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2024-06-03 14:06

一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会 代表理事 東海林 正賢

資産運用を進化させる、オルタナティブデータ活用とは


トラディショナルデータの対義語として生まれた、『オルタナティブデータ』は、資産運用、フィンテックなどの領域において、一般的な指数に新たなデータを組み合わせる・掛け合わせることで、一歩踏み込んだ資産運用のための情報を作っていきます。オルタナティブデータ推進協議会では、いかにそれが実現されているのか、資産運用立国宣言、新NISA導入を契機に、アクティブ運用力が求められてる現在におけるデータ活用の指針作りを推進しています。

海外投資家からも注目を集める日本のオルタナティブデータや、生成AIでの活用など、業界団体としての視点でわかりやすくお話し頂きました。

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Location Weekly Japanです。今週は、一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会の 正治さんに来ていただきました。正治さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、そうしましたら、団体紹介と自己紹介をお願いします。
はい、改めまして、一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会の正治です。
旅屋をいただきまして、ありがとうございます。
オルタナティブデータ推進協議会という団体は、約3年前ぐらいにできました。
そもそも、オルタナティブデータというものが、まだまだ日本で活用されていないという課題認識から、
研究会みたいなものが立ち上がり、いろんなディスカッションをしていく中で、
これは団体を作って活動していくしかないだろうということで始まった団体でございます。
今、会員が120社ぐらいですね。大学とか民意団体ですとか、あと金融機関、
データプロバイダー、プラットフォーマー、分析会社、本当に多種多様な会社も抱えられてまして、
それぞれの活動も盛り上がっていく状況でございます。
私の自己紹介としましては、もともとKPMGコンサルティングというところで、
Fintech Innovationという部署のパートナーをやっておりました。
Fintechっていうのは、金融とデジタルの掛け合わせではありますけれども、
デジタルの先っていうのは何があるのかと、今はみんなデジタルDXっていうことを考えてやってますけれども、
DXすることでみんなが幸せになれるわけではないんです。
DXするっていうことがもはやスタートラインに立つということで、
それで差別化っていうのは、ただデジタル化するだけでは厳しい。
じゃあその先にどうやって差別化していくのかというのを考えていったときに、
デジタルっていうのはやっぱりインプットが大事なんで、
そのインプットがどんなものかによってアウトプットが変わってきますから、
インプットであるデータっていうことにもう少しフォーカスしようということを思い立って、
このアルタナティブデータっていうものをいろいろ調べたりとかしていったっていうのが、
この協議会を始めるきっかけになっています。
そのKPMGコンサルティングは2年前に退職しまして、そこからは自分で会社を作って、
今、Jazzy Business Consultingですね。
Jazzっぽくビジネスコンサルをやっていくというような会社を作りまして、
株都庁にて営業をしています。
ありがとうございます。でもすごいですね。
KPMGなんて大企業だったら相当給料もらってたでしょうに、ようやめましたね。
いや、全然そんなこともないんですけれども、
一つは監査法人系のコンサルティング会社だったので、
お客さんの事業を作るところには関与できないっていうところが一つあったとか、
非常にフラストレーションがたまったこともありますし、
それから自分のやりたいことっていうのをもっと自由にやるっていうふうになってくると、
やっぱりコンサルじゃなくて実事業そのものにどんどん近づいてきますので、
そういった形のコンサルティング会社を作りたいということで始めたところですね。
03:04
なるほど。ありがとうございます。
オルタナティブデータって何ですかをぜひ教えてください。
すいません。オルタナティブっていう言葉自体がわかりにくいんですけど、
何かを代替する、何かの変わりっていうのはオルタナティブっていう意味です。
オルタナティブデータは何の変わりかっていうと、厳密に変わりではないんですけども、
トラディショナルなデータに対してオルタナティブデータっていう言葉を使います。
トラディショナルデータっていうのは結局金融でですね、
実際に株を買ったりだとか、市産業の判断をしたりだとか、
そういうのをする際には金融機関特有の持ってるデータ、
企業のいろいろな株価の情報ですとか、それから業績の情報ですとか、
