2023-05-14 21:03

若谷 巧 (株) Agoop 取締役 兼 CRO

コロナ禍初期に『Agoop調べ』として、人流データをメディアに無償提供し続けたAgoop。今ではすっかり『人流』という言葉が一般化したが、その社会変容を支えた心意気を語っていただきます。 「何となくなご要望」にデータサイエンティスト集団が応える、顧客向けカスタマイズデータソリューションとは。

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ロケーションウィークリージャパンです。このポッドキャストは、位置情報データ活用およびロケーションプライバシーを推進する一般社団法人 LBMA Japan がお届けする位置情報データ最前線プログラムです。
私がメンバー企業の方々を中心に、インタビュー形式でお届けするウィークリーポッドキャストとなっております。
さて、今日のゲストはAgoopの若谷さんです。若谷さん、よろしくお願いします。
若谷 巧 よろしくお願いします。
では、Agoopさんのご紹介と、若谷さんの自己紹介をお願いします。
Agoopは、ソフトバンク株式会社の100%子会社です。
創業は意外と古くて、2009年から創業して、事業をやっているんですけれども、もともとは人流データとか、こういうのが全然まだ主流になる前ですね。
位置情報を使って、ソフトバンクの規則をどこにどういう風に作ったら、一番更新対効果が出るのかっていうのを内部で、とてもこの内部の舞台で調べていたものがお題となっておりまして。
そこで培った知見をもとに、外向けにというか、人の動きがどう変わったら、経済的ないろんな指標にどういう風に反映していくか、みたいなところを研究して、それを商品として外に売っているという風な会社になっております。
そうだったんですね、そもそもが。2009年からだって知らなかったですね。
広く外向けにやりだしたのは、本当に数年前からっていう形で、一番皆さんに名前を知っていただけたのは、コロナ禍になった最中ぐらいですね。テレビとかでよく渋谷の人ではどう変わりました、みたいなところでよくお使い、エリアさんとかで使っていただいて、名前だけはよく聞くねと、よくわからん会社だけど。
よく名前だけは知ってますという風に言っていただけるような会社になっているという形ですね。
すいません、ちょっと話の腰が落ちちゃいましたけど。
分かった。
私自身はもともとソフトバンクの法人の部分で、営業とかマーケティングとか事業推進系の仕事をしていて、グループに来たのがもう3年ちょっと前ですかね。
なので、実はグループ結構長くからやってるという風に思われるはずなんですが、実はあんまり来てからいろいろ、ちょうどしたタイミングでコロナ禍になって外向けに人流データを打っていこうだとか、逆にお客様からの非常に問い合わせも増えたっていうタイミングでしたので、
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そこから私が一応指導をして、立ち入りとしてはグループで人流データを使ったサービスの開発とか提供というところの事業責任者をさせていただいているという形になります。
このアグープさんの人流データがコロナ禍になって人出を何パーセント増えた減ったみたいな、アグープ調べっていうのが世の中にだいぶ広がったかなとは思ってますし、私も散々アグープ調べっていう言葉を講演等々で使わせていただいたのは覚えています。
何でアグープさんが有名になったんですか?
