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ビルドアップローカル、番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は、30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、
これまでの経験とゲストの皆様とともに、スポーツを通じて街を豊かにしようという番組です。
さて、今月のゲストは、Jリーグ・鹿島アントラーズの取締役副社長 鈴木秀樹さんにお越しいただきました。
鈴木さん、どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いやー、鈴木さん。鈴木さんというより、秀樹さんというふうに呼ばさせていただきたいんですけれども。
いやいや、大変ご無沙汰しておりまして。
大変ご無沙汰しておりまして。
僕もね、ずっとツネちゃんって呼んできたので。いいですか。もう30年近い?
いや、もうそうですね。Jリーグ始まった直後からの付き合いということですので。
長いですね。
はい。今年Jリーグも30年。
まあ、ベルディおめでとうございます。
ありがとうございます。
J1復帰。
そうですね。ようやく。
おめでとうございます。
16年ぶりということで。
長かったね。
長かったですよ。
もう本当にサポーターの喜びを分かち合えて、本当によかったなと思います。
来年はスタジアム通わなければいいね。
いよいよアントラズと対戦がまたできますね。
ぜひぜひ鹿島にまた。
そうですね。
それでは早速ですが、鹿島アントラズと鈴木副社長のプロフィールをご紹介したいと思います。
まず、鹿島アントラズですが、茨城県の鹿島市、板子市、上須市、なめがた市、ほこた市、この5つの市で活動するJリーグクラブで、1993年開幕したJリーグのオリジナル10の中のチームの1つです。
これまで獲得したタイトルは主なもので、J1リーグ8回、Jリーグカップ6回、天皇杯5回、またAFCチャンピオンズリーグにも1回優勝しています。
まさに国内を代表する実力トップクラスのサッカークラブです。
そして、クラブ経営にも大変成功しているクラブとなります。
その取締役副社長の鈴木さんですが、1960年青森県の生まれで、81年に住友金属工業株式会社に入社されて、同社のサッカーチームに選手として加入。
引退後は鹿島アントラーズと名称変更したクラブで、競技運営や事業全般に従事されまして、2010年に取締役、22年に取締役副社長に就任されて現在に至っています。
今回、鈴木さんにはチームの強さ以外に、クラブ経営で成功されているお話や、クラブと地域との関係性を中心にお話を伺いたいと思います。
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それではまず、クラブ経営成功の背景に、2011年に掲げられたKA41と呼ばれる経営ビジョンがあるそうですが、このビジョンについて教えていただけますでしょうか。
これはですね、1991年に鹿島アントラーズが誕生してちょうど20年経った時の2011年に向けてですね、約1年ぐらいかけて作ってきたんですが、
当時やっぱりこう結構勝ってたり、いろんな業界の中注目されてはいたんですけれども、この20年間の歴史って本当に我々正しかったのかと、
この勝ち星はきちんと計画されてきたものかっていうようなことを含めてですね、成功されているっていう理由をちょっと深掘りしてみようということで、
約800から1000項目ぐらいを、いろんな角度から社内外含めてですね、調べていったわけですよね。
そしたら結果的にアントラーズのこの人気強さ、偶然だという答えが導き出されたわけですね。
なんと偶然だったと。これはいけないなということで、この偶然を必然にするために一回しっかり振り返ってやるべき方向。
ですから経営ってのは鹿島アントラーズの経営でもあるし、経営っていうものに引っ掛けて、
41っていうのはいわゆる91年にできた50年後、20年前に作るので、残り30年、我々はどういうふうなクラブとしてあるべきかという方針を定めたというようなビジョンですね。
それは中に置くんではなくてきちんと対外的に発表しましょうということで今公開していると。
これ800から1000という項目をチェックされたというふうにおっしゃいましたけれども、これは経営者だけではなくクラブ全体として話し合ったんですか?
クラブ全体とあとは薄穂堂さんにも一部お手伝いいただいて、あらゆる項目を並べてみたと。
これは育成強化、プロの現場も含めていろんな項目ですね。とにかく思いつくことをたくさん並べたら1000近くなったということですね。
それでまとめ上げられた経営41ですけれども、振り返られた時にこのままではいかんと、このままクラブの存続にかかるんじゃないかということも考えられたということだとお聞きしていますが、
その時のクラブの雰囲気っていうのは、結構クラブ員騒然としたんじゃないですか?