いろんな数値の情報があると思うんですけれども、
そういう情報をトラディショナルデータと一応作ったときに、
それ以外のデータっていうのが他社との差別化をするには大事だということで、
いろんなデータをみんな見に行くような。
いろんなデータって何かっていうと、
例えば衛星情報とか衛星の写真とかですね、それから特許情報とか、
あといろんなニュースとか新聞に出てるテキストデータとか、
あとは人流情報とか位置情報とか、
そういったことが企業の業績を占うのに活用できるというふうに思えると、
そういうものを見て株式投資の判断に使うというふうな流れが、
海外ではかなり当たり前でありまして、
日本もそういうことを一部の会社で始めてるといったところですね。
なるほど。どうですか、3年前に立ち上げられてこの団体を。
多分会員の方々は、フィンテックとして皆さん向き合ってらっしゃるんですかね。
2つのパターンがありますね。
フィンテックの部署として新しいものとして、
フィンテックっていうのもやっぱりデータっていうものに注力されてる会社も多いので、
そういったデジタル戦略とか新規事業の観点で参加されてるキーパーさんもいらっしゃるし、
あとメインは資産運用部門として参加されてるというところもあるかなと。
ただ資産運用部門でいきなり競技会の費用を出すっていうのはなかなか分かりにくいので、
いろんな部門の人が参加して、
費用は新規事業の部署から出るっていうのが結構多いパターンですね。
でも120団体もいらっしゃるのであれば、
オルタナティブデータというものに対しての期待っていうのは非常に高いのかなと思うんですけれども、
どういった今ステージにあって日本国内においてオルタナティブデータという位置づけが、
この先3年とか5年でどういった形に成長していくのかとか、
その辺の展望って教えていただけたりしますか。
ありがとうございます。
実際にこの数年前までコロナっていう非常に大きなことがありまして、
コロナの時はやっぱり現地、現物確認ができなかったということがあります。
データでいろんなものを見るっていうのが、
06:00
地域的に浸透した部分もあったのかなと思うんです。
人流なんかは特に大きなことだと思うんですけれども、
今まで人流データって誰も見てなかったと思うんですが、
渋谷の駅前の人がどのぐらいなのかっていうことが毎日ニュースで流れるようになったりしてですね、
そういうものをきっかけにいろんなことデータ取れてて、
そういうものでデータで分かるんだっていうのが、
知らしめられた時期だったのかなと思うんですけれども、
コロナが明けて、じゃあ別にデータに頼らなくても、
今までのように足で稼ぐっていうふうにみんなが戻るかっていうと、
そうでもなくて、やっぱりデータで見れるものはデータで見ていこうというふうに
少しずつ変わってきていくというところですね。
大きいのは昨年の10月にですね、
日本政府として資産運用立国っていうのが宣言されています。
資産運用立国っていうのは要は運用能力をもっと向上して、
国の経済の発展に寄与させようという非常に大きな話がありまして、
10月に石田総理がアメリカでそういう話をされてからですね、
金融庁の方に資産運用立国実現プランっていうのがだんだん出てきてですね、
それが今具体化されているとき。
運用能力の向上をしていくっていう中には、
やっぱりオルタナティブデータの活用っていうのは生まれてきまして、
各社が今その運用能力を向上するための組織づくりだとか体制づくり、
施策っていうのを金融庁にモニタリングされていますという中で、
金融庁のホームページですね、各社の取り組みっていうのが全部出ているんですよ。
っていうふうになってきまして、
より具体的にデータ分析の組織を作っていくだとか、
データを活用していくっていうのが、
全部ならないんですけども、
一つの施策として取り組まれるようになってきてまして、
運用業界としてはこれからはオルタナティブデータをもっと活用して、
アクティブ運用に力を入れていくというふうに分かっていくのかなと思います。
ちょうど新任さんによって新しく投資を始める人も増えてくるとか、
初期から投資への流れが今できているところがあって、
そこで各社横並びで指数に基づいた運用とかただETFとかということだけですと、
なかなか勝てないという事例もありますし、
差別化しにくいというところもございます。
アクティブ運用力というのがより問われるように、
ちょうどなってきているのかなというふうに思っています。
なるほど。
そうすると一般的に公開されている指数じゃない、
各社それぞれ新しい独自の指数を作っていくのに、
オルタナティブデータっていうのが有効ですよって、
そんな感じになりますかね。
そういうこともありますし、
個別株だとか先物とか商品とかそういうものを含めて、
よりダイレクトな金融商品を繰り返していかなければいけない。
フォートフォリオをだんだん変えていくということになってくるかなと思います。
アクティブの運用を増やしていくということが求められないと、
多分ファッシブですとかだけだと、
なかなか会社よりも大きなリターンは得られないのかなと。
なるほど。
09:00
ちょっと感覚的に理解したいんですけど、
例えば競馬新聞みたいなものですかね。