データ自体はもともと東京オリンピックが2020年に開催されるので、もともと国とかの研究とか文化会とかも結構我々ソフトバンクの立ち位置でやっていてですね。
そこで東京オリンピックに目がけて人流を出していけるように準備を進めていた矢先でコロナになったので、そこを方向転換させて、国からのオーダーもそっちにガラッと変わりまして、アグープさんそういうデータを調べていたよねというオーダーを受けて公開したというふうな形ですね。
なるほど。だから早かったんですかね。
そうですね。準備もしていたっていうところもありますし、もともとAIとかRPAで自動処理っていうところも全部していたので、比較的言われてすぐ出せる体制っていうのは整ってたっていうところになりますね。
そうですね。初期の頃は何社か皆さん何々調べみたいなのは世の中に出てたかなとか、LBMAの会員企業も結構のきなみにみんな出してたんですよね。何々調べみたいなの。
気がついたら1社か2社ぐらいになって、最終的にはアグープさんだけだったなっていうのはあったんですけど。あれ、ちなみに有料でやってたんですか。
メディアさんに関しては基本的にはもう無料で、社会貢献的な経営でやっていました。
あれ無料だったんですか。
そうですね。そこで別の社長の思いもあってというか、カジバドルゴみたいな仕事するなという話がありまして、そんな災害時に金取んなというふうなところからまずは出していこうと。
なるほど。いや、あれですげえアグープさん儲けてんだろうなって。僕も思ってましたし、多分世の中みんな思ってたのかなと思うんですけど、そうじゃないですね。
そうなんです。あれでは実は儲けてはいなくてですね。無料だったから結構メディアさんも使っていただいて、延べにすると多分一番会話を超えてるらしくてですね。
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すご。
打つときには広告効果がすごく抜群だったというところですが、それ以外のあれで知っていただいて問い合わせていただいたお客様から買っていただいた、普通のカジバドルゴじゃないんだと思うので、実際の売上としては上がったというかたちですね。
なるほど。どうですか、この3年間でコロナ禍がおおむね終わったかなっていう感じ。言い出すとまた変なことになるような。
だいぶ収束してきたなっていう感じはありますけど、完全にはまだ終わってませんけど。
アグプさん的には業績はどんな感じなんですか、この3年間で。
おかげさまで非常に伸びておりまして。
素晴らしい。
あのとき本当にタダで出してよかったなっていうのは今の実感がありますね。
やっぱりそもそもが人流データって何ぞやっていうところからそもそも浸透しなかったというところですし、位置情報ってなんか怪しそうだよねみたいなところも当時はまだ全然言われていた時期でしたけども。
ああいうところでやっぱり社会的に使えるものだとか。
当時の菅総理が人流データって言葉を口にされてより広がったみたいなところで非常に市場全体としても広がっていますし、そのおかげで弊社の方も非常に問い合わせもかなり増えまして、事業としてはかなり伸びているという状況ですね。
コロナ今就職して、たぶんテレビでアグープ調べっていうのを見るのもそろそろなくなったかなっていう感じではありますけれども。
そうですね。さすがにもうあれは1年、2年前ぐらいかな。
そうですね。
そんな中で、今のアグープさんのフォーカスというか、どんなことに力を入れていらっしゃってっていうのがあったりすればぜひお話いただければと。
そうですね。今は人流データを使って何か使いたいっていうご相談が非常に多いんですけれども、どちらかというとまだ皆さん手探りな状況という形ですし、従来の統計データと何がどう違うのかみたいなところはまだまだ手探りなところなんですけれども、
ヘッダとしてもいろいろ提供させていただいている会社さんが増えてきて、事例とかもかなり増えてきたので、ピンポイントというか要望ですね、に尖った要望ごとに答えられるようなある程度フォーマットというかパッケージみたいなものは増えてきているかなというのがありますので、
そういう要所要所の用途に関してよりすぐ使えるデータの確保の仕方などか、パッケージ化みたいなところを進めていけたらなというところは強く思っているところですし、
あんまり弊社まだツールの提供ってあんまり実はできて、一部やってはありますが、そんなに本腰入れてできていない部分があるので、そこはしっかり開発して、より皆さん本当に簡単に使いやすいというものは作っていって、市場全体的に広がっていけるようなものが売れればいいなというのを思っていますね。
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ちょっとすみません、根本的なこと聞いちゃっていいですか。
Agoopさんのビジネスって何なんですか?何を売ってらっしゃるんですか?
