 名作長寿CMは観察から生まれる!福里さんが考える企画やコピーについて #コピーライター #広告ウヒョー

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業界専門度:★★★★☆


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00:03
広告をやって楽しむ、見て楽しむ、話して楽しむ、アドバタラヂオパーソナリティの富永誠です。
須那健でございます。
今回もスペシャルなゲストに来ていただいております。
お呼びいただきます。
クリエイティブディレクター、CMプランナー、コピーライターの福里慎一さんです。
よろしくお願いします。
本日収録しておりますけども、第1回目のエピソードがボリュームがすごくて。
このね、打てば響くとはこのことです。
聞きたいことしかないんですもん、僕ら。
そうだけど、なんか業界内の話すぎない?
大丈夫なの?
調べることはできますので。
前回は福里さんのこれまでのですね、学生時代から、そこから広告業界目指して就職されて、
新人時代、そして活躍されるまでのお話をたくさんしていただいたんですけども、
前回のエピソードの最初の方でお仕事のお話は、こういう仕事されてますっていうところをお伝えしましたが、
ちょっとそこについて、仕事のお話をこのエピソードではしていきたいなと思うんですけど。
よろしくお願いします。
まずはですね、砂犬さんもさっきからずっとプロフィールの僕ら、作品のところすごいなすごいな話してますけれども、
僕はやっぱり、宇宙人のジョーンズ。
このお仕事ってやっぱりすごい歴史のある、長くお仕事されてるところだと思うんですけど、
そうして、福里さんはやってるお仕事自体が長い傾向があるのかなと。
そうですね。宇宙人ジョーンズシリーズに関しては2006年からスタートして、今19年目ですね。
最初の時58歳だったトミー・リー・ジョーンズが今75歳になってますね。
最初58歳で初めて見た時に、こんなに老けてるんだジョーンズって言って、衝撃をみんな受けて、結構おじいさんだねみたいに言ってたんですけど、
そのおかげでそこから変化がないっていう。
もともと老け顔だから、70代になっても変化してる感じがしないっていう、逆に老け顔を武器にして、すごい続いてる。
本当にでもね、最近19年前のCMと見比べても割と変化ないんですよ、ジョーンズの。
僕本当は一発目の有名牛丼やチェーンを模した、あの感じのシーンを今でも好き。
2ですね。宇宙人ジョーンズ、登場編を覚えてる人は今なかなか世の中にいないと思いますよ。
03:02
そこからでも絶対。
変わらないジョーンズさんって言っていいですかね。トミー・ジョーンズさんが。
変わらない。老け顔だから変わらない。
すごいですよね。19年。
他にもなかなかないですもんね、それぐらい長いお仕事っていうのは。
あとね、フジフィルムのお正月を移そうっていう意味で言うと、タレントさんとかもどんどん変わってるんですけど、
お正月を移そう自体は、私1997年のお正月からやってるので、もう何年やってるかわかんないぐらいやってますよ。
そうですよね。
97年でしょ。
26年、7年ぐらいやってますからね。
子供が生まれてすぐ。
もう全然親友社員は生まれてない。
そうですよね。
すごい僕勝手なアレなんですけど、キリンさんとすごく着替えそうな感じがするんですよ。
キキさんね。
キキさん、キリンさんと。
僕のよくメディアで出てらっしゃる、よく見るキリンさんのスタンスと。
そうですね、フジフィルムのお仕事。
もともとキキキリンさんと岸本かよこさんという2人で、1980年にそれなりにっていう有名なCMがあって、
これを聞いてる人、どのぐらい1980年のことを知ってる人がいるのかわかりませんが、
