横浜市立大学の紹介
Location Weekly Japanです。今週は、2025年4月からアカデミック会員という制度を始めまして、各学部研究室の方々に加盟をいただける制度を開始いたしました。
その第一弾として、横浜市立大学の有馬先生にお越しいただきました。有馬先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、じゃあ早速学校紹介、学部紹介、相当お願いします。
はい、横浜市立大学にいくつか学部があるんですけれども、私が所属しているのは国際教養学部という学部でして、いわゆるデータ系ではなくて、どちらかというと言語とか心理学とか社会学とか、私の専門の地理学とか、そういった文系の学部になります。
そこで観光というのを教えていまして、私の専門自体がGISとか観光のデータ分析に近いところなので、空間分析に近いところなので、ちょっとそういった文系の学生にも観光をデータで捉えるというようなことをしている研究室です。
はい、よろしくお願いします。
ぜひ有馬先生の自己紹介をお願いします。
僕はもともと東京都立大学というところで地理を専攻していまして、地域のことを調べたりとか、そういったのが地理学という学問ですけれども、その学問の中で特に地域に影響を与えるのが観光だということに学生の頃から気がつきまして、観光を研究テーマにしてやろうと決めてですね、
その当時、もう20年前ぐらいになりますけれども、ちょうどGPSみたいなのが出てきたことだったので、GPSをお客さんに持ってもらって、実は動物園とかで歩いてもらってして、そのデータをGISを使って解析をするというのを修士論文かなでやりまして、そこからちょっとこれは面白いなということで、
位置情報ですよね。GPSのデータをGIS上で分析して人の行動を分析するというようなことをやりました。
そこから本当ずっといろんな観光で大学の教員になってからは、それを使って行政さんとか民間さんとコラボしながら、どういったことができるのか、研究は研究で空間分析でデータでこういう状況になってますよという論文を書きつつも、それを活かしてビジネスとかいろんな行政の施策なんかとコラボしていると。
大学に入ってますので、学生にもそういった教育とかですね、一緒にさせていただいているというような感じですね。
おめでとうございます。観光っていうところですけれども、観光っていろんな課題が今世の中でさっぱりバレているかと思いますけれども、先生のところで今重点的にやっている観光っていうのはどんなものですかね。
依頼が多いというか、行政から依頼が多いのは2点あって、行政系だと政策とか施策評価、それはちょっとイベント評価にもなるんですけども、こういうイベントをやった時にどれくらいの人が来ていて、どういうふうな行動でどういうふうに来て帰っていってるのかみたいなのを調べてほしいみたいな感じで依頼があって、そういうのが1点ですね。
もう1点はやっぱりオーバーツーリズム的な問題ですね。どうしても観光客っていわゆるSNSとかバズるところに集中しがちなので、そういったところからどういうふうに分散をさせればいいのかを一緒に考えていけませんかみたいなテーマが多いですね。
その時にやっぱりデータがないとどこからどう来ているのかとか、観光地の中でどう移動しているのかというのがわからないので、データで活用しなくてはいけないなというところ。私専門としてはそういう行動の特性というか観光客の行動の特性って一般の日常生活とは若干違うので、そういったところの知見を使わせていただきながら、新しい発見ももちろんあるので研究させていただいている感じですね。
いろんな場面で、やっぱ観光客って難しいですよね。一般のお客さん、一般の日常生活とは違う合理的な行動を取らないので、そこがねすごいやっぱ人流データを分析しててもなんでこっちに行ったのかみたいな話が難しいんですよね。そこがですね、一体観光客とは誰なのかですね。
そういったところから、これは学術界でも結構問題になっている。正義が定まらない、結構問題なんですよね。
観光客の行動理解
なるほど、面白いですね。
まずイベント評価っていうところに出ていきたいんですけれども、イベントって言うとわかりやすいところで言うと、例えば花火大会やりますよねとか、すごいたくさん人来ましたっていうことに対して、経済的な評価って周辺の店舗の売り上げがどれだけ伸びたかみたいなところが一つだったりするかなと思うんですけれども、他にどんな軸で評価ってされたりするもんなんでしょう。
多いのは経済効果が一番多いですね。やっぱり評価、人数で消費タンクかけた経済効果とか、あとは周辺店舗の売り上げとか、いわゆる今までアンケートとかでやってきたようなものをよりデジタルデータでやっていくっていうのが一つと、もう一つはやっぱり時間ですね、滞在時間がどれくらいなのかというのと、どういう経路でこのイベントに参加したか。
駅からどういうルートで来て、かなりミクロな範囲ですね。どういうルートで帰っていったのか、そこで誘導したいみたいですね、施策として。そこの評価っていうのがやっぱりみんな同じところ通っちゃってるよねとか、もしくはみんな分散してるよね、それは地域によってやりたいことがちょっといろいろあるらしいので違うんですけど、最近はそういうルート、経路っていうのを結構気にされているところが多いかなと思いますね。そういった評価軸って多分あるんだと思いますね。
