2024-01-29 13:40

桐谷 直毅 LocationMind(株) 代表取締役 CEO

東京大学 柴崎亮介研究室発の技術ベンチャーとして、2019年に設立。研究室が法人化した、ドクター、ポスドクが20名以上在籍する稀有なベンチャーであり、地理空間データをAI・宇宙技術などの活用により、様々な事業向けに展開している。昨今課題となっているディープフェイクなどの社会問題に対して、セキュリティ技術で答えを出すことで、ドローン・自動運転・自動車などの正確性が求められる事業の社会実装を助ける。その圧倒的な技術力で、世界最大の位置情報分析企業になること、日本から海外に通用する事業を展開すること、など今後の展望を含めて語って頂きました。

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Location Weekly Japanです。今日は、LocationMindの桐谷さんに来ていただきました。
桐谷さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
早速、自己紹介、会社紹介をお願いいたします。
ありがとうございます。私、LocationMind株式会社の代表取締役、桐谷直毅と申します。本日、よろしくお願いいたします。
LocationMindは、東京大学、柴崎亮介先生の技術を基に、研究室がベンチャー化しましたというデータサイエンティストが集まってできた会社です。
ドクターやトスドク級が20名以上在籍していて、世界中でいろいろな人流、自動車流、船舶流といわれるようなビッグデータの分析をして、それを皆様にお届けしている会社です。
あと、もう半分には、我々宇宙事業というものを持っておりまして、地情報のセキュリティという、世界的にも相当珍しいような最先端の人工衛星技術、これを展開して皆様にお届けしております。本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。研究室が法人化という話ですけれども、何かそのきっかけとかってあったんですか?
そうですね。2018年に私が初めて柴崎先生にお会いしまして、その時は私が自分でベンチャーキャピタルになっていたような人間でございますけれども、
大学の先生がまだベンチャーを作ったことがないような時から、面白い技術があるんだけれども、ベンチャーを作るのはどうしようと、そんなところから出会いが始まりました。
私はその領域で少しワンキーをやっていて、穴が売れてきた頃だったんでしょうかね。それで柴崎先生が自分もやりたいんだけどと、それが一番最初の出会いでございました。
そこで一応一年間東京大学と、例えば応援施設をして地裁をどうしようとか、そういったようなものの整理がついて、そこから創業以来ずっと社長をやらせていただいておりまして、
私は都合ベンチャーキャピタルのパートナーに譲って、それで創業社長をやらせていただいているという縁でございます。
どうですか、ベンチャーキャピタルからベンチャー実際自分でやっちゃうっていう転身というか。
いやものすごく楽しいですね。やっぱりベンチャーのシーンは華やかなものもありますし、非常に泥臭いものもいっぱいあるんですけれども、
やっぱり自分がこうするとワクワクするというものをですね、自分で作れるというこの経験はやっぱり買い難いようなものがある気がします。
なるほど、でもそんなにあれですかね、ドクターだったりポストクの方々、研究者の方々がメインでっていう感じなんですかね。
そこから事業化をするのってやっぱり研究室と事業ってだいぶ違うんじゃないかなってぼんやりとしか分からないですけど、思うんですけど、どうなんですか、そこは。
そうですね、やっぱりこの会社ならではというようなことがですね、いくつかあるのかなというふうに思いますけれども、かなり技術力があると。
この点は非常に面白いし、他の多分団体ではできないような提案ができていると、これはものすごく面白い。
やっぱりですね、もう一方では社会人経験を積んでですね、お客様とのやり取りもスムーズな、どんな舞台から始まったかというと、別にそうではなくてですね、
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その辺りには距離があるというのは川島様おっしゃられる通りから思っておりますが、この辺りはですね、やっぱり研究室の人間もどんどんどんどん顧客提案できるようになってくるというのもそうなんですけれども、
やはりそこは新しい地をですね、そのほうから入れるというようなことで、事業家のところ頑張らなければいけないと、
それはそうぐらい思ってたんですけれども、5年ぐらいかけてですね、ようやくいいチームになってきたかなというふうに思っています。
なるほど、今会社の規模って何人ぐらいでやってらっしゃるんですか、全体で。
はい、12月に数名入ってきて、今52を超えたところです。
おお、すごい増えましたね。
そうですね、川島さんに最初お会いしたからは何倍かになったかもしれません。
すごいですね、なるほど。さっき宇宙事業という話があったんですけれども、やっぱりそうですよね、検証マインドさんというと宇宙事業というところはあると思うので、ぜひその詳細を教えてください。
私たちは東京大学で作った信号認証という技術がありまして、これを特許を持っております。
これはどういう技術かというとですね、皆さま大抵の位置情報ってGPSから来るというふうにお考えだと思いますけれども、大抵皆さん位置情報のことをGPSと呼んだりしますよね。
これらのGPSのいいところは、皆が使える技術として開放されているということなんですけれども、皆が使えるということはですね、逆に言うと、皆がどうやって攻撃すればいいかということが研究しやすいというような弱点もございます。
今ですね、世界中で位置情報版のディープフェイクと言いますか、位置を不正するような技術というのが出てきていて、攻撃者が有利な状況にございません。
こうしたような位置の不正が行われると、無人化技術とか、自動化技術とか、AIもそうですけれども、間違ったデータを入れてしまうと、間違った答えしか出てこないという非常に恐ろしい領域でございまして、
やはりこういうデジタルな取り組みというのは、どのドメインでもそうです。位置情報に限らずのガードとかテキストとかでもそうですけれども、ちゃんとデータの応答が正しいのか、それが証明できるかと、
こういったようなところが非常に大きな問題になっていまして、説明能力のあるAIとか、理論的なAIとか、いろんなところに発展していきますけれども、我々もそれを10年以上前から研究しておりまして、
位置情報もちゃんと正しいかどうかというのを検証できる必要があると、これをできるように日本の順天町衛星とかに対応いただいているような技術になっておりますけれども、
皆さまに新しい信号が届くようになって、これを使うと位置情報が、さらにHTTPがHTTPSになったかのように認証ができるような技術になります。
そんな技術を使って、どういった産業だったりとか事業体に活用されているんですか?