実はその後もずっとキキさんってフジフィルムのCMに出てたっていうふうに誤解してる人が多いんですけど、
実はそんなことはなくて、80年代にその頃1回出てたんだけど、その後はずっと出てないんですよ。
2000年にキキキリンさんをフジフィルムに復活させたのが、私たちというか。
だからキキさんが亡くなられたときも、何十年ずっとフジフィルムに出続けていたみたいに報じられてたんですけど、
それは嘘で、その間は空いてるんですね。2000年からもう1回復活して、最初は田中玲奈さんと岸本さんがお店の店長をやってて、
そこにまた相変わらずのキキさんがやってくるみたいな企画で復活したんですけど、
キキさんって割とそんなに周りの人を覚えてくれない人なので、
そこからキキさんのシリーズを何年か続けていっても、最初は私のことなんてプランナーの人間なんて覚えてなかったんですけど、
3年ぐらい経ったところで、急にスタジオの陰の方にいる冬彦さんみたいな人は誰なの?とか言って、
冬彦っていうのはドラマで佐野志郎さんが演じたマザコンキャラみたいなメガネをかけた人なんですよ。
やや私に似てるんですよ。声だけじゃわからないと思うんですけど、やや私に似ていて、
06:00
私なるべく撮影現場でも端っこの目立たないところにいるタイプなので、全然それまでは気づいてなかったと思うんですけど、
急に冬彦さんみたいな人は誰なの?ちょっと呼んでちょうだいみたいなことで、急に興味を持たれて、何かと話しかけてくれるようになって、
しばらくしたらようやく名前が冬彦ではなくて、福里だっていうことがだんだんわかってきたらしくて、
途中から福ちゃんって呼ばれるようになって、福ちゃん福ちゃんそんなところにまたいたの?ちょっとこっち来なさいみたいなことで呼ばれるようになって、
すごい気に入っていただいて、だから私がこの仕事をして唯一プライベートで一緒にお食事とかを何度かしたことがある芸能人の方がキキキリンさんだったんですけど、
結構親しくなってから、なんで急に冬彦さんとか私のことに興味を持ち出したのかって聞いたら、福ちゃんはずっと見てたからとか言って、
役者にとってもものづくりをする人にとっても一番大事なのは見ることだっていうキキさんの持論があって、
とにかくこんな時に人はどんな表情を浮かべるかとか、どんな行動を取るかとか、それを見るっていうことが何よりも大事で、そこからがクリエイティブの起点になるみたいな、
そういう考えがあって、キキさんもあんなに最終的にはベラベラ喋る人になってましたけど、子供の頃は一言も喋んない女の子だったらしいんです。
家族で声を聞いたことがないぐらいの娘だったらしくて、じっと大人たちがやることを見てたんだって。
それが最終的に自分が役者になるときの武器というかものになっているみたいなことで、福ちゃんは端っこの方にはいたけど、じっと見てたからなんか興味を持ったのよみたいなこと言ってくれて、
私まさに電信柱の陰から見てるタイプの企画術っていう本を出したり、本当に電信柱の陰からクラスの真ん中で盛り上がってる人たちを見るそういうタイプの人間だったんですよみたいな、
だから観察するっていうことから企画は始まるかもしれないみたいな本なんですけど、そういう意味で言うとキキさんがおっしゃってることとすごく合ってたので、
そんなことをキキさん見抜いてたのかみたいな、人と交われないことをこんなにポジティブに評価してくれた初めての人だみたいな、そういう関係ではありましたよね。
えーそうなんですね。僕これちょっと聞いてみたかったんです。福田さんとキリンさんがどんな感じで交わっていたというか。
福田さんもよく見てるっていう現場、演技とかもそうですし、ディレクションもそうなんと思うんですけど、それはあんまり積極的に福田さんからディレクションするってことはあんまりしないんですか?