ルートが一ルートに固まらずなのか、そのルート何人通るからそこに対して、わかんないですけど広告価値がその辺の看板にどれだけ出るのかとか、そういう観点なんですかね。
一番わかりやすい、横浜とかで言うと一番わかりやすいのは、どの駅から降りてどういうルートで来て帰って行っちゃってるのか、どういうルートで来た人の消費額が低いのかっていうことと、行政としては消費額を上げたいっていうのがどうしてもあるらしいので、より消費額の上がるルート、いわゆる観光で言う回遊させて時間が増えると消費額が上がるって言われてるんですけども、そこの信憑性も実は怪しくて、
時間が長ければ本当に消費してるかというと、実はそうではないという結果も出ているので、一番消費してくれるルートっていうのを導き出したいっていうのが結構行政さんは思っているところですね。
横浜観点で言うとやっぱりオーバーツーリズムなんですか。
横浜のいわゆる港未来とか中華街とかの課題は、回遊してくれないってところなんですよね。横浜って桜木町からこういって赤レンガとか一定で中華街までつながっているように見えるんですけど、赤レンガから中華街に行くっていうことがあんまり実はなくて、赤レンガ行ったら帰っちゃうんですね。
中華街行ったら帰っちゃう。ちょうど間のところ中心のところで結構人流が途切れている。西と東に分かれちゃってるので、それをつなぎでやっぱりもうちょっと滞在時間を伸ばしたいっていうのが結構課題になってますね。
僕一回横浜アリーナで西野カナのコンサートがあって、僕娘2人いるんですけど、娘2人を連れてって、僕は入れるようなところじゃないんで、ちょっと中華街でも行こうって横浜アリーナでおいて、その後電車で中華街まで行こうとしたんですけど、めっちゃ遠くてびっくりしましたよね。
そうなんですよ。意外に遠いんですよ。横浜って意外に遠いんですよ。あと分かりづらいですよね。意外と分かりづらくて、乗り換えとかしなきゃいけなかったりするので、結構迷われる方。バスとかも通してるんですけどね。なかなかそこがうまくなってないんですよね。
だから乗り換え案内でいろいろ調べて調べて、本当にこんなにかかるの?とか。 横浜アリーナは特に遠いですね。
大急ぎで中華食べて帰ったけど遅刻して娘たちに怒られたみたいな、なんかそんな思い出がありますね。横浜はすごいライブハウスとかコンサートホールとかすごい多いですね。エンタメ系の施設が大変、いわゆる箱がすごい多い都市なので、そこはやっぱり市としても気にされていて、
一番おかしいのはKアリーナって大きなアリーナがあるんですけど、そこでコンサート終わった方がやっぱり中華街とかに行っていただきたいんだけれども、遠いので行ってくれない?すぐ直起しちゃう。直起しちゃうとしたら今度オーバーツーリズムなんですけど、ルートが狭すぎてもう混雑で危ないっていう状況になっちゃう。
やっぱりそういう意味でも分散させてもうちょっと滞在してもらいたい。コンサート後も、あと前もですね。そこにやっぱり人類データとか使いながらうまく誘導させたい、分散させたいっていうのがありますね。コンサート終わった前後っていうのが特にこれから重要になってくると思います。横浜は本当にイベントが多いので。
そういう観点ですね。なるほど。さっき少し間違ってましたけど、観光客は合理的な行動を取らない。取らないですよね。たぶん皆さん旅行されたことがある方はわかると思うんですけど、すごい周りを気にされていろんなものを見られているんですよね。観光客の方って。日常の方はやっぱり目的があって移動されてるんですよね。
買い物に行く、通勤する、通学すると。旅行だと目的地は一応あるんだけども、その時間が旅館の時間なので、急いでそこに行くっていう行動よりも何か横にあったり何か興味のあるものが横にあるとすぐそっちに追従されて、最終的にはゴールに行くんだけど、時間の使い方がかなり余裕が比較的あるんですよね。
観光心理学と行動の研究
なのでやっぱり方向は決まってるんだけども、そういう突発的な右の方が行きやすそうだからとか、ちょっと左の方に何か人がいたからとか、なんか面白いものがありそうだからっていう本当その場の状況で動かれるので、なんだかわからないですよね。実際にどうしてそっちに行くのかっていうのが意外とわかりにくいっていうのと、
たまることって、さっきのオーバーツーリズムもないですけど、たまることって悪だって日常的には言うんですけど、韓国人にとってはたまることって別に悪いことではなくて、なんか人が集まってるから面白そうだって言ってやっぱりそっちに行きたくなるっていう、それはこう安全面から言うとまさに合理的ではない行動ですけど、そこを求めて行っちゃってる、するっていうのもありますよね。
すごい複雑なんですよ。複雑な意識が働いて次の行動を決められるので、やっぱり一般的な日常行動とは予測の観点からもしづらいっていうのがありますね。
なるほど。なんか観光心理学みたいなのってあったりするんですか?