いやいや、そうなんだろうなと。我々はここストーリーをきちんと自分たちで作ってこの着地点を目指してきたかといえば、
結果そうではなくて、優勝は何回かしてきたけれども、これって我々計画的に優勝できたんだっけとかいうようなことをやっていくと、
やっぱりいろんな偶然が重なっているよねということも導き出されてきたので、それを一回ちゃんと整理しましょうということで、
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大きなあるべき姿っていうのを定義付けたわけですね。
それがフットボール、それからコミュニティ、地域とのコミュニティですね。
それからブランド、スタジアム、ちょっと経路は違うんですが、ドリーム。
アントラズってずっとフットボールドリームということをかけているので、
5番目は少し概念的になるんですが、夢を持っていきたいねということで、
この5つを我々のあるべき姿ってこうだよねっていうことをきちんと決めていこうよということでスタートしてきたと。
なるほど。本当にこの5つのあるべき姿っていうのはスポーツクラブとして、
やはりこの3つがないと成り立たないっていう、その5つに集約された部分ではあると思うんですけども、
ここを話し合われた時に何か他のスタッフさんの方からの意見とか反応、一番大きかったのってどこだったんでしょうか。
結果的にはもっとたくさん項目を挙げてもいいんだけども、
常ちゃんがベルリンに言う時もそうだけども、会社の組織ってそんな多くないよね。
各組織に紐付けされたものっていうことで考えると、4つぐらいなんですよね。
ドリームって共通な言葉でいいんだけども、ある意味フットボールに特化するところと地域連携だとか、
あとはブランドっていうのはビジネスにも通用するし、活躍の場っていうのはスタジアムの管理権を取得していたので、
スタジアムって将来どうあるべきなのみたいなところで、
組織にリンクさせた時にこの4つぐらいになって、あとはドリームを付け加えた。そんなイメージですね。
最後のこのドリームというのは、サポーターの皆さんと夢を形にしようねっていう、そんなようなメッセージも含まれているんでしょうか。
そうですね。そもそもアントラスが誕生したっていうのは奇跡に近いところで、最後の最後に作ってもらったっていうところがあるんで、
奇跡とこの後は夢をきちんと持ち続けないとダメだなっていうところがあるんで、我々はスタジアムの管理の目標にも
ザ・ドリームボックスなんて入れてますけども、そういう意味では我々が地域とともに夢を語れる夢を見るっていうことがすごく大事じゃないかなっていう。
ですからアントラスのユニフォームに必ずフットボールドリームプリントがされていったそういうことになりますね。
なるほど。クラブの立ち上がりが奇跡というふうにおっしゃったんですけども、
これはスタジアム建設、Jリーグ加入の際の99.9999%でしたっけ?
そうですね。株主さんに言われたのはそうですね。
残りの0.0001%に鹿島がかけたということですね。
その残りの0.00001%って何ですかってお聞きしたら、スタジアムでも作ってくれるか、専用スタジアムだね。
ちょっとチームを強くして事故なんか連れてきたらどうなの?みたいな。
そういういろんなことがあって、それやればいけるの?みたいなことになったので、
当時の担当の方々は真面目にそこを突き詰めていって、スタジアム作りますって言ったら、
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え、本当に作るの?っていうことからスタートしたわけですね。
株主さんはご実談はね、落とすを諦めさせようとして、どうせスタジアムなんかできっこないだろうっていうことでやってくれりゃっていうことをおっしゃったようですけども、
実際に作ってしまったので、たぶん一番困ったのは株主さんなのではないかなという気はしてますけども。
その可能性に賭けてクラブはスタートして、今や国内で20を超えるタイトルホルダー。素晴らしいチームになってますよね。
7年ぐらいは全く取ってないんですけども。
振り返ってみると、いい時悪い時、ベルディさんもね、やっと来年J1一緒にやれますけども、
このチームってやっぱり負のスパイラルに入った時にどうやって戻していくかっていうのがすごく大事だと思っていて、
そこの落ち込みをいかに少なくしていくかっていうところはやっぱり、
クラブなり地域の共通概念というか共通理念がないと、立ち返るものがないとなかなか難しいかなと思っていて、
どうしても勝てないと小手先でいろんなことをやり始める。負のスパイラルに入っていく。
どんどんどんどんハマっていくってことになりがちなんで、
僕今すごく第三者的にものを言ってるんだけども、振り返ってみると、
今年来年から60クラブになったJリーグの加工だとか、オリジナル10のクラブの仲間もたくさんいるし、
見てみるとそういうことになっちゃうんだろうなって。
目の前でいろいろ右往左往すると、どんどんどんどんハマっていって、
抜け出せなくなっていくんじゃないのかなっていうふうには見えますね。
井上さんありがとうございます。
このK-41というミッション、ビジョンというのはクラブスタッフ全員フロートだけではなく、
他のスタッフにも全て?
もちろんもちろん。働く人全て。
20年前ですから2011年にこれを作って、2021年に10年後に多少見直してます。
この10年間ってこの通り我々は進んできたんだっけ、これでいいんだっけっていうことをもう1回、
実はその間に経験もメルカリに変更になっていたりしているので、
新しいメンバーも加えて、我々この目標でよかったんだっけっていうことをもう1回検証したら、
そうそう大きくは変わっていないので、細かな言葉の変更はあるけれども、
大きな方向は変わらなかったということで続けていると。
今ホームページに載っているのは多少改訂したものが皆さんご覧いただけるようになっているからです。
2021年にアップデートされて、改めて目指すべき姿を定義し直したということですね。
平塚さんありがとうございます。
今週は鹿島アントラズの鈴木副社長にKA41という鹿島アントラズの経営ビジョンについてお聞きしました。
来週は行政との連携について鈴木副社長にお話を伺いたいと思います。
本当にありがとうございました。
ありがとうございます。
常田幸永がお送りしているBuild Up Local、本日はここまでとなります。
次回も鹿島アントラズの鈴木副社長により詳しくお聞きしたいと思います。
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番組の感想は各媒体のコメント欄か、XでハッシュタグBuild Up Localをカタカナでよろしくお願いいたします。
また本日からエンディング曲が変わりまして、アーティストコタロックミュージックさんの楽曲、After the Duelでお別れです。
お相手はBuild Up Local番組ナビゲーターの常田幸永でした。
それではまた。