競馬新聞もあれなんですけど、悪くはないんじゃないですかね。
結局予想屋さんの言ってくれた通りに買ってたっていうのが、
それが一頭一頭全部自分で判断して買っていかなきゃいけないよと、
みんながというふうになっていって、
その時にその馬のデータっていう過去のデータを
どれだけ遡って分析するとか、
そもそもどんな餌食べてるのかとか、
どこ出身なのかとか、
そういうところまで全部見てますと、
健康診断書があるかわからないですけども、
そういうものまで裏で取り入れてるとか、
手に入れてるとか、
そういうのあるのかもしれないです。
っていうふうに、
貪欲にデータを探していくことになるわけなんですよね。
だから一個一個の株とか各社の業績とか商品ってなると、
それぞれ必要なデータ変わってくるので、
どんなデータを集めてくるかっていうことも、
一つ能力として求められるっていうのが面白いことでもあるかなと。
なるほど。
そういう感覚で言うと、
データってそんな安くないので、
多分なかなか個人レベルでデータを買ってとか、
そういったデータを分析するみたいなのって、
難しい部分はあったりするんでしょうけれども、
ただこれだけ信任差が広がって、
資産運用をする人たちが莫大な数になってきたときに、
そういったデータを可視化するツール、
または多分これってもう人が分析するような話でもなくなってくるのかなと思っていて、
推薦AI含めてそういったツールを使いこなしていきましょうみたいな、
そんなことを個人レベルでのデータの分析等々を推奨されていかれるんですかね。
この協議会としては個人のところにあんまり関わってないんですけれども、
でもJPXさんとかがですね、
その辺のところの取り組みはいろいろやられていまして、
個人の投資家でもやっぱりデータ分析が得意な人っていう方々が、
データ分析して何かしらリターンを得るっていうようなことは、
結構始まってはいるんですよね。
個人レベルだとデータっていうのは高いデータを買えないので、
世の中にある無料のデータです、オープンデータだったりだとか、
そういうもので何とかアルファが出せないかっていうのは、
結構皆さん考えられているかなと思います。
あと、生成AIの話も機関投資家側もいろいろ検討はしてますけれども、
AIがやっぱりそういうアルゴリズムをうまく作ってくれるっていうところまでには、
まだ至ってないのかなと思うんですけれども、
ただいろんな形式のデータがあるものをまとめるとか、
要は前処理のところですね、プレゼントだとか、
そういったことには生成AIはかなり使えるっていうことで、
特にテキストデータの前処理はすごく得意だというふうに認識してますので、
いったんまずテキストデータから生成AIを使ってクレンジングして、
うまくインプットとして使えるようにするっていうのは始まっているかなと思いますね。
はい、ありがとうございます。
12:01
じゃあちょっと最後に、オルタネティブデータ推進協議会さんとして、
今後どんなことに取り組んでいかれるとか、その辺の展望をお話しください。
ありがとうございます。
やっぱり国の大きな動きっていうのがありますので、
そちらと御調和を合わせてですね、
オルタネティブデータの普及っていうのをやっていきたいなというのはすごく思っています。
それからもう一つは、日本市場が非常に海外からも注目をされていて、
やっぱりかなりに経験が上がってるっていうこともありますし、
それから川瀬の辺でも結構大きいので、ボラティリティが結構高くなってきてますので、
経験とかではなくて、データを使って分析していかないと厳しいよねというふうになりつつあります。
ということで、海外の投資家中心に日本のオルタネティブデータを探していくっていうのが、
今結構求められていて、お問い合わせもかなり増えてるんですね。
海外の資産運用会社さんとか、ファンのところからですね、
いいデータ持ってるところないかとか、
どこに行けばこういうデータは見つかるのかっていうことが、
これは一昨年とかはなかったんですけど、去年の後半ぐらいから非常に増えています。
そういった波をうまく捉えてですね、
グローバルな形で教育界も発展していければというふうに考えています。
ぜひLVMA会員の方々の位置情報データを買っていただくというか。
もちろん、もちろん。
LVMAにも入っていて、うちにも入っていただいてる会社も結構ありますので、
そういう意味では一緒にやれることってまだまだたくさんあるのかなと。
今後勉強会とかぜひ一緒にやらせていただけばというふうに思っております。
はい、ありがとうございます。
そうですね、わくわくしますね。
というわくわくするというか、多分これやっていかないとやばいなっていうのは本当に思いました。
私も本当にそう思います。
ありがとうございます。
ご興味ある方はぜひ、
オルタネティブデータ推進協議会と検索していただければ、
ランタイさんのホームページにたどり着くと思いますので、
ぜひ見てみてください。
しゅうじさん、今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
14:06

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