Agoopの人流データといったことを言っていますけど、
基本的にはスマートフォンのアプリからGPSデータを同様いただいて取得させていただいているんですけども、それらのデータそのものを取得化加工とか統計加工して、
AIとかの需要予測のための基礎データとか、その他業務利用として基盤系のデータとかというので取り込んでいただくみたいな形で、データそのものをちょっと付加加工をつけて販売させていただいているのが今、主軸になっています。
なるほど。
どうぞ。
本当に去年、一昨年ぐらいからツールという形で、もともとが本当にデータをCSVとかサーバー連携みたいな形で提供させていただいたところから始まっているんですけども、
それはやっぱりかなりクロートさんというか上級者の方しか、データサイエンティストがたくさんいる会社とかしか使ってないという知るものなので、そういうのを簡単に使えるような形で、実際UIとか作ってたりとかサブローとかで可視化してツールを取って提供するみたいなこともやっている感じですね。
なるほど。
それを何ですかね、このデータっていうのはソフトバンクのデータではないってことですかね。
そうですね。もともとの創業時のところがここに関連するんですけども、ソフトバンクのユーザーだけの情報を調べてても結局どこにどう作っていいかって、総合的に判断ができないっていう課題がありましたので、
なるほど。じゃあ別にAgoopソフトバンクの公開社だからといって、ソフトバンクのデータだけを集めるってことですかね。
そうですね。
わかりました。どうでしょう、この先というか、今一番力を入れてらっしゃることって何ですかね、そうすると。
今一番力を入れているのはやっぱり簡単に使える環境をお客様に提供するっていうことですね。
やっぱりAPIで使いたいっていう方もいらっしゃれば、ツールで可視化だけできればいいっていう方もいらっしゃいますし、
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新規出展の部門の方だと取り込める形式のデータでもらえるといいと。ただ、要領が多すぎるとシリーズのデータを取り込めないといけないので、
それぞれ要件がバラバラと存在しますので、それぞれに適した形で提供していきたいなということですね。
何ですかね、最近で言うと、小売さんにしろ自社特定のデータベースというか、
CDPなんて言われるものもあったりすると思うんですけど、
そういった自社の顧客データベースを構築していらっしゃる企業さんが、付加データとしてワークウェブさんのデータを購入して取り込むとかそんなイメージになるんですかね。
そんなイメージもありますし、どちらかと言うと一番多いのは需要予測のための統計のデータだけでは使えないというところで、時系列の動きがある人流だとか、
人の量だけじゃなくて内訳ですね、属性とかペルソナとかも提供しているので、そういうところで基盤として使っていただくという形が多いと思います。
CDPでなかなか活用が実はあまり進めきれていないところがあって、我々のポルシーなんですけども、個人特定を基本しない形に加工を全部していますので、
CDPって個人特定していろんな情報をくっつけていくみたいな状態があるので、我々のデータそのまま入れてもくっつかないと、個人特定できないように非特化しちゃってるので、
どちらかと言うとサードパーティーの、いわゆるちょっと統計ベースに近いデータという形で、基盤としてCDPに取り込んでいただくというケースがどちらかと言うと多いという感じですね。
分かりました。
どうですか、昨今のAIとかチャットGPTとか踏まえて、そういうところに音声のデータって使われたりするんですかね。
需要予測のAIに関しては結構いろんなエンタープライズ系の会社さんが使っていただいているので、非常に使えるのではないかなと我々自身も思っていますし、従来のDTAさんとかもちろん使っていただいていますが、金融とか製造量産とか結構幅広い分野でAIはやっぱり進んでいて、
そういうところにも取り込んでいただくケースが多いので、業界としては非常に広がりが出るかなというところですし、どんどん進んでいくんだろうなという実感は感じています。
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チャットGPTはちょっとまだうちもいろいろ研究開発というか、いろいろ研究しているところではありますけれども、あれもやっぱり今まで使ってみようとかすら思わなかった人向けに提供するための良いツールにはもちろんなると思っていますので、どんどんAIは進んでくるのではないかと思っています。
おかたにさんって、アグープの前って何をしていらっしゃったんですか。どんなプロダクトとかテクノロジーに関わっていらっしゃったんですか。
私、もともとはずっと営業だったので、全然技術屋でも何でもなくてですね、ホットバンクで本当に携帯を法人で売ってましたから始まるんですけど、iPhoneとかAndroidを売ってましたみたいな。
そこからクラウドのGCPとかAndroidとかいろんなクラウド関係を持ったりとか、その上に乗っかっているAIとかっていうところも営業として販売していたので、そこでちょっと知見というか、知識は人並み程度という感じですね。
あとはマーケティングですね。ホットバンクって山ほど商材が法人物であってですね、いわばIT商社みたいな感じの言葉をするので、それをどういうふうに売っていけばいいのかみたいな、マーケティングの企画か。
そうですよね。だからなんか、一商材売るっていうよりはパッケージ化して売るみたいなことが、どうなんですか?アグープさんでもそういったパターンはあったりするんですか?
