00:09
BUILD UP LOCAL!!
BUILD UP LOCAL!!番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は、30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、
これまでの経験とゲストの皆様とともに、スポーツを通じて街を豊かにしようという番組です。
四国アイランドリーグの構成
さて、今週も四国アイランドリーグplus取締役会長の小崎貴紀さんにお越しいただいております。
小崎会長、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
先週は四国アイランドリーグの創設のお話をお伺いしましたが、
今週は四国アイランドリーグリーグ及び各チームの経営面について、これってどうなっているんだろうということを、
ちょっとお聞きしたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
まずですね、四国アイランドリーグという、これ全部法人で立ち上げられて経営をされているということでよろしいでしょうかね。
四国アイランドリーグが大本のリーグで経営されていて、各チームはそれぞれ独立した会社経営にされているということですか。
そうですね。いわゆるサッカーで言いますと、Jリーグに当たるのがこの四国アイランドリーグ運営事務局ですね。
それで4球団が別々にある。ですからリーグとしては5法人がそれぞれ独立しているということになりますね。
なるほど。初期のお話をちょっとお伺いしたんですけども、チームは各法人ではなくてリーグが運営されていたという話を伺いましたね。
そうですね。一番最初に石井さんが社長の時は、この四国アイランドリーグが一つの法人で、いわゆる球団は事業部という位置づけでしたので、
一つの会社の中で全てのやりくりをしていました。
ただやっぱり2年目に入る時に、我々としましては、やはり球団が独自である方が色んな色を出せると。
そして球団がそれぞれ地元の方々からお金を含めて支援をしてもらう方が、やはり地元の方々に愛されるチームになるんじゃないかということで、
球団を分社化して5つの法人に分けました。
地域との関係づくり
なるほど。当初リーグは4チームを一体経営していた。事業場という扱いの中で一体経営していたところを、それを分社化したということですね。
そうですね。やっぱりそうしないと、どうしても4球団が同じような、経営といいますか、同じようなチームづくりになってしまいますので、
やはりもうそれぞれ分けて競争してもらった方がいいだろうと、そういう判断でした。
なるほど。おそらく競争原理がそこで起きますし、非常にいい流れの中でリーグが経営されるという、そんなイメージがありますよね。
そうですね。細かい話をすると、結局4球団の支援者たちにとって、当時一つの法人ですと、アイランドリーグの法人は香川県にあるんですね。
ですから、4球団を応援したくても、香川県の会社が応援するのかなと。そういう意味で、やっぱり分けようとなりました。
そうなんですね。いろんな事情がそこにあるわけですね。
分社化するときに、各チームへの支援者、いわゆる株主というんでしょうかね、オーナーですかね、その辺は順調に集まってきたのでしょうか。
愛媛と徳島は、いち早く地元の方々が名乗りを挙げてくださって、見つかりました。
ただ香川と高知がなかなか見つからず、基本的にそのときは香川と高知は、リーグを運営している別の出資会社の方がお金を出して見ていたという感じになりますね。
なるほど。必ずしも初期の段階はスムーズではなかったということですかね。
そうですね。でも根気よく探していくことで、数年減る中で、それぞれまた経営者の方々が見つかりましたけれども。
その中で小崎会長自身も、球団経営に対応されていたという話もお話ししましたけれども。
私は分社化して、最初の香川球団の社長を3年間やりまして、その間に香川の方々に球団を知ってもらって、最終的には香川の方々に球団の経営のバトンを渡すことができましたけれども。
その間に香川の球団を独立リーグの段階で、どういった野球チームを目指すべきかというところを強く率いていったというのがありますけれども。
3年間経営の基盤を作られて、バトンタッチしたということですね。
どうだったんですか、3年間の経営。いい面も悪い面も当然あると思うんですけれども。
可能性も順調ではないのか。
これは徳島の方々もご理解されていると思いますけれども、非常に皆さんいい意味で慎重な方々が多いので、やはり急にできたものをどうなんだというふうに見られる方々が多かったと思います。