09:13
ちょっと他のプランナーの現場を見てないからわかんないんですけど、おそらくどっちかっていうと少なめじゃないですかね。やっぱり現場には広告界あんまりわかってない方はわかんないと思うんですけど、
CMディレクターといういわゆる監督にあたる人がいて、具体的にはその人が役者さんへの指示とかを出すので、基本その人にやっぱり委ねるっていうことなのかなと。だからなんか大事にしてほしいこととか事前にディレクターに伝えておいて、現場ではあんまり私が目立つと、
それはいい意味だけじゃなくて、あと面倒くさいことも私にも言われたくないっていう。
ディフェンスの部分ですね。
その部分もね。ただ謙虚だからっていうだけじゃなくて、目立つことで面倒くさいことに巻き込まれたくないみたいな、そういう思いも働いて割と存在感を消してるタイプですね。
撮影の現場とか好きですか?
いや、もう全然好きじゃないです。
リエイティブが集結する場でもあったりするわけじゃないですか。
いろんな役者さんとか。
自分が紙上で描いたものが具現化されていくっていう過程はそんなに好きじゃないですか。
どっちかっていうとその時点ではかなり客観的になってるというか、あんまり自分が考えたものが具現化っていう気分でいるというよりは、
方法どんなものを作るのかな、お手並み拝見者みたいな。
そういう気持ちになってるんですね。
客観的な、「大丈夫なのかな?」みたいな感じ。
頑張ってね、みたいな。
そう、俺何かのやつで、メディアか何かで、フラウさんがスタジオの椅子の豆球で本読んでるシーンが何かで見たんですよね。
こっちではスタジオでとんてんかんとんてんかんやってるわけで、豆球でこうやって本を読んでらっしゃるっていうのが、ここの名案がね。
それ何で見るのかわからないですけど、それはかなり若い時ですね。
さすがに今は、自分は関係なく本を読んでるみたいなことにはなってないんですけど、
若い20代の時とかは、現場の演出は監督がやるんだとしたら、任せてる的な空気を出した方が、やってる側もいいのかなと思って。
12:03
だったら別に、やることもない、任せてるっていう風なのに、ただそれを見てるっていうのもあんまり意味ないから、とりあえず本でも読もうかみたいな。
無関心を演出してるわけですね、ちゃんと。
っていう部分もありますね。
ちょっと嫌かもしれないけど、そういう人いたら、なんで来てるんだろう、現場って思うかもしれない。
任せてるっていうのも表すということも。
僕でも現場好きだと思ってました、個人勝手に。
そうなのかな。
逆にそうですね、見てない人たちもいらっしゃったりするから、クサさんは見てるっていう行為で、すごい興味を持っていただけてるのかなと客観的に思うのかもしれないですね。
クサさんはコピーライターとして、いわゆる全てのプランニングをやってらっしゃるじゃないですか。
その中でなんですけども、コピーライティングをするときに大事にしていることだったり、プランニングをする上で、企画をする上で大事にされていることっていうのは、それぞれご自身の中でお持ちだったりするんですか。
なるほど、大事にしていること。
さっきのシリーズが続いてますよねっていうこととも関係あるかもしれないんですけど、やっぱりその商品とかその企業らしい広告にしないと、結局長続きもしないし、その会社も喜んでくれないなっていう。
あとその消費者もなんか違うなっていうふうになるんじゃないかっていうふうには思っていて、なんか例えばその庶民的なほのぼのした会社の雰囲気なのに、急にめちゃくちゃかっこいいとんがった広告をやって広告書を取りましたとか、なんか若者にすごい受けてますとか言っても、
本当は違うんだとすると、結局単発で終わって、会社の人もなんかヒットはしてるらしいけど違くない?みたいなふうになっちゃうし、なんか続かない。商品も動かないんじゃないですかね、そうするとね。