そうですね。結構そういうパターンはなくはないけど、多くはまだないですね。将来的にはそういうところもやっていければなぁとは思ってはいますけれども。
やはり我々だけではキャスターのニーズで最終的に答えられないところもあるので、そこは他の商材と組み合わせて、コンサルティング領域というか、みたいなところまでやっていければいいなというのは思っているところですね。
なるほど。結構そういう話は聞くんですよね、企業さんから。データ使いたいし興味はあるけれども、何と何をどう組み合わせてやったらいいか、ようわからんみたいな。
それをじゃあどっかのコンサルに頼んでやらせるとすごい値段がかかるみたいな。
そうですね。なんかそういうのを組み合わせ、NPMAでもそういうことできればいいのかなぁみたいなことはちょっと考えてはいるんですけどね。
なんとなくこういうことしたいんだけどっていうことに対して、これとこれとこれとこの会社とこの会社でこの会社組み合わせてこういう風に出せたらいいんじゃないかみたいな。
でもそれを考えるのが難しいですね。
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そうですね。我々ももともとデータ、人類データ今趣味やってますけれども、基盤データとっていろんな統計情報とかもともと扱ってソフトバックの中ではやっていたので、そこは一部のお客様にお客様が持っている、もちろん相談いただいたお客様ですが、
それに対してお客様が持っているデータと我々の人類データ、その他の統計情報とかを組み合わせてこういうスコアリングをするとこんなことに使えるんじゃないかみたいな話は続いてやらせていただいていますね。
もともとはデータサインテストばっかりの会社なので、そういうところがやっぱりそこにはやっていければなというところですね。
なるほど。
これはいいですね、でも。こういう設計をしてくれるデータサインティストの方がいらっしゃるのであれば、プラスアルファの仕組みをいろいろ考えてお願いさせていただくのに、団体としてもお願いできたらなと思います。
ぜひ何かは。
そうですね。
はい。
ありがとうございます。
そしたらですね、ちょっと最後にせっかくこれを聞いてくださっている方々に、Azupの方からのメッセージというか、営業トークになるんですけど、どういうことをお願いします。
そうですね、結構ちょっと営業トークになっちゃいますけども、我々のデータとしての一番売りにしているのが結構細かな集計とか、お客さんの細かな要件にカスタマイズして抑えていくところが一番売りにしているところではありますので、
エリアの領土でいけば、建物単位とかももちろん行ってますし、道路単位の通行量みたいなところもやってたりとかしますし、先ほどお客様の持っているデータと我々のデータ、我々だけじゃなくていろんなデータも組み合わせてスコアリングしたりとか、いろいろな重要な基盤を作るみたいなところもやっているので、本当にザックバランに相談の実は9割ぐらいが、なんとなくいいことしたいんだけどみたいな、すごい不安とした相談から始まる気がする多いので、
全然気負えなくご相談いただければありがたいなと思います。
ありがとうございます。
これが2023年の5月配信バージョンなので、これPodcastなんで、未来になったらまた今年前に何喋ってたか聞かれちゃうっていうのはあるんですけど、それはそれでちょっと楽しみなコンテンツとして展開できていけばと思います。
今日はAzupの若谷さんでした。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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