そうですね。いずれは今、皆さんがGPSと言われているようなものですね。全てこれに置き換えていけばいいんじゃないかなというふうに思っておるんですけれども、
例えば、情報ソースがですね、確認できているようなGPSのデータと、そうじゃないデータというふうにですね、変わっていくのかなというふうに思っております。
なるほど。情報ソースが確認できているものとして、信頼性が高いですよということで、一般的な統計情報の活用とかっていうよりは、
こういう言い方が正しいかどうかわからないですけど、より精度がクリティカルになってくる軍事産業とか、人命に関わるようなものとか、国家機密に関わるものみたいな、
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そういったところでの活用みたいなことを見せていらっしゃったりするんですか?
そうですね。やはり宇宙産業っていうのはそういうようなミッションクリティカルといいますか、そういったようなものにも連想いただくことはあるんですけれども、
例えばドローンとか船とか自動運転の自動車とか、こういったようなものもですね、位置情報がすごく頼りになっているというかですね、
逆に言うとこれが使えないとなかなか成り立たないような場面が多いですけれども、こういったようなものに関してですね、
もう少し安心安全なですね、GPSのデータが使えたりというようなところは、声が非常に大きいのかなというふうに思います。
うーん、なるほど。そうですね。やっぱり自動運転って進んではいるものの、
全自動運転になるっていうためにやっぱりそういった信頼性に対してのダウトというか、
疑念があってまだまだ進まないみたいなところはあるのかなと思うんですけれども、
どうですか?桐谷さんから見て、全自動運転、誰も運転しない世の中っていつ頃来そうですか?
そうですね。個人的には早く来てほしいなと。これが私の回答なんですけれども、
やっぱり日本はですね、人口が減ってきますので、やっぱりその減った人口の中で今の経済規模を維持するとかですね、
増やしていくという考えになったときはですね、自動化とか無人化とかAIによる効率化とか、
こういったようなものが非常に期待されるわけですが、こういったようなところはですね、
より困った人から導入が増えてくるのかなというふうには予想しておりません。
困った人といえば、何ですかね、2024年問題、ワークフォースが大変なことになっていきますというのが、
そろそろ始まるタイミングなんですけれども、そういったものへの活用みたいなところとか、
御社としてソリューション提供みたいなこともしていらっしゃったり、考えていらっしゃったりするんですか?