だから割と大事にしてることがあるとしたら、例えば私ジョージアをやって、一応3年間に会ってボスを今やってるわけなんですけど、ジョージアだとなんとなくちょっとコカ・コーラの缶コーヒーっていうこともあるから、ややバタ臭かったりもしてもよくて、ちょっとほがらかな明るいぬけぬけとした感じでジョージアっていうブランドには似合ってるんだろうなって思うし、
ボスっていうと、なんかボスっていう名前でもそうですけど、少しひねくれ者というか、やや少しアンチなことを言うようなやんちゃなところがある、そういうブランドなのかなっていうのが、もともとボスの場合はヤザワさんだったというのもあると思うんですけど、
15:04
そういうのがあって、なんかそういう商品にまとわりついているものだったり、企業にまとわりついているものだったりっていうのをうまく反映させながら、でもまあもちろん新鮮に見えたりしたほうがいいんだとは思うんですけど、ということは意識しているかもしれないですね。
空気感だったりとかそう。
なるほど。あと、中陣ジョーンズとかだと旬な人とか、あそこで円館のところで矢城明さんが泣けるみたいな、ああいうところはもちろん深須さんのアイディアで矢城明さんを出すとか、そういう旬な人とかいうところってテレビ好きなんですか、深須さん。
それはそうですね。それで言うと、私子供の頃って両親がボーリングが趣味だったんですね。週3回ボーリング場に行ってボーリングやってる親だったんですけど、要はボーリング大会って出ると商品とかがテレビのこととかもあって優勝したりとかすると、家に3台テレビがあったんですよ。
すごい強かったんですね。
でも何十年もやってるからね。
すごいですよ。
そんなコンスタントにテレビを撮ってきたっていうよりは何十年の蓄積の中でテレビが3台あって、それが常時3台ついてるみたいな、その理由は親がスポーツ好きだったから、父親が巨人ファンで母親が横浜ファンだったりしたから、
テレビ神奈川の横浜の試合と、普通の民放のニーテレとかの巨人の試合がありつつの、メインのテレビではバラエティがついてるみたいな、そういう感じの家だったから、すごくテレビっていうものが生活に近いところにあったっていうのは間違いなくて。
マルチ画面がすごいですね。
だからそこのいわゆるお茶の間感覚というか、テレビというものが今にあるみたいな感じっていうのは、すごく子供の頃に染み付いたものがあると思うので、そこは今でも企画の発想も、
たぶん広告クリエイター界って、もうちょっと映画が好きとか、ビム・ベンダースが好きですみたいな感じとか、そういう人の方が多かったり、海外のCMみたいなの作りたいとか、そういう人の方が多いと思うんですけど、
お茶の間出身みたいな感じの感覚っていうのは、きっと自分の作るものには何かにじみ出てるんだろうなとは思いますね。
懐かしいと思うケース多々ありますもんね。
今僕とかトミーとかは、このCMは福田さんがやってるって知ってて見てるじゃないですかね。宇宙人ジョーンズも含めて見てるんだけど。
18:08
特にジョーンズの時の、1年間とか作った時、当時1年間の操縦編みたいなのをバーって流した時とかあるじゃないですか。
あれを通じて見ると、福田さんテレビ超好きなんだろうなと思いながらずっと見てましたね。
ちょっとした役者さんの言動とか出てくるコンテンツもそうですし、表現もやっぱり何かしら懐かしいとか、見たことがあるみたいなのをうまく織り混ぜていかれるっていうのは多々ありますもんね。
テレビ大好きなんですね。
そうそう、だからそれをあんまりここで強調しすぎても、オアコン系プロプランナーみたいな。
そんなことないですよ。そんなことないです。
なんか微妙な感じもありますけど、もともとは好きですよね。
最近のプランニングをする上では、情報源とかインプットって積極的にされてることはありますか?
積極的にされてることはないです。
ないですか?