ですから、その3年間を使って自治体とか地元の企業様を巻き込んで、もっと言えばお子さんたちを巻き込んで足を運んでいただいて、野球に触れていただいて、こういった楽しい場があるんですよということを作っていくことで、少しずつ皆さんの地域の信用を得ていって。
同時にチームを強くすることで、皆さんに地元の野球チームを応援することの喜びみたいなものを知っていただいた。そういう3年間だったと思いますね。
収客の方はいかがだったんでしょうか。ファン作り、最初はいきなりお客さんがドッと寄せ寄せるということはないと思うんですけれども。
当時は実はお客さん結構来られまして、一つはもの珍しいというのがありましたね。それから四国の方はやっぱり野球が好きだという方も多かったです。
我々としてはやはり、まずは子どもたちに知ってもらいたかったので、教育委員会さんにご協力をいただいて、香川県内の小学校、中学校、そういった方々にたくさん足を運んでいただいて、合わせて親御さんに来ていただくと。
ここは非常に個々そうしまして、私が社長をやっている頃は、独立リーグは非常に今では考えられないんですけれども、平日でも1500人ぐらい。土日になると3000人から4000人。ゴールデンウィークからお盆になると5000人から6000人。
NPBのチームが来てくれて、試合をやると8000人から1万人というのが結構入りまして、非常に四国の地域の中でこれだけ人が集まるというコンテンツが当時はなかなかなかったので、そういう意味では皆さんに触れていただく機会が非常に作れたというふうに思っています。
3年間というそういった基礎があって今はあるということなんでしょうね。ありがとうございます。
コロナ禍の対応
あと、小崎会長が香川オリーブガイナーズのチームの経営を3年間やられて、その後、新型コロナの時期があったかと思うんですけれども、小崎会長がその時にいろいろな対応をされていたと思いますけれども、コロナの対応というのは各チームはどういう対応をされていたんでしょうか。
やっぱりまず観客を集められませんでしたから、当然無観客でやるわけですよね。ですからそこの収入源が非常に減ると。ただこれは効果不効果。今独立リーグというのは元々観客が少ないんですね。ですからそこに頼った経営は元々あまりしていないと。
ですからいかに普段のコストの削減はもちろんですし、これまでかないことに特に四国においては各球団の地域の皆さんがいろんな形で物資の支援をしてくださっているので、実は思っているよりもスムーズにコロナの間も経営が進みまして、ましてやその時にその観客が仮に入らなくても経営できるという体質にだいぶ変わりましたので、
むしろコロナがあったことでアイランドリーグに関して言いますと経営が今安定していると。そういう基盤ができました。
コロナの中でも自立した経営ができるということに関しては非常に経営体質も強化されたということが言えるんでしょうかね。
これは我々にとっても非常に想定外でしたね。どうしてもコロナの間、本当に球団みんな大丈夫かと思ったんですけど、これは本当に各地域の方々がいろんな形で支援をしてくださって、それがコロナが終わってからも変わらずまま。
そしてお客さんはまた戻ってきましたんで、むしろ非常にこの観客の方々もお試合には来てくれますし、経営の方も安定してきているという状況ですね。
なるほどですね。コスト削減もしっかりやられている。地域の方々への理解も深まって物資も送られてくれるという。それはすごいですよね。
本当に球団によって、地域によって選手の寮はですね、空いているお家とかは選手寮に使わせてくれたりとか。
人口が特に少ない自治体の方にチームの練習場を開放してくださって、そこにチームが行くことによって若者がそこで野球をやりますんで、そこにまた応援する方々が足を運んでくれると。
そういった活性化につながる。そういった好循環もですね、各地域で見られていますね。
本当に地域に溶け込んでいるなという感じがしますね。
本当に20年前に始めた時にそういったものを理想とはしていましたけれども、20年経って今本当に当たり前のように地域に溶け込んでおりますので、我々も非常に嬉しく思っています。
なるほど。ありがとうございます。
今週はですね、四国アイランドリーグプラス取締役会長の小崎貴則さんにリーグ面、それから各チームの経営面、こういったような話を聞いたしました。
次週はですね、リーグの役割、それから選手育成についてこの辺のですね、お話を伺いたいと思っております。
小崎会長、今日はありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
常田幸永がお送りしているビルダップローカル、本日はここまでとなります。
番組の感想は各媒体のコメント欄か、Xでハッシュタグビルダップローカルをカタカナでよろしくお願いいたします。
お相手はビルダップローカル、番組ナビゲーターの常田幸永でした。
それではまた。