はい。それはいろんなところでお聞き合いいただいているような話でございまして、
例えば2024年問題というと、よく言われるのがトラックですよね。
なので運転手が減ってしまうんじゃないかとかですね、
働ける時間が短くなるとですね、事業規模が維持できなくなるよとかですね、
あるいはそもそもいろんなところでトラックが困っちゃっていると、
運ぶ時間が半分ぐらいしかなくてですね、他の時間、待っている時間が多い。
それも物理機器の一つの側面だと思うんですけれども、
こういったようなですね、トラックの動きを見るだったりとか、
そもそもその申告しているデータって正しいんですか?といったようなところ、
その辺りは我々のAI事業のほうと宇宙事業のですね、両方が役に立つんじゃないかなと思っています。
ちょっと宇宙の話を先に聞いちゃったんですけど、ぜひAIのほうも教えてください。
我々ですね、NTTドコモ様やですね、日野自動車様、あるいはグローバルではなくて、
数字のデータベンダーと連携しておりまして、
自分たちでデータを取ることはしていないんですけれども、
ビッグデータをお持ちで、それを事業化したりとかですね、
本当はお客様に提案したいんだけれども、そこの間の分析者がいないとか、
そういったようなお客様、パートナーと一緒に組んで、
こういったデータを提供するようなビジネスを展開しています。
これの特徴としては、1.25億人いる日本全体のデータというのがですね、
まだ日本にはないものでして、それからかなり遠いんですよね。
数パーセントとかのデータを使って、1.25億人を推定しなければいけないんですけれども、
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推定技術で高いものを持っておりまして、
例えばシミュレーションとか予測とか、そういう高度な分析までですね、
皆様のためにこう施した上で提供すると、
例えば物流問題でこういうふうに物流問題を解決したいんだけれどもと、
新しい倉庫、すごく大きいものを作って、そこで社会供給してもいいよとかですね、
そういうふうには大型なデータ分析になりますけれども、
こういったような業界は非常に得意としておりません。
そうですよね。なんでデータ分析、AI活用の観点で
ロケーションマインドさんの優位性というか、
もちろん頭いい人いっぱいいるというのは分かるんですけれども、
具体的にこれだからデータを我々に預けたらいいんじゃないみたいなことがあれば教えてください。
そうですね。我々の場合、同じデータを見てもですね、
よく分析ができるというのがやっぱり技術力の違いかなというふうに思っておりまして、
もちろん得られるような洞察よりも、たくさんのことが分析できるようになると思います。
またですね、僕たち最近よくやらせていただくのは、
いろんなデータを組み合わせて分析しようというようなことをさせていただくことが多いんですけれども、
例えば物流問題をいただいたので、トラックのデータと、
あと例えば充電場所のデータなどを組み合わせるとですね、
どういった物流からですね、BB化が進められるとかですね、
あるいはトラックのデータとそうですね、船のデータを組み合わせるとですね、
どの港というのが動くのかとか、いろんな応用事例が作れるんですけれども、
やはりそういう多いことがしたいということをですね、幅広く思っているような方々が、
一個一個のことにですね、全く違うラインで技術を作る必要はなくて、
我々の願いいただければですね、いろんなことをずっとこういうスケジュールで拡張していきましょうという話のもとでですね、
開発させていただきます。この辺りは非常に強いんじゃないかなということで。
ありがとうございます。2024年のロケーションマインドさんは何をしていきますか。
なんかこんなことやってきますみたいなことがあれば是非教えてください。
そうですね。まさに今会社で話しているところですけれども、個人的な見解でよろしければですね、
2020年はさらに積極的に事業化をしようというふうに思っておりまして、
我々10カ国で分析の実績があると事業化をしております。
原理的には80カ国でこれらを提供できるような能力がありますので、積極的に海外に出ていくというようなことがまず一つ。
あとはですね、やはり日本のいろんな会社様からですね、このデータも扱ってくださいというふうにお聞きをいただいていると、
ありがたいところでございまして、もっとですね、収録していって、いろんな事業に使えるようなデータをですね、
入通させていくというようなことを引き続き支援していきたいなというふうには思います。
こうする中で、やはり我々の技術というのはですね、限られたデータから見えていないようなデータを生成するという特徴がございます。
なので、日本の人口のですね、一部しか見えていないところで、その他を生成しなければならないんですが、
それが有益とした生成AIというところで盛り上がってきております。
地域空間データと私たちは言ってしまいますけど、位置情報ですね。位置情報のデータの生成系があるというようなことはですね、
アピールしていって、このようにいたしていきたいなというふうには思います。
いいですね。楽しみです。そしたらちょっと今年というか、2024年の軸はお伺いしたんですけど、最後に今後についてロケーションマインドさんの展望を教えてください。
ありがとうございます。そうですね。最終的には世界最大の位置情報分析企業になりたいというふうに思っておりまして、
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そこから逆算してですね、今何をすべきかということを考えておりますけれども、
日本から海外にですね、通用するような強いテクノロジーカンパニーが作れたらいいなというふうに思っております。
ありがとうございます。最後と言いながらもう一つ、どんな方がロケーションマインドさんにこういった分析とか相談みたいなことをお願いしたらいいですかね。
どんな会社ですかね。
我々はですね、いろんな会社様とお付き合いしたいと思っておりまして、扱うものは人の活動ですから、
これと無関係な会社様は原理的にはいないのかなというふうに思っておりまして、やっぱりロケーションマインドとしてはどんなお客様でもお客様にできるという会社を目指していますけれども、
やはり一番最初に始まるものはですね、B2Gだったりとかですね、B2LGBというようなものがどうしてもいいなというふうには感じておりますけれども、
それに限らずですね、何かお困りのことがあれば、位置情報とかですね、人の分析に関わるようなことがあれば、
一旦お問い合わせいただければですね、大体の場面でも役に立てるんじゃないかなと思いますので、ぜひご遠慮なくお問い合わせいただければ本当に嬉しいです。
そうですね、いやなんかこんなたくさんドクターたちがいると思うとちょっと敷居が高いんじゃないかなと思っちゃったりするかなと思ってたんですけど。
いえいえ、全然そんなことはなくてですね、いただいているリクエストに一つ一つ全力投球しておりますので、ぜひご遠慮なくお問い合わせいただけると本当に嬉しいです。励みになります。
はい、ありがとうございました。
はい、そうしましたら今日はロケーションマインド、桐谷大さんでした。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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