ないです。
えーと、ないです。
でもいわゆる最前線でお仕事されてて、プランニングも変わらずやってらっしゃるわけじゃないですか、企画っていうところ。
それはでももう昔から今に至るまで積極的にインプットしてることはなくて、
コロナの前までは必ずカフェに行って企画をしていたので、
受験勉強の時から家では私勉強ができなくて、予備校の自習室とか開放されてたりするじゃないですか。
なるべくそういうところに行って、じゃないと勉強ができないみたいな感じがあり、
この仕事始めてからも必ずカフェに行って、
セイロカタワーというところに電通があったときは、2階にエクセルシオールというカフェがあって、ずっとそこにいましたし、
今はこの会社が青山にあったり、近くのカフェに行ったりしてたんですけど、
やっぱり人が近くにいたり、ざわざわしたりする方が企画がしやすいなみたいなことがあってやってたんですけど、
コロナになって、あまりカフェに行くのもどうかみたいな雰囲気になって、
そこから自宅になったわけなんですけど、やってみたら全然できますね。
家でもできるんだ。
全然自宅でも何の問題もなく企画ってできるなみたいな感じになってて、
自宅になってますが、それで一個変わったのは、必ずカフェに行くときに朝新聞を持って行ってたんですよ。
それは新聞をなるべく外で捨てたいっていうこともあったんですけど、
持ち帰りたくない。
21:01
持ち帰りたくない、そうそう。だけど企画の合間にちょっと疲れると、新聞を読むっていうのはやっていて、
それは何がしか、特にボスみたいな仕事っていうのは、今の世の中を何がしか反映させるような企画が多いから、
新聞を読むっていうのはちょっとインプットになってたのかなとは思うんですけど、
今はもうカフェに行くというのがなくなったりしているので、日経電子版は毎日読んでますけどね。
際立ったこれはっていうのはないですけど。
これ質問したかったのが、長いお仕事をされるじゃないですか、19年とか。
福田さんが提案する相手様、クライアント様の年齢層も変わってくるじゃないですか。
そのときに、やっぱり提案する相手が理解するものとかトレンドとかも含めて提案されてると思ってたので、
相手様は変わらないけど、担当者がどんどん変わっていく上での仕事の進め方ってどうしてるのかなと思ってたところが背景なんですよ。
それであんまりそこはテレビを変わらず見てるっていうところですか。
強いて言うと、むしろ仕事っていうよりは、YouTubeチャンネル広告無表というものを始めて、
そこで割と今の流行ってたり話題になってたりするコンテンツを解説するみたいな回が時々あったりするので、
そのために、もともときっかけは鬼滅の刃が何年か前に爆発的に流行ったときに、鬼滅の刃について語り合おうみたいな話があって、
私その時点で何も見てなかったので、そこで鬼滅の刃をすごく見まして、
広告無表対策で、そこから呪術回戦を見て、チェーンソーマーを見て、
全部同じなんだこれみたいな、今言った3つって必ずまず味方側もチームになってて、
それぞれに全員キャラクターがあって、敵側も必ず対になっているチームになってて、
全員一人ずつ個性があって、それがチーム対チームでぶつかってっていうところと、
あと敵が何で襲ってくるのか理由は一切ないっていう、2つ共通してますよね。
だからこういう一人の人間が主人公でみたいなことじゃなくて、必ず今チーム戦ってことになってるんだなぁみたいなことは学べましたね。
今ご自身がやってるコンテンツをきっかけとして、そういうインプットする機会を今設けてるっていうのは。
そういう意味で福澤さん趣味は何かあるんですか?