あります。観光心理学って観光学の中でも結構メジャーで、まずなぜ人は旅行をするのかから、だって必要ないですよね。
単純に考えたら必要ない行動なんですよ。だってわざわざお金払って遠くに行く理由ってなんだよ。テレビでいいじゃんとか。旅行されない方もいらっしゃる中で、もちろん僕は観光研究してるので旅行に意味があると思ってますけど、
やはりいわゆる儲からないというか、自分のかなり精神的な効果なので、その効果で代替手段があるので必ず必要な行動ではないですよね。だから多分難しいんだと思うんですよね。かなり気分によって変わってしまう。
そういう研究もすごいあります。どうして人は旅行に行くのかとか、その先のルートもそうですけども、どうしてこっちの方を選ぶのかというのは結構いろいろな研究がありますね。
観光を勉強している学生さんたちってどういったところに就職していったりするんですか?やっぱり特化したところに行かれる学生さんも多いんですか?
昔はですね、私は前任の提供大学という大学で、そこは本当に観光経営学科、観光を教える、本当に観光専門の学科だったんですけど、そういうところでは旅行会社とかホテルとか、観光産業と呼ばれるようなところ、航空とかですね、そういうところに多かったんですけど、今は横浜市立大学で、観光の学部ではないのでそうなのかもしれないですけども、
うちの全店見てると、今は本当にデータ系が多くなったというか、なりました。観光でもデータっぽいところ、ちょっと観光産業自体が給与が安かったりとかですね、全体の構造がいろいろあって、そこに行くよりもやっぱりIT系だとか、そういうコンサルティングとかをやるようで、そこで観光に携わるっていうことも結構あるんですよね。
なのでやっぱりそういうところに求められて、結構そういうところに就職する学生が多いですね。もちろん何人かはホテルとか旅行会社さんとかに行かれる方も多いですけどね、かなりデータ系が多くなってますね。
ありがとうございます。ちょっとそしたら最後に大学の展望っていうのもあれなんで、先生の今後の展望みたいなところをお話いただければと思います。
そうですね。私の展望、大きなところで言うと、私の研究、先ほどお話しさせていただいたように、行動を見るところから実は始まっていて、観光客の行動。
それなぜかというと、やっぱり地域観光地が喜ぶ観光客であってほしいし、観光客が面白い旅行先であってほしいと思うので、それってやっぱり持続可能なとかよく言われますけども、やっぱりオーバーツーリズムもなくかつお金も落としつつ、適切な数と適切なルート利用でお互いウィンウィンになるような観光地に寄与する研究がしたくて、
数値で言うと、じゃあ適切な数は何人なんだろう、そういうのを算出するようなシステムを作っていくようなことができたらなっていうのが、私のこれはもう展望というかずっと軸でありまして、適切な観光客の数はいくつなんだろう、適切なルート時間はどれなんだろう、それを提案できるような研究、基礎研究ももちろん含めてですね、なぜそこに行くのかという研究も含めて、そういうところに寄与できるような研究をずっとしていきたいと思っております。
で、GISとかをよく使うので、やはり空間的なところからそれを行政さんに提案したりとかですね、地域に提案したりというような研究をこれからも続けていきたいと思っています。
そこにはやっぱり人流データともそうですし、地域の歴史とか、でも地域を理解して質的なところも含めながら、それぞれの地域にあったそれぞれの数とかそれぞれのルートっていうのを導き出していきたいなというふうには思っています。
はい、ありがとうございます。
今日は横浜市立大学の一律じゃないんですよね、市立が正式ですね。
はい、今中小横市ですので、横市でも構わないですか。
やはり今最初にお話伺いました。きょうはどうもありがとうございました。
ありがとうございました。