24:02
趣味が広告無表なんですよ。
でもそれに関して言うと、広告無表の話って次のやつ。
でも触りをぜひ。
触りを言うと、広告界に入るきっかけが何とか総研みたいな研究職に就きたかったっていうのがありましたけど、
それとは別に雑誌が私好きで、高校時代から広告非表はまず読んでたし、
当時他にも本の雑誌とか、見に込み誌ブームで雑誌がいろいろ面白い雑誌があって、それも好きだったんですね。
私大学では見に込み誌を作るサークルに入ってまして、ひとつ橋マーキュリーっていう雑誌なんですけど、
これは昔田中康夫さんが編集長をやったこともある、このことについて語り始めてもまたいろいろ話があるんですけど、
雑誌を作るサークルに入っていて、そういう意味では広告非表とかも雑誌として好きだったんですね。
っていうのが好きで、雑誌をやるという仕事の選択肢も本当はあったんだけど、結局そこは選ばなかったんだけど、
内心に電通に入った時も、電通にアドバタイジングっていう雑誌があるのかな?とか、電通報っていう新聞があったりするので、
そういうのの編集になるのも、もしうまくいったらやってみたいなとは内心思っていて、
そんなこんなで年月が経って、今の時代に雑誌ってものすごく難しいじゃないですか。
そんな中、広告無表というYouTubeという形で、ちょっと身に込みしに近いようなことを今やっているという気分になっていて、
本当は紙の雑誌とかが好きなんだけど、もしかするともともと昔からやりたかったことの一つを、
広告無表でやってるのかもしれないなっていう気持ちはありますよね。
そこはある意味、仕事とはまたちょっと違う趣味の部分、もう少し自分の中から。
完全に趣味ですよ。だって無償だからね。
あなたたちもそうなんでしょうけど。
そうです。
ずっと広告に触れてるっていう感じなんですね。
そういう意味ではそうですけど、広告無表の場合は広告には触れてるんだけど、
広告を通して世の中をどう見るかとか、世の中の人たちが何を考えてるかみたいなことでもあるので、
そこは双剣でやりたかったことともつながってるという気はしますね。
もっと言うとね、ボスの宇宙人ジョーンズシリーズもそういうものなんですよ。
宇宙人から見て地球人がどういう人間たちなのかとか、何を今考えてるのかっていうのを調査するっていうCMだから、
一応私が伝説でやりたかったことを宇宙人がCMとしてやってくれた。
27:06
もちろんあれは宇宙人ジョーンズなんだけど、勝手に言いますよ。
あれ深田さんと僕勝手に思ってるから。
まあまあそうですよね。地球に馴染めない感じですよね。
そこじゃないですよね。全体を通して。
全体を通して、あれは世界観から、もちろんCDに佐々木博さんいらっしゃいますけど、
最後のペロっていうところとかも完全に福田さんだなって思いながら見てますね。
本当にお仕事を通してですけど、結構時代を見るみたいな企画のプランニングのお仕事がとっても多いなって、
改めて今日のお話も通して僕は思ってて、それこそリボンもそうじゃないですか。
時代に問いかけると言いますか。
トヨタウンもそうですし。
やっぱりそこは、プランニングをしてるっていうのは、ある意味その人の意思だったり気持ちっていうのは乗るっていうのは当然だと思うんですけど、
福田さんとして時代を捉えている切り口が結構毎回違うっていうところで企画をされてるのかなと思うんですけど、
そこに関しては福田さんが思うことってあったんですか?
思うことは、やっぱり広告がそれを見てる人の地続きの世界にあった方が、自分と関係がある話に見えるなっていうところがあるから、
私の企画って奇想天外な、想像もできませんでしたみたいなものって全然なくて、
基本的には普通の人の暮らしの中で描いてるものが多いので、
それがCMの中だけで存在する、自分とは関係ない生活っていうよりは、
自分と同じ地続きの世界が描かれてるなっていうふうに見えた方が多分興味を持ってもらえるので、
そう感じてもらう一つの要素として、今のことが描かれてるなみたいなことっていうのが当然入ってた方がそう思ってもらえるので、
結果的にそうなってるっていうのはありますよね。
しかもそれがシリーズ長いからなおさらそういうイメージっていうのは、
見ててやっぱり自分もその場にいそうだなって思えるコミュニケーションが多いのかなっていうのは思ってたので、
これを僕個人的に聞けてとても嬉しいなと。
今後の展望や野望がありましたら?
ちょっとその前に僕ここまで聞きたいことがあるんですよ。
プランナーの人とかコピーアイドルの人とかって、もしかしてこれもう福田さんやってることかもしれないんですけど、
作詞とか、もしくは映画の脚本とか、舞台の脚本とかやってる方多いじゃないですか。
福田さんって本は書かれてるけど別個として、そういうのって興味あったりするんですか?
30:04
なるほど。興味はありますよ。
ただなんていうのかな。
やっぱり就職する時の自分のことを考えた時に、やっぱり自分は本当に何の取り柄もないなっていう気分で、
だからさらに今になるんだよなみたいな。
当然そこまでで何か際立ったものがあれば、それに突き進むみたいな。
それは際立った思いでもあり得たと思うんですけど、何が何でも何々になりたいとか、
才能はもしかするとないかもしれないけど、それでもなりたいんだみたいなものとか、
そういうものがあったりすればそれを貫くみたいなことってあり得たと思うんですけど、
大学4年ぐらいまで行った時に、特に絶対これをやりたいっていうのもないし、
今まで誰かから何かで褒められたことも一度もないなみたいな。
自他ともに評価低いなみたいなことになって、
そういう人間はやっぱりとりあえずサラリーマンになるんだよねみたいな気分で電通に入ったりしてるから、
お話をいただければもう脚本だろうと作詞だろうと何でもやるんですけど、
いやでもそれってもう20代の時からずっとやってる人いっぱいいますよねみたいな感じはありますよね。
だから、ちょっとおこがましくて少なくても自分からやりたいみたいな風にはなかなか言えないなっていう感じが。
お声掛けがあれば。
お声掛けがあれば逆に言うと何でもやるんですよ。
なるほど。
はい。
すごいですね。
ぜひワンスカイを検索して、そこにインフォがありますから。
本当そうです。
でもこんだけショーとか大概的に評価されてるというのをもう分かってるのに、複雑さの中での自己評価は上がらないんですか?
いやだから広告に関しては思ったよりはうまくいった感はありますよ、もちろん。
なるほど、やっぱりそうですよね。
もっと全然何も、私どっちかだと思ってて、クリエイティブに反則された時に、暗くてややひねくれたところもある性格だから、
ものすごく他の人が考えられないような、ちょっとマニアックな、まあでも記載プランナーみたいに言われるような人か、
全然全く通用しない本当にダメなプランナーか、どっちかになるんだろうなと思ってみたら、どっちでもなかったんですよ。
意外といろんなことを器用にこなす、どっちでもなかった。
33:09
今でいうと松村さんって言ってるんですよね、記載系プランナー。箱本には井村さんっていう記載系プランナー。
どっちかというとああいう人とかになるか、何にもなれないか、どっちかになると思ってたら、まさかの小器用なプランナーに。
自分では全くそんなこと想像してなかったですね。
そういうところは新しい路線と言いますか、面でご自身として活躍できているっていうところがあるってことですよね。
思ってたよりはそうですよね。
思ってたよりは量じゃないんですよ。
そんな奥田さんが今後の展望ですよ。
今後の展望ですね。
どうやっていきたい。
だからそういう意味では他のジャンルの仕事は来ればやるっていうことなんだけど、今自分がやってる仕事はやっぱり広告作りだから、
とにかく広告作りをとことんまでやったなっていうふうにはなりたいと思っていて、
それ50歳の時にそう決めたんですけど、当然仕事が来なくなるときって必ず来るわけですよ。
広告の仕事ってまず受注産業だし、発注する人がどんどん若返っていくわけだから、そういう時は来るわけなんですけど、
まあでもあの人とりあえずとことんまでやってたよね、広告作りをみたいなふうにはなりたいなとは思っていて、
二永幸男さんが舞台演出家の、最後鼻に管とかを入れながら演出とかしてたじゃないですか、
なんかとりあえずあんな感じ。
こうやって管を通しながら。
では3案目を提案しますみたいな。
もしかするとやり直しを命じられたら死ぬ可能性がありますみたいな。
言いづらいですね。注文しづらいですね。
みたいなことを言いながら、広告の仕事に関してはとことんやりたい。
せっかく今広告票っていうものをやってるので、広告というものの面白さとか、広告を通して世の中を面白がるみたいなことだったりっていうのを、
そういうことを伝えることに貢献できることはやりたいっていう、その二つはせっかくここまで広告やってきたわけだからあって、
あとのことはもう皆様次第。
36:01
そこは委ねる系で。
そうですもんね。
結局受注産業というか、
受注業なので、
必要としてるかしてないかがどうしても次第としては出てきますけどね。
ソマスの展望もすごいありがたいお話をたくさんもらってるんですけど、
このエピソードの最後に、うちの番組結構広告業界を目指している学生の方も出てたりするので、
ぜひそういう子たちがモチベーションが上がりそうな福田さんが、その人たちを目指してほしいっていうところも含めてですけども、
お言葉あればメッセージをいただければと思います。
それもはっきりあって、すごく狙い目ですよね。
やっぱり他のジャンルで映画監督になりますとか言っても、そう簡単になれないじゃないですか。
小説家とか書ける?あんな分厚い文章を書いて、しかも一緒に一冊書けばいいんだったら書けるかもしれないけど、
漫画家なんて毎週絵とストーリーを考えなきゃいけないみたいなことに比べて、広告ってできなくはないじゃないですか。
入るのもそんなに簡単じゃないかもしれないですが、入れなくはないし、広告を作るのもできなくはなくて、
なおかつ世の中に知られる可能性っていうのは、もしかすると今後はテレビCMではないのかもしれないけど、
ウェブムービーにしても何にしてもいろいろあり得て、広告の枠っていうのもどんどん広がったりしていて、
あの手この手でいろいろできるっていう意味で言うと、面白い広告を作ってほしいと思っている人は世の中にも広告主にもたくさんいて、
あとはそれに応える主流となる何かっていうのは見つかってないような気もするんですけど、
今の時代って主流ってないのかもしれないですよね。ずっとあの手この手でやっていくっていうことなのかもしれなくて、
だからこそ今から入ってくる人もいろんなことができるんだと思うので、
とにかく割と普通の大して才能がない人でもできるっていう、なのに結構世の中の人に知ってもらえる可能性があるという、
なんかものすごくラッキーな仕事につけたなと私の中では思っているので、他の方もいかがでしょうかっていう。
すごいですね。こんなにたくさん夢のお仕事されてるけど、目線はやっぱり変わらずそこの目線で。
でも本当にそうでしょ。
39:01
僕がそう言うのと全然福田さんがそう言うのと全然違うし。
だからなんかこうボールを投げられてもたまにバントとかもしながら稼ぐ時もあるし、
でも絶対小企業でいらっしゃることは間違いないと思う。
しかも間違いない。
今だから狙い目ではありますよ、確かに。
そうなんですよね。特に電通なんて今就職人気すごい低いからさ。
すごい狙い目だね。会社としては絶対いい会社だからね、正直。
前回話してた13階まで上がるとかいう話もないですから。
でも広告業界自体は本当にチャンスもありますし、またそこからいろいろな展開ができるというところは福田さんおっしゃるとおりかなと思いますので、
ちょっと今回たくさんお仕事の話を伺いましたと。
次の回では広告右表に関してお話をしていきたいなと思うんですが、このエピソード終わりに告知があれば。
私YouTubeチャンネル広告右表というものをやっておりまして、
毎回右表と心を動かされた広告、面白い広告を紹介するチャンネル。
無料でYouTubeでどなたでも見れるようになっております。
その頃何をアップするのかな。もうアップされてるかどうかわかりませんが、
今話題の新人俳優、東間アミさんに出演していただいて、役者から見たCMとか広告というものもお話しいただく予定になっておりますので、
そういう意味では広告から入るんじゃなくて、出演者から興味を持ってもらって広告の面白さを知ってもらうということもあり得ると思いますので、
ぜひご視聴チャンネル登録よろしくお願いします。
YouTuberのお母さんね。
こんだけ広告のたくさんお話をさせてもらいましたけど。
というところで今回のエピソードは以上となります。ありがとうございました。
41:15

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